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男「童帝国を倒し、俺は絶対に女さんとセッ○スをしてみせる!」
- 1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:07:05.738 ID:BjbHsgJV0.net
- ――2016年
突如、東京に謎のカルト集団が現れた。
彼らは童術という不可思議な力を操り、瞬く間に国家の中枢を占拠。
東京を乗っ取った彼らは始童帝を名乗る指導者を元首とした童帝国を建国。日本からの独立を宣言した。
童帝国は東京に残された人間のうち、童貞以外の者を全て追放。
かつて東京と呼ばれたその場所は、童貞だけが住むことを許された、不毛の地と化した。
日本政府は京都を新たなる首都とし、東京奪回作戦を幾度も決行。
だが、童帝国は始童帝によって張られた童貞以外の何者をも拒む結界で覆われており、作戦が成功することはなかった。
物語は、童帝国建国が宣言された直後から始まる。
東京に残された非童貞の多くは既に国外追放されていた――。
童帝国兵士「いたぞ! あそこだ!」ダダッ
男「しまった……! こっちだ女さん!」バッ
女「ハァ……ハァ……。ま、待って男くん! わたし、もう走れないわ!」
男「頑張るんだ! このままじゃ奴らに捕まってしまう!」
- 2 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:07:59.552 ID:BjbHsgJV0.net
- 女「そもそもあいつら何者なの!? いきなり追いかけてきたからとりあえず逃げたけど、もう一晩逃げ続けてるのよ!?」
女「それに、どうして他に人が一人もいないの!? ここ本当に東京!? まるでド田舎の九州にワープしたみたい!」
男「わからない。だけど、あの変な兵士達に捕まればどんな目に遭わされるか知れない。今はとにかく逃げ続けるんだ!」
女「うっ、もうダメ……脇から出産するんじゃないかってくらい脇腹が痛いの……もう、走れない」
女「きゃあ!」ズルッ
男「……!? 大丈夫か女さん!」
女「……ダメ、膝小僧を擦り剥いたみたい」
女「私はいいから、男くんだけでも逃げて!」
男「そんな! 女さんを見捨てて逃げるなんてできないよ!」
女「男くん……」 - 3 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:08:42.980 ID:BjbHsgJV0.net
- 童帝国兵士A「捕まえたぞ!」ガッ
男「ぐうっ」ドサッ
女「やめて! 乱暴しないで!」
兵士A「逃げ足の速い奴らめ……一晩も追わせやがって!」
兵士A「立て! 大人しく来るんだ!」
男「くっ! 何なんだお前達は! みんなをどこへやった! 俺達をどうするつもりだ!」
兵士A「なに? 貴様らテレビを見ていないのか?」
兵士A「テレビだけじゃない、5日前からずっと街宣車で呼びかけていただろうが!」
女「私達、5日間耐久かくれんぼをやっていたんです……2人とも防音設備ばっちりの場所に隠れてたから」
兵士A「ちっ、なら仕方ないか」 - 4 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:09:34.936 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士A「まあ良い、説明してやろう。我々は童帝国軍の兵士だ」
兵士A「東京都民は童貞を除いて、全て国外に出て行ってもらった」
男「な、なんだって!?」
女「そんなことって……」
兵士A「日本政府は京都に首都を移したらしいからな。貴様等も追放されたなら、京都にでも行けばいい」
兵士A「とにかく、この聖地童帝国に、童貞以外の者がいることは許されぬのだ」
男「まさか、そんなことになっていただなんて……」
男「ごめん、女さん。ボクが東京に行ってかくれんぼしようと言い出さなければこんなことには」
女「ううん、そんな。私だってかくれんぼしたかったんだし」
女「それに、どうやら殺されることはないみたい。不幸中の幸いだわ」 - 5 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:10:32.573 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士A「……ところで。君は童貞かね?」
男「……!」
男(ここで童貞と答えてしまえば、この童帝国に残されることになるかもしれない)
男(実際には女性の手を握ったこともないが、ここは非童貞のふりをするしかない!)
男「い、い、いや! 童貞じゃないっす! 全然童貞じゃないですよ!」
兵士A「ふん、まあいい。すぐに分かることだ」
男「え?」
兵士A「さあ着いたぞ! ここが国境だ」
女「……何なの、この、バリアみたいなものは」
兵士A「これこそ我らが主、始童帝の童術で生み出された結界……」
兵士A「始童帝の心の壁を具現化した存在。その名も、DTフィールドだ」
男「DT、フィールド……」
兵士A「さあ、ここを越えてどこへなりとも行ってしまえ」 - 7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:11:33.195 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「……よし。行こう、女さん」
女「うん」
女「……」スゥッ
キィイイイン
男「……!?」
女「え!? 男くん!?」
男「な、なんだ……女さんは抜けたのに、何で俺は結界を越えられないんだ!?」
兵士A「くっくっくっくっく」
男「!? 何がおかしい貴様あああああああああ!!」
兵士A「ハーッハッハッハッハッハッハ! やはりな! 貴様、童貞だな!?」
男「な、何だと……!?」 - 8 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:12:21.076 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士A「言ったろう、DTフィールドは始童帝の心の壁を具現化したものだと」
兵士A「童貞は女や非童貞を拒む一方で、同じ童貞に対しては強い仲間意識を持っている」
兵士A「この結界には仲間を逃がしたくない始童帝の心が影響しているすなわち!!」
兵士A「童貞はこの童帝国から出ることが不可能なのだ!!」
男「な、なにいいいいいいいいい!?」
女「男くん!!」 - 9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:12:58.009 ID:BjbHsgJV0.net
- 「生存者だ!」
女「!?」
男「あ……」
兵士A「ふん、来たな」
自衛官「結界より少女が1名出てきました! これより避難施設まで護送します!」ガガッ
自衛官「さあ、もう大丈夫。安全な場所まで連れて行ってあげるからね」
女「ま、待ってください! まだ中に男くんが!」
自衛官「残念だが諦めるんだ。現状、あの場所から童貞を救出する方法はない」
女「そ、そんな……」
男「女さん!」
自衛官「急いでここから離れるぞ!」グイッ
女「いや、いやぁ! 男くん! 男くーん!!」
男「女さあああああああああん!!」 - 10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:13:33.826 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
男「く、うう……女さん……」
兵士A「残念だったなあ。だが安心しろ。貴様にはこれから楽しい楽しい童貞ライフが待っているんだ」
兵士A「女など必要ないと、すぐに悟ることになるさ」
男「ぐ、う」
男「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」ガスッ
兵士A「ぎゃあああああああああ!!」ドサッ
兵士A「股間が!! 股間がああああああああああ!!!」ゴロゴロゴロゴロ
男「くそっ!!」ダッ
男「……絶対にここから出てやる」
男「始童帝を……童帝国を倒して……俺は必ず女さんとセックスしてみせる!!」 - 11 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:14:37.849 ID:BjbHsgJV0.net
- ――3年後
――童帝国朝勃区
兵士B「おらァッ!!」ドカッ
モブ「ひ、ひいいいい」
兵士B「貴様……さっきオナニーをしていたな」
モブ「ゆ、許してください! どうしても我慢できなかったんです!」
兵士B「今月分の自慰許可券は使い切っただろうが! 許可無くしてのオナニーは重罪であるぞ!」
兵士B「懲罰房行きを覚悟しておけ」
モブ「あ、あああ……まさか、そんな」
兵士B「そうだ、これから三日三晩椅子に身体を括り付けられた状態で、AVを見続けてもらう」
兵士B「もちろん内容は貴様の大好きなマジックミラー号だ。そして、食事は全てスッポンを初めとした精が付くものばかり」
モブ「ああああ……」
兵士B「そんな状態で股間に触れられぬまま、貴様は三日間地獄の苦しみを味わうのだ!!」
モブ「うわあああああ!! お許しください! どうか! どうかそれだけはあああああああ!!」 - 15 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:20:51.880 ID:BjbHsgJV0.net
- 「その辺にしておきなさい」
兵士B「はっ!? こ、これは童貞長殿!」
童貞長「始童帝よりこの朝勃区を預かる身として、あなたの横暴は見過ごしておけませんねえ」
兵士B「し、しかし! こやつは無許可でオナニーを!」
童貞長「だからといって懲罰房などに入れてどうなるというのです」
兵士B「はっ……」
童貞長「さあ、あなた。お立ちなさい」
モブ「おおお……ありがとうございます童貞長様! ありがとうございますうううううう……」 - 16 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:21:40.347 ID:BjbHsgJV0.net
- 童貞長「……懲罰房に入れるより、もっと手っ取り早い方法があるでしょう」
モブ「え?」
童貞長「ふんっ!」クンッ!
