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ドン・ファン「牛乳飲みなさい!」凸守「いやデス!!」
- 1 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:16:04.24 ID:eO4EBiadO
- 新幹線のパワーを秘めた愛の舞踏家、ドン・ファン。
世界の子ども達をチョーーー元気にする為、今日も地球のどこかでドン・ファンが踊る!!
- 2 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:16:43.37 ID:eO4EBiadO
- ドン・ファン「アイ! アイ! アイ! アイ! アイ! アイ! アイ! アイ!」
ドン・ファン「愛の舞踏家……ドン・ファンよ!!」
ドン・ファン「さーて、今日も子ども達をチョーー元気にするために幼稚園に……」
ドン・ファン「……あら? あそこに高校生ぐらいの子たちがいるわね」
凸守「ぐおおおおおおおおおお!!」
勇太「ど、どうしたんだよ凸守!?」
六花「恐らく……勇太が飲んでるそれが原因」
勇太「……牛乳か? ……ああ、そういえば凸守は牛乳が嫌いだったな」
凸守「凸守の目の前で血の水を飲むことで凸守の戦意を失わせ……凸守とマスターとの契約を解除させようという算段……恐るべしデス」
勇太「いや、違うって」
六花「勇太、これ以上飲み続けたら私はシュバルツゼクスパーフェクトカスタマイズゲルゾニアンサスを抜く」
勇太「牛乳ってそんなにまずいか? 美味しいだろ?」
凸守「まずいデス!! こんなのは飲み物じゃないデス!!」
ドン・ファン「……なんですって?」 - 3 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:17:10.83 ID:eO4EBiadO
- ドン・ファン「あたしの大好きな牛乳が……『飲み物じゃない』?」
ドン・ファン「身体にもいい、そして美味しい牛乳を飲めないなんて……可哀想だわ」
ドン・ファン「……そうだわ! ここはあたしが一肌脱いで、彼女に牛乳の魅力を伝えればいいじゃない!」
ドン・ファン「こうしちゃいられないわ!! 早速彼女に近づくわよ!!」
ドン・ファン「アイ! アイ! アイ! アイ!」スタスタ - 4 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:17:42.73 ID:eO4EBiadO
- 凸守「早く捨てるデス! さもないと凸守のミョルニルハンマーが……」
勇太「分かった分かった! 捨てるから!!……ったく、まだ残ってるのに」
六花「……はっ!!」
凸守「……マスター? どうしたんデスか?」
六花「凸守、戦闘の準備をした方がいい……来る」
凸守「『来る』……?」
勇太「……!! あれは……」
ドン・ファン「アイ! アイ! アイ! アイ! アイ! アイ! アイ! アイ!」スタスタ
勇太「な……なんだあのおっさん!? こっちに来る!?」
ドン・ファン「……あなた達!!」
勇太・六花・凸守「!!!」
ドン・ファン「元気っスカーーー?」
勇太「……は?」 - 6 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:18:10.48 ID:eO4EBiadO
- 勇太「な、なんだこのおっさん……いきなり元気かどうか聞いてきたぞ?」
凸守「マ、マスター! ここは下がっててほしいデス! この凸守が……」
六花「待て、ここは奴の命令に従った方がいい」
凸守「……マスター?」
六花「奴は目を隠している……恐らくやつは……」
凸守「ま、まさか……この男も邪王真眼の使い手!!?」
六花「そう……それも両目……恐らく私よりも魔力は遥かに上……」
凸守「そ、そんな……じゃあどうすれば……」
六花「ここは奴がスキを見せるまでは大人しく命令に従うしかない」
凸守「……は、はいデス!!」
六花「とういうことで……」
六花・凸守「……元気っスーーー!!」
ドン・ファン「あらーーー! 元気のいいお返事ねーーー!」
勇太「……何やってんだお前ら」
- 7 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:18:49.29 ID:eO4EBiadO
- ドン・ファン「ちょっと! そこの男の子!!」
勇太「!……俺ですか?」
ドン・ファン「あなたからは元気なお返事が聞こえなかったわね……やり直しよ!!」
ドン・ファン「あなた達! 元気っスカーー?」
六花「勇太! これ以上邪王真眼に逆らうと二度とこの世には戻れなくなる!」
凸守「ダークフレイムマスター! あいつに従うデス!!」
勇太「わ、分かったよ! やればいいんだろ!!」
勇太・六花・凸守「……元気っスーーーーー!!!」
ドン・ファン「あらーーー! 元気にお返事してくれて……」
ドン・ファン「サンキューベリーマッ……チョ!!」ビシッ
六花「間違いない……この構えは正しく……邪王真眼の使い手!!」
勇太(ただの変態だろ) - 8 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:19:24.50 ID:eO4EBiadO
- 六花「問う……貴様の名はなんだ? 真名でなくても構わない」
ドン・ファン「愛の舞踏家……ドン・ファンよっ!」ビシッ
凸守「愛の舞踏家……?」
ドン・ファン「世界の子どもたちをチョーー元気にするためにあちこちで踊ってるのよ!!」
勇太「は、はぁ……それでその格好は?」
ドン・ファン「これは新幹線のパワーをもらっている証拠よ!!」
勇太「……は?」
六花「なるほど……両目を隠すだけでなく新幹線のパワーまで使わないと邪王真眼を抑えることはできないということか」
凸守「これは用心しないといけないみたいデス……」
勇太(し、新幹線のパワー……? 何言ってんだこのおっさん?)
