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希「あなたとの微妙な距離感」
- 1 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 00:55:33.82 ID:1peV4b/D0
- 希「ウチ……真姫ちゃんに好かれてないんかなぁ」
花陽「え?」
絵里「どうしたのよ急に。希らしくないわよ?」
希「だって最近、真姫ちゃんと全然しゃべってないもん」
にこ「付き合ってるのに?」
希「うん」
凛「何の話してるの?」
花陽「凛ちゃんにはまだちょっと早いかもね」
- 2 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 00:56:27.84 ID:1peV4b/D0
- 穂乃果「?」
海未「年齢が関係あるんですか?」
ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんにも早いかも……」
にこ「どうせ今日は体育館のステージチェックだけだし、帰っててもいいわよ」
穂乃果「えー、ずるいよぉ」
凛「穂乃果ちゃんの言う通りにゃ。楽しそうな話なのに」
海未「隠し事ですか?」 - 4 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 00:57:00.61 ID:1peV4b/D0
- 花陽「あのね、3人とも。今からすごーく怖い話をするから、先に帰ってた方がいいと思うなぁ」
凛「こ、怖い……」
穂乃果「……話?」
海未「……」
ことり「むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが……」
穂乃果「きゃあああ!?」
凛「ほ、穂乃果ちゃん待ってぇ!」
海未「ろ、廊下は走ってはいけませんよ!?」 - 5 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 00:58:07.70 ID:1peV4b/D0
- 希「……行っちゃった。桃太郎なのに」
ことり「えへへ。やったね花陽ちゃん」
花陽「うん。ちょっとかわいそうだけど……3人には刺激が強いからね」
絵里「……」
にこ「絵里、あんた何で耳塞いでるわけ?」
絵里「あー! 聞こえませーん!」
にこ「……ああ、うん」 - 6 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 01:01:27.45 ID:1peV4b/D0
- にこ「それで、どうなの? 好かれてないとか言ってたけど」
希「うん、最近距離あるっていうかなんていうか……」
ことり「距離?」
希「そう、変な壁があるって言うか……それに話しててもどこか遠くを見てて、目を合わせてくれないんよ」
花陽「どうしたのかな、真姫ちゃん」
にこ「前はそんなのなかったんでしょ?」
希「うん」 - 8 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 01:07:42.00 ID:1peV4b/D0
- ことり「そうだよね、希ちゃんと真姫ちゃんって今まで普通に会話してたし……」
絵里「もう……終わった?」
にこ「はいはい。終わった終わった」
絵里「?」
にこ「聞こえないなら耳塞ぐのやめなさいよ」
希「ふふ」 - 9 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 01:09:04.51 ID:1peV4b/D0
- 絵里「あ、希が笑った!」
にこ「あんたのせいよ」
絵里「え? おかげ、じゃなくて?」
ことり「絵里ちゃん、お静かに」
絵里「はい」
花陽「希ちゃん、続けて」
希「うん」 - 10 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 01:11:55.50 ID:1peV4b/D0
- 希「それで真姫ちゃんと、もう1週間くらいしゃべってなくて……」
にこ「1週間ね……1週間前何かあったりした?」
希「特には……」
ことり「そうだよねぇ……」
絵里「あ、1週間前ってほら、希と真姫が付き合ってちょうど1か月じゃない?」
希「あ」
花陽「……本当だ!」 - 11 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 01:14:14.21 ID:1peV4b/D0
- にこ「って何であんたが覚えてるのよ」
絵里「いや、真姫が報告するとき、顔真っ赤にしてに照れてたのが印象に残ってて」
希「そっかぁ……1か月かぁ……」
ことり「もうそんなに経つんだね」
花陽「早いねぇ」
絵里「なら、その時に何かあったと見て間違いないわね」
ことり「うんっ」 - 13 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 01:17:29.44 ID:1peV4b/D0
- 花陽「あれ? そういえば肝心の真姫ちゃんは?」
絵里「ああ、真姫なら先に体育館のステージチェックに行ってるわ」
絵里「そのステージチェックって何やるのかまでは覚えてないけど」
希「え? 確か1週間後のスクールライブの整備状況のチェック、じゃなかった?」
絵里「あ、それだ」
