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P「君だけのヌメラ」 【ミリマス】
- 1 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:36:19.02 ID:B7MsO5kzo
- ミリマスSSです。
ポケモンのヌメラが出てきますが、本格的なポケモンバトルの要素(読み合い等)はありません。
- 2 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:37:04.76 ID:B7MsO5kzo
- P「お疲れ、エミリー。はい傘」
エミリー「ありがとうございます」
P「次の収録もあるから、早く行こう。あ、その前に靴履き替えるか……砂利道は辛いだろうし」
エミリー「……」
P「エミリー?」
エミリー「仕掛け人さま……桃太郎伝説は、ご存知ですか?」
P「うん?」
エミリー「このような日本の川で流れてきた桃を拾って……という、お伽話だと思っていたのですが」
タマゴ「……」ドンブラコッコー
エミリー「あれは、実在する風習だったのでしょうか……?」
P「え……えええぇ……?」
- 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/04(日) 23:38:45.94 ID:DGqm8Jr+0
- まさかのwwwwwwwwww
- 4 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:39:05.48 ID:B7MsO5kzo
- P「はぁ……はぁ……」
タマゴ「……」コロッ
エミリー「すごいです、仕掛け人さま! まるで川蝉のようでした!」
P「ありが……ゲホッ、コフッ」
エミリー「ですが、この卵は一体……」
P「…………これ、保健所に持っていった方がいいかもしれないな」
エミリー「!」
P「捨てられた外来種とかだと面倒だ。よし、後で俺が届けておくよ」
エミリー「……」
P「……あ、そうだ時間だ! 急げエミリー、遅刻は大和撫子的によくない!」
エミリー「え、あっ、はい!」
- 5 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:41:10.74 ID:B7MsO5kzo
- ブロロロロ…
P「意外とスムーズだ……間に合いそうだな」
エミリー「……あの、仕掛け人さま」
P「ん?」
エミリー「先ほどの卵なんですが……」
タマゴ「……」モゾッ モゾッ ピシピシ
エミリー「う、産まれそうです……っ!」
P「ええ!?」
タマゴ「……」パカー
ヌメラ「メラー!」(o・~・o)
- 6 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:42:26.95 ID:B7MsO5kzo
- ヌメラ
なんたいポケモン
たかさ 0.3m
おもさ 2.8kg
いちばん よわい ドラゴンポケモン。ヌメヌメの からだが かわかないように ジメジメした ひかげで くらす。
- 7 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:44:24.85 ID:B7MsO5kzo
- ヌメラ「メラ?」(o・~・o)
エミリー「Oh…so cute…!」
P「出ちゃってる、素が出ちゃってる」
エミリー「ハッ! 私としたことが……」
ヌメラ「メラーーー」ピトッ (o>~<o)
エミリー「はぅ……か、可愛いです」
P「確かに……って、エミリー!」
エミリー「はい?」テカテカ
P「……ヌルヌルになってる」
エミリー「え…………Wow!?」テカテカ
- 8 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:46:10.72 ID:B7MsO5kzo
- エミリー「えっと……その、あまり見ないで……下さい……」テカテカ
P「……後で拭こう。それにしても、見たことない生き物だな」
ヌメラ「ヌ?」(o・~・o)
エミリー「何かの愛玩動物、なのでしょうか」
P「見つけた場所が場所だからな。どっかの金持ちが川に捨てたのか……」
エミリー「……」
- 10 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:48:12.45 ID:B7MsO5kzo
- エミリー「仕掛け人さま」
P「……もしかして、飼いたいのか?」
エミリー「……この子は、捨てられていたのですよね」
ヌメラ「メラー」(o・~・o)
エミリー「そのような命を救うことも……大和撫子となるためには、必要だと思うんです」
P「ふむ……」
エミリー「それに、桃太郎伝説では、桃を拾った夫婦が桃太郎を育てていました」
P「……でも、どう育てたらいいのか見当がつかないぞ。餌とか、環境とか……」
エミリー「それは……そうですが……」
P「……」
P「いや、待てよ? 確か次の現場には――」
- 12 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:51:06.56 ID:B7MsO5kzo
- 我那覇響「知らないぞ」
P「やっぱりかー」
エミリー「響さん、本当に何も分からないのですか……?」
響「うっ……い、いや、そんなことないぞ! 自分、完璧だからな!」
