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京子「じゅうきゅうさい~♪」
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 16:31:13.18 ID:9upaic3FO
-
結衣宅
結衣「京子…」ユサユサ
京子「んん~…」
結衣「おい、京子!」ユサユサ
京子「何だよ~もう少し寝かせろよ~」
結衣「早く起きないと学校遅刻するよ!」ユサユサ
京子「あ~もう、うるさいなぁ~!」
京子「分かった分かった、今起きるって!」
ガバッ
結衣「……」
結衣「…京子?」
京子「結衣…?」
結衣「お前、何か……デカくない?」
京子「……」
京子「…へっ?」
-
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 16:40:06.14 ID:9upaic3FO
-
京子「そう言われると…」
京子「服とか下着が少しキツい気が…」
結衣「京子、立ってみて!」
京子「う…うん!」
スク
結衣「……」
京子「……」
京子「…結衣が小さい」
結衣「お前がデカいんだよ!」
京子「何これ!?」
結衣「知らないよ!」
京子「どうしよう~結衣~~!」アタフタ
結衣「とりあえず落ち着けよ!」
京子「えぐ…えぐ……」
結衣「あぁ、もう!」
-
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 16:46:23.56 ID:9upaic3FO
-
結衣「とりあえず、昨日なんか変わった事無かった?」
京子「えっと…」
京子「黒ずくめの男に薬を飲まされた」
結衣「名探偵か!」
京子「いやいや、白ずくめの女だった」
結衣「西垣先生か!」
京子「胸が大きくなる薬だからって」
結衣「自ら飲んだろ、それ!」
京子「副作用で少し髪が伸びるとか」
結衣「全身が伸びちゃったよ!」
京子「肝心のお胸はぺったんこ」
結衣「……」
-
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 16:57:41.07 ID:9upaic3FO
-
結衣「話は大体分かったよ…」
結衣「とにかく、西垣先生に連絡だ!」
ピッピッピ
結衣「……」
結衣「…もしもし、二年生の船見結衣です」
結衣「西垣先生は居ますか?」
ーーーーー
結衣「元に戻る薬は数日あれば作れるってさ」
京子「数日か…」
京子「ちゃんと期間を設定しないのは、長期連載になった時の為かな?」
結衣「名探偵から離れろよ!」
京子「それとも、打ち切りが決まった時すぐ話を畳めるようにかな?」
結衣「……」
結衣「…はぁ」
結衣「これだけ元気なら、もう心配はないな」
-
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 17:13:25.19 ID:9upaic3FO
-
京子「私の正体を知る人間は少ない方がいいよな!」
結衣「いやいや、私一目でお前が京子だって分かったし…」
京子「それじゃあ、まずはお母さんに電話だな!」
結衣「…まあ、順当に行けば親だよな」
ピッピッピ
京子「……」
京子「…ぐっもにぃ!お母さん?」
京子「私、これから未開の地へミラクるん広める為の旅に出るんだけど」
結衣「おいコラ!!」
京子「うん、数日で戻るよ!それじゃあ!」ピッ
結衣「納得しちゃうのかよ!?」
京子「…と、言う訳でしばらく結衣の家に泊まるから!」
結衣「どんな訳だよ!?」
結衣「はぁ…全く、しょうがないなぁ……」
京子「えへへ~♪」
-
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 17:23:12.14 ID:9upaic3FO
-
結衣「それで…」
結衣「京子は元に戻るまで、私の家でダラダラしてる気?」
京子「し、失礼な!」
京子「私がそんなダラけきった人間に見える!?」
結衣「今日だって、時間ギリギリまで寝てただろ!」
京子「あっ、そうでした…」
結衣「はぁ…で、どうすんの?」
京子「私はこの大人の体を使ってだね!」
結衣「…大人の体を使って?」
京子「大学に入る!!」
結衣「……」
結衣「…はっ?」
結衣「大学ぅ!?」
京子「へっへ~♪」
-
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 17:32:18.35 ID:9upaic3FO
-
京子「結衣、驚いた~?」
結衣「そりゃ、驚くだろ!!」
京子「私、一度は大学に行ってみたかったんだよね~」
結衣「年を取れば、嫌でも入れるだろ!」
京子「頭良くなきゃ、好きでも入れないよ?」
結衣「そう言う意味じゃなくてさぁ…」
結衣「はぁ…で、どこの大学に入るの?」
京子「ん~、別に決めてないけど?」
結衣「お前、思いつきで言っただろ!?」
京子「バレたか!」
京子「でも、入ると決めたからには本気で入るよ!!」
結衣「めんどくさいから、やっぱやらない…だろ?」
京子「今日はやる!」
結衣「はぁ…分かったよ」
-
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 17:41:55.63 ID:9upaic3FO
-
結衣「確か、あかりのお姉さんが大学生だったよな…」
京子「そんじゃ、あかりんち行くか!」
結衣「まあ、あかりの迎えにも行かなくちゃだしね」
京子「よっしゃー行くぞぉーーっ!!」ダッ
結衣「待て、京子!服、服っ!!」
ーーーーー
京子「何このダッサい服…」
結衣「缶コーヒーのシール集めて当てたTシャツだよ」
結衣「大人サイズだし、ちょうどいいだろ?」
京子「ちぇっ…」
結衣「ほら、あかりの家に着くよ」
京子「お、おうよ!」
-
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 17:52:49.65 ID:9upaic3FO
-
ピンポーン
京子「オラァ出てこい、あかりぃ!!」
京子「京子ちゃんが迎えに来てやったぞぉ!!」
結衣「正体隠す気ねぇーのかよ!?」
京子「早くしないと遅刻するぞ!!」
結衣「お前のせいで迎えが遅れたんだろ!!」
ガチャ
あかね「…ごめんなさいね、2人共」
京子「いきなり本命きたぁぁぁーっ!!」ビクゥ
結衣「さっきまでの威勢はどうした!?」
あかね「あかりは、2人が遅いから私が先に学校に行かせて…」
あかね「あら?」
あかね「あなた…京子ちゃん……なの?」
京子「何故、分かったし!?」
結衣「さっき自分で名乗ってただろ!!」
-
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 18:06:14.90 ID:9upaic3FO
-
カクカクシカジカ
あかね「…そう、それで京子ちゃんは大人になっちゃった訳ね?」
京子「いや~それほどでも~~」テレ
結衣「どこも褒めてねぇーだろ!」
