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乃々香「寒いね」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 02:55:18.74 ID:voEcfgcZ0
- 汐音「乃々香って、もしかして寒がりだった?」
乃々香「かも。東京はもっとあったかかったし」
汐音「東京じゃ、雪も滅多に降らないんでしょう?」
乃々香「そうだね。たまに降ると大騒ぎだったよ」
汐音「こっちでは雪なんて日常茶飯事よ」
乃々香「うん、知ってる。そういえば、昔は雪の中で駆け回っても、寒さなんてこれっぽっちも感じなかったな」
汐音「……今でも、寒さを感じないやり方はあるわ」
乃々香「? なにそれ?」
汐音「こうするの」ギュウ
乃々香「わっ」ビクッ
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 02:57:27.09 ID:voEcfgcZ0
- 汐音「……あったかい?」
乃々香「うーん……コート越しだからか、あまり体温は感じないし、それほどでもないかな」
汐音「せっかく勇気出して抱きついたのに……骨折り損だったわ」パッ
乃々香「あ、待って」
汐音「なに?」
乃々香「もう少し、このまま」
汐音「はい」ギュウ
乃々香「……たしかにこれ、少しあったかいかも」
汐音「そう?」
乃々香「汐音の息が耳とか首に当たって、そこがあったかい」
汐音「こういうこと?」ハー
乃々香「んっ、そこ少しくすぐったいよ」ピクッ
汐音「ご、ごめんなさい」 - 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 02:58:13.03 ID:voEcfgcZ0
- 汐音「私はこの状況があたたかいわ」
乃々香「どういう意味?」
汐音「心臓がドキドキして、からだがあつくなってくるの」
乃々香「私と抱き合ってると?」
汐音「そう」
乃々香「……なんだか、急に恥ずかしくなってきた」
汐音「離れる?」
乃々香「ん、汐音があったかいなら、このままでいいよ」 - 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 02:59:46.59 ID:voEcfgcZ0
- 乃々香「暖房なかなか効かないね」
汐音「おかげで私は乃々香に抱きついていられるけど」
乃々香「別に、あったかくなっても、抱きついたっていいんだよ」
汐音「……人に抱きつかれるのって、嫌じゃない?」
乃々香「うーん、別に、嫌って感じはしないけど。でも、お父さんがベタベタ抱きついてきたら、さすがにちょっと引くかな」
汐音「そりゃあね」
乃々香「汐音なら、いつでも大歓迎だよ」
汐音「……お風呂の中でも?」
乃々香「……」ジリ…
汐音「冗談だから引かないで」 - 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:00:47.86 ID:voEcfgcZ0
- 乃々香「あ、ようやく暖房が動きだした」
汐音「そういえばこの家ってコタツはあるの?」
乃々香「うーん……お父さんに聞いてみないと」
汐音「床暖房もないのよね」
乃々香「結構古い家だからねー」
汐音「じゃあ、こうやって暖め合うしかないわね」
乃々香「あ、そういえば余っている毛布があったかも。二人でくるまればあったかいと思うけど、どうする?」
汐音「持ってきましょう」 - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:01:37.68 ID:voEcfgcZ0
- 乃々香「あ、あったかい」
汐音「初めからこうしておけばよかったわね」
乃々香「部屋もあったまってきたみたい」
汐音「……じゃあ離れる?」
乃々香「とりあえずコート脱ごっか。部屋の中だし」
汐音「そうね」ギュゥゥ
乃々香「汐音?」
汐音「やっぱりもう少し抱き合っていない?」
乃々香「汐音って、そんなに甘えん坊だったっけ?」
汐音「……乃々香だからよ」 - 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:06:37.97 ID:voEcfgcZ0
- 乃々香「あ、そろそろ夕食の支度しないと」
汐音「やだ」ギュ
乃々香「もう、汐音はまったく……」
汐音「あきれた?」
乃々香「少しね。クールな汐音はどこいっちゃったんだろう」
汐音「昔はわりとべったりだったと思うけど」
乃々香「そういわれれば……」
汐音「それに、私の仮面をはがしたのは乃々香よ」
乃々香「……少しあつくなってきた」
汐音「照れてる?」フフ
乃々香「ちょっとね」 - 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:09:23.70 ID:voEcfgcZ0
- 汐音「でも、私がこんなになるのは乃々香と一緒のときだけよ」
乃々香「うん、汐音が柚季や湊太に甘える姿は確かに想像できないね」
汐音「湊太はともかくとして、柚季はちょっと苦手、突拍子もないことをいきなりしてくるし」
乃々香「こはるは?」
汐音「こはるは、まあ、それなりに好きよ。ひとりぼっちの私をずっと気遣ってくれてたみたいだし……以前はうっとうしいと感じていたけど、今はありがたいと思っているわ」
乃々香「こはるは優しいよね」
汐音「母性がすごそう」
乃々香「なにそれ」アハハ
汐音「泣いたらつきっきりでなぐさめてくれそうな感じ、しない?」
乃々香「あ、それはわかるかも」 - 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/05(木) 03:11:37.14 ID:voEcfgcZ0
- 汐音「ちょっとお腹すいてきたわ」
乃々香「夜ご飯まだ作れてないよ、汐音が放さないから……」
汐音「乃々香があったかいのがいけないのよ」
乃々香「でも、さすがにもう暑くない?」
汐音「うん……そうね、放すわ」パッ
乃々香「ん。……またあとで、やっていいから」
汐音「夜寝るとき?」
乃々香「それもあるけど……」
汐音「?」
乃々香「お、お風呂の中でも……」
汐音「え? なにかいった?」
乃々香「な、なんでもないっ」ダッ
汐音「……」
汐音(お風呂の中でとか……私の理性がもつわけないじゃない)ハァ
汐音「もう少し気を遣ってよね、乃々香」
おわり

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