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【モバマス】ちひろ「イメージビデオ、ですか?」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:18:22.76 ID:HpmxAor7o
- 【モバマスSS】です
18禁ではありませんが、ちょっとそんな感じのネタ入ります
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:18:58.20 ID:HpmxAor7o
- 某月某日、それぞれに夕食を終えたモバPとちひろは、事務所で残業に勤しんでいた。
「ところで、イメージビデオ、なんてどうですかね」
妙に浮ついた口調のモバPの突然の提案に、ちひろはキーボードに触れていた手を止める。
「プロデューサー、今、なんと?」
「イメージビデオ、略してIVです」
「IV、ですか?」
「そうそう。次の仕事、IVはどうでしょうかね」 - 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:19:25.15 ID:HpmxAor7o
- 「……たしかに、そういう仕事は今のところやってませんね」
「そうでしょう?」
「どんな感じの内容で考えているんですか? やっぱり、海外ロケとか?」
「それもいいですが、今回は少し過激な方向性を考えてますよ」
「過激って……あの、もしかして……?」
「あ、いやいや、露出を増やすとか、そういう方向性では考えてませんよ」
「安心しました。早苗さんを呼ぼうか、巴ちゃんを呼ぼうが迷いましたよ」 - 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:19:51.34 ID:HpmxAor7o
- 「巴に何を頼む気だったんですかねぇ?」
「聞かない方がいいと思います」
「え……」
「何か?」
「あ、いえ、なんでもないです」
「それで、過激というのは?」
「あ、さっきも言ったように露出過多という方向性は考えてませんが、やはり男性向けアピールは欲しいと」
「んー、そうですね。全てというわけではありませんが、男性人気はアイドルの基本ですね」
「そうなんですよ、そこで、フェチズムをくすぐる方向で考えてみようかなと」
「フェチズム?」 - 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:20:30.12 ID:HpmxAor7o
- 「フェチズムというのは……」
「言葉の意味はわかりますよ。具体的にはどんな物を? やっぱり、コスプレとかですか?」
「コスプレ……悪くは無いですが、元々コスプレな連中もいますし」
「鈴帆ちゃんとか?」
「確かにコスプレの一種です」
「仁奈ちゃんとか」
「コスプレ、というか、その二人はどちらかというと着ぐるみですよね」
「じゃあ……」
「菜々さんとか。芳乃や歌鈴、美玲もですね」
「なるほど」 - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:20:56.64 ID:HpmxAor7o
- 「ですから、コスプレというのは、ウチの子たちは元々やってるようなものですよ」
「今更、早苗さんに婦警コス、清良さんにナースコスなんて」
「それじゃあ、どういった形のものを?」
「まず、蘭子を例に考えてみましょうか」
「はい」
「まず、蘭子にはいつもの衣装でいてもらいます」
「いつもの衣装と言うと」
「無論、ゴシックロリータです」
「ゴスロリ、ですか」
「ゴスロリです。初めて出会った頃の衣装で」 - 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:21:22.70 ID:HpmxAor7o
- 拳を握るモバP。
「ただし! ノースリーブに改造してもらいます!」
「はい?」
「ノースリーブ! いや、むしろ、二の腕中途より先の袖は残してもいい、いや、残した方がいい!」
「は、はい?」
「腋だけが見えているゴスロリ衣装です。胸元は鎖骨の部分だけが見えている状態です」
「見たいんですか、腋と鎖骨」
「とっても!」
「あ、はい」
「首には幅広のチョーカーリボン! 手首にはブレスレットリボン!」
「そして足にはタイツで一切の肌見せ無し!」 - 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:21:49.80 ID:HpmxAor7o
- 「なんで下半身は重武装なんですか」
「そこは大切ですよ」
「大切なんですか」
「そして、ここからが肝です!」
「え? キモい?」
「きしゃぁあああああああっ!!!」
「ごめんなさい! ごめんなさい!!!」
「衣装はこれで完璧! しかし、それだけじゃ足りないんです」
「もうお腹いっぱいです」
「その姿の蘭子を!」
- 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:22:16.98 ID:HpmxAor7o
- 「蘭子ちゃんを?」
「目隠し後手緊縛します」
「もしもし警察ですか?」
「ちょっと待ってください、今は仕事の話を」
「……歪んだ情熱が迸りすぎていて危険なものを感じたんですが」
「それはアレです、プロデューサーとしての情熱です」
「はぁ」
「決してエロい気持ちでは無いのです」
「はぁ」
「因みに蘭子には天蓋付きベッド、白いシーツの上に転がってもらいます」
「ギャグ・さるぐつわの類いは噛ませません、あれなんか、痛そうに見えるし」 - 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:22:43.21 ID:HpmxAor7o
- 「せめてもの良心ですか」
「舌見えなくなるし」
「そっちが本音かコノヤロー」
「舌は重要でしょう! 舌ですよ、舌!」
「開いた唇から見える赤い舌!」
「それも、なんかでろりんと出てきたようなアヘ舌じゃ無くて!」
「ちろりとかすかに見える、ピンクと赤の混ざった小さな舌! 舌のちらりズム! タンチラ!」
「タンチラ!」
「いや、そんなに推さなくてもいいですから」
「ああ、これは失礼」 - 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:23:09.70 ID:HpmxAor7o
