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イカロス「ご命令を、マスター」フロンタル「なに?マスター?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:09:06.09 ID:615Q03gn0
イカロス「はい あなたはエンジェロイドタイプα 通称イカロスのマスターです」

フロンタル「ふむ マスターか 何故なのか聞いても問題はないかな?」

イカロス「あなたが先ほど触れてつながった鎖… これはマスターの証です」

フロンタル「ほう… まだ理解できていないが、一緒に戦ってくれる同志ということだろう ならばよろしく頼むよ」

イカロス「戦ってほしいのですか?」

フロンタル「…ああいや、そういうわけではないよ 時が来たら戦ってもらうとする」

イカロス「わかりました」

フロンタル「ここではなんだな 部屋を用意させよう おいアンジェロ」

アンジェロ「はっ」

フロンタル「彼女に部屋を用意してやってくれ さすがに女性に部屋がないのは問題がある」

アンジェロ「わかりました おい、来い」

イカロス「いいえ 私はマスターのそばにいます」

フロンタル「ほう」




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:13:34.33 ID:615Q03gn0
イカロス「マスター なにかご命令はありませんか?」ピタッ

フロンタル「今のところはないな くつろいでくれ」

イカロス「わかりました くつろぎます」

フロンタル「…まるで君は、命令を聞くことが全てだとインプットされているかのようだな」

イカロス「その通りです マスター エンジェロイドにとっては命令をされて成し遂げ、マスターに喜んで貰うことが至福です」

フロンタル「素晴らしい意気込みだが それではマスター、とやらを失ったときに君は滅びるぞ」

イカロス「構いません マスターが全てです」

フロンタル「そうか… ならばぜひ私の役に立ってもらうとしよう」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:19:03.12 ID:615Q03gn0
フロンタル「イカロス君だったかな では肩を揉んでくれ 最近仕事で疲れがたまっててね」

アンジェロ「なっ 大佐! そ、それなら私が!」

フロンタル「いやいい 女性だからこそ良いものもある」

アンジェロ「は…」ショボーン

イカロス「はいマスター」モミモミ

フロンタル「ほう? 完璧な加減だ 文句のつけどころがないよ 優秀だな」

イカロス「マスターの体調はある程度わかります なのでどこが痛いのか、どのくらいのマッサージがいいかは大体わかります」

フロンタル「なるほど 引き続き頼むよ」

イカロス「はい、マスター」

フロンタル(マスターと呼ばれるのはこんな心境なのか ジンネマン大尉め 幸せな男だよ)


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:19:07.89 ID:1QEVGjQY0
なぜ今の時期のこの2つの作品をチョイスしたのかがすごく気になる・・・・・・・・


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:22:37.59 ID:615Q03gn0
フロンタル「よしもういい やるな、少し肩が軽くなったようだ」

イカロス「喜んでいただいてよかったです 他に命令はございますか?」

フロンタル「そうだな この部屋の掃除をしてみてくれるかな?」

イカロス「わかりました」

フロンタル「君の腕を見てみたいのでね」

イカロス「…解析完了 4分で終了させます」

フロンタル「所要時間まで計算可能か なかなかやるようだ 本当にできればだが…」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:27:13.15 ID:615Q03gn0
-4分後-

イカロス「完了しました いかがでしょうか」

フロンタル「磨きすぎだよ 床がまぶしい」

イカロス「…すみません すぐにやり直します…」

フロンタル「いやいい ありがとう ここまで掃除をしてくれたのは君が初めてかもしれないな」

イカロス「ありがとうございます」

フロンタル「ふむ どうかな食事でも 命令を聞くだけでは流石に退屈だろう 私からのお礼だ」

イカロス「いえ、マスターにそんなことをしていただくわけには…」

フロンタル「作るのは私ではないよ おい、マリーダは来ていたな」

マリーダ「はっ」

フロンタル「私と彼女の食事の用意を頼む」

マリーダ「りょ、了解」

フロンタル「ふむ 今はシェフがいなくてね だが彼女の料理もなかなかだ 満足できると思う」

イカロス「ありがとうございます マスター」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:30:38.20 ID:615Q03gn0
ジンネマン「…マリーダ なんで料理なんて作ってるんだ?」

