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キュゥべえ「君たちはいつもそうだね」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:12:20.58 ID:twu1g3DQ0
(◕‿‿◕)


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:12:48.77 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「ボクたちの星では、感情というものは極めて稀な精神疾患でしかないんだ」

まどか「えっ、そうなんだ――あ、キュゥべえ、ママがね、冷蔵庫にプリンあるって」

キュゥべえ「プリンかい?」

まどか「うん。二人で一緒に食べようね」ガサゴソ

キュゥべえ「僕の分もあるのかい!?」

まどか「てぃひひ、嬉しそうだね、キュゥべえ」

キュゥべえ「嬉しそう? まどか、さっきも言ったと思うけど、ボクたちに感情というものは存在しないんだ」

まどか「え、そうなの……かな」




5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:14:11.69 ID:twu1g3DQ0
まどか「……♪」モグモグ

キュゥべえ「がつがつがつがつがつがつがつがつ!」

まどか「もう、キュゥべえ。そんなに急いで食べなくてもいいんだよ?」クスッ

キュゥべえ「とっても美味しいねっ。まどか!」

まどか「うん!」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:15:17.51 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「装飾のない簡素な容器に入れられていて見栄えはないが、代わりに甘い香りが食欲をそそる。
色、艶、そしてつついた時の弾力も申し分もない。それに、味もばっちりだ。程よいカスタードクリームと生クリームでプリン本来の味とも言えるまろやかさが引き出されている。そしてこの舌触り」

まどか「え、えっと……」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:15:53.04 ID:twu1g3DQ0
-------------------------------------

キュゥべえ「ああ、もう無くなっちゃったみたいだね……」ションボリ

まどか「……プリン美味しかった? キュゥべえ」

キュゥべえ「はあ。まどか、感情がないボクらは、味覚による楽しみを味わうことができないんだ。君たちみたいに、食物を摂取しても美味しいって感じることはないんだよ」

まどか「そ、そうなんだ……」

キュゥべえ「ところで、プリン、美味しかったね、まどか」

まどか「思いっきり美味しいって感じてるよね!?」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:17:21.15 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「まどか、僕たちに感情は――」

まどか「う、うん。感情、ないんだよね」

キュゥべえ「……君たちはいつもそうだね。相手が自分とは違う生き物だと知れば、そうやって距離を置く」

まどか「ご、ごめんね? わざとじゃ……ないんだけど」

キュゥべえ「そうなのかい?」

まどか「うん。わたし、キュゥべえのこと大切なお友達だって思ってるし」

キュゥべえ「それは光栄だね」キュップイ

まどか「そうかなぁ。わたしなんかと。別に、たいしたことじゃないと思うけど……」テレテレ

キュゥべえ「ねえまどか」

まどか「何、キュゥべえ?」

キュゥべえ「プリンはまだあるかい?」

まどか「美味しいって思ってるじゃないの!」


11: ◆Geso.97v1A :2011/12/02(金) 23:19:08.57 ID:rrThFKFT0
これは可愛いきゅっぷいさん


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:19:59.73 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「思ってないよっ! ボクたちはっ! 感情なんて持ってないんだっ!」バンッバンッ

まどか「ほ、ほら! 今もそうやって怒ってる!」

キュゥべえ「わけがわからないよ!」ドンドンッ

まどか「わたしも、わけがわからないよ……」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:23:01.76 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「君たち人間の価値観は、ボクたちインキュベーターには理解できないね」

まどか「う、うん。なんかごめんね?」

キュゥべえ「――あ、そろそろ野球中継が始まる時間だね」

まどか「え……? う、うん」

キュゥべえ「まどか、リモコン取ってくれるかい?」


キュゥべえ「――そこ、そこで打つんだ! ああ、何をやってるんだ君はっ! 二死満塁で三振なんて、わけがわからないよ! わけが! わからないよ! わけが! わからない、YO!」バンバンッ!

