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男「よっしゃ、遺品整理したろ。まだ誰も死んでねえけどな!」
- 1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 12:37:32.560 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「遺品整理」
男「いひんせいり」
男「イヒンセイリ」
男「めんどくさそう」
男「いや、めんどくさい。現在進行形」
男「てか、俺がやる必要なくね?」
男「あ、高校行かなきゃ」
男「うわー、めんどくせぇ。やっぱ遺品整理しよ」
男「そもそも朝飯食ってねえわ」
男「あー母さんパートか」
男「作んのめんどくせぇ、買いに行くのめんどくせぇ」
後輩「結局全部めんどくさいんじゃないか!!」
男「!?」
- 4 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 12:43:37.579 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「・・・幻聴か?」
男「・・・末期だな」
後輩「幻聴じゃないぞ」
男「!?・・・玄関、外から?」
男「えーと、誰かいるんすか?」
後輩「あっはい、お邪魔してます」
男「ドアの向こうでお邪魔してますって言われてもなぁ」
後輩「じゃあお邪魔しますね。トイレ貸してください」
男「うわっ、怪しっ、良くある強盗の手口じゃん」
後輩「失敬な、こんなか弱い乙女に強盗殺人なんて無理ですよ」
男「罪が一つ増えてるんですが・・・」
後輩「それはそうと、取り敢えずトイレかしてください」
男「え~」
後輩「いいんですか!?漏らしますよ!?あなたの家の前で、漏らしますよ!?」
男「か弱い乙女はそんな汚いこと言わないだろ!」 - 6 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 12:49:53.479 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「結局貸す羽目になった」
男「なにあれ、普通に怖いんだけど・・・」
男「よく見たらうちの高校の制服着てるしさぁ」
男「学校にあんな奴いたのかよ」
後輩「やー、スッキリしました」
男「あ、そう」
後輩「なんか元気無いですねえ」
男「俺のことはいいから、早く高校行けよ。遅刻するぞ」
後輩「あ、大丈夫です。あたし遅刻の常習犯なんで」
男「何も大丈夫じゃねえ・・・」 - 9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 12:54:22.957 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「あなたは学校いいんですか?」
男「俺のことはいいから」
後輩「あ、それうちの制服だ!」
男「いまさらかよ」
後輩「うぇーいお揃いー」
男「何もうれしくねえ、そして厳密には違うし」
後輩「いいじゃないですか、細かいこと気にしだしたらきりないっすよ。ねぇ先輩」
男「と言うかお前何年だ?」
後輩「こーいちー」
男「入学早々サボりかよ」
後輩「だって学校つまんないしぃ、特に校舎の形が」
男「美的センスの問題か」
後輩「いくらなんでも横長のアパート型はダサいと思いませんか?」
男「否定できんな」 - 10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 12:58:01.088 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「というか、そんなことはどうでもいいんだよ」
後輩「おお、バッサリ話題を変えますね」
男「ほら、学校行って来い」
後輩「えーじゃあ一緒に行きましょうよー」
男「俺は今日休むから」
後輩「えーじゃあ一緒にサボりましょうよー」
男「うるさい、とにかく俺は学校に連絡入れるから少し黙ってろ」
後輩「連絡?何で?」
男「休む時は8時20分までに連絡入れなあかんだろ」
後輩「え?それどこ情報ですか!?初耳です」
男「高一なんだから校訓くらい読めよ・・・」 - 12 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:03:03.972 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「・・・はい、高二Bの・・・はい、体調不良で・・・はい」
後輩「・・・」
男「はい、すいません。では失・・・あっ」
後輩「すんません、高一Aの私も便乗で休暇もらいます。それじゃ」
男「あっ・・・あーあ」
後輩「休暇get!これも先輩のおかげですね」
男「なにしてんだよ、しかも「高一Aの私」とか絶対むこう誰かわかってねえじゃん」
後輩「まあ、連絡は入れましたから?サボりではないですから?」
男「折り返し電話かかってきたらどうするんだよ」
後輩「ワンギリでいいじゃないですか」
男「受信側がどうやってワンギリすんのさ・・・」
後輩「あっ・・・」 - 13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:07:06.027 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「まぁいいや、済んだことは仕方ない」
後輩「そうです、割り切っていきましょう。」
男「今日暇だろ?」
後輩「おっデートのお誘いですか?」
男「違う。遺品整理のお誘いだ」
後輩「うわっ何それ超楽しそうかつすぐ飽きそう」
男「素直な奴め」
後輩「それぐらいしか取り柄がないもんで。じゃあ、さっそくはじめましょう」
男「乗り気でするもんでもないと思うんだけどな」
後輩「何から片すんですか?」
男「まずはこれ」
