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ヌマクロー「ボクなんかと交尾してくれてありがとう……」

1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 14:41:18.06 ID:nfWlD6eN0.net
 進化した経験のあるポケモンなら、誰もが一度は前の姿に戻りたいと思うときがある。
 進化して間もない彼――ヌマクローは、今まさにその局面に立とうとしていた。


 ――夜がふけてマスターや仲間のポケモンたちが寝たころ、ヌマクローはポケモンセンターの裏にある湖で、水面に映った自分の顔を眺めていた。

『ミズゴロウのころの方がかわいかった』
『眼がイってて気持ち悪い』
『その間抜け面がなんかムカつく』

 この姿――ヌマクローに進化してから、そんな言葉を毎日聞くようになった。
 ミズゴロウのときはかわいがってくれていた仲間のポケモンのほとんどは、ミズゴロウがヌマクローに進化するやいなや態度を一転させ、からかうときにしか近寄ってこなくなった。
 そしてヌマクローの飼い主であるニンゲンも、以前ほど彼のことをかわいがらなくなった。

「はぁっ……」

 水面にぼんやり浮かんだ自分と眼を合わせ、ため息をつく。
 ――なんで進化なんてしちゃったんだろう。
 能力の伸びは進化前よりよくなったし、以前は覚えられなかった技だって、今では使えるようになった。
 苦手だった電気技を無効にできる属性を身につけたおかげで、バトルでの活躍の場も格段に増えた。

 ――いいことづくしのはずだった。
 それなのに……。




8 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 14:43:25.70 ID:nfWlD6eN0.net
「ミズゴロウに戻りたいなぁ……」

 夜空に浮かんだ満月を見上げ、そんなことをつぶやいた。
 それが叶わないことだってのはわかっている。進化したらもう2度と元の姿には戻れない。
 だけど、こんな惨めな思いをするぐらいなら進化しなかった方がマシだ。
 そう思わずにはいられなかった。

 ――明日もどうせ嫌な1日を過ごすことになるだろう。
 いっそこのままどこかに行ってしまいたい。
 マスターが寝てる隙にモンスターボールをこっそり破壊しちゃおうか。
 そんなヨコシマな考えを抱いた――。

「なにしとるん?」

 背後から突然かかった声にびっくりして振り返ると、1体のポケモンが笑みを浮かべて立っていた。
 暗くてはっきりとした姿は見えないが、闇に浮かぶ黄色い眼と頭の雄々しいツノですぐに誰かわかった。ヘラクロスだ。
 この姿に進化してからも今までと変わらず優しくしてくれる唯一のポケモンだ。

「なんだ、ヘラクロスか。もう、おどかさないでよ」
「すまんすまん。あまいミツ探しとったらお前の姿がたまたま眼に入ったもんでな。なにしてるんや?」
「ちょっとね……」

 ヌマクローは作り笑いしてそう答えると、水面に顔を戻した。
 へんなヤツと思われたかもしれない。


12 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 14:44:55.90 ID:nfWlD6eN0.net
「どうしたん? なんか元気ないやん」
「そう? 気のせいじゃない?」
「とぼけたって無駄やで。お前がそうやってこっちを見ようとしいひんのはなんか悩みがあるときや。どうや、図星やろ」

 得意顔を浮かべるへラクロス。彼にはなんでもお見通しらしい。
 ヌマクローは聞こえないふりをして水面を見続ける。

「なに聞こえへんふりしとんねん、水臭いなあ。おれとお前の仲やんか。よかったら話、聞いたるで?」

 彼は極めて独特な方言を使う。
 初めて会話をしたときからずっとこのしゃべり方だ。
 トレーナーのニンゲンも同じく妙な言葉づかいだからたぶん(というか絶対)その影響なんだろうけど、何度聞いてもしっくりこない言葉つきだ。

「考え事してただけだよ。ボクは普通だよ」
「普通やったらそんなとこで佇んでへんやろ。なにを考えとったんや?」
「別にたいしたことじゃないよ」

 ヌマクローは振り返って弱々しく笑うと、すぐに顔をそむけた。
 ヘラクロスのことは嫌いじゃない。むしろかなり好きだ。
 ずっと仲良くしてくれてるし、おいしい樹液を見つけたら分けてくれるし、ヒマなときは一緒に遊んでくれるから。
 ただ、今は誰とも口をききたくないだけだ。


14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 14:47:50.27 ID:nfWlD6eN0.net
「ボクになにか用事?」

 ヘラクロスに背をむけたままたずねる。

「いいや、特に用事はあらへん」
「じゃあなにしにきたの?」
「用がなかったら話しかけんのもあかんのか?」
「そういうわけじゃないけど、なんでわざわざ声かけたのかなあって思ったから」
「んー、なんかお前が寂しそうにしとったからな。そっとしといた方がええかなって思ったけど、それは親友としてどうかなと思っただけや」

 親友――その言葉にヌマクローの耳がぴくりと反応した。
 ヌマクローにとって、ヘラクロスはおにいちゃん的な存在だ。
 力持ちだし、ガタイもいいし、バトルだってヌマクローなんかよりもうんと強い。
 おにいちゃん的存在でもあり、大先輩でもある。
 だから(否定するわけではないけど)親友と呼ばれるのはなんとなく違和感がある。

「んな辛気くさい顔ずっと見てておもろいんか? どうせならかっこよく決めんと」

 ヘラクロスはヌマクローの隣に並ぶと、一緒に水面を眺めだした。
 水面に映ったヘラクロスの顔を一瞥すると、キリっとした表情を浮かべたりアングルをかえたりしていた。
 どうやったら凛々しく見えるのか、いろいろ試しているらしい。

「ところでさ、いつから後ろにいたの?」
「ついさっきや。けどここ自体はお前がくる前からおったよ」
「どういうこと?」

 ヘラクロスの言ってることの意味がいまいち理解できなかった。
 確かさっき、あまいミツを探してたらたまたま姿が眼に入ったって言っていたはずだ。


17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 14:50:48.93 ID:nfWlD6eN0.net
「あそこで休んどってん」
「ああ、そっか。そういうことね……」

 ヘラクロスが少し離れたところにある木を前足で指し示したのですぐに納得した。
 彼はいつも夜になったらよさげな立ち木によじ登り、樹液を舐めているのだった。
 ここへくるまでの間もずっと悩んでいたせいか、ヌマクローはそのことをすっかり忘れていた。

 ――あれっ? ボクがここへくる前から木にへばりついてた……ってことは、1匹でぶつぶつ言ってたのをばっちり聞いてたってこと?

「……ボクが独り言言ってたの、聞いてた?」
「もちろんやで」

 ヘラクロスは満面の笑みで答える。
 とたんに恥ずかしさがこみあげてきて、ヌマクローは顔を赤らめた。
 でもヘラクロスは取り分け気にする様子もなく、いつもと変わらぬ口調で聞いてくる。

「で? なんでさっきから思いつめた顔してるん? おれでよければ聞くで」
「……キミには関係ないよ」

 気持ちはうれしいけど、今はとても話す気になんてなれない。

「関係ないはないやろ。お前のこと心配して言ってんねんで?」

 ヘラクロスが視界のはしっこに映った。視線が痛いほど突き刺さる。
 それでもヌマクローは彼の方を見なかった。

「ありがとう。でもその気持ちだけで十分だよ。だからほっといて」

 にべもなくそう言って、視界からヘラクロスを追い出した。
 進化したことのない彼に打ち明けたところでこの気持ちはわかってもらえない。言うだけ無駄だ。どうせ理解なんてしてくれないんだから。


19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 14:53:37.58 ID:nfWlD6eN0.net
「なに拗ねとんねん。普段はすぐあまえてくるくせにらしくないなあ」

 ヘラクロスは口を動かしながらヌマクローの後ろに立つ。

「別に拗ねてないよ。深読みしすぎじゃない?」
「ふーん、深読み、なぁ。せやったらこっちむいて笑ってみ?」

 たとえ彼に向き直ることができても、今のこの心境で笑うことなんてできそうにない。
 心配してくれてるのはわかってる。わかってるけど、今は自分の世界に閉じこもりたかった。

「ボクが今誰ともしゃべりたくないってこと、ほんとはわかってるんでしょ?」
「わかっとるよ。せやから笑ってみって言っとんねん。笑ったら嫌なことなんか頭から吹っ飛ぶで」
「吹っ飛ばないよ」
「決めつけたらあかんで。だまされたと思って笑ってみ?」
「……もうほっといてよ。早くミツ探しに行けば?」
「んな冷たいこと言うなって。なっ!」
「――うわわわわっ!?」

 ヘラクロスがツノで背中を思いきり突いてきたので、ヌマクローは前に押し出された。
 手と尾ビレをパタパタさせてふんばったがなんの意味もなく、勢い余って頭から湖水にダイブした。
 ザッバーンと大きな音が辺りに響く。
 ヘラクロスは水しぶきを前足でさっとガードしたあと、水に落ちたヌマクローを岸辺から見下ろした。


20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 14:56:26.56 ID:nfWlD6eN0.net
「ははっ、いつ見ても滑稽やなあ」

