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桜「セイバーさん、ご一緒にどうですか?」セイバー「?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:12:32.27 ID:fPBmaylZ0
―居間―

桜「借りてきたんです。お正月って何かとすることないじゃないですか」

セイバー「それは?」

桜「映画です」

セイバー「その円盤で映画が見られるのですか?」

桜「はい」

セイバー「しかし、そういうのはシロウと……」

桜「セイバーさんと見たいんです」

セイバー「わかりました」

桜「ふふ……」




2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:14:56.75 ID:fPBmaylZ0
―2時間後―

桜「……」

セイバー「……サクラ?」

桜「はい?」

セイバー「あの……」

桜「そうだ。お洗濯物、取り込まないと」

セイバー「……」

桜「それじゃあ」

セイバー「……」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:17:15.27 ID:fPBmaylZ0
セイバー「……」

凛「あら?どうしたの?」

セイバー「リン……」

凛「?」

セイバー「あの……これ、一緒に見ませんか?」

凛「なにそれ?映画?」

セイバー「はい」

凛「いいけど?」

セイバー「では……」

凛「なに?そういうのは士郎と見たほうがいいんじゃないの?」

セイバー「いえ、リンと見たいのです」

凛「な、なにそれ……」

セイバー「さぁ、始まりますよ」

凛「なによ……」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:19:43.96 ID:fPBmaylZ0
―2時間後―

凛「……」

セイバー「……」

凛「セイバー?」

セイバー「はい」

凛「あの……なにこれ?」

セイバー「サクラが借りてきたと」

凛「どこから?」

セイバー「それは言っていません」

凛「……トイレ」

セイバー「はい」

凛「……きもちわる」

セイバー「……」

セイバー「うぷ……」

セイバー「二回も見るものではないですね……」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:23:08.34 ID:fPBmaylZ0
セイバー「ふぅ……」

大河「おーっす!!あけましておめでとぉー!!!」

セイバー「タイガ。おめでとうございます」

大河「士郎はぁ?」

セイバー「今、買出しに」

大河「そうなんだぁ」

セイバー「……」

大河「おやぁ?これは?」

セイバー「サクラが借りてきた映画です」

大河「みようか、セイバーさん」

セイバー「私はもう見ました」

大河「もう一回みようぜ」

セイバー「お断りします」

大河「なんでよ」

セイバー「気分を害します」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:26:17.05 ID:fPBmaylZ0
大河「なに?スプラッター系?」

セイバー「いえ……どちらかといえば……食育ビデオでしょう」

大河「いいじゃない!見ましょう!!」

セイバー「あ、やめてください!!」

大河「よっこらしょ!」ピッ

セイバー「あぁ……」

大河「始まった」

セイバー「……」

大河「お……?」

セイバー「……」

大河「……」

セイバー「……っ」

大河「な、なにこれ……?」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:29:54.16 ID:fPBmaylZ0
―2時間後―

大河「うっ……トイレ……」

セイバー「はい……」

セイバー「はぁ……一体、誰がこんな悪趣味なビデオを……」

セイバー「……」

イリヤ「シロー!!」

セイバー「どうも」

イリヤ「シロウは?」

セイバー「買い物に出かけています」

イリヤ「そう。それじゃあ、待たせてもらおうかしら」

セイバー「どうぞ」

ライダー「―――ただいま、戻りました」

セイバー「お勤めごくろうさまです」

イリヤ「お邪魔してるわよ」

ライダー「イリヤスフィール、あけましておめでとうございます」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:34:03.23 ID:fPBmaylZ0
ライダー「おや?」

セイバー「あ」

ライダー「これは……?」

イリヤ「知ってる。DVDって奴でしょ?たまにセラがツタヤとか言うところから持ってくるわ」

ライダー「セイバー、これは?」

セイバー「視聴するのでしたらどうぞ。私は席を外します」

ライダー「イリヤスフィール、見ますか?」

イリヤ「どうせ、シロウが帰ってくるまでやることないし。見ましょうか」

ライダー「では……」ピッ

セイバー「……」トテトテ

イリヤ「始まったわね」

ライダー「……?」

テレビ『―――撮れてます?』

テレビ『では、始まります』

ライダー「これは……?」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:38:39.77 ID:fPBmaylZ0
テレビ『えっと……この映像は是非とも遠坂凛、未来の私、未来の好きな人、未来の恋敵には見て欲しいです』

イリヤ「ねえ……この子……」

ライダー「誰かに似てますね……」

イリヤ「……」

テレビ『まずはこの家の間取りからご紹介します』

テレビ『ここが玄関』

ライダー「ストップ!!」ピッ

イリヤ「なに?どうしたの?」

ライダー「今の……間桐の家でした」

イリヤ「じゃあ……やっぱり……映ってたのサクラ?」

ライダー「だと思います」

イリヤ「……」

ライダー「見ないほうがいいでしょう」

イリヤ「でも、気になるわ」

ライダー「気になりますが、見ないほうがいいと思います」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:42:51.57 ID:fPBmaylZ0
イリヤ「いいじゃない」

ライダー「しかし……!!」

イリヤ「ほらほら」ピッ

ライダー「……」

テレビ『ここを抜けるとリビングです。向こうは寝室』

テレビ『二階にいきましょう』

テレビ『おい、桜!!』

テレビ『あ、兄さん……』

テレビ『なにやってんだよ!早くこいよ!!』

テレビ『やめて!!兄さん!!痛い!!痛い!!!』

イリヤ「……」

ライダー「もうやめましょう。生々しいにもほどがあります」

イリヤ「これくらい見慣れてるでしょ?」

ライダー「……」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:46:31.99 ID:fPBmaylZ0
テレビ『―――すいません。映像が途切れました』

