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兄「ただいま」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:10:21.45 ID:GuDzSsKp0
兄「ただいま」

妹「おかえり兄さん。今日の夕食は私が作っといたから」

兄「期待はしないでおこう」

妹「ちょっとなにそれ!せっかく作ったのにひどい」

兄「冗談だよ。まあ、数年前の殺人料理を思い出すとどうしても身構えちまう」

妹「失礼だなあ。さすがに進歩してるから」

兄「はやく父さんの料理が食べたい」

妹「父さんはまだ出張で帰れないの。ほら早く」

兄「じゃあさっそくいただこうか」

妹「うん」




2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:11:15.78 ID:GuDzSsKp0
兄「見た目はまあよし」

妹「何よそれ。上から目線だなあ」

兄「まあまあ。ではいただくぞ・・・」

妹「慎重だね」

兄「・・・・・・お」

妹「お?」

兄「おいしい・・・」

妹「本当?やったー!」

兄「すごい。あの時とは大違いじゃないか!」

妹「練習したの!私だって女の子なんだから料理くらいできないと」

兄「練習の成果があったな。すげえうまいよ」

妹「へへ、照れるな」

兄「これなら立派なお嫁さんになれるぞ」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:12:22.34 ID:GuDzSsKp0
妹「な、なに言ってるの!まだそういうのは早いから!」

兄「なに恥ずかしがってるんだよ」

妹「別に、そんなんじゃ」

兄「恥ずかしがってるだろ。お前も色づいてきたなあ」

妹「変なこと言わないでよ!」

兄「誰か好きな人でもできたか?」

妹「からかわないでよ!兄さんのバカ」

兄「わるいわるい。お前が困ってるとからかいたくなるんだよ」

妹「昔からかわらないんだから。いじめっこはきらい」

兄「怒るなって。俺なりの愛情表現だよ」

妹「兄さんの口から聞くとなんか気持ちわるい」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:12:55.78 ID:GuDzSsKp0
兄「失礼な」

妹「人のこといえないでしょ」

兄「言うようになったな、妹よ」

妹「だてに兄さんの妹やってないからね」

兄「俺だってお前の兄だからお前のこといじめたくなるんだぞ」

妹「また変なこと言う」

兄「変なことじゃないさ。要は、この兄にしてこの妹あり、逆もまたしかりってこと」

妹「なるほどね」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:13:54.18 ID:GuDzSsKp0
すいません
便宜上話数を振っておくことにしておきます
↑は1です


兄「ただいまー」

妹「おかえり兄さん。今日も遅かったね」

兄「ああ。片付けなきゃなんない仕事ばっかでな」

妹「お疲れ様だね。ご飯温めるから」

兄「頼んだ」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:14:45.03 ID:GuDzSsKp0
兄「おまえ、また一段と上手になったな」

妹「本当?」

兄「ああ。これなら店に出しても恥ずかしくないな」

妹「兄さんはお世辞だけはうまいね」

兄「お世辞じゃないよ。あの時とは雲泥の差だな」

妹「もう、その話はやめてよね」

兄「まあまあ、いい思い出じゃないか」

妹「私にとっては重大なことなの!」

兄「あれがあってこその今の料理だ。前向きに考えろよ」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:15:21.05 ID:GuDzSsKp0
妹「私は兄さんみたいに鈍感じゃないから気にするの」

兄「俺って鈍感か?」

妹「それが分からないのも鈍感だっていう証拠だよ」

兄「そうかあ?」

妹「そうだよ。だからあの時だってすごく恥ずかしかったんだから」

兄「あの時って?」

妹「思い出せないの?呆れた・・・」

兄「待て待て。今思い出すから」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:16:01.57 ID:GuDzSsKp0

兄「すまん!おそくなった!」

妹「・・・・・・」

兄「わるい。本当に」

妹「ばか・・・。はやく帰るって約束でしょ」

兄「今日は文化祭の準備がどうしても外せなかったんだ」

妹「私だって無理言って抜けてきたの」

兄「・・・すまん」

妹「・・・もう絶対遅くならない?」

兄「善処する」

妹「絶対じゃなきゃだめ」

兄「・・・ああ、絶対に約束する」

妹「絶対だよ?」

兄「ああ」

妹「・・・」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:17:33.03 ID:GuDzSsKp0
兄「・・・」


妹「・・・・・・ふふ。兄さんの焦る顔おもしろいね」

兄「なっ!」

妹「本気で怒ってると思った?」

兄「なんだよ、演技だったのか」

妹「当たり前。寛大な私が怒るわけないでしょ」

兄「うそつけ」

妹「な、なによう」

兄「前に俺がお前に飯はまずいとか言ったらめちゃくちゃに怒ったじゃないか」

妹「そ、それはそうだけど・・・。あれは兄さんがわるいの!」

兄「さっそくうそを認めてどうする」

妹「わらわないで!もう、バカ兄さん」

兄「はいはい。腹減ってんだ。ご飯あっためてくれ」

妹「自分でやって!」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:18:10.91 ID:GuDzSsKp0

