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さやか「寒いねほむら」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 00:57:45.95 ID:nqhQIUl80
さやか「こんな日はさやかちゃん家のこたつに限るねー」

まどか「ウェヒヒ」

ほむら「全くだわ…さやかそこのみかん取ってくれないかしら?」

さやか「えー自分で取りなよほむら」

ほむら「私はお客さんよ?」ホムン

さやか「ちぇ…しかたないなあ ほい」

ほむら「あの…できればアーンしてほしいななんて…その…さやかに///」

さやか「んもー(みかんの皮をむいている)ほむら…はいあーん」

ほむら「あーん」パクッホム

まどか「ほむらちゃんずるい私にもあーんして!」 
みたいな




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:07:06.37 ID:wKMA5UwM0
ほむら「もう、しょうがないわね。はい、あーん」

まどか「あーん。うん、おいしい」ティヒヒ

さやか「おぉ、食べさせ合いっこか! じゃあ、まどたんにも」

まどか「さやかちゃんのはいらない」

さやか「なんで!?」

まどか「そ、それよりほむらちゃんも、あーん」

ほむら「えぇ、あ、あーん」パクッ

こんな感じ?


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:09:02.32 ID:gzInRGcY0
>>3
はい


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:12:39.92 ID:wKMA5UwM0
ほむら「あーん」パクッ

まどか「むっ! ほむらちゃん、あーん」

ほむら「ま、まどか、顔が怖いわ。それにもう充分」

まどか「あーん!」

ほむら「……」パクッ

さやか「なんか、ほむたんを餌付けしているみたいだ」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:18:15.95 ID:wKMA5UwM0
さやか「それで、そろそろ本題に入らないの、ほむら?」

ほむら「本題?」ホム

さやか「うぉーい! 自分でさやかの家で作戦会議したいって言っておいて、忘れたのかよ!」

まどか「強力な魔女が現れたから、さやかちゃん家で作戦を練りたいって」

まどか「そもそも、なんでさやかちゃんの家? 私の家でも」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:21:49.52 ID:wKMA5UwM0
ほむら「なんとなくよ」フサァ

さやか「なんで無駄に髪を掻き上げるの」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「な、何かしら。まどか」アセアセ

まどか「さやかちゃん家に来てから、落着きがないよ」

さやか「たしかに、いつものクールさんらしくないじゃん」

ほむら「そんなことないわ」アセアセ


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:26:17.45 ID:wKMA5UwM0
ほむら(いえない……さやかの家に来てみたかっただけ、とは)

さやか「まぁ、いいか。はい、あーん」

ほむら「……ッ。あーん」テレテレ

ほむら(そして、こうやって“あーん”して欲しかっただけ、なんて!)

まどか「むむむ」ジィー

さやか「まどか、不機嫌?」

まどか「別にそんなんじゃないけどさぁ」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:29:11.67 ID:wKMA5UwM0
まどか「私にもよく分からないけど」

さやか「けど?」

まどか「ほむらちゃんが、やけに嬉しそうなのを見て……」

ほむら「嬉しくなんてないわ」ニタァ

さやか「うぉっ、すごい顔がゆるんでいる!」

まどか(なんか、胸がチクチクするんだよね)


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:32:17.57 ID:wKMA5UwM0
さやか「ほむら、もしかして、みかんが好物?」

ほむら「まぁ、人並みには好きよ」

ほむら(あなたが食べされてくれるなら、なおさら)

まどか「みかんを嫌いな人も珍しいと思うけどね」

さやか「じゃあ、ほむたん~。次だよ、あーん」

ほむら「……」パクッ

さやか「おー」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:35:53.47 ID:wKMA5UwM0
さやか「本格的に、ほむたんを餌付けしてるみたいだ」

ほむら「」ウルウル、モウオワリ?

