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少女「翼をください」天使「いたたたたた!!!!」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 15:28:18.21 ID:E/EYKL0e0
天使「いてーよ!!翼もごうとすんな!!」

少女「翼をください」

天使「嫌だよ」

少女「どうして?」

天使「この翼がなくなったら天使じゃなくなるし」

少女「でも、私の願いを叶えてくれるためにここへ来たのでしょう?」

天使「そうだけど」

少女「翼をください」

天使「いたたたた!!だから、私の翼はとれねーし!!」




10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 15:32:10.18 ID:E/EYKL0e0
少女「はぁ」

天使「いてー、羽が抜けたじゃん」

少女「翼……」

天使「あんたの願いはそれじゃないでしょ?」

少女「いいえ、これです」

天使「いやいや」

少女「私の今の願いは翼がほしい。それだけです」

天使「翼を手に入れてどうすんの?」

少女「もちろん、空を飛びまわるんです」

天使「カラスとかいるし、飛行機が飛んでるから危ないって」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 15:37:03.62 ID:E/EYKL0e0
少女「……」

天使「翼なんて手に入れても仕方ないって」

少女「でも、この背中に鳥のように翼を広げて、飛んでみたいです」

天使「だから、あんたの願いは……」

少女「翼です」

天使「違う!!」

少女「違いません!!」

天使「いや!ほれほれ!ここに書いてるし!!」

少女「嘘です」

天使「嘘じゃねーよ!あんたの直筆でちゃんと書いてるじゃん『両親に会わせて』ってさぁ!!」

少女「……でも、翼です」

天使「両親に会いたくないんかぁ!?」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 15:37:37.71 ID:/a5ElbsA0
お?


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 15:40:43.58 ID:E/EYKL0e0
少女「天使さんを見たら願いが一変しました」

天使「即物的な願いはちょっとねえ」

少女「片方で良いんで」

天使「ダメだって」

少女「じゃあ、羽を少しずつ集めます」

天使「それで翼にはならんが」

少女「くそ!!このやろ!!よこせ!!」

天使「いたい!!いたい!!やめて!!!」

少女「翼をください!!翼を!!!」

天使「やめて!!!もげる!!もげるって!!」

少女「ふぬぬぬ!!!」

天使「アッーーーー!!!」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 15:44:26.81 ID:E/EYKL0e0
少女「……羽が抜けただけか」

天使「ちょ……マジで殺すぞ?」

少女「……なんですか。女の子一人の願いも叶えられないのに天使だなんて。おへそで茶が湧きます」

天使「ぐぬぬ……」

少女「ふん」

天使「かわいくねー」

少女「この大空を自由に飛んでみたいなぁ」

天使「はいはい」

少女「きっと気持ちいいだろうなぁ」

天使「……」

少女「私の願い……もう、誰にも届かない」

天使「いや、だから両親に会いたいんでしょ?会わせてあげるって」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 15:47:57.18 ID:E/EYKL0e0
少女「その翼があれば自分で会いにいきます」

天使「えぇ!?」

少女「さぁ」

天使「両親に居場所、どこだか知ってるの!?」

少女「……テレパシーでなんとか」

天使「バカか」

少女「ダウジングとかもありますし」

天使「付き合いきれない」

少女「飛んでみたいんです!!」

天使「よし。じゃ、よいしょ」

少女「……なんで抱き上げるんです?」

天使「ほーら、今、あなたは飛んでるよー」

少女「下ろせ!!ロリコン!!どこ触ってますか!!」

天使「マジでかわいくねー」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 15:52:13.34 ID:E/EYKL0e0
少女「もう……」

天使「つーか、願いは一人一つなの。いいですか?この紙に書き込んだ願いは我々天使が責任をもって叶えてあげます」

天使「でも、それ以外の願い、つまり第二の願いは却下されます」

天使「それがルールなんですよ?」

少女「……じゃあ、消しゴムを」

天使「書き直しもできないって!!」

少女「上書きします!!」

天使「やめろ!!」

少女「そ、それあぶり出しで、あぶると下から『翼をください』って願いが……」

天使「え?マジ?」

天使「やってみよー」

少女「やめて!!紙もえちゃう!!」

天使「……」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 15:55:45.26 ID:E/EYKL0e0
少女「……」