エミリー「本当ですかっ?」
ハム蔵「…ヂュ」
響「……な、なぁ、お前はどこから来たんだ?」
ヌメラ「……メラッ」ピトッ (o>~<o)
響「? エミリーが親だって言ってるぞ?」
エミリー「まぁ……!」
P「そのタマゴ、川で拾ったんだ。さっき車で孵った」
響「なんでそれを先に言わないんだー!」
- 13 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:53:14.13 ID:B7MsO5kzo
- エミリー「……うふふっ」ツンツン
ヌメラ「メラァー…」パクッ (o・¬・o)
エミリー「あら、私の指は肉詰め腸ではありませんよ?」
響「さっき孵ったってことは、まだ何も食べてないのか?」
P「あぁ、そうなるな」
響「それって結構マズいんじゃ……なぁ、お前は何が好きなんだ? ミルクか?」ペタッ
ヌメラ「ヌメ…」(o´~`o)
響「……! プロデューサー、水持ってる!?」
P「え? ああ、あるけど」
響「よし、もう大丈夫だぞー」チョロチョロ
ヌメラ「メラー♪」(o^~^o)
エミリー「あっ、元気になってます……!」
- 15 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:55:09.74 ID:B7MsO5kzo
- 響「うん、やっぱり水が好きみたいだな」
エミリー「すごいです、響さん! どうしてこの子の嗜好が理解できたのですか?」
響「フフン、自分完璧だからな! 長年の経験ってやつさー!」
エミリー「わぁ……! 響さんは職人さまなのですね!」
響「ふ、ふふ、もっと褒めても――
コンコン ガチャッ
「765さん、もうすぐ本番でーす」
響「こほん」
P「そういえば時間無かったな……行くぞ、2人とも」
エミリー「はい! 留守番をお願いしますね、藤色軟泥さま♪」ツン
ヌメラ「メラッ!」(o^~^o)
P「フジイロナンデイ?」
響「……エミリー、収録の後ヒマか?」
エミリー「えっ?」
――――
――
- 16 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:57:08.82 ID:B7MsO5kzo
- 響「――よし、こんな感じだな」
ヌメラ「メラ~~♪」パシャパシャ (o^~^o)
ハム蔵「ヂュイ!」パシャパシャ
エミリー「Wow……藤色軟泥さまの住処を造営してしまいました……すごいです、響さん!」
響「そ、そうか?」
エミリー「私だけでは、きっとここまでの飼育環境は整備できませんでした……響さんのお陰です」
ヌメラ「メラ~」モグモグ (o^~^o)
エミリー「この愛玩動物用食料も気に入っているようですし」
響「そうだな。いろいろ買ったけど、水草を食べてくれてよかったぞ」
P「いやいや、待て待て待て」
響「どうしたんだ、プロデューサー?」
P「どうしたっていうか……ここ、俺の家なんだけど……」
- 17 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/04(日) 23:59:09.84 ID:B7MsO5kzo
- エミリー「申し訳ありません仕掛け人さま、まだ私の両親の認可が下りておらず……」
P「いや、まぁ、それはしょうがないとして」
ヌメラ「ヌメ?」(o・~・o)
P「水槽大きくない? 俺の部屋すごい圧迫されてないか?」
響「狭いとストレスになっちゃうからな、それこそしょうがないぞ」
P「そういうものなのか……?」
響「それに、コイツがどう育つかも分からないしな」
ヌメラ「メラ~♪」(o^~^o)
P「どう育つか……か」
響「…………ねぇ、エミリー」
エミリー「はい」
響「本当に最後まで、最期まで面倒を見れるか? ……この先、コイツがどんな姿になったとしても」
- 18 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 00:01:09.77 ID:lajer0Bqo
- P「響……」
エミリー「……はい。義を貫くのが、大和撫子ですから」
響「……そっか」
ヌメラ「ヌメー」モグモグ (o・~・o)
響「よかったな、お前のご主人がエミリーで」ポンポン
ヌメラ「メラ!」(o^~^o)
エミリー「藤色軟泥さまは、とっても滑らかな肌触りですね」ナデナデ
響「滑らか、ってよりヌルヌルだな。ナメクジみたいだぞ」
P「またテカテカになるぞお前ら…………はっ!」ティン
響「? どうかしたのか?」
P「まつり! まつりなら、こいつのことも知ってるんじゃないか?」
- 19 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 00:03:08.96 ID:lajer0Bqo
- ヌメラ「ヌメッ?」キョトン (o・~・o)
響「あー……確かに、ウミウシ絡みで知ってても不思議じゃないな」
エミリー「まつりさんでしたら、明日『永遠の交響曲』の鍋会合でお会いしますよ?」
P「今でも集まったりしてるのか?」
エミリー「時折、皆さまのお家で食事会を開いているんです」
P「へぇ、それなら話が早いな」
エミリー「そうですね……藤色軟泥さまのこと、他の皆さまにも相談してみましょう!」
ヌメラ「メラー♪」(o^~^o)
響「そういえばエミリー、名前は付けないのか? 藤色ナントカじゃあ堅苦しいぞ」
エミリー「名前、ですか……ふふっ、考えておきますね♪」