結衣「はぁ…それから、大学に行きたいって聞かなくて……」
あかね「京子ちゃんは、私の行ってる大学に行きたいの?」
京子「はい!私、ずっと憧れてたんです!!」
結衣「……」
あかね「今から大学に入るには、編入試験を受けるしか無いわよ」
2人「「編入試験?」」
あかね「私が使った参考書ならあるけど、持って行く?」
京子「はい!!」
あかね「じゃあ、今日先生に京子ちゃんの事を話してみるわね」
京子「お願いします!」
結衣「ありがとうございました!」ペコ
-
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 18:17:13.01 ID:9upaic3FO
-
帰り道
京子「うっ…こんなにいっぱい……」ドサ
結衣「そりゃ、入試なんだから量も多いだろ」
京子「はぁ…」
結衣「まあ、勉強してる間にタイムリミットは確実だな」
結衣「お姉さんも話半分で聞いていたと思うよ」
京子「ムッ!!」カチン
京子「私、学校のテストいつも満点なんだけど!?」
結衣「それは、中学校のテストだろ?範囲もそこまで広くないし」
京子「一夜漬けで、それなら!今日1日勉強すれば、余裕だよ!!」
結衣「はぁ…これ、私の家の鍵……」
結衣「私は学校行くから、今日はウチで適当にダラダラしていなよ」
京子「くぅ~結衣の馬鹿~~!!」
京子「絶対、今日1日で制覇してやるからな!!」
-
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 18:28:07.04 ID:9upaic3FO
-
翌日
京子「受かった」
結衣「……」
結衣「…はっ?」
京子「受かりました」
結衣「冗談…だろ?」
京子「はい、これ学生手帳!」
結衣「…本当だ」
京子「あっはっは、どうだ!参ったかぁ!?」
結衣「…参った」
京子「実は、私自身も非常に驚いている!」
京子「いつもなら、すぐ飽きるのに集中力が長続きしてさ」
結衣「体だけじゃなくて、頭も成長してたって事か…」
結衣「はぁ…薬が出来たら、ちゃんと戻れよな?」
京子「分~かってるって!」
-
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 18:39:36.27 ID:9upaic3FO
-
更に翌日
先生「今日から、この大学に編入する事になった…」
京子「歳納京子です!!キョッピーって呼んで下さい!」
先生「…歳納さんは、編入試験を全教科満点で通って」
ガヤガヤガヤガヤ
先生「(自称)帰国子女なので、皆さん優しくしてあげて下さいね!」
先生「歳納さん、ホームルームの間だけだから適当な場所に座って」
京子「適当な…場所……」
あかね「」コイコイ
京子「あっ、お姉さんが手招きしてる!」
京子「決めた!私、あそこの席に座りますね!!」
先生(この子、テンション及び声がやたらデカいわね…)
-
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 18:44:58.12 ID:sLKRBgkE0
-
あか京くる?
-
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 18:48:11.96 ID:9upaic3FO
-
あかね「京子ちゃん、ここよ」
京子「はい!」
ストン
ともこ「あっ」
京子「えっ?」
ともこ「!!」ビク
ともこ「な、何でも無いわよ!」アセアセ
京子「?」
京子(お姉さんと、この人の間にある不自然な隙間に座っちゃたけど…)
京子(何かマズかったかなぁ?)
ともこ「うぅ…」
京子(それにしても、この人…)
京子(ちなつちゃんにそっくりだなぁ!)
-
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 19:00:56.32 ID:9upaic3FO
-
京子「あの…名前とか、教えてくれませんか?」
ともこ「えっと…吉川ともこ……です」
京子「やっぱり、ちなつちゃんのお姉さん!!」ガバッ
ともこ「きゃあぁぁぁ!?」
京子「もふもふ~もふもふ~♪」モフモフ
ともこ「ちょっと、何?何なの!?」
京子「はぁぁ…このもふもふ感、たまりませんなぁ~」モフモフ
あかね「京子ちゃん?」ゴゴゴゴゴ
京子「ひっ!?」ビクン
あかね「編入早々、お痛しちゃ駄目でしょ?」
京子「は、はぃぃぃ!!」
ともこ「あ…赤座さん///」キラキラ
あかね「ちゃんと、ともこに謝りなさい!」
京子「ごめんねぇ…ともちゃん」
ともこ「と、ともちゃん!?」
-
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 19:01:04.22 ID:31cjBEH40
-
京ともくるか…
-
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 19:04:27.03 ID:sLKRBgkE0
-
新しい道が…
-
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 19:11:27.64 ID:9upaic3FO
-
移動中
あかね「それにしても、驚いたわ!」
あかね「まさか、本当に大学に入っちゃうなんて…」
京子「えへへ、いや~あんなの楽勝ッスよぉ~!」
ともこ「……」
あかね「あら?ともこ、どうしたの?」
ともこ「!!」ビク
ともこ「何でも、何でもないわよ!?」アタフタ
ともこ「そうだ、歳納さん!」
京子「えっ、私?」
ともこ「さっき、ちなつの名前を出してたけど…」
ともこ「ちなつとはどんな関係なの?」
京子「相思相愛?」
ともこ「え゛っ!?」
-
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 19:23:47.04 ID:9upaic3FO
-
あかね「京子ちゃん?」ゴゴゴゴゴ
京子「すいません、冗談です!」
京子「お姉さんの家に遊びに行った時に、お姉さんの妹のあかりちゃんと」
京子「一緒に遊んでた、ちなつちゃんに偶然会っただけですよ!」
ともこ「えっ!?」
ともこ「歳納さんは、赤座さんの家によく遊びに行くの!?」
京子「いや、遊びには殆ど行かないけど…」
ともこ「…ほっ」
京子「毎朝、迎えに行って一緒に登校しますよ!」
ともこ「毎朝一緒に登校を!?」ガーン
ともこ「ふぅ…」フラ
あかね「ともこ!?」
あかね「京子ちゃん!それはあかりと、でしょ!?」
京子「てへへ、そうでした♪」ペロ
-
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 19:34:50.93 ID:9upaic3FO
-
授業中
ともこ「はぁ…」
ともこ(恋のライバルが出現してしまったわね…)
ともこ(座席だって、私と赤座さんの間に歳納が座ってるし…)
京子「すーっ…すーっ…」
ともこ(って、いきなり寝てる!?)
