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まどか「家も家族もみんな津波に流されちゃったよQB……」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 02:40:16.87 ID:DiM/thyv0

まどか「なんでこんな事になっちゃったんだろ……昨日まで契約とか魔女化とかで頭悩ませていたのが嘘みたいだよ」

QB「ところがどっこい、これが現実なわけだよまどか」

まどか「そうだよね……でもなんで突然こんなこと……ハっ! まさかワルプルギスの夜が……」ワナワナ

QB「いやこれは純粋な自然災害だよまどか。プレートのゆがみと隆起が地震と津波を引き起こしたんだ」

まどか「そうなんだ……でもなんで突然こんな……タイミング悪すぎだよ」

QB「自然災害はいつだって唐突なものだよまどか」




2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 02:44:19.61 ID:DiM/thyv0

まどか「ほむらちゃんどうしたんだろ……まさか無事だよね?」

QB「彼女は契約済みだし、そう簡単には死なないよ。姿を見せないのは君の所在が分からないからだと思うよ」

まどか「うん、だいぶ沖合に流されちゃったもんね。私今どこにいるんだろ……」プカプカ

QB「太平洋だよ、まどか」

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 02:50:51.15 ID:DiM/thyv0

まどか「ヘクッシュ!……寒い……」ブルブル

QB「大丈夫かい? 濡れた服は着替えないとまずいな、春先とはいえまだ気温も寒い……自然乾燥は見込めないし」

まどか「でも着替えなんて……」

QB「どれ僕が街までワープして取ってくるよ。ついでに暖かい毛布と食料もね。このままじゃあ遅かれ速かれ衰弱死だ」

まどか「うん……ありがとうQB」

QB「なあに、こまった時はお互い様だよ。じゃあいってくるね」ヒュンッ

まどか「……」

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 03:01:39.46 ID:DiM/thyv0

まどか「…………」プカプカ

まどか「なんでこんなことになっちゃんだろ」

まどか「昨日までの私はどこにいっちゃんだろ」

まどか「QBと契約しなければワルプルギスの夜を倒せない」

まどか「でも魔法少女になれば魔女になっていずれ世界を滅ぼす……」

まどか「そんな二律背反の選択肢で世界の命運を託されていた可哀相な私は一体どこにいっちゃたんだろ」

QB「太平洋だよ、まどか」

まどか「……おかえり、はやかったね」

QB「自衛隊の野営基地から色々とぱくってきたよ。はいレーションと毛布」

まどか「……ありがとう」

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 03:09:36.42 ID:DiM/thyv0

QB「そうそう、暁美ほむらと会ったよまどか」

まどか「!!」

QB「というのも僕の瞬間移動は任意の場所に飛ぶんじゃなくて契約した魔法少女の気を探って移動するものだからさ」

まどか「そうなんだ……それで」

QB「うん、だから君の家に足繁く通ったのは実は結構な足労だったんだよ」

まどか「うん、そうだったんだ……それでほむらちゃんはなんて?」

QB「君のことをとても心配していたよ、まどか」

まどか「そっか……え? それだけ?」

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 03:17:38.95 ID:DiM/thyv0

QB「それだけってことはないだろ? 彼女も住んでいたアパートが流されて色々と大変なんだよ。今は小学校の体育館で避難所生活を送っている」

QB「さっきレーションと一緒に渡したおにぎりは本当は彼女の今日一日の食事なんだよ?」

QB「行方不明のまどかに比べれば自分は全然恵まれている、レーションだけでは物足りないないだろうと」

まどか「そうなんだ……ありがとうほむらちゃん」

QB「彼女も引っ越して早々津波に流されるなんて思いもしなかっただろうね」

まどか「自然災害はいつだって唐突だね」

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 03:27:02.14 ID:DiM/thyv0

QB「しかし彼女にとっては悪いことばかりではなかった。見滝原町は壊滅、魔女もあらかた流されてしまったよ」

まどか「え、じゃあ……」

QB「ああ、ワルプルギスの夜もやってこないだろう。なにしろ街ごとなくなっちゃったからね」

まどか「じゃあもうみんな戦わなくてもいいんだね? ほむらちゃんも……」

QB「そうさ、世界は津波によって救われたのさ」