- 25 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:05:11.58 ID:lajer0Bqo
- ――――――――
エミリー「ふぁああ……」
P「おはよう、寝不足か?」
エミリー「はっ、私ったら人前で欠伸を……はしたないです……」
P「はい、例のやつ……うお、やっぱヌルヌルだな」ヒョイ
ヌメラ「ヌメー!」ペロペロ (o^~^o)
エミリー「きゃっ! うふふ、精進していましたか?」
ヌメラ「メラ~」ペロペロ (o^~^o)
P「……タオル持ってけ。あと、響がこれもあると便利だろうって。ペット用のケージ」
エミリー「まぁ! 響さんの気配り、頭が上がりませんね……」
P「完璧だからな。俺を朝3時に叩き起こしてロケに行ったぞ」
- 26 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:07:42.69 ID:lajer0Bqo
- P「そういえば、名前は決まったのか?」
エミリー「……それが、まだ…………」
P「そうか。まぁ、じっくり考えて良いことだと思うよ」
エミリー「はい……大和撫子にふさわしい名前を考えているのですが……」
P(……こいつ、『どっち』なんだろう)
ヌメラ「…ヌ?」(o・~・o)
エミリー「集合の時刻までは余裕はあるので、お散歩しながら考えようと思います」
P「散歩か、いいな」
エミリー「それでは仕掛け人さま、行って参りますね」
ヌメラ「メラー」(o・~・o)
P「ああ、行ってらっしゃい」
P「……結局、俺の家で飼うのだろうか」
- 27 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:09:21.57 ID:lajer0Bqo
- エミリー「『神武』……『いざなぎ』……」ブツブツ
ヌメラ「ヌ、ヌメー…」イソイソ (o・~・;o)
エミリー「ああっ、申し訳ありません! つい歩調を早めてしまいました……」
ヌメラ「ヌー」(o・~・o)
エミリー「響さんは、沢山の動物にどのようなお名前をつけているのでしょうか……」ブツブツ
ヌメラ「…メラッ?」ピタッ (o・~・o)
草「……」
ヌメラ「メラ~!」モシャモシャ (o^~^o)
エミリー「昨日、聞いておけばよか――
ヌメラ「ヌメッ?」モシャモシャ (o・~・o)
エミリー「Oh, my…!」
- 28 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:11:13.65 ID:lajer0Bqo
- エミリー「いいですか、路傍の草を食べてはいけません。危ないですし、はしたないです」
ヌメラ「ヌメ…」(o´~`o)
エミリー「大和撫子の花言葉は可憐、貞節。そんな行動を心掛けて下さいね?」
ヌメラ「メラァ…」(o;~;o)
エミリー「えっ、ああ、泣かないで下さい! 言い過ぎました……」ナデナデ
ヌメラ「メラァァ…」(o´~`o)
エミリー「ほら、見て下さい? 押し花ですけど、撫子の花はこんなに美しいんです」
ヌメラ「ヌメー…!」(o^~^o)
エミリー「だから、私たちもこのように…………はっ!」ティン
ヌメラ「メラ?」(o・~・o)
エミリー「『ナデシコ』! あなたの名前、『ナデシコ』にしましょう!」
- 29 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:13:21.73 ID:lajer0Bqo
- テレビ『7時になりました。ニュースをお伝えします』
如月千早「……」ピッ
テレビ『それでは、北海道から中継が繋がっています! 我那覇さーん!』
千早「……ふふっ」
豊川風花「千早ちゃん、野菜包丁ってあるー?」
千早「あ、いえ、無いです」
ジュリア「心配しすぎだってフーカ、野菜切るだけじゃねーか」
風花「でも、一応……」
ジュリア「一応、あたしだって上達してるんだぜ? 見てろ、ロックに微塵切りだ!」
風花「ジュリアちゃん、別に人参は……って!? ち、千早ちゃん絆創膏!」
千早「ええっ!? は、はい!」
- 30 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:15:13.43 ID:lajer0Bqo
- エミリー「着きましたよ、撫子。ここが千早さんの集合住宅棟です」
ヌメラ「メラー…」(o・~・o)
エミリー「階段は登れませんね……そうだ、金属輿を響さんから戴いていますから、そこで休んでいて下さい」
ヌメラ「ヌメ!」(o^~^o)
エミリー「ええと、千早さんのお部屋は……」
ガチャッ
ジュリア「おっ、エミリーじゃん。いいとこに来たな」
エミリー「ジュリアさん! ……その指は一体?」
ジュリア「あー……そんなことより行くぞ、買い出しだ! シメのうどん!」
エミリー「今からですか!? 私、まだ皆さんに挨拶を」
ジュリア「いいっていいって! ほら、荷物だけ置いてさ」ドサッ ガシッ
エミリー「え、ちょっ、ジュリアさーーーん……」ズルズルズルズル
ヌメラ「…メ? メラ?」キョロキョロ (o・~・;o)
- 31 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:17:15.63 ID:lajer0Bqo
- テレビ『はい、我那覇さんありがとうございました。いやー、やっぱり北海道の海は寒そうですねぇ』
