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モバP「九天の玄女」
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 21:27:08.97 ID:/3sy91K30
- 藤原肇「じゃあレッスン行ってきますね、Pさん、ちひろさん」
モバP「気をつけてな。今日は薫と千枝が同じところでやってるから、もしよかったら面倒見てやってくれ」
肇「はい、わかりました。では」
千川ちひろ「いってらっしゃい♪」
- 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 21:31:32.42 ID:/3sy91K30
-
ちひろ「え? 肇ちゃんが元気ない?」
モバP「ええ、そんな気がするんですよ」
ちひろ「そうですか? 私にはいつも通りに見えましたけど……」
モバP「なんとなく、なんですけどね。今日に限った話でもなくですね……
なんて言ったらいいのか」
ちひろ「うーん……」
モバP「ちょっと寂しげな感じがあるんですよね。心ここにあらずというか」
ちひろ「何か仕事で失敗した、とかはありましたか?」
モバP「いえ、しっかりこなしてくれてます。
ただ、あいつしっかり者なんで、根詰めて頑張りすぎっちゃってるかもしれないな、とも思うんですよね」
ちひろ「確かに、年齢の割には本当大人びてますよね、肇ちゃん。
あら、忍ちゃん?」
- 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 21:37:20.91 ID:/3sy91K30
- 工藤忍「あ、ごめんなさい。盗み聞きするつもりはなかったんだけど」
モバP「いや、いいよ。気になったから、聞いてたんだろ?」
忍「……うん」
モバP「忍も肇の様子が気になってたのか?」
忍「そうなんだ。なんだか肇ちゃん、無理してるような気がするんだ」
モバP「無理を?」
忍「うん。人それぞれだと思うんだけどさ……
余裕ないときって、より一層しっかりしちゃうというか…アタシの場合、頑張る!ってなったんだけどね
まだ頑張ろうって気持ちがあるから大丈夫、みたいな。でも結構無理しちゃってて。
肇ちゃんも、小さい子たちの面倒をまだしっかり見れてる、大丈夫って思うことで、無理してる気がする」
ちひろ「心に余裕があるって言い聞かせてる、ってことですか」
忍「うん……そういうことだと思う」
モバP「なるほどな」
忍「肇ちゃん、ちょっと寂しいんだと思う。
肇ちゃんと同じように、田舎から状況してきたから、なんとなくそう思う」
モバP「わかった、ありがとな、忍」
忍「うん…大切な事務所の仲間だから、助けてあげて、Pさん
アタシも、Pさんにすごく助けられて、今があるって思ってる。お願い」
モバP「わかった、約束する」 - 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 21:43:17.63 ID:/3sy91K30
- 肇「ただいま戻りました」
モバP「おかえり、肇。レッスン、どうだった?」
肇「小学生の吸収力ってすごいなって思いました。トレーナーさんが言ったこと、すぐできるようになってて」
モバP「そっか。でも、トレーナーさんたち、いつも肇のこと褒めてるぞ。みんなの模範になるってな」
肇「そんなこと……ないですよ。あ、薫ちゃんも、千枝ちゃんも親御さんが迎えに来てたんで、そこもご安心ください」
モバP「うん、親御さんから連絡あったよ。ありがとう」
肇「いえ。じゃあ、私はこれで失礼しますね」
モバP「あ、待った。ちょっとお茶でも飲んでいかないか? 今、入れるから」
肇「それならいただいていきます。ありがとうございます」 - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 21:46:22.06 ID:/3sy91K30
-
肇「なんだか、流れるような手つき、ですね」
モバP「そうか? お客がよく来る家でさ、親の手伝いでよくお茶入れてたんだ」
肇「そうだったんですか」
モバP「あと、肇が作ってくれた湯呑に入れると思うと、気合入るからな」
肇「なんだか、ちょっと照れますね」
モバP「さ、手伝いは大丈夫だから、ソファに座ってな」
肇「はい」
- 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 21:51:24.51 ID:/3sy91K30
- モバP「どうぞ」
肇「いただきます」
肇「すごくおいしいです。なんだか、濃くて、でも甘い」
モバP「お茶は濃くないとな。口にあってよかったよ」
肇「ひょっとしたら、これまで飲んだお茶の中で、一番おいしいかもしれません」
モバP「褒めても何にも出ないぞ…っと出るものあった」
肇「?」
