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生徒会長「付き合ってくれないか?」 男「構わないが、良いのか?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 04:50:56.65 ID:EuXVAbU20
生徒会長「ああ。これなんだが」

男「……ああ、なるほど」

生徒会長「少しばかり重いものなのでな。君が適任だと思った」

男「だな。友には少しキツいと思う」

生徒会長「クク。恐らく途中でバテてしまうだろう」

男「まったくだ」

男「……………………」

男「それにしても、会長も素直じゃないな」

生徒会長「うん? 何がかな?」

男「ご想像にお任せするとしよう」

生徒会長「……ふむ」

男「予測はついたか?」

生徒会長「いくつか。だが、どれも予想ばかりで確定ではない。情報が少なすぎるから、なんとも言えないのが現状だ。……君は、イジワルだな」

男「お褒めに上がり光栄でございます」

生徒会長「クックッ。褒めてはいないんだがな」




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 04:58:37.08 ID:EuXVAbU20
生徒会長「それでは、頼んだよ」

男「了解。すぐに戻ってくるよ」ガチャ――パタン

生徒会長「……本当に、君はイジワルだよ」

――――――――――――――――――――――

男「よっと。あったあったストーブ」

女「あら、男じゃない」

男「おう、女か。こんな所でどうしたんだ?」

女「それはこっちのセリフよ。アンタこそどうしてここに居るの?」

男「会長のご命令だよ。ここ最近、寒くなってきそうだろ? だから先にストーブを確保って訳だ」

女「ふぅん。男も大変ね」

男「そうは思わないな。結局は俺も使うし、なによりも――」

女「? 何よりも?」

男「……俺だって寒いの嫌いだからな」

女「……ぷっ」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 05:04:51.47 ID:EuXVAbU20
男「なんで笑うんだ……」

女「だって男がそう言うのって、なんだか新鮮だなーって。ふふっ」

男「……遠回しに馬鹿にしてるって捉えて良いのか?」

女「あー違う違うってばー! ほら、謝るから。ごめんね?」

男「はぁ……まったく……。あとでコーヒー一本な」

女「はいはいっと」

男「それで、友はどうしたんだ? 出会ったらこれを押し付けてやろうかと思ったんだが」

女「友ならトイレに行ったわよ」

男「ああ……冷え性だったなアイツ」

女「そうそう。それで私は肌寒いこの廊下で待ってるって訳」

男「ご苦労なこった」

女「男ほどじゃないわよ。いつもお勤めご苦労様」

男「ん。ありがとな」

女「じゃあ、先に行っててもらって良い? 友が来たらそっちに向かうから」

男「了解。ストーブ付けて待ってるよ」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 05:11:50.32 ID:EuXVAbU20
女「さっすが男♪ 最後まで言わなくてもちゃんと分かってくれてるわねっ」

男「それくらい察しがつくから大したことじゃないさ」

女「いいや、友なら絶対気付かない」

男「……たしかに」

女「だから、素直に受け取っておきなさいっ」

男「…………お褒めに預かり光栄で御座います」

女「ふふっ。なによそれー。固っ苦しいわね」

男「なんて反応して良いのか分からなかったんだよ。それじゃ、俺は行くからな」

女「ん、気を付けてねー」

男「はいよー」

――――――――――――――――――――――――――――――――――

男「会長ー、ただいまー」

生徒会長「うむ。ご苦労であった。コーヒーを買ってきたんだが、どうかな?」

男「ありがたく頂戴する」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 05:20:14.48 ID:EuXVAbU20
男「……あれ? ブラックが二本あるけど、どうしたんだこれ?」

生徒会長「ああ、それは友君の分だ」

男「友の? アイツ、コーヒーは甘くないと飲めなかったんじゃなかったっけ」

生徒会長「この間ブラックを飲んでいるのを見かけたんだ。何、彼がブラックに手を出さなかったら私が飲むから安心したまえ」

男「……まったく、会長は人が良すぎるぞ。会長もブラックは苦手だろうに」

生徒会長「はっはっは。生徒会役員でもないのに手伝ってくれる友君と女君だ。少しでも礼を返せたらと思ってな」

生徒会長「それに、たまには私もブラックを飲んでみたくなる事もあるものだぞ?」

男「それは初耳だな。どういう心境の変化だ?」

生徒会長「味覚の変化だろう。私も少しは成長しているという証拠さ」

男「……そうかな」

生徒会長「うん? どうかしたのか――」ガチャッ

女「やっほー! 会長ー!」

友「お邪魔します」

生徒会長「おや二人共。いらっしゃい」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 05:29:40.27 ID:EuXVAbU20
女「……あれ。寒い……」

男「ああすまん。今から付ける所だ」

女「んー、なら仕方ないっか」

生徒会長「机の上にコーヒーがあるから、部屋が暖かくなる間、好きなのを飲んでくれたまえ」

女「じゃあ、私はカフェオレいただきまーす」

友「ありがとう会長。じゃあ僕は微糖で――て、あれ?」

女「ん? ……あれ。ブラックが二本残ってるけど、これって一本は会長が飲むの?」

生徒会長「ああ、そうだよ」

友「珍しいね。いつも会長は微糖なのに」

生徒会長「何。いつも微糖ばかり飲んでると、たまにブラックを飲みたくなるものさ。これも味覚の変化と言えるだろう」

男「…………」

生徒会長「……さて、その話は置いておいて、今回はこの書類を――」

男(……まったく……この人ときたら)

男「会長」

会長「うん?」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 05:38:11.65 ID:EuXVAbU20
男「一本じゃ足りなかったからもう一本買ってくる」

女「え!? もう飲んだの!?」

友「相変わらず男は飲むの早いね……」

生徒会長「……まったく君ときたら。良いだろう、許可する」

男「それじゃあ、行ってくる」ガチャ―パタン

生徒会長「…………」

女「会長? どうしたの?」

生徒会長「ん? ああいや、なんでもない。では、書類の整理から始めよう」

生徒会長(まったく……男、本当に君という奴は……)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

男(さてと、ブラック一本に微糖二本にカフェオレ一本っと)ガコンガコンガコンガコン

男(絶対に途中で飲むの辛くなるだろうな、会長の奴)

男(他の人はどうかは知らんが、バレバレなんだよなぁ、会長の嘘って)

男「……さて、帰りますか」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 05:47:02.13 ID:EuXVAbU20
男「ただいまー」ガチャ

女「おかえりー」

友「おかえり、男」

生徒会長「おかえり、男。今度からこういう事は控えるように」

男「すまんな。今日は一段と寒いし乾燥してるからついつい」

女「それ私も分かる。あ、カフェオレ貰うわねー」

男「やっぱりお前もか」

女「だって、まだあったかくなってないもん」

生徒会長「気持ちは分かるが……何か腑に落ちないな」

男「まあまあ細かい事は置いておいて。ほら友の分」

友「わざわざありがとう男。実は僕もちょっと足りなくて……」

男「良いって事だ。はい会長」

生徒会長「――! うむ、ありがたく頂戴しよう」

生徒会長(まったく……君は、私が嘘に気付かないと思ったのか?)