イリヤ「服がはだけてる……」

ライダー「桜……」

テレビ『続いては―――』

テレビ『ここにおったか』

テレビ『あ……』

テレビ『ほう?記録しておるのか。面白い。では、いつもの時間も記録しようではないか』

テレビ『……はい』

テレビ『いくぞ』

テレビ『今から地下に向かいます』

イリヤ「……」

ライダー「もういいでしょう!!」

イリヤ「でも、嫌いじゃないわ」

ライダー「あぁ……」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:49:39.26 ID:fPBmaylZ0
テレビ『』バリバリグチャ

イリヤ「……」

ライダー「さくらぁ!!さくらぁ!!!!」

士郎「―――ただいまぁ」

イリヤ「!?」

ライダー「まずい!!」ピッ

士郎「お、イリヤとライダーか。珍しいな」

イリヤ「お、おお、おはよう、シロウ」

ライダー「おかえりなさい」

士郎「どうした?顔色、悪いぞ?」

イリヤ「ううん。なんでもないよ」

ライダー「はい」

士郎「そうか」

イリヤ「(どうする?)」

ライダー「(こっそり処分しておきます)」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:53:41.71 ID:fPBmaylZ0
―夕方―

桜「先輩、食事に―――」

セイバー「サクラ、ここに座ってください」

桜「え?はい」

凛「桜、ちょっと抱きしめてもいいかしら?」

桜「はい」

大河「あの……あれって、CGだよね?そうなんだよね?―――でも、お年玉あげる」

桜「はい?」

ライダー「桜、喉は渇いていませんか?」

イリヤ「明日ぐらい最高の菓子を振舞ってあげるわ」

桜「どうも」

桜(みんな優しい……やっぱりあのビデオを見せて正解だった……)

士郎「桜」

桜「はい」

士郎「手伝ってくれるか?」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 11:56:25.42 ID:fPBmaylZ0
士郎「これを皿に盛り付けてくれ」

桜「わかりました」

士郎「……」

桜「先輩?」

士郎「なんだ?」

桜「あの……映画は見ましたか?」

士郎「映画?」

桜「私が借りてきたんですけど」

士郎「まだ見てないな」

桜「あとで見てくださいね。テレビのところに置いてますから」

士郎「わかった。見るよ。桜も一緒にみるか?」

桜「いえ。私はもう何回も見たので」

士郎「そうか?」

桜「じっくり見てください。特にラストシーンは最高です」

士郎「わかったよ」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:00:46.29 ID:fPBmaylZ0
イリヤ「ちょっと!!どうするのよ!!」

ライダー「まずいですね」

凛「あのビデオ……士郎が見たら自殺するわよ、多分」

セイバー「可能性はあります」

大河「教育上、マジでよくないわね」

イリヤ「とりあえず……取り出して……っと」

凛「要は士郎が見なければいいんでしょ?」

セイバー「どうするのですか?」

凛「あれよ。別の映画にすり替えましょう」

大河「でもでも、内容があまりにも違ってたらばれちゃうんじゃない?」

ライダー「視聴後に桜が意見を求めるかもしれませんし」

イリヤ「じゃあ、今から撮影でもしましょうか」

セイバー「い、今からですか?」

凛「何を撮るのよ?」

イリヤ「そんなのこの映画のオマージュ、パロディに決まってるじゃない。そうすれば話の辻褄ぐらいは合うわよ」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:04:00.57 ID:fPBmaylZ0
―玄関―

大河「じゃあ、スタート!!」

凛「ここが玄関でーす」

桜「何やってるんですか?」

セイバー「ひっ!!」

ライダー「さ、さくら……」

桜「ご飯の準備、できましたよ?」

イリヤ「わ、私たちは後でいいわ!!」

凛「そうそう!!たまには士郎と二人っきりで食事でもしたら?!」

セイバー「それはいい!!そうしてください!!」

大河「桜ちゃん!ふぁいとだ!!」

ライダー「応援してます!!」

桜「みんな……ありがとう!私……幸せになります!!」タタタッ

セイバー「ふぅ……」

凛「じゃあ、続けましょう」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:07:46.41 ID:fPBmaylZ0
―居間―

士郎「あれ?みんなは?」

桜「みなさん、後でいいそうです」

士郎「なんだよ。折角、作ったのに。冷めたら美味しくないぞ」

桜「いいじゃないですか、先輩。たまにはこうして二人で食べるのも……」

士郎「え……?」

桜「……」

士郎「あ……そ、そうだな……」

桜「……あの先輩?」

士郎「え?」

桜「私……あの……」

士郎「桜……?」

桜「……」

士郎「……」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:11:17.89 ID:fPBmaylZ0
桜「あの……隣、いいですか?」

士郎「なんでさ」

桜「隣に座りたい……」

士郎「い、いいけど」

桜「先輩……」

士郎「桜……」

桜「先輩は……どなたが一番好きなんですか?」

士郎「え?!」

桜「セイバーさん、姉さん……イリヤさん……ライダー……」

士郎「桜……何言ってんだよ?」

桜「……」

士郎「そんなの……」

桜「はい……」

士郎「そ、それより!!飯だ!!食べよう!!」

桜「そ、そうですね……ごめんなさい。変なことを聞いてしまって……」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:14:57.50 ID:fPBmaylZ0
―士郎の部屋―