千早「今、エミリーの声がしませんでした?」
風花「エミリーちゃん? ……うーん、気のせいじゃないかな」トントントン
ヌメラ「……」クンクン (o・~・o)
千早「……そうですね。私が手伝えること、何かありますか?」
風花「大丈夫よ、私だけで出来るから。千早ちゃんはお家を使わせてくれてるんだし、ゆっくりしてて」
千早「じゃあ、お言葉に甘えて……ありがとうございます」
ヌメラ「メラ…」ガコン (o・~・o)
風花「……」トントントン
ヌメラ「…」ノッソノッソ (o・~・o)
風花「……ふぅ。千早ちゃ――」
- 32 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:19:19.04 ID:lajer0Bqo
- ガチャッ
ジュリア「ただいまー。エミリーもいる……ぞ……?」
エミリー「ジュリアさん? どうしたので……」
風花「ひゃっ、ちょっ、どこ舐め……あはは!」
ヌメラ「メラーーー!」ペロペロ (o^~^o)
風花「んっ、やめ……ひゃう!?」
千早「……」
ジュリア「フーカがヌルヌルに!? っていうか何だコイツ!?」
エミリー「Oops! いけませんナデシコーっ!」ダッ
ガチャッ
徳川まつり「はいほー! 遅れて登場、お仕事帰りのまつりなのです。みんなも盛り上がって……ほ?」
風花「誰でもいいから助けてーーーーっ!!」
――――
――
- 33 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:21:15.15 ID:lajer0Bqo
- 千早「えっと、それでは、改めて」
「「いただきまーす!!」」
エミリー「鍋奉行を務めさせていただきます、エミリースチュアートです。本日は……」
ジュリア「女将か!」
千早「風花さん、ジャージのサイズは大丈夫ですか?」
風花「うん、平気よ……ちょっときついけど……」パツーン
千早「……」
まつり「ほ? この人参さん、なんだかほっそりしてるのです」
ジュリア「おっ、当たり引いたなマツリ」
ヌメラ「メラァ……」(o;~;o)
- 34 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:23:19.84 ID:lajer0Bqo
- 風花「エミリーちゃん。この子、もう許してあげても……」
エミリー「ダメですっ。大和撫子として、躾はしっかりしないといけませんから」
風花「じゃれついてただけなんだから、何もご飯抜きまでしなくても……ねぇ?」
ジュリア(ていうか、フーカに行ったってことは男なんじゃねぇか?)
ヌメラ「ヌメー…」(o;~;o)
エミリー「……」
千早「躾と言うなら反対はしないけれど……私も、許してあげた方がいいと思う」
まつり「皆でお鍋を囲んだら、きっとわんだほー! なパーティになるのです。……ね?」
エミリー「皆さま……」
- 35 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:25:15.14 ID:lajer0Bqo
- エミリー「……ナデシコ」
ヌメラ「…ヌメ」(o・~・o)
エミリー「これからはちゃんと大和撫子を目指すと、誓えますか?」
ヌメラ「メラ! メラー!」コクコク (o・~・o)
エミリー「……ふふっ。申し訳ありません、私、また怒りすぎてしまいましたね」
ヌメラ「メラァー!」(o^~^o)
ジュリア「しっかし、フシギなやつだなー。見たことないし、エミリーと意思疎通してるみたいだし」
千早「確かに……何て言う生き物なの?」
エミリー「……いえ、今日はそれを皆さまに伺おうと思っていたんです」
風花「えっ、エミリーちゃんも知らないの?」
まつり「知ってるのです」
エミリー「えっ?」
- 36 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/05(月) 23:27:22.67 ID:lajer0Bqo
- まつり「まつりは、知っているのです。その子のことを」
エミリー「……!」
まつり「ヌメラという名前も。どのように育つのかも」
まつり「本当は、どこにいるべき存在なのかも。……ね?」
- 44 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:02:20.13 ID:pUnMeRs2o
- 千早「どこにいるべき、って」
ジュリア「どういうことだよ……?」
まつり「……」
まつり「冗談なのです」
ジュリア「……へ?」
まつり「ヌメラは、ちょっと珍しいだけの生き物なのです。フワフワでカワイイのです」
ジュリア「なんだよ……意味深な感じで言うからビックリしたじゃねーか」
風花「あ、そろそろうどん入れよっか」
千早「分かりました」
ヌメラ「メラ!」(o・~・o)
ジュリア「お前、うどん食えるのか……?」
まつり「……エミリーちゃん、ちょっと」
エミリー「?」
――――
――
- 45 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:04:15.61 ID:pUnMeRs2o
- ――――――――
ジュリア「お疲れ様です!」
エミリー「お疲れ様です」
ジュリア「ナデシコのケージ、持つよ。重いだろ?」
エミリー「あっ、ありがとうございます」
ジュリア「……まぁ、失敗は誰にでもあるさ」
エミリー「……」
ジュリア「あたしの料理だってそうだけどさ、失敗ってのは人を強くするんだと思うぜ」