天使「翼は諦めて、ほら行きましょう?」

少女「……」

天使「両親ところまで空を飛んでいきましょう」

少女「翼!?」

天使「いや、私が引っ張っていくんだが」

少女「……はぁ」

天使「……」

少女「……はぁ」

天使「叶えないからね」

少女「え?」

天使「そんなしょんぼりしたって叶えないから!!」

少女「悪魔!!」

天使「なんだと!?天使に向かって悪魔とはなにごとだ!!!」

少女「いたたたたた!!!耳をひっぱらないで!!」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:00:04.65 ID:E/EYKL0e0
天使「あーん?もう一回言ってみろ、この小娘が!」

少女「も、もう言いません!!ごめんなさい!!」

天使「……ならいいでしょう」

少女「こわい……」

天使「天使だって感情があります。あまり怒らせない方がいいでしょう」

少女「……」

天使「さあ、行きますよ?」

少女「どうして翼を貰えないんですか?」

天使「だから……二つ以上の願いはだめだって」

少女「でも、翼があれば両親にだって会いにいけます。私の願いも叶えられるじゃないですか」

天使「へ?」

少女「そ、そうです。その願いは『両親に会いに行きたい(自分の翼で)』というのが本当の意味です。それぐらい察してください」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:04:49.15 ID:E/EYKL0e0
天使「うそー!?」

少女「さあ、翼を」

天使「でも、そう書いてもらわないと困るんですけど」

少女「書かなくてもいいかなって思いました」

天使「勝手に判断するとはいい度胸ですね」

少女「人間様で盾突く気ですか!?」

天使「でも、ダメなものはだめです。それを許してしまうと、他の人の願いもそうしないといけなくなります」

少女「……」

天使「ほら、もう行きましょう。時間がもったいないですし」

少女「でも……」

天使「そんなに欲しんですか?」

少女「はい」

天使「……」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:10:00.43 ID:E/EYKL0e0
天使「でも、両親には会えなるけど?」

少女「それは……」

天使「翼なんかより両親に会いたいんでしょ?ほら、もういいからいきましょう」

少女「……」

天使「もう」

少女「……天使さんは空を飛べるからなんとも思わないんです」

天使「どいうこと?」

少女「この広い空を自由に飛ぶ。それは人間なら誰でも一度は憧れるもの」

天使「ほんで?」

少女「鳥のようにどこまでも……自由に色んな場所に……飛んでいきたい」

天使「ふんふん」

少女「そう……思うんです」

天使「へぇー、よくわかんないけど」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:14:48.22 ID:E/EYKL0e0
少女「天使さんは空を飛んでて気持ちいいとか感じないんですか?」

天使「うーん……あんまり感じないかなぁ」

少女「どうして?風を切って飛んだりしたら気持ちいいんじゃないですか?」

天使「君はさ、呼吸するのが気持ちいいって常に感じてる?」

少女「え?」

天使「歩いているのが心地いいとか、声を出して話すのが気分いいっていつも思ってるの?」

少女「呼吸だって歩くのだって気持ちいい時もあります」

天使「嫌ときもあるでしょ?」

少女「それは……」

天使「つまりそういうこと。空を飛ぶのだって善し悪し。気分がいいときよりも悪い時のほうが多いし」

少女「そう、なんですか?」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:23:41.68 ID:E/EYKL0e0
天使「そうそう。飛行機怖いし、カラスにつつかれるし」

少女「ふふ……」

天使「笑うな!!飛行機とか音速で飛んでくるんだよ?あんな鉄の塊をよく空に飛ばそうと思ったな、人間は」

少女「ああ、なるほど。実際はかなり怖いんですね」

天使「まあ、飛行機に轢かれたぐらいじゃ天使はどうってことないけどね」

少女「でもカラスにつつかれるって?」

天使「あいつら、よく私たちをからかうんですよね。翼とかにちょっかいだしてきたり」

少女「へえ」

天使「動物は私達のことを視認できるから……」

少女「動物は天使さんたちの姿を見てるんですか?」

天使「そうそう。動物って偶に変なところ見つめてるときとかあるでしょ?あれは天使を見つめてるわけ」

少女「そうだったんだ……」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:29:48.02 ID:E/EYKL0e0
天使「空を飛ぶのは楽じゃないってば」

少女「それでも……鳥をみているとどうしても」

天使「あんたは必死に生きてきた?」

少女「……はい?」

天使「鳥は自由かもしれない。遮る物がない空を飛んでいるから。でも、そのかわり鳥は翼を必死に動かさないといけない」

少女「……」

天使「渡り鳥なんて途中で力尽きるときだってあるぐらいだし」

少女「はい」

天使「それになにより、空には害敵が多い。自由を得た代わりに鳥に与えられた宿命は人間よりも遥かに厳しい」

少女「そうですか」

天使「鳥だってそれなりに必死に生きてる。あんたはそんな鳥に負けないぐらい必死に生きてきたかな?」

少女「……正直、人に誇れるような人生は歩んでませんね」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:35:13.99 ID:E/EYKL0e0
少女「ずっと……言われた通りにしてきました。生活態度も勉強も」