 のんきに声をたてて笑っている。

「た、助けて! 笑ってないで助けてよ!」

 ヌマクローはもがきながら必死で助けを求めた。
 水自体は平気だが、1匹では陸にあがれないのだ。

「ほな望みどおりミツ探しに行ってくるわ。さいなら」
「えっ!? ちょっ、ちょっと……!」
「なに本気にしとんねん。ジョークやジョーク。ほれ、つかまり」

 ヘラクロスは身体をかがめてツノを差し出す。
 ヌマクローは慌ててそれをつかむとほっと息をついた。
 だが安心したのもつかの間、ヘラクロスが突き上げるようにやにわに身体をおこしたので、ヌマクローは思いきり上方に投げ飛ばされた。

「わあああぁぁっ!」

 界隈に響き渡る悲鳴。
 濡れた身体が宙を舞ったかと思うと、すぐさま急降下を始める。
 危うく頭から地面に激突しそうになったが、ヘラクロスが全身で受けとめてくれたのでなんとかケガせずにすんだ。
 けれど、恐怖を感じたせいか身体が小さく震えていた。

 ヘラクロスが怪力なのは以前から知っていることだったけど、30キロ近くあるヌマクローの身体ですらあんなに軽々と放り投げることができるとは思ってなかった。
 全く、彼のばかぢからにはいつも参らされちゃうな。
 ヌマクローはつくづくそう思った。


21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 14:58:47.75 ID:nfWlD6eN0.net
「大丈夫か? どこもケガしてへんか?」

 自分が突き落としたくせにヘラクロスはそんなことを言う。

「大丈夫なわけないでしょ! 頭からおちるとこだったじゃんか!」
「すまんすまん。つい力が入ってしもたんや。でも無事やったんやしええやん」
「ええやんちゃうわ! なに笑っとんじゃ!」

 いきり立つあまり、ついへラクロスの口調がうつってしまった。
 これじゃあ迫力ゼロだ。

「悪かったて。ちゃんと謝ってるやん」
「気持ちがこもってない!」
「まあまあ、そう怒らんと。悪気はなかったんやし許してや、なっ? あんまり騒ぐとマスターが『やかましい!』って文句言いにくるで? 明日は2匹仲良くエサ抜きやな」

 そんなことを言われたら怒るに怒れない。
 マスターを盾にするなんてずるい、卑怯だ、理不尽だ。
 ヌマクローははぁっとため息をついた。

「もう、ボクが泳げないの知ってるくせに……」

 ヌマクローはみずタイプなのに泳ぎが大の苦手だ。
 水の中でも息ができるから別に死ぬわけじゃないけど、いかんせんカナヅチなので一度水におちてしまうと陸にあがるのも一苦労なのだ。
 ヘラクロスだってそのことはもちろん知っている。
 つまりさっきはわざと突き落としたのだ。


24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:02:01.42 ID:nfWlD6eN0.net
「投げられて視界がぐるぐる回って……すごくこわかったんだから……」
「すまんかった。正直そこまでビビるとは思ってなかってん。なんやったら土下座しよか?」
「……いいよ、もう」

 日ごろから弟のようにかわいがってくれている彼に、そんなこと絶対にさせたくない。
 注意が足らなかった自分にも非があるし、ヘラクロスも本当に反省しているみたいなので、これ以上咎めるのはやめておいた。

「もう冗談でも絶対に突き落としたりしないでね」
「わかっとる、もうせえへん。でもおかげで頭がすっきりしたんとちゃうか?」
「えっ?」
「さっきはなに言ったってそっけない返事ばっかやったやん。やのに今はめっさ感情を剥き出しにしとったやろ。あんだけ大声出したら悩みなんてどうでもよくなったんとちゃうか?」

 言われてみれば確かにそうだった。
 さっきまでの重かった気分は、水に落ちてもがいているうちにどこかへ消え去ったようだった。
 一体なんであんなに悩んでいたんだろう?
 冷静になった頭で考えると、ひどくバカバカしく思えた。

「やれやれ、とりあえずは元気になったみたいやな」

 へラクロスの綻んだ顔を見たとたん、安堵がヌマクローを包みこんだ。
 ヌマクローはヘラクロスにぎゅっと抱きつくと、さっきのふて腐れた態度を心から謝った。


26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:05:18.81 ID:nfWlD6eN0.net
「……ヘラクロス、ごめん」
「なんで謝るんや? なんも悪いことしてへんやん」
「だってボク、ヘラクロスにいっぱいひどいこと言っちゃったし。キミはボクのこと心配してくれてたのにボクったら。ほんとにごめんね……」
「お前が元気になればそれでええよ。気にすんなや」
「ねぇ、ヘラクロス。ボクのこと……嫌いになってないよね?」

 不安な気持ちを隠せず聞いてみる。
 ――もしヘラクロスにまで嫌われちゃったらボクは……ボクは……。

「んなことで親友を嫌いになったりせえへんよ。むしろますます惚れてもたわ。ツンツンしてる自分も中々かわいかったで」
「……ありがと、ヘラクロス」

 かわいい――そんな言葉を聞いたのはいつ以来だろうか。
 ヘラクロスになら今はどんな言葉をかけられてもうれしく感じた。

「それで?」
「えっ?」
「なにをそんなに落ちこんでたん? やけにしょんぼりしてたやん」
「まあその、色々とね……」

 打ち明けるべきかどうか決心がつかず、口ごもる。
 勇気を出して話すべきか、それともやっぱりはぐらかしちゃおうか――。

「こんな姿に進化したくなかった。ずっとミズゴロウのままだったら幸せだったのに。いつまでもみんなからかわいがってもらえたのに」

 まるで心を見透かしたようなヘラクロスの発言に、ヌマクローは思わず眼を見開いた。


29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:09:26.28 ID:nfWlD6eN0.net
「おっ、その顔は言い当てられてびっくりしたときの顔やな。やっぱそうやったんか」
「なな、なんで? なんでわかったの? キミ……ひょっとしてエスパータイプ?」
「アホ。んなわけないやろ。おれは筋金入りの戦闘タイプや。第一おれがエスパー技が大っ嫌いなこと、お前かて知っとるやろ」
「じゃあなんで……?」
「お前の考えてることくらい、読心術の心得がなくたってわかるわ。どれだけお前と一緒におると思っとんねん。おれは自分がまだタマゴの中におるころから自分のこと、知っとるんやで?」

 ヘラクロスはヌマクローを抱擁から解放すると誇らしげに笑った。
 タマゴのころから一緒だと、顔を見ただけで考えを一発で見抜けるものなのだろうか?
 ヌマクローは秘密にするかしないか迷っていたさっきの自分を思い出して、なんだか恥ずかしくなった。

「知ってたんなら最初から言ってよ……」
「どや顔で言ってもしちがってたらめっちゃ恥ずいやん? アホ丸出しで滑稽やん? でもまあ、大正解やったみたいやな。結果オーライや」

 結果オーライの意味がわからないけど、自分から言わずにすんだので内心ほっとした。

「……こんなことで悩んでバカだなって思う?」
「いいや、全く思わへん」

 意外なことに、ヘラクロスは言下にツノを横にふった。

「自分でアホやなって思ってるんか?」
「そういうわけじゃないんだけど……」
「逆に聞くけど、おれがこのしゃべり方をなおそうか悩んでたら、こいつアホちゃうかって思うんか?」
「悩んでたことあるの?」
「一時期な。周りから言われることが昔あったんや。『その言葉づかいなんとかならんの?』ってな」
「そうなんだ……」

 それは全く知らなかったことなので感慨深いものがあった。


31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:12:49.48 ID:nfWlD6eN0.net
「ま、今さら矯正できるもんでもないから結局なおさんかったけどな。ふてぶてしいくらい堂々としとったら次第に周りもなんも言わんくなったわ。
 で、もっかい聞くけどおれのこと、アホやなって思うか?」
「ううん、思わない」

 ヌマクローはすぐさま首をふった。
 ヘラクロスの言葉づかいは彼自身のパーソナリティーみたいなものだ。
 バカだなんて思う理由がないし、そもそも彼のことを侮蔑する権利なんて自分にはない。

「おれも一緒や。お前が悩んでるんなら親身になってその悩みを聞く。聞いて、ほなどうするべきかをお前の立場になって考える。それが親友ってもんやろ?」
「……ヘラクロスってときどき顔に似合わずすごくかっこいいこと言うよね」
「顔に似合わずっちゅうのは余計や。それにときどきやない、いつもや」
「そうだね、ごめん」

 ヌマクローはクスクスと笑った。
 心からこんなに笑ったのはずいぶん久しぶりな気がする。

「そもそもなんで自分はその姿に進化したことを後悔してんの? 進化でけへんおれからすれば贅沢な悩みやと思うけどなぁ」

 ヌマクローは「あっ」と声をあげた。
 1つ思い出したことがあったのだ。

「キミだって進化できるじゃない。メガシンカだっけ? それになるとさらに強くなるんでしょ?」
「あれは別におれだけの特権ちゃうで。他にもなれるやつはようさんおる。だいたいあんなん一時的に姿がかわるっちゅうだけや。恒久的なもんやない。
 それに比べてお前はそっからまだ最終形態が控えてるんやで? 進化が3段階もあるとかおれからしたらうらやましい限りやわ」

