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響「親子ってなんだろう?」

1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:47:45.26 ID:G4PPjYmp0
響「(私は艦娘として、この世に第二の生を受けた)」

響「(元は駆逐艦、人間ではない、艦だ)」

響「(あの頃は戦争の兵器として、戦うことしかわからなかった)」

響「(見たものは波止場、そして海ばかり)」

響「(今は人間と同じ体を持ち、そして人間と同じように生活ができる)」

響「(今は深海棲艦との戦争が続いているが)」

響「(それでも平和な日々を過ごすことができていた)」




2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:48:47.80 ID:G4PPjYmp0
※艦これSSです


3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:53:19.34 ID:G4PPjYmp0
雷「はいあなた、あーん」スッ

提督「あむ」パク

暁「もぅ! そうやって雷はいつも司令官を甘やかすんだから!」

電「まぁまぁ、仲が良くて良いことなのです」





響「・・・・・・」






4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:59:07.65 ID:G4PPjYmp0
響「(最近、ふと気になることがある)」

響「(私には暁、雷、電と、家族がいる)」

響「(みんな大切な姉妹だ)」

響「(しかし、両親はいない)」

響「(艦だった頃では、人間の手によって私は作られた)」

響「(艦娘になった私は、工廠で建造されて生まれた)」

響「(では、私の両親は資材なのか?)」

響「(そうは・・・思いたくない)」



5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:02:03.75 ID:G4PPjYmp0
響「(では、司令官が私の親なのか?)」

響「(父親? いや、司令官は司令官だ)」

響「(私達を勝利に導いてくれる、優秀な指揮官だ)」

響「・・・・・・」

響「(私には姉妹はいる)」

響「(しかし、両親がいない)」

響「(親子とは、どんなものなのだろうか?)」



6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:06:39.98 ID:G4PPjYmp0
響「」ペラ

本『』

響「・・・・・・」

響「(・・・中々難しい内容だ)」

響「(文として説明されたとしても、いまいちよくわからない)」

響「(血が繋がっていれば親子なのか、そうでなくても親子なのか)」

響「・・・・・・」



7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:11:38.41 ID:G4PPjYmp0
響「(さらに興味深いのが)」

響「(人間は母親から生まれてくるらしい)」

響「(母親が妊娠し、胎内で子供が成長し、やがて出産する)」

響「(そして、これが誕生するということらしい)」

響「(胎内・・・お腹の中のことか)」

響「(そこはどんなところなのだろうか?)」

響「(一体そこでどんなことを感じて、何をして過ごすのだろうか?)」

響「(本だけではわからない)」

響「(わからない)」

響「(わからない・・・)」



8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:13:27.70 ID:G4PPjYmp0
提督「」カキカキ

響「」カキカキ

提督「おっと・・・ここは・・・」カキカキ

響「」カキカキ

響「・・・・・・」



9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:15:58.94 ID:G4PPjYmp0
響「・・・司令官」

提督「ん? なんだ?」

響「親子って・・・どんなものなのかな?」

提督「え? 親子? いきなりどうしたんだ?」

響「いや・・・私には父親と母親というものがいないから」

響「どんなものなのかな・・・と」

提督「うーん・・・親子ねぇ・・・」

響「・・・・・・」



10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:20:53.13 ID:G4PPjYmp0
提督「そうだねぇ・・・強い絆で結ばれている」

提督「始まりから終わりまで、ずっと一緒にいる存在・・・かな?」

響「・・・? よく意味がわからないんだが・・・」

提督「すまんな、上手く伝えられないな」

提督「まぁ、大切な人であることは変わりないよ」

提督「俺のことを生んで、今まで大切に育ててきてくれた存在だからな」

響「ふーん・・・」

提督「傍から見れば、俺と響は親子に見られるかもしれないな」

響「そうなのかい?」

提督「顔は似ていないけどな、ははは!」

響「・・・・・・」



11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:26:18.53 ID:G4PPjYmp0
響「(私を育ててくれる存在・・・それが親なのか?)」

響「(では、今まで私の面倒を見てきてくれた司令官こそが)」

響「(私の親なのだろうか?)」

響「(でも血は繋がっていない、それどころか)」

響「(司令官は人間で、私は艦娘だ)」

響「(母親は? そもそも親というのは)」

響「(父親と母親が揃っていなければいけないのだろうか?)」

響「(・・・・・・)」





no title







12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:30:42.26 ID:G4PPjYmp0
響「(私は人間として、この世に生まれてきてはいない)」