エミリー「ジュリアさん……」
ジュリア「ゴメン、なんかクサかったな……しっかし、遅えなプロデューサー」
- 46 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:06:16.42 ID:pUnMeRs2o
- ジュリア「ナデシコもこの前はごめんな、投げちゃって」ツン
ヌメラ「ヌメ?」(o・~・o)
ジュリア「おお、やっぱヌルヌルなんだな」
エミリー「……」
ジュリア「…………エミリー、何かあったのか? もしかして、あたしの切った人参で腹を……」
エミリー「ええっ!? いえ、そんなことは――」
P「ごめん、2人とも! 遅くなった」
エミリー「仕掛け人さま」
ジュリア「何やってんだよ、寒空の下にアイドル待たせてさ」
P「それからジュリア、ごめん。お前は電車で帰ってくれ」
ジュリア「ん、分かっ……はぁ!!?」
- 47 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:08:49.82 ID:pUnMeRs2o
- ――――――――
ブロロロロ…
響「ふぁああ……」
P「ジュリアに悪いことしたな……1人で帰れるだろうか」
響「……自分も帰りたかったぞ」
ハム蔵「ヂュイ…」ウトウト
まつり「響ちゃん、お疲れなのです? 向こうでタウリンを飲んだら、フワフワでぱわほー! になれるのです」
響「それ、大丈夫な薬なのか?」
P「というか、俺も仕事残ってたんだけどな……」
まつり「プロデューサーさんのお仕事は、みんなのボディガードなのです」
ヌメラ「…」ウトウト (o-~-o)
エミリー「……」
- 48 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:10:11.34 ID:pUnMeRs2o
-
エミリー『あの、まつりさん……話というのは』
まつり『……そのヌメラは、人前に出てはいけない生き物なのです』
エミリー『!』
まつり『本来、エミリーちゃんや、みんなは……知ってはいけない』
エミリー『知っては……いけない』
まつり『でも、エミリーちゃんが心配する必要はないのです』
エミリー『……』
まつり『まつりは、ヌメラの住んでいるところも知っているのです。だから――』
- 49 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:12:08.75 ID:pUnMeRs2o
- エミリー「……元いた場所に、帰す」
ヌメラ「…メラ?」パチクリ (o・~・o)
まつり「プロデューサーさん、車を止めるのです」
P「分かった。…………あれ、ここって」
響「どうかしたのか?」
P「……タマゴを拾った川だ」
まつり「ここからが長いのです。気合いを入れて、帽子を逆に被った方がいいのです……ね?」
P「なんだそりゃ」
響「行くぞ、エミリー! エミリー!」
エミリー「……はっ! はい、ただいま!」
- 50 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:14:12.13 ID:pUnMeRs2o
- P「――雨、降ってきたな」ガサガサ
ヌメラ「メラーーー!」パシャパシャ (o^~^o)
エミリー「先に行ったら危ないですよ、ナデシコ」
ヌメラ「ヌメ…」(o´~`o)
響「まつりー、ホントにこっちで合ってるのか? どんどん山道進んでるけど……」ガサガサ
まつり「はい、大丈夫なのです」
響「そうは言ってもな……あっ!」
P「どうした?」
響「道だ! 道があるぞ!」
まつり「!! 止まって!!」
響「えっ――」ガサッ
アーボ「「キシャァアアアーーーッ!!」」
響「へ、ヘビの群れ!? それにデカいぞ!」
まつり「みんなを守るのです! トリトドン!」バシュン
トリトドン(紅)「ポワグーチョ」
- 51 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:15:12.00 ID:pUnMeRs2o
- アーボ
へびポケモン
たかさ 2.0m
おもさ 6.9kg
そだつほどに どんどん ながくなる。そして よなかは きのえだに グルグルと からまって やすむ。
トリトドン
ウミウシポケモン
たかさ 0.9m
おもさ 29.9kg
ホネがなく グニャグニャの からだ。からだの いちぶが ちぎれても すぐに さいせいされて もとどおり。
- 52 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:16:11.77 ID:pUnMeRs2o
- エミリー「ナデシコ、こちらに!」
ヌメラ「ヌ、ヌメ…!」ピョン (o・~・;o)
P「なんだ、何がどうなってる……!」
まつり「プロデューサーさん、響ちゃんを頼むのです」
P「え!?」
まつり「トリトドン、だくりゅう!」
トリトドン(紅)「ポワーオ」ザッパァアアアア
アーボ「「キシャァァァ………」」
響「わっ、今度は波!?」
P「ッ……つかまれ響!」
響「はぁ……はぁ……」
まつり「よくやったのです、トリトドン」バシュン
P「まつり、今のは一体……」
- 53 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:18:18.24 ID:pUnMeRs2o
- まつり「ポケットモンスター、縮めてポケモン」