生徒会長(……こういうところが、彼の魅力なんだろうな)


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 05:58:03.76 ID:EuXVAbU20
生徒会長「では、落ち着いたら仕事に入ろうか」

女・友「はーい」

――――――――――――――――――――――――

生徒会長「ふう。今日の書類はこれで終わりだな」

女「やっと終わったー!」

友「はふぅ……」

生徒会長「ご苦労様。しかし君達も毎日律儀だな。本来は男と私がやる仕事なのに」

友「まあ、僕達も暇だしね」

女「うんうん。こうやってしてる方が楽しいしねっ!」

生徒会長「クク。とんだ変わり者達だ」

男「会長も、人の事を言えないよな」

生徒会長「む」

女「うんうん。分かる分かる。なんかこう、クールなのに少し天然が入ってるっていうか」

男「……この人のどこに天然が入ってるんだ?」

女「…………ないわね、うん」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 06:08:03.10 ID:EuXVAbU20
友「天然なのは女の方だよね」

女「なっ!」

男「ああ、そうだな」

女「え、ちょ――」

生徒会長「そこは同意するしかないな。諦めたまえ、女君」

女「そ、そんなぁ! 私は天然じゃないー!」

男「天然はな、皆そう言うんだよ」

女「ちーがーうーっ!」

男「くっくっ。じゃあ、この間の飲み干した缶で暖を取ろうとしてたのは何だったんだろうな?」

女「う……そ、それは……」

男「しかもそれで『あったかくない!』って言ってたよな?」

女「う、うぅ……」

女「うわーん! 友ー!! 男がイジメルよー!!」

友「わっ! ちょ、抱き付くと胸が――」

女「あ。にゃあぁあぁあぁあああぁぁ!!!!??」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 06:16:07.49 ID:EuXVAbU20
女「あう……あう……ぁぅ……」

生徒会長「ふむ。人目も気にせずに異性に抱き付くとは。大胆だな、女君?」

女「か、会長までイジメル……っ!」

男「安心しろ。俺達はいじめてるんじゃない。いぢめてるんだ」

女「ニュアンスしか変わってないよ!?」

男「いじめだと悪意がある。だが、いぢめは好意でやっているからまったく違う意味だ」

生徒会長「そういうことだ、女君」

女「あうあう……ううー……」

生徒会長「で、だ。女君に抱き付かれた感想はどうかな、友君?」

友「え、あの……えっと……」

女「わーっわーっ!! 言わないでぇー!!!」

生徒会長「クックッ。正直に言った方が良いんじゃないか? 正直者は得をするぞ」

友「……柔らかかったです」

女「はぅっ……!」

男「おー、顔真っ赤」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 06:25:59.27 ID:EuXVAbU20
女「…………」プシュー

男「……少しいぢめ過ぎたか?」

生徒会長「クク。良いものが見れたよ」

友「ど、どうしよう……」

生徒会長「何。すぐに戻せるだろう」

友「そうなの?」

生徒会長「男君」

男「了解」

友「?」

男「友に恥ずかしい所、見られてるぞ」ボソッ

女「ピィッッ!!?」

男「戻ってきたかー?」

女「あのえとその!? な、なななな!!?!」

友「お、女……とりあえず落ち着こう? ね?」

生徒会長「はっはっはっはっはっ」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 06:37:03.07 ID:EuXVAbU20
――下校

男「――ふう。今日も楽しかったな」

女「私は疲れた……」

男「またいぢめてやろうか?」

生徒会長「私も参加しよう」

女「つ、謹んで遠慮させて頂きます!!」

友「ふ、二人共……今日はこれくらいにしてあげようよ?」

男「……仕方が無いな」

生徒会長「また明日にいぢるとしようか」

女「や、やめてぇえぇぇぇ……」

生徒会長「はっはっはっ」

男「本当に止めてほしいか?」

女「あぅ……? 止めてくれるの……?」

男「どうしても、というならな」

女「う、ぅうー……」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 06:47:32.39 ID:EuXVAbU20
女「こうしてくれるのってなんだか楽しいし嫌じゃないけど……」

女「でも、頭の中がゴチャゴチャーってなっちゃうし……」

女「ぅー…………うー……」

男「……どうしても、嫌か?」

女「あ、う……。………………ぃ」

男「うん? よく聞こえなかったなぁ」

女「ヤじゃ……ない……」

男「宜しい。ならば明日からもいぢり倒すとしよう」

女「にゃあぁぁあああ……なんだか複雑な気分ー……」

生徒会長「さて、イチャつくのは自由だが、ここは公共の場で尚且つ人が往来する場所というのを自覚しているのかな?」

女「にゃっ!!」

男「ああ、してる」

女「してるの!? しててやってたの!!?」

男「勿論」

友「男ってそういうところが凄いよね……」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 06:54:27.45 ID:EuXVAbU20
生徒会長「さて、私と友君はこっちの道だな。二人共、また明日」

男「ああ、また明日な。場所はいつもの場所で良いよな?」

生徒会長「ああ。時間も同じで良いだろう」

友「ん、分かった。またね、女、男」

女「あ、またねー」

――――――――――――――――――――――――――――――

男「……さて、女」

女「ひゃいっ!?」

男「……何をそんなにびっくりしてるんだ?」

女「あ、あはは……何かまたされるのかなって……」

男「俺が変態みたいな言い方だな?」

女「え、えと……そういうんじゃなくて……」

男「まあ俺は自他共に認める変態だがな」

女「そこ認めちゃうの!?」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 07:02:30.00 ID:EuXVAbU20
男「こんな変態、他にどこに居るって言うんだ?」

女「えーっと…………」

男「……どうやら見つからないらしい」

女「あ! え、えっと、そういうんじゃなくて……」

男「ん? 違ったのか」

女「うん……。えっと………………」

男「要領を得ないな。どうしたんだ?」

女「んと……男の場合、変態っていうかなんていうか、違うのよね」

男「違う?」

女「うん。会長とは違った何かがあるような、そんな感覚」

男「……ほぅ。鋭いな」

女「え、本当なの!? な、何なの……?」

男「冗談だ。お前を見るとついつい……いぢめたくなる」

女「なっ!! そ、そんなぁ……」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 07:11:24.30 ID:EuXVAbU20
男「会長もそうだが、それだけ人に好かれてるって事だ。良い事だぞ?」

女「そ、そうだけど……なんだか複雑な気分……」

男「良い方向に考えてみろ。人生変わるぞ」

男「とは言っても、女なら何も考えてなさそうだがな」

女「そ、そんな事ないわよ?」

男「本当かねぇ?」

女「本当だってばー……」

男「……まったく」

女「?」

男「俺に対しても、友と同じくらい強気になれたら良いんだがな」

女「それは……ちょっと難しいかな」

男「そうなのか?」

女「うん。なんだか、男相手だとそういう風にできないっていうか」

女「なんて言えば良いのかなぁ……強く言えない? 弱くなる? ……逆らえない?」

女「……うん。やっぱり『逆らえない』が一番しっくりくる」


29: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/10/04(火) 07:17:35.94 ID:UVM80rQU0
友は女か


30:>>29 男。:2011/10/04(火) 07:19:39.63 ID:EuXVAbU20
男「逆らえないって、お前なぁ……。お前は俺の奴隷でもないし、主従関係があるわけでもないんだぞ?」

女「それはそうだけど……。こればっかりはねー……」

男「……いつか、お前って良いように使われそうだな」

女「んー、そうはならないと思う。こんな風になるのって、男の前だけだから」

男「…………そうか」

女「うん」

男「……さりげなく会長を抜いたな?」

女「あ、男が居なかったらこうはならないわよ?」

男「なんだと」

女「うん本当。だから本当に不思議なのよねー」

男「……珍しい事も、あるもんだな」

女「本当よねー」

女「あ、私こっちだから。また明日ー!」

男「おう。気を付けろよ」

男「……時々、俺に対しても強くなれてるはずなんだがなぁ」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 07:25:27.20 ID:EuXVAbU20
男「どうしても俺の言う事が正しいって思ってるみたいだな……」

男「あれはあれで問題があると思うんだが、大丈夫か?」

男「……俺の前じゃなかったら大丈夫みたいだし、たぶん大丈夫だろうな」

男「…………いや、心配だな。うん」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

生徒会長「…………」

友「…………」

友(き、気まずい……!)

友(どうしよう……会長と居るといつもこんな感じになっちゃうんだよなぁ……)

友(な、何か話題を……えーと……えーと……)

生徒会長「ところで友君」

友「は、はいっ」

生徒会長「少し、寄り道をしてみないか?」

友「……はい?」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 07:35:30.45 ID:EuXVAbU20
――喫茶 『居酒屋』

生徒会長「ふぅ」

友(ど、どうして喫茶店に……?)

