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ワカメ「堀川君何持ってるの?」堀川「これ?僕の妹さ」

1 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)14:46:37 ID:6Up
ワカメ「い、妹って」

堀川「どうだい?カワイイだろう?」

堀川が抱いていたのは可愛いとは程遠い見た目をした人形であった

顔は熱で焼けただれたように崩れており、口の部分は縫い合わされていた

ボロボロの服を着せられておりホラー映画に出てきそうな風貌の人形だった

堀川「カワイイ妹だろう?『ワカメ』って名前なんだ」




3 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)14:49:48 ID:6Up
人形の名前を聞いた瞬間ワカメの全身は虫が這ったかのような悪寒に襲われた

急いでこの場から離れないと危険だそうワカメは判断した

ワカメ「わ…私お姉ちゃんにお使い頼まれてるんだった…じゃあね堀川君!」タタタッ!

堀川「あ!待ってよぉ!そうかぁ僕の妹がかわいすぎて直視できないんだな意外とシャイなんだなワカメちゃんって…なぁ『ワカメ』ぇ

不気味な人形の曇った瞳は走り去るワカメを映していた…


4 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)14:53:05 ID:6Up
~磯野家~

マスオ「えぇーっ!堀川君は人形にワカメちゃんと同じ名前をつけて妹みたいに可愛がっているのかいぃ!?」

ワカメ「そうなの!すごく気持ち悪くて逃げてきちゃった」

カツオ「そういえば昔堀川君壁のシミを弟だとかお父さんの写真を見ながら勉強とか猫の死体をお婆ちゃんとか…色々狂ってたよな」

サザエ「堀川君って頭の病気なのかしらねぇ?」

ワカメ「もう!その話題はやめましょう!食欲なくなっちゃう!」

その頃堀川家では

堀川「ほーらワカメごはんだよたんとお食べ」

堀川は人形の口に何かを押し込んでいた

それは家の庭でむしった雑草をすりつぶしたものに泥を加えたものだった


5 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)14:53:40 ID:i2k
ひえっ……


8 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)14:56:14 ID:6Up
次の日学校

中島「どうしたんだ磯野ぉ元気ないじゃないかさてはオナ禁に失敗したな」

カツオ「違うよ中島ぁ実は堀川君の事でちょっとね」

中島「堀川君って三年生の堀川だよな」

カツオ「知ってるのか中島?」

中島「この学校で堀川の名前を知らない奴なんていないよ怪しい噂しかない奴だからね」

カツオ「怪しい噂って何だよ」

中島「最近一人で裏庭にスコップ持って徘徊してるとか、河原でひたすらタニシの中身をくり抜いては野良犬に食わせてるとかよくない評判しか聞かない奴だよ…」


10 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)14:59:07 ID:6Up
カツオ「その堀川君が最近人形にうちのワカメと同じ名前をつけて可愛がっているらしいんだ」

中島「うっひゃー!相変わらず狂ってるねー!ワカメちゃんに何か起こらなきゃいいんだけど…」

カツオ「や、止めてくれよぉ縁起でもない…」

その頃堀川は学校をサボり自宅で妹モノのエロゲで自慰行為に耽っていた

堀川「はぁっ…はぁっ…ワカメっ…!ワカメっ!!出すよっ!!」

醜い人形の顔に堀川のパトスが注がれた


12 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:03:20 ID:6Up
堀川「はぁ…はぁ…最高だったよワカメ…」

堀川は己のザーメンまみれの人形の頬にキスをした

人形「……」

人形は堀川に応じない当たり前だ生きていないのだから

堀川「君と一緒に気持ちよくなれたらどんなに幸せな事か…」

その瞬間堀川の脳裏にワカメの顔が浮かぶ

堀川「そうだ僕は賢いなぁワカメちゃんを彼女にすればワカメとセックスできる…だって同じ『ワカメ』だもんね…ふふふ…」

今まさに狂人の牙がワカメに迫ろうとしていた…


13 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:06:30 ID:6Up
ワカメ「ねぇお兄ちゃん今日一緒に帰ろう」