勇太(もしかしてこのおっさんも……いい歳して中二病なのか?)
勇太(……だとしたら新幹線のパワーはないだろ) - 9 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:19:58.51 ID:eO4EBiadO
- 勇太「あの……俺達に何か用があるんですか?」
ドン・ファン「……そこのツインテールのあなた!!」
凸守「!!」
ドン・ファン「あなた達の話をさっき聞いたんだけど……あなた、牛乳が嫌いらしいじゃない」
凸守「……そうデスけど」
ドン・ファン「そんなこと言っちゃダメよ!! 牛乳は美味しいのよ!!」
凸守「血の水が美味しい……?」
ドン・ファン「あらやだ! 牛乳を血の水だなんて!!」
凸守「血の水は血の水デス!!」
ドン・ファン「そんなこと言わないで!! 無理矢理でもいいから一回我慢して飲んでみなさい!」
凸守「凸守に死ねというのデスか!?」
ドン・ファン「そんなこと言ってないわ!! 寧ろ牛乳を飲んで生き返るぐらいよ!!」
凸守「そんなのありえないデス!!」
ドン・ファン「すぐそこにコンビニがあるわね……ちょっと買って教えてあげようかしら」
凸守「例え買っても凸守は飲まないデス!!」
ドン・ファン「牛乳飲みなさい!」
凸守「いやデス!!」
ドン・ファン「……あら?」フラフラ
凸守「……?」
ドン・ファン「あら、あらら、あららららら……」
バタッ
勇太「た、倒れた!?」
六花「魔力が尽きたか……現世に長くいすぎたな」 - 10 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:20:30.30 ID:eO4EBiadO
- ドン・ファン「そういえばあたし……今日は牛乳を飲んでいなかったわ」
凸守「まさか……血の水がないと生きていけないのデスか?」
ドン・ファン「牛乳はあたしの力の源なのよ」
ドン・ファン「……はっ!」
勇太「……?」
ドン・ファン「ちょっとあなた! あなたが持ってるその牛乳を頂戴!!」
勇太「え……これですか?」
ドン・ファン「そうよ!! それを飲めばあたしは復活するわ!」
勇太「でも……俺の口づけですよ?」
ドン・ファン「構わないわ!」
勇太「それよりもコンビニで何か食べ物を買った方が……」
ドン・ファン「ダメよ! あたしは牛乳じゃないと復活できないのよ!」
勇太(なんでそこまで牛乳に拘るんだよ……)
勇太「……まあいいや、じゃあこの牛乳を……」
六花「勇太、あげてはいけない」
凸守「そうデス! 力なき今がこの男を倒すチャンスなのデス!!」
勇太「いや……でもマジで何か飲ませるか食わせるかしないとヤバイんじゃないのか? フラフラだぞ?」
六花「爆ぜろリアル! 弾け……」
ガンッ
六花「ぁう……」
勇太「すいません、これでよかったら……」
ドン・ファン「あらありがとう!! 優しいのね!!」
凸守「な、なんてことを……!!」 - 11 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:21:02.01 ID:eO4EBiadO
- ドン・ファン「……」ゴクゴクゴクゴク
ドン・ファンは牛乳を飲むとパワーアップするのだ!!
ドン・ファン「……キタキタキタキタキターーーーーーー!!!」
勇太「!!」
ドン・ファン「元気ムキムキムッキンキン!!」ムキッ
ドン・ファン「牛乳飲んで……チョーー元気ッスーーーーーーーー!!!!」
勇太「マジで元気になった……」
六花「おのれ勇太……私の知らない間にソニックサイドに寝返ってたとは……」
ドン・ファン「んーーー! 元気が出てきてなんだか踊りたくなったわ!!」
ドン・ファン「……そうだわ!! あなた達もあたしと一緒に……踊りまっ……チョウ!!」
凸守「ま、まさか……闇の演舞!!?」
六花「凸守……ここが正念場」
凸守「マスター……」
六花「奴の闇の演舞に従わなければ……この地は消滅する!!」
凸守「! そ、それほどの力が……」
六花「勇太……」
勇太「いや、踊れって言ったって……どんな踊りか知らないよ」
凸守「つべこべ言わないで踊るデス! 死にたいんデスか!?」
勇太「わ、分かったよ! 踊ればいいんだろ!」
勇太(どうせ踊んなかったらこのおっさんに『あなたも踊りなさい』とか言われるだろうしな)
ドン・ファン「ミュージック……スタート!!」 - 12 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:21:39.31 ID:eO4EBiadO
- 街をと~び出せピ~ポ~ピ~ポ~♪
勇太「!?」
勇太(な、なんだこの歌詞……)
空にむ~かってピ~ポ~ピ~ポ~♪
勇太「ピ、ピーポーピーポーって……救急車の音か?」
星のか~なたへピ~ポ~ピ~ポ~♪
勇太(これ、人が死ぬ歌じゃないのか!?)
