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不良女「おい」女「ひいっ!」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 22:44:30.29 ID:lzagYNOe0
- ※百合です。苦手な方は読まないほうがいいです。
それでもよい方は、どうぞ。
不良女「だぁーかぁーらぁー! やってねぇよ!」
女教師「言い訳しても無駄よ」
不良女「言い訳じゃねぇって! 何でもかんでも俺のせいにしやがって!」
女教師「いい加減にしなさい。この窓割ったの貴女でしょ」
不良女「証拠あんのかよ!」
女教師「割れたとき、貴女を見たって言う子がいたのよ」
不良女「だったらソイツ呼んでこいよ! はっきりここで言えってよ!」
女教師「暴力でしか解決できない人の前に呼んでこれるわけがないでしょ」
不良女「あぁん!? ソイツが嘘ついてるかもしんねぇだろ!」
女教師「少なくとも、貴女より信用できるけどね」
不良女「てめぇそれでも教師かよ」
女教師「……いいから、本当のこと言いなさい」
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 22:51:08.03 ID:lzagYNOe0
- 不良女「言ってんだろ! 割れたっつうその時間は……と、図書室にいたんだよ!」
女教師「図書室? 貴女が?」
不良女「悪いかよ!」
女教師「嘘つくなら、もっとマシな嘘をつくことね」
不良女「あぁん!?」
女教師「貴女が図書室に行くわけないでしょ」
不良女「何でそう言い切るんだよ!」
女教師「言い切れるわよ。だって、貴女だからね」
不良女「……っつ!」
女教師「はぁ……時間の無駄だわ。今から生徒指導室に来なさい。そこで続きしましょう」
不良女「やってねぇのに誰が行くかよ!」 - 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 23:00:22.17 ID:lzagYNOe0
- 女教師「来ないのなら、やったということでいいのね」
不良女「はぁ!?」
女教師「そろそろ我慢の限界なのよね。私も、他の先生達も……」
不良女「……ちっ、クソ先公が」
女教師「ふん。さ、行くわよ」
「ま、待ってください……!」
不良女「あん?」
女教師「あら、貴女は……女さん」
女「えっ……と、その……」
女教師「何か相談なら、後で聞くけど?」
女「ち、違います! ふ、不良女さんのことで……」
女教師「え?」 - 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 23:10:08.81 ID:lzagYNOe0
- 女「不良女さんは……その……」
女教師「何かしら?」
女「う、嘘は……ついてないです……!」
女教師「え?」
女「ご、ごめんなさい……本当なんです」
女教師「貴女、何を言ってるの? もしかして、脅されてる?」
不良女「はぁ!? んな、しょうもねぇことするかよ!」
女「ひっ! ほほほ、本当なんです。その時間は、不良女さん図書室にいました……」
女教師「えっと……」
女「それに……その、不良女さんと少し、お話もしました……」 - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 23:19:03.42 ID:lzagYNOe0
- 不良女「おい! それは関係ねぇだろ!」
女「ひぃ! ごごっごごめんなさいぃ」
女教師「……貴女、本当に脅されてないのね?」
女「は、はい! ないです! 本当です! 絶対です!」
不良女「ちっ……余計なことを……」
女教師「分かりました。女さんに免じてこの件は私が処理しておきます」
女「あ、ありがとうございます!」
不良女「けっ……んじゃあもう帰っていいんだな」
女教師「その言い方はなんなの!? 女さんに感謝の言葉はないの!?」
女「い、いいんです! そそ、そんなのいいです!」 - 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 23:35:17.46 ID:lzagYNOe0
- 女教師「でも、せっかく貴女が勇気を出して言ってくれたのよ?」
女「いいんです。本当にいいんです。間違ってることは、間違ってるって言わなきゃなんです」
女教師「……そうですか。わかりました」
不良女「……けっ、胸糞わりぃ」
女教師「最後に言っておくけど、今回は私の間違いだった、でも次に貴女が何かしたときは」
不良女「わーってるよ。クソ先公。誰だってテメェのキンキン声聞きたくねぇしな」
女教師「……ふん」
女「う……」
女教師「あら、ごめんなさいね女さん。あ、そうだ少し時間あるかしら?」
女「は、はい。あります……。ここの片付けですか?」