にこ「μ'sの生徒会メンバーが半分しか機能してない……」
絵里「うっ」 - 14 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 01:20:30.75 ID:1peV4b/D0
- 花陽「あ、そうだ」
希「?」
花陽「今から希ちゃんが合流して、2人きりになればいいんじゃないかなぁ?」
絵里「それいいかも!」
希「え、えぇ……? うまくしゃべれるかなぁ……」
にこ「あんた本当に追い込まれると弱いわね」
希「だ、だって」
ことり「とにかく当たって砕けろの精神で行かなきゃ!」
にこ「砕くな!」 - 21 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 22:49:56.66 ID:1peV4b/D0
- 絵里「まあ砕くのはともかくとして、2人でちゃんと話し合ってきたら?」
希「で、でも、別れ話とかやったらウチ……」
にこ「……それはないと思うわよ」
希「え?」
ことり「そうだね。ああ見えて真姫ちゃん、希ちゃんにべったりだよ?」
希「……そうなん?」
花陽「そうだよぉ」 - 22 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 22:52:36.00 ID:1peV4b/D0
- 花陽「真姫ちゃんはね、希ちゃんの話するときすごくうれしそうなの」
希「今も?」
花陽「うん。一緒に話した、とかは聞かないけど……希ちゃんの名前を出すとすぐに反応するんだぁ」
にこ「真姫ちゃんにもかわいいところあるじゃないの」
絵里「ふふっ、そうね」
希「……ちょっと勇気出てきた」
ことり「その調子だよっ!」 - 23 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 23:52:49.97 ID:1peV4b/D0
-
真姫「……ったく、後から来るとか言いながら誰も来ないじゃない」
真姫「希ともちゃんと話せないままだし……」
真姫「これも渡せて――――――――」
希「ま、真姫ちゃんっ!」
真姫「!」
真姫「あぁ、希……」
希「う、うん」 - 24 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 23:54:36.63 ID:1peV4b/D0
- 真姫「……」
希「……」
真姫「……希」
希「!」
真姫「ステージはちゃんと準備できてたわ」
真姫「……それだけ」
希「あ、そっか……」
真姫「……」 - 25 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/29(金) 23:59:49.95 ID:1peV4b/D0
- 希「真姫ちゃん」
真姫「!」
希「その……最近、話せてなかった……よね?」
真姫「……そうね」
希「……それで、あの」
真姫「希、照明のチェック、お願いしていいかしら? 私1人じゃできなくて」
希「え、あ、うん」 - 26 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 00:05:33.25 ID:qy5cwc5r0
-
真姫「希、そこに立って」
希「うん……」
真姫「照明の当たり具合を見るから、じっとしててちょうだい」
希「……」
真姫「……渡すなら今ね」
希「え?」
真姫「……の、希。あの、渡したいものが――――――――」
希「きゃっ、いたっ」
真姫「え? どうしたの?」 - 27 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 00:09:13.09 ID:qy5cwc5r0
- 希「何か降ってきたみたいで……」
真姫「天井から?」
希「たぶん」
真姫「これ……バドミントンのシャトルね。天井に引っかかってたのかしら」
希「そうかも」
真姫「もう、危ないわね。希、ケガはない?」
希「うん」 - 28 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 00:24:32.43 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「これ、体育倉庫に直してくるわ」
希「あ、うん……」
希「……あれ? 今、ちゃんと会話できた?」
希「……」
希「なら今の流れで続ければ……!」
希「真姫ちゃん!」
真姫「え、何?」 - 29 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 00:30:10.86 ID:qy5cwc5r0
- 希「そ、その……最近、なかなか真姫ちゃんと話できてなかったから……」
真姫「……そうね」
希「うん、それで、あの……」
真姫「希」
希「な、何?」
真姫「これ……直してからでもいい?」
希「そ、そうやね」 - 30 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 00:32:49.27 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「別に倉庫の中にまで入ってこなくてもよかったのに」
希「この機会を逃すと、もう機会がなさそうやったから……」
真姫「そう……」
真姫「あのね、希。あなたに大事な話があるの」
希「大事な……話?」
