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まどか「湘南新宿ラインって便利だねー」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:18:20.11 ID:lLKzeGTY0
ほむら「そうね、このまま一時間半も乗っていれば高崎まで着くものね」

まどか「一時間半かあ・・・・やっぱり東京って遠いんだね」

ほむら「そうかしら?」

まどか「うーん、私の家ってあんまり旅行とかしないからかも」

ほむら「それなら私も誰かと出かけたことは多くないわ」

まどか「えー? でもほむらちゃん、武器集めにいろんなとこ行ってたよね?」

ほむら「あれは旅行とは呼べないでしょう?」

まどか「そっかあ。……そうだよね、うん」




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:22:49.80 ID:lLKzeGTY0
ほむら「だから、こんな風に出かけるようになったのは転校してきてからね」

まどか「そうだね・・・・・おつかれさま」

ほむら「ふふ、急にどうしたの」

まどか「なんとなく、言わなきゃって思ったの」

ほむら「よくわからないけれど、ありがとう。まどか」

まどか「ほむらちゃんには感謝してもしきれないよ」

ほむら「私だって・・・って、この話はきりがないからやめようって」

まどか「てぃひひ、私が言ったんだったね」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:26:53.22 ID:lLKzeGTY0
がたんごとん

まどか「ねえほむらちゃん、あの中学の制服ってまだ持ってる?」

ほむら「どうだったかしら・・・・実家のクローゼットを探せば見つかるかもしれないけれど」

まどか「実家って、なんだか大人って感じだね」

ほむら「そう?」

まどか「ほら、一人暮らしのOLって感じしない? 両親に結婚迫られちゃったりして」

ほむら「ふふ、ドラマの見すぎじゃない?」

まどか「そうかなあ・・・・ほむらちゃん、かっこいいもん」

ほむら「どうしてそうなるのよ・・・・」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:30:56.49 ID:lLKzeGTY0
ほむら「それで、制服がどうしたの?」

まどか「あの中学の制服かわいかったから、ほむらちゃんが着たとこみてみたいなーって」

ほむら「そう……私としては、実感がわかないけれど」

まどか「校舎の写メ送ったらさやかちゃんもびっくりしてたもん」

ほむら「さやかもマミも、コスプレか何かと勘違いしてるのかしら・・・・」

まどか「こんど制服デートしよっか、中学の制服で」

ほむら「もう・・・・それじゃあ本当にコスプレじゃない」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:35:00.15 ID:lLKzeGTY0
まどか「ほむらちゃんはやっぱり懐かしかった?」

ほむら「懐かしい、というよりも新鮮に感じたかしら」

まどか「やっぱり町の様子とかちがった?」

ほむら「そうね。入院していた分も含めると、かなり長いこと見ていなかったから」

まどか「そっか・・・・」

ほむら「・・・・でも、あの公園は変わってなかった」

まどか「あの野球場のそばの?」

ほむら「うん、あの公園は小さい頃にもよく来たから」

まどか「静かでいいとこだったなあ、外は車も人もたくさんですごかったのに」

ほむら「でしょう? ……よかった」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:39:03.71 ID:lLKzeGTY0
まどか「もしかして、ほむらちゃんの思い出の場所?」

ほむら「うん。……私の、原点みたいなところね」

まどか「原点?」

ほむら「外で遊んだ記憶ってあの公園ぐらいしかなかったの」

まどか「……」

ほむら「学校に通うまで、あの公園が私の世界のすべてだった」

まどか「・・・・すべて、かあ」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:43:07.29 ID:lLKzeGTY0
ほむら「あの学校に通い始めてからも、気が向いたときはあのブランコに乗っていたわね」

まどか「そっかあ、それで昨日の夜、ブランコに乗ろうなんて言ったんだね」

ほむら「おかしかった、かな?」

まどか「ううん、でもほむらちゃんって、くーるびゅーてぃーって感じだったから」

ほむら「今は違うのかしら?」

まどか「ううん、でも最近はかわいいなってよく思うかも」

ほむら「……」

まどか「私がはじめて見たほむらちゃん、なんだろ・・・ぴしゃっ、としてて」

ほむら「ぴしゃっ?」

まどか「うん。かっこよすぎて、私なんかが話しかけちゃいけないような気もしちゃった」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:47:10.87 ID:lLKzeGTY0
ほむら「そんな風に感じさせてしまってたなんて・・・・ごめんなさい」