少女「自分の願いは口にしたことはありません」

天使「どうして?」

少女「願いなんて口にしたら……きっと怒らせただけだと思います」

天使「怒る?マンション買って~とか思ったの?」

少女「いやいや……本当の親じゃないんで」

天使「遠慮したわけか」

少女「はい」

天使「言えばいいのに。そんなに嫌な人じゃなかったでしょ?」

少女「はい。とっても優しい人でした。胸が苦しくなるぐらいに」

天使「幸せだったんじゃないの?」

少女「でも……本当の両親じゃないんで、不自然な優しさというか……」

天使「よくわかんないなぁ。そういう感情」

少女「すいません」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:39:55.41 ID:E/EYKL0e0
天使「その不自然な優しさが嫌だったから両親に会いたかったんでしょ?」

少女「はい」

天使「なら、会いにいきましょう。ほらほら。ようやく機会が巡ってきたわけだし」

少女「自分の翼では会えないんですか?」

天使「会えない……かもしれない」

少女「天使さんの翼なら会えるんじゃないんですか?」

天使「うーん……」

少女「翼をください!!」

天使「土下座されても」

少女「翼がほーしーいー」

天使「地団駄されても」

少女「ぬぬぬぬぬ!!!!」

天使「いたいってば!!翼をもごうとするな!!」

少女「意地悪」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:45:56.87 ID:E/EYKL0e0
天使「てめーの足をもぐぞ?」

少女「ひっ?!」

天使「もう無理やりつれてくから、いくよー!」

少女「あ……ちょっと……!!」

天使「このおおぞらーにーつばさをひろげー♪」

少女「誘拐犯!!放して!!」

天使「……はいよ」

少女「あ――――きゃぁぁぁぁ!!!!落ちるぅぅぅぅ!!!!」

天使「―――よっと。ほら、もうあんたは逃げられない。空に束縛されているのだ。わっはっはっは」

少女「……」

天使「空って怖いでしょ?」

少女「はい」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:50:08.47 ID:E/EYKL0e0
天使「ふふ……それに気付いてくれればいいんです」

少女「でも……今の天使さん……素敵でした」

天使「え?」

少女「まるで白い風が私の体を包み込んでくれたような……そんな感じでした」

天使「あ、ありがとう」

少女「やっぱり……ほしいなぁ」

天使「翼?」

少女「はい……」

天使「……」

少女「だって……こんなに素敵な景色を……いつでも見れるんですもの」

天使「そのうち慣れちゃってつまんなくなるよ」

少女「それでも……翼が欲しいな……」

天使「そう……」

少女「ダメ?」

天使「だめ」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:53:46.96 ID:E/EYKL0e0
少女「じゃあ、降ろしてください!!」

天使「……」

少女「あ、やっぱいいです」

天使「正直でよろしい」

少女「……」

天使「もう少し、空からの景色を堪能する?」

少女「いいんですか?」

天使「それぐらいは。すぐに向かってもいいけど」

少女「じゃあ、しばらく抱きしめていてもらえますか?」

天使「分かった」

少女「……」

天使「空から見えるものも、地上からみえるものも、対して変わんないでしょ」

少女「……いえ……自分がいた世界が下にあるのは不思議な気分です」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 16:58:40.15 ID:E/EYKL0e0
少女「……ごめんなさい」

天使「……」

少女「ありがとうございました……」

少女「今まで……いつも苦労をおかけしました」

天使「その声は届かないよ?」

少女「本当の子どもじゃないのに……いつも気に掛けてくれて」

天使「……」

少女「私はお礼もできないまま……あなたの傍を離れていきます」

天使「あんた……」

少女「どうか……これからは自由に生きてほしいと思います」

天使「あんたの育ての親には翼はないよ?」

少女「いいえ。私が翼を縛っていただけです……だから……これであの人は翼をはためかせることができます」

天使「そう……そんな考えかたしてたんだ」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:03:01.08 ID:E/EYKL0e0
少女「……」