グシャッ
モブ「あ…………」
兵士B「うっ」
モブ「へ……?」チラッ
童貞長「諸悪の根源であるチンコを潰してあげればいいのです」
モブ「ぎ、ぎゃあああああああああああああああ!!」
モブ「あああああ! あああああああああああ!!」
兵士B(ゆ、指を少しクンッしただけで股間を潰すとは……なんて童力だ)
兵士B(これが童貞長クラスの力か) - 17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:22:29.534 ID:BjbHsgJV0.net
- 童貞長「きみ」
兵士B「は……はっ! なんでありましょうか童貞長殿!」
童貞長「こんなことでいちいち懲罰房なんて使うんじゃありません。予算がいくらあっても足りやしない」
童貞長「違反者はこうやって制裁してやれば良いのです」
兵士B「お、お言葉ですが、童貞は極力傷つけずに童術を授けるべしとの朝貞(ちょうてい)からのお達しが……」
童貞長「ここのトップは私です」
兵士B「!! も、申し訳ありません!」
童貞長「それに、股間を失ったことで童力に目覚める可能性だってある」
童貞長「私はきちんと彼ら一般童貞を導いて差し上げているのですよ」
兵士「は、ははっ!」 - 19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:23:19.404 ID:BjbHsgJV0.net
- モブ「……う、ううう」
サブ「大丈夫か!?」タタッ
モブ「チンコが……おれのチンコがあああ」
サブ「くそっ! あいつら酷いことしやがる!」
モブ「も、もうダメだ……意識が、朦朧としてきた……」
サブ「しっかりするんだモブ!」
モブ「サブ……おれの、ベッドの枕の下に……源君物語の……4巻が隠してある……」
サブ「! も、モブ!」
モブ「お前に……やるよ」
モブ「俺みたいに、我慢できずに……オナニー……しないように……な………」ガクッ
モブ「……」 - 20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:23:31.895 ID:BjbHsgJV0.net
- サブ「モブ……?」
モブ「……」
サブ「おいモブ! 起きろよ! モブ!!」
モブ「……」
サブ「モブううううううううう!! 何で6巻じゃねえんだよおおおおお!!」 - 21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:24:02.576 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
サブ(童帝国ができたあの日から、俺達の生活は毎日がこんなもんだ)
サブ(童術の修行を強制され、オナニーは制限。オカズになりそうなものも全て没収された)
サブ(その中でも童術の素質があった者は童帝軍に登用されるが、俺達みたいな一般童貞は奴隷のように働かされる)
サブ(オナニーもできない。酒も勃ちを悪くするとして禁止)
サブ(何の悦びもない日々の中で、俺達はただ生きている)
サブ(そしていつか、俺もお前のように、ゴミみたいに殺されるんだろう。なあ、モブよ) - 22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:24:43.154 ID:BjbHsgJV0.net
- ――夜
ザクッザクッザクッ
サブ「……ふう。深さはこんなもんか」
サブ「見つかる前に埋めちまわないとな」
モブ「」
サブ「本当は死人が出たら当局に届け出ることになってんだがな……あいつらに葬られるなんてお前も嫌だろ?」
サブ「立派な墓とは言えねえが、こんなもんで勘弁してくれや」
サブ「ほら、源君物語の4巻も一緒に埋めてやるからな」
サブ「せっかく貰ったもんだが、処女厨のお前と違って俺は千里ちゃんよりも瀬見さん派なんだよ」
サブ「……じゃあな、モブ。またあの世で会おうぜ」ザッ - 23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:25:20.515 ID:BjbHsgJV0.net
- ライト「カッ」
兵士B「動くな!!」
サブ「!? しまった……見つかったかっ!!」
童貞長「おやおや、いけませんねえ」
サブ「う……」
童貞長「死体遺棄に、しかもご禁制のエロ漫画まで不法所持とは」
サブ(……ここまでか) - 26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:52:52.656 ID:BjbHsgJV0.net
- 童貞長「しかし、心の広い私はあなたにチャンスを与えましょう」
サブ「チャンス……」
童貞長「そう」ポイッ
サブ「!」
カランカランッ
サブ「ナイフ……?」
童貞長「それで死体の玉を切り取りなさい」
サブ「な……っ!?」
童貞長「さあ、はやくなさい。私はもう眠いのです」 - 28 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:53:50.192 ID:BjbHsgJV0.net
- サブ「な、なぜそんなことを!?」
童貞長「人間の玉を食べるとね、童力が上がるんですよ」
サブ「な、なに!? ま、まさか……これまで死体を回収していたのも……!」
童貞長「そう、全ては童貞の玉を食すため」
サブ「げ、外道が!」
童貞長「私などはまだまだ軽い方ですよ。余皮区の前の童貞長など積極的に一般童貞を殺して玉を食べていたそうですから」
童貞長「まあ、朝貞にバレて粛正されましたがね」 - 29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:55:03.562 ID:BjbHsgJV0.net
- 童貞長「さあ無駄話はお仕舞いです。助かりたかったら早くなさい」
童貞長「貴方にチャンスを与えているのは、男の玉を触るのなど嫌だろうという、部下に対するちょっとした思いやりがゆえ」
童貞長「しかし、貴方が拒否するというのであれば、貴方を処刑して部下にやらせたって構わないのです」
童貞長「やるんならさっさとしなさい」
サブ(…………モブ)
サブ(俺は……俺は……)
スッ
サブ「……」ググッ
童貞長「そうそう、それで良いのです。早いところその手のナイフで、死体の玉を切りなさい」
サブ「……俺は」
童貞長「?」
サブ「俺は! 童貞と誇りを! 簡単に捨てたりはしねえんだよ!」ダッ - 31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:56:36.487 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士B「……! 童貞長殿!!」
サブ「うおおおおおおおお!!」ダダダダッ
童貞長「……愚かな童貞だ」
童貞長「くらえッ!! 童貞波ァッ!!」ドンッ!!
サブ「ぐああ……ッ!!」ガンッ
サブ「ぐ、はっ」ドサッ
サブ(く……しょ、衝撃で吹き飛ばされた、だと……)
童貞長「ふん。お前たち一般童貞の童力はせいぜい『5』」
童貞長「それに対して我々童貞長クラスの童力は『1000』を優に超える!!」
童貞長「ナイフを持った程度のことで、この童力差を覆せるとでも思ったか!」
童貞長「お前達ザコなど、童貞波だけで十分なんですよおおおおおおお!!」 - 32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:57:54.653 ID:BjbHsgJV0.net
- サブ「くそ、が……」
兵士B「ヒュー! さすがは童貞長殿だぜ!」
童貞長「終わりです、チェリーボーイ」
童貞長「せめて来世は童貞の素質を持って生まれることを祈るのだなああああああああ!!」グアッ
サブ(……すまねえな、モブ)
ガンッ!!
??「……やれやれ。間に合ったみてえだな」
童貞長「……!!?」
兵士B「え……?」
サブ「……なん、だ」
童貞長「ば、馬鹿な……私の童貞波が防がれた!?」 - 33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:58:44.977 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士B「DTフィールドだとおおおおおおおおおお!?」
童貞長(わ、我が童力を上回る程のDTフィールドを出すなどと!)
童貞長「おのれええええええ!! 何者だあああああああああ!!」
??「俺の名は、男」
男「この童帝国を破壊する者だ!!」
サブ「……!?」
兵士B「ど、童帝国を」
童貞長「破壊するですってぇ……?」 - 34 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 17:59:55.647 ID:BjbHsgJV0.net
- 童貞長「……くっくっくっくっく」
童貞長「あはーっはっはっはっはっはっは!!」
男「……何がおかしい?」
童貞長「おかしいに決まっているでしょう!? 童帝国を壊すなどと、そんな世迷い言を聞かされたのですから!!」
童貞長「一度私の童貞波を防いだことでお調子に乗っちゃいましたか!?」
童貞長「今の童貞波はあくまでそこのザコに止めを刺す為のかるーい威力!」
童貞長「本気になった私の童貞波を止めることなどできやしない!!」
男「やってみろよ」
童貞長「なに……ッ!?」
男「やってみろと言ったんだ。お前の本気の童貞波とやらをな」
男「俺の童貞波とどっちが強いか、力比べといこうぜ」 - 35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:00:42.869 ID:BjbHsgJV0.net
- 童貞長「」ブチッ
童貞長「……ふ、ふふ。良いでしょう」
童貞長「木っ端微塵となるがよい!! この下郎があああああああああああ!!!」ドンッ
男「……っ」ドンッ
ズズズズズズズズズズズッ
兵士B「こ、これは!!」
サブ「男の童貞波が……」
サブ「圧されている……っ」
童貞長「はっはっはっはっは! ハーッハッハッハッハッハッハ!!」
童貞長「どうだ!? 見たか!? 所詮はこの程度よ!!」
童貞長「朝勃区の童貞長にまで登り詰めたこの私の童力にいいいいいい!! そこらの童貞風情が敵うわけねええええええだろおおおおおおおお!!」 - 36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:01:26.360 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「……いいや、それはどうかな」
童貞長「!?」
ズズズズズズズズズズズッ
兵士B「あ……あああ!! 違う! これは! これは圧されていたのではない!?」
サブ「童貞長の童貞波が……吸収されているううううううううう!?」
童貞長「ば……ばば、ば……」
童貞長「馬鹿なああああああああああああああああああ!!」
男「相手の童貞っぷりを受け入れ、何倍もの童貞感で返す」
男「それこそが、真の童貞の器ってもんなんだぜ」 - 37 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:03:04.088 ID:BjbHsgJV0.net
- 童貞長「ま、まままま……待……っ」
男「くらえ!! これが俺の童貞波だあああああああああ!!」ドンッ!!!