カツオ「どうしたんだワカメ顔が真っ青だぞ」

ワカメ「うん…昨日の堀川君の事考えたら一人で外歩くの怖くなっちゃって…」

カツオ「分かった中島も一緒に帰るから安心しろよワカメ!」

中島「ああ!あんなキチガイ僕と磯野がいればへっちゃらさぁ!」

ワカメ「ありがとう二人とも」


14 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:11:03 ID:6Up
その日の下校中三人の前に堀川は現れた

堀川「やぁワカメちゃん」

ワカメ「ひっ…!」

中島「何の用だよキチガイ」

カツオ「おい中島刺激するような事言うなよ」

堀川「君に話があるんだけどいいかな?」

ワカメ「何?話って」

堀川「君の事が好きになったんだだから僕の妹になってよ」

堀川以外の全員が戦慄した

堀川の異様な告白、そして堀川自身の瞳からは生気が感じられなかった

まるであの醜い人形のように


16 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:17:03 ID:6Up
次の瞬間中島は堀川の襟首を掴み、地面に叩き付けた

堀川「痛いなぁ…何をするんですか」

中島「何をするんですかだぁ!?それはこっちのセリフだ!気持ち悪いセリフ吐きやがって!」

カツオ「おいやめろ中島!!」

殴りかかろうとする中島を制止するカツオ、その光景の隅で恐怖に震えるワカメ

誰の目から見てもこの光景は明らかに異常だ

中島「今日の所は磯野に免じて許してやる…でもなもし、もしだワカメちゃんに何かしたら…俺はお前を絶対に許さない!!」

堀川「許さない?許さないのはこっちのセリフですね」

そう言うと堀川はどこかへ消えて行った

中島「大丈夫かいワカメちゃん!いやーっ僕がついてるから大丈夫だっただろ?」

ワカメ「う、うん…」

中島は精一杯の笑顔でワカメの不安を拭おうと必死だった

だがこれがきっかけであの悲劇が起こる事になるとは誰も思わなかった

堀川「…ない」

堀川「ユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイ」ブツブツブツブツ

後半へ続く


18 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:24:47 ID:6Up
堀川の異常な告白から一か月…あれから何事もなく平和に時が過ぎていた

かのように思えた

甚六「っひゃーバイト遅くなっちゃったよー!」

甚六「ったく父さんも母さんも早く大学合格しろってうるさいんだよ…俺は天才なんだ…やれば出来るんだよ合格できてないのだって本気を出してないから…」ブツブツ

???「へぇ君天才なの?」

甚六「ああ?何だお前ッ…」プチュッ!

再びこの町に混沌が訪れた…

???「まず脳から…待っててね」


22 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:28:37 ID:6Up
次の日の早朝河川敷にパトカーが大量に停まっていた

黄色いテープの向こうではブルーシートが「何か」を隠すかのように張られていた

刑事「うげぇ…こりゃひでぇな」

鑑識「仏さんは首をナイフでひと突きそれでぽっくり…でもそれよりも…」

刑事「ああ…この遺体の状態は異様だ…」

警察たちの前にあった遺体はかつて伊佐坂甚六だった肉塊だった

首にはナイフが突き刺さっており、額から上は切断されており脳が抜き取られている状態だった


23 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:31:01 ID:6Up
中島「知ってるか磯野また例の臓器殺人あったらしいぜ~!」

カツオ「またかよー!この町も物騒になったな」

臓器殺人とはこのあさひが丘で起こった連続猟奇殺人事件の名称だ

被害者は全員殺された後に臓器を一つ摘出されているのだ

最初の被害者は肺を、次に腸を、次に胃を、そして今回は脳だ


24 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:34:03 ID:6Up
花沢「もう!そんな話題より今度のキャンプについて話し合いましょうよ!」

カツオ「そうだねじゃあ花火は花沢さん達に持ってきてもらって重たいものとかは僕らとマスオ兄さんが持ってくるよ」

今度の休みカツオ達はマスオ同伴でキャンプしに行く予定なのだ

メンバーはカツオ、中島、花沢、カオリ、早川、ワカメ、マスオ、サザエ、タラオ

あとどこから嗅ぎつけたのかノリスケも参加する予定だ


25 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:37:05 ID:6Up
中島「キャンプ楽しみだなぁーっ!!うまくいけば童貞卒業だぜひゃっほう!」