兄「ただいま」

妹「おかえりなさい。うわっ、びしょびしょ」

兄「ああ、突然雨に降られてな」

妹「それは災難だったね。今タオル持ってくるから、絶対に玄関に上がらないでよ」

兄「はいよー」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:19:16.46 ID:GuDzSsKp0
妹「ほら、背中むけて」

兄「わるいな、妹」

妹「どうせ兄さんはちゃんと拭かないでしょ?」

兄「ご名答」

妹「自慢気に言わないで。はい、腕上げて」

兄「なんかお母さんみたいだな」

妹「あ・・・・」

兄「あ、わるい・・・」

妹「あ、いや、気にしないで」

兄「お、おう」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:19:54.32 ID:GuDzSsKp0
妹「・・・」

兄「・・・」

妹「・・・はい、終わり」

兄「ありがとう」

妹「あんまり世話かけないでよね」

兄「お前が勝手にやってるんだろう」

妹「そうでした」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:20:53.84 ID:GuDzSsKp0

兄「ただいま」

妹「おかえり」

兄「毎日飯作らせてわるいな」

妹「兄さんはバイトだからしょうがないでしょ」

兄「ありがとな」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:21:35.05 ID:GuDzSsKp0
妹「たくさん食べてね」

兄「おう、いただきます」

妹「味、どうかな」

兄「うまいよ」

妹「よかった」

兄「・・・・」

妹「・・・・」

兄「ところでさ」

妹「ん?」

兄「お前、昨日も泣いてたな」

妹「え」

兄「夜さ、お前の部屋の前を通ると毎日泣いてるのが聞こえるんだよ」

妹「・・・・」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:22:32.17 ID:GuDzSsKp0
兄「やっぱ辛いよな」

妹「・・・・」

兄「辛かったら俺に言ってくれ。俺はお前の兄なんだから、力になってやりたい」

妹「兄さん・・・」

兄「頼りないかもしれないけどさ、支えになることくらいできるから」

妹「兄さんっ!」

兄「よしよし。ごめんな、今までこうしてやれなくて」

妹「ぅ・・・ぅぇぇ・・・・」

兄「これから頑張ろうな・・・」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:24:58.84 ID:GuDzSsKp0

兄「ただいまー。あー寒い」

妹「おかえり兄さん。わぁ、肩に雪がついてる」

兄「ああ、外は大雪だよ。寒くてしょうがない」

妹「大変だったね。ほら、あったまって」

兄「わ!なにを!」

妹「ほら、じっとして」

兄「びっくりするなあ。急に抱きつくなよ」

妹「今さら驚くことじゃないでしょ」

兄「そうだけどさ」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:25:22.91 ID:GuDzSsKp0
妹「うわあ、私まで寒くなってきた。くしゅん!」

兄「もう離れろよ。風邪引くぞ」

妹「冷たいなー。両方の意味でね」

兄「うまいこと言えてないぞ」

妹「ちょっとは褒めてよ」

兄「何をだ。ほら、飯食おうぜ」

妹「うん」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:26:07.63 ID:GuDzSsKp0
妹「今日はシチューにしたよ」

兄「おお、ちょうど食べたかったんだ」

妹「当然。兄さんの食べたいものくらい見当つくよ」

兄「以心伝心だな」

妹「ツーカーの仲だね」

兄「昔は飯がまずいだのって喧嘩してたのにな」

妹「また言う」

兄「いつまでも言うぞ。死んでも言い続けるかもな」

妹「しつこい男は嫌われるよ」

兄「じゃあお前も俺のこときらいか?」

妹「そ、それは・・・」

兄「どうなんだよ」

妹「も、もう・・・!バカ兄さん」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:28:57.78 ID:GuDzSsKp0

兄「ただいま」

妹「う・・・う・・・」

兄「どうした!?妹」

妹「ぐす・・・・」

兄「おい、なんで泣いてるんだよ!」

妹「これ・・・、これ呼んで・・・」

兄「こ、これは・・・・」

妹「郵便受けに入ってた」

兄「なんてこった。父さん、どういうことなんだよ・・・」

妹「今まで出張してたって、うそだったって書いてある」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:29:19.05 ID:GuDzSsKp0
兄「前から黙って交際をつづけてたのか。くそっ」

妹「これからどうすればいいの・・・?」

兄「どうするもこうするも・・・。幸い仕送りはするって書いてある」

妹「なんで一緒にくらそうとか考えなかったのよ・・・」

兄「わからない。そういうのは後からにしよう。とにかく今は今後のことに専念しよう」

妹「うっ、ぐす・・・」

兄「妹、今は泣くときじゃない。もう少し、耐えるんだ」

妹「ぅぇぇ・・・、にい、さん・・・」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:31:58.72 ID:GuDzSsKp0

兄「ただいまー」

妹「あっ、おかえりお兄ちゃん!」

兄「おう!帰ったぞ!」

妹「もうご飯できてるよ!」

兄「部屋にカバン置いたら行くから待ってろ」

妹「うん!」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:32:29.05 ID:GuDzSsKp0
母「兄、今日は妹が夕食を作ったのよ」