真姫「ええ、そうよ」
希「それって、別れ――――――――」
バタンッ - 31 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 00:35:21.50 ID:qy5cwc5r0
- 希「……え?」
真姫「今何か、後ろの方から音が……」
希「……ドア、閉まってない?」
真姫「そうね」
希「……開かない」
真姫「……」
希「……う、ウチら、閉じ込められた?」
真姫「……そうね」 - 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/30(土) 00:35:32.63 ID:dxJBYr78O
- 直すってなんだよw
- 33 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 00:38:33.61 ID:qy5cwc5r0
-
>>32
「片付ける」の意だと思って
今調べたら方言みたいなもんらしい - 34 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 00:46:22.25 ID:qy5cwc5r0
-
今思い出した
元々のぞまきの立場が逆だったから、関西っぽい方言を入れようとしてたやつだ
希が生まれも育ちもアキバだったの忘れてたやつ - 35 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 00:49:57.28 ID:qy5cwc5r0
-
>>34の生まれも育ちも~は漫画版だった
ちょっとここまでにする
なんか頭の中で別のネタと混ざってるわ - 36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/30(土) 02:54:55.34 ID:vozPrs3DO
- 直すは関西人だとうっかりやっちゃうよな、わかるわ
あまりにも生活に浸透し過ぎてて方言だと気付かないんだよなあ… - 37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/30(土) 03:09:52.53 ID:WvgEJROAO
- >>1は関西人だったのか
- 39 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 09:29:40.94 ID:qy5cwc5r0
-
>>36-37
ばれたか
のんたんと同じ転勤族や - 40 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 09:32:30.93 ID:qy5cwc5r0
-
真姫「たぶんドアストッパーが外れたのね」
希「あ、そういえばえりちが、ここのドアの建てつけ悪いから修理するって言ってた……」
真姫「……まあ、そういうことなんじゃない?」
真姫「時間が経てば穂乃果たちが見に来るでしょ。それまで待ってましょう。ちょっと薄暗いけどね」
希「……ぐすっ」
真姫「希?」 - 41 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 09:35:27.91 ID:qy5cwc5r0
- 希「うぅっ……」
真姫「まさか……泣いてるの?」
希「だって……だってだって……肝心な時に失敗ばっかりで……」
希「まきちゃんにも、きらわれて……なんか……なさけなくて……」
真姫「……はぁ」
真姫「ほら、ハンカチ使って」
希「うん……ありがとう」 - 42 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 09:38:26.13 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「希、ごめんなさい」
希「なんで真姫ちゃんが謝るん?」
真姫「私のせいで、希が悩んでたみたいだから」
希「……?」
真姫「あの……何て言おうかまだ決めてなくて……それに……」
真姫「……ああもう!」
希「!?」
真姫「こんなにぐちゃぐちゃ悩んでるから希が……」 - 43 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 09:40:53.15 ID:qy5cwc5r0
- 希「悩んでてごめんなさい……」
真姫「あ、違うの、悩んでたのは私で……!」
希「で、でも真姫ちゃん、さっきウチ見て溜め息ついてたし……」
真姫「それは自分が……不甲斐なかったから」
希「……真姫ちゃんが?」
真姫「そうよ。面と向かって好きって言えない私のせいよ」
希「え、真姫ちゃん、今……」 - 44 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 09:45:56.08 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「希、なんでもいいわ。私に魔法をかけて」
希「魔法? え? どういう……」
真姫「とにかく、今の私じゃ希を傷つけるだけだから……何か今の私から変われるようなもの」
希「え、えーっと……真姫ちゃんは素直になーる、素直になーる……」
希「……どうかな?」
真姫「……」
真姫「ありがとう希、今の私は素直になった私よ。決して素の西木野真姫じゃないわ」
