スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
卯月「笑顔の!」美城常務「魔法だと?」武内P「はい」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:08:19.60 ID:vJLlvnRD0
- 常務(…今日は島村卯月、小日向美穂と同じ現場か)
常務(あのライブから少しずつ現場に顔も出すようになったが、いまだに慣れんものだ)
「はーい笑って!おっ、卯月ちゃんいい笑顔だねー」
「えへへ、ありがとうございますっ!」
常務(彼の言葉を思い出すな。だが笑顔の魔法などという、おとぎ話のような…)
美穂「卯月ちゃんすごいねー。どんな時もずっと笑顔で」
卯月「私の取り柄ですから!プロデューサーさんにも褒めてもらいました」
美穂「へー。私なんてまだ緊張して、笑えない時もあるのに」
卯月「いえいえ、美穂ちゃんだってすごいですよ。私も、この調子で頑張ります!」
常務(…笑顔の魔法、か)
「常務、いらしていたのですね」
- 2 : sage saga 2015/09/22(火) 00:10:09.17 ID:vJLlvnRD0
- 武内P「お疲れ様です」
常務「誰かと思えば君か。島村卯月とそのユニット、なかなか良い評判のようだな」
武内P「はい。お二人とも、いい笑顔だと思います」
常務「またそれか。…まあ見ている限り、笑顔の魔法は存在するようだ」
武内P「…?理解していただけたのですか?」
常務「だが、君の言うおとぎ話に出てくるようなそれではない」
常務「…魔法は、使い方を誤ると事態を一層悪くする」
武内P「どういう、意味でしょうか」
常務「君はあのアイドルを、島村卯月をどういったコンセプトでプロデュースしている?」
武内P「笑顔です。その一点において、彼女は私が理想とするアイドル像に最も近い」
常務「それは彼女にも伝えているのか?」
武内P「はい。彼女の取り柄は、やはり笑顔であると…」
常務「そうか。それが君がかけた魔法というわけだな」
武内P「…?」
常務「まあいい。前も言った通り、私は君の方針に口出ししたりするつもりはない」
凛「あれ、プロデューサー。と、常務さん」 - 3 : saga 2015/09/22(火) 00:11:44.64 ID:vJLlvnRD0
- 武内P「渋谷さん。お疲れ様です。どうしてここに?」
凛「最近卯月とちゃんと話してなくてさ。撮影終ったら、会えないかなと思って」
凛「…クローネのこともあるし」
常務「何だ。私のプロジェクトに何か問題でもあるのか」
凛「別に。それより何の話してたの?」
武内P「島村さんについてです」
凛「…まさか、卯月まで」
武内P「いえ、それは」
常務「それはないな。彼女は私のプロジェクトでは使いどころがない」
凛「…そんな言い方はないと思います」
常務「君の撮影は明後日だ。アイドル同士で仲良くするのはいいが、仕事には影響の無いように」
常務「こちらの撮影は終わったようだし、私は次の仕事に移る」
武内P「お疲れ様でした。島村さんも、そろそろ――」
卯月「あっ、凛ちゃんとプロデューサーさん!来てたんですね」
- 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:12:47.25 ID:vJLlvnRD0
- 武内P「はい。私はこれからのスケジュールの確認だけですが、渋谷さんは」
凛「この後、時間あったらちょっと話せないかなって。未央も誘って」
卯月「もちろん、大丈夫ですよ。すぐに着替えてきます」
凛「…大丈夫そうだね。この頃、元気なさそうだったけど」
武内P「小日向さんとの仕事が好影響なのかもしれません。いい笑顔でした」
凛「ふふっ、本当にそればっかり」 - 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:13:40.21 ID:vJLlvnRD0
- 未央「それでは!久しぶりのニュージェネレーションズのお茶会を開催したいと思います!」