まつり「この世界に住む、フワフワでフシギな生き物なのです」
響「ポ、ポケモン?」
まつり「響ちゃんが知らないだけで、世界にはたくさんのポケモンがいるのですよ?」
P「……どうして、まつりがそのポケモンを持ってるんだ?」
まつり「……ポケモンは、危険な生き物なのです」
まつり「だから、まつりたちポケモントレーナーは、その存在を隠してきた」
P「…………り、理解が追いつかん」
まつり「さっき見たはずなのです。アーボの大きさ、トリトドンの力強さ……ね?」
エミリー「……まつりさん」
まつり「ほ?」
- 54 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:20:13.36 ID:pUnMeRs2o
- エミリー「昨日、おっしゃっていましたよね。ナデシコがどう育つかも、知っていると」
まつり「はい」
エミリー「ナデシコにも……先ほどのウミウシさまのような力があるのですか?」
まつり「……あんなものでは無いのです」
P「えっ?」
まつり「ヌメラはドラゴンポケモン。今は小さいですが、最後まで育てばニンゲンなんて簡単に…………ね?」
響「人間なんて……って、そんな言い方……!」
ヌメラ「メ? メラッ?」(o・~・;o)
まつり「……エミリーちゃんが、タマゴのうちに見つけてくれてよかったのです」
エミリー「……」
まつり「この奥に、ヌメルゴンの巣があります。穏やかな方ですから……ね?」
――――
――
- 55 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:22:21.90 ID:pUnMeRs2o
- トリトドン(紅)「ポワーオ」ザブザブ
P「……響は、ポケモンの言葉も分かるのか?」
響「……揺れませんか、だって」
P「優しいんだな……」
トリトドン(青)「……」ザブザブ
エミリー「色の違うウミウシさまもいるんですね」
まつり「色んなポケモンがいるのです。確か全部で、えーと……700種類?」
エミリー「ななひゃく!」
まつり「でもまつりは、もっとたくさんいると思うのです。氷山の一角、なのです」
エミリー「す、凄い世界です……」
ヌメラ「メラー…」(o・~・o)
- 56 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:24:18.89 ID:pUnMeRs2o
- 響「揺れないのはいいけど……やっぱり、ヌルヌルだな」
P「……まぁ、なんだ。そういう響もいいと思うぞ?」
響「うぎゃー! 離れろ変態プロデューサー!」
P「わっ、待て立つな! 揺らすな!」
トリトドン(紅)「ポワー!」グニャグニャ
響「え、ちょ、わぁあああああああ!!?」ポーン
P「響ーーッ!」
まつり「! あれは……!!」
響「ぁあああああああ――――」ポスッ
響「――って、あれ?」
ヌメルゴン「……」ズ ズ ズ ズ ズ
- 57 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:25:08.93 ID:pUnMeRs2o
- ヌメルゴン
ドラゴンポケモン
たかさ 2.0m
おもさ 150.5kg
のびちぢみする ツノでこうげき。プロボクサー 100にんぶんの パンチに ひってきする いりょく。
- 58 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:26:22.43 ID:pUnMeRs2o
- エミリー「あれが……ヌメルゴン……!」
ヌメラ「メラァ……!」(o・~・;o)
まつり「響ちゃん、通訳を頼むのです」
響「……それで呼ばれたんだな、自分」
ヌメルゴン「キュォオオオ……」
響「『久方ぶりですね、マツリ』……知り合いなのか?」
まつり「……その節は、お世話になったのです」
ヌメルゴン「……」
まつり「今日は、このヌメラを返しに来たのです」
ヌメラ「ヌメ…」(o・~・o)
まつり「こちらのエミリーちゃんが、この川の下流でタマゴを拾ったそうです。あなたの巣のものですか?」
ヌメルゴン「キュォォ…ウ」
響「『先の雨で、タマゴが1つ流されました。間違い無いでしょう』」
エミリー「……」
- 59 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:28:15.37 ID:pUnMeRs2o
- まつり「私が見つけることができて、良かったのです。間違いがあってはいけませんから」
響「……」
まつり「さ、エミリーちゃん。ヌメラを渡すのです」
エミリー「……」
ヌメラ「メラ…?」(o・~・o)
まつり「エミリーちゃん?」
エミリー「……私にも、ヌメルゴンさまとお話をさせて下さい」
まつり「!」
P「……エミリー」
- 60 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:30:24.84 ID:pUnMeRs2o
- エミリー「……ずっと、考えていました」
エミリー「大和撫子として、私はどうするべきなのか。私に何ができるのか」
響「エミリー……」
エミリー「はしたないのですが……きっと、こうする他にないと思います」スッ
まつり「え、エミリーちゃん?」
エミリー「ヌメルゴンさま」
P(靴を脱いで正座……いや、あれは)
エミリー「ナデシコを、娘さんを……私に下さい」
P(ど、土下座…………!!)