女教師「ううん、ここの片付けは生徒指導の先生にお願いするわ」
女「あ、そうですか……では、何をすればいいですか?」
女教師「明日の生徒会で使う書類を整理したいの、一緒にお手伝いお願いできる?」
女「は、はい!」
不良女「……アイツ、女っていうのか」 - 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 23:43:33.51 ID:lzagYNOe0
-
~ 1時間後 ~
校門前
女「ふう……」
不良女「おい」
女「ひいっ!」
不良女「ひいって。何でビビってんだよ」
女「ふ、不良女さん……こ、こんにちは、です」
不良女「だから、ビビんなよ」
女「か、帰ったんじゃなかったんですか?」
不良女「いや、まぁ……なんつうか」
女「はい?」
不良女「その……何で、俺を助けたんだよ」
女「あ、あー……えっと」
不良女「間違ったことが嫌いってか?」
女「そ、それもありますけど……その」
不良女「ああ? さっさ言えよ」
女「ひいっ!」 - 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 23:51:52.57 ID:lzagYNOe0
- 不良女「だからいちいちビビんなよ」
女「だって……こ、怖いんです……その、睨みが」
不良女「あぁ、目つき悪いのは生まれつきだ。仕方ねぇだろ」
女「生まれつき……なんですか?」
不良女「だから昔から見た目で何でも決められて……って」
女「は、はい?」
不良女「んなこたどうでもいいんだよ!」
女「ひ、ひいぃぃ!」
不良女「何で俺を助けたか聞いてんだよ!」
女「そ、それは……不良女さんが、私と同じ本が好きだったから……で」
不良女「は?」
女「不良女さんが探してた本、私も好きなんです。だから、放っておけなくて」
不良女「……それだけ?」
女「え? は、はい」 - 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 00:00:27.19 ID:n3W4DKn70
- 不良女「っ……はははっ……」
女「はい?」
不良女「っかはははははは!」
女「え、ええ……」
不良女「お前、いいよ。すげえ、いい」
女「は、はい……?」
不良女「おい、何か食いたいのねえか?」
女「え、いや、今はとくに……」
不良女「そうか、んじゃあ何か適当に奢ってやるよ」
女「え、いや、いいです」
不良女「うっせえ、奢れせろ! おら、今から街行くぞ!」
女「え、えええ!」
不良女「お前気に入ったよ」
女「え、ふえええ?」
- 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 00:17:45.63 ID:n3W4DKn70
-
~ 1週間後 ~
不良女「女ぁ! おっはよー!」
女「おお、おはようございます」
不良女「ひひっ、今日も暗い顔してんなぁ」
女「え、えぇ……」
金髪女「……ねぇ、最近アイツとよく絡んでるけど」
不良女「あん? いいじゃねえか。アイツ気に入ってんだよ」
金髪女「いいけど。なんかあったの? アンタと完全に反対の子だよ?」
不良女「んー、なんつうか、今までにないタイプ?」
金髪女「はい?」
不良女「お前も話したら分かるよ」
金髪女「ふーん。んじゃあ呼んでよ、話してみたい」
不良女「おっけー。女ぁ! ちょっと来いよー! 本なんか呼んでねぇでよ!」
女「ひいい……! は、はい!」 - 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 00:29:03.51 ID:n3W4DKn70
- 金髪女「おいすうー」
女「ど、どうも……です」
不良女「んだよ、今さらビビんなよ」
金髪女「いや、アンタとウチに絡まれたら仕方ないでしょ」
女「あの……なんですか……?」
金髪女「いや、とくにないけど」
女「ええ……」
不良女「コイツ、俺のダチの金髪女。化粧臭いけどいい奴だぞ」
金髪女「はあん? アンタは頭ん中空っぽのくせに」
不良女「ああ? ちょっと勉強できからって調子乗ってんじゃねぇよ」
女「け、喧嘩はダメですよ! 友達なら、な、仲よくですよ?」
金髪女「いや、これウチん中じゃ日常だから」
女「え、ええ……そんな、怖いことが日常……」
不良女「女はビビりだから喧嘩できねえもんな」 - 14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 00:41:18.85 ID:n3W4DKn70
- 金髪女「いや、しょっちゅう喧嘩すんのアンタぐらいでしょ」
不良女「いやいや、俺から喧嘩売るのめったにねえし。ほとんど売られんだよ」
女「あ……不良女さん、目つき悪いから誤解が多いんでしたっけ……」
不良女「ま、まぁ……な。別にいいんだよ慣れてっから」
