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ほむら「誰もいない世界、彼がいる世界」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:06:36.16 ID:7NNZ9zeX0
ほむら「また、まどかを救えなかった…」

ほむら「どうして…何がいけないの…」

ほむら「……」

ほむら「次は…必ず……」

───────
─────
───


ほむら「ふぅ…あら?周りの景色がおかしいわね…それになんだか暑い…」

ほむら「森の中……どこなのかしら…」

ほむら「まあ、散策してれば人と出会うでしょう…」




4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:09:37.09 ID:7NNZ9zeX0
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ほむら「な、なによここ…見滝原じゃないわ!」

ほむら「全然知らない町並みだし、人がいないわ…まるでゴーストタウンね…」

ほむら「と、とにかくまた時間遡行を……」

ほむら「で、できなくなってる…どうしたっていうのよ……」

ほむら「……考えても無駄ね…とにかく人を探さなくては…」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:12:48.06 ID:7NNZ9zeX0
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ほむら「…学校みたいね…それにしても嫌に塀が高いわ」

ほむら「とりあえず、誰かいないか探索ね」

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ほむら「誰もいないし、電話も通じない、電気も通ってない…なんなのよ……」

ほむら「……あ。まだ屋上を見てなかったわね」

ほむら「ダメだろうけど…一応行ってみましょう」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:16:00.97 ID:7NNZ9zeX0
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ガチャ

ほむら(風が強い…あれは電波塔かしら…あれ?ベンチで誰か寝てる?……よかった人がいた)

バタン

ほむら「あの、すいません」

寝てる人「………ムニャムニャ」ゴロン

ほむら(綺麗な銀髪…それにモデルみたいな顔立ちね……)

寝てる人「ムニャ…ぶへへそんなに舐めたら僕の息子でもさすがになくなっちゃいますよ…ムニャ」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:20:37.76 ID:7NNZ9zeX0
ほむら「……すいません!起きてください!」

寝てる人「ムニャ……んんぅ………後2時間………」ゴロン

ほむら「……」ベチッ!

寝てる人「いってー!!なにするんだよ!!人が気持ちよく惰眠を貪ってるっ…ての…に?………あれ?人だ」

ほむら「ええ、人よ」ファサァ

起きた人「うーん?あれ?……ああ、まだ夢見てるんだな俺……そうか、ならこの黒髪ロングっ娘に何しても許されるな」ガバッ!

ほむら「えっ?ちょ、やめ…」バチーン!

起きた人「へぶっ!……ふっ…なかなかいいビンタだった…ぜ……」ガクッ

ほむら「ちょ、ちょっと待って!聞きたいことがあるのに…ああ、もう!」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:24:56.75 ID:7NNZ9zeX0
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ほむら「…目が覚めたみたいね」

起きた人「んん……やっぱり夢じゃなかったのか」

ほむら「ええ、夢じゃないわ」

起きた人「カラデ免許皆伝のこの俺をビンタ一発で倒すとは…なかなかの使い手だな!女史!」

ほむら「……はあ…」

起きた人「…冗談は置いといて、なに?じゃあ君は強姦しそうになった男が起きるまで待ってたのか?物好きだな」

ほむら「……ちょっと聞きたいことがあって」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:29:08.26 ID:7NNZ9zeX0
起きた人「まあ、なんだ。その前に自己紹介といこうか。俺は黒須太一、ヤングアダルト候補生の黒須太一だ」

ほむら「(ヤングアダルト候補生?)…私は暁美ほむらよ」

太一「ほむらか、なんか似合わないな」

ほむら「……なんでよ」イラッ

太一「見た目クールなのに名前がほむらっておかしくないか?…あ、ベッドの上では燃え燃えってわ…おごっ!」バチーン!