 ヘラクロスは羨望の眼差しをヌマクローにむけた。
 一時的に姿がかわるのと進化した姿でずっといるのとでは、心に感じる度合いは確かにちがうのかもしれない。


32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:16:39.00 ID:nfWlD6eN0.net
「つーか今はおれのことなんかどうでもええねん。なんでお前は進化したことを後悔してるんや?」

 ヘラクロスは先ほどの質問に話を戻した。
 悩みを知られてしまっている以上、黙っているわけにはいかない。
 ヌマクローは半ば諦めた様子で口を開いた。

「だって、嫌味ばっか言われるんだもん……。進化する前の方がかわいかったとか、眼がイってて受けつけないとか。ボクだって別に好きでこの姿に進化したわけじゃないのに……レベルがあがって勝手に進化しただけなのに……」
「仲間連中からそういうこと言われるんか?」
「……うん。でもそれだけじゃないよ。マスターも前まではバトルが終わったらマッサージとかしてくれてたのに今は全然してくれなくなったし……それに……それに……」

 言ってる途中で眼が潤んできて後が続かなかった。
 言葉にするのと心の中で思うだけなのって全然ちがう。
 今口にした言葉の重みがずしりとヌマクローの心にのしかかる。

 ――こんな姿にならなきゃよかった。マスターは所詮ボクのことを戦いの道具としか思ってない。どうせボクなんて誰からも必要とされてない。誰からも。
 みんなから投げられる侮辱、暴言の数々が襲いかかり、ヌマクローの心を閉ざそうとする。
 涙を浮かべながらうつむきかけたとき、突如ヘラクロスはあっはっはと大笑いしだした。

「お前ってアッホやなー。そんなしょうもないことで頭を悩ませてたんか」

 残酷な言葉が胸にぐさりと突き刺さり、ますます憂鬱になった。


33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:21:05.97 ID:nfWlD6eN0.net
「ボクのこと、やっぱりバカだと思ってるじゃない……」
「そういう意味で言ったんとちゃうて。そんなん気にせんかったらいいのにいちいち気にしてどうすんねんって意味や」
「ボクはキミみたいにポジティブじゃないもん……」
「まあお前が神経質なんは昔っからやもんな。些細なことでも気にしてしまうんはしゃあないかもしれん。でもな、さすがにそれは気にしすぎとちゃうかな?」
「そう……かなあ……」

「そうやて。んな精神年齢ガキ未満の連中なんかほっといたらええねん。とはいえマスターは一応おれらの飼い主やから度外視するわけにはいかへんけど、他のやつらのことは無視しといたらええやん」
「で、でもそんなことしたら『調子乗んな』とか『ヌマクローのくせに生意気なんだよ』とか言われそう……」
「それは杞憂ってもんやで。まあでもマスターの手持ちは基本ガサツなヤツらが多いし万が一ってこともあるか。
 ……よっしゃ決めた。もし明日お前がなんか言われとったら、おれからガツンと言ったるわ」
「ほんと?」

 ヌマクローの瞳に一抹の光が宿る。

「おれはうそつかへんで。任しとき。口答えするやつがおったらいっちょインファイトでボコったるわ」
「気持ちはうれしいけど暴力はやめてよ」
「言ってみただけや。そんなんしたらますますお前がいじめられるだけやしな。けどちゃんとガツンとは言ったるで。安心しとき」

 ヘラクロスは前足で自分の胴体を力強くたたいた。
 ――明日もしいじめられても、ヘラクロスが守ってくれる。
 それだけでずいぶん心強い気持ちになった。

「ありがとう。明日もしボクがいじめられてたら、そのときはよろしくね」
「ああ。けどな……」

 ヘラクロスは急に真顔になった。


34 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:25:09.63 ID:nfWlD6eN0.net
「一番いいのはお前自身が堂々と振る舞うことなんやで」
「ボク自身が?」
「そうや。お前がオドオドメソメソするから周りのやつらが面白がってお前のことをいじめるんや。お前が堂々としてりゃ誰もお前をいじめたりせえへん。
 さっき言ったやろ? おれが堂々としてたら周りもおれの言葉づかいのこと、なんも言わんようになったって。
 無視し続けとったら連中もしまいに飽きよるわ」

 からかわれたりいじめられたりするのは自分にも原因がある。
 それは思ってもなかったことだった。
 今までこの姿に進化したからってだけの理由でひどい仕打ちを受けてるのだと思いこんでいたから。

「ま、要するにもっと自分に自信を持てっちゅうことや。“病は気から”っていうやろ?」
「それはちょっと意味がちがうんじゃない?」
「細かいことはええねん。とにかくお前が胸張っときゃ今までバカにしてたやつらも次第になんも言わんくなるわ。
 もっかい言うけど、お前はそっからさらに進化できるんやで? それを誇りに思わんでどないするんや?」

 ヘラクロスの言ったことのひとつひとつが心の中に刻みこまれた。
 ――確かにそうだ。不安を表に出すからみんなが面白がって寄ってくるんだ。
 自信を持って堂々としていれば、たとえバカにされようと揶揄されようと、笑って聞き流せるんだ。

 こんな簡単なことに、なんで今まで気がつかなかったんだろう。
 ヘラクロスがもし言ってくれなかったら、この先ずっと周りからバカにされながら過ごしていたのかな、とヌマクローは思った。

「ヘラクロス、ありがとう……」

 ヌマクローは自然とヘラクロスに身を預けていた。
 ぴったりと身体を密着させて、彼の背中に手を回す。
 ほっぺの尖端が刺さると身体にキズをつけてしまうので、顔を動かせないのがもどかしい。


35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:28:52.68 ID:nfWlD6eN0.net
「おいおい、なんでまた泣くねん」
「これはうれし涙だよ。ヘラクロス、大好き」
「ちょっ、そんなにくっつくなや」

 ヘラクロスはヌマクローの身体を掴んで引き離そうとする。
 でも前足にさほど力は入っていない。
 本気で嫌がってるわけじゃないんだと安心したとたん、ヌマクローの中に1つの感情が芽生えた。

 ――ヘラクロスともっとこうしていたい。朝までずっとこうしていたい。
 そのことを考えているとなんだか急に胸が熱くなってきた。

「どないしてん。そんなにあまえるなんて珍しいやん」
「なに言ってんのさ。ボクは前からこうだよ。それにこうしてるとね、すごく心が安らぐの。キミのこと好きだからかな? えへへっ」
「ア、アホ。なに言うとんや」

 ヘラクロスは口ではそう言いつつもまんざらでもなさそうな顔をしていた。

「ねぇ、ヘラクロス。さっきボクのこと『ますます好きになった』って言ってくれたよね?」
「そ、そやったかな。覚えてへんわ」
「言ってたよ。ボクね、それ聞いたとき、すっごくうれしかったんだ。だからもっかい言って?」
「な、なんやて?」
「ボクのこと、『好きやで』って言ってよ」
「いや、でも……」
「ねぇヘラクロス、早くぅ」

 あまえた声でおねだりする。


36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:32:30.30 ID:nfWlD6eN0.net
「……それはできひん。こんな密着した状態で言ったら、きっとお前をそういう眼で見てまう」

 ヘラクロスは急にまじめな声つきになったかと思うと意味深なことを言い出した。
 ヌマクローは首をかしげる。

「そういう眼ってどういう眼?」

 返答はない。
 一体どうしたんだろう?
 様子がおかしいのは気になるけど、今はとにかく彼からの愛情の言葉を聞きたかった。

「ねぇ、お願い。好きだって言ってよ。ねぇ、ヘラクロスってばぁ」
「今は無理や。明日になったら言うから――」
「やだ、今がいい。今言ってくれなきゃやだ」

 ヌマクローはヘラクロスの言葉をさえぎって駄々をこねた。
 言ってくれないと気がすまなかった。

「今口にしてもうたら本気になってまいそうやねん……」

 ヘラクロスはさっきから妙なことばかり言う。
 本気になるってどういう意味だろう?