金髪女「そんなこと言って、次に何か問題起こしたらダメって言ってなかったっけ」
女「そ、そうですよ! 不良女さんに何かあったら、その……悲しいですよ」
金髪女「お?」
不良女「っっ! 嬉しいこといってくれんじゃんかよ!」
女「っあう……あ、頭ワシワシしないでくださ……あ、あああ」
金髪女「ふーん。なかなか可愛い子じゃん」
不良女「だろ? コイツは俺の気に入りなんだよ」
女「お気に入りって……おもちゃか何かですか……」 - 15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 00:48:34.70 ID:n3W4DKn70
-
女教師「おはようございます、予鈴1分前よ、席につきなさい」
女「あ、先生来ちゃいましたよ」
不良女「けっ、朝っぱらからクソ真面目だな」
金髪女「ほーんと、いやんなっちゃう」
女教師「こら! そこ! 聞こえてるわよ!」
不良女「ベーっだ」
女教師「っ! なんなのその態度は!」
女「あ、あわわ、不良女さん……問題はダメです」
不良女「わーってるよ」
女教師「女さんも、早く席につきなさい」
女「あ、はい! すみません!」
女教師「まったく……なんでそんな奴なんかと……」 - 16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 00:55:04.12 ID:n3W4DKn70
-
~ 放課後 ~
女教師「ごめんなさいね、また手伝いお願いしちゃって」
女「いえ、大丈夫ですよ。時間空いてましたので」
女教師「……本当に、助かるわ」
女「先生?」
女教師「女さんとこうして会話しながら作業をしていると、疲れが飛んじゃうわ」
女「あ、あはは。それはどうもです……」
女教師「ねぇ、それはそうと、最近不良女さんと仲がいいみたいだけど」
女「あ、えっと……そうですね」
女教師「はっきり言うわ、あんな人と仲良くなるのはやめなさい」 - 18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:06:22.99 ID:n3W4DKn70
- 女「え?」
女教師「あんな乱暴で頭が悪い人間……貴女にはつりあわない」
女「ち、違います! 先生は誤解してます……!」
女教師「あら、なにを誤解しているのかしら?」
女「たしかに……喧嘩とかすぐにしちゃう人ですけど、先生が思っているほど乱暴じゃありません」
女教師「優しいわね、あんなクズみないな人間を庇うなんて」
女「そ、そんな言い方しなくても!」
女教師「いいえ、貴女は何もわかっちゃいないわ」
女「っつ……すみません、先生。今日は帰ります」
女教師「待ちなさい、まだ話は終わっていません」
女「し、失礼します!」
女教師「待って! 女さん!」
女教師「っつ……貴女はわかってないの……貴女は……」 - 19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:15:43.57 ID:n3W4DKn70
-
~ 学校前の歩道 ~
女「はぁっ……はぁっ……」
不良女「あれ? なにやってんだ女」
女「っはぁ……不良女さん……」
不良女「ははっ、走って息切れとか体力なさすぎだろ」
女「……不良女さんは、嫌じゃないんですか?」
不良女「あん? なんだいきなり」
女「いろんな人から、乱暴だって、嫌なやつだって、おまけに喧嘩売られて……」
不良女「……前にも言ったけどよ、慣れてんだよ。そーいうの」
女「慣れてても……痛いのは痛いんじゃないんですか……」
不良女「ははっ、なんだそりゃ。お前、やっぱ変なやつだなぁ」 - 20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:24:03.36 ID:n3W4DKn70
- 女「へ、変じゃないです! 私は真面目に……!」
不良女「お前さ、俺と話す前は、俺ってどんな奴だった?」
女「え……?」
不良女「危ない奴って、思ってただろ」
女「……それは」
不良女「大丈夫、怒ったりしねぇって。だから慣れてんだよ、そういう目に」
女「ごめんなさい……私、私も……貴女を傷つけてしまって……」
不良女「ばーか。いいだよ」
女「で、でも……今は……!」
不良女「知ってる。今はそんなこと思ってねえって。まぁ、でもちょっとビビられるけどな。ひひひ」
女「そ、その……ビビるのは……違います」
不良女「あん? いまさら気遣いなんていらねえよ。正直でいいんだぜ? 俺がまだ怖いだろ?」 - 21 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:32:24.00 ID:n3W4DKn70
- 女「こ、怖くないです!」
不良女「いや、でも今日だってビビッて……」
女「は、初めてなんです……!」
不良女「は?」
女「こ、こんなに話しかけてくれて……すごく近くで笑いかけてくれて……」