- 61 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:32:09.92 ID:pUnMeRs2o
- ヌメルゴン「……」
ヌメラ「メラー……」(o・~・o)
まつり「エミリーちゃん、一体何を……」
エミリー「このナデシコは、本来貴方の子供です。卵を拾っただけの私が育てようというのは、おこがましい話です」
まつり「っ……だったら」
エミリー「それでも! それでも……ナデシコの親は、私です」
エミリー「私が最後まで育てると、最期まで連れ添うと……そう、誓ったのです……!」
まつり「エミリーちゃん……」
ヌメルゴン「…キュオオゥ」
響「……『顔を、上げて下さい』」
エミリー「!」
- 62 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:34:10.96 ID:pUnMeRs2o
- ヌメルゴン「キュォオオオ、オオ…キュウン」
響「『そのヌメラを育てるということが、ポケモントレーナーになるということが、どういうことか分かりますか?』」
エミリー「……」
ヌメルゴン「キュオオオ……ゥ」
響「『そこのマツリだって、最初は――
まつり「響ちゃん、ちょっと」
響「え?」
エミリー「……平らな道でないことは、分かっています」
エミリー「まつりさんはおっしゃっていました。ポケモンは危険な生き物だと」
まつり「……」
エミリー「私も今日、それを実感しました。ポケモンは、恐ろしいほどの力を持っています」
ヌメルゴン「……」
エミリー「ですが! 私は、このナデシコを、人を傷付けるような子には育てません」
エミリー「…………大和撫子として」
- 63 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:36:08.10 ID:pUnMeRs2o
- ヌメルゴン「…………キュオオオ…ウ」
響「『かわいい子には旅をさせよ、ですね』」
P「……それ、本当に言ってるのか?」
響「ホントだぞ!?」
ヌメルゴン「……」ススーッ
ヌメラ「メラー…」(o・~・o)
ヌメルゴン「キュォオオ……ウ」
響「……『この子のことを、頼みますよ』」
エミリー「っ…………はいっ!」
ヌメルゴン「キュオオオオォ」
響「『マツリ。あなたも――
まつり「大丈夫なのです。分かっていますから」
響「……そっか」
- 64 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/06(火) 23:38:13.07 ID:pUnMeRs2o
- P「エミリー」
エミリー「仕掛け人さま……」
P「いい啖呵だったな。最高に大和撫子ってやつだ」
エミリー「私……私…………っ!!」
ヌメラ「メラ、メラー…?」(o・~・;o)
P「泣くな泣くな、ナデシコも困ってるぞ」
響「それに、立ったらアレだぞ」
ハム蔵「ヂュイ」
エミリー「え?」
トリトドン(青)「ポワー!」グニャグニャ
エミリー「え、きゃ、eeeeeeeek!!!」ポーン
まつり「エミリーちゃん!?」
- 70 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/07(水) 23:42:13.92 ID:onEWwbeHo
- ――――――――
千早「えっと、それじゃあ、改めて」
パーン!
「「エミリー、誕生日おめでとう!!!」」
エミリー「皆さま……ありがとうございますっ!」
響「……なぁ、自分もエタハモに混ざってよかったのか?」
千早「大丈夫よ、気にしないで」
エミリー「はい、響さんは私の恩人ですから♪」
P「……なぁ、なんでまた会場が俺の家なんだ?」
ジュリア「大丈夫だよ、気にすんなって」
風花「ナデシコちゃんのお家もありますから……」
ヌメラ「メラー!」(o^~^o)
- 71 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/07(水) 23:44:20.08 ID:onEWwbeHo
- P「それはそうだけど……ほら、まつりが使ってたボール! あれは使わないのか?」
まつり「ほ? モンスターボールのことですか?」
P「まつりのポケモンは、普段その中なんだろ? だったら……」
エミリー「……それが、ナデシコがボールに入りたがらなくて……」
まつり「どこぞの電気鼠さんみたいなのです」
ヌメラ「ヌメ?」(o・~・o)
響「まぁ、最初の環境に慣れちゃうとどうしてもなー」ナデナデ
P「ぐぐぐ……」
チーン
風花「あ! ジュリアちゃん、焼けたんじゃない?」
ジュリア「おっ! ついに完成か!」
P「……あっちも心配だな」
- 72 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/07(水) 23:46:12.43 ID:onEWwbeHo
- ジュリア「……ど、どうだ?」
響「……うん、美味しいぞ! ちょっとビターなところとか」
エミリー「はい! 洋風褐色焼き菓子も美味しいです!」
ジュリア「そうか…………元々、抹茶のつもりだったんだけどな……」
P「逆になんでそうなるんだ……?」
千早「ほら、ジュリアはスイーツを作るのは初めてですから……」
ヌメラ「メラ~♪」モグモグ (o^~^o)
まつり「ポフレとしてはおいしいみたいなのです」
ジュリア「あたしは人間向けに作ったんだけど……」
風花「プロデューサーさん、一杯どうですか?」
P「いえ、俺は運転するので……」
風花「えー」
- 73 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/07(水) 23:48:10.36 ID:onEWwbeHo
- ――――
――
風花「誕生日か~……はぁ、歳はとりたくないなぁ……」
P「風花さん、酔ってます?」
風花「そんなワケないですよぉ~~~」バシン
P「痛っ! ……千早、ジュリア、後は頼んだぞ」
千早「プロデューサーが送るべきでは? 車もありますし」
P「いや、俺は」
まつり「プロデューサーさんは、まつりとエミリーちゃんの運転手さんなのです。……ね?」
響「エミリー? ……って、まさか」
エミリー「はい、修行のお時間です」
ジュリア「修行? なんだそりゃ」
- 74 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/07(水) 23:50:08.37 ID:onEWwbeHo
- エミリー「立派なポケモントレーナーとなるための修行を、まつりさんにつけてもらっているんです」
ジュリア「へぇー……」
響「でも、今日ぐらい休んでもいいんじゃないか?」
エミリー「そういう訳にはいきません! ね、ナデシコ」
ヌメラ「メラ!」キリッ (o・~・o)
まつり「エミリーちゃんは、まだまだですから。お休みしているヒマはないのです」
ジュリア「よく分かんねーけど……大変なんだな、トレーナーって」
千早「……プロデューサー」
P「ん?」
千早「その修行……私たちも、立ち会っていいですか?」
響「『たち』?」
- 75 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/07(水) 23:52:11.43 ID:onEWwbeHo
-
風花「ん……むにゃ……」
風花「…………あれ?」
千早「……」カチッ カチッ カチッ
風花「千早ちゃん、何やってるの?」
千早「あ……風花さん、暖房の付け方って分かりますか? 私、車には疎くて」
風花「ええ? とりあえずエンジンかけて……って、プロデューサーさんは?」
千早「外です」
風花「ええっ? 待って、ここはどこなの?」
千早「川です」
風花「えええ!?」
- 76 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/07(水) 23:54:32.36 ID:onEWwbeHo
- 風花「ちょっと、一体なんで……」ガチャッ
千早「あ、外に出るときは気を――
ドォン!