- 「わかってもらえれば……」
「いまは舌の話じゃなくて、腋の話でしたね」
「わかってない!?!?」
「しかし、腋と舌の話が繋がるのはある意味道理なんですよ!」
「因みに、山形県米沢市には脇下という地名がありまして。もしかしたら脇下通りというのも……」
「そんな雑学いらないんで」
「わかりました。ならば直接的ダイレクト具体的情熱的悪魔的にお伝えしましょう」
「何をですか」
「腋の魅力です」
「お断りします」
- 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:23:36.57 ID:HpmxAor7o
- 「照れなくてもいいですよ」
「照れてねえよ」
「まあ聞いてくれよチッヒー」
「なんでいきなりフレンドリィなんですか」
「いいか、考えてみるんだ。両腋を露出して隠すことも出来ずに横たわっている蘭子を」
「……」
「目隠しされ、自分がこれから何をされるかもわからない不安と恐怖、そしてちょっぴりの期待と背徳、まさに俺得」
「そういう……韻とか? いらないんで」
「まずは右腋に当たる吐息」
「そしてすかさず左腋にも!」
- 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:24:03.04 ID:HpmxAor7o
- 「素早い動きですね」
「いえ、俺が右でチッヒーには左を」
「私も協力するんですか!?」
「大丈夫です。舐めてもいいですよ」
「舐めたくありませんから!」
「は? 腋ですよ? 美少女の。ゴスロリの。目隠し緊縛の。神崎蘭子の」
「おかしいですね。どうしてプロデューサーが可哀想な子を見る目で私を見ているんでしょうね」
「腋の魅力のわからない可哀想な子だからです」
「ストレート来ましたね。そんなのわかりたくないです」
「おいおいチッヒー、我慢はいけねえな」 - 14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:24:29.40 ID:HpmxAor7o
- 「もしもし輝子ちゃん? 即効性の毒キノコない?」
「ちょ、輝子を巻き込まないでやってください」
「へえ、輝子ちゃんには優しいんですね」
「なんたって、輝子は大事な第五位ですからね」
「何が」
「2015年度第一四半期腋責めしたいアイドル部門、堂々の第五位ですよ。流石ですよね」
「いつ調べたんですか、そんなの」
「ちなみに二番が莉嘉で三番が876の秋月涼、四番が凛です」
「三番!! おいっ三番っっっっ!!!! 誰が投票したぁっ!!」
「765さんところにぶっちぎりで勝利ですよ」 - 15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:24:56.20 ID:HpmxAor7o
- 「お願いです、他のところで勝ってください……」
「本当に魅力がわからないんですね……」
「わかりたくないです」
「そうですか」
「あと……」
「はい?」
「一応真面目な視点で話をしますけれど、蘭子ちゃんのIVに私やプロデューサーが映るのはおかしくありません?」
「!!」
「た、確かに……盲点でした」
「己の欲望に溺れ、大事なことを忘れていたようです」
- 16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:25:22.75 ID:HpmxAor7o
- 「よかった……わかってくれればいいんですよ」
「アーニャが右で美波が左ですね」
「……」
「……」
「……」
「……あ、いや、何言ってるんですか、どっちにしろ駄目でしょう」
「妙に間があったのはどうしてですかねぇ?」
「いかがわしすぎます。サービス過剰すぎです。そんなお仕事は認められません」
「認めるとか認めないとか、そういう次元の問題では無いんだ。俺が腋を見たいんだ」
「すでに仕事ですら無くなってる!?」
- 17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:25:49.33 ID:HpmxAor7o
- 「腋は神なんです。どうしてわかってくれないんですか!!」
「ちょ、叫びながら近づいてこない……ん?」
「ん?」
「……プロデューサー、酒臭いですよ」
「あ」
「もしかして、酔ってます?」
「夕食先で、偶然旧友と出会って……」
「どうりでえらく時間かけた夕食だと思ったら……」
- 18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:26:15.52 ID:HpmxAor7o
-
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- 19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:26:43.45 ID:HpmxAor7o
-
「ちひろさん」
「……」
「ちひろさん」
「……」
「昨夜は本当に申し訳ありませんでした」
「……」
「酒に酔ったとはいえバカなことを……自分が恥ずかしいです、どうしてあんなこと……」
「ふぅ……」
「ちひろさん……」
「十分反省してるようですし、ちょっと歪んでましたけど、アイドルの魅力を探ろうとしていたことは確かですし」 - 20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:27:10.28 ID:HpmxAor7o
- 「いや、お恥ずかしい……」
「次からは気をつけてくださいね」
「いや、俺が本当にバカでした」
「ええ」
「いや、ほんと、すいません。馬鹿なこと言ってましたね、俺」
「ええ」
「反省どころじゃないですね、ホントバカだ」
「まあ、わかってもらえれば……」
「目隠し後手緊縛じゃ、腋が隠れるから、目隠し後頭両手縛りじゃないと!!」
「もしもし警察ですか、すぐに来てください」
おわれ - 21 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/12(水) 20:30:02.74 ID:HpmxAor7o
- 以上お粗末様でした
蘭子はとっても扇情的だと思うんだ

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