イリヤ「おら!!セイバー!!なにやってるのよぉ!!こっちにきなさい!!」

セイバー「いたい!いたい!!離して!!」

イリヤ「タイガ!」

大河「へっへっへ。いい体、してんじゃねーか」

セイバー「や、やめて……ください」

イリヤ「足を押さえて!!」

大河「承知!!」

セイバー「くっ……!!もうやめてください!!どうしてこんなことをするのですか!?」

イリヤ「うるさいわね!!貴女は私の言うことをきけばいいのよ!!」

大河「そうだ!!誰のおかげでここに居られると思っているんだぁ!!」

セイバー「そんな……」

イリヤ「じゃあ、始めるわよ……!!」

セイバー「やめ……!!」

大河「腹筋100回6セット!!やれ!!」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:19:04.08 ID:fPBmaylZ0
セイバー「ふーん……ふーん……!」

イリヤ「その苦悶の表情……かわいいじゃない」

大河「そそるわ……」

イリヤ「本当は好きなんでしょ?」

セイバー「そんな……こと……」

大河「そんなこと言って……体は正直なんだからぁ」

セイバー「くっ……」

イリヤ「ほら……もうこんなに濡れてるじゃない」

セイバー「違います!!これは……!!」

大河「ふふ……さあ、続けましょう?」

イリヤ「これが終わってもまだあるからね?」

セイバー「そ、そんな……」

大河「次は腕立て100回4セットよ!!」

イリヤ「あははは!!」

セイバー「嫌なのに濡れてしまう……汗で……!」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:22:58.50 ID:fPBmaylZ0
―居間―

桜「先輩、これ味付け変えたんですか?」

士郎「うん。桜はこれぐらいのほうがいいだろ?」

桜「そんな。私は先輩の味付け、好きですよ?」

士郎「そうか?でも、なんていうか味にもメリハリをつけたかったんだ」

桜「そうなんですか」

士郎「桜に不評ならやめるけど」

桜「え……?」

士郎「ほ、ほら……桜が嫌ってもの……作りたくないし……」

桜「先輩……」

士郎「……」

桜「私……先輩の作ったもので嫌いになるものなんてありません」

士郎「そういってくれると……嬉しいな」

桜「だって……好きだから……」

士郎「な……」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:26:44.58 ID:fPBmaylZ0
桜「お、お料理がですよ!!」

士郎「あ、そ、そうだよな……ごめん」

桜「え?」

士郎「あ……と……桜が俺のことなんて……あ、あり得ないもんな」

桜「……」

士郎「食べようか」

桜「そんな、こと……」

士郎「桜?」

桜「そんなことありません」

士郎「お、おい……」

桜「私……先輩のこと……」

士郎「桜……」

桜「先輩の料理も……先輩も……す、す……」

士郎「あ……」

桜「す……す……き……で、す……よ?」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:30:06.22 ID:fPBmaylZ0
―士郎の部屋―

セイバー「はぁ……はぁ……」

凛「カーット」

ライダー「お疲れ様です」

セイバー「いえ。この程度はなんでもありません」

イリヤ「次はどうする?」

凛「そうね……このあとは、桜はトイレに行って……」

ライダー「それは私がやります」

凛「いいの?屈指の名シーンだけど」

ライダー「桜のためです」

大河「二人にばれちゃまずいから離れのトイレを使いましょう」

凛「相手はどうするの?」

ライダー「そうですね……セイバー、お願いできますか?」

セイバー「私ですか?構いませんが」

ライダー「お願いします」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:33:46.72 ID:fPBmaylZ0
―トイレ―

ライダー「セイバー!?」

セイバー「ライダー……誰がこんなところで用を足していいといいましたか?」

ライダー「ですが……ここは……そういうところで……」

セイバー「違うでしょう!」

ライダー「ひっ!!」

セイバー「貴女のトイレはこっちだ!!」

ライダー「やめて……セイバー……」

セイバー「ここでしなさい」

ライダー「こ、ここは……!!」

セイバー「貴女が無様に廊下で用を足す光景をじっくりみててあげます」

ライダー「ひどい……」

セイバー「うるさい!!私に逆らうのですか!!」

ライダー「な、なぐらないで!!」

セイバー「なら、早くするのです!!」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:38:27.96 ID:fPBmaylZ0
ライダー「くっ……どうして私がこんな目に……」

セイバー「ほら……どんどんここが汚れていきますよ?」

ライダー「みないでください……みないで……」

セイバー「本当に汚い……」

ライダー「うぅ……」

セイバー「貴女は身も心も穢れきっているのです!!」

ライダー「ひ、どい……」

セイバー「終わったなら廊下を拭いておいてくださいよ」

ライダー「は……はい……」

セイバー「全く……ライダーの汗で廊下がぬるぬるします」

ライダー「だって……セイバーが……廊下でスクワットなんてさせるから……」

セイバー「なにか?」

ライダー「ひっ……」

セイバー「これからトイレでスクワットは禁止ですからね」

ライダー「わ、わかりました……」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 12:42:57.62 ID:fPBmaylZ0
―居間―

士郎「さ、くら……」

桜「せん……ぱい……」

士郎「だ、だめだ!!」

桜「え?」

士郎「お、おれ……その……まだ……気持ちの整理ができてないんだ……」

桜「どういうことですか?」

士郎「その……俺も桜のこと……好きなんだけど……」

桜「……」

士郎「でも……この前、遠坂に一緒にいてほしいって言われて……」

桜「姉さん……?」

士郎「……」

桜「気持ちが揺らいでいるんですか?」

士郎「遠坂を……傷つけたくないって……思ってて……」

桜「先輩……」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:01:49.19 ID:fPBmaylZ0
士郎「最低だとは思うけど……」

桜「先輩は……姉さんと私……どっちが―――」

士郎「そんなの桜に決まってるだろ!」

桜「あ……」

士郎「あ……わるい……大きな声出して……」

桜「いえ……」

士郎「でも……遠坂には義理もあるから……」

桜「先輩……私は……」

士郎「……」

桜「姉さんをえらんでくれても……」

士郎「桜……」

桜「そうです……そもそも私は先輩に選ばれるだけの資格なんてないんですから」

士郎「なんでさ……」

桜「私の体は……汚れてます。醜いほどに……。先輩も見たくないですよね?」

士郎「……」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:05:05.70 ID:fPBmaylZ0
―凛の部屋―