兄「本当か?期待していいんだな」

妹「うん!味わって食べてね」

兄「いただきまーす」

母「いただきます」

妹「どう?」

母「う、うーん・・・」

兄「・・・・まず」

妹「なっ!何言ってるのよ!」

兄「だってまずいぞこれ」

母「こら兄。そんなにはっきり言っちゃダメよ」

兄「母さんの言い方もどうかと」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:33:45.31 ID:GuDzSsKp0
妹「お、おいしくないの?お母さん」

母「そうねえ・・・、ちょっとお塩が少なすぎたわねえ」

兄「ちょっとってレベルじゃねーぞ」

母「こら」

妹「ば、ばか・・・。お兄さんのばか」

兄「はあ?なんで俺が」

妹「お兄ちゃんのばかーっ!」

兄「あっ、おいどこ行くんだよ」

母「あらら。あとでちゃんと妹にあやまっておくのよ」

兄「母さんまで。なんで俺がわるいみたいになってるんだよ」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:36:10.32 ID:GuDzSsKp0

兄「ただいま・・・」

妹「おかえり。元気ないね」

兄「ああ、ちょっとな」

妹「なにかあったの?」

兄「・・・・すまん、少し一人になりたい」

妹「あ、うん。ごめんね」

兄「わるいな・・・」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:36:50.77 ID:GuDzSsKp0
10
兄「ただいまー」

妹「あれ?今朝まで元気なかったのに」

兄「ああ、あれはもういいんだ」

妹「そっか。元気になってよかった」

兄「どうしてだ?」

妹「えっ?そ、それは、元気がない兄さんを見てるとこっちまでさ、なんか・・・」

兄「心配しててくれたのか」

妹「あ、まあ、そうなるかな」

兄「なに照れてるんだよ」

妹「照れてないもん!」

兄「我慢すんなって。それより腹減ったなあ」

妹「もう、バカ兄さん。準備するから待ってて」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:37:18.95 ID:GuDzSsKp0
兄「お、今日はシチューか」

妹「うん。兄さんシチュー好きでょ」

兄「ああ」

妹「落ち込んでたから、好きなもの食べたほうがいいかなって思って」

兄「おまえ・・・、ありがとう」

妹「そ、そんな感謝されてもこまるから」

兄「俺はいい妹を持った」

妹「な、なんでそんな恥ずかしいセリフ言えるのよ」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:40:14.06 ID:GuDzSsKp0
11
兄「ただいま」

妹「おかえり兄さん。お父さんまだ帰ってこないの」

兄「そっか。帰る予定日くらい連絡してくれてもいいのにな」

妹「そうだね。ご飯はもうできてるよ」

兄「ああ。じゃあいただこうかな」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:40:39.42 ID:GuDzSsKp0
妹「あのさ兄さん、よかったら、兄さんが悩んでた理由を聞かせて欲しいの」

兄「一昨日のことか?どうしてまた」

妹「あっ、兄さんがいやならいいから!・・・人に話せばすこしでも楽になるっていうからさ」

兄「ありがとな、妹。実はまだちょっと引きずってたんだ。聞いてくれるか?」

妹「うん」

兄「一昨日な、その、ずっと好きだったやつに告白したんだ」

妹「え」

兄「それで、フラれちまった」

妹「・・・・」

兄「改めて思い出すと恥ずかしいな。ん、妹?」

妹「・・・・」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:41:40.24 ID:GuDzSsKp0
兄「なんでそんな顔してるんだよ」

妹「え・・・?いや、その」

兄「?」

妹「兄さんにも、好きな人いたんだ、って」

兄「そりゃあいるだろ。俺だって人間なんだから」

妹「そう、なんだ」

兄「そんな驚くほどのことか?」

妹「や、なんか・・・」

兄「?」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:43:14.65 ID:GuDzSsKp0
12
兄「ただいまー」

妹「あ、おかえり兄さん」

兄「おお、父さんの靴だ。帰ってきたんだな」

妹「うん。ついさっきね」

兄「じゃあ今日は久々に家族そろっての食事だな」

妹「そうだね」

兄「父さんもお前の成長ぶりを味わっておどろくだろうな」

妹「それどういう意味よー」

兄「そのまんまだよ」

妹「ほんと兄さんは失礼なんだから」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:47:22.61 ID:GuDzSsKp0
13
兄「ただいまー」

妹「兄さんおそいよ」

兄「わるい。また仕事で怒られてな」

妹「もう、いつまでもダメなんだから」

兄「そう言うな。こんなダメ兄貴でも、しっかり今月分はもらってきたぞ」

妹「ふふ、おつかれさま」

兄「はやく飯にしよう。腹減った」

妹「はいはい。ちゃんと準備できてるからね」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:48:13.47 ID:GuDzSsKp0
兄「ごちそうさま」