響「(だからわからない)」

響「(一体何が親子なのか)」

響「(親子は必ず仲が良いものなのか)」

響「(絶対に守るべき、大切な存在なのか)」

響「(どんなことを感じ、どんなことをして)」

響「(そしてどんな過程で育ち、私は成長していくのか)」

響「(わからない)」

響「(わからない)」

響「(わからない・・・)」

響「(・・・・・・)」



13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:36:51.92 ID:G4PPjYmp0
暁「響?」

響「?」

暁「大丈夫? 最近、なんだか難しい顔をしていることが多いけど」

響「あぁ・・・大丈夫だよ」

響「ちょっと気になることがあるだけだよ」

暁「そう・・・本当に大丈夫?」

響「うん、平気だよ」

暁「なら良いんだけど・・・」

響「暁は優しいね、私に気を遣ってくれて」

暁「あ、当り前よ! 暁はみんなのお姉さんなんだから!///」

響「ふふ・・・」ニコ

響「(・・・・・・)」



14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:40:30.42 ID:G4PPjYmp0
響「(気になる)」

響「(気になる)」

響「(どうしても気になってしまう)」

響「(段々自分がわからなくなってきた)」

響「(私は一体何者なのだろうか?)」

響「(艦娘はどうやって生まれるのだろうか?)」

響「(わからない・・・記憶がない・・・)」

響「(・・・・・・)」

響「(・・・頭が痛くなってきた)」

響「(・・・・・・)」

響「(・・・・・・・・・)」



16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:47:44.04 ID:G4PPjYmp0
響ちゃんのキャビン吸ってきます


17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:58:00.55 ID:G4PPjYmp0





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





ゴホ・・・・・・     プクプク・・・・・・





響「・・・・・・」





no title







18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 23:00:51.29 ID:G4PPjYmp0
響「(あぁ・・・私は沈んでしまったんだ・・・)」

響「(結局、気になっていたこともわからないまま)」

響「(沈んでしまった・・・)」

響「(暁、雷、電、司令官・・・)」

響「(もう・・・会えないんだね・・・)」

響「(さようなら・・・)」

響「(・・・・・・)」



19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 23:03:16.44 ID:G4PPjYmp0
響「(このまま私は)」

響「(暗く、そして冷たい海の底へ)」

響「(沈んでいくのだろうか・・・?)」

響「(・・・・・・)」

響「(・・・?)」

響「(確かに・・・暗い)」

響「(でも、何故か悪くない)」

響「(とても落ち着く)」



20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 23:22:13.84 ID:G4PPjYmp0
響「(冷たい・・・? いや、冷たくない)」

響「(寧ろ温かい)」

響「(とても心地が良い・・・)」

響「(どうしてだろうか?)」

響「(私はこれから沈む・・・人間で言えば)」

響「(死ぬというのに・・・)」

響「(どうしてこんなに冷静でいられるのか)」

響「(どうしてこんなに落ち着くのか・・・)」

響「(なんだろう・・・)」

響「(この・・・全身が優しい何かで包み込まれるような感覚は・・・)」

響「(こんな感覚・・・初めてだ・・・)」

響「(あぁ・・・あぁ・・・良い・・・良い・・・とても気持ちが良い・・・)」

響「(・・・・・・)」

響「(・・・・・・・・・)」

響「(・・・・・・そうか)」

響「(やっとわかった・・・)」

響「(これがお腹の中なんだ・・・)」

響「(心地よい温かさの羊水に包み込まれ)」

響「(不思議にも落ち着く暗さの中に)」

響「(私はいるんだ・・・)」

響「(私は・・・これから生まれる・・・?)」

響「(何に生まれ変わるのだろうか・・・?)」

響「(・・・・・・)」

響「(・・・・・・・・・)」

響「(この青く、広い海は・・・)」





ヒビキ「(私の母だったんだ・・・・・・)」





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『Abyssal Fleet ( 深海棲艦 ) END : 母なる海』




22 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/11(月) 07:53:17.15 ID:zI61vFJA0
乙です


元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431262055/


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