凛「ほら、イリヤ。これを咥えなさい?」

イリヤ「やめてよ!!やめて!!」

凛「いいから!!咥えろ!!」

イリヤ「もご……!!」

凛「ふふ……ほら……こうして……」

イリヤ「ぬぐ……ふぐ……」グチュグチュ

凛「可愛い……もっと奥まで咥えこみなさい」

イリヤ「ふー!!ふー!!」

凛「抵抗する気?」

イリヤ「ふー!!」

凛「おらぁ!!」

イリヤ「ぶぐぅ!!!」

凛「ほらほら……苦しい?でもがんばりなさい」

イリヤ「ふぅー……むぐぅ……!!」グチュグチュ


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:10:05.41 ID:fPBmaylZ0
凛「口から垂れてきてるわよ?」

イリヤ「うぐぐ……!!」グチュグチュ

凛「はい」

イリヤ「ぷはぁ……」

凛「綺麗に舐めとって」

イリヤ「もういや……こんなことしないで……」

凛「うるさい。私に反抗する権利なんてあんたにはないんだからね!!」

イリヤ「だって……だって……」

凛「いいからなめとるの!!」

イリヤ「うぅ……」ペロペロ

凛「ふふ……そうして目に涙を浮かべながら、垂れるそれを舐めとる姿が一番綺麗よ?」

イリヤ「うぅ……やめてよぉ……」ペロペロ

凛「いいわ……やればできるじゃない。ほら、もう一本咥えて」

イリヤ「二本は無理!!無理だからぁ!!」

凛「うるさいわね!!ほら、アイスバーを二本咥えこめ!!!この淫乱娘め!!」


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:14:11.33 ID:fPBmaylZ0
大河「カーット」

凛「大丈夫、イリヤ?」

イリヤ「うん、平気」

凛「口周り、拭いてあげるわ」フキフキ

イリヤ「ん……」

セイバー「次は最大の山場……ですね」

ライダー「あのシーンはどう撮影をしますか?」

凛「うーん……」

大河「あれじゃない。女体盛りでよくない?」

セイバー「えぇ?!?」

凛「なるほど。侵されていくところをそれで表現するのですね」

大河「じゃあ……誰にやらせるかだけど」

セイバー「面積が小さいイリヤスフィールでいいのでは?」

イリヤ「わたし!?」

大河「いいわねー。そうしましょう」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:18:29.54 ID:fPBmaylZ0
―居間―

桜「私は……近くで先輩を眺めることができればそれで……」

士郎「桜……」

桜「……」

士郎「……」

桜「ごめんなさ―――」

士郎「桜!!」ギュゥ

桜「先輩!?」

士郎「俺は……桜の体が汚いなんて思わない!!」

桜「せんぱい……」ウルウル

士郎「俺は桜が好きだ」

桜「はい……」

士郎「そんなこと言うなよ……」

桜「うれしいです……先輩……もっと……強く抱きしめて……」ポロポロ

士郎「ああ……いくらでも抱いてやる……桜……」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:23:02.67 ID:fPBmaylZ0
桜「はぅ……先輩の鼓動が伝わってきます……」

士郎「桜……」

桜「……」

士郎「……」

桜「えと……キス、します?」

士郎「うっ……」

桜「ふふ……冗談です」

士郎「な、なんだよ。からかうな」

桜「ごめんなさい。でも、続きはまたいつか」

士郎「……い、今からでも」

桜「え!?」

士郎「桜……」

桜「そんな……先輩……こんなところで……」

士郎「桜……いくぞ……」

桜「は、はい……」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:25:33.49 ID:fPBmaylZ0
大河「―――士郎!!」

士郎「うわぁ!!!」

桜「きゃぁぁああ!!!!」

大河「あれ?どうかした?」

士郎「な、なんでもない!!」

大河「そう?」

士郎「で、どうしたんだよ?」

凛「食事は終わったかしら?」

桜「あ、はい」

セイバー「でしたら二人は別室に移動してはどうでしょうか?」

士郎「なんでさ?」

イリヤ「ゆっくりと続きでもしたらいいじゃない」

桜「イリヤさん!?」

イリヤ「あれ?本当になにかしてたの?」

士郎「い、いや……してないぞ」


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:29:18.55 ID:fPBmaylZ0
ライダー「桜、がんばってください」

桜「ありがとう……ライダー」

セイバー「ごゆっくり」

士郎「う、うん……」

イリヤ「いった?」

凛「大丈夫よ」

セイバー「では始めましょう」

ライダー「料理をここへ」

大河「了解」

凛「さ、イリヤ?」

イリヤ「は、はずかしいんだけど……」

凛「いいから。ほら」

イリヤ「うぅ……」スルスル

セイバー「ではテーブルの上で寝てください」

イリヤ「へ、へんなことしないでよ?」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:33:57.70 ID:fPBmaylZ0
セイバー「では料理をのせていきましょう」

凛「そうね」

イリヤ「は、はやくして!!」

大河「じゃあ、豆腐をここに」

イリヤ「つめたっ!!」

凛「エビチリは……臍でいいか」

イリヤ「うぅ……なにこれぇ……」

セイバー「ご飯はどうしますか?」

ライダー「脇にでも」

セイバー「なるほど。握り飯にするのですね」

イリヤ「きゃぁ!!変なところに……あはは!!わきはだめぇ!!」

凛「胸にはそうねえ……焼き魚をこう……二つの頂を繋げる橋のようにのせましょうか」

イリヤ「なにこれ!?」

大河「おでこにイチゴでものせときましょう」

セイバー「おぉ……らしくなってきましたね」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:37:57.36 ID:fPBmaylZ0
凛「じゃあ、藤村先生とセイバー。やってくれる?」