ほむら「いい加減にセクハラはやめてくれないかしら!」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:34:54.24 ID:7NNZ9zeX0
太一「てて…いやあ、ごめんごめん。久しぶりに人と接したから調整が効かなくて」

ほむら「久しぶりに…?」

太一「ああ、本当に久しぶりだ。どれくらいぶりだろうな…」

ほむら「この町にはあなた以外の人はいないってこと、なの?」

太一「いや、町というか世界」

ほむら「世界……?」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:39:49.25 ID:7NNZ9zeX0
太一「ああ、この世界はほむほむと俺の二人きりの世界だ。新世界のアダムとイブになろうじゃないか!」

ほむら「どうして……そんな……これじゃまどかを…」グスッ

太一「あ、あれ?ちょ、泣かないで!どうしたらいいかわかんなくなるから!え?なにそんなにセクハラ嫌だったの?ただの挨拶じゃないか!な?な?」アタフタ

ほむら「あなたのせいじゃないわ…これは私の問題なの……」グスッ

太一「……話くらいは聞いてやるよ」

ほむら「…え?」

太一「暇だから話くらい聞いてやるって言ってんの。ほら、話してみろよ」

ほむら「……実は………」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:44:12.02 ID:7NNZ9zeX0
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太一「…そんなことが……」

ほむら「信じないわよね…魔法少女や時間遡行なんて…」

太一「信じるよ」

ほむら「え?」

太一「俺だってこんな世界にひとりぼっちだしな。大抵のことは信じられる」

ほむら「…本当にひとりぼっちなの?」

太一「……今はね。最初の頃は大事な人達も一緒にいたけど」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:49:45.75 ID:7NNZ9zeX0
ほむら「その人達はどうしたの?」

太一「送り帰した。元の世界に」

ほむら「元の世界…?」

太一「俺の幼なじみが言うには、この世界は平行世界みたいなんだ。人類が滅亡した平行世界」

ほむら「……私も元の世界に送り帰して貰えないかしら?」

太一「……すまないけど、もう無理なんだ。元の世界との接続は途切れてるし、ほむほむの世界が俺達のいた世界と同じとは限らない」

ほむら「……そう」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/06(火) 23:55:13.12 ID:7NNZ9zeX0
太一「ま、この世界は停滞している。時間はたっぷりある」

ほむら「……」

太一「ほむらの世界への帰り方を探そうぜ!俺もできる限り手伝うからさ!」キリッ

太一(今のは決まった!ほむほむ確実に俺に惚れた!換えのパンツが必要なくらいに!)

ほむら「!………(よく見たら綺麗な目…虹色に光ってる…)」ドキッ

太一「あ、あれ?なに俺の顔見て固まってるの?……うわああああああああ!!俺がキモダンだからか!これだから面食いな女は!」

ほむら「え、え?いや、違うの」アセアセ


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:00:30.15 ID:OPjuGZwH0
太一「俺だって不細工に生まれたくて生まれたわけじゃないのに…神はなんて無慈悲なんだ…いっそタニシに生まれ変わりたい……」グスッ

太一「ちくしょう…世界中のイケメン全員死ね!……あ、俺しか男いないか…」グスッ

ほむら「わ、私はかっこいいと思うけど…お、お世辞じゃないわよ」アセアセ

太一「慰めはいらない!愛をください!」クワッ!

ほむら「慰めじゃないわよ!あなたはかっこいい、わよ…見た目わね」アセアセ

太一「おお、女神じゃ女神がおわす…子供は野球チームくらい作ろうねほむほむ!リーグ戦組めるくらいに!」ガバッ!

ほむら「ひっ!」バチーン!

太一「エクセレンッ!」ズザー


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:05:35.60 ID:OPjuGZwH0
太一「いってー…ほむほむはお堅いなー。そんなことじゃ恋人できないぞ」

ほむら「わ、私は別にそんなのは…」

太一「ま、ほむほむにはまだ早いみたいだな…」

ほむら「……」

太一「…もう、夕方か…どうする?俺の家に来るか?」

ほむら「あ、あなたの家に?」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:09:16.40 ID:OPjuGZwH0
太一「嫌なら別にいいんだぞ。誰もいないんだから適当な家で寝泊まりしても罪にならないしな」

ほむら「……お願いするわ」

太一「では、お手をマモドアゼル。愛貴族たる私めがエスコートいたします」

ほむら「結構よ」パシン!