まどか「そうだよー、さやかちゃんだって最初はびっくりしてたんだから!」

ほむら「あのさやかが?」

まどか「さやかちゃんって強がりだもん」

ほむら「そうね、他の美樹さやかもそうだったわ」

まどか「もーっ、さやかちゃんに上条君のこと言っちゃだめだからね」

ほむら「今じゃあむしろ持ちネタの自虐ギャグ扱いじゃない、あれ・・・」

まどか「さやかちゃん・・・・」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:51:14.43 ID:lLKzeGTY0
まどか「でも、あの公園ってそんなに大事な場所だったんだね」

ほむら「あの時は、昔話をする雰囲気じゃなかったもの。まどか、へとへとだったじゃない」

まどか「そうだね・・・・びっくりしちゃったよ。渋谷ってほんとに人多いんだね!」

ほむら「一度や二度は来たことあったんじゃない?」

まどか「それでも、っていうか街の中を歩いたのは初めてだったもん!」

ほむら「そうねえ、竹下通りの人混みは相変わらずすごかったわ」

まどか「マミさんと三人でたくさん買っちゃったもんねー」

ほむら「下手したら魔女戦よりも輝いてたわね・・・」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:55:17.99 ID:lLKzeGTY0
ほむら「……でも、あの場所にまどかと来れたのはよかったかな」

まどか「うん、私もよかった。ほむらちゃんのこと、またひとつ知れたもん」

ほむら「ブランコに三人で乗ったでしょう? あのとき、少し昔のことを思い出してたの」

まどか「マミさんおどろいてたね、『暁美さん、公園の遊具で遊ぶ子だったの・・・?』って」

ほむら「ひどいなあ。ふふっ」

まどか「てぃひひっ、でもありがとう。ほむらちゃん」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 18:59:21.54 ID:lLKzeGTY0
がたんごとん

ほむら「マミ……元気そうだったわね」

まどか「東京の高校に通うって聞いたときはびっくりしちゃったよね」

ほむら「送別会とか、懐かしいなあ・・・・」

まどか「杏子ちゃん泣いてたよね」

ほむら「そうそう、それをちゃかすさやかの目にも一筋の涙が・・・」

まどか「ほむらちゃんだってー」

ほむら「ま、まどかだってー」

まどか「・・・・・ぷふっ」

ほむら「くふふっ・・・・わらわせないで、電車の中」

まどか「えー、いまの自爆じゃーん」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:03:25.27 ID:lLKzeGTY0
ほむら「すっかりあか抜けてたわね・・・」

まどか「うん。なんだかすごく大人に感じて、どきどきしちゃった」

ほむら「・・・・うん」

まどか「ほむらちゃん、おこった?」

ほむら「そんなことないわよ。子供じゃないんだから」ふぁさっ

まどか「ふふ、それじゃあほむらちゃん子どもだって言ってるのとおんなじだよ」

ほむら「え? どういうこと?」

まどか「それには及ばないわ」ふぁさっ

ほむら「・・・・私のまね?」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:07:29.08 ID:lLKzeGTY0
まどか「ほむらちゃんって、隠しごとできないもんねー」

ほむら「えっ・・・・私、そんなに顔にでるの・・・・?」

まどか「てぃひひっ、ほむらちゃんには内緒だよ!」

ほむら「はあ・・・・」

まどか「大人っていえば、杏子ちゃんがんばってたねー」

ほむら「そうね、なにも知らないで夕飯買いに行ったらびっくりしたわ」

まどか「さやかちゃんがね、売り物のお総菜食べるなよーって言ったらひやかしなら帰れ!って」

ほむら「ふふっ、変わらないわね」

まどか「ほむらちゃんだって変わってないよ!」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:11:32.63 ID:lLKzeGTY0
ほむら「そ、そうかな・・・・」