セイバー「わかりました」

大河「はぁーい」

イリヤ「はやく……おわってぇ……」

ライダー「スタート!」

セイバー「さて……始めましょうか」

大河「そうね」

イリヤ「……」

セイバー「もう抗う気力すらないようですね」

大河「そうでなくて困るけどね」

イリヤ「……」ポロポロ

セイバー「さあ……食らい尽くせ!!」

大河「ふふ……今日もその体をゆっくりと完成へ近づけるわ」

ライダー「いただきます」

イリヤ「……いた!!ちょっと!!どこつまんでるのよ!!」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:41:36.44 ID:fPBmaylZ0
―士郎の部屋―

桜「……」

士郎「あ……そうだ。洗い物……どうする?」

桜「ね、姉さんがやってくれるんじゃないですか?」

士郎「そ、そうだな」

桜「はい……」

士郎「……」

桜「先輩……?」

士郎「ふ、風呂に入ってきたらどうだ?」

桜「え!?」

士郎「も、もう……準備は終わってるから」

桜「そ、そそ……それって……!!」

士郎「……」

桜「は、はい……清めてきます……」


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:45:07.15 ID:fPBmaylZ0
―居間―

セイバー「―――ごちそうさまでした」

イリヤ「お嫁にいけない……」ポロポロ

凛「カーット。はい、おっけー」

イリヤ「うう……」ポロポロ

セイバー「イリヤスフィール、申し訳ありません」オロオロ

イリヤ「い、いいの……サクラ……怖いものね」

凛「じゃあ、あとはラストシーンね」

ライダー「ここで撮りますか?」

凛「そうね。それがいいかも」

大河「よし!じゃあ、お姉ちゃんが一肌ぬいじゃおっかなー」

セイバー「タイガが?」

ライダー「ある意味、適任かもしれません」

凛「いいんですか?辛い撮影になりますが」

大河「覚悟はできてるわ……さ、やって」


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:49:53.74 ID:fPBmaylZ0
―浴室―

桜「……」

桜(ついに……先輩と……)

桜(先輩……優しくしてくるかな……?)

桜(してくれるよね……)

桜「ん……ふ……」ゾクゾク

桜「はぁ……考えただけで……体が……」

桜「先輩……はぅ……」

桜「初めは……キスからして……」

桜「そのキスだけで1時間ぐらい……使って……」

桜「そのあとは……ゆっくりと全身を……」

桜「ん……!」ゾクゾク

桜「先輩が待ってる……早くでよう」

桜「……」ゴシゴシ

桜「……ここは念入りに……」ゴシゴシ


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:53:34.18 ID:fPBmaylZ0
―居間―

凛「おらぁ!!」

大河「ごふ!!」

セイバー「この欠陥品!!」

大河「がは!!」

ライダー「使えないやつめ!!」

大河「やめ……!!」

イリヤ「本当にだめね」

大河「はぁ……はぁ……」

凛「さて……おしおきが必要ね?」

大河「そんなぁ……これ以上……なにを……!!」

凛「お尻ペンペンよ!!」

大河「やめてぇ!!」

ライダー「観念しなさい!!」

イリヤ「みんなで順番に叩いて蹴って、タイガのお尻を苛めちゃえ!!」


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:55:26.70 ID:JaEA+e5J0
セイバーたちノリノリじゃないかww


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 13:57:03.59 ID:fPBmaylZ0
―廊下―

士郎「やっぱり洗い物は俺がやっとくか」

士郎「遠坂に任せると後が怖いし」

士郎「それに……桜とのこと……離さないとな」

ぎゃー!!!

士郎「なんだ!?」

士郎「あの悲鳴は……藤ねえか!?」

士郎「嫌な予感がする……!!」

士郎「急がないと!!」

士郎「……」ダダダッ

士郎「藤ねえ!!!どうし―――」

大河「やめて!!お尻をぶたないでぇ!!」

凛「あははは!!」

セイバー「もっと強くいきますよ!!―――あ、シロウ」

士郎「……」


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:00:46.72 ID:fPBmaylZ0
大河「うおぉ!!士郎!?なんで!?桜ちゃんは!?」

士郎「な、なにやってんだ?」

凛「えーと……これは……」

イリヤ「ただ、遊んでただけよ!!」

ライダー「他意はありません」

セイバー「はい。そうです」

士郎「……藤ねえ?」

大河「え?」

士郎「本当か?」

大河「ほんとよー!!みんなで戯れていただけよ!!」

士郎「俺の目を見ろ」

大河「やだよー!士郎の目をみると緊張するからー」

士郎「見ろって!!」

大河「ちょ……」

士郎「藤ねえ……遠坂たちに苛められてたんじゃないのか?」


98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:03:41.13 ID:fPBmaylZ0
大河「士郎……顔……ちかいんだけど……」

士郎「どうなんだ?」

大河「ほ、ほんとに……あそんでた……だけ……」

士郎「じゃあ、このカメラはなんだ?」

大河「あ」

セイバー「これはなんでもありません!!」

士郎「嘘だ!!セイバー、目が泳いでるぞ」

セイバー「泳いでません!!」

士郎「鏡みろ」

セイバー「あ、泳いでますね」

士郎「かせ!!」

イリヤ「だめよ!!シロウ!!まだ完成してないの!!」

士郎「完成?」

凛「ちょっとしたショートムービーを撮ってたのよ」

士郎「藤ねえのお尻を叩く脚本でか?ふざけんな」


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:05:09.69 ID:qD3NYYvY0
セイバーww