カツオ「中島!大声で何言ってんだよ!!」

カオリ「中島君サイテー!」カァァァァ

中島「なーに言ってんだよこんな時に性に開放的にならなくていつ解放するんだよ!変な意地張ってるといつまで経っても童貞処女だぜ?」

花沢「失礼ね!私は磯野君にもらってもらうんだから余計なお世話よ!」ボゴッ

中島「ぶげぇっ…花沢さんのパンチはすげぇや」


27 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:40:11 ID:6Up
そして時は過ぎキャンプ前日事態は急展開を迎える

ウキエ「い…やぁ…」ガク

???「その美しい眼球はもらっていくよ」

例の殺人鬼はまた人を殺したこれで15人もの人間が殺されている

???「後は心臓だ…心臓さえあれば僕の妹は人間になれるんだ…」

月明かりが殺人鬼の血に塗れた顔を映し出した

堀川「待っててね次は君だよ…ワカメちゃん…」


28 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:44:35 ID:6Up
キャンプ当日、彼らはキャンプを楽しんでいた

ノリスケ「大自然で飲むビールは美味しいなーっ!!いやー!すみませんね!僕まで参加しちゃって!」

一同(なら参加するなよハイエナ…)

サザエ「じゃんじゃん切るからどんどん食べてねー!」ジュウウウウウ

カオリ「磯野君のお姉さんの料理美味しいー!」

早川「私もこんな料理上手になるかしらー!」

花沢「はい磯野君!あーん」

カツオ「う…うん…」

ワカメ「このお肉美味しい―!」

純粋にキャンプを楽しんでいる彼らを見つめる者の影が…

血まみれのレインコートに身を包んだ堀川だった

堀川「……」


29 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:47:57 ID:6Up
その夜キャンプファイヤーが行われる事になった

タラオ「わーい花火綺麗デース!」

ワカメ「タラちゃん後で打ち上げ花火しようね」

タラオ「ハイデース!」

カツオ「よかった中島がキャンプしようって言ってくれたおかげでワカメ元気になったよありがとう」

中島「いいって事よ」

カツオ「でもどうしてお前ワカメの事よくしてくれるんだ?」


中島「へへ…実は俺ワカメちゃんの事が好きなんだ」

カツオ「本当かよぉ!」

中島「ああこのキャンプの間に俺、ワカメちゃんに告白しようと思うんだ」


30 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:50:21 ID:6Up
カツオ「…そうか僕はお前を応援するよ親友として」

中島「ありがとう磯野!俺達ずっと親友だぜ!」

マスオ「そろそろキャンプファイヤーするよー!」ボゥッ!

タラオ「わーい!キャンプファイヤーすごいデスー!」キャッキャッ

???「そうだね…でもこうするともっとすごくなるよ」

次の瞬間キャンプファイヤーにタラオの全身が投げ込まれた


32 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:52:51 ID:6Up
タラオ「ぎゃあああああああああああああああああああああっ!!」メラメラメラ

ノリスケ「なっ…なんだぁーっ!!」

サザエ「きゃああああああああああっ!!タラちゃぁぁぁっん!!」

堀川「こんばんわそしてさようなら」シュッ!

早川「ぎっ!」

早川の頸動脈が鋭い刃物で切られ早川の首からは血のシャワーが吹き出しそれがキャンプファイヤーの炎を消した

彼らの世界が暗闇に包まれた


34 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:54:55 ID:6Up
カツオ「な…お前は…!!」

堀川「皆さんお久ぶりですね」

彼らの目の前にはサバイバルナイフを持った堀川の姿が

ワカメ「ひっ…ひぃぃ」

中島「何の用だよ異常者!」

堀川「何の用って…僕はワカメを人間にしに来たんですよ」

中島「何を言っているんだ…」


35 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:57:27 ID:6Up
カツオ「ワカメを人間に…?ワカメは人間だ!」