モバP「冷蔵庫に入ってるから、ちょっと待っててくれ」 - 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 21:54:33.70 ID:/3sy91K30
-
モバP「はい、召し上がれ」
肇「リンゴ…ふふっ ウサギ、ですね」
モバP「お、ようやく笑ったな」
肇「すみません、でも、Pさんがリンゴでウサギ作ってたって思うと、ちょっと面白くて」
モバP「案外器用だろ? 忍に教わったんだ」
肇「忍ちゃん…じゃあこのリンゴも?」
モバP「そう。忍母からの贈りものの青森産リンゴ」
肇「…これもすごくおいしいです」
モバP「おいしいよなあ。おいしいもの食べたり、飲んだりすると、ほっぺた緩むよなぁ」
肇「ふふっ そうですね」
モバP「いい笑顔だ」
肇「ちょっと照れます。Pさんこそ、褒めても何も出ませんよ?」
モバP「照れてる隙にリンゴ食べちゃうから、いいんだよ」
肇「あ、それはダメです」 - 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 22:00:17.68 ID:/3sy91K30
- 肇「ごちそうさまでした」
モバP「いえいえ。さて……この後、まだ時間はあるか?」
肇「? ありますけど」
モバP「じゃあ片付けして、屋上に行こうか」 - 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 22:05:27.33 ID:/3sy91K30
- 肇「夜風が気持ちいいですね」
モバP「夏でも、風があると涼しいな」
肇「そうですね……それに、夜景がすごくキレイです」
モバP「案外、事務所からもよく見えるだろ」
肇「はい。……でも、気が遠くなりそう。この街並み、光すべてに人がいるなんて」
モバP「まだみんな働いてるんだな」
肇「ずいぶん、遠いところに来ました」
モバP「ここのところ、ちょっと元気なかったな……都会はまだなれないか?」 - 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 22:09:11.23 ID:/3sy91K30
- 肇「Pさん、やっぱりするどいですね。
この手は…天に届きますか?」
モバP「…不安か?」
肇「都会の空は、田舎と違います。時より、不安になります。
この空に描いた夢は、いつか手に届くものなのかなって」
モバP「肇」ポン
肇「あっ」
モバP「大丈夫、肇なら大丈夫だ」ナデナデ
肇「Pさん……」
モバP「俺が全力でプロデュースする。だから、信じてついてきてくれ」
肇「はい……Pさん…胸をお借りしてもいいですか」グスッ
モバP「……おいで」
肇「本当は、すごく寂しくて。家族に、おじいちゃんに会いたくて」
モバP「うん」ギュッ
肇「家を出て、うまくいくかわからなくて……しっかりしなきゃって」
モバP「無理しなくていいんだ、たまには甘えたっていいんだから」
肇「ありがとうございます……」ギュッ
- 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 22:13:02.64 ID:/3sy91K30
- 肇「すみません、みっともないとこを見せてしまって」
モバP「たまには、いいんじゃないか」
肇「ありがとうございます。また、甘えてしまうことがあるかもしれません」
モバP「あぁ、我慢しなくていいんだからな」
肇「はい。Pさん」
モバP「ん?」
肇「見失いません。どんなに広い場所でも、Pさんを。
あなたを信じてついていきます。これからも、ずっと。ご指導、よろしくお願いします」
モバP「こちらこそ、これからもよろしくな。
さ、帰ろうか。送っていくよ」
肇「はい!」 - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 22:17:37.55 ID:/3sy91K30
- ヴィーン、ヴィーン、ヴィーン
忍『Pさん、ありがとう!
さっき肇ちゃんがアタシの部屋に来たよ! リンゴありがとうって。
すっきりした顔してた。仲間が元気だと、うれしいね。
じゃあ、また明日、事務所で。おやすみなさい』
終わり
- 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 22:26:01.78 ID:/3sy91K30
- 九天の玄女のセリフ集めながら書いてみました。
先日、頼子さんのセリフをもとに書いてた方とは別人です。
忍ちゃんのSR再登場に期待
ありがとうございました - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/03(日) 22:56:44.39 ID:E32f1k34o
- おつおつ

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