マリーダ「フロンタル大佐から直々の命令だったためです 申し訳ありませんマスター、すぐに片付けます…」

ジンネマン「大佐が…? そうか、ならいい 下で待ってる」

マリーダ「ありがとうございます マスター」

マリーダ「…しかしフロンタル大佐が食事とは 一体何者なのだ、彼女は」トントン

マリーダ「なにか似たものを感じる…」コトコト

マリーダ「よし、こんなものだろう 自身はあまりないが この前大佐がおいしいと言って下さったビーフシチューだ」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:35:53.67 ID:615Q03gn0
マリーダ「お待たせしました こちらビーフシチューです…」

フロンタル「ほう? 君のビーフシチューは美味だ ありがとう」

マリーダ「もったいないお言葉です… では、下でマスターが待っていますので私はこれで」

イカロス「…マスター? あなたのマスターはこの人じゃない?」

マリーダ「ああ… フロンタル大佐はマスターの上官に当たるお方だ」

イカロス「そう…」

フロンタル「ん? なにか気になる節でもあったのかな?」

イカロス「いえ…」

フロンタル「そうか ならいただくとしよう」

イカロス「いただきます  …おいしいです」

フロンタル「人は、おいしいと感じると自然と笑みが出てしまうものだよ 君にはそれがないな」

イカロス「すみません 私には、表情…情緒が欠如しています」

フロンタル「…なるほど まるで人ではないような言い方だ」

イカロス「人ではありません エンジェロイドです」

フロンタル「そうだったな …強化人間のようなものか」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:38:32.12 ID:615Q03gn0
アンジェロ「大佐!ユニコーンガンダムが攻めてきました!」

フロンタル「なに!?攻めてきただと!? バナージくん、血迷ったか…! 出撃する、奴は私でないと倒せまい」

アンジェロ「はっ!」

イカロス「どうしたのですか マスター 心拍数の上昇をやや確認しました」

フロンタル「どうということはないさ 君はここで戦闘を眺めているといい」

イカロス「了解しました マスター」

フロンタル「よし 出るぞ フル・フロンタル、シナンジュ、いきまーす!」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:42:43.24 ID:615Q03gn0
バナージ「うぉぉぉ!」ドキューン ドキューン

フロンタル「ビームマグナム…! 厄介な武装をばら撒いてくれる…!」

バナージ「カートリッジィ!」

フロンタル「無駄撃ちが過ぎる そこだ!」

バナージ「がはっ!」

フロンタル「甘いな 機体の性能にパイロットが付いてこれていないぞ」

バナージ「こうなったら… NT-D!」

フロンタル「なに? そうも簡単に使うとは…!」

バナージ「ぬぉおぉ!」

フロンタル「くっ さすがにやる…! 早いな…!」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:48:32.68 ID:615Q03gn0
バナージ「そこだ! ここから、でていけー!」ブンブン

フロンタル「来たのは君の方だろうに…!」

バナージ「うぉー!」ブンブン

フロンタル「遊びではない サーベルを振りまわすだけなどと… なにっ!?」ガスーン

イカロス「…! マスターが危ない! ウラヌスクイーン…起動!」

アンジェロ「き、貴様! 大佐の戦場を汚すつもりか!」

イカロス「あのままではマスターは死んでしまう…!」ビューン

アンジェロ「バカな! 生身で宇宙に!? 気様、死ぬ気か!」

イカロス「弓矢型最終兵器(アポロン)… 被害も大きいけど、仕方ない」キュイーン

イカロス「ターゲットはあの白い機械 落ちて!」ギュン!