ゴオオオオオオオオッ!!
童貞長「馬鹿な……この私が……この私がああああああああああああ!!」
童貞長「ああああぁぁぁぁぁ…………」
シュウウウウウ……
サブ「童貞長が……」
兵士B「……消滅、した」ガクッ - 38 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:03:50.411 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「ふう……」
サブ「あんた、一体何者なんだ……どこでそんな童力を……」
男「……俺か? 俺はただ、恋人に会ってセックスしたいだけの、しがない童貞さ」
男「この力を手に入れたのは、そう……ある出会いがあったからだ」
――――――
――――
――
女さんと生き別れ、兵士を倒して逃げ出した俺は、ただひたすら走り続けた。
とにかく童帝国の奴らに見つからないように、人里離れた山に逃げ込んだんだ。
……どれくらいそこにいたんだろうな。山の中で、寒さと恐怖に震える俺に、声をかけた人がいた。 - 40 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:07:53.388 ID:BjbHsgJV0.net
- ??「……若者よ。なぜ立ち止まっている?」
男「……あなた、は……?」
??「拙僧はただの流離いの僧侶よ」
僧侶「拙僧もまた、霧の中を彷徨っておる」
僧侶「だが、若者よ。お主は迷うことすら止め、ただそこで俯いているだけであろう」
僧侶「立ちなさい。そして歩むのだ。林の中の、象のように」
男「う……う……」
男「力が……力が、欲しい」
男「この結界を破れるような、強い力が……ッ!」
僧侶「……何があった、若者よ」
――――――
――――
―― - 41 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:08:52.085 ID:BjbHsgJV0.net
- 僧侶「そうか……童帝国とはのう」
男「ご存知なかったんですか?」
僧侶「拙僧は俗世から離れた身。世事にはとんと疎くてのう」
僧侶「それでもこの結界の存在は感じておったが……童術か」
男「! 童術のことを知っているんですか!?」
僧侶「……禁欲を旨とする僧とは、切っても切り離せぬ力だ」
僧侶「だが若者よ。童術とは仏道から外れた暗黒の力」
僧侶「その力に手を出した者には、修羅の道が待っておる」
僧侶「まともな人生を生きたければ、決して触れてはならぬものだぞ」 - 42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:09:18.251 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「……それでも。それでも俺は力が欲しいんです」
男「この結界を破り、あの人と……女さんとセックスするために!!」
僧侶「ふむう」
僧侶「良かろう。拙僧にも童術の知識はある」
僧侶「お主に修羅となる覚悟があるのならば、童術を授けようぞ」
男「……!! お願いします!! 師匠!!」 - 43 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:10:27.471 ID:BjbHsgJV0.net
- 師匠「よし。この河原をお主の修行の場とする」
師匠「男よ。河原にある石の中から、適当なものを一つ選ぶのだ」
男「石、ですか……?」
男「これとか?」ヒョイ
師匠「うむ。では最初の課題だ」
師匠「お主がいま拾った石で勃起してみせよ」
男「!?」 - 44 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:10:48.900 ID:BjbHsgJV0.net
- 師匠「当然、身体を刺激することはもちろん、妄想で勃起することも許さぬ」
師匠「純粋に、この石に対して、性的興奮を催すようになるのだ」
男「ま、待って下さい! そんな無茶な!」
師匠「一週間後、また来る。それまでにできるようになっておけ」クルッ
男「あっ、し、師匠!」
男「……石で勃起だなんて。そんなの無理に決まってるだろ」 - 49 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:19:08.706 ID:BjbHsgJV0.net
- ――1週間後
男「師匠! やっと来てくれたんですね!」
師匠「課題はできたかの、男よ」
男「ええ、もうバッチリです! 見ててくださいよ!」
男「ふうううう……」ムクムクムク
男「ハッ!」ビーンッ
男「どうです師匠! この石で勃起しましたよ!」ギンギンッ
拙僧「…………」
男「……し、師匠?」
拙僧「言わずともわかっておろう?」
男「な、何がですか?」
拙僧「いま、お主は単に女体を妄想して勃起しただけだ」
男「う……」 - 50 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:20:01.552 ID:BjbHsgJV0.net
- 拙僧「申したであろうが。妄想に頼るのではなく、石そのもので勃起してみせよと」
男「……そ、そんなの」
男「そんなの出来るわけないでしょう!?」
男「だいたい何なんですか石で勃起しろって!?」
男「そんなことができるようになって何が変わるって言うんですか!?」
男「こんなこと、何の意味もない!!」
師匠「そう思うのであれば拙僧に教えられることなど何もない」
男「……ッ」
師匠「童術を学ぶは修羅の道と言うたはずだ」
師匠「この程度で根を上げるようならば、この結界を作った男を倒すなど、夢のまた夢よ」
男「……」
師匠「無意味と思うのならばどこへなりとも行くがいい。拙僧は別に止めはせぬよ」 - 51 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:20:55.053 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
それから、3年の月日が流れた。
俺は未だに、最初の修行を達成できずにいた。
師匠は週に一度様子を見に来るだけで、何の助言もしてはくれない。
俺の精神は、もう限界に来ていた。精子だけに。
男(……駄目だ)
男(やはり石を見ても勃起できない)
男(石を見つめていても、思い出すのは女さんのことばかりだ)
男(俺が愛して止まないのは女さんだけ……石じゃ女さんになれないよ)
男(ああ、女さん……会いたいなあ……会いたいなあ。会ってキスの一つでもしてみたいよ)
男(そういえば、女さんってどんな顔してたっけ……) - 53 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:24:13.416 ID:BjbHsgJV0.net
- 男(…………)
男(……!?)
男(ま、待て……、ちょっと待てよ……『どんな顔をしていたか』だと……!?)
男(…………)
男(…………!!)
男「お、思い出せない! 女さんの顔が! 思い出せない!!」
男「なんてことだ! あんなに愛していたはずなのに! 俺は女さんの顔すら忘れてしまったというのか!!」
男(き、気づいてしまった……俺の心は、もう……とっくの昔に空っぽだったんだ……)
男(俺の心から……女さんという女性は消えてしまっていた……)
男「俺は……俺はこの空白を、どうやって埋めればいいんだ……」 - 54 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:25:13.301 ID:BjbHsgJV0.net
- コツンッ
男「……! 石……」
男「お前のせいだぞ、石。毎日お前のことを考えすぎて、女さんの顔を忘れちゃったじゃないか」
男(……改めて見てみると、この石ってスベスベしてるよな)
男(まるで、絹のような手触りで……いつまでも撫で続けていたくなる……)
ムクッ
男「!? え!?」
ムクムク
男「こ、こ、こ……これはあああああああああ!!」
ンビーッンッ!!!