凛「未央、大袈裟だよ」
未央「いやいやー、このところ仕事でもあんまり一緒になってないしね!嬉しいんだ!」
卯月「そうですね。346カフェに来るのも、美嘉ちゃんの時以来で…」
凛「あの時は未央が変なこと言うから、動揺しちゃったよ」
未央「しぶりん、急にでっかい声出すもんねー。それで美嘉ねぇに気付かれたんじゃないの?」
凛「美嘉連れてきたのは卯月でしょ」
卯月「すみませんでした。なんだか、急に美嘉ちゃんのお話を聞きたくなっちゃって」
未央「そういえば、しまむーが元気なかったのもあの時くらいからだよね」
卯月「え?」 - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:14:46.89 ID:vJLlvnRD0
- 凛「ちょっと未央!」
未央「えっ、ああゴメン!でも、様子はちょっと変だったでしょ?」
凛「それは、そうだけどさ…。ねえ卯月、何かあったの?あの時くらいに」
卯月「いえ、何もなかったと思いますよ?でも、そんな心配かけちゃうくらい、元気なかったかなぁ」
未央「まぁ、私たちの気のせいかもしれないし」
凛「…そんな時にクローネの話があったからさ。不安だったんだ。2人が傷ついたりしないかって」
未央「そりゃあ、最初はびっくりして、わけわかんなかったよ」
未央「でも、今はしぶりんの気持ちもちゃんと分かってるから大丈夫!ね、しまむー?」
卯月「あ、はい!凛ちゃんの新しいユニットも素敵でしたし、良かったと思います!」
未央「私は演劇で、しまむーは笑顔で!不安を乗り切ったのだ!」
凛「うん。本当にありがとう」 - 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:15:42.76 ID:vJLlvnRD0
- 未央「まあまあ、しんみりはこれくらいにして、今日は飲んで食べようじゃないか!」
凛「未央、たまに年寄りくさいよ」
未央「なんだとぉー!」
卯月「あはは…」
「ピピーッ!未成年の飲酒はいけませんよぉー!ウサミン星でも、お酒は成人してからなんですからね!」
凛「あ、菜々さん。今日もカフェでお仕事ですか?」
菜々「ええ!ここのメイド服、カワイくてお気に入りなんです!ところで飲み物なら今日はお茶が半額ですよ!」
未央「じゃあ私ストティーで!」
凛「私もそれで。卯月は?」
卯月「同じでいいですけど、私のはホットでお願いできますか?」
菜々「了解しました!すぐに持ってきますから!」
「ウッサミーン!注文入りましたぁ!」
卯月「すごいですね…」
未央「あれも、自分のやりたいことを見つけた、ってことなのかな…」
凛「まあ、そう言えなくもないけど…」 - 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:17:12.07 ID:vJLlvnRD0
-
昨日は、久しぶりに皆とお話しできてよかったな。
お仕事の話も聞けました。2人とも、自分のやりたいことを見つけて、頑張ってます。
凛ちゃんは、トライアドプリムスの反響がすごくて、仕事に追われているそう。
でも、加蓮ちゃんや奈緒ちゃんと、新しい景色を見るのは楽しいって言ってました。
未央ちゃんは、レッスンじゃなく本当に演劇のお仕事をやるみたいです。
藍子ちゃんと茜ちゃんも誘って。完成したら是非見に行きたいです!
私も負けずに笑顔で頑張らないと!
そういえば、私に元気がなく見えた時期があったそうです。毎日笑顔は心がけていたのに、なんでだろう。
笑顔は私の取り柄ですから。もう心配かけないように、お仕事頑張ります!
「卯月ちゃん、ちょっと表情固いかなー。もっと笑って!」
あれ?
卯月「は、はいっ、すみません!」
「ポーズ変えてみようか。はい笑ってー」
「…卯月ちゃんどうしちゃったの、元気ないねー」
あれれ?いつも通りの、笑顔のはずなのに。
- 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:18:27.79 ID:vJLlvnRD0
- 美穂(…卯月ちゃん?)