太一「っつ…本当にノリ悪いな…おまえ」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:13:43.24 ID:OPjuGZwH0
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太一「我が城に到着っと…」

ガチャ

太一「ほら、上がりなよ」

ほむら「お、おじゃまします」

太一「はいはい、おじゃまされます」

バタン

太一「階段登って突き当たりが俺の部屋ね。ま、適当に寛いでて。ちょっと飯と冷たい物用意してくるから」

ほむら「ええ、ありがとう」

タンタンタンタンタン


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:17:42.65 ID:OPjuGZwH0
────────────────────────

ガチャバタン

太一「おまたせー」

ほむら「なにかしら、これ?かき氷かしら?それとおいもね」

太一「ノンノン、ミルクセーキでござい。こっちはじゃがバターね」

ほむら「ミルクセーキって飲み物じゃなかったかしら?」

太一「これはね、本場長崎のミルクセーキなの。かいた氷に卵黄と砂糖とミルク、練乳を入れて作る激甘スイーツ」

ほむら「…体に悪そうね……」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:21:51.58 ID:OPjuGZwH0
太一「なにおう!食わないなら俺一人で食うぞ!」シャクシャク

ほむら「い、いえ、いただくわ」シャクシャク

太一(かかった!)

ほむら「あら、甘くて美味しいわね。それに独特のコクがある」シャクシャク

太一「だ、だろ?しかも外はまだ暑いからな汗を引かせるのには丁度いいんだよ」ハァハァ

ほむら「それにしても、このコクはなんなのかしら?さっき言った材料だけで出るものなの?」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:26:36.88 ID:OPjuGZwH0
太一「じ、実はね、言ってなかった隠し味があるんだ」ハァハァ

ほむら「なにかしら?」

太一「二億匹の僕のワンダフルライフ達さ」ハァハァ

ほむら「……えっ?」

太一「二億匹の僕のワンダフルライフ達ですよ、お嬢さん」ハァハァ

ほむら「……」バチーン!

太一「ファービュラス!」ズザー


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:31:26.97 ID:OPjuGZwH0
ほむら「まったく、あなたは何を考えてるの!」

太一「軽い冗談じゃないか…本当はハチミツだよ……」

ほむら「……」ジトー

太一(oh…蔑むような眼差し…あ、やばい下腹部に血流が集まっちゃう///)ムクムク

ほむら「ちょ///な、なに考えてるのよ!」バチーン!

太一「グゥレィト!」ズザー


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:36:00.98 ID:OPjuGZwH0
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ほむら「はあ…ご飯食べるだけでなんだかどっと疲れたわ…」

太一「…俺も疲れたよ。殴られ疲れた…はあ…」

ほむら「……」

太一「…あ、そういやこの世界のことあまり詳しく話してなかったな」

ほむら「…そ、そうね」

太一「一応簡単に説明しとくぞ。この世界は人類が滅亡した平行世界…これは話したよな」

ほむら「ええ」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:40:09.33 ID:OPjuGZwH0
太一「しかも一週間をループしてるんだ」

ほむら「ループ?」

太一「そう、ループ。日曜の昼でリセットされる閉じた世界。記憶も物も世界さえもね」

ほむら「それじゃあ、なんであなたは記憶を持って今ここにいるの?」

太一「それは特異点があるからさ。そこにいるとリセットから逃れられる」

ほむら「そうなの…じゃあその特異点に行けばなにかわかるかも」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:44:28.53 ID:OPjuGZwH0
太一「どうだろうな…」