堀川「違いますよお兄さん僕が言っているのはこっちの方ですよ」

堀川が懐から取り出したのは例の不気味な人形だった

ただし以前ワカメが見たものより不気味さが増していた

人形の全身は赤黒い液体に染まっており腹部は一度切り開かれた跡があり

綿ではない「何か」が無理矢理詰められていた

人形の全身にはウジが這っていた

堀川「僕は妹のワカメを人間にするためにワカメちゃんの心臓を失敬しに来ただけですよ」


39 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:00:32 ID:6Up
サザエ「ふざけないでよ!そんな気持ち悪い事のためにタラちゃんを殺したって言うの!?」

堀川「僕の通る道にタラちゃんが立ってたのが悪いんですよ」ニコ

堀川の笑顔はまるで無邪気な少年のようだったそれがかえってその場の人間に恐怖を植え付けるには十分だった

マスオ「ふざけるなっ!!死ねキチガイ!!」

マスオは薪割り用の斧を手に取ると堀川に襲い掛かった

堀川「通行の邪魔です」シュッ

次の瞬間マスオの両手がマスオの肉体から分離した

マスオ「ぎ、ぎ、ぎやあああああああああああああああっ!!」ブシュゥゥゥッ


41 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:02:36 ID:6Up
堀川はマスオの手首から斧を引き剥がすともがき苦しんでいるマスオに近づいた

堀川「へぇーこれで薪を割るんですか僕もやってみたいなぁあ、でも薪がないやしょうがない『コレ』で我慢するか」

堀川は斧でマスオの首をはねた

堀川「うん癖になる感触だ薪割りを趣味にしようかな」


43 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:04:54 ID:6Up
カツオ「に、逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

カツオは力を振り絞って叫んだのがそれだった

とりあえず堀川から離れないと危険と本能が理解したのだ

カオリ「きゃああああああああああっ!!」

ノリスケ「うわっ!邪魔だガキ!」ゴッ!

ノリスケは近づいてきたカオリを突き飛ばした

カオリ「ひっ!ひどぉい!」

ノリスケ「生憎まだ死にたくないんだよね」

この男畜生である


45 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:07:44 ID:6Up
ノリスケは乗って来た車に向かって逃走した一人だけで逃げるつもりだ

ノリスケ「あった!車だ!これで僕だけでも…!」

車のドアを開けようとした瞬間ノリスケは転倒した石につまづいたわけじゃない

ノリスケ「え?」

ノリスケの左足にはサバイバルナイフが突き刺さっていた

堀川「いけないなぁ…女の子を突き飛ばすなんて…男のする事じゃないですよ」


46 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:10:39 ID:6Up
ノリスケ「ぎゃああああああああああっ!痛いっ!痛いぃぃぃぃぃっ!!」ジタバタ

堀川「我慢してくださいよ男ですか?」

ノリスケ「ふ…ざけるな…ナイフを刺されて我慢できるわけないだろぉぉっ…!!」

堀川「出来ますよ?」

堀川は何を思ったのかもう一本のナイフを己の右腕に突き刺した堀川は笑顔を一瞬たりとも崩さない

堀川「ね?出来るでしょ?」ザシュッ!

堀川はナイフを引き抜くと即座にノリスケの頭部を貫いた


47 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:12:59 ID:6Up
堀川「大丈夫ですかカオリさん?」

カオリ「ひっ!!」ビクッ!

堀川「大丈夫ですよあなたに酷い事した乱暴者は僕が懲らしめておきましたから」ニコ

カオリ「こ、来ないでぇ…誰か…誰か助けてぇ…」

堀川「酷いなぁ助けてあげたのにそんな態度取るなんて…これはもう…」

 
「 死 ぬ し か な い じ ゃ な い か 」


カオリの意識はその瞬間途絶えた


50 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:15:36 ID:6Up
カツオ「大丈夫かワカメ」