バナージ「ぬわーーーっ」

フロンタル「なんだ? アンジェロか!? いやこれは…見たことのない武装だ…!」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:52:07.38 ID:615Q03gn0
バナージ「ユニコーン…ガンダムッ…」ヒューン

フロンタル「ガンダムはどこにいった…? ま、まさか ガンダムを吹き飛ばしたと言うのか!?」

イカロス「モードウラヌスクイーン…解除…」

フロンタル「ん…? あれは、イカロスくん!? 何故パイロットスーツも着ずに!?」

イカロス「マスター ご無事ですか」

フロンタル「イカロスくん、シナンジュの中に入るんだ」

イカロス「ですが…」

フロンタル「問題ない 密着しない程度の幅は開いている!」

イカロス「そういうことではなく… 私は少しなら宇宙にいても大丈夫ですので」

フロンタル「なに!?」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:56:22.45 ID:qWKTw7/V0
ハナーヂ…
一応主人公なのに…


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 21:58:06.29 ID:615Q03gn0
イカロス「大丈夫ですか マスター」

フロンタル「あ、ああ 君のおかげで私は無傷だよ」

イカロス「よかったです マスター」

フロンタル「…君は一体、何者なんだ 宇宙で呼吸をせずとも問題なく そしてガンダムを消し飛ばすほどのエネルギー…」

イカロス「私はエンジェロイドです」

フロンタル「待てよ… イカロス… 確か神話で、大きな翼を持つ者だったはずだ」

イカロス「…? はい、確かに私の名前はそこからつけられたものです」

フロンタル「そうか… 君は神か」

イカロス「マスター 私は神ではありません…」

フロンタル「神が味方になった ガンダムもいない… これは…」ゴクリ

イカロス「マスター聞いてください 私は神ではありません」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:04:17.45 ID:615Q03gn0
フロンタル「…しまった ユニコーンガンダムの消失…? つまりラプラスの箱の「カギ」は…」

イカロス「どうしましたか マスター」

フロンタル「なんてことをしてくれたのだ イカロスくん!」

イカロス「申し訳ありません… 私の独断で… で、ですがなんでもご命令ください なんでも遂行します」

フロンタル「ふっ… ならばラプラスの箱のカギ いや ラプラスの箱の所在地を調べてくれ いくら神とは言え」

イカロス「解析完了 場所がわかりましたマスター ご案内しますか?」

フロンタル「バカな…!? 君は本物だ 本物の神だ」

イカロス「ですから神ではありません マスター…」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:11:00.78 ID:615Q03gn0
フロンタル「しかし 君の能力は危険すぎる いずれ君自身が戦争の中心になってしまうときがくるだろう」

イカロス「…? 大丈夫です この空間での戦力では、私が負ける可能性は0.007%です」

フロンタル「そ、そうか… そういうことではないのだが まあいい」

イカロス「はっ! ま、マスター 額から血が…!」アセアセ

フロンタル「む… 先ほどの戦闘の際にいつの間にか… 気付かなかったよ」

イカロス「マスター 大丈夫ですか」フキフキ

フロンタル「大丈夫だ そんなに悲しそうな顔をする必要はないよ」

イカロス「よかった…」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:14:11.79 ID:615Q03gn0
フロンタル「ん…待てよ 額の血? 仮面はどこにいった?」

イカロス「…? 仮面とは…?」

フロンタル「しまった はずしたままだったか」

イカロス「…? マスターは仮面をつけてはいませんでした」

フロンタル「…ああ クリーニングに出したのだったな」

イカロス「仮面、つけているのですか?」

フロンタル「普段はね 特に意味はない ファッションのようなものだよ」

イカロス「マスターは素敵です 仮面を付けないほうがいいと思います」

フロンタル「ほう!」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:19:37.52 ID:615Q03gn0
フロンタル「…聞きそびれていたが 君はどこから来たのだ?」