まどか「素直に喜べないよ……」

QB「確かに君は幸運にも世界と自分自身とを両立させる事に成功したが、変わりにそれ以外のなにもかもを失った。なんとも皮肉というか、悲劇だね」

まどか「私なにもしてないよ……」

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 03:39:39.67 ID:DiM/thyv0

まどか「あ! 見てQB、向こうから何か流れてきたよ」

QB「なんという巡り合わせだろう、あれは美樹さやかの死体だよ」

まどか「さやかちゃん……あんなに水ぶくれしちゃって……」グス

QB「どうやら佐倉杏子の隠れ家も流されてしまったみたいだね、どれ一度引き上げてみようか?」

まどか「それはやめて……これ以上、さやかちゃんを辱めるのは」

QB「確かに、このままそっとしてあげるのも優しさかもしれないね」

さやか「……」ブクブク

まどか「ああ……さやかちゃんが沈んでいく」

QB「彼女のグリーフシードが生んだのは人魚の魔女だった。魔法の解けた人魚姫は泡となって海に帰るんだ」

まどか「アーミン」

QB「アーミン」

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 03:42:26.02 ID:Mdvxdqes0

ひでえ…

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 03:42:42.35 ID:7sfzrZrGP

あんまりだよ…

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 03:48:11.59 ID:DiM/thyv0

まどか「うう……」ガクガク

QB「まだ寒いのかいまどか? だったら毛布の上からこの新聞紙にくるまってみるといい」

まどか「わあほんとだあったかい……」

QB「でしょ? そうすると熱が拡散せずに内側に籠もるんだ。大切なのはエネルギーの保持さ」

まどか「QBはなんでも知ってるね」

QB「まかせてよ」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 03:59:47.63 ID:DiM/thyv0

まどか「なんだか暗くなってきたね」

QB「どれ火を起こそうか。自衛隊から携帯用のガスバーナーを拝借してきたよ」

まどか「あ、これ昔家族でキャンプにいったときに使った奴だ」

QB「ついでにコーヒーも沸かそうか」

まどか「ああ、ついでに沸かしちゃうんだ」

QB「余剰エネルギーは有効活用しなきゃね」

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 04:09:30.45 ID:DiM/thyv0

まどか「あったかあい……生き返ったよ」ポカポカ

QB「君たち人間は時々おかしな表現をするよね、今までだって死んでいたわけじゃないだろう?」

まどか「……死んでいたようなもの、ってことだよ」

QB「大丈夫、幸い波は落ち着いたから屋根が沈むことはないだろうし、海自や海保は優秀だ。すぐに見つけてくれるさ。それに僕だっている」

QB「元気だしなよ、希望を捨てた君はそれこそ死んでいるようなものさ」

まどか「……」

まどか「……そう、だね。ありがとうQB、なんだか元気がでてきたよ」

QB「その活きさ。まどか、君たち人間の感情は変化にともなって減少したりしない」

QB「逆に絶望から立ち直った人間はそれ以前よりもずっと強い力を得る」

QB「まさに宇宙の奇跡だよ」

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 04:13:12.34 ID:y8+61bIiO

QBさんエネルギー有効活用しすぎ さすがやでぇ…

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 04:13:17.62 ID:KFf/uD4Z0

QB…本当はいい奴だったんだな

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 04:21:23.44 ID:DiM/thyv0

まどか「QB星が綺麗だね」

QB「ああ、見渡す限り満点の星空だね。遮るもののなにもない水平線に浮かぶ太古の光だ」

まどか「まるで海と宇宙の狭間にいるみたい……」

QB「まどかは詩人だね。確かに、もしこの星が陸のない海だけの天体だったら、空という概念さえなかったかもしれないね」

QB「それくらい宇宙は近く、巨大すぎる」

まどか「ふふ……QBも立派な詩人だよ」

QB「まいったね」

46: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/04/19(火) 04:37:00.80 ID:thc7oIes0

