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男「ダジャレを言うと現実化する能力……?」
- 1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 01:37:19 ID:.Nm7Dek.
- 男「せっかくこんな能力を得たんだ。ちょっと試してみるか……」
男「“アルミ缶の上にあるミカン”」
ボワンッ!
男「うわっ、ホントに出た!」
- 2 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 01:39:30 ID:.Nm7Dek.
- 男「どれ、せっかく出たんだから……このミカン、食べてみるか」ペリッ…
男「……」パクッ
男「うっ、うまい!」
男「あらためて食べると、ミカンってこんなにおいしい食べ物だったんだなぁ」 - 3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 01:43:33 ID:.Nm7Dek.
- 男「結局、一つ食べただけじゃ物足りなくって、いっぱい買ってきちゃった」
男「ミカンってあんまり食べると手足が黄色くなるっていうけど」パクパク
男「やめられない、止まらないなぁ」パクパク
男「ミカンだけに未完ってか」ハハッ - 4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 01:46:52 ID:.Nm7Dek.
- いてもたってもいられなくなったオレは、さっそくミカン農家のもとを訪れた。
男「こんにちは!」
農家「こんにちは」 - 5 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 01:48:47 ID:.Nm7Dek.
- 男「実はオレ、最近ミカンのおいしさに目覚めて、その味にすっかりハマってまして」
男「ミカンをどのように作っているかを知りたくなったんです」
男「さっそくですが、ミカン農家の一年のスケジュールについて伺いたいのですが」
農家「かまいませんよ」 - 6 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 01:51:22 ID:.Nm7Dek.
- 農家「まずは冬ですが、冬には次のシーズンに向けての準備をしなければなりません」
農家「そこで、剪定(せんてい)という作業を行います」
男「剪定?」
農家「ミカンの木に生えている余計な枝を取り除き」
農家「葉や枝にまんべんなく日光が当たるようにする作業です」 - 7 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 01:54:15 ID:.Nm7Dek.
- 農家「他にも堆肥をまいたり、農道を整えたり、害虫を駆除したりと……」
農家「おいしいミカンを作るための土台を築いていくわけです」
男「なるほど……」
男「シーズンオフだからといって、休んでいるヒマはないということですね」
農家「おっしゃるとおりです」 - 8 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 01:58:18 ID:.Nm7Dek.
- 農家「春になると、ミカンの木に芽が生え始めます」
農家「ここで行わねばならないのが、摘蕾(てきらい)という作業です」
男「摘蕾というのは?」
農家「つきすぎたツボミや花を取る作業です」
男「ツボミや花を取るんですか?」 - 9 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 02:01:13 ID:.Nm7Dek.
- 男「素人考えなんですけど、ツボミや花が多くつくのにこしたことはないのでは?」
農家「そうもいかないのです」
農家「木にとって、花を咲かせるというのは非常にエネルギーを使うことなのです」
農家「なので、質のよいミカンを作るためには、間引きも必要になるのです」
男「なるほど、そういうことですか」 - 10 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 02:04:09 ID:.Nm7Dek.
- 農家「夏になると、いよいよミカンの実が大きくなり始めます」
農家「同時に、雑草も多く生えるので、草刈りが欠かせません」
農家「また、大きくなりすぎた実や小さすぎる実、傷ついている実などを取り除き」
農家「木全体の実の量を調整します。これを摘果(てきか)といいます」
農家「これを行わないと、実がなりすぎて、小さなミカンしかできなくなってしまいます」
男「摘蕾に、摘果……。人の手でミカンの木をサポートすることが大事なのですね」 - 11 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 02:10:09 ID:.Nm7Dek.
- 農家「秋になるといよいよ収穫の季節です」
農家「この時期がミカン農家にとってもっとも忙しい季節といえます」
農家「晴れの日は、当然収穫作業を行わねばなりませんし」
農家「雨の日や夜間は、選果(せんか)といういいミカンと悪いミカンを分ける作業を」
農家「行わねばなりません」
農家「まさに、猫の手も借りたいほどの忙しさなのです」
男「こうして収穫され、選別されたミカンが、我々の手に届くわけですね」
農家「はい」 - 12 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 02:14:14 ID:.Nm7Dek.
- 農家「説明としては、こんなところでしょうか」
男「ありがとうございました」
農家「もちろん、今説明したのは、非常に大雑把な内容に過ぎません」
農家「日々、土壌や害虫、病気などに注意を払うのは当然として」
農家「台風などの災害が迫れば、それに伴う対策も講じなければなりません」
男「はぁぁ……」
男「ミカン作りの大変さがよく分かりました」
農家「こちらこそ、興味を持っていただいて嬉しいです」 - 13 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 02:16:20 ID:.Nm7Dek.
- 農家「ですが、あなたのようにミカンをおいしいといって下さる人に出会えると」
農家「そのような疲れも吹っ飛んでしまいますね」ニコッ
男「……」ジーン… - 14 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 02:19:46 ID:.Nm7Dek.
- 男「あ、あのっ! 折り入ってお願いがあるのですが……」
農家「なんでしょう?」
男「ぜひオレを、あなたの弟子にしていただけないでしょうか!?」
農家「……」 - 15 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 02:23:16 ID:.Nm7Dek.
- 農家「厳しい世界ですよ?」
男「分かってます!」
農家「ほとんど休みなんかありませんよ?」
男「覚悟しています!」
農家「……いいでしょう。あなたのその目、どうやら本気のようです」
農家「ついてきなさい」クルッ
男「はいっ!」
男(やってやる! オレは世界最高のミカン農家になってやる!) - 16 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 02:26:28 ID:.Nm7Dek.
- オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな
このはてしなく遠い蜜柑坂をよ……
― 未完 ― - 18 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 04:45:40 ID:/VnAlMSM
- みかん食いたくなったよ
- 19 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/09/25(金) 06:55:00 ID:CYiq8bhs
- とりあえずワロタ

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