希「え……え?」 - 45 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 09:49:13.14 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「……」
希「……?」
真姫「悩ませてごめんなさい」
真姫「泣かせてごめんなさい」
真姫「傷つけてごめんなさい」
希「ま、真姫ちゃん!? 顔上げて!」
真姫「でもあなたのことは誰よりも好き。愛してる」
希「え、ま、待って」 - 46 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 09:51:42.56 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「待てないわ。心臓が張り裂けそうだから」
希「真姫ちゃ……」
真姫「好きよ希、好き好き好き!」
希「!?」
真姫「……」
希「……」
真姫「だ、だから、付き合って1か月のプレゼントを買ったの」
希「……え」 - 47 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 09:55:34.22 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「重いと思われないか心配でずっと渡せなかった」
真姫「希に嫌われるの嫌だったから……でも、それが希を悲しませてた」
希「真姫ちゃん……」
真姫「……受け取ってほしいの。重いかもしれないけど」
希「うん……ありがとう真姫ちゃん」
真姫「これ、ネックレスよ」
希「うわぁ……綺麗。キラキラしてる」
真姫「ここが薄暗いから、より一層ね」 - 49 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:00:17.25 ID:qy5cwc5r0
- 希「ありがとう、真姫ちゃん。大事にする!」
真姫「……」
希「……真姫ちゃん?」
真姫「……魔法、とけた」
希「え?」
真姫「……でもちゃんと好きよ」
希「い、今のはずるくない?」
真姫「え、何のこと?」 - 50 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:03:34.25 ID:qy5cwc5r0
- 希「へぇー……真姫ちゃん、これを用意してくれてたんや」
真姫「……そうよ。色々サプライズみたいなのをやろうと思ってたんだけど、何も思いつかなくて」
希「まあ真姫ちゃんやし」
真姫「ええ、そういうのやったことないもの」
真姫「だから、穂乃果とか凛とか……それに海未にも相談してみたんだけど、なかなかいいのが出なくって」
希「……ピンポイントやったんや」
真姫「?」 - 51 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:06:48.78 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「それでその……せめていい感じの台詞くらいは用意したいと思ってたら……1週間も経ってて」
希「ふーん……」
希「真姫ちゃん、意外とそういうとこ気にしてくれてたん?」
真姫「当たり前でしょ。好きなんだから」
希「……そこを真顔で言われると、ちょっと照れるなぁ」
真姫「う、今のなしで」
希「え? ウチのことやっぱり嫌いになった……?」
真姫「ち、違うから泣かないで!」 - 52 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:11:59.83 ID:qy5cwc5r0
- 希「よかった……」
真姫「やっぱりね、素の私だと、素直に甘えたり……好きって言ったりするのは苦手なのよ」
真姫「変に照れるから。それに……恥ずかしくて」
希「だから魔法?」
真姫「あの時は私も焦ってたのよ。希は泣くし、嫌われたとか言われるし」
希「う……」
真姫「だからその……希、あの」
希「わっ」 - 53 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:14:18.46 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「え、何?」
希「今後ろに壁があると思ってたから、ちょっと倒れそうになって」
真姫「……座る?」
希「うん」
真姫「確かそのあたりにマットが……」
希「わわっ!?」
真姫「ちょ、希!」 - 54 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:18:28.98 ID:qy5cwc5r0
- 希「いたた……真姫ちゃん大丈夫?」
真姫「私は大丈夫よ、ちゃんと床に両手ついたし。希の方こそケガはない? 背中から倒れたけど」
希「うん、マットあったから大丈夫」
真姫「そう、ならよかったわ」
希「……なんか、真姫ちゃんに押し倒されてるみたい」
真姫「……」
希「……」 - 55 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:20:21.90 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「……希」