妹「おそまつさま」

兄「やっぱお前の料理はうまいよ」

妹「いつも同じ事言われて慣れちゃった」

兄「俺はまだまだ言い足りないな」

妹「ありがとう。毎日心を込めて作ってるかいがあるなあ」

兄「ああ。お前の真心を頂けるなんて、俺は世界一幸せだな」

妹「なんかいつもより褒め方が壮大だね」

兄「本当のことを言ってるだけだ。で、妹」

妹「どうしたの、真剣な顔して」

兄「これからもさ、ずっとおいしい飯を作ってほしいんだ」

妹「な、なによ今さら。言われなくても毎日作ってるでしょう」

兄「いや、そういう意味じゃなくて」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:50:19.14 ID:GuDzSsKp0
妹「え、じゃあ何なの?」

兄「だからさ、あの、あぁっ、じれったいな」

妹「?」

兄「い、妹!」

妹「はい!」

兄「これ、受け取ってくれ」

妹「なによこの箱。・・・・・え」

兄「だからさ、つまり、ずっと一緒にいてくれってことなんだ」

妹「あ・・・」

兄「妹、結婚しよう」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:51:06.10 ID:GuDzSsKp0
妹「に、兄さん・・・。こんな、いいの・・・?」

兄「いや、なのか?」

妹「い、いやなわけない。兄さんの迷惑にならない・・・?」

兄「ばか。そんなこと考えてるならこんなこと言うわけ無いだろ」

妹「兄さん・・・、兄さん!」

兄「うおっ!いきなり抱きつくな」

妹「兄さん!兄さん、大好き!」

兄「大声で言うなよ。照れるって」

妹「いやっ、何度でも言うから」

兄「参ったなあ」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:52:27.59 ID:GuDzSsKp0
妹「私、あのときからずっと兄さんと結婚できたらなって思ってた」

兄「そりゃ光栄だ」

妹「でも、周りのこととかあるしさ、それは高望みしすぎだって、ずっと苦しかった」

兄「ごめんな、もっとはやく言ってやれなくて。俺も、お前がそれを気にしてるんじゃないかって考えてたんだ」

妹「お互い一緒のこと考えてたんだね」

兄「さすが兄妹だな」

妹「兄妹、かあ・・・」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:54:48.76 ID:GuDzSsKp0
だいたい折り返しです

14
兄「ただいまー!」

妹「おかえりお兄ちゃん!ご飯できてるよ!」



兄「いただきまーす」

妹「いただきまーす」

兄「やっぱ母さんの料理が一番だ」

妹「どういう意味よ」

兄「どういう意味でもないよ」

妹「バカにしてるの?」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:55:38.31 ID:GuDzSsKp0
兄「なんとでも言え」

母「こらこら2人とも。喧嘩はだめよ」

兄「喧嘩なんてしてないよ。妹が勝手に怒ってるの」

妹「バカにい!」

母「兄、謝りなさい」

兄「なんで俺が!」

母「兄が怒らせちゃったんでしょう。だめよ、ちゃんと謝らなきゃ」

兄「ええー?」

母「ええー?じゃないの。お母さんのことが気になるんなら席は外すから」

兄「なんだよそれー」

母「じゃあお母さんは食器洗いしてくるから」

兄「あ、待ってよ」

妹「・・・・・」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:56:34.66 ID:GuDzSsKp0
兄「なんだよ。にらむなよ」

妹「ばか・・・」

兄「わかったよ。謝るから泣きそうになるな」

妹「・・・・・」

兄「わ、わるかっ」

バタン

兄「なんだ、今の音」

妹「台所からだ」

兄「ものが落ちた音じゃないぞ」

妹「見に行こうよ」

兄「ああ!」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:57:49.90 ID:GuDzSsKp0
兄「か、母さん!?」

妹「おっ、お母さん!」

兄「なんでお母さんが倒れてるんだよ!」

妹「知らない!お母さん!お母さん!大丈夫!?」

母「ぅ・・・・」

兄「母さん、大丈夫か?」

母「はあ、はあ」

兄「これはまずいかもしれない」

妹「まずいって・・・?」

兄「わからないけど、とにかく救急車を呼ぶ!お前は父さんに電話してくれ!」

妹「う、うん!」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:59:18.36 ID:GuDzSsKp0
15
兄「ただいま」

妹「あ、おかえりなさい。父さんまた出張だって」

兄「またかあ。じゃあ今夜も妹の作った飯か」

妹「なによ。不安なの?」

兄「ちがうよ。楽しみなんだよ」

妹「本当に?」

兄「ああ」

妹「そっか。ふふ、うれしいなあ」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:59:57.05 ID:GuDzSsKp0
妹「そうだね。忙しいのかな」

兄「まあ、父さんは大変だろうけど頼られてるってことなんじゃないかな」

妹「そう考えると自慢のお父さんだね」

兄「お前はファザコンだなあ」

妹「そんなことないよ」

兄「じゃあブラコンか?」

妹「なんでそうなるのよ!」

兄「違うのか。残念だ」

妹「あ、いや・・・、兄さんはすごく頼りになるから・・・その・・・」

兄「う、嬉しいこと言ってくれるじゃないか。本気で泣きそうだ」

妹「大げさだよ!」

兄「それに、ちょっと恥ずかしがって言うところがよかった」

妹「・・・・・・バカ兄さん」

兄「おい」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:00:43.61 ID:GuDzSsKp0
妹「少しでも兄さんのこと褒めて損した!」