京子「…ん」パチ
京子「ふぁ~~」ノビー
ともこ(あっ、起きた…)
京子「おはよう~結衣~~」ダキッ
あかね「ちょっと、京子ちゃん!?」
京子「ハッ!!私、今は大学生で授業中だった!」
ともこ「」
-
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 19:44:03.67 ID:B2431Say0
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京子マイペースすぎる
-
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 19:47:38.61 ID:9upaic3FO
-
放課後
あかね「初めての大学はどうだった、京子ちゃん?」
京子「つまんない!」
あかね「…でしょうね」
あかね「あれから、寝てるか落書きしてるかだったし」
ともこ(私の赤座さんとの至福の時を返してよ…)グスン
京子「お姉さんは、これからアルバイトですか?」
あかね「今日は、ワックのシフト入って無いわよ」
京子「ともちゃんは?」
ともこ「えっ…私も特に予定無いけど……」
京子「みんな…暇、なんですね?」キュピーン
京子「それじゃあ、私達で作りましょうよ!」
あかね「な…何を……?」
京子「新しいサークルを、娯楽愛好会を!!」
2人「「娯楽愛好会!?」」
-
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 20:00:22.66 ID:9upaic3FO
-
京子「大学と言えば、サークル活動!」
京子「私と言えば、娯楽部!」
京子「合体させて、娯楽愛好会です!!」
あかね「……」
あかね「…京子ちゃん」
あかね「仮に、娯楽愛好会を作るとしてよ?」
あかね「この学校では、新しいサークルを作るのに最低4人は必要なの」
京子「4人…ですか」
京子「分かりました!すぐ、4人目を連れてきますね!!」ダッ
あかね「ちょっと、京子ちゃん!?」
あかね「行っちゃたわ…」
ともこ「…赤座さん」
ともこ「連れて来たら、私達も入るみたいな流れになってるけど平気なの?」
あかね「どうかしら…」
あかね「京子ちゃんなら、本当に連れて来ちゃいそうね…」
-
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 20:17:09.55 ID:9upaic3FO
-
廊下
京子「う~ん、適当な人に声かけてみるか…」
京子「そこの格好可愛いお嬢さん!」
撫子「……」
撫子「…私ですか?」
京子「そうそう!娯楽愛好会ってサークルに入らない?」
撫子「私、体験入学に来ただけで高校生なんですけど…」
京子「そんなの、構わないから!」
撫子「はぁ!?」
京子「ほら、他のメンバーが待ってるから早く来て!!」ガシッ
撫子「ちょっと、離して…離し……」
撫子「チッ!!」
ベシッ
京子「おっとぉ!?」
撫子「あんた…いい加減に……」
-
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 20:18:28.22 ID:Ke318N3C0
-
まさかの撫子とな
-
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 20:26:45.30 ID:9upaic3FO
-
ヒタ…ヒタ…
京子「えっ!?」
撫子「お願いします、いい加減にして下さい」ペコ
京子「土下座されたぁーっ!?」
ーーーーー
京子「お姉さ~ん!ともちゃ~ん!」
あかね「京子ちゃん…その子……」
ともこ「わわっ、本当に連れてきてるぅ!?」
撫子「結局、連れ去られてしまった…」
撫子「私は高校生だって言ってるのに…」
2人「「え゛っ!?」」
京子「それじゃあ、早速サークルの申請に向かいましょう!!」
あかね「ちょっと、京子ちゃん!」
あかね「その子、高校生なんじゃないの!?」
京子「平気ですよ~何とかなりますって~~!」
-
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 20:35:18.27 ID:9upaic3FO
-
娯楽愛好会
あかね「……」
ともこ「……」
撫子「……」
3人「「「何とかなったぁ~っ!?」」」
京子「はっはっは!京子ちゃんの手にかかれば、こんなもんよ!!」
あかね「……」
あかね「…それで、京子ちゃん」
あかね「この娯楽愛好会は一体、何をするサークルなの?」
京子「何もしません!」
3人「「「え゛っ!?」」」
京子「好きにダラダラするだけですよぉ~~!!」
3人「「「えぇぇぇぇぇーっ!?」」」
-
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 20:49:10.77 ID:9upaic3FO
-
撫子「あの…」
撫子「何もしないなら、帰ってもいいですか?」
京子「えっ?」
撫子「高校に戻って、大学に行った証明をしなければならないので」
京子「そんなぁ…」
撫子「では…」ガチャ
京子「ま、待ってよ!」
京子「名前……名前だけは教えて!!」
撫子「……」
撫子「大室撫子です…」
京子「えっ…大室……?」
撫子「それでは大学生の皆さん、さようなら」ペコ
バタン
京子「……」
京子「大室…か……」
-
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 21:00:10.76 ID:9upaic3FO
-
ともこ「あの子、もう来ないのかしらね?」
京子「体験入学って、どれくらい続くんですか?」
あかね「一週間よ…」
あかね「今日が最終日で無ければ、また来るんじゃないかしら?」
京子「そうですか…」
ともこ「歳納さんは、これから毎日ここに来る気なの?」
京子「ともちゃんが居るなら、もふりに行くよ?」
ともこ「うっ…」
ともこ「私は、赤座さんが暇な時だけにしておくわ…」
京子「そんな事言わないで、私にもふられに来て下さいよ~」モフモフ
ともこ「ひゃあぁぁぁ!!」
ともこ「助けて~赤座さ~~ん!」
あかね「こら、京子ちゃん!!」
京子「うぅ…何か、娯楽部とあまり変わり無いような……」
-
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 21:12:50.36 ID:9upaic3FO
-
帰り道
京子「ふぃ~楽しかったぁ~~!!」
ともこ「今日はいつもの倍疲れたわ…」ゲッソリ
あかね「まぁまぁ、京子ちゃんが転校するまでの辛抱だから」
ともこ「…えっ?」
ともこ「歳納さん、今日転入したばかりなのに…」
ともこ「もう、転校しちゃうの!?」
京子「うん、気分で」
ともこ「気分で!?」
あかね「余計な事は言わなくていいの!」
ともこ「そう…歳納さん…転校しちゃうの……」
京子「ともちゃん?」
ともこ「ハッ!!何でも、何でも無いのよ!?」
ともこ(そうよ!歳納さんが居なくなれば、また赤座さんと2人きりじゃない)
ともこ(間に割って入られる事も、もふられる事も無くなるし清々するわよ!)