ワカメ「うんお兄ちゃんでも今向こうでノリスケおじさんの悲鳴が…」

中島「多分あのキチガイ野郎にやられたんだろうな…しかもあの方向は駐車場…車で逃げるのは無理だな運転できる大人が二人とも死んでしまったら…」

それが意味するのはこのキャンプ場をあの狂人から逃げながら徒歩で脱出するしか生き残る術はないという事だった

今生きている人間にその状況は受け入れがたい絶望であった…


51 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:21:21 ID:6Up
中島「こうなったらあのキチガイを殺してでも生き残ってやる…」

中島は持って来た金属バットを構えながら呟いた

カツオ「何馬鹿な事を言ってるんだよ!」

中島「何綺麗事言ってるんだよ!このまま大人しくあいつに殺されろって言うのかい!?僕もお前もワカメちゃんもみんな!あいつにさ!」

カツオ「でもあんな奴でも人なんだ…人を殺したらあいつと同じに…」

中島「言ってろよ…お前とは絶交だ僕はワカメちゃんを守るためならやるぜ」

現在時刻PM23:10

~生存者~
カツオ、中島(武器所持金属バット)、ワカメ、花沢、サザエ

~死亡者~
タラオ、早川、マスオ、ノリスケ、カオリ

殺人鬼
堀川(所持している武器:サバイバルナイフ2本、斧1本)


53 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:23:53 ID:6Up
サザエ「うう…タラちゃん…タラちゃん…」

サザエはタラオの亡骸を抱きしめて泣いていた

我が子を、我が夫を目の前で惨殺されサザエの精神は限界だった

堀川「あ、ワカメちゃんのお姉さんじゃないですか」

サザエ「ひっ」

そこにいたのはノリスケ、カオリの生首で作ったアメリカンクラッカーで遊ぶ堀川の姿だった

堀川「一緒に遊びましょうよ」


55 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:28:00 ID:6Up
サザエ「遊ぶ…?」

堀川「はい!実は僕みんなと一緒に楽しみたくてみんなで楽しめるオモチャとかゲームとか「作って来た」んですよ!」

堀川は無邪気に笑っている

堀川「色々ありますよアメリカンクラッカーにけん玉…ヨーヨーなんてありますよ!」

作った…その言葉に違和感を感じたサザエしかし今は恐怖に支配されてまともな思考が出来ない…

サザエ「それって一体…」

堀川「はいこれがけん玉でこれがヨーヨーです!」グチャ

サザエ「ウッ…!げぇぇぇぇぇぇっ…!」

サザエの目に映った『玩具』はどう見ても玩具には見えなかった


58 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:32:39 ID:6Up
けん玉は人間の骨と眼球を組み合わせて作られていた

ヨーヨーは腎臓二つに腸を巻きつけたものだった

堀川「いやー作るのに苦労しましたよ!つくづく日本のものづくりってすごいんだなぁって思いますよ!」

サザエ「狂ってる…狂ってるわ…」ガタガタ

堀川「あれ?やっぱりおもちゃじゃダメですか?ならゲームならどうです?」

サザエ「ゲーム?」

堀川「はい!鬼ごっこです鬼は僕で捕まったらペナルティで」


ザシュッ

サザエ「」ガク

堀川「きっつーいお仕置きが待ってます」ニコ


59 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:36:07 ID:6Up
バキッ!

堀川「」ドシャァッ!

花沢「はぁ…はぁ…」ゴトッ

花沢はその辺に落ちていた岩で堀川の後頭部を思い切り殴打した

倒れた堀川の頭からは赤黒い血液が流れ、ぴくりとも動かない

花沢「はは…ははは…何よ…やってしまえばあっけないじゃない」

花沢は狂ったかのように堀川を何度も何度も何度も何度も何度も岩で殴った

花沢「はははははっはははははははははははっはははははははははっ!!みんなっ!のっ!!仇っ!討ちっ!!よぉっ!!」バキッ!ドゴッ!ゴシャッ!