男「勃起した……勃起したぞおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
男「俺は!! 石で勃起できるようになったんだあああああああ!! やったああああああああ!!」 - 57 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:29:35.132 ID:BjbHsgJV0.net
- 師匠「……至ったようだの」
男「!! し、師匠! 見て下さい!! やりました! 俺! やったんですよ!!」
師匠「うむ、もうお主に教えることはない」
男「……!? ど、どういうことです!? だってまだ修行の第一段階では……」
師匠「目を瞑り、股間に集中してみよ」
男「……?」スッ
ゾゾゾゾゾゾゾゾ
男「!? な、なんだ!? 力が……力が湧いてくる!!」 - 58 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:30:02.151 ID:BjbHsgJV0.net
- 師匠「それこそが童力よ」
師匠「お主は女を想うことを止め、あるがままを受け入れた」
師匠「それが、童術の極意だったのだ」
師匠「お主はもう童力に覚醒した。あとは、己の内にある童貞が、力の使い方を教えてくれるはずだ」
男「師匠……」
師匠「行くのだ、男よ。始童帝を凌駕し、この童帝国を打ち倒してみせよ!」
男「はい! ありがとうございました!! 師匠!!」
――――――
――――
―― - 60 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:32:06.709 ID:BjbHsgJV0.net
- サブ「そ、そんなことがあったなんて……」
男「俺は既に8区の童貞長を倒してきた。ここで9人目だ」
サブ「何だって!? 童貞長を9人も!?」
男「ああ。このまま始童帝の住まう官邸まで行き、奴を倒してやる」
兵士B「くく、クーックック」
サブ「!?」
兵士B「アーハッハッハッハッハッハ!」
サブ「何が可笑しい! 言って見ろ!」
兵士B「ふふ、確かにお前の童力は凄まじい……おそらくは童力8000はあるだろう」
兵士B「だが残念だったなあ! その程度では!! 始童帝に辿り着くことすらできんよ!!」
男「なんだと?」
兵士B「いいかよく聞け! この童帝国には童貞長の上位存在である4人の始童帝直系の弟子達がいる!」
兵士B「その名も! 四天童!!」
兵士B「そして彼らの童力はあああああ!! 軒並み1万を超えるという話だ!!」 - 63 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:37:00.146 ID:BjbHsgJV0.net
- サボ「な、なにいいいいいいいい!?」
男「1万オーバー……、だと?」
兵士B「くっくっく、童貞長たちを倒してきたと言ったなあ」
兵士B「であれば既に今頃! 四天童が動き出している頃だ!!」
兵士B「四天童には絶対に敵わん! お前はもうお終いだあああああああ!!」
男「……そんな奴らがいたとは」
サブ「で、出鱈目ですよ! 口から出任せを言っているに決まっています!!」
サブ「童力1000の童貞長すら恐ろしい強さだったんですよ! 1万だなんて、そんな、そんな化け物いるわけが……」
「ほお、たしかに。強い童力を感じるでござるな」 - 64 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:37:54.204 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「……!」
サブ「な!?」
兵士B「あ、貴方は! 貴方様はあああああああ!!」
キモヲタ「各区の童貞長らを屠っているだけのことはあるか」
キモヲタ「もっとも、小性(しょうせい)の敵ではないでござるが」
兵士B「四天童が一柱!! キモヲタ様あああああああああああああああ!!!」
サブ「あ……ああああああ」ガタガタガタ
男「く……ッ」 - 65 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:38:25.848 ID:BjbHsgJV0.net
- サブ「お、俺でも分かる……こいつが、こいつがどんな化け物かってことくらい……」
サブ「勝てない……いくら男さんでも、このデブメガネには勝てないッ!!!」
兵士B「この10年間、全くオナニーせずに一日20時間抜きゲーをし続けているという超人!」
兵士B「三次元の女はもちろん、もはや二次元の女キャラに対しても何の感慨も湧かなくなることと引き替えに強大な童力を手に入れた御方!!」
兵士B「それがキモヲタ様だあああああああああああ!!」
兵士B「たった3年間修行しただけの男に!! 勝てる道理はない!!」
サブ「うう、ううう……」
男「……」ジリ - 67 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:39:21.098 ID:BjbHsgJV0.net
- キモヲタ「小性、時間を無駄にするつもりはないでござる」スッ
サブ「……!? なんだ、胸の前に指でハート型を作っている……!?」
男「……!!」ゾクッ
男(マズイ!!)ダッ
キモヲタ「怨拿(おな)砲」ボッ
サブ「え――――」ジュゥッ
ドッゴオオオオオオオオオオオオオッ!!
兵士B「……!! な、なんて威力だ……童貞波の比じゃない」
男「名も知らぬ童貞を消滅させただけでなく……その背後にあった一般童貞宿舎までも消し去るとは……ッ!!」
キモヲタ「……いかんいかん。久々で狙いを外したでござる」
キモヲタ「次は、外さんよ」
男「……ッ!」 - 69 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:45:54.251 ID:BjbHsgJV0.net
- 男(このままでは……!! 何か、何かないのか!! こいつの童力を乱すような策は!!)
男(だが、三次元だけでなく二次元にすら欲情しなくなっている童貞の心を乱すものなんて……)
男(……!! いや! 一つだけ可能性はある!! 賭けるしかない……この、小さな可能性に!!)
キモヲタ「さあ、消え去るがいいでござる。我らが童師、始皇帝の御為に」スッ
男「キモヲタっ!! これを見ろおおおおおおおおおお!」バッ
キモヲタ「……?」
兵士B「な、なんだ……何か、本を広げている!?」
兵士B「い、いや漫画! あれは漫画だ!」 - 70 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:47:04.849 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士B「2015年からもう十数年もジャンプで連載している大人気長寿漫画『カガミガミ』の第1巻(絶賛発売中)じゃないか!!」
兵士B「そ、そして奴が広げているページは!!」
兵士B「第1話で愛らしいマスコットキャラクター『コダマ』が、ヒロイン三好真子の脚にしがみつき、彼女がパンチラしている場面だとおおおおおお!?」
兵士B「そんなページを見せつけて!! 一体なんのつもりだ!!」
兵士B「ま、まさか!? まさかあれでキモヲタ様を勃起させようとでも言うのかああああああああ!?」
キモヲタ「……くだらん」
キモヲタ「この地球上の誰よりも抜きゲーをプレイしてきたこの小性が、今更そんなイモい女のパンチラに心動かされるわけがないでござろう」
キモヲタ「何をしてくるか少々期待していたのだが……とんだ時間の無駄だったでござる」スッ
男「……!!」
兵士B「出るぞ!! 怨拿砲の登場!! 今度こそあいつは終わったああああああああああ!!」
キモヲタ「食らえ!! 怨拿砲!!」 - 71 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:48:14.134 ID:BjbHsgJV0.net
- キモヲタ「…………」
男「…………」
兵士B「…………」
兵士B「……え?」
キモヲタ「な、に……馬鹿な! 怨拿砲!!」
シーン
キモヲタ「……なぜ、だ」
キモヲタ「なぜ怨拿砲が出ないでござるうううううううううううう!?」
男「まだ気がついていないようだな」
キモヲタ「なにィ!?」
男「よく見ろよ。自分の身体が今どうなっているのかをな」 - 72 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:48:34.104 ID:BjbHsgJV0.net
- キモヲタ「……!?」バッ
兵士B「……あ!」
兵士B「ああああああああああ!?」
キモヲタ「ば、かな……この小性が、小性が……」
キモヲタ「勃起、しているだとおおおおおおおおお!? - 73 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:49:25.173 ID:BjbHsgJV0.net
- キモヲタ「あり得ぬ! 数多の虹エロを見てきたこの小性が!! あんなパンチラ如きで勃起するなど!!」
男「たしかに、お前は星の数ほどのエロを見てきたんだろう」
男「だが、そう。例えるならば」
男「高級料理を食べに食べ尽くした男が、何てことのない味噌汁の味に感動するように!」
男「また、例えるならば。名作映画ばかり見ている男が、ときたまゾンビ・ストリッパーズのような本当にどうしようもないクソみたいな映画を見たくなるように!!」
男「虹エロに飽いたテメエは、この真子さんの素朴なパンチラにどうしようもなく興奮しちまったんだよ!!」
キモヲタ「こんな……こんなことがああああ!!」 - 74 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:49:59.022 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「童力の乱れたお前に術は使えねえ」
男「そして、覚えたぜ。お前の技をな」スッ
キモヲタ「!!?」
兵士B「あ、ああ!! その構えは! その構えはああああああ!!」
キモヲタ「き、貴様ああああああああああああああ!!」
男「食らえ!! 怨拿砲ッ!!」ドッ
キモヲタ「ぐ……ぐぎゃああああああああああああああ!!!!!」
シュウゥゥゥ
キモヲタ「」
男「……消滅するまでには至らなかったか。まだ奴とは威力に差があるな」
兵士B「まさか……本当に四天童までも倒してしまうとは」 - 75 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:50:35.479 ID:BjbHsgJV0.net
- キモヲタ「ふ。ふひ」
男「!!」
兵士B「な!? まだ息があったのか!?」
キモヲタ「ふひひ……しょ、小性を倒したくらいで良い気になるなよ」
男「なに……?」
兵士B「貴様! 強がりを言うな!!」
キモヲタ「強がりなどではない!! 残る3人の四天童は、どいつもこいつも小性とは比べものにならん童力を持つ……」
キモヲタ「その童力は、最低でも5万を超える!!」
兵士B「な、何だとおおおおおおおおおお!?