ほむら「……」

太一「…この目気持ち悪いだろ?元々はこの目のせいでこの世界に来たみたいなんだ。ま、これのおかげでみんなを帰せたけど」

ほむら「気持ち悪くないわ…虹色でとても綺麗よ」

太一「そうか?なんか、照れるな…」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:48:50.04 ID:OPjuGZwH0
ほむら「………あなたはこんな誰もいない世界で辛くないの?」

太一「…辛くないって言ったら嘘になるけど…側に人がいなくても思い出は側にいてくれる。思い出があればまだ大丈夫」

ほむら「……あなた強いのね」

太一「強くなんてないさ、弱いよ俺は。ミジンコ並み」

ほむら「でも……」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:53:22.62 ID:OPjuGZwH0
太一「…人はさ、結局ひとりなんだよ。生まれてから死ぬまで。でもな、その間にどれだけの人と関われるか、思い出を残せるか、それが大事なんだと俺は思うんだ」

太一「誰だってひとりは嫌だろう。孤独は怖いだろう。だけど、思い出と思い出の中の人達は決して裏切らない」

太一「それを心の真ん中に置いていれば周りに人がいないことなんてなんでもないさ」

ほむら「……やっぱりあなたは強い人だわ」

太一「よせよ、あまりしつこいと劣情を催すぞ」

ほむら「……はあ…」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 00:57:53.17 ID:OPjuGZwH0
太一「ま、今日は遅いし明日色々調べようぜ。向かいのおばさんの部屋自由に使っていいから」

ほむら「そうね、ありがとう。使わさせて貰うわ」

太一「じゃあ、おやすみ」

ほむら「ええ、おやすみなさい」

ガチャバタン

ほむら(私と似た状況…でも彼は……)


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:01:32.71 ID:OPjuGZwH0
────────────────────────

タンタンタンタンタン

ほむら「おはよう。早いのね」

太一「おう、おはよう。昨日はよく眠れたか?」

ほむら「ええ、おかげ様でね」

太一「俺は飯の用意しとくからほむらは体洗ってこいよ。隣の家の風呂に水張ってあるから」

ほむら「何から何まですまないわね…」

太一「いいって、早く行ってこいよ」

ほむら「それじゃあ、行ってくるわ……覗かないでよ」

太一「わ、わかってるって!いってらっしゃい」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:06:36.54 ID:OPjuGZwH0
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ほむら「他人の家で勝手にお風呂なんて気が乗らないわね…」スルッパサッ

ガララーバタン

ほむら(それにしても…黒須太一…一体何者なの?…)ジャパッ

ほむら「冷たっ」ビクッ

ほむら(おどけているけど…世界にたったひとりなのよね)

ほむら(普通だったら心が壊れてもおかしくないのに…彼はわざわざ記憶をリセットせずにこの世界で生きている)

ほむら(……本当に信用して大丈夫かしら?)


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:12:00.69 ID:OPjuGZwH0
────────────────────────

ほむら「ふぅ、そろそろ上がりましょうか」ザパッ

ガララーバタン

ほむら「……あれ?私の服がない……これは置き手紙?」ペラ

『服は昨日一日で汚れていたので洗っておきます。良ければこれを着てください。 黒須太一』

ほむら「……気遣いができてるのかお節介なのか…ん?まだ、続きがあるわね」

『追伸 ブラはスポブラ、パンツはくまさんです。後で下着姿見せてください。お願いします』

ほむら「前言撤回…ただの変態だわ…」グシャグシャ


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:17:17.58 ID:OPjuGZwH0
────────────────────────

太一「お、上がったか。…似合ってるじゃないか群青学院の制服」グッ

ほむら「……おかげ様でさっぱりしたわ。ありがとう」

太一「はは、それはよかった」

ほむら「ところで私の着てた服は?」

太一「ああ、洗って庭に干してるよ。でも、あのブラのサイ……」

ほむら「なにか言ったかしら? 」ギロッ

太一「……まだまだ育ち盛りだ。そのうちぱふぱふもできるようになるさ」

ほむら「あなたは!……もういいわ」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:21:32.89 ID:OPjuGZwH0
太一「……あれ?ビンタしないんだ?どういう心境の変化?」