六花「勇太、止まってはいけない! のまれる!!」
勇太「お、おう……」
凸守「はぁ……はぁ……かなりハードデス……」
六花「凸守、マスターとしての命令だ……死ぬな!!」
凸守「は、はいデス!!」
世界はピ~ポ~チョ~無限~大~♪
ドン・ファン「はーい! あなた達、とても元気に踊れてたわね!! 偉いわよ!」
六花「演舞を攻略した……凸守、勝機は近い」
凸守「はいデス!!」 - 13 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:22:13.88 ID:eO4EBiadO
- ドン・ファン「凸守ちゃんって……言ったかしら」
凸守「な、なんデスか?」
ドン・ファン「さっきまであたしはふらふらしていたわよね? でも牛乳を飲んだ途端、急に元気になったわ」
ドン・ファン「牛乳は決して悪い飲み物じゃない……だから牛乳を嫌いにならないでほしいの!!」
凸守「の、飲めないものは飲めないのデス!! 嫌いデス!!」
ドン・ファン「嫌いだなんて言ったら……牛乳が可哀想よ!!」
ドン・ファン「牛乳だけじゃないわ、牛乳を作っている農業の人、牛さんも傷ついちゃうわ!!」
凸守「……なぜさっきからそんなに凸守ばかりに拘るのデスか!?……まさかマスターのサーヴァントになろうと……」
ドン・ファン「あなたに牛乳を克服してほしいからよ」
ドン・ファン「……凸守ちゃん、あなたが大好きな人が……嫌いって言ってきたらどうする?」
凸守「! マ、マスターが……?」
六花「凸守、私達の契約期間には終わりはない」
ドン・ファン「仮の話よ……嫌でしょ?」
凸守「はい……」
ドン・ファン「それと同じよ……牛乳ちゃんは凸守ちゃんに嫌いって言われてとても傷ついてるのよ」
凸守「……」
ドン・ファン「……ドン・ファン、格言!!」
凸守「……?」
ドン・ファン「友達に! 言われたらやだ、大嫌い!!」
凸守「!!」 - 14 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:22:47.22 ID:eO4EBiadO
- ドン・ファン「嫌いって言われたら嫌でしょ?……自分がやられて嫌なことは他人にはしてはいけないのよ」
凸守「……」
ドン・ファン「ちょっとずつでいいから……牛乳を好きになってくれないかしら?」
勇太(なんでこんな格好したおっさんに飲み物の好き嫌いを説教されなきゃいけないんだろうか……なんか凸守が可哀想に見えてきたな)
六花「……スイート・ザ・スペル」
勇太「……は?」
六花「この男は今……凸守に血の水耐性を付加する呪文を唱えてる」
六花「……それに私のイレギュラーセンスも無反応……どうやら私達の敵ではないらしい」
勇太「そ、そうか……」
ドン・ファン「あたしとのお約束よ……いいかしら?」
凸守「……分かったデス」
ドン・ファン「あら! 分かってくれたのね!! ありがとう凸守ちゃん!!」
凸守「……あの!!」
ドン・ファン「……何かしら?」
凸守「もしやあなたが……モリサマーなのデスか!?」
ドン・ファン「違うわ、あたしは愛の舞踏家……ドン・ファンよっ!!」ビシッ - 15 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:23:57.14 ID:eO4EBiadO
- ドン・ファン「それじゃああたしはもう行くわ! 元気でね!」
ドン・ファン「アイ! アイ! アイ! アイ!」スタスタ
凸守「ま、待ってくださいモリサマー!! 哀! 哀! 哀! 哀!」ダッ
勇太「おい! 待てよ凸守! 学校はどうするんだよ!!」
六花「……勇太」
勇太「……?」
六花「この世界が存在するためには彼の力が必要」
勇太「は!?」
六花「藍! 藍! 藍! 藍!」スタスタ
勇太「お、おい六花!! 待てよ!!」 - 16 : ◆LYNKFR8PTk 2015/09/06(日) 21:24:27.87 ID:eO4EBiadO
- 新幹線のパワーを秘めた愛の舞踏家、ドン・ファン!!
邪王真眼のパワーを秘めた藍の舞踏家、六花!!
ミョルニルハンマーのパワーを秘めた哀の舞踏家、凸守!!
世界の子ども達をチョーーー元気にする為、今日も地球のどこかでドン・ファン、六花、凸守が踊る!!
~終わり~ - 17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:28:52.44 ID:ueQwnn560
- のりスタ懐かしすぎ

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