男「5万、だと!?」 - 76 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:52:04.189 ID:Qc7G65BM0.net
- なんで兵士Bが味方みたいになってんだよwww
- 77 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:52:07.483 ID:BjbHsgJV0.net
- キモヲタ「ダムにしか興奮できない男『エイヤ』」
キモヲタ「チンコを失ったことで飛躍的に童力が増強し、僅か3年で一兵卒から四天童にまで登り詰めた男『A』」
キモヲタ「そして童師の一番弟子にして、四天童最強の男……小児性愛者『ペド』!!」
キモヲタ「小性を倒したような奇策で、彼らを倒すことはできない」
キモヲタ「ふ、ひひ……覚悟、しておくことでござるな……童貞の……本当の強さという……もの、を」ガクッ
男「……」
兵士B「なんてことだ……」 - 78 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:52:45.001 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「行くぞ」
兵士B「……行くって、一体どこに」
男「決まっているだろ」
男「始童帝のいる、官邸にだよ」
兵士B「!? ば、馬鹿な!! さっきの話を聞いていなかったのか!?」
兵士B「このキモヲタよりも5倍以上強い童貞が、あと3人もいるんだぞ!?」
兵士B「いくらあんただって、勝てっこない!!」
男「それでも!!」
兵士B「……!」
男「それでも、俺は……始皇帝を倒せねばならないんだ」
兵士B「男……さん」 - 79 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:53:30.314 ID:BjbHsgJV0.net
- ――京都
――新首相官邸
首相「ええい! まだ東京奪還の目処は立たんのか!」
防衛相「は、童貞のエージェントの育成を急がせてはいるのですが」
防衛相「いかんせん、童貞なもので根性がなく……とてもではないですが、始童帝と戦える程ではありません」
首相「くっ、最近私の支持率も下がりっぱなしだし……党内からの突き上げも強まっている。早く何とかせねば……」
職員「閣下! 米国大統領からお電話です!」
首相「何だと!?」
首相「もしもし!?」
大統領「ハロー、プライムミニスター。こちら大統領デース」
首相「何のご用でしょうか!?」 - 80 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 18:54:14.928 ID:BjbHsgJV0.net
- 大統領「単刀直入に言うけど、CIAのエージェントをトーキョーに送り込んだから」
首相「ええ!? 勝手に何やってんのアンタ!? 主権侵害ですよ!?」
大統領「おたくらがグダグダグダグダやってんのがいけないんデース」
大統領「私達アメーリカも堪忍袋の緒が切れまーシタ」
大統領「おたくらが事態収拾できないっちゅうんならミー達アメーリカが幕引きするまでデース」
大統領「じゃ、そういうことだから。アディオス」ブツッ
首相「あ! もしもし!? もしもーし!?」
首相「……切れた」
首相「ま、いっか! 解決してくれるならそれに越したことないし」
防衛相「ラッキーでしたね」 - 101 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:28:55.952 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
兵士B「あそこに見えるのが始童帝の住まう官邸です」
男「あれか……」
兵士B「ですが、官邸は残る四天童が守っているはず……くれぐれも注意してください」
男「分かっているさ」
兵士B「!? あ、門の前に人影が!!」
男「……1人、何者かが立っているな。足下に2人誰かが倒れている」
男「行こう」ザッ
兵士B「し、しかし!」
男「行かねば状況の把握もできない。この目でたしかめるんだ」 - 102 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:30:49.190 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
兵士B「あ……ッ!?」
男「こ、これは……」
白人「やれやれ。四天童と聞いて期待してみれば。所詮はこの程度ですか」
エイヤ「か……か、ばば」ガクガク
A「」ビクンッビクンッ
兵士B「この2人は!! 四天童の2人!! エイヤとAです!! な、なぜこの2人が倒れて……!?」
男「こいつらが四天童!? ではつまり、この白人男が四天童筆頭、ペドというわけか!」
男「クリミナルマインドで薄々知ってはいたが、やはり白人には連続殺人犯と小児性愛者が多いということだな」
男「しかし、一体なぜ仲間割れを……」 - 103 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:31:55.507 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士B「ち、違います!」
男「なに!?」
兵士B「ペドは日本人のはずです! こいつはペドじゃない!!」
男「何だと!? じゃあ一体、一体こいつは何者なんだ!?」
白人「オーウ、君たちもここに用ですか?」
白人「しかし悪いんですが、先に訪ねたのは私でね。まず私から先に行かせてもらいますよ」
兵士B「な、何者だ貴様あああああああああああ!!」 - 104 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:33:14.749 ID:BjbHsgJV0.net
- ??「やれやれ。こんな外人一匹に敗れるとは、四天童の面汚しだな」
兵士B「!?」
男「……」
白人「お出ましのようだね」
ペド「我が名はペド。童師・始童帝の一番弟子にして、四天童筆頭である」
ペド「我が同輩が随分と世話になったようだな」
ペド「貴様、何者だ? ここにいるということは童貞ではあるのだろうが」
アンディ「マイネームイズ・アンドリュー・デュフレーン」
アンディ「CIAのエージェントをしていてね。合衆国の命でこの事態を収拾しに来た」
ペド「ほお。アメリカの犬ころか。いずれは来ると踏んでいたが、思ったよりも遅かったな」
アンディ「正直なところ当初は静観する構えだったのですが、少々事情が変わりましてね」
アンディ「この件は我々合衆国の手で解決することになりました」 - 106 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:37:31.981 ID:BjbHsgJV0.net
- ペド「解決? 毛唐風情がこの私に勝てるとでも?」
アンディ「ええ、もちろん。そこに転がっている雑魚共にそうしたようにね」
エイヤ「ンほぉぉ……」ビクンッビクンッ
A「ら、らめェ~……」
男「くっ、2人ともなんて童力なんだ……!」
兵士B「たしかにあの外人も相当な童力を持っている……しかし! ペドに勝てるはずがない!」
男「!? それは一体どういうことだ!?」
兵士B「男さんもご存知でしょう。小児性愛者がこの社会で生きていくのがどれだけ困難か」
兵士B「そんな中でペドは30年にわたり児童ポルノを収集し続け……一度も警察に捕まらなかったのです」
男「な、何だと!? 30年で一度も!? 馬鹿な!」 - 107 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:39:53.934 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士B「彼の本当のすごさはここからです……45歳のときにペドは始童帝に出合い、童術を伝授されたのですが」
兵士B「その時ペドは自分の持っていた児童ポルノを、写真、映像、PCデータに至るまで、全て焼き尽くしたのです!!」
男「……!!? ば、馬鹿な! 30年間も集め続けたお宝を……しかも! もう二度と入手不可能な児童ポルノを、自ら焼き捨てただとおおおおおおお!?」
男「そ、そんなことが人間に可能なのかッ!?」
兵士B「だからこそ彼は四天童筆頭なのです。その『覚悟』がペドの童力を飛躍的に高めた!!」
兵士B「自他ともに認める、始童帝の後継者です!!」
男「小児性愛者に児童ポルノを処分させるなんて……始童帝、どれほどのカリスマを持っているというんだ!!」 - 109 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:42:14.262 ID:BjbHsgJV0.net
- ペド「この私と、そこの2人を一緒にしないでもらおうか」
ペド「彼らと私とでは、童貞に懸ける『決意』が違う!!」
ペド「私はこの命よりも大切だったもの全てと引き替えに童術を学んだ」
ペド「童師以外でこの私に勝てる童貞はこの世に存在せぬ……もちろん」
ペド「貴様もなあああああああああああああああ!!」ゴオッ!!
兵士B「ぐぁあああああ!!」ビリビリビリッ
男「な、なんて童力だ! 立っているのがやっとの衝撃……ッ!!」ビリビリビリッ
男「こ、これが……四天童最強の男!!」
ペド「さあ、覚悟しろ。米国の犬っころよ」
アンディ「……たしかに。童貞としての格は、貴方が圧倒的に上のようですね」
アンディ「ただしそれは! 童貞としての格に限った話だがなああああああああ!!」」シュンッ
ペド「……!? き、消え……っ!?」
アンディ「後ろだ」 - 110 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:42:57.182 ID:BjbHsgJV0.net
- ペド「な、なにいいいいいいいいいい!? いつの間に私の後ろにいいいいいいいいいい!?」
アンディ「ふんっ!」ズルッ
ペド「ぐああああああ!! ズボンを脱がされただとおおおおお!?」
ペド「オマケにパンツもだああああああああああ!!」
アンディ「うおらッ!!」ズボォッ!!
ペド「ガ……ッ!? こ、こいつ……こいつ!!」
ペド「私の肛門に指を突っ込みやがったあああああああああああああ!!?」
アンディ「はいいいいいいいいいいいい!!」グリンッグリンッグリンッグリンッ!!
ペド「おほおおおおおおおおおおおおおおお!!」ビクビクビクッ
ビッキーッン!!
ペド「……!? ば、馬鹿な!? この私が……ッ!」
ペド「9歳から11歳までの少女にしか興奮しないこの私がああああああああああ!!」
ペド「男に肛門をイジられて……勃起してしまっただとおおおおおおおおおおおお!?」 - 111 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:46:24.547 ID:BjbHsgJV0.net
- アンディ「そしてええええええええええええ!!」シュンッ
男「!? CIAがこ、今度はペドの前に移動したぞ!? しかも! しかもコイツ!!」
兵士B「パンツを脱いでペドに向けて尻を突きだしているうううううう!?」
ペド「き、貴様あああああああ!! 一体なんの……ッ」
アンディ「決まっている……お前の勃起チンコをおおおおおおおおおお!!」グイッ
アンディ「私の肛門に突っ込むのだよおおおおおおおおおおおおおお!!」ズンッ
ペド「ぐ、ぐあああああああああああああ!!」
アンディ「とくと味わうがいい!! 我が肛門の……名器たる由縁を!!」 - 112 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:48:54.288 ID:BjbHsgJV0.net
- ペド「はあ! はあん! はあああああああああんッ!!」
ペド「な、何だ……なんだこの感覚はあああああああああ!!」
ペド「これが、これが挿入の快楽なのかああああああああ!!」パンパンパンパンッ!!