イカロス「地球です」

フロンタル「地球…? なぜ宇宙に?」

イカロス「本当は地上へ降りる予定だったのですが 翼が絶好調だったため上昇したらそのままこの建物に」

フロンタル「妙な話だな だが私のところに来たのは正しいな」

イカロス「はい 今では良かったと思っています」

フロンタル「…ふふ」

ニンフ「いたいた、α! なにやってるのよ!? あんた上がって行ってそのまま降りてこないから心配したわよ」

イカロス「ニンフ… 心配してくれたの?」

ニンフ「なっ…/// し、してないけど!」

イカロス「どっち…」

フロンタル「このジャストミートなお嬢さんは、どなたかな?」

ニンフ「なによあんた」

イカロス「私のマスター」

ニンフ「ええ!? マスター!?」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:20:28.15 ID:L0b1Q/CZ0
>>24
流石ロリコン


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:24:07.21 ID:615Q03gn0
フロンタル「会話を見ていた限りではイカロスくんの知り合いのようだが…?」

ニンフ「そ、そうよ あんたイカロスのマスターなわけ?」

フロンタル「そうらしい 私も未だに理解していないのだがね しかし口の悪いお嬢さんだな」

イカロス「この人は私のマスター ニンフも早くマスターを探した方がいい」

ニンフ「わ、わかってるわよ!」

フロンタル「ふむ… マスターを見つけるのが最初の目的なのか 変わっているな、エンジェロイドというのは」

ニンフ「え! なんでエンジェロイドだってわかったの!?」

フロンタル「彼女のことをαと呼んでいた 型の名前で呼ぶのは同じ境遇だからだろう」

ニンフ「へ、へえ 結構頭はいいのね」

フロンタル(羽を見れば判断は容易なのだが)

イカロス「マスターが 羽を見れば判断は容易 だって」

ニンフ「なっ! そ、そういうことね!?」

フロンタル「待て 君は考えていることもわかるのか!?」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:28:02.51 ID:615Q03gn0
イカロス「ある程度までならですが マスターが知られたくないと感じていること以外はほとんど分かります」

フロンタル「うかうか物事を考えることもできんな…」

イカロス「マスターが嫌だと言えば、口外しません」

フロンタル「嫌だ」

イカロス「わかりました」

ニンフ「なによその茶番… っていうか結構よさそうなマスターね…」

イカロス「うん ニンフもこういう人を探した方がいい」

ニンフ「い、言われなくたって」

フロンタル「しかしイカロスくんの羽は美しいが 君の羽は可愛らしい、と評価するべきかな 私は好きだよ」

ニンフ「えっ…」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:30:10.83 ID:615Q03gn0
イカロス「今のは本心ですね」

フロンタル「先ほど口外するなと言ったばかりだが…」

イカロス「すみません」

ニンフ「え、ホント? ホント?」

フロンタル「ああ 本当だよ」

ニンフ「へえ… け、結構見る目あるじゃない」チラッチラッ

フロンタル「どうした? 先ほどからこちらをよく見ているようだが」

ニンフ「な、なんでもないわよ!」

フロンタル「ふむ」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:34:15.62 ID:615Q03gn0
フロンタル「しかし君も いいマスターが見つかるといいな」

ニンフ「え… あ、あのさ あんたやってみる気ない…?」

フロンタル「私が? いいのか? イカロスくんのマスターもやっているのに」

イカロス「1人が複数のエンジェロイドのマスターになってはいけない、という決まりはありません」

フロンタル「重婚のようなものか 変わっているな」

ニンフ「じゅうこん?」

イカロス「主に1人の男性が、複数の女性と結婚すること」

ニンフ「け、結婚じゃないってば!」

フロンタル「のようなもの、と付けただろう 君が望むなら構わないが… 本当にいいのかな?」

ニンフ「…うん マスターになって!」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:36:47.03 ID:615Q03gn0
フロンタル「こうでいいのかな?」