63 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:41:46 ID:6Up
堀川「」

花沢「あはは…これだけやっとけば…さすがにこのキチガイも一たまりもないでしょ…とりあえず磯野君達と合流して山を下りなきゃ…」

ズチュ

花沢「……え?」

花沢の背中にはナイフが2本突き刺さっていた両方とも急所を正確に貫いていた

花沢「何で…あれだけ殴られたのに…死な…な…い…のよ…」

堀川「僕はね妹のワカメを人間にしたいんですよ妹を幸せにするまでは死ねませんよそれが兄ってやつですから」ニコ

一見臭いセリフだがこの男が言うと異様で不気味な呪文のように聞こえた


65 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:45:03 ID:6Up
花沢「化…物…いつかあんた…地獄にお…ち……」ガク

花沢はそこで絶命した

堀川「すごいな急所を二カ所貫いたのにここまで持ったなんて」

堀川「僕妹には元気な子になって欲しいんですよ」

堀川「あなたの内臓を『ワカメ』に移せばきっと『ワカメ』は花沢さんのように元気な女の子になれますよね?」

堀川のナイフが花沢を細切れに切り刻む音がキャンプ場に響いた

最終章に続く


66 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:47:09 ID:6Up
さーて次回のサザエさんは―

カツオです堀川君がみんなを殺して回って…中島が人殺しになりそうで
一体僕はどうすればいいの?
誰か僕らを助けてよ

ワカメ決死の逃避行
中島、散る
カツオ兄として
の三本です

サザエ「来週もまた見てくださいねー!じゃんけん、ポン!うふふふふ…」


69 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:51:12 ID:6Up
ワカメ「ねぇどこまで逃げればいいの?」

カツオ「黙って走るんだじっとしてるより逃げる事に集中するんだ」

ワカメ「う、うん…」

中島「確かこの川を渡った先に道路がある…そこの近くにコンビニがあったからそこで助けを呼べば…」

「みぃーつけた♪」

三人「っ!!」ゾク

背後から聞こえたその声に三人は全身の筋肉を硬直させた

堀川「三人ともかくれんぼが上手ですねでも僕が見つけましたけど」

血まみれの堀川が三人の前にいた

彼の持っている人形はさっきより膨らんでいるかのように見えた

花沢の「一部」を詰め込まれたため人形の胴体が一回り膨らんでいるのだ


70 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:53:01 ID:6Up
堀川「後はワカメちゃんの心臓だよワカメちゃんの心臓があれば僕の自慢の妹は人間になるんだぁ」

カツオ「くそ…万事休すか」

中島「……」ザッ

中島「磯野、ワカメちゃんの事頼んだぜ」

カツオ「え?」

中島はバットを刀のように構えた


71 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:55:57 ID:6Up
カツオ「何言ってるんだよ!急いでこの川を渡ろうぜ!!そうすれば僕達助かるんだから!!」

中島「それじゃ駄目だこのまま川を渡れば俺達は助けを呼べるだろうでもこいつには常識は通用しない…無事逃げたとしてもこいつはお構いなしで僕らを殺すぜ?」

カツオ「でも…」

中島「磯野…お前は生きろ…ワカメちゃんのために…」

カツオ「何言ってるんだ!お前ワカメに告白するんじゃなかったのか!?」

中島はカツオの方に振り返ると笑顔でこう言った

中島「大丈夫さこんな奴ちゃちゃっと倒して追いつくよその時にワカメちゃんに僕の気持ちを伝えるよ」


72 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)16:58:51 ID:6Up
堀川「へぇあなたワカメちゃんの事が…許さないなぁ…ワカメちゃんは僕のモノなんです…これからもずっとね」

中島「ほざいてろ異常者!磯野ぉ!行けぇ!!」

カツオ「っ!くそぅっ!!」ダッ!

ワカメ「まっ…待って!中島さんは…!」

中島「大丈夫だよワカメちゃん…後で必ず追いつくからさ」ニコ

カツオとワカメは全速力で川を渡り森の奥へ消えて行った

堀川「いいんですか?あなたも逃げればいいのに」

中島「はっ!生憎逃げるのは性に合わなくてね」


73 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:01:13 ID:6Up
堀川「かっこいいですねソレでも無意味だ」ヒュッ!