ペド「腰が!! 腰が勝手に動いてしまうううううううううううううう!!」パンッパンッパンッパンッパンッ
アンディ「イけ!! イッてしまえ!!」
アンディ「我が腸内に精を放つのだああああああああああああ!!!」アンアンアンアンッ
ペド「う、うおおお!! うわああああああああああああ!!」パンパンパンパンパンパンパンパンッ
ペド「イきたくない……イきたくないんだあああああああああああああ!!」
ペド「あっひいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」ドピュッ
ブリュリュリュリュリュリュリュリュリュウウウウウウウウウウ!!!! - 114 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:53:35.551 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
ペド「ふ、う……うン」ビクンビクンッ
A「」ブルブルッ……ブルッ
エイヤ「ア……は……ァ」
アンディ「ふう。いい汗掻いたぜ」
兵士B「き、貴様……」
アンディ「ん? 何だ君たち。まだいたのか」
兵士B「貴様一体何者だあああああああああああ!?」
アンディ「お答えしよう!!」
アンディ「君たちが訊きたいのはつまり! 我が肛門の能力についてだな!?」
アンディ「そう! 私は単なる童貞ではない!!」
アンディ「ホモセックスが抜群に上手い童貞なのだッ!!」
男「な、な……」
兵士B「なにいいいいいいいいいいいい!?」 - 115 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:54:11.906 ID:BjbHsgJV0.net
- アンディ「かつて私は無実の罪で刑務所に入れられた」
アンディ「刑務所の暮らしは過酷だった……私のようなか弱い銀行員にとっては特にな」
アンディ「私は囚人たちの性の奴隷にされ、日夜、慰み者のされた」
アンディ「だがその経験で私は目覚めたのだ!! 童貞の身でありながら、男を虜にする傾国の性技を!!」
アンディ「童貞としての童力に加え!! この性技……『ゲート・オブ・ヴァーミリオン』さえあれば!!」
アンディ「たとえ始童帝といえどもイチコロよおおおおおおおおおおおおお!!」 - 118 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:58:16.945 ID:0pmjNSPvd.net
- ショーシャンクじゃねえかwww
- 119 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 20:59:14.806 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士B「なんて童貞だ……」ゴクリ
男「ああ。だが役には立ちそうだぜ」
男「おい、あんた」
アンディ「んん?」
男「俺達も始童帝を倒しに来たんだ。あんたの目的も始童帝だというなら丁度良い」
男「ここは協力して奴を倒さないか? 俺も童力には多少の自信があるぜ」
アンディ「…………く」
アンディ「ククククク……クーックックックックック」
男「!?」
アンディ「クハハハハハハハハハ!! ハーッハッハッハッハッハッハ!!」 - 120 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:00:20.475 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士B「な、何がおかしい!?」
アンディ「勘違いしているようだな。私の目的は始童帝だけではない」
男「なに!?」
アンディ「この童帝国に住む童貞を……全てホモに変えることこそが我が最大のミッションよ!!」
兵士B「なんだってええええええええええええええ!?」
男「そんなことをして一体何になるというんだ!?」
アンディ「決まっている。この国で同性婚を合法化するためよ!」
兵士B「なにいいいいいいいいいい!?」
アンディ「我が合衆国では連邦最高裁によって同性婚合法化が決定された」
アンディ「だが! それにも関わらず!! 南部の愚かな共和党支持者共は未だ同性婚への反対運動を繰り広げている!!」
アンディ「そこで我々は考えた。他国にも同性婚を合法化させ、同性婚を国際的な潮流にすればそれ即ち外圧となり! 愚昧なる反対派も黙らせられるだろうと!!」
アンディ「そして私が選ばれた。この私のゲート・オブ・ヴァーミリオンをもって童貞共をホモへ変えた後に童帝国を日本に返還!!」
アンディ「さすればこの国はホモまみれとなり!! この未開な国家でも同性婚が合法化されるであろう!!」 - 123 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:09:29.427 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「こ、こいつ……」
兵士B「なんておそろしいことを!」
アンディ「そしてそれはつまりいいいいいいいいいい!!」ヒュンッ
男「!?」
兵士「き、消え……ッ!?」
アンディ「貴様ら一般童貞もまたあああああああああああああ!!」ズルッ
男「う、うおおおおおおおおおおおおお!?」
兵士「ハッ!? 男さんのズボンとパンツが脱がされただとおおおおおおおおおおおお!?」
アンディ「我ら合衆国のターゲットだということだあああああああああああああああ!!」ズボッ - 124 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:09:47.160 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「ぐぎゃああああああああああああああああ!!」
兵士B「ああああああ!? 男さんの門にいいいいいいい!! 指を突っ込んだだとおおおおおおおお!?」
アンディ「貴様の童貞! 私が頂くぞおおおおおおおおおおおおお!」グリグリグリグリッ
男「ぐあああああああああああああああ!!」ビクンッビクンッ
兵士B「男さあああああああああああん!!」 - 125 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:10:42.790 ID:BjbHsgJV0.net
- 男(こんな……こんなところで、俺は童貞を失うのか……?)
男(始童帝を倒せず……童帝国から出られぬまま……男のケツで筆おろしを……)
――男よ
男(……! し、師匠……)
――童貞とは、それ即ち
――虚無よ
男「……!!」カッ
男「うおおおおおおおおおおおおおお!!」ギュウウウウッ
アンディ「……!!?」
アンディ「な、なんだ!? と、突然だ! 突然それは起きた!!」
アンディ「なんなんだ!! このケツのパワーはあああああああああああ!!」
アンディ「ゆ、指が!! 私の指が挟まれて抜けなくなったあああああああああああああ!!」 - 129 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:23:14.147 ID:9u3efXMdd.net
- 男「くおおおおおおおおおおおおおお!!!」ギリギリギリギリッ !!
アンディ「ぎゅあああああああああ!! 指が痛えええええええ!! 痛えええよおおおおおおお!!」
兵士 B 「何事だ! 男さん!! 貴方は一体何を!! ……ハッ!? そうか、わかったぞ!!!!」
兵士B「童力!! 童力を括約筋に集中しているのか!!」
兵士B「それにより!! 超人的な力でケツ穴を固く引き締め!!」
兵士B「アメリカ人の指をケツに閉じこめているのかあああああああああ!!」
アンディ「おのれえええええええ!! 放せ!! 離せええええええええええええ!!」
男「ああ、いいぜ!! 離してやる!!」ググググググッ
男「テメェの指の関節をなああああああああああ!!!」ブッチイィィィィィ !!
アンディ「……ぎ!?」
アンディ「ぎやあああああああああああああああああ!!!」 - 130 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:27:11.006 ID:9u3efXMdd.net
- 兵士 B 「あ、ああああ!!」
アンディ「こいつ!! こいつ私の指をおおおおおおおおおおお!!」
アンディ「ケツの穴で引き千切りやがったあああああああああああああああ!!!!」ブッシュー
アンディ「痛えええええええええ!!! 血が!! 血がああああああああ!!!」ブッシュー
アンディ「血がいっぱい出てるよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」オバマー
男「ゲームセットだ、アンディ」
男「俺は決して、童貞は捨てたりしねえ!!」ドンッ
兵士 B 「男さああああああああん!!」 - 131 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:31:10.316 ID:9u3efXMdd.net
- アンディ「おのれ……おのれおのれおのれええええええええええ!!」
アンディ「調子に乗るなよこの猿がああああああああああああ!!」
アンディ「例え右手がなくなろうとも!! 貴様等をホモにする為の技術ならいくらでも……ッ」
ドクンッ
アンディ「……お」ガクンッ
男「!?」
兵士 B 「……!?」
アンディ「な、なんだあああああああああああ!?」ズリズリ
男「ど、どうしたんだ!?」
兵士 B 「こ、この男!! 突然!! 地面に俯せに倒れた……!?」
兵士 B 「一体何が起こったんだあああああああああ!!」 - 133 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:36:04.811 ID:9u3efXMdd.net
- アンディ「う、動けん!! 俯せのまま動けんぞおおおおおおおおおお!?」
アンディ「何が!! 私の身体に一体なにがああああああああああああ!!」
「床怨拿」
アンディ「!?」
男「……!!」
兵士 B 「あ、あああ……あああああああああ!?」
??「我が童帝国内の童貞達が発した大気中の童力を集め」
??「貴様の上部から童圧として降らせただけのことよ」
アンディ「こ、こいつ……この覆面の男はまさか……!!」グググ
男「……とうとう来たか」
兵士 B 「し、し、し……」
兵士 B 「始童帝いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
始童帝「いかにも。余が始童帝である」ドンッ - 136 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:42:33.810 ID:9u3efXMdd.net
- アンディ「お、おの……おのの……」ググググッ
アンディ「馬鹿な……馬鹿な馬鹿な馬鹿なあああああああああ!」
アンディ「なぜだ!! なぜ動けん!! いかに始童帝だろうと、この私の童力があればああああああああああ!!」
始童帝「愚かな」
アンディ「!!」
始童帝「貴様は童貞ではあっても、所詮は性交による快感を知った偽りの童貞」
始童帝「そのような穢れきった童力。余の純粋なる童力の前では……」クイッ