まどか「転校してきたときからずっと、ほむらちゃんは私のあこがれだもん」

ほむら「・・・・私は、鹿目さんみたいになりたかったかな」

まどか「会ってみたいなあ、鹿目さん」

ほむら「まどかは鹿目さんだよ」

まどか「違うよ。鹿目さんって人は、もっとすごい人なんだよ」

ほむら「・・・・」

まどか「だって、ほむらちゃんをめろめろにしちゃう人なんだよ?」

ほむら「やっぱりまどかで合ってるじゃない」

まどか「もっもう、そういう意味じゃないよ!」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:15:36.17 ID:lLKzeGTY0
ほむら「・・・・」

まどか「・・・・」

ほむら「ところでまどか、一昨年の文化祭の劇、覚えてる?」

まどか「うん、覚えてるよ」

ほむら「練習の時、ひどいところを見せちゃったでしょう」

まどか「うん・・・ほむらちゃん急に泣き出しちゃって、いそいで追いかけて」

ほむら「ふふ、天使の衣装のままだったものね」

まどか「もう、他のクラスの子にもからかわれちゃったんだからね!」

ほむら「いい宣伝になったじゃない。『魔法少女の願いごと』、大成功だったもの」

まどか「あはは・・・・」

ほむら「・・・・あのときのまどかはね、鹿目さんだった」

まどか「?」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:19:39.72 ID:lLKzeGTY0
ほむら「今でもどうしてあんなことしちゃったのか分からないけれど」

まどか「・・・・うん」

ほむら「燃えつき症候群だったのかな、『もうまどかには私は必要ないんじゃないか』って、怖くなって」

まどか「そんなことないのに」

ほむら「だから、夢と同じように私を助けてくれて、初めて出会ったときと同じように助けてくれて」

ほむら「でも、夢の中のまどかと違って、私の世界に残ってくれて」

まどか「ほむらちゃん・・・」

ほむら「ごめんなさい、なんだかしめっぽくなっちゃって」

ほむら「でも。私の中で鹿目まどかは、あなたは、ずっと鹿目まどかだよ」

まどか「ほむらちゃんは、ずっとほむらちゃんだったけどね。・・・てぃひひ、ずるいなあ」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:22:44.65 ID:lLKzeGTY0
がたんごとん

まどか「だいぶ暗くなってきたね」

ほむら「そうね、乗客も乗ったときに比べればだいぶ減ったわ」

まどか「なんだかずっとおしゃべりしてた気がするよ。行くときはあっという間だったのになあ」

ほむら「あっと言う間ってまどか、三十分もしたら寝ちゃってたじゃない」

まどか「だってその前の日、ほむらちゃんと出かけるって考えたら眠れなくって」

ほむら「子どもみたいね」

まどか「だって旅行だよ? お泊まりだよ? 東京だよ? ほむらちゃんなんだよ?!」

ほむら「さ、最後のはよく分からないけれど・・・・」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:26:48.22 ID:lLKzeGTY0
まどか「これでさやかちゃんがいたら卒業旅行だったんだけどなー」

ほむら「さやか、まだ大阪だったかしら?」

まどか「うん。おばあちゃんちに行くついでに、上条くんの演奏を見に行くんだって」

ほむら「さながらおっかけね。魔女化してなければいいけれど」

まどか「てぃひひ、ひどいよほむらちゃん」

ほむら「行くときさんざんからかわれたんだもの、これぐらい言ってやらなきゃ釣り合わないわ」

まどか「でも、ふたりっきりだと卒業旅行じゃなくて・・・・」

ほむら「じゃなくて?」

まどか「・・・・はねむーん?」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:30:51.87 ID:lLKzeGTY0
ほむら「……」

まどか「……」

ほむら「……まどか、顔、真っ赤でしょ」

まどか「……ほむらちゃん、だって」

ほむら「……いまの、まどかこそ、自爆じゃない」

まどか「……うぅ」ぎゅ

ほむら「……はあ・・・」なでなで


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:34:55.42 ID:lLKzeGTY0
まどか「……なんか田んぼばっかりだね」