「明日になったら言うって約束するから今は勘弁してや。なっ?」

 物柔らかに言いながら、ヌマクローを引き離そうとするヘラクロス。
 それでもヌマクローは引き下がらなかった。


38 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:40:24.98 ID:nfWlD6eN0.net
「明日までまてないよ。言ってくれるまで絶対離さないもんね」

 ヘラクロスにぎゅっとしがみつく。
 弾力性のあるヌマクローとちがい、ヘラクロスの身体ははがねタイプのようにゴツゴツしている。
 全身がかたい殻でおおわれているからだ。
 顔をうずめることができず、ヌマクローはちょっぴり残念な気持ちになった。

「な、なあ、ヌマクロー。頼むから離れて。ホンマに頼むから」
「じゃあ好きって言って?」
「……」

 ヘラクロスはとたんに黙りこむ。
 ――なんで? なんで言ってくれないの? ボクはヘラクロスのことがこんなにも好きなのに……。
 ヌマクローはだんだん悲しくなってきた。

「ヘラクロス、もしかしてボクのこと……嫌い?」

 視界がたちまち涙でぼやける。

「……お前な、泣くのはせこいで」
「だってこれだけ頼んでも全然言ってくれないじゃない。ボクのことが嫌いだから言いたくないんでしょ?」
「んなわけないやろ。嫌いやったらそもそも話しかけたりせえへんわ。おれはお前が……お前のことが大好きや」

 ヘラクロスは一呼吸おいたあと、大きな声で言い切った。


39 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:42:56.55 ID:nfWlD6eN0.net
「ぐすっ……ほんとに?」

 啜り泣きしながらたずねると、ヘラクロスは「ほんとにや」とイントネーションをさげて答えた。

「知らんかったと思うけど、おれ、最初に見たときからお前のことずっと気に入っとってんで。覚えてるか? お前、タマゴから出ておれを見るなり擦り寄ってきたんやで」

 物心がつく前のことだから記憶が曖昧だけど、ヘラクロスにすぐ懐いたのはなんとなく覚えてる。
 ミズゴロウだったころは、どこへ行くにもなにをするにもヘラクロスにぴったりくっついていたっけ。

「じゃあ、ボクのこと……誰よりも好き?」
「当たり前やろ。男やろうとそんなん関係あらへん。おれ、お前のこと愛してるで」

 ボクもだよ。ボクもヘラクロスのこと、大好き。
 そう言おうとしたとき――なにか固いものがお腹にあたった。
 涙をぬぐって下を見ると、ヘラクロスの股間からツノのような鋭い“モノ”が姿を現していた。
 これってもしかして?

「ねぇ、ヘラクロス。これってさ……オチンチン?」

 ヘラクロスはなにも答えなかった。
 でも位置や形からして、その突起物がオチンチンであるのは教えられずともわかることだった。

「……」

 ヘラクロスは複雑な表情を浮かべて黙りこんでいる。
 ヘラクロスとはずいぶん長い付き合いだけど、彼のオチンチンを見たことは今まで一度もなかった。
 改めてよく見てみると、だんだん大きくなっていくのがわかった。
 初めて見るヘラクロスの性器に興味をひかれたヌマクローは、顔を近づけて間近で眺めた。


40 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:45:12.80 ID:nfWlD6eN0.net
 ――赤い色をしてるのは自分のと一緒だけど、大きさは自分のより少しでかい。
 見た感じ、結構固そうだ。
 凝視して数秒もたたないうちに、ヘラクロスのオチンチンは完全に上をむいた。

 まさかこれがメガシンカなのかな?
 ヌマクローは一瞬そんなことを考えたが、一部だけの進化なんて聞いたことがないので可能性としては考えられない。
 ただ単に尿意を催しただけなのかもしれないと思い直した。

「おしっこ我慢してたんだね。ごめん、ボクったら全然気がつかなくて。あっち行ってるね」

 離れたくなかったけどこればっかりは仕方がない。
 排尿し終わるまで湖の前で待ってようとくるりと背をむけると、ヘラクロスはヌマクローの前にすばやく回りこんだ。
 メガホーンがすぐ眼の前に迫る。

「な、なに?」

 おずおずと顔をあげると、ヘラクロスは真顔でヌマクローのことを見下ろしていた。

「……こうなったのはお前にも責任があるんやで」
「えっ……?」
「せやから言うたやん。口にしたら本気になってまうって……」

 ヌマクローはどう答えればいいのかわからず、ヘラクロスの言葉をまった。

「おれはお前のことが好きや。同性やろうが関係ない。おれ、お前のこと……本気で愛してんねん」

 改めてその言葉を聞いたとたん、またうれしさがこみあげてきた。
 さっきは言おうとして言えなかったけど、今度はちゃんと言おうと決めた。


41 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:48:04.11 ID:nfWlD6eN0.net
「ボクだって同じだよ。ボクにとってヘラクロスはおにいちゃんみたいな存在なんだよ。ううん、“みたい”じゃなくてほんとにおにいちゃんだと思ってる。だってボク、ヘラクロスのこと大好きだもん」
「本気でそう思ってるんか? ほんとはおれに合わせて無理してるだけとちゃうんか? ただうわべだけの愛情とちゃうんか?」

 一体なにを言い出すの? そんなわけないじゃない。
 即座に否定しようとしたが、ヘラクロスがいつになく真剣な顔つきでこっちを見ていることに気がついた。
 めったに見ないその表情に気後れしそうになったが、ここで眼をそらしたら彼の言葉を肯定することになってしまう。

 ――眼を見なきゃダメだ。
 ヌマクローは彼の眼をじっと見返した。
 2匹は無言のまま互いに見つめあう。
 そんな膠着状態がしばらく続いたのち、ヌマクローは口を開いた。

「本気で好きじゃなかったらさっきあんなにしつこくおねだりするわけないじゃない。嫌いな相手にわざわざ抱きついたりしないよ」
「……そやな。確かにそのとおりや」
「ボク、恋とかしたことないからうまく言えないけど、ほんとにヘラクロスのことが好きだよ。心の底から大好き」

 ヌマクローは愛嬌たっぷりの笑みを浮かべる。
 ヘラクロスは険しかった顔を綻ばせると、ヌマクローの頭にぽんっと前足を置いた。

「ありがと。お前にそう言ってもらえてホンマにうれしいわ」
「どれくらいうれしい?」
「そらもう、小躍りしたい気分やで」
「ボクもそうかも。ねぇ、このまま朝まで一緒にいよ? ボク、ヘラクロスと離れたくない」

 ヌマクローは素直な気持ちを述べた。
 二つ返事してくれると思っていたのに、ヘラクロスはまた表情を曇らせる。


42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:50:08.60 ID:nfWlD6eN0.net
「ねぇ、どうしたの? なんかさっきから変だよ」
「……つらいんや」
「えっ?」
「おれとお前はいわゆる相思相愛や。お互いがお互いを深く愛しとる。やからこそ余計につらいんや……」
「つらいってなにが?」
「お前と一緒にいることがや」
「えっ……」

 不安な顔を浮かべるヌマクローを案じてか、ヘラクロスは間髪いれずに言った。

「勘違いしたらあかんで。迷惑とか鬱陶しいとか、そういう意味の“つらい”とちゃうねん。おれはその……お前とその……ヤりたいって思ったことが何度もあんねん。
 現に今だって性器が勃つくらいお前に欲情してる。でもそんなことして無垢なお前を汚したくない。
 そういう意味の“つらい”ってことや……」
「やりたいってなにを?」

 ヌマクローはただ聞き返すことしかできなかった。
 ヘラクロスの言ってることは抽象的で、なにを言っているのかよくわからない。

「単刀直入に言うとな、お前とその……エロいことをしたいってことや。こいつでお前を突きたいねん」

 ヘラクロスはそそり立った肉棒をヌマクローの顔の前に突き出した。

「えっ? えっ?」
「おれがお前に抱いてる愛情はな、お前がおれに抱く純粋な愛情とは全然ちがうんや」
「……?」

 ヘラクロスの言ってることがよくわからない。
 愛情にちがいなんてあるの?
 じゃあヘラクロスがボクに抱いてる愛情って、一体どういう愛情なの?
 そんなヌマクローの疑問に答えるように、ヘラクロスは言った。


43 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:54:59.17 ID:nfWlD6eN0.net
「おれがヌマクローに抱いてるのはその、性的な愛情や」
「性的な……愛情?」
「……おれ、自分みたいに純情ちゃうねん。邪なこと考えることだってあんねん。妄想でオカズにすることもあんねん。ただ好きってだけとちがうんや」

 ヘラクロスはそこまで言って一旦言葉を切ると、またすぐに口を開いた。

「おれはお前とヤりたい、本気でヤりたいって、お前がその姿に進化する前からずっと思っとった。
 けど、お前とそんな関係になりたくないって気持ちももちろんあったから中々言えへんかった。まあ言う勇気がなかったって言った方が正しいわな。
 ……お前の悩みを聞いてたときはあんなに偉そうに語ってたけど、おれだってかなりのヘタレやねんで」

 ヘラクロスは力なく笑うと、うつむいて黙りこんだ。
 普段は立派でたくましい頭の角が垂れているのを見るのは、なんだかとてもつらいことだった。

「や、やめてよ、なんでそんな顔するの? お願いだからそんな顔しないで。お願いだから……」

 泣きそうになるのをぐっとこらえる。
 今泣いたらヘラクロスはまた気をつかってなにも話してくれなくなる。
 泣いちゃダメだ、絶対に。

「ねぇ、どうして? どうしてずっと黙ってたの?」
「なにをや?」
「キミが今言ったことに決まってるじゃない。なんで話してくれなかったの? キミのいう“やりたい”ってのがなんのことかはわかんないけど、事情を説明してくれたらボクなりに考えたのに……」
「言えるわけないやん。オス同士で、ましてや昆虫なんかのおれと交尾なんてしたないやろ? ちゃんと異性とやりたいやろ?」

 交尾という言葉にヌマクローは反応を示した。
 今まで何度か耳にしたことがある単語だったからだ。
 卑猥な行為を意味することはなんとなく知っているけど、具体的になにをやるのかまでは知らない。
 ヘラクロスがさっきから口にしている“ヤりたい”というのは、もしかして交尾のことだろうか?