生徒会長「友君、少し緊張を解いたらどうかな」

友「え、え?」

生徒会長「いや、なんだか私と居ると常に緊張しているように見えたからな」

友「あ……ごめんなさい……」

生徒会長「何。謝る事はないさ。それは私にも原因があるのだろう」

友「そんな事は――」

生徒会長「そこでだ」パラッ

友「? えっと『カップル限定ショコラケーキ』……!?」

生徒会長「どうかな? 甘いものを食べると少しは余裕が出来ると思うのだが」

生徒会長「それに、このケーキは中々に美味だと聞いたから、食べてみたかったんだ」

友「ぼ、僕も! どんなのなんだろ……!」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 07:37:47.49 ID:sm4AqMkz0
え?
友は男なのか


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 07:43:16.45 ID:X6pIxvsFO
喫茶店居酒屋でカップル限定ケーキを男二人で食うとは





なにこれ?
バラ族か?


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 07:44:58.15 ID:N3tppa5CO
>>34

友が抱き付かれた時
会長が女に異性に対してそんなことをするとは的な発言をしてた。


38:友「ぼ、僕はおとk――」 男「ああ、男装した男の娘だな」 友「ちょっとぉぉおお!?!」:2011/10/04(火) 07:45:39.40 ID:EuXVAbU20
生徒会長「では、注文するとしよう。すみません」

店員「はーい。ご注文をどうぞ」

生徒会長「このカップル限定ショコラケーキを一つ。あとコーヒーを二つ」

店員「はい。かしこまりました。では、少々お待ち下さいませ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

店員「お待たせしました。コーヒーと、カップル限定ショコラケーキになります」

友「わぁ……! 美味しそう!」

店員「それではお二人共、片方の席へお願いします」

生徒会長「ん?」

店員「証明と共に、記念の写真をお撮りします」

生徒会長「ああなるほど。友君、そちらへ行くよ」

友「え、ええ!?」

生徒会長「うん? どうしたのかな?」

友「いえ、あの……恥ずかしいな、って……」


41:>>35 生徒会長「断罪してやろう」:2011/10/04(火) 07:54:50.00 ID:EuXVAbU20
生徒会長「……ふむ。スタイルにはそれなりに自信があったのだが、恥ずかしかったかな?」

友「い、いや! そういう意味じゃなくて! スタイルが良いからこそというか……」

生徒会長「何。気にする事はない」

友「あう……」

生徒会長「よっ、と」

友「わ、わぁ……」

店員「それでは、身体を寄せ合ってお互いの手を握って下さい」

生徒会長「ふむ。こうかな?」

友「わ、わっ!?」

友(む、胸……! 当たって……!?)

店員「OKです。はい、チーズ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アリガトーゴザイマシター

生徒会長「うむ。噂通り素晴らしい味であったな」

友「…………」プシュー


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 08:06:44.36 ID:EuXVAbU20
生徒会長「うん? どうしたのかな、友君?」

友「あう……あう……」

生徒会長「……ふむ。逆効果だったかな?」

生徒会長「……友君!」

友「ひゃいっ!!?」

生徒会長「うむ。戻ってきたかな?」

友「……あ。えっと、ありがとうございます……」

生徒会長「……私では不満だったかな」

友「……え?」

生徒会長「いや、忘れてくれ。悪かった」

友「嫌じゃ、なかったです! ただ……」

生徒会長「ただ?」

友「えっと……なんというか……柔らかくてマシュマロみたいにふわふわしてる……その、……が当たって……」

生徒会長「純粋だな、君は」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 08:14:25.28 ID:EuXVAbU20
友「か、会長は恥ずかしくないんですか!?」

生徒会長「少しばかり恥ずかしかったが、特にはそう思わなかったな」

友「す、少しって……」

生徒会長「なんたって、君だからな。ああいう事をするのも君にだけだ」

友「……へ?」

生徒会長「うん? どうしたのかな?」

友「い、いえ……なんでも……」

友(さっきの、空耳かな……?)

生徒会長「……む。もう家に着いてしまった」

友「あ、本当ですね」

生徒会長「できれば緊張を解いてほしかったのだがな……」

友「は、はは……」

生徒会長「次は自然体で居てくれるかな?」

友「……頑張ります」

生徒会長「うむ。良い返事だ」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 08:27:46.80 ID:EuXVAbU20
――翌日昼前

女「あ、来た来た」

男「お、もう皆来てたのか」

生徒会長「うむ。男君が最後とは珍しいな」

友「確かに珍しいよね。何かあったの?」

男「いつも通りの時間に来た筈なんだが……どうして心配されてるんだ?」

女「友にも天然が移ってきたのかしら?」

男「『も』って事は、自分が天然だと認めているようだな」

女「なっ!?」

生徒会長「しかも『移った』と言っているから、自分が発生源だと自覚もしているようだ」

女「い、いじめてくる……!」

男「いじめじゃない」

生徒会長「いぢめだ」

男・生徒会長「はっはっはっは」

女「ひんひん……」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 08:40:03.60 ID:EuXVAbU20
男「さてと、いぢめはこれくらいにしておいて、どこに行こう?」

女(助かった……)

生徒会長「そうだな。昼食を取りながら決めるというのはどうかな?」

女「あ、それ良いかも」

友「じゃあ、あのファミレスに入ろうか」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「さて、何を食べようかな」

女「うーん……」

生徒会長「私は和風スパゲッティにしよう」

友「んーと」

男「俺は厚焼きトリプルハンバーグの大盛りライスセットで」

友「お、おおー……」

女「た、食べるわね……」

生徒会長「毎度ながら凄いな君は……」

男「そうか?」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 08:51:26.69 ID:EuXVAbU20
女「えーっと……じゃあ、私はミートソーススパゲティにする」

友「僕は海老ドリアにしよう」

――――――――――――――――――――――――――――

店員「お待たせしました。海老ドリアです。ご注文は以上で宜しいですか?」

男「はい」モッキュモッキュモッキュ

店員「そ、それでは、ごゆっくりどうぞ(マジパネェ……)」

女「……明らかに引いてたわよね」

男「そんな事を気にするようじゃまともに食事できないんだが」

生徒会長「君が規格外なだけだと思うぞ……」

友「…………」ジー

生徒会長「うん? どうかしたかな、友君?」

友「あ、い、いえ、何でも」

男「思った事はちゃんと言った方が良いぞ」モキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュ

友「そ、そうだね……」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 08:58:42.38 ID:EuXVAbU20
友「えっと、会長のスパゲティがちょっと気になって」

生徒会長「うん? 何かおかしい所でもあったかな」

男「……」モキュモキュモッキュモキュモキュモッキュ

友「……い、いえ、ただ単に美味しそうだなって」

生徒会長「ふむ。一口食べてみるかい?」

女「!」

男「!」モキュ!

友「い、良いんですか?」

生徒会長「うむ。その代わり、君のドリアを少し貰う事になるがな」

友「ありがとうございます!」

女「…………」

男「…………」モキュモキュモキュモキュ……


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 09:24:56.18 ID:EuXVAbU20
友「あ、和風のスパゲッティも美味しい」

生徒会長「だろう? 少し不満もあるが、和と洋が綺麗に混ざり合ったこの味。初めに考えた人は素晴らしいと思うよ」

友「ただ、もうちょっとカツオとみりんが強めだったら程良い感じだったかなぁ」

生徒会長「ふむ。やはりそこか。個人的にはこれに一味唐辛子も加えると良いと思えたな」

友「一味……ああ、確かに」

ワイワイキャイキャイ

女「…………」ツルツル

男「…………」モキュモキュモキュ

女「…………」チラッ

キャッキャッウフフ

男「…………」モキュモクモクモク……ゴクン

男「……食うか?」

女「……ちょっとだけ」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 09:36:04.38 ID:EuXVAbU20
生徒会長「そして――っと、すまないな。これから遊びに行く場所を決めていなかった」

友・女「あ」

男「ああ、そうだったな」

生徒会長「では、どこに行くとしようかな?」

女「うーんと……」

男「候補としては三つある。ゲーセンとボーリングとカラオケだな」

生徒会長「ふむ。やはり近場となるとその三つに絞られるか。この後の生徒会の仕事を考えると……一つ、もしくは二つだな」

女「私はカラオケとボーリングを推してみる」

生徒会長「ほう、理由は?」

女「なんとなく!」

友「あ、あはは……」

男「俺はゲーセンとボーリングだな」

生徒会長「ふむ」

女「むー? なんで?」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 09:46:14.37 ID:EuXVAbU20
男「俺はともかく、食事を取った後に熱唱と運動はちょっときついんじゃないか?」