ほむら「毎度毎度ビンタしてたら手が勿体無いもの」ファサッ

太一「クールビューティーだね!ほむりん!」グッ

ほむら「本当に疲れるわ…あなたと話すと……」

太一「あ、飯は缶詰めでいいよな?もうすぐできるけど」

ほむら「…ええ、構わないわ」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:25:11.98 ID:OPjuGZwH0
太一「よし、なら飯食べたら一度学校に行こうか」

ほむら「なんで学校に?そこに特異点があるの?」

太一「いや、昼飯の調達。調達後にちょっと山へハイキング」

ほむら「ハイキング…?」

太一「久しぶりに人に会ったら行きたくなってさ。…その後特異点に案内するよ」

ほむら「…そうなの…わかったわ」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:28:26.35 ID:OPjuGZwH0
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太一「…じゃあ、俺は昼飯のパン取ってくるから。適当に校内散策しときなよ」

ほむら「え?でも、どうやってまた集まるの?」

太一「あー…じゃあ、校門集合で。校門なら校舎から見えるしどっちかがいれば集まれるだろ?」

ほむら「わかったわ。じゃあ、また後で」

太一「おう」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:34:04.16 ID:OPjuGZwH0
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ほむら「しかし、この世界もおかしいわね。人どころか動物さえいないなんて」

ほむら「あら?ここは校長室のようね。少し入ってみましょうか」

ガチャギギギ

ほむら「広いわね…というかこの学校自体が色々豪華すぎる……」

ほむら「これは書類棚ね。ん…?適応係数評価ファイル?…なにかしら」ペラ

ほむら「適応係数…精神的に社会に適応できるかどうかの度合い…」

ほむら「…ここは普通の学校ではなく、隔離施設みたいなものってわけね……ん?」ペラ


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:41:11.91 ID:OPjuGZwH0
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適応係数とは社会に適応可能かを百分率で表したものであり、数値が高いほど重篤となる。
通常は30%を超えた場合社会適応不可となるが、ここ群青学院に於いての平均数値は45%前後である。
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在籍番号:XX-XXXX-XXXX 氏名:黒須太一 性別:男 適応係数:84%
上記の生徒は、普段は一般的な群青学院の生徒に比べ、他の生徒との交流も盛んで扱い易い傾向にある。
しかし、適応係数84%は規格外であり、通常なら意思疎通すらままならない。
いつどんな行動、衝動を起こすか判らないので注意されたし。

ほむら「……彼が?重篤者…?」

ほむら「そ、そんな…確かに少し変人だけど……」

ほむら「……」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:48:46.14 ID:OPjuGZwH0
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太一「遅かったなほむほむ。お花でも摘んでたのかな?」

ほむら「ちょっとね…」

太一「?……顔色悪いけど大丈夫か?熱でもあるんじゃ…」スッ

ほむら「さ、触らないで!」パシッ

太一「…ほむら?」

ほむら「あ、いや、ごめんなさい…。その、なんでもないから心配しないで」

太一「……ならいいけど」

ほむら「さっさと行きましょう」

太一「ああ、わかった」


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:55:05.12 ID:OPjuGZwH0
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太一「早く帰りたいだろうにごめんな、付き合わせて…」

ほむら「別に…」

太一「さあて、着いたぞ」

ほむら「……」

太一「いいだろ、ここの眺め」

ほむら「そうね…」

太一「ここ、お気に入りなんだ。ここから下界を眺めてると些細なことなんて気にならなくなる」

ほむら「……」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 01:59:04.56 ID:OPjuGZwH0
太一「……見たんだろ?俺の適応係数…」