後輩「箱?」 - 15 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:11:59.404 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「そう、箱。しかし注目すべき点はそこではない」
後輩「ふふん、分かってますよ。ズバリ箱の中身でしょう?」
男「別にドヤ顔するほどの難題じゃないと思うんだけど」
後輩「開けていいですか?」
男「どうぞ」
後輩「ではではっ玉手箱オープンッ!」
男「玉手箱て・・・」
後輩「お?・・・これは、切手?」
男「そう、古切手」
後輩「・・・なぜに切手?」
男「昔ばあちゃんから貰ったんだよ」
後輩「やっぱり玉手箱じゃないですか?」
男「それは俺のばあちゃんを暗になじってるの?」
後輩「手かほとんど新品じゃないですか、これ」
男「人の話なんざ聞いちゃいねえ」 - 16 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:17:01.628 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「まあ、これとは別に使用済みのヤツが入った箱もあるからな」
後輩「使用済みて・・・なんかやらしいですね」
男「やらしいのは君の頭だ」
後輩「よくわかりましたね。私の頭は常に三大欲求でいっぱいです」
男「知らんわそんなこと」
後輩「ところで切手さん」
男「切手さん?俺のこと?」
後輩「人のあだ名って第一印象で決まりません?」
男「すでにあだ名で呼び合うような仲なのか」
後輩「一緒に学校サボったんですから、もうそりゃ立派な仲間ですよ!」
男「力強く言わなくていいから」
後輩「いいじゃないですか、切手さんて。トイレさんよりマシでしょう?」
男「それは完全にただの悪口だ」 - 17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:20:27.767 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「ところで切手さん、話は戻るんですけど」
男「どこまで?」
後輩「紀元前まで?」
男「重装歩兵でもやってろバカ」
後輩「切手さんになじられた・・・」
男「そこで傷つくのか。で、何の話?」
後輩「ばあちゃんから貰ったってことは、おばあさんの遺品整理なんですか?これ」
男「ちゃんと話聞いてたんだな」
後輩「当たり前ですよ。あなたの頭の横についているそれは飾りなんですか?」
男「あのさ、どうして俺がバカにされてんの?」 - 20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:27:24.282 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「で、どうなんですか?私の推理、当たってます?」
男「探偵かお前は。そして外れだ、残念だったな」
後輩「くそ、なんて巧妙なトリックだ・・・」
男「いちいち乗らなくていいから」
後輩「切手さんて実は話好きですよね」
男「そういうところだけ当ててくんのな、お前」
後輩「こう見えても成績はそこそこですからね、私」
男「マジか」
後輩「五本の指に入ってますから」
男「それは流石に誇張してるだろ」
後輩「下から」
男「・・・」
後輩「下から」
男「言い直さなくても聞こえてますよ」 - 21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:31:20.546 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「じゃあなんか反応してくださいよ、私がバカみたいじゃないですか」
男「いや正真正銘折り紙つきの馬鹿だよ君は」
後輩「・・・というか、また話がずれましたね」
男「そうだな」
後輩「切手さんと話してると疲れます]
男「こっちの台詞だ」
後輩「で、結局誰の遺品なんですか?これ」
男「俺」
後輩「・・・」
男「俺」
後輩「言い直さなくても聞こえてます」
男「じゃあなんか反応しろよ、俺がバカみたいじゃないか」
後輩「馬鹿なんですよ、あなたも私も」
男「一緒にすんな」
後輩「なかまー」 - 23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:39:09.894 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「先に突っ込まれちゃいましたけど、そもそも死んでないなら遺品じゃなくないですか?」
男「いやさ、俺片付け苦手なんだわ」
後輩「はぁ」
男「だからさ、いっそ死んだ時に、何が残ってたら嬉しくて、いらないものは何かなーって思ったわけ」
後輩「それでいらないものは捨ててしまおうと」
男「そういうこと」
後輩「なるほど、やっぱりバカですね」
男「うっさい、ほっとけ」
後輩「でも正直この部屋いらないものしかない気がするんですが」
男「だよなぁ」
後輩「切手とか郵便局行って換金すればいいのに」
男「めんどくさい。あと普通にきれいだから手放したくない」 - 24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:43:35.444 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「うわ、五円切手とか初めて見ましたよ、私」
男「ほら、これとか長野オリンピックの時の奴だし」
後輩「ホントだ、すっごい昔のだ」
男「数が多すぎて価値が薄れて見えるけど、レアな切手とか埋もれてそうじゃん?」
後輩「ほほう、じゃあ私が見つけたら報酬山分けですよ?」
男「宝探しか」
後輩「競争にした方がやる気でるじゃないですか、こういうのって」
男「出ないね。全くでない」
後輩「えー、切手さんホントにしょうもない人間ですね」
男「そこまで罵倒されるようなことじゃないだろ」
後輩「小もない!大もない!つまんない!」
男「あーあ、ついに壊れたか」
後輩「壊れました。ですから修理してください」
男「頭にドライバーぶっこんだら直るかな」