女「ああー、確かに……」

友「……うん、僕もちょっとカラオケとボーリングはきついかな」

生徒会長「ふむ。という事は、ゲームセンターで程よく消化してからボーリングというわけか。だが、なぜカラオケではなくボーリングなんだ?」

男「時間の調整がしやすいからだな。あと、終わりが分かりやすくて良い」

友「確かに、カラオケで歌いたかった曲が歌えないとなるとちょっと後味が悪くなりがちだね」

男「そう言う事だ。どうだ?」

生徒会長「私に異論はないな」

女「うん。私もー」

友「僕も男の案で賛成かな」

男「それじゃあ、ゲーセンに行きますか」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 09:56:00.92 ID:EuXVAbU20
女「UFOキャッチャーっと~――あっ! なにこれ可愛い!」

生徒会長「これは……猫なのか犬なのかはたまた兎なのか……」

友「ちょっと判断が付かないかな……」

男「……キマイラ?」

女「よーっし! 絶対に取るわよー!!」

――十分後

女「取れ……ない……」

生徒会長「見事なまでにアームから零れるな……」

女「くっ……! まだまだぁ!!」

友「お、女……まだやる気? もう三千円使ったよ……?」

女「女にはね、引き下がれない戦いもあるのよ! ――くぁああ!! また落ちたぁあ!!!」

男「偉い人は言いました。UFOキャッチャーは貯金箱だと」

女「今まさにその通りだからムカツクわぁ……」

男「案外、友があっさり取るかもな」

友「何その無茶振り!?」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 10:11:11.75 ID:EuXVAbU20
女「……友」

友「な、何?」

女「頼んだ!」

友「どうしてなのぉぉおお!?! 僕今まで一回もUFOキャッチャーってした事ないんだよ!?」

男「ほら、ゲームでよくあるじゃないか。経験も知識も無いのにあっさり達成しちゃう奴って」

生徒会長「……確かに稀に聞くが、そううまくいくものなのか?」

男「できるさ。な、友?」

友「だからこの無茶振りってなんなの!? 僕取る自信なんて全然ないよ!?」

男「大丈夫だって。UFOキャッチャーの神様がお前をニヤニヤしながら見つめてるって」

友「それ明らかにお金落とす的な意味でニヤニヤしてるよね!? カモだって絶対に思ってるよね!?」

男「友……お前、男だろ? 男が逃げてどうするんだ?」

友「いつもいつも僕の事を男の娘だとかなんだとか言ってる上に、僕まだやるって言ってないんだけど!?」

男「大丈夫だって。お前は良い奴だったよ」

友「それ死亡フラグだから!! 言っちゃダメだから!!」


71:迷走中。:2011/10/04(火) 10:22:27.72 ID:EuXVAbU20
男「ほら、逝ってこい」

友「違うぅぅう!! それ漢字が違うからぁ!! ああもうどうにでもなれ!!」

ウィームカションウィームテーレッテレッテッテテー

友「……あれ?」

生徒会長「おお」

女「きたああああああ!!!」

男「や、やれば出来るじゃないか」

友「明らかにこのUFOキャッチャーでニヤついてたのって男だよね。その笑顔が微妙に引き攣ってるよ」

男「まあ良いじゃないか。女も喜んでるみたいだし」

女「えへへ……可愛いー……」

生徒会長(近くで見るとなんだか得体のしれない化物にしか見えないなこの景品は……)

友(……喜んでるなら良いかな)


72:迷走中。:2011/10/04(火) 10:32:17.14 ID:EuXVAbU20
女「ありがと! 友!」

友「う、うん」

女「えへへー」

男(さてと……俺も何かするかな)

男「ん? あのガンシューティング……続編出たのか」

男「……ちょっとやってみるか」

――――――――――――――――――――――――――――――

男「…………」ガガンガン!

THE 5 STAGE CLEAR!

男「ふぅ」

生徒会長「凄いじゃないか」パチパチパチ

男「ん? ああ、会長か。どうしたんだ?」

生徒会長「や……女君が友君にどんどんクリーチャーな景品を乱獲させていてね……。逃げてきたところだよ」

男「ああ……。お疲れ様」


74:迷走中。:2011/10/04(火) 10:46:23.38 ID:EuXVAbU20
生徒会長「ところで、うまいじゃないか。さっきから一発も外していない」

男「いや、大したこ…………」

生徒会長「うん?」

男「……ありがとう」

生徒会長「! 素直だな」

男「まあ、ちょっとした事があってな」

生徒会長「ふむ。君に影響を与える人間がこの世に居るのか」

男「何かとんでもない事を言われた気がするが、俺だって人の影響を受ける、ぞ」ガンガン!

生徒会長「そうなのか?」

男「ああ。まだまだ俺も子供だからなぁ」ガン!

生徒会長「自分が子供だと言えるのは、凄い事だと私は思うよ」

男「そうなのか?」ガンガンガン!

生徒会長「ああ。本当に子供なら、まず自分が子供だと認めやしないだろう」

男「そこは同意できる」ガガガン!

生徒会長「おお、三連早撃ち」


77:迷走中。:2011/10/04(火) 11:01:25.08 ID:EuXVAbU20
生徒会長「そして、必要以上に大人に成りたがる」

男「……ああ」ガァン!

生徒会長「行動だけでは足らず、口調にも影響が現れたり」

男「…………」ガン!リロード!リロード!

生徒会長「自分を変えれば、自分が大人になれば、自分の思った通りに事を持っていけると思っていたり、ね」

男「…………」ガガン!ガンガン!

生徒会長「変わらないものだってあるというのに、それでも変わると信じきっている人も居るだろう」

男「…………ああ、確かにな」WARNING!WARNING! LAST BOSS!

生徒会長「結局、何が大人になる事なのだろうな」

男「さあなぁ……」ガンガンガン!ガガン!

生徒会長「ふふ……邪魔をしてすまない。一発外したようだ」

男「…………」ガガガガガガガガガガガガァン!!

生徒会長「……前のステージで使っていたマシンガンみたいに速いな」


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 11:10:46.03 ID:epiE7aM70
人間関係の把握に戸惑うな

男×会長
男×女
友×女
友×会長
どれだ?


79:>>78 想像に任せる。:2011/10/04(火) 11:13:07.67 ID:EuXVAbU20
男「ただ、俺に言える事はだ」ガシャ…

生徒会長「む。銃を戻してどうした? まだ倒していないだろう?」

男「こうやって、時には手を休めるのも大事って事さ」ガスッガスッガスッ!

生徒会長「…………」ガスッ! CONTINUE?

男「何も急ぐのが徹頭徹尾良い訳じゃないだろ? 時には休むのも成長の一つだ」

生徒会長「……ああ、そうだな」

男「疲れたら休んで良いし、人を頼りにしたい時はしても良い」

男「ほら、女みたいにな」

女「~~♪ ~♪」

友「…………? ……」

生徒会長「人に頼るのも一つの強さ……か」

男「そういう事だ。それでも自分の行く道が分からない時は――」チャリン

男「いっそのこと、自分の好きなように遊んじまえ」ヒョイ

生徒会長「…………」ギュ……ガン!

生徒会長「――そうだな」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 11:30:12.79 ID:EuXVAbU20
生徒会長「それで、変わる事もあるのかな?」ガン!ガスッ!ガン!ガン!

男「さあな。それは神のみぞ知るんじゃないか? 少なくとも、変わる時は変わるし、変わらない時は変わらない」

生徒会長「わっ……!」ガスッ!ガスッ!ガンガン!

男「何が正しかったのか、何が間違ったのかなんて、後で分かる事だ。当時、分からないから試行錯誤する。そうして学習する」

生徒会長「…………っ」ガン!ガン!

男「そうして、学習して人間は成長するんだ」

生徒会長「っ! くっ……!」ガガン!