ニンフ「あっ…  お、オッケーよ…」

フロンタル「しかし君たち この鎖はどうにかならんのか」

イカロス「鎖は不可視モードにもできます」サーッ

フロンタル「鎖を付けられて喜ぶのは一部の人間だけだ 普段は消していてくれるとありがたい」

ニンフ「そ、そのくらいなら…」サーッ

フロンタル「ふむ… よし」

ニンフ「ね、ねーねー! なにか命令ないの…?」

フロンタル「君も命令がほしいのか 参ったな…」

ニンフ「わくわく!」

イカロス「……わ、私も…」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:41:15.57 ID:615Q03gn0
フロンタル「そうだな じゃあニンフくん 君は私の膝の上に」

ニンフ「へ・・・?」

フロンタル「膝の上に、だよ 座ってくれればいい」

ニンフ「それが命令なら…」ストン

フロンタル「うむ そのままでいい」ナデナデ

ニンフ「く、くすぐったい…/// 」

フロンタル「なるほど 実にいい」

イカロス「あのマスター 私は…」

フロンタル「おっとすまない イカロスくんは休んでいてくれ」

イカロス「…はい…マスター…」トボトボ

フロンタル「ニンフくん エンジェロイドのルックスはどう決まるものなのだ?」

ニンフ「わかんない… 気分じゃないの? あと呼び捨てでいいよ」

フロンタル「わかったよニンフ  む? イカロスくんが見当たらないな」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:47:00.94 ID:615Q03gn0
イカロス「マスター ニンフばっかり見てた…」

イカロス「飽きられちゃったのかな…」

マリーダ「…む どうした 先ほどの客人」

イカロス「…あ…」

マリーダ「マリーダだ 何やら落ち込んでいるように見える…どうかしたのか?」

イカロス「マリーダさん マスターが私に飽きてしまったみたいです」

マリーダ「フロンタル大佐が…? 飽きる飽きない以前に、あの方はあまり女性に興味は持たない…」

イカロス「そうなのですか…?」

マリーダ「…ああいや、一部の女性には興味があるらしい…」

イカロス「あの、それは…」

マリーダ「そのだな、幼い女性だ… 10代前半程度の女性が好みのようだ」

イカロス「……私には満たせない条件ですね」

マリーダ「あ、ああ… 済まない、慰めになっていないな…」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:51:55.93 ID:615Q03gn0
フロンタル「しかし君の容姿は愛くるしいと表現すればいいか 落ち着くな」

ニンフ「そ、そう? 別にいつでも…な、撫でていいけど!」

フロンタル「そうか ありがとう 自らを器としていない私の記憶がよみがえるようだ」

ニンフ「なにいってるの?マスター」

フロンタル「なんでもない 実体のない者と自分を重ねるのは良くないな」

ニンフ「…? それよりαを探さないの?」

フロンタル「行くべきなのだが 私はここから離れるわけにはいかないのでね」

ニンフ「ふーん 探してきてあげよっか?」

フロンタル「いやいい 次の戦闘まではしばらくこうしている」ナデナデ

ニンフ「あんたも物好きね… べ、別にいいけど!///」

フロンタル「すまないね…」ナデナデ


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 22:56:10.48 ID:615Q03gn0
マリーダ「ところで いつまでもここに居座られても困る」

イカロス「すみません 帰ります」

マリーダ「…マスターに尽くしたい気持ちはわかるつもりだ」

イカロス「マリーダさん…」

マリーダ「マスターが休暇をくれたのなら、従って休むのも礼儀の1つだろう 休んでおけ」

イカロス「はい ありがとうございます」

マリーダ「そうだ 先ほどの戦闘は見ていた クシャトリヤは整備中で出られなかったのだが よく大佐を守ったな」

イカロス「いえ… あのくらいなら…」

マリーダ「正直なところ、うらやましい あんなにも容易にガンダムを沈める力を持っているなんてな…」

イカロス「使いたくはありません ですが、マスターのためです」

マリーダ「その気持ちがあるなら大丈夫だろう …無意味な言葉だが、頑張れよ」

イカロス「はい…!」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:01:21.28 ID:615Q03gn0
イカロス「すみませんマスター 勝手に離れてしまって」