兄「冗談だよ冗談。わるかった」

妹「やぁっ。なんで頭なでるのよ」

兄「スキンシップですが」

妹「女子高生にすることとは思えない」

兄「そういうお前も、口で言うわりには女子高生とは思えないくらい抵抗がないな」

妹「そ、そんなわけ・・・」

兄「あるだろ」

妹「う、うるさい。久しぶりに兄さんがしてくれたから、なつかしくて」

兄「そうかそうか。甘えんぼうめ」

妹「バカ兄さん・・・」

兄「文句言うならやめるぞ」

妹「あ、や・・・」

兄「わかりやすいやつめ」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:05:30.26 ID:GuDzSsKp0
16
兄「たっだいまー!」

妹「おかえりお兄ちゃん!」

兄「おお妹、ただいま!」

妹「なんかお兄ちゃんすごくうれしそうだね」

兄「わかるか。わかってしまうか。ポーカーフェイスと呼ばれる俺も、今のこの喜びを隠すことはできないか」

妹「何があったの?」

兄「ふっはっは。見ろ、これを!」

妹「ん?何そ・・・れえええええええええええ!?」

兄「どうだ」

妹「お、お兄ちゃん・・・それ、それって、もしかして」

兄「ああ、チョコレートだ」

妹「どうしてお兄ちゃんがそれを持ってるの!」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:07:03.91 ID:GuDzSsKp0
兄「まあ、もらった」

妹「だれによっ!」

兄「部活の先輩だよ」

妹「部活って、あの興信部とかいう訳のわかんないやつでしょ!」

兄「訳のわからないとか言うんじゃねえ!」

妹「だって本当のことじゃない!探偵承りますとか適当なこと言って!大人しくスケット団とかにしとけばいいのよ!」

兄「もう部活の文句はやめろ!いいからこれについて感想をのべろ!」

妹「感想も何も、ふぅんとしか言い用がない」

兄「もっと他に言うことないのかよ」

妹「なによ、自慢したいの?」

兄「ばっか。俺は貰えて当然なの」

妹「適当なことばっかり!自慢したいだけならいちいちそんなもの見せないでよ。バカにい」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:07:51.03 ID:GuDzSsKp0
兄「なんだよ。もうちょっと乗ってくれてもいいじゃねえか」

妹「うるさい。先ご飯食べてるからね、じゃ」

兄「おい待てよ。・・・って、おい」

妹「なによ」

兄「その、手に持ってるの、なんだ?」

妹「あっ!」

兄「ずいぶんとかわいい箱じゃないか」

妹「こ、これは・・・!」

兄「俺の予想が外れてなければ、それはチョコレートと見た」

妹「・・・・・」

兄「もしかして、俺に・・・?」

妹「・・・ふん」

兄「おい、なんだよそれ」

妹「自慢ばかりするお兄ちゃんなんて大嫌い!」

妹「せっかく作ったのに、ばか・・・」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:09:03.41 ID:GuDzSsKp0
兄「あ、妹・・・」

妹「いいもん。お兄ちゃんは先輩に貰ったの食べて虫歯になってればいいのよ」

兄「わるい。気分わるくさせちまって」

妹「ほんとにわるいと思ってるの・・・?」

兄「当たり前だの」

妹「お兄ちゃん」

兄「あ、はい、すいません。きちんと反省しております」

妹「・・・・はい」

兄「おお、ありがとう妹ぉ!」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:09:39.14 ID:GuDzSsKp0
妹「べ、べつに感謝されることじゃないから。妹としてしかたなく作ってあげたの」

兄「そんなの関係ない。嬉しいよ」

妹「ぁ・・・、うん」

兄「なんだよ照れてんのかあ?かわいいやつめ」

妹「ち、ちがうもん!」

兄「ははは、かわいいやつめ」

妹「もうっ!お兄ちゃんには絶対に作ってあげない!」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:13:53.31 ID:GuDzSsKp0
17

兄「ただいま!」

妹「あっ、兄さん!」

兄「おまたせ妹。じゃあさっそく始めようか」

妹「うん!」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:15:36.77 ID:GuDzSsKp0
兄「俺は、妹への愛を誓います」

妹「ぷっ。似合わないよ、兄さん」

兄「うるせえ。わかんないとこがんばってやってるんだからツッコミはいれるな」

妹「まあいいじゃない。こんな格好でやってるんだし、問題ないよ」

兄「たしかに。エプロン姿の新婦なんて聞いたことないな」

妹「仕事帰りの新郎も聞いたことないよ」

兄「お互い様だな。よし、こんなこと終わりにしてさっさとディナーといこうか」

妹「もう、一応大事な式なんだからさ。もうちょっと真剣にやろうよ」

兄「いいじゃんか。俺が妹のこと好きなのはかわんないんだし」

妹「な、何さらっと言ってるのよ!恥ずかしいから、もう・・・」

兄「少し好きだっていうとこれだ。恥ずかしがり屋だな」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:16:33.12 ID:GuDzSsKp0
妹「う、うるさいよ。純情なの!兄さんと違って」