男「向かって右上から振りかぶってくるから、左手の指を狙え」

生徒会長「む……う、む……」ガン!ガンガンガン!

男「諦めたらそこで終わり。かといって努力をしても成功するとは限らない。だが、成功した奴は全員、努力しているんだ」

生徒会長「っぁ……!!」ガンガンガンガン!グォァァ!!

男「ほら、こんな風にな」

生徒会長「……はぁ。やられるかと思った……」~♪ ~♪

男「残機0だったからなぁ。だが、会長は諦めなかっただろ? だから勝てたんだ」

生徒会長「……そうだな」THANK YOU PLAY GAME!


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 11:45:37.24 ID:EuXVAbU20
女「ねえ見て見てー! 友ったらこんなに一杯取ったんだよー!」

友「あれ、これって結構難しいゲームだよね? 会長がクリアしたの?」

生徒会長「ああ、これは――」

男「会長がクリアしたよ。残機0になっても諦めず、ラスボスに挑んでな」

女「おおーっ。凄い!」

友「会長……ホント凄いや……」

生徒会長「な……お、男……」

男「なんだ? 俺は事実を言っただけだが?」

生徒会長「それはそうだが……」

男「なら、それで良いだろ?」

生徒会長「……まったく、君ときたら」

友「諦めないって、良い言葉ですよね!」

生徒会長「ああ、そうだな」

生徒会長「……ありがとう、男」


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 12:08:26.68 ID:EuXVAbU20
――ボーリング場 『競馬』

男「さて、チーム分けはどうする?」チラッ

生徒会長「!」

生徒会長「そうだな……クジで決めるのはどうだろう?」

男「ああ、そうだな。じゃあクジの紐を作るから、その間に引く順番でも決めておいてくれるか」

……………………。

男「よし、できたぞ。印が付いてるのが二つだ。それで、順番は?」

友「僕が一番で」

生徒会長「私が二番だ」

女「三番目ー」

男「じゃあまず友からだ」

友「んーと……これ!」ヒョイッ

男「印付きだな。次、会長」

生徒会長「これにしよう」ヒョイ

男「お、印し付きだな。じゃあ、女と俺か」


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 12:23:02.51 ID:EuXVAbU20
女「よし! 男が居るなら勝ったも同然ね!」

男「いくらなんでも俺を過信しすぎじゃないか?」

女「そうかな?」

男「俺だっていつも絶好調じゃないんだ。もしかしたら負けるかもしれないんだぞ?」

女「う……が、がんばる!」

男「うむ。それで良い」

――1先行 第一投目 会長

会長「ヤッ」パカーン

会長「ふむ。九本か」

――1先行 第二投目 友

友「えいっ」コンッ

友「よし! スペア!」

――1後行 第一投目 男

男「あ」パッカーン

女「ちょっとぉ!? 両端しか残ってないわよ!!?」


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 12:30:30.39 ID:EuXVAbU20
男「……すまん」

女「と、取れるかな……これ……」

――1後行 第二投目 女

女「てやっ!」カスッ!カコン

女「おおー!! 奇跡が起きた!!」

男「よくやった」

女「へへー」

――2先行 第一投目 友

友「ッ――!」パカン

男「……なんで前面三本だけ倒れたんだ?」

生徒会長「ある意味奇跡だな……」

女「記念に撮っとく?」

友「やめて! お願いだからやめて!!」

女「えー」


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 12:37:51.31 ID:EuXVAbU20
――2先行 第二投目 会長

生徒会長「ッセ!」ガパン!

友「おおー、スペア」

――2後行 第一投目 女

女「せいやっ!!」

女「あ゙」ストン

男「……見事なガーターだ。僅か二メートルでガーターになるとはな」

女「あう……あぅ……」

――2後行 第二投目 男

男「……ッ!」パカァン!

友「おお……全部倒した……」

生徒会長「やはり男は強敵だな……」

女「男ー! ありがとー!!」

男「……次からガーターなんてするなよ?」


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 13:01:59.49 ID:EuXVAbU20
……………………。

現在得点
会長・友 131点
男・女   140点

両者 9フレーム目でスペア・ストライク無し

生徒会長「友君、まだ勝てる見込みはある。落ち着いていこうか」

友「は、はい!」

――10先行 第一投目 友

友「……えいっ」パコン

友「…………」

女「い、一番後ろの中央右ピン一本だけ倒した……」

男「ここまで来ると何かの能力持ってるんじゃないのか?」

友「こんな能力要らないよ!?」

生徒会長「まあまあ。まだ負けが決まったわけじゃないだろう?」

男「さすが会長。良い事を言うな」


102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 13:11:12.65 ID:EuXVAbU20
友「か、会長! 頑張ってください!」

生徒会長「うむ。任せたまえ」

――10先行 第二投目 会長

会長「てやっ」パッカーン

友「スペアだぁあ!!」

会長「ふう……。私に出来るのはここまでだ。後は頼んだよ、友君」

友「が、頑張ります!」

――10先行 第三投目 友

友「…………てぃっ!!」パコンッ

男「お」

女「むむっ……」

友「きゅ、九本倒れた……」

会長「友君、よく頑張ったよ」

友「! はい!!」

会長・友 得点150


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 13:19:18.85 ID:EuXVAbU20
女「じゃあ次は私の番ね。いくわよー!」

男「勢いあまり過ぎてまたガーターするなよ?」

女「う……。な、なんて怖い事を……」

友「女さんも頑張れー!」

女「…………」

女「ちょっと頑張ってくる」

男(現金な奴だなぁ)

――10後行 第一投目 女

女「せいやっ!!」パカァン

生徒会長「む」

女「お、お? ええっ……」

男「両サイドか」

女「お、男……あれ倒せる?」

男「頑張ればなんとかなるだろ。倒したら負けは無くなるし、次お前がガーターでもしない限りこっちの勝ちだ」


105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 13:26:11.19 ID:EuXVAbU20
女「男ー! 頼んだわよー!」

男「はいよ」

――10後行 第二投目 男

男「…………」チラ

友「ドキドキワクワク」

生徒会長「…………」

女「ぅー……」

男(本当、会長も友も女も頑張ったな)

男(会長は友のミスをカバーして、友も最後は頑張った)

男(女も最後はこんなのだが、最初のスプリットを倒してくれた)

男(皆、頑張ったよな)

男(…………。よし、やりますか)

パカンッ――チッ

友「は、反対側にも掠った!」

女「揺れてるけど、どうなるのかしら……」


106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 13:30:50.89 ID:EuXVAbU20
グラグラ…………ピタッ。

女「あ……」

生徒会長「…………む」

友「倒れなかった……という事は……」

友「やったぁ! 勝ったぁあ!!」

男「……あーあ、倒れなかったか」

女「あー……負けちゃったぁ……」

男「まあ、こういう事もあるだろうさ」

友「男に勝ったの、初めてかも!」

男「ん? ああ、そういえば初めて負けたな」

友「勝った勝ったー!」

男「そんなに大喜びするほどかねぇ……」

女「まあ、良いじゃない。喜んでるんだしさ?」

男「そうだな」

生徒会長「…………」


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 13:37:32.55 ID:EuXVAbU20
――生徒会室

友「それじゃ二人共、先に帰るね」

女「ばいばーい」

男「ああ。気を付けて帰れよ」

生徒会長「お疲れ様」

パタン……

生徒会長「……ふぅ」

男「どうしたんだ、会長?」

生徒会長「ん、いや……うむ……」

男「珍しく歯切れが悪いな。本当にどうしたんだ?」

生徒会長「や、今日のボーリングなんだが、ちょっと疑問があってな」

男「疑問?」

生徒会長「ああ」

生徒会長「これはあくまで予想なのだが……男、手を抜いただろ」


108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 13:48:22.00 ID:EuXVAbU20
男「なんのことやら」