106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:09:33.48 ID:fPBmaylZ0
ライダー「いえ……大河が自ら名乗り出たのです」

士郎「なに?」

凛「そ、そうよ。藤村先生が手を挙げたの。私がするって」

士郎「あのなぁ……仮にも藤ねえは教師だぞ?そんなこと言うわけないだろ」

大河「士郎……」

セイバー「しかし……本当です」

士郎「悪いけど。こればっかりは信じられない。確かに藤ねえは普段からふざけてるけど、そういうことは絶対にしない」

イリヤ「シロウ、信じてよぉ!!」

士郎「とにかく何を撮っていたか見せてもら―――」

凛「だめよ!!」バッ

士郎「なんで隠すんだよ?」

凛「いや……まだこれを見せるわけには……」

士郎「やっぱりお前らで藤ねえを苛めてたんだろ?」

セイバー「シロウ!!そのようなことは決してありません!!大河からも言ってください!!」

大河「……」


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:13:59.92 ID:fPBmaylZ0
士郎「もういい。藤ねえ、俺の部屋に行こう」

大河「え?」

士郎「そこでゆっくり話をきくから」

大河「あ……うん」

セイバー「シロウ!!誤解です!!」

凛「士郎ってば!!」

イリヤ「もうそれ見せたほうがよくない?」

ライダー「ですが……余計な誤解を生む可能性も」

凛「そうよね……それに今、これを見せたら……」

イリヤ「そっか。サクラのビデオと入れ替えられないもんね」

ライダー「仕方ありません。ラストシーンは差し替えましょう」

凛「そうね。セイバー、やって」

セイバー「わ、わたしですか!?」

イリヤ「はやく!!」

セイバー「お、お手柔らかにおねがいします……」


116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:18:18.23 ID:fPBmaylZ0
―士郎の部屋―

士郎「本当に何もされてないんだな?」

大河「うん。本当よ?ちょっとその……ふざけてただけ」

士郎「藤ねえ……みんなを庇ってるんじゃないか?」

大河「そ、そんなことないわよぉ」

士郎「じゃあちょっと、いいか?」

大河「え……な、なにするの!?」

士郎「お腹とか見せてくれ」

大河「な、なんで!?」

士郎「痣がないか確認する」

大河「ないって」

士郎「見せてくれ、藤ねえ」

大河「で、でも……」

士郎「みるぞ?」

大河「ちょっと!!やめて!!」


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:22:30.46 ID:fPBmaylZ0
―廊下―

桜「……」クンクン

桜「うん……大丈夫。石鹸の匂いしかしない」

桜「先輩と……やっと……」

桜「ン……」ゾクゾク

桜「はやく……」

うわー!!!

桜「な、なんですか?」

桜「居間のほうから……」

桜「……?」ソーッ

凛「こいつめ!!こいつめ!!またごはんをおかわりして!!食費がすごいことになってるんだからね!!!」

セイバー「すいません!!すいません!!」

凛「いーえ!!もう許さない!!こんな使えない屑だとは思わなかったわ!!」

セイバー「あぅ!!いたいです!!もう許してください!!」

桜(姉さんがセイバーさんのお尻を……ぶってる……!?)


129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:27:22.21 ID:fPBmaylZ0
イリヤ「そうよ!!もっと激しく!!」

凛「こいつめ!!こいつめ!!」パンパン

セイバー「いたぃ!!やめてください……!!」

凛「口ごたえする気?!こいつめ!!まだ反省してないのね!!」パンパン

ライダー「……」

桜(ライダーがビデオを……!?なにこれ……!?)ドキドキ

セイバー「はぁ……はぁ……」

凛「少しは身分がわかったかしら?」

セイバー「はぃ……」

イリヤ「あら、そんな恍惚とした顔をして……感じてたの?」

セイバー「い、いえ……」

ライダー「……」

桜(これは……止めたほうがいいのかな……?)

桜(でも、私が止めにはいっても巻き込まれそうだし……)

桜(先輩に言わなきゃ!!)


133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:31:41.33 ID:fPBmaylZ0
桜「先輩……」

桜「せ―――」

士郎『藤ねえ、はやく脱げ』

大河『嫌だったら』

桜「?!」

士郎『何言ってんだ。隠すな』

大河『だって……』

士郎『いいかげんにしろ。俺はもう我慢の限界だ』

桜「……」

大河『士郎、やめよう?』

士郎『駄目だ。絶対に逃がさない』

大河『そんな……』

士郎『ほら、早く。まずは上からだ』

大河『じゃあ……こう?』

桜(なんで?!なんで!?なんで!?)


137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:34:57.03 ID:fPBmaylZ0
桜(先輩は私のことが好きなんじゃ……)

桜(あれ……?あれ……?)

桜「せん―――」

大河『ど、どう?』

士郎『綺麗だな』

大河『で、でしょ?』

士郎『じゃあ、次は後ろだ』

大河『もういいじゃない』

士郎『だめだって』

大河『うぇぇ……』

桜「……」フラッ

桜(先輩は藤村先生と……)

桜(姉さんたちはセイバーさんを……)

桜(あれ……わたしって……)

桜(ひとりぼっち……?)