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80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 21:23:22.37 ID:9upaic3FO
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結衣宅
京子「ただいまぁ~」
結衣「おかえり…って、ここはお前の家じゃねーっ!!」
京子「細かい事はどうでもいいじゃん!」
結衣「はぁ…それで、憧れの大学はどうだったの?」
京子「つまんなかったけど、楽しかったよ」
結衣「どっちだよ!?」
京子「私とお姉さんズと大室嬢で、娯楽愛好会を作ってさぁ~」
結衣「…はぁ?」
結衣「京子、まさか大学にまで自分の遊び場を…」
京子「ブイ!」
結衣「ははは、お前の行動力には毎回驚かされるよ」
京子『眠るまで、結衣と大学での出来事を語り明かした』
-
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 21:33:43.58 ID:9upaic3FO
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4日目
結衣「起きろ…」ユサユサ
京子「んん~…」
結衣「おい、起きろよ!」ユサユサ
京子「結衣~大学は始まるの遅いんだけど~~」
結衣「鍵閉めるから、一緒に出ないといけないんだよ!」
京子「戸締まりなら、私がするよ~?」
結衣「お前に鍵渡したら、帰るの私が先なんだから入れないだろ!」
京子「スペアキーは~?」
結衣「親が持ってる!」
京子「うぅ~…」
結衣「分かったら、さっさと起きろよな!」
京子「はぁ…」
-
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 21:44:27.37 ID:9upaic3FO
-
大学
京子「時間を潰す宛ても無く、学校に来てみたものの…」
京子「こんな時間じゃ、お姉さんズも居ないしつまんないよ!」
京子「はぁ…娯楽愛好会で、寝直そうかな……」
京子「一時間くらいは、眠れるだろうし…」
ーーーーー
ガチャ
京子「おや?」
撫子「…あっ」
京子「大室嬢!」
撫子「何ですか…その呼び方は……」
京子「娯楽愛好会に来てくれたんだ!」
撫子「早く来すぎて…暇潰しに、本を読んでただけですよ……」
京子「大室嬢…」
-
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 21:53:02.15 ID:9upaic3FO
-
撫子「ところで…」
撫子「名前、なんて言うんですか?」
京子「あっ…そっか……」
京子「私の名前は歳納京子!」
京子「スーパーセクシーコマンドー京子と呼んで!!」
撫子「京子…」
京子「スルー!?そして、呼び捨て!?」
撫子「いえ、何か…」
撫子「ウチの馬鹿な方の妹に言動がそっくりなので、つい…」
京子「今、遠回しに私の事を馬鹿って言ったよね!?」
撫子「馬鹿じゃないんですか…?」
京子「馬鹿じゃないよ!編入試験、全教科満点だよ!!」
撫子「!!」
撫子「どうか私に勉強を教えて下さい」ドゲザ
京子「変わり身はやっ!!」
-
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 22:06:40.10 ID:9upaic3FO
-
京子「ここがこうして、こうなって…」
撫子「…ふむ」
キーンコーンカーンコーン
京子「あっ、チャイム鳴っちゃったぁ!」
京子「大室嬢も、一緒に教室へ急ご!!」
撫子「いえ、私は別の教室なので…」
京子「あっ…そういや、昨日も私らの教室には居なかったね……」
撫子「放課後は行けそうに無いので、また朝にお願いします」
京子「了解了解!」
京子「ほんじゃ、また明日ね~」ダッ
バタン
撫子「……」
撫子「…京子」
-
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 22:28:48.08 ID:9upaic3FO
-
昼休み
京子「……」グテー
あかね「どうしたの、京子ちゃん?」
京子「お昼ご飯、買い忘れた…」
ともこ「朝は暇だったっんじゃ?」
京子「暇過ぎて、忘れた…」
ともこ「そんな理由で!?」
京子「…仕方ない、ともちゃんのもふもふで空腹を誤魔化そう!」ガバッ
ともこ「ちょっと、歳納さん…やめっ」
京子「もふもふ~もふもふ~♪」モフモフ
あかね「京子ちゃん!!」
京子「だって…だってぇ……」エグエグ
あかね「私のお弁当分けてあげるから、やめなさい♪」ニコ
京子「はい!」ピタ
ともこ「赤座さん、私も!私もお弁当忘れたの!!」
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100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 22:43:37.50 ID:9upaic3FO
-
放課後
京子「それでは、娯楽愛好会の活動を始めましょう!」
あかね「わぁ~~」パチパチ
ともこ「赤座さん、楽しんでる!?」
京子「今日は、こんな物を用意しましたぁ~」ズラー
ともこ「漫画の…原稿用紙?」
京子「はい!わたくし、同人活動をしていまして…」
あかね「同人活動!?」ピクッ
京子「おや、お姉さん同人の心得がおありで?」
あかね「えぇ、集めているジャンルは主に百合と姉妹愛よ!」
ともこ「姉妹愛!?」
京子「それじゃミラクるんに姉妹が現れた時、それで一冊描いてみましょう!」
あかね「先生!!」ダキッ
ともこ「あぁ…赤座さんが、私からどんどん離れて行く……」
-
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 22:48:53.33 ID:E97kC7Ba0
-
ともこさん・・・・・・・
-
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 22:59:09.59 ID:9upaic3FO
-
帰り道
あかね「先生、明日から先生の分のお弁当も作って来ますね♪」
京子「そんな…先生なんて、大袈裟な……」
あかね「いいえ、あの画力はプロ!プロレベルよ!!」
京子(いくらなんでも褒めすぎなんじゃ…いや、待てよ!)
結衣『体だけじゃなくて、頭も成長したって事か…』
京子(って言ってたな…それなら、画力も……?)