46 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 15:58:26.07 ID:nfWlD6eN0.net
「ヘラクロスはボクと交尾したい。つまりそういうこと?」

 ヌマクローは率直にたずねた。
 ヘラクロスは少ししてから頭を縦に動かす。
 やっぱりそうだったみたいだ。

「交尾ってなにをするの?」
「……おれから言い出したことやから教えんわけにはいかんわな。交尾ってのはオスとメスが生殖のために交わることや」
「交わる? なにそれ?」
「一言で言うと性行為や。お互いの性器を使って快感を得たり愛を深めたりすんねん。まあそれ自体が目的のやつらの方が圧倒的に多いけど」

 ヘラクロスの言っていることを頭の中で整理していると、すぐにある疑問が浮かんだ。

「あれ? じゃあボクとヘラクロスは交尾できないんじゃないの? ボクたちどっちもオスだし」
「別にオス同士でもメス同士でもやろうと思ったらできるで。絶対異性としかやったらあかんって決まってるわけちゃうからな」
「じゃあボクとヘラクロスも交尾しようと思えばできるってこと?」
「まあ、理屈的に言えば可能やわな」
「へぇっ……」

 ヌマクローは思わず声をもらした。
 知れば知るほど交尾の奥の深さがわかる。

「でもその場合、同性愛になるからあまり公にはできひんけど――って、まるでおれとお前がホンマに交尾するみたいやんか。
 ……あかん、これ以上考えたらお前に言い寄ってまいそうやわ。もうこの話はやめよ」


48 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:01:59.44 ID:nfWlD6eN0.net
 ヘラクロスは無理矢理話を終わらせようとしたが、ヌマクローの頭の中では交尾という言葉がぐるぐる回っていた。
 性行為とかお互いが快感を得るとか、その辺のことはよくわからない。
 でも1つだけはっきりしていることがあった。

 ――オス同士でも交尾しようと思えばできる。

 ヘラクロスはそう言ったのだ。
 それだったら、ヘラクロスの望みをかなえてあげるのは簡単なんじゃないか。
 ヌマクローはそんな考えを抱いた。

「ボク、やってみたい」
「なにをや?」
「話の流れ的に1つしかないでしょ。交尾だよ」

 それを聞いたヘラクロスの顔つきが明らかにかわった。

「なっ、えっ? な、なに言ってるんやお前……」

 触角がぴくぴく動いている。
 彼がそうやって意味もなく触角を動かすのは喜びや動揺を表すときだ。


50 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:07:34.22 ID:nfWlD6eN0.net
「別に驚くことじゃないじゃない。キミがオス同士でも交尾できるって言ったからやってみたいなって思っただけだよ」
「やってみたいなって自分……簡単に考えすぎやで」
「でもボクと交尾したいって言ったのはヘラクロスだよ」
「そら言うには言うたけど本気にしてどないすんねん。あれは……そう、あれはただ勢いで言っただけや」

 ヌマクローは負けじと言い返す。

「うそつき。やりたいやりたいって何回も口にしてたじゃんか。『おれはお前とやりたい。本気でやりたい』って」
「ぐっ……痛いとこをつきよるな。確かにそうや。自分の言ってることは間違ってへん。でも! でもな!」

 ヘラクロスは急に声をでかくして言った。

「自分、交尾の意味、ちゃんとわかったうえで言ってるんか? 具体的になにをするか、ちゃんとわかっとるんか?」
「エッチなことでしょ? それくらいボクだって知ってるよ」

 たとえ具体的なことはわからなくても、教えられたとおりにやれば自分にだってできるはずだ。
 ヌマクローはそう確信していた。

「まだ精通すらしてないガキんちょのくせに、どこでそんなん覚えてん。……いや、んなことより自分……本気なんか?」
「もちろん。ヘラクロスと交尾したいって本気で思ってるよ。キミだってそうでしょ?」
「そらそうやけど……やけどな……」

 ヘラクロスは言い淀んだ。


51 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:10:46.00 ID:nfWlD6eN0.net
「ボク、キミに感謝してるんだよ。落ちこんでたボクを元気づけてくれて、進化しても今までとかわらず接してくれて……。
 だからそのお礼ってわけじゃないけど、ヘラクロスの望みをかなえてあげたいんだ。ボクだってキミのためになにかしてあげたいもん……」

 ヘラクロスは口を開きかけたが、ヌマクローの真摯な意思を感じ取ったのか、なにも言わなかった。
 しばしの沈黙が流れたあと、ヌマクローは言った。

「ねぇ、やろうよ。ボクと交尾しよう。お互い気持ちが一致してるんだから思い煩うことなんてなにもないじゃない」
「……お前の気持ちはよくわかった。ありがとな。でも、悪いけど……やっぱりお前とはそんなことでけへんわ」

 ヌマクローはなぜヘラクロスが頑なに拒み続けるのか、まるで理解できなかった。

「なんで? なんでそこまでしてボクに気をつかうの?」
「……気ぃつかって当然やろ。自分はもうオトナでいるつもりかもしれんけど、おれからすればまだまだこどもやで? なにも知らん無垢なこどもやねんで?」

 彼の表情からして、その言葉が不本意なのは明らかだった。
 それがわかっていたからこそ引き下がるわけにはいかなかった。
 ヌマクローはありったけの思いをヘラクロスにぶつけた。

「なにかしてあげたい――その気持ちにこどもとかオトナとか関係あるの? ボク、どんなことだってやるよ。こども扱いしないでよ」

 ヘラクロスはため息をつく。

「ほな1つ聞くけど……こいつを舐めろって言ったら舐めれるか?」

 そう言って、ツメの先で自分のペニスをさす。

「オチンチンを……舐める?」


52 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:13:49.21 ID:nfWlD6eN0.net
 一体なんの冗談だろうとヌマクローは思った。
 しかし、ヘラクロスがおどけている風には見えないのも事実であった。
 念を押すようにヘラクロスは言った。

「冗談で言ってるんとちゃうで。お前が本気なんやったらおれかて本気や。交尾の途中でお前がやめてって言ってもおれは絶対にやめへん。
 気がすむまで徹底的にお前を犯す。そのつもりや」
「……オチンチンを舐めろって言ってるのも本気なの?」
「冗談とちゃうって今言うたやろ」
「オチンチンを……」

 ごくりとつばを呑みこむ。
 おしっこを出すためのもので、決して清潔とは呼べない箇所。
 口に入れるなんて考えたこともなかった。

 でもヘラクロスはそこを舐めるよう要求している。
 一体なんのために?

「どうや? さわることはできても口に入れることはできひんやろ」

 ヌマクローは肯定も否定もせず、ヘラクロスのオチンチンを見つめた。
 心なしか最初に見たときよりずいぶん大きさが増している気がする。

「おれがずっと黙ってた理由、これでわかったやろ? おれだってホンマはお前と交尾したい。けど、親友のお前にフェラなんてさせたくないんや。せやから――」
「で、できるよ。それくらい」
「えっ……?」

 ヘラクロスはきょとんとした様子で口の動きをとめた。
 思わず出てしまった言葉だったが、断言した以上、もうあとにはひけない。


54 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:18:57.73 ID:nfWlD6eN0.net
「やってみたいって言い出したのはボクだし、ヘラクロスがそうしてほしいなら、ボク、やる。なんでもやる。そう決めたから……」
「なっ、ちょっ……」

 ヌマクローはおずおずとヘラクロスの股間に口元を寄せた。
 間近で見るヘラクロスの男根はたくましく、そしてある意味、彼自身の欲望を象徴しているようにも見えた。

 思いきって鼻を尖端に近づけてにおいを嗅いでみると、樹液のような甘酸っぱい香りが漂っていた。
 若干ではあるがオスのにおいも混ざっている。
 決して香ばしいわけではないが、ちょっとばかり興味心を掻き立てるにおいだ。

「や、やめろや。お前、絶対後悔するで……」

 ヘラクロスは当惑した様子で後ずさる。
 だがすぐ後ろにある樹木に背中をぶつけると、触角をブルブル震わせていた。
 ヌマクローはまるで引き寄せられるかのように彼に歩み寄った。
 彼の前で立ちどまり、そそり立った性器に再び口元を近づける。

 ――本気だってことを証明するには、とにかくヘラクロスの要求を聞かなきゃダメだ。
 ヌマクローは覚悟を決め、オチンチンに舌を伸ばした。
 べろの先があたった瞬間、オチンチンがピクンと跳ねる。

「ひっ……! なな、なに、しとんねん……」

 ヘラクロスは口ではそういいつつもヌマクローを性器から退けようとはしなかった。

「……ボク、本気だから。キミのためならなんだってするから」

 ヌマクローは意を決して口を大きくあけると、オチンチンをパクッと咥えた。
 オス特有の味が口いっぱいに広がる。


55 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:22:50.21 ID:nfWlD6eN0.net
「んっ……あぁっ……ヌ、ヌマクロー……」