不良女「お、おう?」
女「その……と、友達っていう存在が……初めてなんです!」
不良女「っつ!」
女「だから……緊張してしまって……うう」
不良女「んじゃ、この1週間おどおどしてたのって……」
女「恥ずかしくて……その……はうう……」
不良女「ば、ばか! そんな話やめろ! こっちまで恥ずかしくなんだろ!」 - 22 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:37:37.58 ID:n3W4DKn70
- 女「ううう……」
不良女「っはは……ははははは!」
女「ひ、ひどいです! 笑うだなんて!」
不良女「やっぱお前……いいよ、最高だよ」
女「え、えへへ……そうですか? えへへ……」
不良女「おい、今から遊びに行くぞ」
女「え、今からですか?」
不良女「いいから、行くぞ!」
女「……はい!」
不良女「へへっ」
女教師「……っ」 - 23 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:44:23.85 ID:n3W4DKn70
-
~ 1週間後 ~
女「え……書類が足りない?」
女教師「そうなのよ、今から1人じゃ間に合わなくて……」
女「わかりました、お手伝いします」
女教師「ごめんなさいね、いつもいつも」
女「いえ、困ったときはお互い様ですよ」
女教師「ふふ、優しいのね」
女「いえ……そんなことないです」
女教師「ううん……優しいわ、独り占めしたくなるほどに……ね」
女「え?」
女教師「なんでもないわ。さ、行きましょ」 - 24 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:53:05.57 ID:n3W4DKn70
-
~ 空き教室 ~
女「あれ? 先生、この教室って何も無いとこじゃ……」
女教師「いるわよ。貴女が、いるじゃない」
女「あの……先生?」
女教師「はぁ……この空間に貴女がいる。それだけで他に何もいらない」
女「い、言っている意味がわかりません! しょ……書類はどうしたんですか!?」
女教師「書類なんてないわよ。ごめんなさいね、先生嘘ついちゃった」
女「え……なんで……」
女教師「貴女があのゴミと縁を切らないからよ」
女「ゴミって……不良女さんのことですか!? まだそんなことを言ってるんですか!」
女教師「そうよ」
女「なんで分からないんですか! 不良女さんは……!」
女教師「まだ分からないのは貴女よ。貴女は分かってない」
女「え……?」 - 25 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 02:03:40.69 ID:n3W4DKn70
- 女教師「貴女は……完璧なの」
女「なに……何を言いたいんですか」
女教師「完璧で清楚で美しいの」
女「……ひっ!」
女教師「そんな貴女にベタベタとあのゴミは!!」
女教師「汚い手でベタベタ! 汚れた声で、目で、息で!!」
女「酷い……そんな酷いこと言わないで……!」
女教師「酷い……? 酷いのは貴女よ……」
女「え……」
女教師「せっかく、窓ガラスの事件をゴミに擦り付けれたのに」
女「まさか! あれ……!」
女教師「そうよ。もともとあのゴミは気に入らなくてね。ガラスを割って暴れる暴力生徒に仕立て上げようとしたのに」
女「そんな……あれは、先生の自作自演……?」
女教師「ふふっ、そうよ。そもそも目撃者の生徒なんかいないし」 - 26 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 02:10:40.20 ID:n3W4DKn70
- 女「そんな……」
女教師「その結果……貴女と仲良くなるなんて……」
女「……謝って……」
女教師「え?」
女「不良女さんに謝って!」
女教師「……ふふ、優しいのね貴女」
女「間違ってる! 謝って!」
女教師「いや、よ」
女「え……っきゃあ!!」
女教師「ほーら、おねんねしましょうね」
女「や……離して!」
女教師「ふふ、こうしてしまえば、抵抗できないもんね」
女「や、やだ! 体触らないで!」 - 27 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 02:16:52.47 ID:n3W4DKn70
- 女教師「あぁ……可愛らしい体……いい匂い」
女「う……うぅぅ……」
女教師「大丈夫。あんなゴミなんか忘れるくらい、先生でいっぱいにしてあげる」
女「ぁっつ……やっ……」
女教師「ゴミから救うには、これしかないの……わかって」
女「……けて……たすけて……」
女教師「……ふふ、可愛らしい下着ね」
女「……み、見ないで……」
女教師「……はぁ……いいわ……さぁ、全てを見せて」
女「……たすけて……不良女……さん」