ともこ「歳納さん!」ギロ
京子「ヒッ!!と、ともちゃん!?」ビク
ともこ「私も歳納さんにお弁当作って来てあげるから…」
ともこ「赤座さんのお弁当、半分頂戴ね♪」ニコ
京子「は…はいぃぃ……」ガタガタ
京子(ともちゃん、目恐っ!!)
京子(私、何か恨まれるような事したかな?)
京子(うぅ…毒とか盛られなきゃいいけど……)
-
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 23:13:12.60 ID:9upaic3FO
-
結衣宅
京子「ただいま…」
結衣「お帰り…元気ないけど、どうかしたの?」
京子「私ってさ、知らない間に人に嫌われたりするんだよね?」
結衣「千鶴とかな」
京子「うぐっ!!」
ドサッ
結衣「お前、自己中だからなぁ」
結衣「周りの迷惑を顧みず、自分の好き勝手するからだよ」
京子「ひ、酷いよ…結衣ぃ……」
結衣「はぁ…その分、知らない間に人に好かれてたりするけど」
京子「結衣?」
結衣「な、何でも無い!ほら、夕飯作るから手伝って!」
京子「うん…」
-
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 23:24:50.63 ID:9upaic3FO
-
5日目
結衣「京子、起きて…」ユサユサ
京子「……」
京子「…はぁ」
結衣「京子?」
京子「…体、元に戻って無いよなぁ」
結衣「薬を飲まなきゃ戻らないって言っただろ」
京子「そうだけどさぁ…」
結衣「京子、元に戻りたいの?」
京子「うん、ともちゃんに嫌われたのがちょっと応えた」
結衣「はぁ…西垣先生に急ぐように言っておくけどさぁ……」
結衣「戻るのは、ともちゃんと仲直りしてからな!」
京子「ちぇっ…」
-
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 23:42:12.34 ID:9upaic3FO
-
娯楽愛好会
ガラッ
京子「おはよう、大室嬢…」
撫子「…京子」
撫子「何か、あったの?」
京子「えっ!?」ドキ
撫子「馬鹿は感情が顔に出やすいから…」
京子「馬鹿の扱いは慣れてますってかい?」
撫子「私で良ければ、話を聞きますよ」
ーーーーー
撫子「…話は分かりました」
京子「それで、私はどうしたらいいのかなぁ…」
撫子「そんなの、やる事は1つに決まってるじゃないですか」
撫子「土下座ですよ、土下座!」ドゲザ
京子「…最終手段に使わせて貰うよ」
-
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 23:57:14.81 ID:9upaic3FO
-
京子「そういえば、体験入学っていつまでなの?」
撫子「今日が最終日ですけど」
京子「やっぱりか…」
京子「今日は金曜だし、一週間通うなら月曜からだもんね」
撫子「私が居なくなったら、娯楽愛好会はどうなるんですか?」
京子「さぁ…でも、気にしなくていいよ?」
京子「私も、もうすぐ転校するから」
撫子「えっ…」
京子「だから、私達が会えるのも今日が最後」
撫子「……」
撫子「…放課後」
撫子「必ず行きますから」
京子「大室嬢…」
京子「へへ、必ず思い出に残るような活動をするからな♪」ニコ
撫子「…はい」
-
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 00:16:06.84 ID:IAjBrMg1O
-
休み時間
京子「ともちゃん…」
ともこ「歳納さん?」
京子「あのさ…話があるんだけど……」
京子「ちょっと、一緒にトイレに来てくれる?」
ともこ「い…いいけど……」
ーーーーー
京子「ともちゃん、私に何か怒ってるよね?」
ともこ「えっ!?」ドキ
ともこ「そ、そんな事無いわよ!?」アタフタ
京子「遠慮せず言ってよ!私、ちゃんと謝るから!」
ともこ「歳納さん…」
-
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 00:30:40.59 ID:IAjBrMg1O
-
ともこ「ごめんなさい、歳納さん!」ペコ
京子「えぇ!?」
ともこ「私、歳納さんに不快な思いをさせてたのね」
京子「そ、そんな事ないよ!!」
ともこ「いいのよ、遠慮せずに怒って…」グスン
京子「ともちゃん…」
京子(駄目だ、大人は相手が悪くても謝っちゃうんだ…)
京子(これで私が被害者面して『許す』なんて言ったら、おしまいだよな)
京子(ここは、もっと怒らせて感情をぶつけさせるべきだ!)
京子「……」
京子「…もふ」
ともこ「えっ…」
京子「もふもふ」
ともこ「何を…言ってるの…歳納さん……?」
-
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 00:50:45.36 ID:IAjBrMg1O
-
京子「もふもふもふ~♪」ガバッ
ともこ「きゃあぁぁぁ!!」
京子「もふもふ~もふもふ~♪」モフモフ
ともこ「ちょ…ちょっとぉ……」
京子「もふ…もふもふもふ…もふふ~ん♪」モフモフ
ともこ「やめて!謝るから、やめて頂戴!」
京子「もっふもっふ…もふふふふ…もっふふ~~ん♪」モフモフ
ともこ「た…助けてぇ…赤座さぁん……」ジワリ
京子「あっ!!」ピタッ
京子(怒らせるどころか、泣いちゃったぁ!?)
ともこ「う…うぅ……」ポロポロ
京子「ごめんね、ともちゃん!悪気は無かったんだけど…」
-
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 01:04:17.92 ID:IAjBrMg1O
-
ともこ「歳納さん…私に何の恨みがあるのよ……」ポロポロ
京子「そんな…恨みだなんて……」
ともこ「髪の毛を弄られるの…私、嫌なのに……」ポロポロ
京子「ごめん…綺麗で弾力のある髪を見ると……」
京子「その…つい手が出ちゃって……」
ともこ「私と赤座さんの間に…割って入ってくるし……」ポロポロ
京子「…えっ?」
ともこ「言ったら…気まずくなるのは分かってるの……」グシグシ
ともこ「でも…これだけは言わせて頂戴……」
ともこ「私は…赤座さんの事が……」
ともこ「赤座さんの事が好きなの!」
京子「ともちゃん…」
-
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 01:20:34.25 ID:IAjBrMg1O
-
ともこ「赤座さんが好きなのは、妹さんだって事は知ってるわ!」
京子(あれは、好きってレベルじゃ…)
ともこ「でも、学校に居る間だけは赤座さんの側に居たいの!」
ともこ「だけど…赤座さんは、歳納さんの事を凄く気に入ってる……」
京子(私、気に入られてたの!?)