ほむら「!」

太一「おまえがあまりにも遅いから探しに行ったんだよ。で、校長室にいるほむりんを目撃」

ほむら「……あれは本当なの?この世界にいたあなたのことで、今ここにいるあなたとは関係ないことじゃないの?」

太一「ここも、俺がいた元の世界も人がいない以外は同じだよ。だから俺も適応係数84%の化物ってこと」

ほむら「でも……」

太一「でも、じゃない。本当にダメ人間なんだよ俺は。……人間ですらないか」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:05:18.41 ID:OPjuGZwH0
太一「俺は…群青にいた俺達は多かれ少なかれ自動的なんだよ。普段は普通に見えてもここって時が来たら暴走する」

太一「理性での制御なんて効かないんだ。オートメーション…どんなに大事な人でも傷つけてしまう、見境なくね」

太一「だから、俺は大事な人達を元の世界に送り帰した。大事だから、傷つけたくないから」

ほむら「あなた、は…」

太一「泣きそうな顔するなよ…でも、送り帰して何十回かループした後で気付いたよ。やっぱりひとりぼっちは寂しいって…でもな、生きるって誓ったんだ…あの人に…」

太一「………なんか湿っぽくなったな…ははっ…」

ほむら「ごめんなさい…私が余計な物に興味を示さなければ……」

太一「いいんだ。本当のことだし気にしてない。…問題は俺の側にいてほむほむが居心地悪くないかどうかだ」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:10:29.91 ID:OPjuGZwH0
ほむら「いえ、大丈夫よ。やっぱりあなたは強くて優しい人だわ」

太一「……いきなり襲い掛かって服引っ剥がすかもだぞ?」

ほむら「その時は正気に戻るまでビンタしてあげるわ」

太一「ははっ!そりゃあいいな!」

ほむら「ふふっ」

太一「やっと笑ったな…女の子は笑顔が一番だぞ、ほむほむ!」グッ

ほむら「……もう」

太一「よし、お昼にしよう!」

ほむら「ええ」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:13:07.22 ID:OPjuGZwH0
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太一「飯も食ったし、特異点に行ってみるか」

ほむら「その特異点ってどういう場所なの?」

太一「祠だよ。ま、聞くより見るだ。行こうか」

ほむら「そうね」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:18:05.33 ID:OPjuGZwH0
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太一「着いたぞ。ここが祠だ」

ほむら「……ここ私が最初に来た場所だわ」

太一「そうなのか……ん?」

ほむら「どうかしたの?」

太一「…いや、なんでもない」

ほむら「ここにいればループから逃れられるのね」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:22:10.85 ID:OPjuGZwH0
太一「ああ、何故かここだけはループから外れてるんだ」

ほむら(特に何も感じないわね……本当に帰れるのかしら……)

ほむら「なにか手掛かりありそう?」

太一「…いやわからないな……今日は土曜だ。ループするのは日曜の昼だからそれまでに解決作が出なければ俺と一緒にループだな 」

ほむら「そうね……」

太一「ま、早く帰りたいだろうけど、あんまり力み過ぎると便秘になるぞ」

ほむら「……はあ…」


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:25:38.61 ID:OPjuGZwH0
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太一「じゃあ、おやすみ。また明日な」

ほむら「おやすみなさい…」

太一(昼の祠…一瞬だけど向こう側が見えた…確認してみるか)


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:30:08.96 ID:OPjuGZwH0
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太一「よし、さてと」チキッ

太一「……おい、マジかよ……繋がってる」

太一「……でもこの感じは俺がいた世界じゃない…ほむらの世界なのか…?」

太一「これなら明日の昼にほむらを帰せるな……」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:34:27.84 ID:OPjuGZwH0
『おい、俺…せっかく現れたおもちゃなのに帰していいのか?』

太一「…あいつにはやらなければいけないことがあるし、こんなとこに留めておけない…」

『でもよ、ほむらを帰したら俺はまたひとりぼっちだぞ?いいのか?』

太一「くっ…それは……」

『俺好みの凛とした孤独な少女じゃないか。壊しがいがあるおもちゃが手に入るんだぞ』

太一「……」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:38:48.63 ID:OPjuGZwH0
『ひとりは寂しいよな?辛いよな?ほむらがいればひとりじゃない。楽しく過ごせるぞ』

