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海未「空の箱に生きたネコを入れます」 ことり「うん」
- 2 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:12:42.22 ID:MLo8XXuE.net
- 海未「その箱の中は、ある確率で毒ガスが生じるようになってるんです」
ことり「えっ……かわいそう……」
海未「すると、箱の中のは毒ガスが出ているか出ていないか」
海未「言い換えれば、ネコは生きているか死んでいるか。そのどちらかですよね」
ことり「うん」
海未「つまり箱の中では、ネコは死んでいて、かつ生きてるんです」
ことり「うんうん」
海未「そこで、私は考えました」
海未「まったく同じ二つの箱を用意して、一つの箱に穂乃果を。もう片方に凛を入れます」
ことり「え…………それで?」
海未「二つの箱を素早く混ぜて、どちらか一つを開けることにします」
- 3 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:16:06.72 ID:MLo8XXuE.net
- 海未「この時、箱の中には穂乃果が50%、凛が50%で入っています」
ことり「………………あっ」
ことり「ま、まさか―――」
海未「そうです!箱の中は穂乃果でかつ凛なんです!」
ことり「す、すごい!つまり箱を愛でれば……」
海未「ええ、穂乃果と凛を同時に愛でたことになります!」
ことり「海未ちゃん天才!」
海未「ふふん!さっそく箱を用意しましょう」
ことり「うん!」 - 4 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:18:23.41 ID:MLo8XXuE.net
- ことり「――っは!待って海未ちゃん!」
海未「どうしましたか?」
ことり「もう片方の箱はどうなってるの?」
海未「もう片方も同じです。穂乃果かつ凛です」
ことり「……と、ということは!」
海未「ということは……?」
ことり「穂乃果ちゃんは、二つの箱に同時に存在してるっ!」
海未「あ…………ああっ!その通りです!!」
ことり「穂乃果ちゃんが!」
海未「増えてます!」 - 6 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:19:59.96 ID:MLo8XXuE.net
- ことり「す、す、すごい発見だよ!」
海未「ええ!今世紀最大の発見です!箱と凛を用意すれば……」
ことり「穂乃果ちゃんを二人に増やせる!!ついでに凛ちゃんも」
海未「こうしちゃいられませんよ!早く用意しましょう!」
ことり「うん!」
――バタン
絵里「話は聞かせてもらったわ!」
ことり「絵里ちゃん!」 - 9 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:22:33.61 ID:MLo8XXuE.net
- 絵里「確かにそれで穂乃果は二人になるわ」
海未「はい!すごいでしょう?」
絵里「ふふ……まだまだ甘いわね」
ことり「な、なんだって……」
絵里「そこにもう一つ箱を用意。中には花陽入れてシャッフルするの」
ことり「ま、まさか―――」
絵里「そうよ!三つの箱は全て、穂乃果かつ凛かつ花陽!!」
海未「なんですって!」 - 11 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:24:33.99 ID:MLo8XXuE.net
- ことり「穂乃果ちゃんが三人!」
絵里「ええ!さらに箱を用意して、にこを入れて混ぜれば―――」
海未「なっ!四人!」
絵里「さらにさらに!箱を加えて三つ用意して、中に真姫と希、私を入れて混ぜれば―――!」
ことり「穂乃果ちゃんが五人、六人……ええと……いっぱい!!」
絵里「そう!つまり箱と中に入れる人さえ集めれば、穂乃果をいくらでも増やせるのよ!!」
海未「さ、さすがKKE!かしこいかわいいエリーチカです!!」
ことり「KKE!KKE!」
絵里「ふふっ!」
――バタン
希「話は聞かせてもらった!」
ことり「希ちゃん!」 - 13 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:27:13.74 ID:MLo8XXuE.net
- 希「確かにそれで穂乃果ちゃんは増やせる」
絵里「でしょう?しかも無制限に!」
希「甘い。甘すぎやん?エリち!」
ことり「な、なんだって……」
希「増やすには、中に入れる人が必要やん?」
海未「そうですね……増やすには人数が必要です」
希「ふふふ…………実はいらないんよ。穂乃果ちゃんと箱さえあれば!」
海未「なななんですって!」
絵里「そんなバカなこと、あるわけないわ!」 - 15 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:31:14.27 ID:MLo8XXuE.net
- 希「それがあるんよ!理屈は簡単。空箱と穂乃果ちゃん入りの箱を混ぜる」
ことり「うんうん」
希「そのうち一つの箱を選ぶやん?その中に穂乃果ちゃんは?」
絵里「いるかもしれないし、いないかもしれない…………はっ!」
希「さすがエリち。もう気づいたみたいやね」
海未「まさか…………」
希「そう。空箱含め、全ての箱が穂乃果ちゃんなんよ!」
ことり「しゅ……しゅごい!」
海未「なんと!私たちの近くにこんな大天才が!!」
――バタン
真姫「話は聞かせてもらったわよ!」
ことり「真姫ちゃん!」 - 19 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:34:33.74 ID:MLo8XXuE.net
- 真姫「確かに箱があれば穂乃果は増やせる」
希「そうやん?箱さえあれば!」
真姫「むふふ……いらないのよ、箱もね!」
ことり「な、なんだって……」
真姫「穂乃果と閉じられた空間さえあれば十分よ」
絵里「どういうことなの……?」
真姫「たとえば体育館に、目をつむったまま寝ころぶでしょう?」
海未「ええ」
真姫「そのあと、穂乃果に目にもとまらぬ速さで体育館内を動いてもらう」
ことり「な、なにがおこるの……」 - 21 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:37:45.11 ID:MLo8XXuE.net