ともこ「それで、私…歳納さんに嫉妬して、当たっちゃったのよ……」
ともこ「だから、歳納さんは全然悪く無いの!」
ともこ「悪いのは、赤座さんを振り向かせる魅力の無い私なんだから…」
京子「ともちゃん…」
-
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 01:30:00.59 ID:IAjBrMg1O
-
京子「そうとは知らず色々やらかしちゃって、ごめんね!」
ともこ「歳納さん…」
京子「私には、お姉さんとあかりを引き離す事は出来ないし…」
京子「ともちゃんとお姉さんをくっつける事も出来ないけど…」
ともこ「……」
京子「それでも、これだけは言えるよ!」
京子「ともちゃん、超可愛い!!可愛い過ぎ、最高!!」
ともこ「歳納…さん……?」
京子「好き好き大好き!!愛してる!!」
京子「お嫁さんに欲しいくらいだよ!!もう、私の嫁になってくれぇ!!」
ともこ「……」ポカーン
-
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 01:40:08.85 ID:IAjBrMg1O
-
京子「ハッ!!」
京子(ヤバい、言い過ぎた!?)
京子(うわっ、ともちゃんドン引きしてるよぉ…)
ともこ「……」
京子(やめて、そんな白い目で私を見ないでぇ!!)
ともこ「……ふっ」
京子「ふ?」
ともこ「ふふふふふ…」
京子「とも…ちゃ……」
ともこ「あははははは!!歳納さん、何よそれ~?」
京子「ともちゃん!」
ともこ「私の妹だって、そこまで恥ずかしい事言わないわよ!」
京子「す、すみません…///」テレ
-
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 01:55:01.53 ID:IAjBrMg1O
-
ともこ「さっきの、本気ではないんでしょ?」
京子「でも、嘘じゃないよ!?」
ともこ「分かってるわ、ありがとね!」
ともこ「…きょうちゃん///」ポッ
京子「///」ドキ
京子「と…ともちゃん!!さっきのは私、やっぱり本……」
ガチャ
あかね「あっ、居たわね!2人共!!」
京子「お姉さん!?」
ともこ「赤座さん!?」
あかね「もう、授業はとっくに始まってるのよ…」
あかね「私、こっそり抜けて探しに来たんだからね!」
あかね「ほら、早く教室へ急ぎましょう!」
ともこ「行こ、きょうちゃん!」ニギ
京子「う…うん!」
京子(あれ…私、何を言いかけてたんだろう……?)
-
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 08:43:33.49 ID:IAjBrMg1O
-
昼休み
あかね「はい、先生!先生の分のお弁当、持ってきたわよ!」
京子「ありがとうございます、お姉さん!」
ともこ「……」
京子「ともちゃん?」
ともこ「えっ…何、きょうちゃん?」
京子「ともちゃんも、私の分のお弁当作って来てくれたの?」
ともこ「それは…その……」
京子「あっ、お弁当箱の包みが2つある~!」
ともこ「!!」ドキ
京子「えへへ、ともちゃんもありがとね♪」サッ
ともこ「だ、駄目!!」サッ
京子「…あれれ?」
京子(これ、もしかして……本当に毒盛られてた?)
京子(仲直りして無かったら、私の人生終わってたぁ!?)
-
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 09:03:18.23 ID:IAjBrMg1O
-
ともこ「あのね…この…お弁当はね……?」
京子「」ダクダク
ともこ「心が…こもって無いの……」
京子「…へっ?」
ともこ「怒りに任せて作ったの……嫌々作った物なのよ!」
京子「ともちゃん…」
ともこ「だから、恥ずかしくて…とても見せられない……」
京子「じゃあ、そのお弁当はどうするの?」
ともこ「家に持ち帰って、夕ご飯にするわ…」
京子(捨てるって言わないところが、可愛いなぁ……けど)
京子「私はそんなの、構わないよ!」
ともこ「…えっ?」
京子「心ならこもってんじゃん!ともちゃんの怒り味食べさせてよ!!」
ともこ「で…でも……」
京子「ともちゃん~」
-
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 09:16:01.60 ID:IAjBrMg1O
-
あかね「それなら、私がそのお弁当食べるわよ」
ともこ「赤座さん!?」
あかね「私の分のお弁当は…そうねぇ……」
あかね「先生、結衣ちゃんへのお土産にどうかしら?」
京子「心配しなくても、私2人分食べられますよ~!」
ともこ「ちょ、ちょっと!これは絶対に見せられないわ!」
ともこ「赤座さんになら、尚更よ!!」
あかね「見せられないのなら、目を瞑って食べるわ」ツムリ
ともこ「そんな事、無理に決まって…」
あかね「だから、ともこが私に食べさせて♪」
ともこ「赤座さん///」ポッ
京子「良かったね、ともちゃん!」
ともこ「きょうちゃんのおかげよ!ありがとうね!」
-
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 09:27:30.42 ID:IAjBrMg1O
-
あかね「さぁ、食べさせて…」
京子(お姉さん、本当に目瞑ってるのかな?)
京子(普段の顔と変わり無いんだけど…)
ともこ「はい、赤座さん///」
パクパク…モグモグ…
あかね「…美味しいわよ、ともこ」
ともこ「そんな、赤座さんったら~///」ポッ
京子「う~~ん…」
京子(何か…面白くない……これが嫉妬?)