141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:39:19.92 ID:fPBmaylZ0
―士郎の部屋―

大河「ほらね。なんともないでしょ?」

士郎「そうだな」

大河「もういいでしょ?」

士郎「でも、実際にお尻を叩かれたじゃないか」

大河「だから、あれは若気の至りよ」

士郎「若くないだろ」

大河「失礼ね!!」

士郎「いて!!」

大河「まだまだわかいもーん!!」

士郎「はいはい」

大河「それより桜ちゃんはどうしたの?」

士郎「桜なら風呂にいったけど」

大河「そうなんだ」

士郎「でも、遅いな。藤ねえ、ちょっと様子を見てきてくれないか?」


144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:43:06.69 ID:fPBmaylZ0
―廊下―

大河「桜ちゃんはお風呂かぁ」テクテク

大河「それにしても……ちょっとドキドキした自分が少し恥ずかしい……」

大河「士郎……私のことをあんなにも信頼してくれてたなんて……」

大河「なんか、嬉しいな……」

大河「ふふふ……」

桜「……」

大河「あれ?桜ちゃん?」

桜「ご機嫌ですね……藤村先生?」

大河「お風呂からあがってたの?」

桜「ええ……もう、とっくに」

大河「士郎が心配してたわよ?」

桜「……お話があるんですけど」

大河「え?なになに?恋の相談?」

桜「ええ……恋の相談を……藤村先生に……したいです……闇の底まで……」


148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:46:46.57 ID:fPBmaylZ0
―居間―

ライダー「カーット」

凛「セイバー、大丈夫?」

セイバー「はい。少しお尻がヒリヒリしますが」

イリヤ「あとは編集してディスクに焼けばいいわけね」

凛「だれかできる?」

ライダー「……」

セイバー「……」

イリヤ「……」

凛「なによ。使えないわね」

セイバー「リンに言われたくありません!!」

ライダー「大河に頼みましょう。彼女ならできるでしょう」

イリヤ「そうね。呼んできてよ、リン、セイバー」

凛「わかったわよ。行くわよ」

セイバー「わかりました」


153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:50:07.71 ID:fPBmaylZ0
―廊下―

凛「しろー」

士郎「……なんだよ?」

セイバー「タイガは?」

士郎「いないけど」

凛「え?どうして?」

士郎「……」

セイバー「シロウ、まだ疑っているのですか?」

士郎「いや……遊んでただけなのはわかった」

凛「誤解がとけてなによりだわ」

士郎「で、どうして藤ねえを探してるんだ?」

凛「頼みごとがあるからよ」

士郎「……桜が風呂から戻ってこなくて様子を見に行かせたんだけど」

セイバー「では、お風呂ですね」

士郎「でも……少し遅いんだよ。もう五分ぐらい経ってるんだ」


155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:54:31.00 ID:fPBmaylZ0
セイバー「どうしてでしょうか?」

凛「さぁ」

士郎「悪いけど、様子を見てきてくれないか?」

セイバー「わかりました」

凛「仕方ないか」

セイバー「しかし、サクラはともかくタイガまで戻らないとは」テクテク

凛「一緒にお風呂でもはいってんじゃない?」テクテク

セイバー「あはは。それはありえそうですね。タイガならその場の勢いで入浴を始めそうです」

凛「でしょ?」

セイバー「ん?」

凛「どうしたの?」

セイバー「これ……タイガの靴下では?」

凛「片方だけ?」

セイバー「はい」

凛「少しずつ脱ぎながらお風呂に向かったのかしら?」


158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 14:57:44.58 ID:fPBmaylZ0
セイバー「向こうにも落ちてます」

凛「ほんとだ」

セイバー「リン、みてください!!」

凛「え……これって……藤村先生の上着じゃない」

セイバー「奥にはスカートが」

凛「え?!」

セイバー「しかも……どうみても浴室には向かっていません」

凛「このまままっすぐいけば……」

セイバー「サクラの部屋……ですね」

凛「……」

セイバー「……」

凛「いく?」

セイバー「胸騒ぎがします。武装だけはしておきましょう」

凛「ちょっとまって。宝石をいくつか用意するわ」

セイバー「お願いします」


165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:01:43.25 ID:fPBmaylZ0
―居間―

イリヤ「遅いわね」

ライダー「……」

イリヤ「なにやってるの?」

ライダー「いえ。少し余剰分がありましたので」

イリヤ「なに?ライダーってばカメラマンにでもなりたいの?」

ライダー「そ、そういうわけでは!」

士郎「―――イリヤ、ライダー」

イリヤ「あら、シロウ?」

ライダー「なにか?」

士郎「藤ねえと桜はみてないか?」

イリヤ「いいえ」

ライダー「何かあったのですか?」

士郎「それが……って、ライダー、何カメラを回してるんだよ」

ライダー「すこし―――!?」ビクッ


166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:04:42.13 ID:fPBmaylZ0
士郎「どうした?」

ライダー「いま……なにかが士郎の後ろを……」

士郎「え?」

イリヤ「何もみえなかったわよ?」

ライダー「気のせいでしょうか……?」

士郎「まあ、この家は古いからな。そういうのが居てもおかしくないけど」

イリヤ「悪霊ってこと?」

士郎「別に怖くないだろ」

イリヤ「まぁね。サクラのほうが何倍もこわい―――」

きゃぁぁぁぁ!!!!!