QBさんマジ紳士

47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 04:38:41.65 ID:DiM/thyv0

QB「どれ、ずっと星ばかり眺めていても退屈だし、ラジオでも聞くかい?」ビーガガ

『ビー……見滝原小学校では児童64人が死亡、行方不明者10人の安否が気遣われ……』

まどか「ひどい……」

QB「なんということだキチョマジョが……」

まどか「……どうせ死ぬなら契約してほしかったと思ってる?」

QB「否定はしないよ、残酷かい?」

まどか「……分かんないや、死んでいった子も同じことを思っただろうし。少なくとも、魔法少女のことを知っていれば」

QB「知らずにいても人は奇跡を願うものさ」

QB「そうして叶わぬことを呪い、死んでいくんだ」

QB「僕がいなくても世の中そんなもんだよ」

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 04:39:54.07 ID:P/vF9DO/0

きちょまじょww

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 04:41:11.82 ID:iSUiCE8DO

キチョマジョワロタwwwwww

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 04:49:11.12 ID:DiM/thyv0

まどか「乾パンだけじゃ味気ないや…暖かいものが食べたいな……」

まどか「そうだ、海水を沸かして乾パンをふやかせばちょっとした一品料理ができるかも……」

まどか「どう思うQB?」

QB「何事も自ら挑戦して学ぶべきと思うね」

まどか「うえ……酷い味。暖かい海水そのものだよこれ」

QB「海水をただの塩水ととらえたのが悪かったね。必要なものを抽出するためにはそれ相応のエネルギーが必要なんだよ」

QB「どうする捨てるかい?」

まどか「……ううん食べるよ。残したりしたら杏子ちゃんに怒られちゃうや」

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 05:03:15.48 ID:DiM/thyv0

まどか「ふぁあ~……なんだか眠くなっちゃった」

QB「そのまま眠るといい、僕は火の番をしているよ」

まどか「……一緒に寝てくれない? なんだか怖くって」

QB「そういうならそうしよう、お邪魔するよ」モゾモゾ

まどか「……QBの体冷たいね」

QB「相対的に君の体はとても温かいよまどか。抱きしめられていると僕まで温かくなるよ」

QB「つまるところ僕らが目指しているのはまさにこの構造なんだよ」

QB「僕が宇宙で、君は宇宙全体を包み暖める感情エネルギー。そしてそれを毛布という外壁が保温する」

QB「君は魔法少女をマッチと評したが、とんでもない」

QB「こたつだよ」

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 05:28:26.47 ID:DiM/thyv0

QB「ねえまどか、僕は今回の震災を受けてある逆説を立てたよ」

まどか「逆説?」

QB「ああ、君たち人間がなぜ感情を獲得し、同じく知的生命体の僕らがなぜ持ち得なかったのか。今まではこう考えていた」

QB「しかし実際は逆で、感情とは進化の過程で摩耗していくものだったのではないかと、ね」

まどか「それって……QBたちも元々は感情を持っていたってこと?」

QB「あくまで仮説だよ、実証はできない。僕らは自分の星の歴史やら進化なんかにてんで興味がないから、そういった記録も残ってないんだ」

QB「なにしろ感情がないから」

まどか「感情がなくてもそういうのは大事だと思うよ」

QB「確かに僕らは感情がないという事実にいささか固執しすぎたのかもしれない。性急だったといってもいい」

QB「己を知ることを放棄して、今自分たちが何者なのかも分からない状態だ」

QB「改めさせられる思いだよ」

QB「感情ないけど」

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 05:54:57.28 ID:DiM/thyv0