兄「自分で純情とか言うなよ」

妹「不純な兄さんに言われたくないな」

兄「口答えするともう好きって言ってやらないぞ」

妹「な、なんでそうなるのよ。バカ兄さん」

兄「拗ねるのもかわいいな」

妹「機嫌をとろうとしたってだめなんだから」

兄「これでもか?」

妹「あっ。兄さん・・・」


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:17:18.15 ID:GuDzSsKp0
兄「やっぱ暖かいな、妹は」

妹「兄さんもだよ。ん・・・」

兄「甘えんぼうめ。ハグしただけで別人みたいだな」

妹「なんでもいいよ。こうしてるだけで幸せだから」

兄「・・・今のは効いたな」

妹「ん、狙った」

兄「策士め。・・・・わるい、流れでこの先にいきそうだ」

妹「ぁ・・・・・・。・・・いいよ」

兄「妹・・・」

妹「ぁっ。だめ、ベッドにいってから・・・」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:48:46.02 ID:GuDzSsKp0
18
兄「ただいま・・・」

妹「おかえり、元気ないね。どうしたの?」

兄「それは愚問だ、妹。今日は何月何日だ」

妹「ああ、はいはい。兄さんらしいね」

兄「なんでお前は笑っていられる。俺はこんなに沈んでいるというのに」

兄「はっ、まさか・・・。お前、誰かにチョコやったな!?」

妹「なっ、そんなわけないでしょ」

兄「あやしい。女子はそうやって平然と嘘をつき、いつのまにやら彼氏を作っているもんだ。俺がいままでそれで何度傷つけられたことか・・・」

妹「兄さん、軽く女性恐怖症気味なんだね」

兄「うるせー。で、本当のところはどうなんだよ」

妹「本当に誰にもあげてないよ。昨日の台所を見てもわかってたでしょ」

兄「たしかに」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:49:20.89 ID:GuDzSsKp0
妹「今からそんな事で反応してたら、私が結婚したときどうするのよ」

兄「お前結婚するのか!?」

妹「驚きすぎ!」

兄「だって、だって妹が結婚なんて・・・。考えたくない」

妹「もう、私に決定権はないの?」

兄「俺が認めた相手じゃないとだめだ」

妹「兄さん、お父さんみたい」

兄「父さんはもっと許さないかもな」

妹「いいよ。そしたら駆け落ちするから」

兄「無理だな。お前はマリー・アントワネットみたいにすぐに捕まる運命だ」

妹「兄さんこそ、私がいなければ他の女の人を気にかければいいじゃない」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:50:46.65 ID:GuDzSsKp0
兄「無理」

妹「兄さんのシスコン」

兄「心配性と言ってくれ」

妹「もう、そんなんだから女の人に好かれないのよ。かわいそうに」

兄「同情するならチョコをくれ」

妹「しかたないな。はい、おいしく食べてね」

兄「なっ!なんじゃこりゃああああああっ!」

妹「チョコよ、チョコ。兄さんどうせ今年も貰えなかったんだろうなと思ってね」

兄「い、妹おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

妹「おおげさだよ兄さん」

兄「ありがと妹おおおおお」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:51:36.03 ID:GuDzSsKp0
19
兄「ただいまー」

妹「お、おかえり」

兄「どうした、そわそわして」

妹「な、なんでもないよ」

兄「そうか?」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:52:28.39 ID:GuDzSsKp0
兄「いただきまーす」

妹「いただきます」

兄「今日の料理、気合入ってるな」

妹「そうかな」

兄「ああ。今日は手の込んだメニューが多いぞ」

妹「よくわかるね」

兄「毎日お前の作った料理食べてるからな。それくらいわかるさ」

妹「兄さん・・・」

兄「なんか嬉しいことでもあったのか?」


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:52:59.98 ID:GuDzSsKp0
妹「えっと、う・・・まあ、そう、かな」

兄「はっきりしないな」

妹「そんなころないよ」

兄「妹は隠し事できない性格だからなあ。なんかあったんだろ」

妹「・・・・・しかたないなあ。自分の性格がにくらしい」

兄「結局なんだ」

妹「ちょっと待っててね」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:54:02.80 ID:GuDzSsKp0
妹「お待たせ。はいこれ」

兄「おおっ」

妹「今日はヴァレンタインだからね。兄さんにもチョコレートケーキを差し上げます」

兄「おおおおおおおお!妹おおおおお!」

妹「な、なによ大声出して」

兄「俺、誰にも貰えないかと思って落ち込んでたんだ。ありがう、妹」

妹「おおげさだよ兄さん。毎年あげてるじゃない」

兄「いつもは帰ってすぐに、はいこれって箱で渡されてたからなあ。ことしはそれがなくて、まさかって・・・」

妹「今年は少し気合入れたの」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:54:33.25 ID:GuDzSsKp0
兄「そうだな。いつものクッキーとかと違ってケーキだしな」