生徒会長「やはりか」

男「……会長には嘘を吐けないようだ。見破られてら」

男「すまなかったな」

生徒会長「いや、手を抜いたこと自体に怒っているんじゃないんだ。なぜ手を抜いたのかが分からないんだ」

男「ああ、そういう事か」

生徒会長「なぜなんだ?」

男「……頑張ってたから」

生徒会長「……うん?」

男「会長も友も頑張ってたからだよ」

生徒会長「……すまない。話が読めないんだが」

男「そのままの意味さ。運動の苦手な友が土壇場で頑張って、不正行為とか大嫌いな会長が、チーム分けのクジでイカサマを許可して乗ってきた事とかな」

生徒会長「…………」

男「だからさ。気付いたらわざとずらしてた。最後は倒れるかヒヤヒヤしたけどな」


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 14:03:58.48 ID:EuXVAbU20
男「好きなんだろ? 友の事が」

生徒会長「……ああ」

男「そして、頑張ったんだからそれなりに得がないといけない。 頑張ったのにまったく報われませんでした、とかじゃ悲しすぎる」

生徒会長「……それでも、納得はできない」

男「だろうなぁ……。こうは言ってるが、俺も未だに最後の自分の行動の半分は納得してない。つまり半分憶測。勝手にずらすようにしてたのも事実だし」

男「たまに、自分が分からないんだよな。どうしてあんな行動を取ったのか分からない時が」

生徒会長「……そうか」

男「ああ、そうだ」

生徒会長「……それなら、友の気持ちも分かっていると思うのだが?」

男「……ああ、分かってるさ」

生徒会長「なら、なぜ?」

男「そこも、分からないんだよな……」

男「なんでか知らないが、会長が有利になるような行動を取った。なんでなんだろうなぁ……」

男「本当、俺は分からない事だらけのクソガキだよ」

生徒会長「…………」


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 14:15:02.46 ID:EuXVAbU20
生徒会長「分からない事ばかり……か。私も同じだよ」

男「ほう?」

生徒会長「なぜ、私は友君が好きなのか、よく分かってないんだ」

男「…………」

生徒会長「運動も勉学も君の方が上だ。容姿も客観的に聞いた話だと君の方に分があるらしい」

生徒会長「性格だってそうだ。彼は優柔不断な面があって、何よりも弱々しい。その点、君は判断力もあるし、他人に冷たいような態度を取ったりはするが、昨日のコーヒーの事といい他にも過去にしてもらった事もある。根は優しいと私は思っているよ」

生徒会長「それに、過ごしてきた時間も君の方が長い」

生徒会長「なのに、だ。なのに、君よりも友君の方に恋愛感情が働くんだ」

生徒会長「本当に、なぜなんだろうな……」

男「…………好きだから、じゃないのか?」

生徒会長「……?」

男「好きだから好きになった。それ以上でもそれ以下でもない、ただ漠然とした、直接的過ぎる感情なんじゃないのか?」

生徒会長「……そう、なのか?」

男「それは会長にしか分からない事だ。俺はあくまで仮定の話をしただけ。それが合ってるとは限らないよ」


114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 14:23:19.81 ID:EuXVAbU20
生徒会長「そうか……。いや、そうだな。君に尋ねる事ではなかった。すまない」

男「そこは悩みを聞いてくれてありがとう、って言ってくれると、少しはこっちも楽になるんだがな」

生徒会長「…………ありが、とう」

男「どういたしまして」

生徒会長「…………」

男「…………」

生徒会長「あ、あのだな――」

男「さぁて、とっととこの仕事を終わらせて帰ろうか、会長?」

生徒会長「え、あ……あ、ああ。そうしようか」

男「ああ、そうしよう。面倒な事は……」

男「早く終わらせた方が、今にも後にも良いしな」


119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 14:39:10.54 ID:EuXVAbU20
――とある日、昼下がり

女「……あれ?」

生徒会長「うん?」

友「どうしたの?」

女「うーん……? …………無い」

男「どうしたんだ一体」

女「えっと、鍵が無いの」

生徒会長「鍵? 家のかな?」

女「ううん。何の鍵か知らない鍵」

男「……なんだぞりゃ」

女「小さい頃に……えっと、貰った鍵なの」

男(明らかに何か省いたな)

女「いつもポケットに入れてたから、その癖が今も続いてて……」

友「それで、落としちゃったんだ……」

女「みたい……」


120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 14:45:16.61 ID:EuXVAbU20
男「何か目印はあるのか?」

女「え? えっと、褪せた緑色のリボンが付いてるけど……」

男「よし、探すか」

女「え、えええ!? い、良いよ! 私が探すから!」

生徒会長「何を言っているんだ。大切な鍵なのだろう?」

女「そう、だけど……」

友「なら、手分けして探した方が良いよね? その方が絶対に早く見つかるし」

女「ん……うん! ありがとう皆!」

男「それじゃあ、俺はこっちに行くから、女は向こう、友はここら付近、会長はあっちを探してくれるか?」

女「うん。ありがと!」

友「皆、気を付けてね」

会長「了解した」

男「それっぽいのが見つかったら各自ケータイで連絡を取る事。いいな?」


121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 15:00:17.88 ID:EuXVAbU20
――女

女(うーん……見つからないなぁ……)

女(はぁ……大切な物なのに、どうして無くしちゃうかなぁ……私って……)

女「うーん……」ガサガサ

女「!」

女「あっ――……違った。似てるけど違う……」

――会長

生徒会長「そうですか……。ご協力、感謝します」

生徒会長(届出も無し、情報も無し……か)

生徒会長(中々に厳しいものだ……。情報が少ないというのは、ここまできついものなのか……)

生徒会長「さて、次は向こうを探そうか」

――友

友「んー……見つからないなぁ」

友「緑のリボンが付いた鍵……緑のリボンが付いた鍵……」

友「……ん? 女ってここで気付いたんだから、ここら辺に落ちてる可能性って……ほとんど0の、ような……」


122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 15:04:18.49 ID:EuXVAbU20
――男

男「…………即効でそれっぽいの見つかった。電話して集め……――」

男(待てよ。これって女の大切なものなんだよな……? なら、間違いなく見つけた人に物凄く感謝するよな……)

男(それこそ、好意をある程度向けられる可能性だって……)

男「……………………」


124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 15:13:20.35 ID:EuXVAbU20
友「……見つかんないなぁ」

友(もうここら辺はくまなく探したから……もう無いと思うけど……)

友「…………」

友「……もう少し、探そう」

男「――おーい」

友「ん?」

男「おーい友ー」

友「あれ、男? どうしたのー?」

男「いや、結構探したから、一度皆と合流しようと思ってな」

友「それは良いんだけど……ケータイで言えば良かったんじゃ?」

男「充電切れてた」

友「……なるほどね」

男「というわけで、電話頼んで良いか?」

友「ん、分かった。 ……あ、女? うん――うん――いやまだ――――」

男「……………………」


126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 15:22:04.77 ID:EuXVAbU20
男「…………」キョロキョロ

友「男、鍵探してるの?」

男「ん? ああ。二人が来るまでに時間掛かるだろうから、その間くらい探しておこうと思ってな」

友「なるほどね。でも、ここら辺ってくまなく探したよ?」

男「良いじゃん。それで見つかったら運が良かった……悪かった?って考えたら」

友「んー、確かに」

男「というわけで、俺はここら辺を探すから、向こうを探してくれ」

友「ん、分かった」

男「………………」

男「さて、どこかなーっと」

友「んー…………」

友(やっぱり見つからないなぁ……。むー……)

友(――――ん? なんだろこれ?)