後輩「やめてください死んでしまいます」 - 25 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:49:02.945 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「で、ポンコツの底辺お嬢様は何をしたら直るんですか?」
後輩「ひどい言われ様ですね。うちすっごい貧乏なんですけど」
男「それはちょっとすまんかった」
後輩「嘘です、お父さんフェラーリ乗り回してます」
男「お前の家が破産する呪いをかけてやる」
後輩「そんなあほらしいことしてるヒマがあるんなら早く修理してくださいよー」
男「そうだった、すっかり忘れてた。何か食いたいものあるか?」
後輩「取り敢えずハーゲンダッツ」
男「お前には冷蔵庫の氷で十分そうだな」
後輩「ひどいー」 - 26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 13:53:36.889 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「なんだかんだ言ってちゃんとアイスくれるんですねー切手さんは」
男「なんだかんだで満足してるんだな、お前は」
後輩「さっきからお前お前って、いつになったら切手さんは私のこと名前で呼んでくれるんですか?」
男「まだ教えてもらってすらいないんだけど」
後輩「ありり?そうだっけ」
男「そうだよ」
後輩「教えてほしいですか?」
男「なんで焦らすんだよ」
後輩「ふふん、そんなに教えてほしいんですか?」
男「焦らさなくていいから」
後輩「じゃあ教えてあげません」
男「意味わかんねえ」 - 27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 14:01:56.907 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「教えてあげません。ですから切手さんが適当な名前を付けてください」
男「どうしてそうなるのさ」
後輩「いいから付けてください。呼びやすいのでいいですから」
男「じゃあサボりな」
後輩「もうちょっと可愛い名前付けてやろうとか、思わないんですか」
男「思わないです」
後輩「もういいです。私のことはフクロウさんって呼んでください」
男「フクロウさん?」
後輩「友達がそう呼んでいるので」
男「そうとうな変人だな、その友達」
後輩「〇〇ちゃんてフクロウに似てるよねーって」
男「受け入れるお前もお前だな」
後輩「そういうことですからお前じゃなくてフクロウさんです」
男「わかったよ」 - 28 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 14:08:17.107 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「切手さん切手さん」
男「なんですかフクロウさん」
後輩「ひざまくらしてください」
男「いいですよフクロウさん」
後輩「え、いいんですか」
男「別に減るもんじゃないし」
後輩「おお、こりゃまた大胆な求愛行動で」
男「どういう受け取り方してんだよ」
後輩「おおー切手さんの顎が見える」
男「反応するのそこですか」
後輩「照れ隠しですよ言わせんな恥ずかしい」
男「隠せてないぞフクロウさん」
後輩「・・・もう慣れたんで大丈夫です」
男「適応早いな」 - 29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 14:09:01.153 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「フクロウさんはどんな環境でも生き残っていけるんですよ」
男「へぇー」
後輩「あ、普通のフクロウはそうでもないらしいですけどね」
男「なんでそんなこと知ってんだよ」
後輩「ダーウィンが来た でやってました」 - 30 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 14:12:49.943 ID:2vXHSMzr0.net
- 後輩「切手さん切手さん」
男「なんだフクロウさん」
後輩「結局片付きませんでしたね、部屋」
男「もう昼過ぎか」
後輩「お腹すいたー」
男「フクロウさんそろそろ帰ったらどうですか?」
後輩「えーもっとお喋りしましょうよー」
男「親の仕事か昼までだからそろそろ帰ってきちゃうんだよな」
後輩「あらら、まじですか?」
男「マジです」
後輩「もっと切手さんとダラダラしたいのにー」
男「学校サボって女の子家に上がらせてるとか、親に見られたら終わりじゃん」
後輩「じゃあまた明日来ていいですか?」 - 32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 14:19:16.362 ID:2vXHSMzr0.net
- 男「明日はそもそも親が仕事に出ないから無理なんですよフクロウさん」
後輩「切手さんのいけずー」
男「これからデートでもするか」
後輩「おっ、ついにその気になりましたか切手さん」
男「家に居たらサボったのばれるしな」
後輩「そうと決まればさっそく出発ですよ切手さん。ほらほら早く準備して」
男「なんか嵌められた感・・・」
後輩「私あそこ行きたいです。山の中にある森林公園!」
男「フクロウっていうより野鳥じゃねえか」
後輩「あーでも財布ないんでバス代とご飯とその他もろもろは切手さんのおごりでお願いしますね」
男「野鳥って言うより狐だな・・・」
後輩「?何か言いましたか?
男「いや、なんでもない。ほら、行くぞ」 - 33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/06/15(月) 14:20:18.987 ID:2vXHSMzr0.net
- 短いけどこれでおしまいかな。気が向いたらまたこういうの書こうと思う
居るかわからないけど見てくれてた人ありがとう

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