ググググググッ
- 137 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 21:43:40.412 ID:9u3efXMdd.net
- アンディ「ぐ、ぐおおおおおおおお!? お、重みが……ッ!!」ビキビキビキッ
始童帝「あまりにも無力よ」クンッ
グググググググググググッ
アンディ「が……ぎゃあああああああああ!!」ベキベキベキベキッ
アンディ「貴様!! 貴様あああああああああああ!!」ベキベキベキッ
アンディ「こ、こんな……野蛮な差別主義者の猿共に、このアンディ様がああああああああああ」
始童帝「消えよ」グッ
アンディ「あ」グシャッ - 147 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 22:17:33.911 ID:9u3efXMdd.net
- 始童帝「……さて」
男「……ッ!!」
兵士B「……あ、ああああ」
兵士「あの、アンディを……あんな、簡単に……」
兵士B「か、勝てねえ……勝てるわけがねえ……」
兵士B「この御方には、最初から誰一人として……勝てるわけがなかったんだ……」
ペド「……ど、童師」
男「!」
始童帝「ペドか。辛い目に遭ったな」
ペド「も、申し訳ありません、童師……貴方の名を汚してしまいました」
始童帝「謝ることはない。お主等が悪いわけではないのだからな」
ペド「童師……」
- 149 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 22:21:57.896 ID:9u3efXMdd.net
- 始童帝「だが」クイッ
エイヤ「ぎゅっ」グシャッ
A 「ぱ」グシャッ
ペド「!?」
男「な……!」
兵士 B 「!!? え、エイヤと A を……潰したっ!!?」
ペド「ど、童師!! 一体何を……!?」
始童帝「肉の快楽を知ってしまったお主等に、最早童貞の資格はない」
始童帝「死ね」
ペド「そ、そんな……そんな!!」
ペド「童師!! どうか!! どうか今一度チャンスを……ッ」
始童帝「ペドよ」
始童帝「一度失った童貞は、もう二度と元には戻らんのだ」クンッ
ペド「ど」グシャッ - 151 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 22:26:50.653 ID:9u3efXMdd.net
- 男「……貴様」
始童帝「ん?」
兵士 B 「お、男さん!」
男「どうして、どうしてこんな惨いことができる!!」
男「こいつらはお前の弟子なんじゃなかったのか!!」
始童帝「ああ、弟子だったよ。だがそれが何だ?」
男「なにィッ!?」
始童帝「童貞を失った以上、我が覇童を阻む邪魔者でしかない」
始童帝「ゆえに殺した。ただ、それだけのことだ」
- 152 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 22:33:21.465 ID:9u3efXMdd.net
- 男「貴様あああああ!! それでも師か!!」
弟子B「男さん!! 駄目です!!」
男「俺の師はそんな人じゃなかった!! 弟子のことを見守り、進むべき道を指し示してくれた!!」
男「あいつらも貴様のことを童師と呼んで慕っていた!! それなのに、それなのにお前はああああああ!!!」
始童帝「……く」
始童帝「くく、く……ククククク」
男「……!! な、何が可笑しい!!」
始童帝「く、くく……いや、済まぬ。馬鹿にしたわけではないのだ」
始童帝「だがな、お主は少々、余のことを見誤っておるよ」
男「なに!?」
始童帝「たった3年間、週に一度顔を合わせただけで、お主は余のことを理解したつもりでいたのかね?」
兵士B「……!?」
男「…………え?」 - 156 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 22:39:35.497 ID:9u3efXMdd.net
- 男「…………」
男「な、何を、言って……」
始童帝「クク……この覆面を取れば嫌でもわかろう」グイッ
パサ
男「……嘘だ」
「……男よ」
男「嘘だ……ッ」
師匠「よくぞここまで辿り着いたのう」
男「嘘だああああああああああああああああああああああ!!」
- 158 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 22:47:25.905 ID:9u3efXMdd.net
- 兵士B「ま、まさか、こんな……こんなことが」
男「嘘だ……どうして、どうして、貴方が……」
師匠「あの山でお主を見つけたのは、本当にただの偶然だ」
師匠「始童帝となってなお、週に一度は山に籠もり、童力を磨いていた。あれはその帰路であった」
師匠「しかし一目見て気がついた。お主の持つ、底知れぬ潜在童力をのう」
師匠「だからこそ、何十年も昔に捨てた仏道に生きる僧侶の振りをして、お主に童術を授けた」
- 161 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 22:48:48.520 ID:9u3efXMdd.net
- 師匠「おかしいとは思わなかったか? いかに仏道と童術が切り離せぬとは言うても、単なる僧侶が童術の極意を知っていることを」
師匠「おかしいとは思わなかったか? 仏道に生きるはずの僧侶が、忌むべき力のはずの童術を、易々とお主に授けたことを」
男「う、あ……」
兵士B「そんな……」
師匠「全てはお主を童貞として成長させ、ここまで辿り着かせるためよ」
師匠「そして余の読み通り、お主は見事童貞としての覚醒を果たした」
師匠「先程、CIA相手に見せた技を見させてもろうたぞ。お主の童術は既にペドを上回っておる」
師匠「童貞達との戦いの中で、お主は急速に成長していったのだ!!」
男「う、く……」
師匠「さあ、余と来るのだ男よ。お主はまだまだ強くなれる」
師匠「そしていずれ、余をも越える童貞となるであろう」 - 164 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 22:51:23.096 ID:9u3efXMdd.net
- 男「……ふ」
男「ふざけるな!!」
始童帝「むう?」
男「誰が!! 誰がお前なんかと!!」
男「俺は、俺はあんたを倒すために強くなったんだ!!」
男「その俺がどうして、お前と共に行く必要がある!!」
始童帝「……余を倒す、か」
始童帝「して、男よ。仮に余を倒せたとして……それでどうするつもりだ?」
男「…………え?」
始童帝「そう、余を倒せばたしかに、この童帝国を覆うDTフィールドは消え、お主は外へ出て行くことができる」
始童帝「それで? 童帝国から出て、それでお主はどこへ行く?」
男「あ……あ……」
兵士B「お、男さん……!?」 - 168 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 22:54:07.081 ID:9u3efXMdd.net
- 始童帝「そうだ。本当は気づいておったのであろう?」
始童帝「お主には、もう。帰る場所などない」
始童帝「想うていた女の顔も忘れてしまった、お主にはな」
男「……」フラ
男「……」ガクッ
兵士 B 「……! 男さん! しっかりしてください! 立つんです! 男さん!!」
始童帝「お主にあった唯一にして最大の願望。『女とセックスする』という情動は、あの3年の修行の中で霧散した」
始童帝「今のお主にあるのはそう。完全なる『虚無』だ」 - 169 : 1 2015/07/01(水) 22:55:59.068 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「虚……無……」
始童帝「さあ、男よ。余と共にこの童帝国を広げ、いずれ全ての男達が童貞の世界を作り上げるぞ」
兵士B「な……!? そ、そんなことをすれば人類は滅びるぞ!?」
始童帝「滅びこそが童貞よ!!」
兵士B「……!!」
始童帝「余と来るのだ男!! お主に童貞の頂きを見せてやる!!」 - 171 : 1 2015/07/01(水) 22:58:02.006 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「……」
男「虚無、か……」ヨロ
兵士B「男さん!」
男「……たしかに、俺にはもう何も残っちゃいない」
男「とっくの昔に、空っぽな童貞になってたんだ」
男「滅び……それも悪くないかな」
兵士B「お、男さん! そんな!!」
始童帝「それで良い、男よ。共に歩もうぞ」
男「……はい。童師」
兵士B「……ッ!」
兵士B「う、うわああああああああああ!!」ダダッ
男「!? 兵士B!? 何を!?」 - 173 : 1 2015/07/01(水) 23:00:46.774 ID:BjbHsgJV0.net
- 始童帝「……なんだ?」クイッ
ズンッ
兵士B「ぐう……!?」ドサッ
男「兵士B!」
始童帝「何をしておる、名も無き童貞よ」
始童帝「余に襲いかかるなど、気でも狂ったか?」
兵士B「う、ぐ……男、さん……」グググッ
男「兵士B! 何をやってる!! 早く童師に謝るんだ!!」
兵士B「いいえ謝りません!!」
男「……!?」
兵士B「男さん、あんた……本当に自分が空っぽだなんて思ってるんですか?」
男「だ、だって、俺はもう、女の顔も……」
兵士B「空っぽの人間はねえ!! 私みたいなただの童貞の心配なんてしないんですよ!!」
男「!!」 - 174 : 1 2015/07/01(水) 23:05:23.612 ID:BjbHsgJV0.net
- 兵士B「顔が思い出せない!? だから何だっつーんです!!」
兵士B「あんたの……あんたが女さんのことを想う気持ちは……」
兵士B「その程度のことで無くなるもんじゃないでしょう!!?」
男「……兵、士」
兵士B「顔を忘れちまったならまた会えばいい!! 人が……人が人を想う感情ってもんはねえ!!」
兵士B「童貞なんかと違って、決して捨てられるもんじゃないんですよ!!!」
男「……ッ!!」
始童帝「……ごちゃごちゃごちゃごちゃと」
始童帝「童貞を手に掛けることを本意ではないが、童貞に対するその冒涜」ググッ
男「……!! や、やめろおおおおおおおお!!」
兵士B「行ってください……男、さ」
グシャッ - 176 : 1 2015/07/01(水) 23:10:17.682 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「……あ……あああぁぁぁ」
始童帝「男よ。このような童貞の戯れ言など気にするな」
始童帝「お主ならきっと、最高の童貞に……」
男「……うるせえよ」
始童帝「……!?」
男「最高の童貞だあ? 笑わせんじゃねえ」
始童帝「き、貴様……ッ」
男「童貞なんかにそんな大層な価値があるわけねえだろ!!」
始童帝「貴様ああああああああああああああ!!」 - 177 : 1 2015/07/01(水) 23:11:09.223 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「兵士Bのお陰で、自分が何をすべきなのかようやく思い出せたぜ」
男「俺はテメェをぶっ殺して、ここを出て!! 必ず女さんとセックスすんだよおおおおおおおおお!!」ドンッ!!