 頭上から上ずった声が聞こえたが、ヌマクローは構わず性器に舌を押し当てる。
 口に迎え入れたヘラクロスの性器は見た目で思っていた以上に固く、そして熱かった。

 ――どうすればいいんだろう?
 口に入れたのはいいけどなにをしたらいいのかわからないので、尖端にある穴をぺろぺろしてみる。

「ふあぁっ……そ、そこはあかん、あかんて……」

 へラクロスが敏感に反応を示したので、ヌマクローは尿道口を執拗にねぶった。
 舌を当てるたびにオチンチンが跳ねるので間違いない。
 ヘラクロスは尖端が特に感じるようだ。

 ――どうすればヘラクロスが喜んでくれるか。
 そのことを意識しながら性器を丁寧に奉仕する。

 陰茎を口に入れること自体初めてのことなのに、ヌマクローは全くといっていいほど抵抗を感じていないことに自分でも驚いていた。
 おしっこが出るところだけど、汚いなんて全然思わなかった。

「んっ……!」

 これなら意外といけるかもと思った矢先に口の中のペニスが膨らみを増した。
 息が続かないので一旦口からオチンチンを出す。
 唾液でベトベトになった性器が物欲しげにひくついている。


56 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:27:17.32 ID:nfWlD6eN0.net
「オチンチン、またおっきくなったね」
「……当たり前やろ。お前にこんなことされたら興奮せずにいられへんわ」
「そのこととオチンチンがおっきくなるのって、やっぱり関係があるの?」
「関係あるもなにも、お前に欲情してる立派な証拠や」
「欲情?」
「お前を求めてるってことや。言わせんなや恥ずかしい」

 ヘラクロスの顔がみるみるうちに赤く染まっていく。

「じゃあ、もっとやったら喜んでくれる?」
「……むしろこんなとこでやめたら、おれ、一生お前のこと恨むで?」

 その言葉のニュアンスを汲み取った瞬間、ヌマクローの顔から笑みがこぼれた。

「わかった。がんばるよ、ボク」

 ヌマクローは再びへラクロスの性器を口に入れた。
 固定するように唇でしっかりと挟みこむ。

「あっ……はぁっ……」

 舌が表面にあたるたびに聞こえる喘ぎ声。
 ヘラクロスが絶頂を迎えるのは時間の問題だった。
 ――と、ヘラクロスの身体が小さく震えていることにヌマクローは気がついた。


57 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:30:54.12 ID:nfWlD6eN0.net
「ねぇ、さっきからなんでブルブルしてるの?」

 ペニスを頬張ったまま聞いてみる。

「お前の口の中がひんやりしてるからや……」
「あっ……」

 自分がみずタイプであることをすっかり忘れていた。
 みずタイプの口内は常時冷気を帯びている。
 氷に耐性があるわけでもないヘラクロスが寒がるのは当然のことだ。
 しかし彼は言った。

「いや、気にしんでいいねんで。生殺しとか嫌やし。これくらい我慢するから、やから、その……もっとやってくれへん?」

 ヘラクロスの方から要求してきてくれたことにうれしさを感じたヌマクローは「もちろんだよ」と二つ返事した。
 ヘラクロスは安心した様子で木にもたれかかると、ヌマクローの頭のヒレにそっと前足を置く。
 もうやめろと言う気はないようだ。

「ボクにオチンチン舐められてうれしい?」
「そりゃまあうれしいわ。んっ……はぁっ、気持ちええ……」

 その言葉を裏づけるかのように、ヘラクロスの性器から透明の液体が分泌し始める。
 樹液もといヘラクロスの味。
 ヌマクローは一口一口じっくり味わいながらオチンチンを舐め回した。


58 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:34:19.98 ID:nfWlD6eN0.net
「ヘラクロスのオチンチンってすごいよね」
「なにがすごいん?」
「だってこんなとこからまで樹液の味がするんだもん。なんだかオチンチンから樹液が出てるみたい」
「もしそうやったら自給自足できるからセルフフェラ余裕やわな……ってなに言わせんねん。第一口が届かんから意味あらへんわ」
「?」

 彼がなにを言っているのかよくわからず、 首をかしげる。

「だいたいお前かてこの前バトルし終わったあとに自分の股間嗅いで『なんか魚臭い』ってぼやいとったやんけ」

 確かにそんなことを言った気がする。
 ヘラクロスにも嗅がせたら「うわっ、ホンマや。くっさ!」って言われたんだっけ。

「それもそうだよね。ごめん、集中するね」

 ヌマクローは、性器を愛撫することに専念した。

 ――ヘラクロスには言わなかったが、なんとなく局部に違和感を覚えていた。
 なんだか股関が熱い。
 そう思っていたけどまた口を離すわけにはいかないので、もやもやしたまま性器を舐め続ける。

「――あっ、ちょっ、ヌ、ヌマクロー。ヌマクロー」

 口淫を再開して1分とたたないうちに、ヘラクロスは焦った様子でヌマクローの頭をツメでつついた。


59 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:41:59.01 ID:nfWlD6eN0.net
「どうかしたの?」
「い、いや、その……出そうやったから」
「おしっこ?」
「いや、それじゃなくて、その、なんていったらええんかな――」

 そう言いながら下を見たヘラクロスの表情が一瞬にしてかわった。
 なにかをじっと見ている。
 どうしたんだろうと思いつつ、彼の目線をたどろうとしたとき、押し殺したような声が聞こえた。

「……なんでお前まで勃起してんねん」
「ボッキ?」
「それや、それ」

 ヘラクロスはヌマクローの股間にむけて前足をクイッ、クイッと動かす。

「あれっ……?」

 自分の股間に眼をおとすと、ピンク色の肉の実がひょっこり顔を出していることに気がついた。
 さっきの違和感はこれが原因だったんだろうか。
 ヘラクロスのはともかく、なんで自分のオチンチンまでおっきくなっているんだろう?
 勝手に出てきたことなんて今まで一度もなかったのに。

「オチンチン舐めてる間におっきくなっちゃってたみたい。なんでかな?」

 ヘラクロスを見上げると、明らかに原因を知っている顔つきをしていた。


60 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:43:19.47 ID:nfWlD6eN0.net
「ねぇ、オチンチンってどうやったらおっきくなるの?」

 しかしヘラクロスはその質問には答えず、ヌマクローの性器を食い入るように見つめていた。

「もう、ヘラクロスったら。どこじろじろ見てるの?」

 見られること自体は慣れてるのでどうってことなかったが、ここまで凝視されるのは初めてのことなので内心戸惑っていた。
 引っこめようとしても、オチンチンは全く縮まなかった。
 縮むどころか、自分の意思とは無関係にどんどん頭をもたげていく。

「……ヌマクロー、おれ、もうあかん。限界や。我慢できひん」
「えっ?」

 ヘラクロスはヌマクローの背後に回りこむと、前足でヌマクローの腰をつかんだ。

「四つん這いになってくれへんか?」

 言いながら、ヌマクローを自分の方に引き寄せて無理矢理その体勢にさせようとする。

「な、なにするの?」

 ヌマクローは無意識に抵抗していたが彼の怪力には到底かなわず、ほどなくヘラクロスにおしりを突き出す体勢となった。


61 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:47:43.81 ID:nfWlD6eN0.net
「やだよ、こんな格好。恥ずかしいよ……」

 なんでもするとは言ったものの、こんな淫らな格好をさせられるのはさすがに恥ずかしい。

「前から思っとったけどエロいケツやな。挿れたら気持ちええやろなぁ」

 ヘラクロスは舐めるような眼でヌマクローのおしりを視姦する。
 じっとしていられるわけがなく、身体をよじって逃れようとしたが、ものすごい力でおしりをつかまれているので身動きできない。

「なにを恥ずかしがっとんや? お互いケツなんて普段から見飽きるくらい見てるやん」
「それはそうだけど、でも……」
「でも、なんや?」
「いきなりこんなことされたら、やっぱり恥ずかしいよ……」

 それを聞いたヘラクロスの前足の力が一瞬緩んだ。
 その隙を狙って離れようとしたが、またすぐに力がこめられたので結局動けなかった。

「……そうか、恥ずかしいか。ならもっと恥ずかしいことしたるわ」
「えっ……?」
「おっ、こんなとこに穴があるわ。ひくひくしててやらしいなあ。どれどれ」
「ひゃあっ!?」

 固くてとがったツメがおしりの穴に当たった。
 思わぬ刺激に声が裏返る。


62 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 16:49:55.20 ID:nfWlD6eN0.net
「ちょ、ちょっと! どこさわって……」

 おしりにある2つの尾ビレで払いのけようとしたが、尾ビレはむなしくパタパタするだけでなんの意味もなさない。

「ははっ、ええ反応するなあ、自分。これはどうや?」
「ひゃうっ……!」

 ヘラクロスはまたツメの先端を穴に軽く刺した。
 しかも今度は何度もつついてくる。
 つららばりを食らったときのようなチクチクする痛みがヌマクローを襲った。

「痛い! 痛いってば!」
「そんなに痛かったか? すまんすまん。でもこれしきのことで弱音吐いとって大丈夫なんか? これからもっと痛い思いせなあかんねんで」
「ど、どういう意味?」