希「なに?」
真姫「また魔法、かけて」
希「真姫ちゃんは素直になーる」
真姫「……ありがと」
希「どういたしまして」 - 56 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:21:56.25 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「キス、してもいい?」
真姫「ううん……キス、したい」
希「断る理由はないよ」
真姫「……目、閉じて」
希「うん」
真姫「……」
希「……」
「愛してる」 - 57 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:22:54.41 ID:qy5cwc5r0
-
にこ「ちょっとー、あの2人どこに行ったのよ!」
- 58 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:24:33.08 ID:qy5cwc5r0
- にこ「まさか体育倉庫に隠れてイチャイチャして……んじゃ……」
真姫「」
希「」
絵里「にこー? どうしたの?」
花陽「見つかった?」
ことり「でもさすがに体育倉庫は……」 - 59 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:25:04.73 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「」
希「」
絵里「」
花陽「」
ことり「」 - 60 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:27:18.30 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「えっ、な、何で開いて……」
にこ「あああああああんたたち、何してんのよ!?」
絵里「ハラショー……」
花陽「な、何も見てないから!」
ことり「薄暗い密室で……ごくり」
希「ま、まだ何もして……!」 - 61 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:29:27.42 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「て、ていうかなんで開いたのよ!」
にこ「何よ! 鍵でもかけてたってわけ!?」
真姫「違うわよ!」
希「ま、真姫ちゃん!」
真姫「な、何?」
希「……ウチ、引いてた、ドア」
真姫「え」
希「押すんやった……ドア」
真姫「」 - 62 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:32:07.23 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「い、いや、でも建てつけ悪いって……」
絵里「え? それ体育倉庫のドアじゃなくて、体育館入口のドアの話よ?」
真姫「」
ことり「ああ、だから開けっぱなしだったんだ」
希「ま、真姫ちゃんごめん! う、ウチがドジなせいで……」
真姫「や、希のせいじゃ、な、泣かないでってば!」
花陽「仲直りは……できたみたい?」 - 63 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:36:34.55 ID:qy5cwc5r0
- にこ「ていうか何やってるのよ! 真昼間から!」
絵里「にこ、もう夕方よ? みんなこんにちは、こんばんは、のどっち使うか迷う時間帯よ」
にこ「うっさい! あんたどっちなのよ!」
絵里「ハラショー」
にこ「って私も何聞いてんのかさっぱりわかんない」
花陽「混乱してるんだよぉ、きっと」
ことり「うんうん。にこちゃん落ち着いて、これはただの愛の営みであって」
真姫「ことり何言ってるのよ!」
希「うぇぇん」 - 66 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:41:16.40 ID:qy5cwc5r0
- 真姫「……ああ、わかったわ。もういいわよ。そんなに私たちの邪魔がしたいのね」
絵里「ええ、帰りましょう。私たちの部室へ」
ことり「絵里ちゃんもだいぶ混乱してる……」
真姫「見てなさい。キスっていうのはこうやってやるものなのよ!」
花陽「えっ」
にこ「なっ……」
- 67 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:43:47.28 ID:qy5cwc5r0
-
ことり「いやぁ……すごかったね」
花陽「うん……」
にこ「ま、真姫ちゃん、ごめんってば。私もびっくりしただけだから」
絵里「希からも何か言ってあげて?」
希「ウチもう……真姫ちゃんにメロメロ」
絵里「いやだから惚気じゃなくて……」
にこ「跳び箱なんかに隠れてないで出てきなさいってばぁ!」
おわり - 68 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:44:24.15 ID:qy5cwc5r0
-
次にちょっとおまけ
逃げ出したうみほのりんのお話 - 69 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:46:35.07 ID:qy5cwc5r0