太一「寂しいさ!でも、でも!俺だけが楽しく、なんてダメなんだ!他人を顧みないのは人間じゃない!約束したんだ…俺は昔の俺とは違うんだ!」

『…わかったよ。勝手にしろ』

太一「……あ、危ねー!……久しぶりに内なる俺が暴れやがったな…」

太一「おまえとはもうさよならしたんだ。もう二度と出てくんな、こんちくしょう」

ほむら(黒須太一…尾けて来てみたけど…声はかけない方が良さそうね…)


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:42:40.67 ID:OPjuGZwH0
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太一「……よう、おはよう」

ほむら「……ええ、おはよう」

太一「…喜べほっむー!帰る方法見つかったぞ!」

ほむら「ほ、本当なの?」

太一「ああ、昨日の夜気になって祠に行ったんだよ。そしたら開いてたほむらの世界への道がくぱぁと」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:46:34.44 ID:OPjuGZwH0
ほむら「そ、それじゃあ、私は帰れるのね…で、でもあなたは……」

太一「なに?俺のこと心配なの?…まさか惚れちゃった?」

ほむら「ば、馬鹿!こっちは真剣に心配して…るのに…」

太一「……おまえが気に病むことじゃないよ。元々は俺の罪だし背負わなければならない物だ」

ほむら「……」

太一「ほら、湿気た顔してないで水浴びして来いよ。今度は斜向かいの家な」

ほむら「わかったわ……行ってくる」

ガチャバタン

太一「はあ…あんな顔されたらこっちの決心が揺らいじまうだろ…ったく」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:52:46.07 ID:OPjuGZwH0
────────────────────────

ほむら(昨日の夜のアレ……やっぱり寂しいのね…)チャプ

ほむら(……私がどうこう考えることではないわね)チャポ

太一「おーい、ほむほむ。ここにお前が着てた服置いとくぞ」

ほむら「あ、ありがとう……」チャプ

太一「……一緒に入っていい?」

ほむら「だ、ダメに決まってるでしょ!」チャポ

太一「わかったわかった、じゃあ後で」

ほむら(本当に変態だけど優しい人ね…ふふっ)チャプ


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:55:53.86 ID:OPjuGZwH0
────────────────────────

太一「さてと、昼前には祠に行くぞ」

ほむら「ええ……」

────────────────────────

太一「到着っと…ほむら、祠を背にして立ってくれ」

ほむら「こ、こうかしら?」

太一「んー…もうちょい右、そう!そこでストップ」チキッ

ほむら「……」


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 02:59:41.18 ID:OPjuGZwH0
太一「…なあ、ほむら」

ほむら「なにかしら?」

太一「おまえは絶望しているかもしれない。自分が置かれている状況に」

ほむら「……」

太一「でもな、人は…人そのものが希望なんだよ」

ほむら「……」

太一「おまえが諦めずに運命に立ち向かう。それこそが希望だ」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:03:34.28 ID:OPjuGZwH0
太一「絶対に諦めるな!足掻け!もがけ!抗え!」

太一「そうすればきっといつの日か報われる日が来るはずだ」

ほむら「黒須…太一……」

太一「フルネームじゃなくて下で呼んでくれよ……俺達友達だろ?」

ほむら「……そうね、太一」

太一「黒須太一はクールガール暁美ほむらを応援しております!」

ほむら「ふふっ…なによそれ」


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:09:09.01 ID:OPjuGZwH0
太一「ははっ、やっぱりほむらには笑顔が似合うよ」