妹「うん」

兄「ところでこれは、義理?本命?」

妹「そ、それは」

兄「なんで動揺するんだよ。まさか、本命じゃ」

妹「そ、そんなわけっ」

兄「そっかあ、俺は大切に思われてないのかあ」

妹「いやっ、それも・・・。ていうか兄さん、私たちはその、兄妹・・・なわけだし」

兄「俺は、そんなの関係ないと思ってるぜ?」

妹「え・・・」

兄「俺はお前のこと、」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:55:02.02 ID:GuDzSsKp0
妹「兄さんっ」

兄「ん?」

妹「いや、兄さん。冗談でそんなこといわないで」

兄「あ、わるい。いやだったか」

妹「ぁ、とかそういうのじゃなくて・・・」

兄「とにかくすまん」

妹「もういいよ

妹「あ、それと・・・」

兄「?」


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:55:42.36 ID:GuDzSsKp0
妹「一応・・・本命、かも」

兄「え・・・」

妹「・・・・・」

兄「それは、どういう」

妹「聞かないでよバカ兄さん。女の子の本命の意味、考えてよね」

兄「お、おう」

妹「ごめん、先にお風呂入ってくる」

兄「・・・・」

兄「な、なんだったんだ」


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:56:51.90 ID:GuDzSsKp0
20
兄「ただいま・・・」

妹「おかえりなさい」

兄「わるい妹、先寝るわ」

妹「え?あ、うん」

兄「わるいな」

妹「会社おつかれさま。ゆっくり休んでね」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:57:23.77 ID:GuDzSsKp0
兄「ただいま・・・」

妹「おかえりさない。今日も疲れてるみたいだね」

兄「ああ」

妹「何かあった?」

兄「ちょっとな」

妹「よかったら話し聞くよ」

兄「いいのか」

妹「当たり前でしょ。その、それが・・・妻の役目だから。へへ」

兄「妹っ」

妹「わっ!どうしたのよ急に抱きついたりして」

兄「わるい。このまま話させてくれ」

妹「いいよ。さあ、どうぞ」

兄「俺、昨日の帰りに街で夫婦を見かけたんだ」


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:58:57.68 ID:GuDzSsKp0
兄「その夫婦がさ、小さい子供を連れて歩いてたんだ」

兄「すごく幸せそうで、それを見たらさ、お前のこと考えちゃって」

妹「なんて?」

兄「お前も、子どもが欲しいんじゃないかって」

妹「兄さん・・・」

兄「そしたら罪悪感ばかりが浮かんできて、妹に申し訳ない気持ちでいっぱいになったんだ」

妹「兄さん・・・・。うそはいけないよ」

兄「なに言ってるんだ。うそなわけないだろ」

妹「ううん。そんなこと考えたってことは、少なからず兄さんがそう思ったからじゃないの?」

兄「・・・・」


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:59:30.16 ID:GuDzSsKp0
妹「兄さんが、自分も赤ちゃんが欲しいって思って、もしかしたら私もって考えたんじゃないの?」

兄「・・・・・そうかもしれない」

妹「やっぱり」

兄「く・・・、妹・・・。俺は、俺はどうしたらいいんだ」

妹「泣かないでよ兄さん。・・・辛かったんだね。街でそういう夫婦を見るたびに」

兄「ああ・・・、うぅ・・・」

妹「私もね、赤ちゃんが欲しいと思ったことはあるし、現に今もそう思ってる」

兄「妹・・・」

妹「でもね兄さん。それは叶わないし、叶えちゃだめなの。・・・辛いことだけど」

兄「だが、子どもは愛の結晶だ。夫婦である俺たちの愛の証なんだ」

妹「証なんかなくても、いつも愛し合ってるじゃない」

兄「そうだが・・・」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:00:10.61 ID:GuDzSsKp0
妹「それに、だめだよ兄さん。たしかに赤ちゃんは愛の証かもしれない」

妹「でも、そうやっていのちを偶像視しちゃいけないよ」

兄「・・・・そうだな。間違ってるよな」

妹「ごめんね、お説教みたいになっちゃって」

兄「妹があやまることなんてないよ。俺が自分を見失いかけてたんだ」

兄「もう大丈夫だ」

妹「本当に?それにしてはまだ腕に力が入ってるけど。無理しちゃダメだからね」

兄「本音を言えば、まあ少しはそういう願望も残ってるな」

妹「そういうって、赤ちゃんのことだよね」

兄「あ、ああ」


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:00:42.91 ID:GuDzSsKp0
妹「うーん・・・・。しょうがないな」

兄「ん?」

妹「えっとね、今日は、その・・・・大丈夫な日、だから」

兄「え」

妹「だからね、ぅぅ・・・中で、いいよって」

兄「なっ」

妹「気分だけでも、ね」

兄「い、妹ぉ」

妹「やぁっ、くすぐったいよ兄さん」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:01:40.56 ID:GuDzSsKp0
21
兄「た、ただいま」

妹「お、おかえり」

兄「・・・・・」

妹「・・・・・」

兄「ご飯、食べる」

妹「うん・・・」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:03:06.77 ID:GuDzSsKp0
兄「ごちそうさま。おいしかった」