ほむら「さっきまでは工場ばっかりだったわね」

まどか「この先の見滝原がいかに田舎かって思い知らされるよ……」

ほむら「いいところじゃない。そう思わないの?」

まどか「えー、そんなの越してきたほむらちゃんだから言えるんだよー。東京とかすごいじゃん!」

ほむら「すごい?」

まどか「だって見滝原なんてだだっ広い駐車場と団地と100円ショップとつぶれたデパートしかないんだよ?」

ほむら「まどか、それは見滝原に失礼よ」

まどか「ちぇー」

ほむら「……まどかは、マミみたいに東京に行きたいの?」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:42:24.41 ID:lLKzeGTY0
まどか「うーん……やっぱり一人暮らしとか、あこがれるかなあ」

ほむら「見滝原だって、いいところじゃない」

まどか「学校とか駅に近い方はいろいろあるけど、少し車で行くと……なんかなあって」

まどか「それに、居心地よすぎてちょっと怖いかな。いつまでも、おばあちゃんになってもいられそうで」

ほむら「贅沢な悩みね……カントって世界的な哲学者は、一生を自分の町から出ないで終えたそうよ?」

まどか「うーん、でも私はいろいろやってみたいなあ。もっといろんな世界を知りたいかも」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:43:52.31 ID:lLKzeGTY0
ほむら「もしかして、前に言ってた都会のOLにあこがれてるとか?」

まどか「うん、きゃりあうーまん! って感じで!」

ほむら「……まどかのお母さんみたいな?」

まどか「そうかな・・・・うん、そうかも。かっこよくなりたいな」

ほむら「それじゃあ、高校卒業したら就職?」

まどか「うーん、まだわかんないや。ほむらちゃんは?」

ほむら「私は・・・・・どうなんだろう」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:46:55.69 ID:lLKzeGTY0
まどか「ほむらちゃんだってわからないじゃん」

ほむら「そういうものよ。……それに、私は、」

まどか「ほーむーらーちゃーん?」じとーっ

ほむら「あっ……ごめんなさい」

まどか「だめだよ、ほむらはもっと無責任でいいんだって言ってたじゃん」

ほむら「さやかたちは無責任すぎるのよ……でも、そうね」

まどか「そうだよ。高校生になれたんだから大学生にだって、OLにだってなれちゃうよ」

ほむら「ふふ、OLにはこだわるのね」

まどか「てぃひひっ」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:50:59.25 ID:lLKzeGTY0
ほむら「それなら……まどかについていってみたい」

まどか「私はほむらちゃんについてきたいのに……」

ほむら「……」

まどか「……」

ほむら「……マミ、東京でも元気そうだったわね」

まどか「一歳しかちがわないなんて思えないよ・・・・」

ほむら「……東京行ったら、大人になれるかな?」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:55:02.77 ID:lLKzeGTY0
まどか「東京のことはほむらちゃんの方が詳しいよ」

ほむら「そうね。でも、あのころの私には苦手だったから」

まどか「そうなの? ごめんね」

ほむら「そうじゃないわ。でも、渋谷の学校通ってたときは無理して大人になってたから」

まどか「転校してきたときだって無理してたじゃーん」

ほむら「あれは違うわ。東京っていうのは、人をむりやり大人にするところだから」

まどか「そっか……あんなに人が多いところだと、そうなのかも」

ほむら「……でも、リベンジっていうのもいいかもね」

まどか「じゃあ私も東京の大学いく! それで、ルームシェアとかしちゃおうよ!」

ほむら「あ・・・・それ、楽しみ!」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 19:59:06.44 ID:lLKzeGTY0
まどか「……約束だよ? 高校出たら、同じ大学いくんだからね?」

