スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
作家「究極のライトノベルが完成したぞ!」
- 1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:24:07 ID:JooLi7F6
- 作家「究極のライトノベルが完成したぞ!」
友人「マジで!?」
- 2 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:29:36 ID:JooLi7F6
- 友人「究極のライトノベルとは、これまた大きく出たな」
友人「俺、けっこうラノベにはうるさいんだ! ぜひ読ませてくれよ!」
作家「ふっふっふ……いいだろう」
作家「これだ!」サッ - 3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:31:27 ID:JooLi7F6
- 友人「これが……究極のライトノベル……?」
友人「一見、なんの変哲もない、普通のラノベだけど……」
作家「実際に手に取ってみれば分かるさ」
友人「ふうん……」スッ…
友人「!?」
友人「こ、これは!?」 - 4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:34:06 ID:JooLi7F6
- 友人「かっ、軽いィィィィィ!」
友人「な、なんて軽さだ! 全然重さを感じない!」
友人「たしかに手に持ってるのに、持ってるという感覚すら感じない!」
友人「ま、まるで――そう! 羽毛だ! 羽毛みてえじゃねえか!」
友人「なんというLight!」
作家「期待以上のリアクションをありがとう。さすが、我が友だ」 - 5 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:37:21 ID:JooLi7F6
- 友人「どれ……」フッ
フワァ……
友人「うおおおおおおおおおおっ!」
友人「すっ、すごい! ちょっと息を吹きかけただけで、あんなに浮いた!」
友人「しかも、ふわりとふわりと空中を漂って、なかなか地面に落ちない!」
友人「ひょっとすると、本物の羽毛よりも軽いんじゃないか!?」
友人「こんなのアリかァァァァァ! アリなのかァァァァァ!?」 - 6 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:40:23 ID:JooLi7F6
- 友人「こんなラノベは初めてだ! これ、どうやって作ったんだよ!?」
作家「あれはちょうど一年ほど前……あの頃、私はスランプに陥っていてね」
作家「いくら机に向かっても、まったく作品が書けない時期が続いた」
作家「そこで、今までにやったことがないジャンルに取り組んでみることにしたんだ」
友人「それがラノベだったってわけか」
作家「うむ、そのとおり」
作家「そしてどうせやるなら、“究極のライトノベル”にチャレンジしたくなったんだ」 - 7 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:42:37 ID:JooLi7F6
- 作家「究極のライトノベル――すなわち、究極に軽量化された小説」
作家「本を構成するのはいうまでもなく、紙とインクだ」
作家「そこで私は、知り合いの製紙会社の社長とインク会社の社長に頼み込み」
作家「紙とインクの徹底的な軽量化を依頼したんだ」
友人「す、すげえ……!」 - 8 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:46:04 ID:JooLi7F6
- 作家「開発は困難を極めた」
作家「なにしろ、ただ軽くするだけではダメなのだ」
作家「外見や丈夫さは従来の書籍の水準を維持しつつ」
作家「重量だけを落とさなければならないのだからな……」
友人「だろうなぁ」
友人「いくら軽くなっても、ページをめくろうと指でさわっただけで」
友人「紙が破れたり、インクがこすれるようじゃ、意味ないもんな」 - 9 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:48:30 ID:ngzVhFes
- このスレ予想の斜め上や
- 10 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:49:33 ID:JooLi7F6
- 作家「両メーカーの開発チームは原材料から見直しにかかった」
作家「もちろん私も作家という立場からアドバイザーとして協力させてもらった」
作家「何度も何度も失敗と落胆を味わい……」
作家「本業の合間をぬって、試行錯誤を繰り返すことおよそ一年!」
作家「ついに……ついに完成したのが、この一冊なんだ!」
友人「おおお……すげえ!」 - 11 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:54:00 ID:JooLi7F6
- 友人「ったく……大したもんだぜ! お前も! メーカーの人たちもな!」
友人「まさに珠玉の一冊ってやつだな!」
作家「そういってもらえると嬉しいよ」
友人「ところでこのラノベ、いったいどんな内容なんだ?」
作家「おっと、そういえば説明してなかったな」 - 12 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 01:59:17 ID:JooLi7F6
- 作家「簡単にいうと――」
作家「現代日本のいわゆる上流、中流、下流――三つの階層」
作家「それぞれに属する人々が抱える問題を、私自身が行った取材をもとに描写する」
作家「そこから浮き彫りになっていく現代社会の歪み、というものに」
作家「歴史学、社会学、心理学、経済学、といった観点を交えながら」
作家「主人公であるジャーナリストが迫っていく、という内容だ」
友人「……内容はけっこう重いんだな」
おわり - 13 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 02:03:13 ID:BP6D5tvg
- 乙
良い発想で、良いオチだww
川上稔はもっと軽くしてくらはい - 15 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/08/14(金) 15:06:14 ID:xhp/Ub2k
- 乙
是非とも川上作品に使って欲しい
そして川上はそれに反抗して従来の重さになるまで書くんだろうなぁ

「オリジナル」カテゴリの記事
-
- 雪だるま女
- 母「ウチの家族は中毒者だらけ」
- お嬢様「執事、下着が汚れてしまったわ」
- 男「俺が坦々麺を食うだけの話」
- 男「夢と再び会わせてくれないかwww」黒い服の女「もう無理よwww」
- きみのこえ (オリジナル百合)
- センター試験を受ける若者には、優しくしてあげましょう!
- 男「うわぁぁぁ! 化け物だぁぁぁ!」
- 男の娘の受難【R18】
- 先輩「我が部も廃部寸前だ」
- 奴隷少女「新しい奴隷です…ご主人様のお好きにして下さい」
- 幽霊「なんで俺は・・・成仏できないんだ」
- 竜「ついに速度測定……」 龍「なんだかんだで結構緊張するよね」
- 店のおじさん「毎日毎日……たい焼きを焼く……」客「焼きすぎだよォッ!」
- 不良女「おい、顔はやめな。可哀想だろ」
コメントする
全ランキングを表示