堀川は斧を中島めがけて投げた

中島は自慢の動体視力でそれをバットで弾く

中島「おいおいどうした?こんな遅い球じゃ俺は満足できないぜ」

堀川「野球ですかいいですね僕も好きなんですよ野球」

中島「堀川ぁ野球しようぜ」


74 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:04:15 ID:6Up
堀川「じゃあ僕がピッチャーですね!」

堀川は2本のナイフを中島に投げるだがそれも弾く中島

しかしそのナイフは陽動、ナイフと同時に石も投げていたのだ

中島「何っ!」

ギリギリでかわすが片目に命中した

堀川「今のをその程度のダメージでかわすなんて…すごいですね」

中島「この程度大した事ないぜ」


75 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:06:17 ID:6Up
堀川「ならこれならどうでしょうかね」ヒュッ!

中島「なっ…!!」

次に堀川が投げたのは刃物でも石でもなかった

それは中島の級友達だった肉塊だった

カオリ、花沢、早川の三つの生首が中島めがけて飛んできたのだ


76 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:08:40 ID:6Up
中島「くっ!」

三つの生首のせいで中島の反応が若干遅れた堀川はその隙を見逃さなかった

堀川「遅い」シャッ!

中島の首はナイフで一瞬で切り裂かれた

傷口から噴き出す中島の血が川の水を汚した


77 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:10:55 ID:6Up
中島(くそ…ここまで…かよ…)

堀川「残念ですねもう少し楽しみたかったんですけどねぇ中島さんも所詮ただの人ってわけだな」

中島(磯野…ワカメちゃん…絶対生きてくれよ…)

堀川「中島さんで遊ぶの飽きました死んでください」ゴキャ

堀川はまるで空き缶を潰すかのように中島の頭部を踏み砕いた


79 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:14:47 ID:6Up
ワカメ「中島さん話って何?」

中島「僕…実はワカメちゃんの事が好きだったんだ!よかったら僕と付き合ってもらえないかな?」

ワカメ「え…嬉しい…私嬉しいわ!」

中島「やった!やったああああああああああっ!!ありがとう!絶対キミは僕が幸せにするからね!」

絶命する寸前、砕け散った中島の脳が映し出した幻影は現状と違って幸せなものだった…

中島弘11歳、ここに散る……


80 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:17:58 ID:6Up
カツオ「はぁ…はぁ…もうすぐだもうすぐコンビニだ…そこで助けを…」

ワカメ「中島さん…大丈夫かしら…」

カツオ「今はあいつを信じるしかない…」

堀川「信じるって誰をですか?ひょっとして中島さんですか?」

カツオ「堀川ぁ…中島をどうした?」

堀川「中島?ああ、今僕が食べている夜食もそんな風に呼ばれてましたね食べます?塩味が効いてて美味しいですよ?」

堀川が差し出したのはピンク色の肉片だった

それは中島の脳髄だった

それを悟ったカツオの怒りは臨界点に達した

カツオ「お前ぇぇぇぇぇっ!!」


81 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:21:07 ID:6Up
堀川「来てくださいお兄さん僕はあなたを殺し食べる事で真に『ワカメ』の兄として存在できる大人しく死んでワカメちゃんをこちらに渡してください大丈夫苦痛は一瞬ですよ」

カツオ「ふざけるな!お前なんかにワカメを殺させない!」

堀川「へぇ逆らうんですか苦しんで死にたいなんて…皆さん趣味悪いですよね」

カツオ「僕はワカメを妹を幸せにするまでは死んでたまるか…それが兄ってやつだからだ!」

堀川「くさいセリフですねやっぱ苦しんでから死んでください」

カツオ「うおおおおおおおおおおおっ!!」


83 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:26:26 ID:6Up
だがカツオは堀川程の戦闘力を持っているわけではない