ほむら「ええ。これからもがんばらないとね」

まどか「これから……そっかあ、高校の勉強ついてけるかなあ……うぅ……」しゅん

ほむら「ふふ。どうしたの、さっきまでの勢いは」

まどか「だって高校受かったのもまぐれだし、ほむらちゃんや、マミさんに助けてもらったからだもん……」

ほむら「繰り返し繰り返し勉強していけば、できないことなんてないわ」

まどか「……ほむらちゃんが言うと、その言葉って重いね」くすくす

ほむら「経験者は語るわよ?」

まどか「ちぇ、ほむらちゃんには勝てないや」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:04:21.87 ID:lLKzeGTY0
がたんごとん

ほむら「そろそろ着くわ」

まどか「うん、そうだね」

ほむら「……」

まどか「……」

ほむら「……」

まどか「……楽しかったなあ」

ほむら「そうね、久しぶりに羽根を伸ばせたかな」

まどか「六本木ヒルズにもお台場にも行って、東京タワー見に行って」

ほむら「神宮外苑の並木道を散歩して、青山のカフェでマミとおしゃべりして」

まどか「……みんなに自慢しなくっちゃね!」

ほむら「そうね、杏子あたりは目を丸くしそう」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:08:08.30 ID:lLKzeGTY0
まどか「……」

ほむら「……」

まどか「……でもね、」

ほむら「?」


ぎゅっ


まどか「……こうしてるだけでも、なんかいいなって、わかったかも」

ほむら「……うん」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:12:16.50 ID:lLKzeGTY0
まどか「ねえ」

ほむら「なあに?」

まどか「ずっと、一緒だよ?」

ほむら「……うん」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:14:24.30 ID:lLKzeGTY0
ほむら「あのね……まどかが、天使になる夢の話は前にもしたでしょう?」

まどか「うん。……おぼえてるよ。私がみんなを救って、消えちゃうんだよね」

まどか「だってほむらちゃん、その夢の話する時、いつもとってもかなしそうだったもの」

ほむら「あの夢、昨日も見たの」

まどか「・・・・そうなんだ」

ほむら「でも、昨日の夜はまどかは宇宙の向こうに消えていかなかった」

まどか「……」

ほむら「天使の羽衣を脱いで、一緒にいてくれたわ。……ちょっと、思い出しちゃった」

まどか「……そっか」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:14:52.36 ID:lLKzeGTY0
ほむら「……ずっと、一緒だよ?」

まどか「……うん!」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:17:50.32 ID:lLKzeGTY0
がたんごとん

ほむら「……っと、着くわ。忘れ物はないかしら?」

まどか「うん。ていうか、おみやげも着替えもほむらちゃんが持ってるでしょ?」

ほむら「そうね……ふふ、コインロッカーいらずね」


ぷしゅー

ほむら「大丈夫?」

まどか「うん、ありがと。……てぃひひ」


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:21:34.28 ID:lLKzeGTY0
ほむら「どうしたの?」

まどか「……手、つめたいね」

ほむら「まだ三月だもの、冷え性はつらいわね……」

まどか「あっためたげるね」ぎゅっ

ほむら「ふふ、どうしたの」

まどか「ほむらちゃんが手を引いてくれるから、私はほむらちゃんの手をあっためたらいいかなって」

ほむら「うん……ありがとう、まどか」


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:24:03.57 ID:lLKzeGTY0
ぷるるるっ

ほむら「メールよ?」

まどか「ん。パパからだ。……ほむらちゃん、夕飯ふたり分用意できてるって!」

ほむら「それはよかったわ。よろしくって伝えておいて」

まどか「そうだね、じゃあいそがなくっちゃ!」

ほむら「あ、ちょっと!」

ぎゅっ


ほむら(……ふふ。やっぱり、手を引くのはまどかの方だったじゃない)

まどか「どうしたの?」

ほむら「ううん。いま行くわ」ぎゅっ


おわり。


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:25:30.99 ID:FZyxskTC0
おつまどほむ!


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:25:43.78 ID:lLKzeGTY0
読んでくれた人ありがとう
なにも起こらない話がみたくなってやってみた
次はさやかちゃんが寝坊する話にするかも


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:26:24.89 ID:BUTZ+LLe0
乙っちまどまど!


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:27:44.98 ID:J21sNIfH0
乙乙乙


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/04(金) 20:29:33.91 ID:/VWc2iJR0
心が洗われた





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