天使「会っていく?」

少女「え?」

天使「あんたをここまで育ててくれた親に」

少女「……いいえ」

天使「そう?」

少女「……天使さん……もうひとつだけ……お願いをしてもいいですか?」

天使「駄目」

少女「これは天使さんに直接お願いします」

天使「そう来たか」

少女「よければ……あの人に……・お礼を」

天使「自分で言えば?」

少女「もう……声は届かないんですよね?」

天使「まあね。でも、手紙を出すことぐらいはできるよ?」

少女「手紙……」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:06:15.93 ID:E/EYKL0e0
天使「どうする?」

少女「じゃあ……出します」

天使「よし。んじゃ、向こうに行ってから考えようか」

少女「はい」

天使「そろそろ行くけど、いい?」

少女「はい……お願いします」

天使「……翼だけど」

少女「はい?」

天使「向こうでがんばれば天使になれるよ?」

少女「え?」

天使「うん……がんばればね」

少女「……なれる、ものなんですか?」

天使「生まれ変わることを諦めれば」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:11:59.85 ID:E/EYKL0e0
少女「……」

天使「私たちは輪廻転生の枠から外れた異端の魂だからね」

少女「そうなんですか」

天使「あなたのように天使が導いてくれる魂はもう一度生きることが許される。でも、天使になるなら……もう人間にはなれない」

少女「そうですか」

天使「その辺のことも両親に会ってからゆっくり考えれいいんじゃないの?」

少女「それだけの時間、ありますか?」

天使「向こうに時間なんてないから……でも、早くしないとご両親が生まれ変わっちゃうかもね」

少女「あ、それなら……急いでもらえますか?」

天使「いいよ」

少女「……死んでからも忙しいんですね」

天使「決断しなきゃいけないことは多いよ。生きていても、死んでも。この世界に存在している限りは」

少女「……」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:15:19.17 ID:E/EYKL0e0
天使「―――さ、ついたよ」

少女「……」

天使「向こうにいるから」

少女「ありがとうございました」

天使「うん……またね」

少女「はい。それでは」

天使「……」

「お仕事は終わり?」

天使「はい。たった今」

「愚図られたみたいね」

天使「まあ、でも可愛いものですよ」

「そう……」

天使「では自分は次の魂のところへ向かいます」

「ええ、お願い……生きた者の最後の願いを叶えるために」

天使「はい」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:18:08.03 ID:E/EYKL0e0
――数ヵ月後――

天使「うーん……・!!」

天使「はぁ……」

天使「空が青いなぁ……綺麗……」

カラス「かぁー!!」

天使「ちょ!いた!!?やめてぇ!?」

カラス「かぁー!!!」

天使「うわーん!!!せんぱーい!!!助けてー!!!」

先輩「しっ!!しっ!!」

カラス「かぁー!!」

天使「はぁ……翼が傷ついたぁ……」

先輩「な、怖いだろ?」

天使「ですね」


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:23:12.42 ID:E/EYKL0e0
天使「それでは、行ってきます!!」

先輩「頑張ってね」

天使「はい!」

天使「……やっぱり、気持ちいですね」

先輩「なにが?」

天使「この大空に翼を広げて、飛んで行くのは。何度やっても飽きません♪」

先輩「あっそ」

天使「……悲しみがないのは嘘でしたけど」

先輩「天使は人の死と永遠に向き合っていかないといけないからね」

天使「……」

先輩「やっぱり天使になったこと後悔してるんじゃないの?」

天使「いえ。そんなことはありません。この白い翼……大好きですから!」

先輩「じゃあ、頼んだよ。これ、次の願いが書かれた紙だ」

天使「あ……ふふ」

天使「これは私にぴったりのお願い事ですね。行ってきます」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:27:17.13 ID:E/EYKL0e0
少女「……あ」

天使「どうも」

少女「貴女が……天使さん?」

天使「はい。君の願いを叶えにきました」

少女「じゃあ……」

天使「でも、いいの?空って意外と怖いけど?」

少女「死んだときは……このお願いにするって決めてたんです!!」

天使「そっか」

少女「だから……翼をください!!」

天使「いたたたたた!!!」

少女「翼をください!!」

天使「あげる!!あげるから私のをひっぱらないで!!」

少女「す、すいません。でも、早く空を飛びたいです!」

天使「じゃあ、行こうか。――大空へ」

                         
おしまい


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:30:14.79 ID:EYWwBncvO
少女は天使になることを選んだのね・・・




58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:32:31.10 ID:nkw1CnlL0
おつ


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/02(水) 17:35:55.44 ID:3amGMNbM0
乙乙





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