すぐさまカツオは全身をナイフでめった刺しにされた

カツオ「ぐぇぇぇっ…!!」

堀川「あっけないですね人間なんてそんあもんですよね首を切れば簡単に死ぬくだらない生き物だ」

カツオ「いつから…」

堀川「はい?」

カツオ「いつからキミはそんな風になったんだい?」

堀川「言ってる事が分からないんですけど?」

カツオ「君は昔は真面目で優しい奴だったじゃないか…なのにどうして壁のシミを弟とか言ったり…何が君を狂わせたんだい?」

堀川「そうですね…僕がこんな風になった理由…それは…」


「わかりません」

カツオ「分からない…だって…?」

堀川「はい分かりませんそもそも何から何までが正常で、異常なのか僕には分からないんですよ全部が等しく同じように見えてるんですよ」


84 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:30:26 ID:6Up
堀川「まず僕がおかしいと言ってる奴らもおかしいんですよ」

カツオ「は?」

堀川「お兄さんは大人達が裏で何をしているのか分かりますか?裏では人には言えないような汚い事をしている匿名の場だからって特定の人間をまるで魔女のようによってたかって誹謗中傷でいたぶる…僕にはそんな奴らが異常に見えますよ」

カツオ「そんなの…僕には分からない…でも…」

カツオ「妹を助けるためにもお前だけはここで止めなきゃいけないって事だ」

堀川「はぁ…うっとおしいですねそろそろ首を落として楽にしてあげますよ」

カツオ「くそ…駄目か…」

堀川「さようならお兄さん」

ゴキャ


85 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:34:32 ID:6Up
カツオ「……あれ?」

堀川「」ズシャ・・・

カツオの目に映ったのは脳天に斧が刺さった堀川の姿だった

カツオ「何で…」

???「やれやれぇ…随分派手にやってくれたじゃないか大丈夫かい?カツオくぅん」

カツオ「まさか…あなたは…なぜこんな所に…」

アナゴ「実はフグ田くぅんに誘われていてね仕事で遅くなっていざ到着したらこんな事になってたって事だよぉ」


87 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:38:44 ID:6Up
アナゴ「しかし僕がもう少し早く着いていればこんな事にはならなかったのに…」

カツオ「あ…な…ごさ…」ガク

ワカメ「お兄ちゃん!」

アナゴ「大丈夫さぁ気を失ってるだけだ救急車と警察を呼んだからもう安心だよワカメちゃん」

アナゴさんの言う通り数分後には救急車と警察がやって来て僕達は保護された

僕は死にかけたが何とかギリギリで一命を取り留めた

僕とワカメ以外あのキャンプ場にいた全員の惨殺死体がキャンプ場のあちこちで発見された

そんな残虐な事件があったためあのキャンプ場は事件から数週間後に閉鎖した…

そして時は流れ、あの忌々しい事件から一年が経とうとしていた


89 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:41:39 ID:6Up
カツオ「いやーいい天気だなぁ」

波平「そうじゃな絶好の釣り日和だな!この辺の川魚は美味いからな」

ワカメ「わー!楽しみー!」

僕らは父さんと母さんタイコさんイクラちゃんで川釣りに再びこの地を訪れた

あんな事件がなかったかのように…


90 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:46:19 ID:6Up
タイコ「あらそういえばこの辺ってあの怪談話の場所じゃない」

カツオ「怪談?」

タイコ「えーと何だったかなこの辺で死んだ男の子の怨霊が憑りついた血まみれの人形が妹の名前を呟きながら人を殺してるって…」

その瞬間カツオとワカメの背中は凍りつく可能ような感覚に襲われた

カツオ「え…それって…」

ワカメ「まさか…」

…ン

……ャン

ワ カ メ チ ャ ン 見 ィ ツ ケ タ ァ



92 : 名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)17:49:27 ID:6Up
長々とありがとうございました

ラストサマー見ながらノリと勢いで書いたものでしたが

ホント何で堀川君はキチキャラになっちゃったんでしょうかね


元スレ:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1425793597/


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 「サザエさん」カテゴリの記事


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  1. 戦艦の馬 2015/04/03(金) 19:45:34

    なかなかキチガイじみてて面白かった。


  2. 名前はまだない 2015/05/01(金) 18:30:43

    アナゴおせーよ


  3. ななしです 2015/05/10(日) 22:15:34

    このアナゴさんセルだろwwwww


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