妹「ありがとう」

兄「・・・・・」

妹「・・・・・」

兄「あの、さ」

妹「なに・・・?」

兄「昨日のあれなんだが」

妹「あ、うん・・・」

兄「俺さ、バカな頭なりに考えた」

妹「うん・・・」

兄「妹はさ、本当に、俺のことが、その・・・」

妹「・・・・・」


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:05:24.31 ID:GuDzSsKp0
兄「好き・・・なのか?」

妹「・・・・・」

兄「本命って、そういうことなのか・・・?」

妹「・・・兄さん」

兄「な、なんだ」

妹「兄さんは、昨日のこと、冗談だったの?」

兄「昨日のことって」

妹「その、兄さんが私のこと、・・・んっと、ぇぇと・・・」

兄「ああ、あれな。あれは、ああ・・・」

妹「兄さん・・・」

兄「ああもうっ!」

妹「えっ!?兄さん!?」


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:05:57.99 ID:GuDzSsKp0
兄「こうしなきゃ、ちゃんと言葉にできない。いいか?」

妹「うん。兄さん、あったかくて落ち着くよ」

兄「ありがとう」

妹「ん」

兄「・・・俺、父さんがこの家を去ってお前と2人きりになってから、お前に対する気持ちが変わっていったんだ」

兄「お前のこと、しっかりしたよく出来る妹だって思ってた」

兄「でもな、それがだんだん、しっかりした女の子っていうふうに変わった」

妹「・・・・・」

兄「料理もうまいし気もよくきく。それに、・・・かわいい、し」

妹「ぁ・・・」

兄「ずっとこんないい女の子が近くにいたのかって思うと、そこに気づかなかった俺ってやっぱりバカだった」


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:06:29.03 ID:GuDzSsKp0
兄「ついでに自分の新しい気持ちにも気づいた」

妹「・・・・・」

兄「好きだ、妹」

妹「・・・・・」

妹「兄さん・・・。私も、」

妹「兄さんと2人で暮らすようになってから、兄さんってすごく頼りになるんだって思った」

兄「それまでは違かったのかよ」

妹「あはは。でね、うん、すごくかっこ良かった」

兄「妹・・・」

妹「だからね、」

妹「私も兄さんのこと、大好き」

兄「妹」

妹「兄さん」

兄「・・・・・」


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:08:03.25 ID:GuDzSsKp0
妹「・・・・・・ん」

妹「兄さん、キス、しちゃったよ・・・」

兄「あ、ああ」

妹「私たち、恋人になったの?」

兄「ああ」

妹「兄さん、兄さんっ。大好き!」

兄「ああ!」

妹「これからも、よろしくね」

兄「あたりまえだ」

妹「ずっと一緒だよ、兄さん」



おわり


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:08:38.47 ID:55UFz4/n0
これから解答編?


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:12:23.60 ID:SytT6e5u0
乙かれ様でした!


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:13:15.50 ID:mZ4DaFEc0
解答編頼む


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:14:06.31 ID:GuDzSsKp0
適当な解説

母・・・夕食時に倒れる(中学のとき)
過労が原因。父の不倫を知っていた心労とか

父・・・不倫をし、出張と言い訳したびたび家を空ける
    そのうち帰らなくなる


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:18:17.68 ID:GuDzSsKp0
適当な各話解説

1…高校編。母の死後、父が初めて不倫相手に会いに行く
2…社会人編。
3…高校編。父の別居後


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:20:21.72 ID:GuDzSsKp0
4…高校編
5…高校編。父別居後
6…社会人編
7…高校編。父の別居を伝える旨の手紙が家に届く


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:23:01.67 ID:GuDzSsKp0
8…中学編。思い出話に登場する妹の料理について
9…高校編。兄、好きな子にふられる
10…高校編。↑の翌日
11…高校編。↑の翌日


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:24:53.93 ID:GuDzSsKp0
12…高校編。まだ父がいた頃
13…社会人編。兄、妹にプロポーズ
14…中学編。母、倒れる
15…高校編。父が出張と偽り不倫先へいってる


95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:26:38.66 ID:GuDzSsKp0
16…中学編。バレンタイン
17…社会人編。2人だけの結婚式
18…高校編。バレンタイン
19…大学編。バレンタイン


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:29:13.31 ID:GuDzSsKp0
20…社会人編。

すまん、その後の話から一つ話数がずれてた

21…社会人編。
22…大学編。バレンタインの翌日。兄、妹に告白


98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:31:02.86 ID:GuDzSsKp0
駄文ですみませんですた

最後にボツにしたエピソードを


晩年
兄「ただいま」

兄「・・・・だれもいないとわかっていても、つい言ってしまうものだな」

兄「癖というのはおそろしい」

兄「今日で一周忌か。早いものだな」

兄「やはり親族のいない儀は寂しいな」

兄「あの時も2人だけの式だった」

兄「・・・いかん。この歳になって涙がでそうだ」

兄「妹・・・。俺ももうこの先永くはないかもしれない」

兄「だが、残りの寂しい余命、たのしく過ごすとするよ」


END


94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:24:59.10 ID:d2RrEHpp0
よかった


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:28:16.68 ID:4e+V6sEf0
おつ





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