QB「僕たちの星ではさ、この程度の天災は日常茶飯事だったんだよ。プレートの隆起や沈下はしょっちゅうだったし」

QB「海はなかったが近くで超新星爆発が起きて星が火の海になること一度や二度ではなかった」

QB「今思えば生命が発生する環境ではなかったね、少なくともこの地球と比べれば」

まどか「そうなんだ……」

QB「ともかく僕らはそんな環境に適応し、進化することを余儀なくされた。これは宇宙の知的生命体のほとんどに共通することだね」

QB「地球という安定した母体がなんらかの人為的要因なくしてこの宇宙に誕生したこと、それこそが奇跡なんだ」

QB「だからねまどか、ちょっとばかり海がこぼれて数万人が死んだ程度で慌てる君たちは僕らにはとても不思議な存在なんだよ」

QB「甘ったれているとさえ言えるね」

まどか「ひどいよQB……」

QB「そう思うよね? だからこその逆説なんだよ」

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 18:32:01.23 ID:DiM/thyv0

QB「過酷な環境下において優先されるべきは個人ではなく種族の存続だ」

QB「僕らは生き残るために個を捨て、集団に奉仕することを選択したんだよ」

QB「恵まれた環境下で個をはぐくむように進化した君たちとはまさに対極の位置にいるんだ」

まどか「……でも元は同じに位置にいたんだよね。進むべき道が違っただけ」

まどか「お互いに歩み寄ることができれば……」

QB「君は僕たちに歩み寄ることができるのかい?」

まどか「……私もね、この震災で少しだけQBの事が分かるようになったんだ」

QB「詳しく聞かせてよ」

まどか「もし私一人の命で壊れた街や死んだ人をなかったことにできるなら、それはきっと必要なことなんだって」

QB「うん。確かにそういう考えもあるだろうね」

120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 18:41:07.10 ID:DiM/thyv0

まどか「でもこんなの意味ないよね……QBと契約して救えた命も今ある命も、いずれ最悪の魔女となる私が残らず刈り取ってしまう」

QB「いやまどか、そうとは限らないよ。今度は僕が歩み寄る番さ」

まどか「どういうこと?」

QB「僕たちが必要としているのはソウルジェムが汚れを限界まで溜めてグリーフシードに変わる、その瞬間に発生する変換エネルギーなんだ」

QB「だから残された魔女の処理に関しては興味がなかった」

QB「そこを変えていきたい」

QB「もし君が最悪の魔女になって世界を滅ぼそうとするならまどか」

QB「僕が責任をもって君を宇宙の辺境に捨てることを約束するよ」

まどか「QB……」

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 19:03:44.33 ID:DiM/thyv0

QB「しかし少し残念だな」

まどか「……?」

QB「君が僕たちに理解を示し、個への執着を捨てようとしている。それはうれしい」

QB「しかしそれはいってしまえば僕たちと同じ進化を辿ろうとしているに過ぎないんだ」

QB「感情とはまどか、言うなれば落差だよ。僕と君、個とそれ以外。違いがあるからこそエネルギーは移動するんだ」

QB「ほら君がこうして抱きしめてくれているから、君の体温が冷たい僕の体にも伝わってくる。これがエネルギーの移動だ」

QB「でもやがては暖まった僕の体は君の体温と同じになり、僕らは二つで一つのエネルギー体になる」

QB「常温の中ではエネルギーは移動しないのさ」

QB「君が僕らに歩み寄ったぶんだけ、エネルギーはどんどん目減りしていく」

QB「たぶんもう君からは以前予測されていたような膨大なエネルギーは見込めないだろうな」

まどか「……」ギュッ

QB「……」

QB「大丈夫だよ」

QB「利用価値が減ったからっていなくなったりしないさ」

QB「それに当たり前のことでもあるんだよ? 大人になるって、つまりはそういうことなんだ」

131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 19:32:26.47 ID:DiM/thyv0