ほむら「…太一のおかげよ」タッ

太一「お、おい!今動いたら…ダメ…ん」

チュッ…

ほむら「んっ…私のファーストキスよ…有り難く思いなさい…」

太一「……」

ほむら「今までのセクハラのお返しよ…ふふっ」

太一「……よ、よし…じゃあ目を閉じてくれほむら」チキッ

ほむら「……ええ」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:13:24.38 ID:OPjuGZwH0
太一「…じゃあな、ほむら。もし…もし、また会えたらその時は下着姿見せてくれよ!」チキキッ

ほむら「もう、太一ったら…最後まで……」

『ザザービー…本日の天気予報をお送り………』

ほむら「この音は?…ポケットから…カードラジオね……太一がいない……」

ほむら「私は戻って来たのね……」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:17:35.51 ID:OPjuGZwH0
────────────────────────

太一「よし、行ったな…」

太一「キスとは…やりやがったな…ほむらの奴め……」

太一「……少し…いや、かなり寂しいけど、最後にインパクトのある思い出ができて良かったかな」

太一「久々にいい思い出が増えた……これでまた頑張れる…」

太一「あ…今日の放送忘れてたな。ま、今週はいいか……また来週」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:20:43.17 ID:OPjuGZwH0
───────
─────
───

ほむら「よし、明日からまどかの学校に転入ね…気を引き締めないと」

『ザザービー…こちら、群青学院放送部……』

ほむら「!…ラジオから太一の声……?」


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:26:10.94 ID:OPjuGZwH0
『こちら、群青学院放送部。
生きている人、いますか? もしいるのであれば、聞いてください。
今、あなたがどんな状況に置かれているのか、俺は知りません。
絶望しているかもしれない。苦しい思いをしているかもしれない。
あるいは……死の直前であるかも知れない。
そんな、全部の人に、俺は言います。……生きてください。
ただ、生きてください。
居続けてくれませんか。これは単なる、俺のお願いです。
もしこの声を聞いていてくれる人がいるのであれば、
ひとりぼっちではないってことだから。
聞いてる人が存在してくれるその瞬間、たとえ自覚がなくとも、
俺と貴方の繋がりとなるはずだから。そう考えています。
人は一人で生まれて、一人で死にます。
誰と仲良くしても、本質的には一人です。
通じ合っても、すべてを共有するわけじゃない。
生きることは、寂しいことです。
寂しさを、どう誤魔化すかは……大切なことです。
そのために……他人がいるんじゃないかと思います。
あなたには誰かとの思い出が、ありますか?
それは貴重なものです。決して忘れないようにしてください。
孤独と向かい合った人の、唯一の支えだからです。
理想は、近くにいてくれる誰か。
けど今は、そんな当たり前さえ保証されない。
けれど……俺はここにいます。
あなたがそこにいるように。
こちら、群青学院放送部。
生きている人、いますか? ではまた来週』

ほむら「……ありがとう太一…私、負けないわ」


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:31:12.64 ID:OPjuGZwH0
───────
─────
───

早乙女「今日は転校生を紹介するわね。さあ、暁美さん」

私はもう諦めない。
それがどんなに困難な道程だろうとも。
まどかが側にいる、太一とチャンネルは繋がっている。
今までの思い出は誰にも消させやしない。
思い出がある限り挫けない、運命なんかに負けない、絶対に。

ほむら「転校生の暁美ほむらです。よろしく」

優しくて、強くて、ちょっぴり変態な、彼が勇気をくれたから。




おわり


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:32:18.73 ID:/asI1JuO0
なつかしいねえ。エロ展開はなかったか。お疲れ様


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:38:10.53 ID:OPjuGZwH0
cross†channelとのクロスでした。
シリアスは無理だと痛感しましたおやすみなさい。


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:38:10.36 ID:YayCoaG50

家族計画と最果てのイマとリライトとのクロスに、p挑戦だ


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/07(水) 03:40:12.66 ID:YVpU1D9J0
乙乙

このほむほむにはループがんばって抜け出してもらいたいな


BEST HIT セレクション CROSS†CHANNEL ~To all people~
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