「ちょっと休憩入れようか?今プロデューサーの方いらっしゃる?」
卯月「いえ、今は」
「じゃあ、しょうがないか。呼びがてら休憩入れるよ」
卯月「すみません!ありがとう、ございます…」
美穂「どうしたの?卯月ちゃんが笑顔でNG出すなんて、珍しいね」
卯月「うーん、私は笑顔のつもりなんですけど…」
美穂「やっぱり元気ないように見えるよ。なにかあったの?」
卯月「いえ、別に何も…」
美穂「あ、プロデューサーさん来たよ!」
武内P「…島村さん」
- 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:19:49.64 ID:vJLlvnRD0
- 卯月「あ…すみません、プロデューサーさん。わざわざお呼びしちゃって」
武内P「構いません。それより、元気がなさそうに見えると聞きましたが…」
卯月「私は大丈夫ですよ!笑顔だって、すぐに…」
武内P「…少し、笑ってみて頂けますか?」
卯月「はい!…これで、いいですか?」
武内P「…!」
美穂(…やっぱり、いつもの卯月ちゃんじゃ…)
卯月「えへへ、どうでしたか?」
武内P「…すみませんが、確かに調子が悪く見えます」
卯月「…へ?」
武内P「今日は、休まれた方がよろしいかもしれません」
卯月「で、でも私、別に調子悪いとかじゃ…」
武内P「自覚なく疲労をため込む方も多いですから。新田さんも、そうでした」
武内P「無理はせずに、ゆっくり休んでください」
卯月「…はい」
武内P「スタッフへの説明や代理はこちらに任せてください。小日向さん、申し訳ありません」
美穂「大丈夫ですよ。卯月ちゃん、元気出してね?」
卯月「…本当にすみませんでした。失礼します…」 - 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:20:56.95 ID:vJLlvnRD0
- 美穂「何かあったんですか?卯月ちゃんがあんなに落ち込むなんて」
武内P「いえ、私の知る限りでは…」
美穂「…あんなに無理して笑う卯月ちゃんは初めて見たな。いつもは自然に、ぱあって笑顔なるんですけどね」
武内P(…無理をして、笑顔に?)
美穂「プロデューサーさんが笑顔を褒めてくれるんだって、頑張っていましたよ」
武内P(私の、言葉を?)
『それが、君がかけた魔法というわけだな』
武内P(…!!!)
武内P「…小日向さん、いくつか質問してもよろしいでしょうか」
美穂「はい?」 - 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:22:41.19 ID:vJLlvnRD0
-
卯月(私、疲れてたのかな。でも、本当に調子悪い気はしないし…)
卯月(あのプロデューサーさんの顔…。私の笑顔って、そんなにまずかったんでしょうか)
卯月(笑顔は一番得意だと思ってたのにな。プロジェクトに選ばれた理由もそうだったし)
卯月(皆みたいに特技はないけど、笑顔だけは負けないように、って)
卯月(あれ?じゃあ、笑顔になれない時はどうすればいいんだろう)
卯月(笑顔すらない、私は――――)
常務「何をしている」
卯月「へっ!?あ、常務さん」
常務「今は君は小日向美穂と撮影の途中のはずだが。その身支度は…」
卯月「…私、NGばっかり出しちゃいました。だから、調子が悪いかもって」
常務「それで静養を勧められたのか。とことん甘い男だな、君たちのプロデューサーは」
卯月「お仕事休んでしまって、すみません。明日はちゃんと来ますから」
常務「無理だな」
卯月「え?」 - 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:24:03.68 ID:vJLlvnRD0
- 常務「今の君には魔法がかかってしまっている。君のプロデューサーのものだ」
卯月「…プロデューサーさんが、私に?」
常務「それが解けない限りは、君の復帰は難しいだろうな」
卯月「どういうことですか、それ」
常務「私から助言する意味はない、そうだな?」
武内P「…島村さん」
卯月「あ…プロデューサーさん」
武内P「少し、話をしましょう。常務、仕事を空けた責任は、必ず後ほど」
常務「結果で示しなさい。君に構っている暇など無いのでな」
武内P「…失礼します」