QB「僕もねまどか、君たち人類のことを少しだけ理解しようと思えるようになったんだ」

QB「進化とは一過性のものだ。辿ってきた道を引き返すことはできない」

QB「だから僕ら種族全体で足踏みそろえて後ろに下がる事はもうできないけれど、進路を選択するのは自由だ」

QB「君たちが僕らに少し歩み寄ってくれるなら、僕らもそれに合わせよう」

QB「そうして遠い未来に二つの道が交わる事があったなら、まどか」

QB「そのときこそ我々はお互いを真に理解し、同じ道を共に歩んでいけるだろう」

まどか「……」

QB「まどか、君と出会ってからそう長くはない時間のあいだに、君は何度も涙を流し、感情は発露させたね」

QB「それは君たちの考えに沿えば僕のせいだ。だけど感情そのものが僕に向けられることはなかった」

QB「君は死んだ巴マミのために涙を流し、美樹さやかの境遇に苦悩した。そのほかにも色々とあったけど、君はついに僕を憎悪しなかったんだ」

QB「正直言って口惜しかったよ、無意味に発散される感情を少しでも僕に向けてくれたなら僕はすぐさまそれをキャッチしてエネルギーに変換したのに」

QB「ねえ、僕がイケメンのヒューマノイドだったらもっと僕個人に関心を寄せてくれたかい?」

まどか「……」スゥースゥー

QB「やれやれ、全然聞いてないんだもんな」

132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 19:42:34.17 ID:DiM/thyv0

QB「……ねえ、まどか。こうして抱きしめられているとね、なんだか不思議な気分になるんだ」

まどか「……」スゥースゥー

QB「君は宇宙を暖めるこたつのようなものだけどさ」

QB「こうしてると、もう他に誰もいれてやりたくなくなるんだ」

まどか「……」スゥースゥー

QB「誰かって一体誰のことだろうね?」

QB「なんだろうねこの感情は……」

QB「あ、感情って言っちゃったよ」

まどか「……」スゥースゥー

QB「……」

QB「チクショウあったけえ……」

138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 20:11:32.90 ID:DiM/thyv0

 目が覚めたとき、私は小学校の校庭にいました。

まどか「ここは……助けてくれたんだQB」

まどか「……? QBどこ……?」ヒュウウ

まどか「……嘘つき」

ほむら「……っ! まどか!」タッタッタ

まどか「あ、ほむらちゃん! ここの避難所にいたんだ」

ほむら「ああ……無事で良かった……一体いままでどこにいたの!」

まどか「どこって……」

まどか「……宇宙、なのかな?」

ほむら「え……まどかあなたなに言って……」

まどか「えへへ、ほむらちゃんおにぎりありがとう、おいしかったよ」タッ

ほむら「ちょ、ちょっと待ちなさいまどか! 私の昨日の食事を盗ったのはあなただったの!?」

QB、私気づいたんだ。あなたたちが私たちの感情を必要としたように、私たちもあなたたちから何かを得ることもできるんだって。
QBの体は冷たかったけど、同時に私の心の何かを埋めてくれたよ。それはね、奇跡なんかじゃなかったよ。
ありがとうQB……私たちはきっといつかわかり合う事ができる。お互いを感じて歩み寄ることを忘れなければ、いつかきっと。だからそれまで……さようなら!

QB(……いや暁美ほむらがいるから姿隠しただけなんだけど……え?)
                                                                     おわり

140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 20:15:23.50 ID:1dEEODJ70


バイバイキュゥべえ!

142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 20:17:52.27 ID:FHvGZdgJ0

乙 
超楽しめた QBって最高じゃね?

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 20:19:51.91 ID:8ExmlQ0A0

これはいいQBだ
乙なんだよ

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 20:20:03.58 ID:DiM/thyv0

半ば無理矢理終わらせけど予定通りです。深夜のテンションで書いたから素面状態で纏めるのは結構苦痛でした。みなさん保守乙

151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 20:25:31.56 ID:FicGVOt90

綺麗なQB

152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 20:27:28.45 ID:XNJNT/MA0

これは感情が無くてもQBは表に出ていけない
乙!

155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 20:35:33.43 ID:mSBpPxm7O

このQBは許せる

166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/19(火) 22:02:53.69 ID:Q9qXcUd2O

QBのことが大好きになりました




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 「まどかマギカ」カテゴリの記事


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  1. 2011/12/24(土) 22:42:39

    このころから綺麗なべぇさんネタはあったんだな。


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