フロンタル「構わんよ 結果として、こうして君は戻ってきてくれている」

イカロス「はい!」

フロンタル「さて 今ニンフにはシナンジュの強化を手伝ってもらっている」

イカロス「そ、そうですか…」

フロンタル「君は先ほどの弓矢型の武器… あれの量産はできないか?」

イカロス「あれは私にのみ搭載された最終兵器なので不可能です すみません」

フロンタル「そうか… ならいい 下がってくれ」

イカロス「あ、あのっ! マスター!」

フロンタル「ん? どうかしたかな?」

イカロス「なにか私にできることはありませんか…?」シュン

フロンタル「…そうだったな すまない… 少しこちらに来い」

イカロス「……?」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:04:06.83 ID:615Q03gn0
フロンタル「膝に座るといい」

イカロス「で、ですが…」

フロンタル「二番煎じで済まないがね 楽ではないかもしれないが… 嫌なら構わない」

イカロス「い、いえ」ストン

フロンタル「思いの外、軽いものだな…」

イカロス「マスター 温かいです」

フロンタル「あ、ああ… ずいぶんと変わった感想だな」

イカロス「本当に温かいです」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:07:49.46 ID:615Q03gn0
アストレア「なんで私まで来なくちゃいけないんですか… 先輩たち、ここにいるんですよね…」ビターッ

フロンタル「なに…!? イカロスくん、窓の外の彼女は知り合いか!?」

イカロス「…は、はい アストレアです…」

フロンタル「あれは参ったな 胸のありすぎる女性は好みではないのだが」

イカロス「……」

フロンタル「ああいや 君はセーフだよ」

イカロス「よ、よかったです」

フロンタル「彼女はどうする? 入れてあげた方がいいのかな?」

イカロス「いえ、いいと思います… マスターとの時間を過ごしたいです」

フロンタル「そうか ならばそのままにしておこう」

アストレア「あれぇ!? あけてくれないんですけど! ニンフ先輩は簡単に入ったって情報があったのに…!」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:12:08.06 ID:615Q03gn0
フロンタル「しかししつこいな 彼女には諦める気がないようだ」

イカロス「アストレアは近接の戦闘力なら私より上です 気を付けてください」

フロンタル「イカロスくんより上か… 厄介だな」

アストレア「こうなったらクリュサオルで…! あ、でもイカロス先輩にも被害が… どうしよう」

イカロス「どうしますか? 武器を構えています…」ギュイン

フロンタル「待て、君まで戦闘の意思をとったら本当に戦闘になってしまう」

イカロス「で、ですがこのままではアストレアが…」

フロンタル「…致し方ない ハッチを開け」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:15:04.37 ID:615Q03gn0
アストレア「ようやく入れましたぁ イカロス先輩! 心配しましたよ!」

イカロス「ごめんねアストレア 迎えに来たの?」

アストレア「そうです! ニンフ先輩まで戻ってこないから何かに巻き込まれたんじゃないかって思いましたよー」

フロンタル「アストレアくん とりあえず剣を収めてくれないか」

アストレア「あ、すみません ていうかこの人誰ですか?」

イカロス「私とニンフのマスター」

アストレア「へえ… え!? 先輩たちのマスター!?」

フロンタル「少し嫌な予感がしたが これか」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:18:01.41 ID:615Q03gn0
アストレア「いいなー 先輩たちもうマスターができたんですね!」

イカロス「うん マスターは、とてもいい人」

フロンタル「そんなことはないよ 先程は放っておいてしまって済まなかったねイカロスくん」

イカロス「い、いえ…」

アストレア「へえ じゃあおじさん私のマスターになってください」

フロンタル「何故かな 君だけは本当に急すぎてどう判断していいかわからない」

アストレア「先輩たちのマスターなら本当にいい人なんですよきっと マスターになってください!」

フロンタル「…2人でも3人でも変わらんか 構わんよ」

アストレア「わーい」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:24:19.87 ID:615Q03gn0
フロンタル「これでいいかな あと私をおじさんと呼ぶのはやめてくれ アストレアくん」