友「褪せた緑のリボンが付いた鍵……まさか、これ?」


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 15:30:46.76 ID:EuXVAbU20
………………………………。

女「ありがとぉぉおおおおお!!! 友おおおおおおぉぉぉ!!!!」

友「わぷ、ちょ、ちょっと!? こ、ここは公園だって……!」

女「良かったぁ!! 本当に見つかって良かったよぉぉ!」

友「い、いくら僕達の四人以外居ないからって、抱き締めるのは……!!」

友「って、あれ!? 男!? 会長!? どこに行ったの!?」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

男「見つかって良かったなぁ」

会長「……ああ。良かったと思うよ」

男「……どうしたんだ? なんだか難しい顔してるが」

会長「ん、ああ……」

男「なんだ? 女が友に抱き付いてるからか?」

会長「いや……そうじゃないんだ」

男「…………どうした?」


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 15:39:24.02 ID:EuXVAbU20
生徒会長「単刀直入に聞くが、どういう事なんだ?」

男「何がだ」

生徒会長「言わなくても、分かってるだろう?」

男「…………」

生徒会長「なぜ、君が見つけた鍵を、友君が見つけた事になっているんだ?」

男「……なんだ、見てたのか」

生徒会長「ああ、偶然な。私が君の捜索範囲に入ったのか、はたまた逆なのかは分からないが、その現場を見てしまったよ。ケータイの画面をじっと見つめて、数分経ってから閉じた所まで、ね」

男「……そうか」

生徒会長「なあ、なぜなんだ? いくら友君が女君の事を好きだと言ってたからといっても――」

男「会長」

生徒会長「・・・何かな?」

男「静かに」

生徒会長「…………?」

………………――――!

生徒会長「!」


131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 15:49:09.24 ID:EuXVAbU20
女「ねえ、友……」

生徒会長(こっちの話し声で聞こえなかったが……女と友の声が聞こえてくる……)

男「…………」

生徒会長(男君……君は一体何を……?)

女「返事、どうかな……」

生徒会長「!!」

友「本当に、僕なんかで良いの?」

女「うん……。友じゃないと、ヤ」

生徒会長「………………」

友「でも、なんで? 僕よりも男の方が……」

女「好きだから」

女「友が好きだから、友が好きなの」

生徒会長(!! ……この言葉は)

男「…………」

生徒会長(そう、か……)


132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 15:55:28.65 ID:EuXVAbU20
女「理由なんて、私にも分からないわよ。気付いたら貴方を目で追ってて、気付いたら貴方を気にしてて、気付いたら貴方を好きになってた」

女「理由が漠然としてて、好きって感情だけがハッキリしてるの」

女「それじゃ、ダメなのかな……」

友「そっか……。僕、女さんは男が好きなのかなって、ずっと思ってた」

男「……仕事してくる」

生徒会長「あ……」

友「こんな僕で良ければ、お願いします」

生徒会長「…………あ……」


135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:01:21.41 ID:EuXVAbU20
男「…………」カリカリカリ

ガチャ……パタン

生徒会長「…………」

男「……おかえりなさい。さあ、この仕事を――」グイッ

ダン!

生徒会長「……知ってたのか」

男「……ああ」

生徒会長「相思相愛だと知っていたのか」

男「ああ」

生徒会長「叶う事のない恋だからと、自ら身を引いていたのか!」

男「ああ」

生徒会長「君は!! 彼女の事が好きじゃないのか!!?」

男「好きだよ。誰よりも、何よりも」

生徒会長「なら、なぜ――!!」


136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:06:25.92 ID:EuXVAbU20
男「だからだ」

生徒会長「何を……」

男「だから、俺は女の意思を尊重したかった」

生徒会長「ふざけた事を……!!」

男「ふざけていない」

生徒会長「ふざけてる!」

男「ふざけてなんか、いない」

生徒会長「嘘を、吐くなぁ!!」

男「本当だ」

生徒会長「――――ッ!!」

男「……帰る瞬間、盗み見た」

生徒会長「何を……だ……」

男「女の、笑顔だ」

生徒会長「…………ッ」

男「……可愛かったよ。物凄く、今までに見た事のないくらいに」


138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:13:22.07 ID:EuXVAbU20
男「俺は、女が幸せだったらそれで良いんだ」

生徒会長「なら!! 貴方が彼女を笑顔にしたら良かっ――」

男「無理だよ。絶対に」

生徒会長「……っ!」

男「俺なんかじゃ、あの笑顔にしてあげることなんて、出来ない」

生徒会長「そんなの、分からないだろう!?」

男「分かるよ」

生徒会長「嘘だ!!」

男「分かってるだろ、会長?」

生徒会長「そ――! れ、は……」

男「現に、会長は俺を心から愛する事は出来ないだろ?」

生徒会長「――――ッ!!!」

男「同じなんだよ。女も、俺も、会長も」

男「好きだから、好き」

男「つまり、好きになれない人は、好きじゃないんだ」


144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:21:14.02 ID:EuXVAbU20
生徒会長「そんな事は……」

男「そうだろ? 会長自身『男の方が魅力的だ』みたいな事を言ってたよな?」

生徒会長「…………」

男「それと同じ。どんなに魅力的でも、好きになれなかったら好きじゃないんだ」

生徒会長「…………」

男「会長も、同じなんだろ?」

生徒会長「…………ば……――る」

男「ん?」

生徒会長「ならば……君を好きになってみせる」

生徒会長「それなら、貴方が諦める理由は無くなる……」

男「できるのか――いや、そもそも言えるのか、会長?」

生徒会長「言えるとも……。――男」

生徒会長「付き合ってくれないか?」

男「構わないが、良いのか?」


146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:28:11.44 ID:EuXVAbU20
生徒会長「…………っ」

男「…………」

生徒会長「……ぁ、っ――ぅ」

男「……無理だろ?

生徒会長「な、んで……」

男「……さあな」

生徒会長「どうして……貴方は魅力的なのに……」

生徒会長「好きって……感情が、無いの……」

男「……さあ、な」


149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:37:33.66 ID:2nmvgvkv0
無理なのかよwwwwwwwwww

スレタイ絡めてきたからそっから発展すんのかと思ったわ


150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:38:48.09 ID:EuXVAbU20
男「俺だって同じだ」

男「女と会長のどっちが良いか、で男に聞いたら、たぶん会長が多く選ばれると思う」

男「だけど、俺は女が好きなんだ」

男「女が好きだから、会長を好きになれないから、会長を好きになれない」

生徒会長「…………」

男「もう、良いよな? 初めから勝てないって分かってたんだ」

男「会長、ゲーセンで言ってたよな。自分を変えれば、自分が大人になれば、自分の思った通りに事を持っていけると思っていたって」

男「変わらないものだってあるというのに、それでも変わると信じきっている人も居るだろうって」

男「それは、俺もなんだよ」

生徒会長「だけど……貴方は諦めたらそこで終わりって……言ったじゃない……」

男「ああ。言った」

男「だから、諦めてる」

男「俺は、女が幸せで、そんな女の笑顔を見れるだけでもう良いんだ」

男「だから手を引いた。だから現状を維持した。だから壊したくなかった」

男「触れると壊れるなら、最初から触らなくて良いだろ?」


152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:48:32.00 ID:EuXVAbU20
生徒会長「……臆病なのね」

男「ああ、俺は臆病だ」

男「女に気まずそうな顔をされるのなんて嫌だ。女と顔をあわせれなくなるなんて嫌だ。女と喋れなくなるなんて嫌だ」

男「だから、俺は終わらせたんだよ」

生徒会長「それだと……貴方が報われない……」

生徒会長「努力してきたんでしょ……? 変わろうとして変わったんでしょ……? だったら……今まで頑張ったのに……まったく報われませんでしたなんて……悲し過ぎる……」

生徒会長「そんなの……悲し過ぎるよ……」

男「……自分が言った言葉なのに、こんなに痛いなんて思わなかった」

生徒会長「…………」

男「ククッ。あのクールな会長が、俺にだけこんなに弱い姿を見せるなんてな」

生徒会長「……茶化さないで」

男「ハハ……ダメか……」

生徒会長「ねえ、どうすれば良いのかな……」

男「何が?」

生徒会長「私で、男を報わせる方法……」


153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:51:13.75 ID:EuXVAbU20
男「…………」

生徒会長「だって……今の貴方、すぐにでも死んじゃいそうな顔してる……」

男「…………」

生徒会長「ねえ、教えて……? なんでもするから……」

男「…………」

男「何でもとか、言わないでほしいな」


156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 16:56:26.33 ID:EuXVAbU20
生徒会長「どうして……?」