女教師「ほーら、もう裸になっちゃたわね……それでは……」
不良女「おんなああああああああああああああああ!!!!」 - 28 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 02:24:37.30 ID:n3W4DKn70
- 女教師「なっ!?」
不良女「なぁにしてんだあああああああ!!」
女教師「……っぐぶえ!!」
不良女「おらあ!! 死ね! ごらああ!」
女「や、やめ! もう先生気絶しちゃってるよ!」
不良女「ああん!? 気絶ですむかよおお!」
女「いいの! いいから! お願い!」
不良女「う……おう……ってか、服着ろ!」
女「あ……う、うん」
不良女「ったく……心配させんなよ」
女「う……っうえ……うえぇぇえぇ」
不良女「あー……おうおう、怖かったな」
女「っひく……ぇぇええううええ」
不良女「大丈夫、大丈夫だ。俺が側にいるから」
女「うん……うん……っひく……」 - 29 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 02:31:08.64 ID:n3W4DKn70
- 金髪女「せーんせー、ここだよここ」
生徒指導「お、おお! って、んじゃこりゃ」
不良女「おう、ババア遅かったな」
生徒指導「ったぁー、派手にやったな」
不良女「うっせ。こっちとらダチが危なかったんだ」
女「……っつ」
生徒指導「分かってるよ……はぁ、これから大変だな」
不良女「ちゃんと、このクソ先公を警察つきだせよ」
生徒指導「わかってるよ。とりあえずその子、保健室連れて行きな」
不良女「おう。ほら、行くぞ」
女「……うん」
- 30 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 02:39:20.03 ID:n3W4DKn70
-
~ 保健室 ~
不良女「少しは落ち着いたか?」
女「はい……ありがとうございます……」
不良女「そか」
女「……かっこよかった、です……不良女さん」
不良女「え?」
女「喧嘩してる不良女さんって、あんな感じなんですか?」
不良女「あ……いや、あんなに怒ったことねぇっつーか……」
女「そうなんですか……」
不良女「……」
女「……」
不良女「なんつーか、その」
女「はい?」
不良女「決めた。俺、決めたよ」
女「何を……ですか?」
不良女「俺、お前の泣き顔とか落ち込んでるの見たくねえ。だから、守る」
女「へ?」 - 32 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 02:47:39.76 ID:n3W4DKn70
- 不良女「俺、バカだからよ。どうやってお前を守るとか考えれねえけど」
女「不良女さん……」
不良女「ずっと、ずっと守ってやる……だから、ずっと俺とダチでいてくれ」
女「ふふっ……当たり前じゃないですか。何があっても、友達です」
不良女「女……っ」
金髪女「あるえ? 泣いてんのアンタ?」
不良女「な、泣いてねえ! ってかいつの間にいんだよ!」
金髪女「少しは落ち着いた、あたり?」
不良女「最初からかよ!」
女「き、気づきませんでした……」
金髪女「いやーあんなにイチャイチャしてたら、入る隙が」
女「い、イチャイチャなんて……!」 - 33 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 02:59:24.99 ID:n3W4DKn70
- 不良女「俺と女は仲いいからイチャイチャくらいするっつーの、な?」
女「うええええ!?」
金髪女「ふふふ、そうだね。これからもっとイチャイチャしてね」
女「う、ううう……恥ずかしい」
不良女「へへへ」
金髪女「そーいやさ、不良女が探してた本て何? アンタが図書室行くの珍しかったし」
不良女「なんで今さらその話で、なんでこのタイミングなんだよ」
女「あー、あの本ですね。えへへ、あの本が好きって不良女さんも、やっぱり女の子なんですね」
不良女「あ! やめろ! 言うなって!」
金髪女「えー気になるなぁ」
女「じつは、絵本で、タイトルが―……」
不良女「やめろおおおおおおおおおお!!!」
~END~ - 34 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 03:01:34.38 ID:n3W4DKn70
- おしまいです。
SS書くのって難しいですね。
短いですが、ありがとうございましたー。 - 39 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 17:30:57.46 ID:UvENHvNG0
- おつおつ

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