アストレア「ありがとうございます おじさん!」

フロンタル「わざとやっているだろう」

イカロス「アストレア、マスターって呼ばないと」

アストレア「あ、そうですね おじさんマスター」

フロンタル「おじさんを極めた者のような呼び方だな 尚更やめてほしい」

アストレア「おじさんマスター!なにか命令はないの!?」

フロンタル「命令する側が上から目線とはどういうことだ」

イカロス「すみません こういう子なので…」

フロンタル「君が気に病むことはないよ アストレアくんが自分で気付かんことには…」

アストレア「あ… お腹すきました―」

フロンタル「自由だな」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:27:01.19 ID:615Q03gn0
フロンタル「イカロスくん、重要な命令だ」

イカロス「はい マスター」

フロンタル「アストレアくんをどこか遠くに連れて行ってくれ」

イカロス「わかりました アストレア、ちょっと」ズルズル

アストレア「え… ハッチをあけて翼ひろげて… まるでどこかに飛んでくみたいですよ!?」

イカロス「10秒だけ目を瞑ってて」

アストレア「はいっ」

フロンタル「いったか…」

イカロス「もどりました マスター 完了です」

フロンタル「済まないね ありがとう」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:31:31.62 ID:615Q03gn0
フロンタル「…特に外見的には変わっていないようだが」

ニンフ「エネルギーの使用量を前回までの15%に抑えたわ 85%カットね」

フロンタル「なに? ならば事実上、約今までの7倍は動けることになるな それで出力に異常はないのか?」

ニンフ「うん そのまんま それどころかビームサーベル?の出力に関しては少しあげといたわ どう?」

フロンタル「やるな… ありがとうニンフ」

ニンフ「…よ、よかった 怒られたらどうしようかと思った」

フロンタル「悪くなったポイントが1つもないからな 怒りようがないさ」

イカロス「私もなにかお役に立ちたい…」

フロンタル「君は戦闘面で大きく役に立ってくれているよ」

イカロス「そうなんでしょうか…」


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:35:26.23 ID:615Q03gn0
ピピピ

フロンタル「敵影か?」

アンジェロ「モビルスーツは見当たらないそうです ですが、高エネルギー反応につき注意とのことです」

フロンタル「なるほど イカロス、用意しておいてくれ」

イカロス「はい いつでもいけます」

フロンタル「先に私が出て様子を見よう フル・フロンタル、シナンジュカスタム、いきまーす!」

ニンフ「シナンジュ・ニンフカスタムって言ったのに」

フロンタル「…本当にモビルスーツは目視できないな しかし…あのスペースデブリの裏からか? 高エネルギー体…」

カオス「……」チョコン

フロンタル「ほう… ナイス・ディスカバリー」

カオス「あぁー見つけたぁ 遊ぼう?」

フロンタル「構わんよ」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:42:43.83 ID:615Q03gn0
カオス「ねー 愛ってなあに?」

フロンタル「ちょっと待っていてくれ イカロス、この子は知っているか?」

イカロス「こ、この子は… タイプイプシロン!?」

フロンタル「なにか問題があったか? 君たちと同じエンジェロイドと判断した」

イカロス「危険です マスター 離れてください!」

フロンタル「なにを言っているんだ たまらんよ」

ニンフ「か、カオス!? なんでいるの…!?」

カオス「お姉さまたちも、なんでいるの?」

イカロス「くっ カオス!マスターから離れて!」

フロンタル「やめないかイカロス 怖がっている」

カオス「お兄ちゃん、あそぼ?」

ニンフ「全然怖がってるようには見えないけど…」

フロンタル「遊びか なにをする?」

イカロス「ま、マスター…」


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:46:21.98 ID:615Q03gn0
カオス「…くさり」