さやか「目、目で語ってる。人間の言語を捨て始めてる!」

さやか「じゃあ、もう一度だけ、あーん」

ほむら「あ――」

まどか「」ヒョイ、パクッ

ほむら「」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:39:28.98 ID:wKMA5UwM0
さやか「まどたん、何してるんですか!」

まどか「さやかちゃん、正気に戻って。顔がデレデレだよ」

さやか「えぇ、そんなことないよ」テレテレ

まどか「恐るべきは、ほむらちゃん……」

ほむら「」クゥーン

さやか「ほら、ほむたんが欲しがってるの。餌をあげないと」

まどか「なら、私があげるよ。ほら、ほむらちゃん」

ほむら「」プィ


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:43:04.46 ID:wKMA5UwM0
さやか「ほむたん、みかんだよー」テレテレ

ほむら「……」パクッ

さやか「おぉ、ほむたんは可愛いなぁ、可愛いなぁ」ナデナデ

ほむら(一瞬理性を失いかけてたけど、さらに失いそうだわ)

マミ「えっ、何この状況」

まどか「あっ、マミさん起きたんですね」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:47:58.88 ID:wKMA5UwM0
マミ「ふぁぁ……。あまり感心できないわよ、美樹さん」

さやか「何がです?」

マミ「何って、まるで暁美さんを動物みたいに」

さやか「あぁ……ハッ、私一体」

まどか「正気に戻るのが遅いよ、さやかちゃんのバーカ」

さやか「まどかが、かつてない程に冷たい! なんで!?」

ほむら「ま、まぁ、私も少し悪乗りが過ぎたわ」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:52:51.21 ID:wKMA5UwM0
マミ「それにしても」フフッ

まどか「マミさん?」

マミ「いえ、今日は対魔女の作戦会議だって来てみたけど」

さやか「そうだよ。魔女の話はどうなったのさ、ほむら」

マミ「みんなでお茶してのんびりしてた、だけだったわね」

マミ「それに、暁美さん的には、もうお話は終わってるんじゃないかしら」

ほむら「」テレテレ


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 01:56:49.59 ID:wKMA5UwM0
マミ「暁美さんにも可愛いところがあるんだなって」ニコッ

まどか「そうそう、ほむらちゃん可愛い」ニタァ

さやか「まどか、顔が笑ってない」

ほむら「な、何を言ってるのかしら。可愛くなんて、ないわ」

さやか「はい、ほむたん。あーん」

ほむら「」タタッ、パクッ

マミ「野生化し始めているわね」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:01:12.50 ID:wKMA5UwM0
まどか「むっ、ほむらちゃん。私のもどーぞ!」

ほむら「」プイッ

まどか「ほ、ほむらちゃん……!」

さやか「落ち着いて、まどかぁ」

まどか「さやかちゃんは黙ってて、私もほむたんに餌付けしたい」

マミ「餌付けって……今度は鹿目さんが正気を失ってるわ」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:04:56.52 ID:wKMA5UwM0
マミ「はいはい、みかんタイムは終了」ヒョイ

マミ「これ、どこに片づければいいかしら」

さやか「あぁ、ありがとうございます。こっちです」




まどか「……」

ほむら「……はっ」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「な、何かしら、まどか」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:07:28.70 ID:wKMA5UwM0
まどか「本当は、魔女の話なんて、なかったんだよね」

まどか「ただ、さやかちゃんに甘えたかっただけなんでしょ」

ほむら「ち、違うわよ。魔法少女の責務を果たすため」

まどか「ウソつかないで。私には分かる」

ほむら「えっ……」

まどか「あのね、」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:11:19.55 ID:wKMA5UwM0
まどか「ほむらちゃんが、さやかちゃんに甘えてるとき、胸がチクっとした」

まどか「勝手なのは分かるけど、さやかちゃんと仲良くしてるのが辛かった」

まどか「私には全然振り向いてくれないし……」

ほむら「そ、それはすまないよ思ったわ、つい」

まどか「つい、なに」グイッ

ほむら「ま、まどか。顔が近いわ」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:16:49.87 ID:wKMA5UwM0
まどか「ほむらちゃん、聞いていい?」

ほむら「な、何かしら」

まどか「ほむらちゃんは、さやかちゃんのことがす――」

さやか「まどかぁ! ほむらぁ! 人生ゲームやらないっ!」ババーン

マミ「あー」

まどか「……」ゴゴゴゴゴゴ

さやか「うぉぉぉお! まどかが魔女化しそうな勢いで起こってらっしゃる!」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:19:30.14 ID:wKMA5UwM0
さやか「マミさん、助けて」

マミ「うーん、これは美樹さんが悪いかな」

さやか「マミさんまで!?」

まどか「さやかちゃんの、大バカ」

さやか「大バカにランクアップした! まどか、なんかごめんなさい」

まどか「ふーんだ」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:23:22.85 ID:wKMA5UwM0
   ☆