-
穂乃果「こ、ここまでくれば大丈夫だよね……? 学校の外だし……」
凛「はぁ、はぁ……穂乃果ちゃん速いよぉ」
海未「ま、まあ大丈夫でしょう」
穂乃果「……あれ、私たち何で走ってたんだっけ」
海未「え、それは……」
凛「あー! あっちでアイス売ってるにゃー!」
穂乃果「食べる食べるー!」 - 70 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:49:10.64 ID:qy5cwc5r0
- 凛「じゃあ凛が買ってくるよ。2人とも何がいい?」
穂乃果「穂乃果はストロベリーがいいなぁ。海未ちゃんは?」
海未「バニラでお願いします」
凛「うん。なら凛はチョコにするーっ」
穂乃果「凛隊員、これは重要な任務だ。失敗することのないように!」
凛「ラジャー!」
海未「何ですかそれは」
穂乃果「雰囲気作りだよ、雰囲気作り」 - 71 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:53:16.78 ID:qy5cwc5r0
-
穂乃果「あー、アイスおいしいねぇ」
海未「公園で食べるアイス……なんだか昔を思い出しますね」
凛「凛も食べたことあるにゃ」
穂乃果「……海未ちゃんのバニラ、ちょっとちょうだい?」
海未「穂乃果のちょっとは信用なりません。1口で全部食べられそうです」
穂乃果「う」
凛「そういえばこの前も、穂乃果ちゃんが海未ちゃんのお菓子を1口で全部食べちゃったよね」
穂乃果「うう」 - 72 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:56:12.51 ID:qy5cwc5r0
- 穂乃果「よよよ……海未隊長、お願いです」
海未「なんで私が隊長なんですか」
穂乃果「海未将軍?」
凛「海未船長」
海未「もうなんでもいいですよ……ほら、スプーンがあるでしょう? それでなら1口あげますから」
穂乃果「親分……!」
凛「伯爵……!」 - 73 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 10:58:02.47 ID:qy5cwc5r0
- 凛「そういえば真姫ちゃん、サプライズできたのかなぁ?」
海未「ああ、そういえばそんなこと言ってましたね」
穂乃果「あれ、2人も聞かれたの?」
凛「うん。海未ちゃんと一緒にいるときに聞かれたんだぁ」
海未「穂乃果もですか?」
穂乃果「うん。真姫ちゃんが浮かない顔してたから、どうしたのー? って声かけたら聞かれてね」 - 74 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 11:01:15.38 ID:qy5cwc5r0
- 海未「穂乃果はどんなサプライズを教えたんですか?」
穂乃果「えっとねー……確か、天井からリフトで降りてくるっていうやつ」
凛「画期的にゃ!」
海未「現実的には不可能ですけどね……」
穂乃果「あはは、同じこと言われたよ。凛ちゃんは何て言ったの?」
凛「凛はね、おばけの格好してびっくりさせるのがいいって言ったよ」 - 75 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 11:03:35.64 ID:qy5cwc5r0
- 穂乃果「おばけ?」
海未「何故ですか?」
凛「だってびっくりさせるんでしょ? ならとびきりインパクトのあるやつにしなきゃ!」
穂乃果「でも凛ちゃん。びっくりさせるだけなのはサプライズって言わないよ?」
凛「うん。同じこと言われた……」
海未「そうでしたね」
凛「そうだ、海未ちゃんは何て言ったんだっけ?」 - 76 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 11:05:26.95 ID:qy5cwc5r0
- 海未「私は……雪玉の中にプレゼントを隠して、投げてぶつけるというものを……」
穂乃果「あ、それドラマで見たことある!」
凛「ロマンティックにゃー……」
海未「ふふん」
穂乃果「でも雪がないね」
海未「はい……そう言われて却下されました」
凛「あー、そうだったね」 - 77 : ◆eyH5F3DPSk 2014/08/30(土) 11:08:23.30 ID:qy5cwc5r0
- 凛「こうなったら最強のサプライズについて考えよう!」
海未「そうですね……きっと完璧な方法を伝えれば、真姫も満足するはずです」
穂乃果「そうと決まれば穂乃果の家に泊まり込みで計画を練ろう!」
海未「ええ」
凛「頑張るにゃー!」
こうして30ページにもわたるスペクタクルなサプライズ案を真姫に提出し、必要なくなったと言われて落ち込むのはまた別の話。
おわり - 81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/30(土) 11:54:41.04 ID:es+9tRjmO
- 乙女のんたん最高やな
- 82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/30(土) 11:55:21.00 ID:Hj93fAcRo
- 乙
のぞまきはもっと増えていい

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