 ヘラクロスはなにも答えず、ヌマクローのおしりに顔を近づけると、触角を小刻みに震わせた。
 彼の頭にある触角は先端が開くようになっており、においを感知する役目をもっている。
 つまり、鼻がないヘラクロスは触角でにおいを感じ取るのだ。

「性器は魚臭いけど、ここはオスのにおいがぷんぷんしとるな」
「やめてよぉ……」
「いいや、やめへん。最初にちゃんと言っといたやろ」

 性器を舐めるように言われた直後、彼は確かにそのようなことを言っていた。
 ――だとすると、今されていることは所詮、交尾の一環に過ぎないのだろうか?
 ある程度のことは覚悟していたとはいえ、楽観的に考えていたのかもしれない。
 ヌマクローは今ごろになってそう思い始めた。


64 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 17:03:40.18 ID:nfWlD6eN0.net
「ほなそろそろ挿れるで。力抜いときや」
「入れる? 入れるってなにを――あぐっ!」

 考えている余裕はなかった。ツノのように先の鋭い“なにか”が菊門に突き刺さったからだ。

「い、痛い! 痛いよ!」

 おしりに激痛が走る。
 さっきのチクチクする痛みとはまるで比べ物にならない。

「!? ヘ、ヘラクロス……なにして……」

 ヌマクローは初め、ツメをずぶりと刺されたのかと思っていた。
 しかしすぐにそうでないことに気づいた。
 ヘラクロスが入れようとしているもの――それは性器だった。

「痛い! 痛いってば!」

 おしりをふりながら必死で訴える。
 それでもヘラクロスはやめようとしない。
 やめるどころか、ペニスをもっと奥まで挿入しようとしているのだ。

「言うたやろ。徹底的にお前を犯すって」
「ああぁっ……!」

 おしりの中に異物が入りこむ強烈な感覚に、ヌマクローは顔を歪めた。
 性器は容赦なくズプズプと音をたてながら身体の中に侵入してくる。


65 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 17:05:26.09 ID:nfWlD6eN0.net
「うわっ、自分、ケツん中ヌルヌルやんけ」

 当たり前だ。別名“ぬまうおポケモン”なんだから。
 しかしその滑らかさが挿入を潤滑にしてくれるおかげで、途中から痛みはさほど感じなくなった。
 といっても最初の激痛がひいたわけではないので、結局痛いことにはかわりなかったが。

「もうちょいの辛抱や。全部入ったらすぐ終わるから……」
「痛い……痛いよぉ……」

 ヌマクローは眼をぎゅっとつぶり、ただひたすら苦しみに耐えていた。
 お腹を圧迫されてすごく苦しい。もう……ダメだ。気を失っちゃいそうだ。
 そう思いかけたとき――

「……ヌマクロー、見てみ。全部入ったで」

 そんな言葉が聞こえた気がした。
 ゆっくり眼をあけて振り返ると、ヘラクロスは身体をぴったりくっつけた状態で立っていた。
 一見なにも変化がないように思われたが、ヌマクローはおしりに強烈な違和感を覚えていた。
 ヘラクロスの怒張した性器が見事に根元まで入っていたからだった。

「オ、オチンチンが……」

 それ以上は言葉にできなかった。
 冷たい粘膜に包まれたペニスが絶え間なくうごめいているのを感じる。


66 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 17:08:46.42 ID:nfWlD6eN0.net
「なあ、ヌマクロー。おれ、今最高に幸せやで。なんでやと思う?」
「……オチンチン入れたから?」
「それもあるけど、お前とこうして1つになれたからや。お前と繋がることがこんなに幸せに感じるとは正直思ってへんかった。ヌマクロー、ホンマにありがとな」

 ヘラクロスはうれしそうに微笑む。
 正直、なんて返せばいいのかわからなかった。
 笑うべきなのか嫌がるべきなのか、それすらもわからない。

「よっこいしょ。ほな一気にいくで」
「あっ、ちょっ……」

 ヘラクロスはヌマクローに覆い被さるようにまたがると、すぐさまペニスを前後し始めた。


「――あっ! あぁっ! あっ! あっ……!」

 ヌマクローはバックから性器で突かれるたびに嬌声をあげていた。
 密着した2匹の結合部から卑猥な音が漏れ出る。

「はぁっ、はぁっ……」

 息を荒らげながら行うヘラクロスのピストンは、眼にもとまらぬほどの速さだった。
 彼がこんなに激しく動くのはバトルでも見たことがない。

「はぅっ! あ、おしり、おしり――あぁっ!」

 おしりから伝わってくる振動があまりに強烈すぎて声が勝手に出てしまう。


67 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 17:11:27.06 ID:nfWlD6eN0.net
「はぁっ……うっ……! お前のケツん中、気持ちよすぎ……!」

 ヘラクロスは相当興奮しているようで、一心不乱に性器を突き続けている。
 快感に打ち震えた陰茎が最大限に膨れ上がり、ヌマクローを陵辱する。
 まるでなにかに取り憑かれてるみたいだ。
 ヌマクローは犯されながらそんなことを思う。

「あっ……やあぁぁん……」

 湿り気を帯びた体内にペニスが何度もこすれ、たちまち快感の波が押し寄せてくる。
 ここまでくると、もはや痛みなど感じない。

「はぁっ、はぁっ、ヌマクロー……ヌマクロー……!」

 ヘラクロスの触角が高揚によってひくひくと動く。
 おしりに刺さっているペニスははち切れんばかりに膨らみ、今にも弾けてしまいそうだ。

「あっ、あぁっ……! す、すごい……!」

 おしりから伝わってくる振動がより一層勢いを増した。
 しびれるような性感が全身を突き抜ける。
 気がおかしくなってしまいそうだった。

「愛してる……愛してるで、ヌマクロー……」

 性器という名のメガホーンがおしりの奥深くに突き刺さると、ヘラクロスは全身を大きく震わせた。


69 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 17:24:54.57 ID:nfWlD6eN0.net
「あ、あかん、もう出そうや……」

 性器を前後させながら顔を歪める。

「――うぅっ! ヌマクロー、だ、出すで!」
「えっ、ちょっ――ああっ……!」

 脈打つ性器からほとばしる大量の液体が、ヌマクローの中ではじける。
 身体を小刻みに震わせるヘラクロスに合わせるように、おしりの中にどくんどくんと液体が流れこんでくる。
 それがおしっこでないことは感覚でわかった。
 生暖かくてべとついていて、なんだか気持ちが悪い。

「あっ……あっ……」
「んくっ……!」

 おしりの内壁がヘラクロスの性器を締めつけ、一滴残らず体液を搾り出す。

「……ふぅっ、ようさん出たわ。最高や」

 ヘラクロスは満足げに声をもらし、快楽的絶頂に身を委ねていた。
 おしりの奥深くに突き刺さったペニスがびくびくと震える。


70 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 17:27:56.95 ID:nfWlD6eN0.net
「はぁっ、はぁっ……」
「このむっちりとした感触……たまらんわ」

 余韻に浸るヘラクロス。
 射精を終えたというのにまだ興奮はおさまっていないようだ。
 依然として勃起を維持するペニスがそれを裏づけている。
 一方ヌマクローは、いつまでも残る不快な感触に耐えられずにいた。

 ――ヘラクロスのためならどんなことでも受け入れる。そのつもりだった。
 でもまさか、性器をおしりに入れられるなんて思ってもなかった。
 痛みを伴った挿入。
 交尾の願望を抱いているはずのヘラクロスがなぜあんなにも交尾を拒絶していたのか、ヌマクローは今になってようやくわかった。

 ――時間がたてばたつほど、おしりの中の不快感は増してくる。
 たとえヘラクロスのだろうと、気持ち悪いものは気持ち悪い。
 でもそんなこと口にするわけにはいかないので心の中にとどめておいた。


「よいしょっと」

 ヘラクロスは性器を挿入した状態のまま、おもむろに立ちあがった。
 そしてすぐにヌマクローを後ろから抱き起こすと、地面に座りこむ。
 結合部から漏れ出た精液が糸を引いて地面に垂れる。

「ま、まだなにかするの?」
「当たり前やん。まだお前がイってへんやろ?」
「……?」

 相変わらず彼の言っていることはよくわからないが、性器を抜く様子がないところを見ると、まだ解放する気はないらしい。


71 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 17:29:54.85 ID:nfWlD6eN0.net
「そんなに力んどらんと、ほら、もっとこっちおいでや」

 ヘラクロスはヌマクローの腰をつかむと、ぐいっと自分の方に引き寄せた。
 ヌマクローはされるがままといった感じで彼に寄りかかる。
 背中にぴったりと当たった固い胴部が静かに脈打っているのを感じた。

「ね、ねぇ、なにするの?」
「なんやと思う?」
「わからないから聞いてるのに……」
「すぐわかるわ」

 ヘラクロスは肩ごしにヌマクローの性器を覗きこむと、意味ありげに含み笑いする。

「もしやと思ってたけど、やっぱり勃起したまんまやな」
「ひゃっ……!」

 背後から伸びた前足が、汚れの知らないヌマクローのオチンチンをツメで器用に挟みこむ。

「や、やだ、なにして……」
「ヌマクローになって身体はおっきなったけど、ここはミズコロウのころから変わらんなぁ。いつ見てもかわいいわ」
「あっ……やあぁっ……」

 おしりを性器で固定されているせいで、身体が思うように動かない。

「何事も経験や。この際やしお前も精子出せ」
 ヘラクロスはヌマクローの性器をツメでしっかり挟みこむと、そのまま上下にこすり始めた。
 独特の感覚が性器から伝わってくる。