常務「素材としては、優秀なんだがな…」 - 14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:26:34.46 ID:vJLlvnRD0
-
卯月「あの、お話って…」
武内P「小日向さんから、いろいろとお伺いしました」
武内P「島村さんは、どんなときでも、笑顔を忘れずに仕事をしていらっしゃる、と」
卯月「えへへ、照れちゃいますね」
武内P「…どんな時でも、笑顔になることができる。いや、笑顔を『作る』ことができる、と」
卯月「…?」
武内P「島村さん……あなたは今、楽しいですか?」
卯月「それは、もちろん…だって、憧れのアイドルになって、お仕事もたくさんできて」
卯月「凛ちゃんや、未央ちゃんとも一緒に、これからも頑張っていけたら…」
武内P「…島村さん。あなたの笑顔は、とても素敵です」
卯月「へ?」
武内P「人を、幸せにすることができる。笑顔で、周りの人々も笑顔にすることができる」
武内P「『power of smile』は、まさに島村さんの笑顔が持つ、確かな力なのです」
武内P「だからこそ、あなたは…あなたの笑顔は」
武内P「自分すらも、騙すことができてしまう」
卯月「だま、す…?」
- 15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:27:20.61 ID:vJLlvnRD0
- 武内P「あなたは、その類い稀な笑顔で、自らの本心を奥底に隠してしまった」
武内P「思い返せば、その兆しはあったのです。気づくことができずに、本当に申し訳ありません」
卯月(プロデューサーさんは、何を言っているんでしょうか。騙すって、なんのことでしょうか)
武内P「プロジェクト・クローネの誕生によって、シンデレラプロジェクトは大きく変わりました」
武内P「アナスタシアさん、新田さんがソロデビューを果たし、続いて渋谷さん、それから本田さん」
武内P「島村さんは、これをどう感じたのでしょうか」
卯月「…いいと思います。凛ちゃんも、未央ちゃんも、新しい何かを見つけて、キラキラしてて…」
卯月(でも、私は…)
武内P「私は、あなたの笑顔がもう一度見たい。形だけではない、心からの笑顔を」
武内P「それがすべて本心だというのなら、あなたの笑顔は、あれほどにに曇ることはないはずです…!」
- 16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:28:11.29 ID:vJLlvnRD0
- 卯月(私の笑顔は、曇っていた?形だけの、笑顔だった)
卯月(そう、私は騙していたんだ。自分を)
卯月(凛ちゃんも未央ちゃんも、自分の道を見つけて、先に進んで行って…)
卯月(不安でいっぱいだったはずです。でも私は、何も言わないで、笑顔で見送ってしまったんです)
卯月(そうかぁ。あの時から、笑顔の使い方、間違えていたんですね)
武内P「…渋谷さん、本田さん、そしてシンデレラプロジェクトの皆さんとも、一度話をしないといけません」
武内P「ですがやはり今日は、休まれた方がよろしいですね」
卯月「…!」
武内P「涙を拭いて、また心から笑顔になれると思ったら、また来てください」
武内P「私たちは、ずっと待っていますから」
卯月「…はいっ!島村卯月、頑張ります!」 - 17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:30:02.56 ID:vJLlvnRD0
- 以上!22話見て思いついたネタだけどモタモタしてたら23話もう放送してた
常務ってほんとはおとぎ話好きだよね
名前欄ミスってた気がするのは、スルーで - 18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 01:28:19.55 ID:wh1SvM/30
- 乙
今週放送ないとか拷問ですわ…
24話は濃厚な武うづが展開されると願って - 19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 01:33:41.48 ID:7rsUG5PFO
- おつ
23話の常務エロかったわ

「モバマス」カテゴリの記事
コメントする
全ランキングを表示