まどか「……ねえ、人間の価値観、理解できないんだよね……?」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:25:22.94 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「……。っ!?」ピクリ

まどか「……キュゥべえ? どうしたの?」

キュゥべえ「これは、魔女反応だ。まどか、暁美ほむらのところからだよ」

まどか「えっ、ほむらちゃん!? でも、ほむらちゃんなら……」

キュゥべえ「たしかに、彼女ほどの魔法少女なら、一体の魔女を倒すのにそれほど時間がかからないだろう。でも、どうやら苦戦してるようだね」

まどか「た、助けに行かなきゃっ!?」

キュゥべえ「こっちだよ、まどか。道案内は任せて!」タタタッ


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:26:06.11 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「――道に迷ったね。やれやれ、まずいよ、まどか」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:28:45.70 ID:twu1g3DQ0
まどか「え、それって、あなたのせいでしょ!?」

キュゥべえ「君たちはいつもそうだね。自分の都合が悪いとすぐ人に責任を押し付ける」

まどか「わ、わたしのせいなの!?」

キュゥべえ「ボクじゃない! ボクのせいじゃない!」ジタバタ

まどか「何でそんなに必死なの……それにキュゥべえ、ほむらちゃんが危ないって言うのに、なんでそんなに落ち着いてるの?」

キュゥべえ「――ボクには、感情はないからね」

まどか「う、うん。キュゥべえはそうだったね……。わたしわかったよ。うん。で、でもっ、早くしないとほむらちゃんが危ないんだよ!」

キュゥべえ「まどか、魔法少女でもない非力な君が彼女のところへ行ったところで、何か手助けができるのかい?」

まどか「そ、それはそうだけど……。でもわたし、ほむらちゃんのためならっ。何でもできることを……」

キュゥべえ「ボクは、君が彼女のために何かをできるとは思えないね。君は魔法少女じゃないからね」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:32:28.57 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「彼女を助けることができるのは、おそらく、彼女と同じ魔法少女だけさ」

まどか「そんな……。キュゥべえ、マミさんと杏子ちゃんは?」

キュゥべえ「彼女たちなら、今頃別のところにいるだろうね。さやかの特訓に遠くへ行くって言ってただろう? 今からじゃ到底間に合わないよ。」

まどか「じゃ、じゃあ、この街にいる他の魔法少女は!?」

キュゥべえ「ボクの知る限りは、この街にいる魔法少女は暁美ほむら以外誰もいない」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:32:51.76 ID:twu1g3DQ0
まどか「なんとか、ならないの……? キュゥべえ」

キュゥべえ「なんともならないね。でも、なんともならないこの状況を、なんとかする方法はあるよ?」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:35:12.95 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「ボクと契約して、魔法少女になるんだ。ほむらが助かる道はそれしかない」

まどか「わ、わたしが……?」

キュゥべえ「ボクと契約してよ、まどか!」

まどか「それはそうだけど、キュゥべえ。……あのね?」

キュゥべえ「わかったよ! まどか、契約してくれるんだね!」

まどか「あの、キュゥべ」

キュゥべえ「さあ、早く、君の祈りでソウルジェムを輝かせるんだ!」

まどか「あの」

キュゥべえ「契約してよ! 契約してよ!」

まどか「……キュゥべえ、わたし」

キュゥべえ「契約しろよおおお! 君はいったい何をしてるんだ! 君の! 友達が! 危ないんだろ! なら君はボクと契約して魔法少女になってよ! わけがわからないよ! 君たちはいつもそうだね! わけがわからないよおおお!」ダンダンダンッ!

まどか「落ち着こうよ!?」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:38:03.59 ID:twu1g3DQ0
まどか「その……。うん、この際感情がどうとかどうでもいいけど……ご、ごめん……あの、キュゥべえ、わたしね」

キュゥべえ「なんだい? 契約かい?」

まどか「う、ううん。違うの。あの、わたし、ほむらちゃんと約束したんだ」

キュゥべえ「君の願い事はそれでいいのかい?」

まどか「わたし願い事なんて言ってないんだけど!? ちゃんとわたしの話を聞いてよキュゥべえ!」

キュゥべえ「やれやれ。いつもは君たちの方が、ボクの話を聞かないのにね。わけがわからないよ」

まどか「……あの、キュゥべえって、たまに話が通じないよね……」

キュゥべえ「感情のないボクらにとって、人間の価値観の方が理解できないよ」

まどか「う、うん……。そうだね。感情、ないんだよね……」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:39:47.00 ID:twu1g3DQ0
まどか「――って、そうじゃなかった。あのねキュゥべえ、わたし、ほむらちゃんと約束したんだ。魔法少女に、ならないって」