74 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 17:42:16.76 ID:nfWlD6eN0.net
「あぁっ……! や、やだっ、やめて……」
「嫌がっとる割にはパンパンやん。ツメコキされるのがそんなに気持ちええんか?」
「ち、ちがうよ……」
「まだ出したことないやろからちゃんと無事に出るか、見届けんとな」

 ヘラクロスのツメの動きがさらに速くなった。
 なにかが込みあげてくる感覚に襲われ、ヌマクローは腰を震わせた。

「あっ、お、おしっこ……おしっこ漏れる……あぁっ――!」

 必死の叫びもむなしく、ヌマクローはあっけなくオチンチンから白いおしっこを吐き出した。

「あっ……あっ……はぁっ……」

 身体に力が入らず、ヘラクロスのお腹にぐったりともたれかかる。
 どろどろと流れ出るヌマクローの精液。
 ヘラクロスのに比べて量も濃さも劣るが、発射したときの勢いは若いだけあって相当なものだった。

「おー飛んだ飛んだ。そんだけ飛んだら十分やわ、よしよし」

 ヘラクロスは地面にへばりついた精液をツメで掬い、顔の前に持っていった。

「クセになるにおいやな。まだまだがんばれそうやわ……」

 それを嗅いで一層興奮したヘラクロスがそのまま後背位でヌマクローを犯し、再びヌマクローの体内に濃厚な体液を注ぎこんだのは言う間でもないことだった。
 2匹の情事はその後も長く続いた。


77 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 18:12:52.28 ID:nfWlD6eN0.net
「なあ、ヌマクロー」
「……なに?」
「言っとくけど、おれ、お前にやったこと、全く後悔してへんで」
「……」
「おれはお前と交尾したかったからあそこまでやった。愛してるからこそ徹底的にお前を犯した。せやから後悔なんか全くしてへん」
「……うん」

 ヌマクローは体内に注がれたヘラクロスの液を感じながら、コクッと首を動かす。
 最初はただひたすら気持ち悪いと思っていたのに、慣れてきたのかなんとも思わなくなっていた。

「……ありがとな」
「えっ?」
「お前に交尾の話を持ちかけられたとき、おれがあんだけ言ってもお前は一切引き下がろうとせんかった。全く嫌な顔せず奉仕してくれた。
 おれを喜ばそうと思ってくれとったからやろ?」
「……うん」
「言いたいことはようさんあるけど……ホンマにありがとな」
「ううん」

 ヌマクローは首を横にふった。
 ――ボクだって言いたいことは山ほどある。でも……。


84 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 18:51:33.24 ID:nfWlD6eN0.net
「ボクね、キミにおしり突き出したときは顔から火が出るくらい恥ずかしかったし、オチンチン無理矢理入れられたとき、すっごく痛かった。
 それに……変な液体おしりに出されたときはほんとに嫌な気持ちになったんだ。
 でも……ボク泣かなかったよ」
「……そやな。泣き虫のお前のことやから絶対泣く思ってたわ」 
「ヘラクロスのおかげだよ。ボクね、キミに愛してるって言われたとき、ほんとにうれしかったんだ。
 ヘラクロスはボクのことを必要としてくれてるんだなって思ったから……」
「おれも同じやで。お前に抱きつかれたときは心臓がバクバクいっとったわ。お前に告白したあと、マジで理性半分失っとってんで。
 でもそれはお前のことを誰よりも愛してるからこそなんやで」
「……うん。ありがとう」

 気が緩んだとたん、不意に眠気が襲ってきた。

「ねぇ、このまま一緒に寝よ?」
「このままって、ケツに性器刺したまま寝るつもりなんか?」
「うん。もう慣れちゃったし。それに、ヘラクロスと離れるのやだもん」
「お前と繋がったまんまでいられるのはそりゃうれしいけど、洗わなカピカピになってまうで」
「別にいいじゃない。朝洗えばいいんだし」
「誰にも見られへんとええけど……。――まっ、えっか。考えててもしゃあないもんな。ほな、寝よか」
「うん。おやすみ、ヘラクロス」

 ヌマクローはヘラクロスのお腹にもたれかかり、眼をつぶった。
 交尾を終えてお互い疲れていたのだろう。
 眼をとじてお腹で息を繰り返しているうちに、2匹はいつしか眠りについたようだった。


85 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 18:55:20.98 ID:nfWlD6eN0.net
 ――次の日の朝、汚れた身体を湖で綺麗に洗い流した2匹の元に、仲間のポケモンたちがやってきた。

「進化前は愛らしかったのに今はその面影すらないヌマクローくん、おはよう」
「よっ、ブサメン。朝っぱらから2匹でなにやってたんだ? 変顔の練習か?」

 早速嫌味がとんでくる。
 しかしヌマクローは全く動じなかった。

「おはよう。今日もすごくいい天気だね」

 にこやかにあいさつを返すと、彼らは顔を見合わせる。

「今日はやけに爽やかじゃねぇか。顔は相変わらずキモいけど」

 それを聞いたもう片方は声をたてて笑った。
 前へ出ようとしたヘラクロスを手で制止すると、ヌマクローは言った。

「ボクね、今までこの姿にずっとコンプレックス抱いてたんだ。そうやってバカにされるし笑われるし。だから進化なんてしなきゃよかったって思ってた。
 でもね、もう悩むのはやめたの」
「ほう。マヌケ面ってことを自覚したからか?」

「うーん、ちょっとちがうかな。いちいち悩むのもバカらしいなって単純に思っただけ。慣れたらこの姿もそんなに悪くないしね。
 だからこれからもボクのこと罵りたかったら好きなだけ罵っていいからね」
「へっ、強がりやがって。どうせすぐ泣きべそかくくせに」
「んなこと言って俺らを欺こうったってそうはいかねーぞ」

 彼らは口ではそう言っていたが、かすかに動揺の色を表していた。
 ヌマクローは2匹に近づいて顔を覗きこんだ。


86 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 19:02:22.82 ID:nfWlD6eN0.net
「な、なんだよ」
「キミたちってさ、ひょっとして、ボクのこと好きなの?」
「はぁっ? お前なに言って――」
「ボクのことがどうでもよかったら、わざわざボクのところにまできてからかったりしないよね。よっぽどヒマなら話は別だけど」

 「好きの反対は無関心っていうしな。ほんとはヌマクローに構ってほしいんとちゃうんか?」とヘラクロス。

「なっ……バ、バカなこと言ってんじゃねーよ。誰が……」
「照れてるの?」
「ちげーよ!」

 いつもと様子がまるでちがうヌマクローに、彼らは完全にたじろいでいた。
 ヌマクローは笑みを絶やさないようにしながら話し続けた。

「好きなら最初からそう言ってよ。それならボクだって苛まれずにすんだのに。すなおじゃないんだから」
「な、なんだよ。ヌマクローのくせに生意気だぞ!」
「ちっ、くそっ、面白くねぇ……。行こうぜ」

 彼らはヌマクローを睨みつけると、早々に引き上げていった。
 姿が見えなくなったのを見届けると、ヌマクローはヘラクロスに振り返った。

「あれでよかった……かな?」
「どうやらおれがガツンと言わんでも大丈夫そうやな」

 ヘラクロスは安心した様子で笑った。


88 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 19:12:52.97 ID:nfWlD6eN0.net
「マスターが呼んどるわ。行こか」
「うん」

 ヌマクローとヘラクロスは横に並んでポケモンセンターに歩を進めた。

「――ねえ、ヘラクロス」
「なんや?」
「夜になったらまた……交尾しようね?」

 交尾に関して教えてほしいこと、知らないことはまだまだある。
 それらを知るためにも、そしてなによりヘラクロスの喜ぶ顔が見たいから、ボクはまた彼と交尾をしたい。

「そやな。またやろか」

 ヘラクロスは普通のトーンでそう返事したが、うれしそうに含み笑いしていた。

「大好きだよ」

 ヌマクローはヘラクロスにぴったりと寄り添い、自分にだけ聞こえる声量でそうささやいた。
 にこやかに笑うヘラクロスを見つめながら、ヌマクローは自分に向けられた愛情を感じ取り、自然と笑みがこぼれるのだった。







おしまい


92 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 19:20:43.74 ID:nfWlD6eN0.net
以上で完結になります。ありがとうございました。


93 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 19:26:32.82 ID:yXi3Gw770.net
じつにマーベラスな内容でした。
乙です。


95 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 19:42:24.85 ID:00x0sLOrK.net
関西弁口調が意外とよかった


96 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/04(日) 19:56:53.95 ID:EU8hjkSP0.net
レベル高いわあ…


元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1420350078/


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  1. 2015/09/06(日) 12:28:34

    面白かった


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