京子(今なら、ともちゃんの気持ちが少し分かるかも…)
ともこ「きょうちゃん!」
京子「ふぇ!?」ドキ
京子「な…何、ともちゃん?」
ともこ「今度はちゃんと、愛情をこめたお弁当を作ってくるわね♪」
京子「ともちゃん…///」ドキドキ
-
189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 09:51:35.60 ID:IAjBrMg1O
-
放課後
京子「今日は、娯楽愛好会最後の活動と言う訳で…」
京子「娯楽愛好会発足以来の全員参加ですね!」
撫子「すみません、私のせいで」ドゲザ
あかね「顔を上げて、大室さん!あなたは何も悪くないのよ!?」
ともこ「きょうちゃん、何をするの?」
京子「ふっふっふ、それはですねぇ…」
京子「じゃあ~~ん!」
3人「「「温泉ガイドブック?」」」
京子「そう、私達娯楽愛好会4人で温泉に行きたいと思います!」
京子「部費が余りに余って、勿体ないので…」
ともこ「部費…出てたのね……」
-
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 10:09:00.06 ID:IAjBrMg1O
-
あかね「いつ行くの?バイトとか、色々と予定があるんだけど…」
撫子「移動手段は…誰か、車を運転出来るんですか?」
ともこ「もう行き先は決まってるの?旅館に予約は?」
京子「なぁ~んにも、決めてませんっ!」
3人「「「え゛っ!?」」」
京子「それを話し合うのが、娯楽愛好会の活動なんですってば!」
あかね「先生、それ思いつきで言ってるわよね?」
撫子「最後の最後まで凄い馬鹿っぷりですね…」
ともこ「ふふふ、きょうちゃんらしいわ!」
京子「ほんじゃ、サクサク決めていきましょ~!」
-
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 10:34:12.23 ID:IAjBrMg1O
-
数時間後
京子「ふぃ~決まった決まった~~!」
撫子「京子は文句ばかりで、何もしてないんだけど…」
あかね「はぁ…疲れたわ……」グッタリ
ともこ「赤座さん、お疲れ様!」
ともこ「中高、生徒会長の実力は健在だったわね」
京子「これにて娯楽愛好会、最後の活動は終了と致し…」
ガラ
京子「ちょっ、誰だよ!?せっかく、いいとこだったのに…」
幼女「……」
4人「「「「!!!?」」」」
-
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 10:39:26.77 ID:rSa8VXnH0
-
誰だおい
-
197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 10:48:49.54 ID:IAjBrMg1O
-
あかね「あら、可愛い!小学生くらいかしらね?」
ともこ「どうして、大学に小学生が?」
撫子「体験入学とか…?」
あかね「…流石に、小学生の体験入学はやって無いんじゃないかしら」
京子「う…嘘だろ……」
撫子「…京子?」
ともこ「きょうちゃん、この子を知ってるの?」
京子「どうして…こんな所に…居るの……」
京子「まりちゃん!!」
幼女「おいコラ!」
京子「おいコラって…それ、結衣お姉ちゃんの真似?」
結衣「薬、持ってきたよ」
京子「えっ……えぇぇぇぇ!?ゆ、結衣ぃぃ!?」
-
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 11:07:26.22 ID:IAjBrMg1O
-
あかね「あなた、本当に結衣ちゃんなの!?」
結衣「…はい」
結衣「私は正真正銘、船見結衣です」
京子「でも、何で体が縮んで……まさか!」
京子「黒ずくめの男に薬を飲まされて!?」
結衣「はぁ…絶対、言うと思ったよ……」
京子「それじゃあ、何で小学生してるのさ?」
結衣「お前が早く戻りたいって言うからだろ!」
京子「…はい?」
結衣「西垣先生の作ったサンプルを片っ端から飲んだんだよ!」
結衣「どれか1つくらい、元に戻れる薬があるんじゃ無いかってさ…」
結衣「この薬で私の体が5歳位若返ったから、京子は14歳に戻れるよ」
撫子「14歳に戻るって…?」
ともこ「きょう…ちゃん……?」
-
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 11:24:18.76 ID:IAjBrMg1O
-
京子「2人共、今まで黙っててごめんね…」
撫子「そんな馬鹿な話…」
ともこ「2人って…まさか、赤座さん!?」
あかね「えぇ、知ってたわ…」
あかね「京子ちゃんはね、本当は中学生なのよ」
あかね「元に戻る薬が出来る間だけ、大学に通っていたの」
撫子「それで、転校するって…」
ともこ「どうして、私に言ってくれなかったの!?」
京子「ともちゃん、言っても信じないっしょ?」
ともこ「そんな事…」
結衣「その人がともちゃんか…仲直り出来たみたいだね……」
京子「うん!だから、もう戻っても平気だよ!」
-
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 11:37:42.86 ID:IAjBrMg1O
-
ともこ「待って、きょうちゃん!」
京子「大丈夫だよ、体が14歳に戻るだけだから…」
撫子「…本当に、そうなの?」
京子「えっ…大室嬢?」
撫子「記憶だけそのままだなんて、そんな保証あるんですか?」
京子「…そっか」
京子「それは考えてなかったよ」
撫子「やっぱり、馬鹿だね……京子は」
京子「…うん、そうかも」
グイグイ
京子「結衣?」
結衣「京子…」
結衣「やっぱり、戻るのやめる?」
京子「……」
-
208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 11:54:03.89 ID:IAjBrMg1O
-
パシッ
結衣「うわっ!?」
ゴクッ
4人「「「「!!!!」」」」
ちなつ「きょ、きょうちゃん!!」
京子「みんな、ごめんね!今の内に土下座しとくよ!!」ドゲザ
撫子「やめなよ!そんな忘れるみたいな言い方!!」
京子「だって…大室嬢が忘れるんじゃないかって言うから……」
撫子「それは、引き止める為に言ったの!」
撫子「そんな事も分からないから、馬鹿なんですよ!!」
京子「大室嬢…」
撫子「もう飲んでしまったのなら、意地でも忘れないで!!」
京子「うん…覚えてたら、また勉強見てあげるから……」
-
210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 12:06:03.48 ID:IAjBrMg1O
-
あかね「京子ちゃん!!」
京子「お姉さんは、最初から顔見知りだし平気だよね?」
あかね「……」
あかね「…先生」
京子「えっ!?」ドキ
あかね「先生って呼んで、変な顔されるのは嫌よ!」
あかね「ミラクるんに姉が登場したら、姉妹物を描いてくれるんでしょ?」
京子「…画力は、薬の作用で一時的にプロレベルになってたんです」
京子「描いてもきっと、お姉さんを満足させる出来にはなりませんよ?」
あかね「構わないわ!私は京子ちゃんの描く絵が好きなのよ!!」
京子「お姉さん…」
京子「…約束、覚えてたら一生懸命描きますね!」
-
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 12:24:21.88 ID:IAjBrMg1O
-