まどか「もうこんな時間ですね」トントン

マミ「そうね、帰る準備しちゃいましょう」シュタ



さやか「ねぇ、ほむら」

ほむら「何、さやか」

さやか「今日はいろいろ楽しかったよ。また来てね」

ほむら「もちろん、また来させてもらうわ」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:27:47.89 ID:wKMA5UwM0
ま・ほ・マ「「「さようならー!」」」

さやか「うん、また」



ほむら「じゃあ、私はこっちだから」

マミ「私は鹿目さんと途中まで一緒ね」

まどか「そうですね。……っと、ほむらちゃん」タタッ

ほむら「まどか?」ギュー

まどか「私、負けないから」ホムホム、ギュー


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:30:44.72 ID:wKMA5UwM0
マミ「あらあら」ニコニコ

まどか「じゃあね、ほむらちゃん」タタッ



ほむら「……」

ほむら「まどか、さやか」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:35:21.97 ID:wKMA5UwM0
ほむら(幾千の時間軸で、私はまどかの最期を見てきた)

ほむら(そして、私は、もうまどかを見ることが辛くなった)

ほむら(だから、代わりに美樹さやかを選んで、彼女に甘えるようになった)

ほむら(彼女は面倒見がよく、私にもとても優しかった)

ほむら(けれど、どの時間軸でも、彼女は魔女になってしまった)


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:39:11.86 ID:wKMA5UwM0
ほむら(稀に例外はあったけど、悲劇的な結果しか生まれなかった)

ほむら(最初は、まどかの代替品だった)

ほむら(でも、今は彼女のことを守りたいと思っている)

ほむら(もちろん、まどかのことも守りたい。けれど、さやかは、まどかとはちょっと違う)

ほむら(長い時間の旅、その中で、さやかとは本音で語り合えた気がした)


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:41:17.44 ID:wKMA5UwM0
ほむら(甘えられた気がした)

ほむら(まどかは、憧れの象徴だったのかもしれない)

ほむら(でも、さやかは違う……これは、どういう気持ちなんだろう)

ほむら(二人とも、助けられないのかな)


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:43:59.96 ID:wKMA5UwM0
さやか「おーい、ほむらぁ」

ほむら「――ッ」

さやか「ガッコのバック丸々忘れてる……って何で泣いてるの!」

ほむら「ひっ、ひっく」

さやか「おー。よしよし、泣き止むんだ」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:47:28.92 ID:wKMA5UwM0
ほむら(さやかの胸、暖かい……)

ほむら(私は、この温もりを、離したくない)ギュッ

さやか「おぉ、どうした、ほむら。よしよし、私はどこにも行かないよ」

ほむら「そうね……どこにも行かせないわ」

さやか「そうですよ。さやかちゃんは、どこにも行きませんよ」

さやか「だから安心して、ほむら」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:51:47.74 ID:wKMA5UwM0
ほむら(私の中で、さやかという存在は、)

ほむら(欠くことのできない、大切な人になりつつある)

ほむら(今、分かったかもしれない)

ほむら(まどかの鮮烈すぎる姿に捕らわれていたけど、)

ほむら(私は、純粋に美樹さやかのことが好きになった。それだけのことだ)


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:55:37.30 ID:wKMA5UwM0
ほむら「さやか……」

さやか「何かな、ほむたん」

ほむら「その呼び方は、もうやめて欲しいわ」

さやか「そんなこと言って、嬉しそうにしてたくせに」

ほむら「真面目に聞いて!」

さやか「えっ、あっ、はい」

ほむら「美樹さやか、私はあなたのことが――」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 02:58:07.68 ID:wKMA5UwM0
ほむら「好きよ」


今度こそ、助けられるだろうか。また、甘い夢を見れるだろうか。
まどかで叶わなかったことを、美樹さやかに替えてしまっただけだろうか。
分からない。分からないけど、ここにある気持ちだけは、本物。


Fin


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 03:04:11.25 ID:R4XrTCAB0
乙乙

面白かった


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 03:05:01.79 ID:wKMA5UwM0
まどか「私、完全に負け犬だよね」
杏子「どういうことだ、おい……登場すらしてねーじゃねーか!」


まどほむ派なんだが、ほむらにとってのまどかは、恋人より憧れなんだと思う。


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 03:15:42.94 ID:ESPed8WV0
乙乙乙


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 03:18:02.27 ID:z8PZazcp0
乙ー


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