始童帝「この……この愚か者があああああああああああああ!!」ゴゴゴゴゴゴッ
始童帝「持って生まれた才覚をドブに捨ておってえええええええええええ!!」
始童帝「余を倒すだと……? 童術を無くした貴様にそれが叶うと思うたかあああああああああああ!!!」
始童帝「余の『床怨拿』で、跪くがいいわああああああああああああああああ!!」
クンッ
男(……ごめんな、兵士B。気づくのが遅れちまったみたいだ)
男(だけど……)
男「お前の仇は、俺が取る……ッ!!!」 - 178 : 1 2015/07/01(水) 23:12:23.559 ID:BjbHsgJV0.net
- 始童帝「…………な、に」
始童帝「ありえぬ……なぜ、なぜだ」
男「……」ドンッ
始童帝「なぜ床怨拿を食らいながら平然と立っているのだああああああああああ!!」
男「……さあ。なぜだろうな。だが一つ考えられるとすれば」
男「お前が俺より弱いからじゃないか?」
始童帝「……ッ! よ、世迷い言をほざくなああああああああああ!!」グググッ
男「……」
スタ……スタ……
始童帝「な、なぜ……なぜ効かん……なぜ」
始童帝「この童帝国に満ちる、童貞たち全ての童力を貴様の上に集中させているのだぞ……それなのに、なぜ……」
男「……あんたは、童貞の本質は虚無だと言った」
男「だけどな、それは違ったんだよ」 - 179 : 1 2015/07/01(水) 23:13:13.009 ID:BjbHsgJV0.net
- 始童帝「……!? ば、馬鹿な!! 童貞とは虚無であり滅びだ!!」
始童帝「拙僧の至りし答えに謝りなどない!!」
始童帝「他に、他に何があると言うのだあああああああああああ!!」
男「愛、だよ」
始童帝「…………!? あ、愛……!?」
男「誰かのことを愛する気持ち。そしてその誰かから与えられる確かな愛」
男「童貞を失う前の、最後の時こそ、童貞をこの世で最も輝かせる」
始童帝「馬鹿な……馬鹿な馬鹿な馬鹿な……」 - 180 : 1 2015/07/01(水) 23:14:26.370 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「食らえ……」キイイイイイイイン
始童帝「愛など……愛など……そんなものにこの私がああああああああああああああ!!」
男「これが、愛の力の……」ググググググググッ
男「童貞波だああああああああああああああああああああああああ!!!!!」ゴオッ!!
――――――
――――
――
『ごめんなさい、正一さん』
――なぜです! おキヨさん!
『もう、決まったことなんです』
――親同士が決めたことでしょう! 私と貴女は、互いに……!
『それ以上は言わないで、正一さん』
――おキヨ……さん
『貴方と会えて、私』
『……私、とても幸せでした』 - 181 : 1 2015/07/01(水) 23:15:14.876 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
『お坊様、見ないお顔ですね』
――ええ。生まれはここの近くなのですが、数年遠方の寺に修行に出ていまして
――あの家に同郷の方が嫁いでいまして。帰郷の前にご挨拶でもと
『……お坊様、ご存知ないんで? あそこの若奥さんはもうとっくにお亡くなりになってますよ』
――え?
『あの家の連中は病死だって言ってますけどね、ありゃあ旦那にやられたんだよ』
『昔から乱暴者の男でしたからねえ。まったく、可哀想な話ですよ』 - 182 : 1 2015/07/01(水) 23:15:51.900 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
『た、助けてくれ、頼む!!』
『金なら! 金ならいくらでもやる!! だから……た、たすけ……ッ』
――貴様に……貴様なんかに……ッ!!」
――ああああああああああああ!!! - 183 : 1 2015/07/01(水) 23:17:04.421 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
始童帝「……」
始童帝(……ふ。今更、あんな……大昔のことを思い出すとはな)
男「……師匠」
始童帝「……なんだ? まだ、私を……師と、呼ぶの、か?」
始童帝「愚か者が……早く、止めを……刺すが、いい……」
始童帝「こんな……死に損ない、でも……お主を、道連れに……するかもしれんぞ……」
男「……あんたのことは、許せない」
男「だけど……それでも、あんたは」
男「立ち止まった俺に、歩き出す力をくれた。だから……」
始童帝「……」 - 185 : 1 2015/07/01(水) 23:18:23.916 ID:BjbHsgJV0.net
- 始童帝「どこまでも、甘い、奴よ」
始童帝「く、クク……こんな、甘ったれに……敗れる……とは、な……」
男「師匠……」
始童帝「……行け。男よ」
男「!」
始童帝「お主は……私に勝った……それが、全てだ……」
始童帝「……もう、すぐ……フィールドは、消える……」
男「だけど……っ」
始童帝「彼女に、会いに行くのだろうがッ」 - 187 : 1 2015/07/01(水) 23:20:16.694 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「……!」
始童帝「グズグズするな……さあ、行け……」
男「……」
男「お世話になりました。師匠!」ペコッ
ダダッ
始童帝「……」
始童帝「ふ……昔を、思い出す……わけだ」
始童帝「……のう。おキヨ、さん……」
始童帝「……」 - 188 : 1 2015/07/01(水) 23:23:34.754 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
スーッ
童貞A「……え?」
兵士C「そ、そんな……馬鹿な……」
童貞B「見ろ! DTフィールドが!!」 - 189 : 1 2015/07/01(水) 23:23:53.577 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
職員「総理っ!!」
首相「どうした!?」
職員「と、東京を覆うDTフィールドが……」
職員「DTフィールドが消えていきます!!」
防衛相「なんだと!?」
首相「……や、やった」
首相「アメリカさんがやってくれたんだ!」
防衛相「やりましたね首相!」
首相「アメリカ最高おおおおおおおおおお!!」
防衛相「U・S・A!! U・S・A!! U・S・A!!」 - 192 : 1 2015/07/01(水) 23:27:59.171 ID:BjbHsgJV0.net
- ――――――
――――
――
男「はぁ……はぁ……はぁ……」タッタッタ
男(もうすぐ……もうすぐ……女さんの家だ……)
男(……あの、角を……曲がれば……!!)
女「……男、くん?」
男「女さん……」
女「……本当に……本当に、男くんなの……?」
男「……ああ。帰ってきたよ、女さん」
女「良かった……良かった、男くんっ!」 - 193 : 1 2015/07/01(水) 23:28:30.211 ID:BjbHsgJV0.net
- 「ママー」
女「あ! いっけない! 男くん、ちょっと待ってて!」
男「え? あ、うん」
女「ごめんね、すぐ戻るから!」パタパタパタ
男「…………」
男「…………」
男「……ん?」 - 195 : 1 2015/07/01(水) 23:29:46.725 ID:BjbHsgJV0.net
- パタパタパタ
女「お待たせ! ごめんねせっかく帰ってきたのに」
男「え、あ、うん……」
男「うん。いやそれはいいんだけどさ」
男「……その子は?」
女「へへー、実は私の子なの。今年でもう二歳になるんだ」
男「…………あ、あー」
女「ほら、ママのお友達の男さんだよ。ご挨拶して」
子供「こんにちはー」
男「あ、はい。こんちは」 - 198 : 1 2015/07/01(水) 23:30:53.274 ID:BjbHsgJV0.net
- 男「…………………結婚したんだ」
女「そうなの、あの後すぐに親の薦めでねー」
女「主人ももうすぐ仕事終わるはずだから、帰ってきたら紹介するね!」
女「男くんに結婚式に出てもらえなかったのは残念だけど……」
女「でも、ホント無事で良かったよ!」
男「あ、はい……うん」
その後、二代目童帝が童帝国残党を率いて武力闘争を開始することになるのだが、それはまた別のお話
~HAPPY END~ - 201 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 23:33:33.835 ID:LpnrNZ8kd.net
- オチは予想してたけど女の反応が予想外で胸にくる・・・完全に友達としか思われてなかったんだな・・・
- 206 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/01(水) 23:47:51.149 ID:kiZ40pNY0.net
- 面白かった乙

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