男「自分を大切にしてほしいから」

生徒会長「貴方はこんなにボロボロになってるのに……まだ他人を気遣うの……?」

男「それが、俺のやりたい事だ」

生徒会長「私じゃ癒せないの……?」

男「例え少しでも癒せるとしても、それで会長が僅かにでも傷つくなら嫌だ」

生徒会長「……貴方がこのままに居る方が、私は傷つく」

男「…………」

生徒会長「お願い……もう、誰も傷ついてほしくないの……」

男「……分かった」

男「後悔、するなよ?」


160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 17:02:10.61 ID:EuXVAbU20
男「ちょっとだけ、痛いかもしれないぞ?」

生徒会長「……っ! わ、分かった……」

男「それじゃあ……」ぎゅっ

生徒会長「……?」

生徒会長「……え? あ、ぅ……?」

男「…………」

生徒会長「お、とこ……?」

男「あったかい…………」

生徒会長(ああ……)

男「ずっと、このままで居たくなるくらい……」

生徒会長(やっぱり、同じなんだ……)

男「これを……ずっと望んでた……」

生徒会長(私も、求めてた――)

人の、温もりを――。


161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 17:08:39.33 ID:EuXVAbU20
寂しいから――。

辛いから――。

苦しいから――。

寒いから――。

余裕が無いから――。


だから、人の温もりを求めてた。


自分を他人を、偽って、騙して、欺いて、仮面を被って――。

そうやって、精神を保ってきていた。

だから、かな。

生徒会長「ぅ、うぅ……ひっ……く…………」

男「……痛かったか?」

こんなにも、癒される感覚がするのって……。

生徒会長「痛い……」

男「……ごめんな」


163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 17:16:00.58 ID:EuXVAbU20
――――。

ガチャ

男「よー」

女「あ、やっと来たー」

友「あれ、会長は?」

生徒会長「私も一緒に居るぞ」

女「あー、また手を繋いでるー。甘々だー。ってか会長が不純異性交遊なんて良いのー?」

生徒会長「何。バレなかったらなんの問題もないさ」

友「……それ、会長の立場として良いんですか?」

生徒会長「もしバレた時は君達も道連れにしてやろう」

女「そ、そんな!?」

生徒会長「それに、私達は苦い砂糖だからな」

女「……苦い砂糖?」

友「うーん……?」


165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 17:23:09.24 ID:EuXVAbU20
――苦い苦い砂糖。

甘く見えるその姿。

中身は苦いコーヒーの様。

幸せに見えるシアワセを築き、偽りと分かりつつもシアワセな恋愛を続ける。

元に戻るに戻れないシアワセ。

一時のシアワセに身を任せ、今日も互いの温もりを確かめる。

甘いのに苦い――。
苦いのに甘い――。

それは、果たして甘いのか苦いのか――。

女「あれ、男も微糖なの?」

それは、本人達にも解らない――。






166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 17:25:22.46 ID:EuXVAbU20
終わったー。
やっと終わったー。

質問や要望があったら受け付けます。


167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:26:14.63 ID:k9c6f27P0
苦い砂糖の味わいを描写していくのが本編かと思った


168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:27:06.72 ID:EuXVAbU20
>>167
私がエロ書くとエロじゃなくなるんだぜ。


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:28:30.86 ID:L8M0HKzfO
その味もいつかクセになるってか
切なすぎるわ


170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:29:17.88 ID:vPh7Kb8S0
>>166
コーヒーに砂糖はいくつですか?
僕は


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:30:11.55 ID:vPh7Kb8S0
>>170続き
無糖です


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:30:13.04 ID:EuXVAbU20
>>169
そうです。二人はいつまでも恋人になることも恋人を作る事も出来ないのです。

>>170
砂糖は欠片も入れないかな。
ブラック至上主義。


173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:30:33.53 ID:tMiXNAQd0
おつ
こういう文章嫌いじゃない


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:30:51.98 ID:iru02eYG0
でも友って将来ニートになりそうだよな


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:31:54.89 ID:k9c6f27P0
>>168
エロじゃなくて。好きじゃない同士が傷舐めあう関係をどうしていくのか
そちらを書きたいSSなのかなぁって>>144あたりで思ったら、終わってた


176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:33:39.07 ID:EuXVAbU20
>>173
す、好きって言ってくれても……良いのよ……///

>>174
彼は専業主夫で女のヒモ生活をしそう。
時間があれば内職でコツコツと働くんじゃないかな。

>>175
互いの体温を確かめ合う。
これで傷を舐め合うのです。
好きじゃないから一線は越えない。だけど、体温はほしい。そんなジレンマをずっと続けていきます。


177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:36:28.10 ID:lnkJ4j690
ヒモかよwww
まあスペック低い組と高い組に分かれたわけか


178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:36:54.72 ID:aGBpq+dj0
ないな


179 :刹那 ◆1IahjnNtgQ 2011/10/04(火) 17:37:54.63 ID:EuXVAbU20
鳥とかHPとか晒しておくお。
http://setsusetsu.web.fc2.com/

>>177
でも、ヒモって細くても長く続くんだぜ。

>>178
もっと罵ってくれ。


180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:43:20.47 ID:k9c6f27P0
>>176
傷の舐めあいに至るまでを描きたいにしても
生徒会長の性格付けとか破綻しちゃってるし


181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:45:24.38 ID:EuXVAbU20
>>180
自分が変わろうと(ry

って所で分かると思うけど、会長も自分を偽っていた。けど、感情的になりすぎて本性出てきて口調がバラバラに。


182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:45:55.76 ID:CDNKMIiXO
終始笑いがとまんなかったお疲れ


183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:46:44.78 ID:EuXVAbU20
>>182
乾いた笑いでも出たのなら感謝感激。


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:46:46.31 ID:q6WPzhbZ0
半日乙w


185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:47:44.93 ID:EuXVAbU20
>>184
こんなSSに半日も付き合ってくれてありがとう。


186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:48:03.42 ID:k9c6f27P0
口調の話じゃないよw
まあでも苦い砂糖を舐める側のドロドロの話は好きだ
次を楽しみにしてるよ


187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:49:09.37 ID:EuXVAbU20
>>186
ありがとう。
次また爆発しそうになったらこんな感じのSSで暴れるかも。


188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:56:52.57 ID:EEnApVLz0
口調が無理だ


189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:57:26.39 ID:L+b1t7blO
ねなさい


190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:58:10.47 ID:mJYb27y+0

良かったよ


191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 17:59:30.68 ID:EuXVAbU20
>>188
ラノベ臭いと思うわ。

>>189
仕事をして御飯食べてから寝る。問題なし。

>>190
THX
また読んでくれると嬉しい。


192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:00:57.18 ID:L+xd/50W0



193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:02:41.43 ID:EuXVAbU20
>>192
THX


194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:07:08.25 ID:EEnApVLz0
ラノベって言うか無理矢理キャラ付けしてる売れないエロゲみたいな感じ


195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:07:58.59 ID:yENxUN2I0
乙!
朝から見てたよwwww

こうゆうSSも嫌いじゃない
いや好きだな


196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:10:43.35 ID:EuXVAbU20
>>194
エロゲかぁ。
・・・エロゲかぁ・・・・・・。

>>195
朝から・・・だと・・・。なんてすげぇ奴なんだ・・・。
こんなSSでよかったらまた見てやってくだせぇ


197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:14:06.53 ID:iZY9ueaO0
語彙が足りない奴にありがちなつまらないSS
もう書かなくていい


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:15:37.10 ID:EuXVAbU20
>>197
罵りが足りないぞ


199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:20:40.16 ID:k9c6f27P0
煽るなよw


200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:24:06.20 ID:HifvAOg8O
大した佳作だった。次はもう少しクセのない文章が読みたい


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:24:42.64 ID:tNF9nEqOO
もっと書いてくれ


202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/04(火) 18:32:34.84 ID:MZQR3xli0
ごり押し感はあったが最後だけ面白かった
それ以外はつまらんかった
男が自暴自棄になってるあたりは気持ち悪すぎた





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 「男女」カテゴリの記事


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  1. 2017/04/10(月) 23:40:14

    自分は男に感情移入ができていい作品だと思った
    まあ感性は人それぞれ 特に文章なんてね


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