キュゥべえ「は!?」

まどか「ごめんね? でもわたし、ほむらちゃんとの約束、破りたくないんだ」

キュゥべえ「――まあ、君がどんな判断を下そうと、それは君自身が決めたことだからね。ボクにとって、別に驚くほどのことでもないね」

まどか「さっき露骨に驚いてたよね!?」

キュゥべえ「まどか、ボクたちインキュ――」

まどか「感情、ないんだよね……わかってるよ、キュゥべえ。人間の価値観は理解できないんだね」

キュゥべえ「――ベーターは、感情というものが存在しないんだよ」

まどか「うん、わかってる。あなたの言いたいことはわかってるからね。わたしバカじゃないから、理解できてるよ」

キュゥべえ「え、契約してくれるのかい!?」

まどか「何の話!?」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:41:13.66 ID:twu1g3DQ0
まどか「もうあなたの言ってることついていけない……」

ほむら「……まどか」ストッ

まどか「あれ!? ほむらちゃん!?」キョトン

ほむら「……どうしたの? そんなに驚いて」

まどか「だ、だって、キュゥべえが、ほむらちゃんが危ないって」オロオロ

ほむら「……魔女のことかしら?」

まどか「う、うん」

ほむら「……それならさっき、倒したわ。問題ない」

まどか「えっ。…………キュゥべえ、まさかあなた、知って……」

キュゥべえ「聞かれなかったからね」

まどか「知ってて、わたしに契約を迫ってたの?」

キュゥべえ「聞かれなかったからね」

まどか「……」ジトー

ほむら「……まどか?」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:43:36.30 ID:twu1g3DQ0
キュゥべえ「まあまあ。まどか、怒らないでボクの顔を見るんだ」

まどか「……」








          ,.r '  ̄ ヽ、                         ,r '  ̄ ヽ
         ,/  ,. ;;;;;;;;i´`i ゙、                       /  ,,;;;;;;;;;;;i´`i゙、
         |  l;;;;;;;;;;;;;;i'´ |                       |  l;;;;;;;;;;;;;;i'´ |
          、  ヽ;;;;;;;ノ  /                        、  ヽ;;;;;;;ノ  /
          ヽ、    ノ                         ヽ、    ノ
             ̄ ̄                              ̄ ̄




                       ヽ____,--、__ノ





キュゥべえ「さあ、早く契約を!」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:45:36.62 ID:twu1g3DQ0
                     |      l
.                  「ノ / / / !
                 ヽノ / / l
                     / /`ー辷'__ノ\_/ ⌒ヽ
                 /   |! l   /       \
                   /        〃         `ヽ、
               l                     ヽ \
              /l         イ l               l \\
                l    l   l !     (こ)   /   l―――`
               l       l    lハ       /   ハ
            l       l   l  ヽ〈      !    ト、 ヽ
             /        !   !  l `ー―‐┤  〃l \)
            ,イ       l   l   !      !   ´ !
.        _//     ヽl j  l   l   r=|     |=、、
.        /  l       l し_ノし_ノ   ((_|___」ノノ
.       /    l         l  /  l     ((`二l¨0 ̄0¨0!´
.     /     l       l /   |    ` ̄l     l


おしまい


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:46:12.43 ID:twu1g3DQ0


          ,.r '  ̄ ヽ、                         ,r '  ̄ ヽ
         ,/  ,. ;;;;;;;;i´`i ゙、                       /  ,,;;;;;;;;;;;i´`i゙、
         |  l;;;;;;;;;;;;;;i'´ |                       |  l;;;;;;;;;;;;;;i'´ |
          、  ヽ;;;;;;;ノ  /                        、  ヽ;;;;;;;ノ  /
          ヽ、    ノ                         ヽ、    ノ
             ̄ ̄                              ̄ ̄




                       ヽ____,--、__ノ





キュゥべえ「このスレを開いた君! ボクと契約して、魔法少女になってよ!」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:46:57.95 ID:5OYwAFK40
乙乙乙


38: ◆Geso.97v1A :2011/12/02(金) 23:47:52.08 ID:rrThFKFT0
可愛いよきゅっぷい可愛いよおお


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/02(金) 23:49:07.05 ID:oMSAxka00
面白いべえさんでした


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/03(土) 00:03:14.17 ID:XV2Jik6U0
乙きゅっぷい


魔法少女まどか☆マギカ キュウべぇ くたくたぬいぐるみ
魔法少女まどか☆マギカ キュウべぇ くたくたぬいぐるみ

キュゥべえ でかモフ抱きまくら
キュゥべえ でかモフ抱きまくら

魔法少女まどか☆マギカ キュゥべえボイス付きペン
魔法少女まどか☆マギカ キュゥべえボイス付きペン




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