風花「きゃあっ!」
エミリー「ナデシコ、躱して下さい!」
ヌメラ「ヌメ……!」ピョン (o;・~・o)
まつり「トリトドン、もう1発だいちのちから!」
トリトドン(紅)「ポワーオ」
ドォン!
千早「……気をつけて下さい」
風花「も、もうちょっと早く言ってよ……」
- 77 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/07(水) 23:56:18.19 ID:onEWwbeHo
- 風花「エミリーちゃんたち、いつもあんなことを?」
千早「そうみたいです」
風花「すごいなぁ……」
千早「……風花さん」
風花「なに?」
千早「少し、私の話を聞いてもらってもいいですか?」
風花「…………うん。暖房、付けよっか」
- 78 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/07(水) 23:58:20.23 ID:onEWwbeHo
- ドォン! ドォン!
ヌメラ「メラーーーッ!」(o>~<o)
エミリー「ナデシコ!」
ヌメラ「ヌメ…」ドサッ (o@~@o)
まつり「……そこまでなのです」
千早「私……なんだか、寂しかったんです」
風花「!」
千早「徳川さんや、エミリーが……どこか私の知らない世界に行ってしまうような気がして」
風花「うん」
千早「……でも、杞憂でした」
- 79 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/08(木) 00:00:10.40 ID:vQmwK8nco
- エミリー「まつりさん、私はまだ……!」
まつり「エミリーちゃん。修行は大切ですが、休むこともまた大切なのです」
まつり「それに、ナデシコちゃんもお疲れなのです。……ね?」
ヌメラ「ヌメー…」(o´~`o)
エミリー「ナデシコ……はい、分かりました」
千早「ポケモンで戦うエミリーはひたむきで、一生懸命で……私の知っている彼女と、何も変わらなかった」
風花「……ふふっ、そうね」
ガチャッ
P「あれ? なんでエンジンが……あ、風花さん。起きましたか」
風花「はいっ♪」
- 80 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/08(木) 00:02:11.85 ID:vQmwK8nco
- ジュリア「やっべーな! 迫力満点だったぜ!」
響「自分、なんかもう慣れてきたぞ……」
ジュリア「それはそれですげーな」
響「あ、千早ー、外で見なくてよかったのか?」
千早「ええ。ここからでも、十分伝わったから」
響「そっか」
まつり「プロデューサーさん、マシュマロはあるのです?」
P「はは、まつりもお疲れ様。……おーい、エミリー! 帰るぞー!」
- 81 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/08(木) 00:04:23.77 ID:vQmwK8nco
- エミリー「はーい! ただいまー!」
エミリー「……ナデシコ」
ヌメラ「ヌメ?」(o・~・o)
エミリー「私、まだまだ未熟者ですが……ついて来てくれますか?」ポン
ヌメラ「メラッ!」(o^~^o)
エミリー「ふふっ、これからもよろしくお願いしますね……あら」
ヌメラ「……」ジーッ (o・~・o)
エミリー「川の上流……ヌメルゴンさまのことが、気になりますか?」
ヌメラ「メラー…」(o・~・o)
エミリー「……ナデシコ、帰りますよ」
- 82 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/08(木) 00:06:24.68 ID:vQmwK8nco
-
エミリー「今は、私だけのヌメラ……なんですから♪」
終
- 83 : ◆ZOoDvoOZFs 2015/01/08(木) 00:07:36.23 ID:vQmwK8nco
- 以上で終わりです。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
エミリー、誕生日おめでとう!
それから今日のアニポケにはヌメラが出るからみんな見よう! - 84 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/08(木) 00:09:09.73 ID:D0rbuwJI0
- 乙、エミリー誕生日おめでとう!

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