ともこ「きょうちゃん!!」
京子「ともちゃん…」
ともこ「もう、私の髪を触ってくれないの?」
京子「ともちゃん、髪触られるの…嫌だったんじゃ?」
ともこ「嫌じゃないわよ!だって、きょうちゃん喜んでくれるじゃない!」
京子「私が喜ぶから…嫌じゃないの?」
ともこ「うん///」ポッ
京子「///」ドキ
ともこ「きょうちゃん、温泉行く時に必ずお弁当持っていくから!」
ともこ「愛情たっぷり込めたとびきりのを作るから、絶対食べてね!!」
ともこ「きょうちゃんさえ良ければ、私が食べさせてあげるから///」カァー
京子「うおぉぉぉ!!忘れない!私、絶対に忘れないよぉぉ!!」
-
215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 12:36:35.34 ID:IAjBrMg1O
-
結衣「京子…」
京子「みんな、本当にありがとう!」
京子「縮むとこ見られるの恥ずかしいから、もう帰るね!!」
結衣「おいコラ!無視するなよ!!」
京子「おや…結衣ちゃん、まだ居たの?」
結衣「ずっと居たよ!」
京子「小さいから分かんなかったよ~!」
結衣「誰のせいで小さくなったと思ってるの!?」
京子「分~かってるって!ごめんね、結衣ちゃん!」
京子「記憶が残ってたら、遊園地連れてってあげるから許して!」
結衣「…お前、人を怒らせる事にかけては天才だよな」
京子「いや~それほどでも~~///」テレ
結衣「褒めてねぇーからっ!!」
-
218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 12:49:55.26 ID:IAjBrMg1O
-
京子「ほい、抱っこ!」
結衣「うわぁ!?」
京子「結衣ちゃん、可愛い♪」ギュッ
結衣「お…下ろせよぉ……///」
京子「駄~目っ!このまま抱いて帰るから!」
結衣「くっ…元に戻ったら覚えてろよ……」
京子「それじゃあ、みんな!またね!!」
京子「温泉旅行の待ち合わせ場所、必ず行くから!!」
あかね「待ってるわよ!京子ちゃん!!」
撫子「来なかったら、一生馬鹿呼ばわりします!!」
ともこ「私、きょうちゃんが来てくれるって信じてるからね…」
京子「よっしゃ~!行くぞ~~!!」
バタン
-
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 13:01:07.65 ID:IAjBrMg1O
-
それから
あかね「京子ちゃん…遅いわね……」
撫子「馬鹿は、人を待たせないと気が済まないんですよ」
ともこ「きょうちゃん…」
タッタッタ…
京子「お~い!みんなぁ~~!!」
あかね「京子ちゃん!」
撫子「京子!」
ともこ「きょうちゃん!」
京子「はぁ…はぁ……」
撫子「これが、京子の本当の姿…」
ともこ「はぅあ…可愛いわ……///」キラキラ
京子「…あれ?」
京子「娯楽部のみんなじゃない…」
京子「お姉さん達、誰?」
3人「「「え゛っ!?」」」
-
224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 13:18:29.33 ID:IAjBrMg1O
-
あかね「ハッ!!」
あかね「落ち着いて、みんな!これは、京子ちゃんの悪戯よ!」
あかね「本当に忘れてたら、ここへ来るハズ無いじゃない!?」
京子「あっ、あかりのお姉さんも居たんだ!」
京子「いやぁ、見覚えの無いメモ用紙がポケットに入ってましてねぇ…」
京子「この場所へ集合するよう書いてあったから、来てみた訳ですよ!」
撫子「それじゃあ、京子は大学の事何も覚えてないの…?」
京子「大学の事?何それ?」
ともこ「きょうちゃん!私の事、覚えてないの…?」
京子「きょうちゃん!?あだ名なら、としのんがいいんですけど」
ともこ「そ…そんなぁ……」ジワリ
-
227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 13:31:15.85 ID:IAjBrMg1O
-
京子「お、お姉ちゃん!泣かないで!!」アタフタ
ともこ「うぅ……グスン」ポロポロ
京子「えと…えっと……そうだ!」
京子「お姉ちゃん、超可愛い!!可愛い過ぎ、最高!!」
ともこ「きょう…ちゃん……それ?」
京子「好き好き大好き!!愛してる!!」
京子「お嫁さんに欲しいくらいだよ!!もう、私の嫁に……あっ」
京子「…ともちゃん?」
ともこ「きょうちゃん!!」ガバッ
京子「うわわ…く、苦しいよ…ともちゃん……」
ともこ「あっ、ごめんなさい!きょうちゃん!!」パッ
京子「もう…体格差を考えてよ……///」ドキドキ
-
231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 13:44:18.90 ID:IAjBrMg1O
-
あかね「京子ちゃん、思い出したの!?」
京子「そうみたいです」ケロ
撫子「その反応…ワザと、だよねぇ……?」ギロ
京子「いやいや、物事思い出した時の反応って案外こんなもんだよ!?」
京子「っと言うか、撫子嬢!あの中途半端な敬語はどうしたの?」
撫子「年下の馬鹿に使う敬語は無いよ」
京子「でも、学力はそのままだよ?記憶戻ったし…」
撫子「すいませんでした、今まで通り勉強教えて下さい」ドゲザ
京子「……」
-
233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 13:59:14.00 ID:IAjBrMg1O
-
ブロロロロ…
あかね「あっ、バスが来たわよ!」
あかね「みんな、早く乗って!」
京子「待てだよ~待てだよ~!」
撫子「……」ドゲザ
ともこ「調教してる!?」
あかね「京子ちゃん?」ゴゴゴゴゴ
京子「よし!」
撫子「」スク
ともこ「ほら、一緒に乗ろうよ!きょうちゃん!」ニギ
京子「ともちゃん///」ドキ
京子「よっしゃ~!みんな、旅館で思いっきり遊ぶぞぉ~~!!」
京子「娯楽愛好会は永遠に不滅だぁ~~!!」
お わ り !
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234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:01:54.89 ID:fT34xKt70
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面白かった、乙
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235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:02:08.97 ID:CiQ4IKmg0
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撫子さんマジ撫子さん 乙!
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238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:05:13.66 ID:UtGyAx7v0
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乙 みんな可愛かった

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