フロンタル「ああ これがどうかしたのか?」

カオス「お兄ちゃんはお姉さまたちのマスター?」

フロンタル「そうだ 私は自らをマスターとしている」

ニンフ「そのまんまじゃない… ていうかカオスってもっと好戦的だったわよね?」

イカロス「ううん こちらから仕掛けない限りは攻撃してこない」

フロンタル「君もどうかな 良ければ私がマスターになろう」

ニンフ「しょ、正気!? カオスをどうにかするつもりなの!?」

カオス「マスター…?」

フロンタル「そうだ マスターになろう」

カオス「はいっ」カチャ

フロンタル「任せてほしい しかしこれで4人目か・・」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:49:01.16 ID:615Q03gn0
アンジェロ「大佐 これ以上増やされては…」

フロンタル「ああ 私もそう思っていた…」

ニンフ「こらカオス! 落書きしたらマスターに怒られるから!」

カオス「お姉さまおそーい キャッキャッ」

フロンタル「…だがまあ悪くはないと思わないか アンジェロ」

アンジェロ「は、はぁ 大佐はそう思われるかもしれませんね」

フロンタル「よし 元気出てきた 本来の作戦に戻るぞ!」

アンジェロ「失礼ながら ここから戻るのは不可能かと…」

フロンタル「ふむ」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:53:05.52 ID:615Q03gn0
イカロス「マスター お料理、作ってみました」

フロンタル「ほう? 私は幸せ者なのかもしれんな」

イカロス「どうぞ マリーダさんに教わりました」

フロンタル「2日連続でビーフシチューか… まぁいただくよ」

ニンフ「へえ α料理できるんだ」

イカロス「見よう見まね おいしいかはわからない…」

フロンタル「ほう おいしいよ ありがとうイカロスくん」

イカロス「…」パァァ

フロンタル「カオス、どうだ イカロスのビーフシチューを一緒に食べないか」

カオス「ビーフシチューって 楽しいの?」

フロンタル「楽しいとはいわないな おいしいというんだ」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:56:06.12 ID:615Q03gn0
イカロス「マスターが呼び捨てにしてくれた…」

フロンタル「おっとすまない… つい癖でね 君がそれを望むならイカロスと呼ぼう」

イカロス「はい お願いします…」

ニンフ「ところでマスターって何してる人なの?」

フロンタル「色々だ」

ニンフ「ふーん なんか毎日遊んでるように見えるから」

アンジェロ「貴様! 言っていいことと悪いことがある…!」

フロンタル「よせアンジェロ 構わんよ」

アンジェロ「は… き、貴様!大佐の膝の上に座るなど…!」

カオス「?」

フロンタル「よせアンジェロ 構わんよ」

アンジェロ「は…」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:59:11.60 ID:615Q03gn0
アンジェロ「数日後、大佐はもはや戦う気もなくなり 毎日あの小娘たちと楽しそうに過ごしている」

アンジェロ「私がクビにされるのも時間の問題だろう… モビルスーツの扱いも必要がなくなったようだからな…」




フロンタル「カオス、それはなんだ?」

カオス「人生ゲーム お兄ちゃんもやるの?」

フロンタル「混ぜてもらおうか!」

イカロス「マスターがゲームに… ま、負けた方がいいのかな でも手加減は…」

ニンフ「マスター途中参加だから私たちそのままねー」

フロンタル「それは私に非常に不利だな だがそれも面白い」

アンジェロ「…おわったな」

おわり


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 23:59:30.34 ID:615Q03gn0
すまん ID変わる前にやめた
呼んでくれてありがとう


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/15(火) 00:00:36.55 ID:8ow/w70BO
カオスちゃん出たから許す


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/15(火) 00:01:46.45 ID:gVuZSqxV0
もうラプラス紛争も起きないな


70: 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/11/15(火) 00:02:02.44 ID:5jUqoQxK0
凄くそれっぽいオチで良かったよ



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/15(火) 00:03:53.90 ID:y0e+9NMI0



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/15(火) 00:05:57.22 ID:lhdwkLFqO
イカロス強すぎわろた





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