- 真姫「さて、ある時に目を開けるとすると……目の前に穂乃果はいるかしら?」
希「いるかもしれないし、いないかもしれない…………はっ!」
真姫「気づいたようね!」
海未「まさか…………」
真姫「そうよ!体育館全てが穂乃果なの!」
ことり「ああ!なんてこと!」
絵里「神はなんという大大天才を生んだの!!」
――バタン
凛「話は聞かせてもらったにゃ!」
ことり「凛ちゃん!」 - 24 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:41:14.00 ID:MLo8XXuE.net
- 凛「確かに閉じられた空間は穂乃果ちゃん」
真姫「でっしょー?箱も何もいらないわ!」
凛「そう、なんにもいらないんだよ。体育館も!」
ことり「な、なんだって……」
凛「穂乃果ちゃんがいればそれでいいの」
絵里「どどどどいうことなの!?」
凛「簡単な話にゃ」
凛「例えば今から屋上に行って、みんなで目をつむる」
海未「はい」
凛「そして、穂乃果ちゃんに超高速で飛び回ってもらうとする」
真姫「ええ。それで……なんだって言うのよ」 - 26 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:43:18.77 ID:MLo8XXuE.net
- 凛「さて、ここでもう一度目を開けると、穂乃果ちゃんは目の前に?」
海未「いるかもしれないし、いないかもしません…………」
凛「そう。目の前にいるかもしれないし、いないかもしれない。そして、同時に――」
凛「凛のお母さんや、真姫ちゃんのお父さんの目の前にいるかもしれないにゃ!」
希「んん!?ま、まま、まさか……」
真姫「そんな―――!」
凛「地球上、どこにでも穂乃果ちゃんは存在するんだにゃ!」
海未「し、信じられません!」
ことり「ま、待って!と、言うことは…………」
凛「うん。凛たちの生きている地球。その全てが穂乃果ちゃんで満たされているんだよ!!」
絵里「あ……ああ………あぁ……」ガクガク
希「あかん…………凛ちゃん…………人類には早すぎやん……」
――バタン
にこ「話は聞かせてもらったニコ!」
ことり「にこちゃん!」 - 30 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:45:46.31 ID:MLo8XXuE.net
- にこ「確かに地球は穂乃果に満たされているわ」
凛「そうだよ!間違いない!」
にこ「ふふ……甘いわ、凛!穂乃果は地球だけじゃないのよ!」
ことり「な、なんだって……」
海未「ど、どど、どういうことですか?」
にこ「飛び回る穂乃果。それは本当に地球内だけのことかしら?」
絵里「ち、地球内だけじゃないっていうの!?」
にこ「そうよ!」
真姫「でも、それなら……ど、ど、どこを飛ぶって言うのよ!」 - 32 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:47:49.75 ID:MLo8XXuE.net
- にこ「穂乃果はどこまで行くか?」
にこ「宇宙ナンバー1アイドルのにこにとって、これは簡単な問題!」
絵里「宇宙ナンバー1アイド――――ああっ!」
にこ「さすが絵里ね。もう気づいたみたいじゃない」
海未「………………はっ!」
にこ「海未も気づいたようね……この世界の真理に……」
凛「でも、まさか…………そんな……」
真姫「だ、だめよ……そんなはずは…………」
にこ「そうよ、穂乃果は宇宙にまで拡散している。つまり―――」
にこ「穂乃果は――そう、穂乃果は宇宙なのよ!」
希「う…………そ…………や……ん……」
絵里「こんなことって…………あ……ああああ!」ガクガクガク
真姫「信じられない…………穂乃果は宇宙だったなんて……」 - 35 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:50:08.55 ID:MLo8XXuE.net
- ことり「そ、それじゃあ、部室に穂乃果ちゃんがこないのも……」
凛「きっと、宇宙を駆け巡っているんだにゃ……」
真姫「夜空に瞬く星々も、また穂乃果だったのね…………」
にこ「だけど、きっと穂乃果は、にこたちの目の前に姿を現すはずよ」
海未「みんな、目をつむってみましょう」
希「次に目を開けた時、穂乃果ちゃんがいるかもわからんもんね」
絵里「ええ、それじゃあみんなで宇宙の穂乃果に想いを馳せて――」
――バタン
穂乃果「みんな遅れてごめん!」
花陽「ごめんさい!」
ことり「あっ!宇宙だよ!?今まさに宇宙来たよ!?」 - 39 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:54:24.03 ID:MLo8XXuE.net
- 海未「穂乃果、長い長い宇宙の旅、お疲れ様です」
穂乃果「え?う、うん」
花陽「な、何の話なの?」
凛「かよちん、穂乃果ちゃんは宇宙だったんだにゃ……」
希「ウチらは毎日、宇宙と練習していたんや…………」
花陽「え?ええっ?」
穂乃果「み、みんな怒ってる?ごめんね、ちょっと花陽ちゃんと……」
真姫「花陽と二人で宇宙を駆け巡っていたのね?そう、壮大な星々を渡り行く旅に――」 - 41 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 23:56:27.30 ID:MLo8XXuE.net
- 穂乃果「う……え、ええと…………」
花陽「旅?うん、旅してた……っていうのかな……」
穂乃果「そ、そうだね…………」
絵里「やっぱりそうなのね?穂乃果は宇宙で――」
花陽「そ、その……おなかがすいちゃったから……」
穂乃果「おやつをもとめて二人旅を……えへへ……ごめん!」
絵里「………………」
にこ「練習するわよ」
海未「はい」
ことり「うん」
おわり - 56 : 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 01:04:54.89 ID:mZlWNi/9.net
- よく分かんなかったけど乙
- 57 : 名無しで叶える物語(電脳都市フロンティア)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 02:12:18.07 ID:K16am6lG.net
- 乙
つまりほのかわいいってことだろ?

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