士郎「?!」

ライダー「え?!」

イリヤ「リンとセイバー……?」

士郎「いこう!!」

ライダー「はい!!」


167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:08:15.92 ID:fPBmaylZ0
―廊下―

士郎「セイバー!!遠坂!!」

イリヤ「あ!いたいた!!」

セイバー「……」ブルブル

士郎「セイバー!?どうしたんだ?」

ライダー「なにかあったのですか……?」

セイバー「タイガが……タイガが……」

士郎「藤ねえ?藤ねえがどうしたんだ?!」

イリヤ「リンは?」

セイバー「……」ブルブル

ライダー「こんなに怯えるセイバーなんて初めてみました……」

士郎「セイバー?大丈夫か?」

セイバー「し、ろう……」ウルウル

士郎「セイバー……とにかく俺の部屋に行こう。なにがあったか聞かせてくれ」

セイバー「は、はい……」


170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:11:00.88 ID:fPBmaylZ0
ライダー「では、私たちは凛を探します」

士郎「頼む」

イリヤ「……」

セイバー「ライダー……」

ライダー「なんでしょうか?」

セイバー「気をつけてください……」

ライダー「はい」

士郎「いこう」

セイバー「すいません……シロウ……」

ライダー「ふぅ……」

イリヤ「こっちね」

ライダー「……まってください」

イリヤ「なに?」

ライダー「これを……」

イリヤ「リンのソックスね……。って、ライダー?いつまでカメラを回す気なの?」


173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:14:13.04 ID:fPBmaylZ0
ライダー「いえ……なんとなく」

イリヤ「まぁ、いいけど」

ライダー「向こうにもなにかが落ちてますよ」

イリヤ「ペンダントね。これもリンのだわ」

ライダー「……」

イリヤ「この先って……」

ライダー「桜の部屋になります」

イリヤ「リンもタイガもそこに?」

ライダー「可能性はありますね」

イリヤ「とにかく行って見ましょう」

ライダー「私が先頭になります」

イリヤ「あら、うれしいわ」

ライダー「……ん?」

桜「―――なにか?」

イリヤ「ひっ―――」


182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:18:39.56 ID:fPBmaylZ0
―士郎の部屋―

士郎「落ち着いたか、セイバー?」

セイバー「はい……少し」

士郎「それでセイバーは何を見たんだ?」

セイバー「実は、タイガの服が廊下に点々と落ちていて……その後を追ったら桜の部屋に行き着きまして」

士郎「うん」

セイバー「恐る恐る桜の部屋をノックしたのですが、応答がありませんでした」

士郎「それで?」

セイバー「そのまま引き返しても良かったのですが、リンが一応部屋を確認しようと言いまして、中に入ったのです」

士郎「……」ゴクリ

セイバー「するとベッドの上にタイガが―――」

きゃぁぁぁぁ!!!!!

士郎「?!」

セイバー「イリヤスフィール!?」

士郎「なんで……!!」


185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:21:29.29 ID:fPBmaylZ0
―廊下―

士郎「イリヤ!!」

セイバー「ライダー!!!」

士郎「いない……!!」

セイバー「シロウ!!」

士郎「え?あ……これは」

セイバー「カメラですね」

士郎「ライダーがずっと撮ってたやつだな」

セイバー「もしかしたら何か映っているかもしれませんね」

士郎「よし……」

セイバー「ここは危険です。居間のほうへ」

士郎「そうか」

セイバー「……」

士郎「なにが映ってんだ……?」


186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:25:36.49 ID:fPBmaylZ0
―居間―

士郎「じゃあ、見てみるぞ?」

セイバー「はい」

士郎「……」ピッ

凛『とれてる?じゃあ、行くわね』

凛『はぁーい。ここが玄関でーす』

士郎「なんだこれ?」

セイバー「その……遊びで……」

士郎「ああ、藤ねえが言ってたやつか」

桜『何やってるんですか?』

士郎「うわぁ!!」

セイバー「……」ゾクッ

士郎「びっくりした……桜の出てくるタイミング、すごいな」

セイバー「こ、こんな影から出てきてたんですね……」

凛『えーと……では、仕切りなおして。まずは部屋の間取りから説明するわね』


188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:30:15.03 ID:fPBmaylZ0
凛『こっちがお風呂です』

セイバー『一応、中も確認しておいたほうがよくないですか?』

凛『あ、そうね。じゃあ、中も見せておくわ』

士郎「なにやってんだよ、みんなして」

セイバー「い、いいではありませんか」

凛『じゃあ、開けるわね。とう!!』ガチャ

桜『……』

士郎「……え?」

セイバー「どうしました?」

士郎「いや、今、浴槽に桜が居なかったか?」

セイバー「そんな馬鹿な。この時間帯はシロウと居間で食事中でしょう?」

士郎「でも……少し巻き戻すぞ?」

セイバー「……」

士郎「ほら、ここ!!」

セイバー「本当ですね……すこし、ぼんやりとしていますが……間違いなくサクラですね……」


190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:32:54.35 ID:s6WGQlTy0
こえーよwww


193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:34:31.20 ID:fPBmaylZ0
ライダー『ここはもういいでしょう?』

イリヤ『そうね。意味ないわ』

士郎「あれ?いなくなってる……?」

セイバー「あの……私の直感が『これ以上、見るな』と告げています」

士郎「いや……でも、ここでやめても仕方ないだろ」

セイバー「ですが……」

士郎「続きだ……」

凛『はい。ここは士郎の部屋ね』

士郎「お、切り替わった」

イリヤ『おら!!セイバー!!なにやってるのよ!!こっちにきなさい!!』

セイバー『いたい!!いたい!!離して!!』

士郎「セイバー……?」

セイバー「だからこれは遊戯で―――」

『いたくないくせに』

士郎「?!」


199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:38:34.75 ID:fPBmaylZ0
セイバー「どうしました?」

士郎「今、変な声が入ってなかったか?」

セイバー「え?」

士郎「えっと……ほら」

セイバー『いたい!!いたい!!離して!!』

『いたくないくせに』

セイバー「な!?」

士郎「なんだこれ?」

セイバー「……あの、聞き間違えかもしれませんが……サクラの声では?」

士郎「え?そうか……?」

『いたくないくせに』

セイバー「……もう見ないようにしましょう!!これは怨霊や悪鬼の仕業とは段違いのものです!!」

士郎「そ、そうだな。これはやばいな。消そう……!!」ピッ

凛『もっと激しくやりなさい!!そうそう!!』

士郎「あれ?き、消えないぞ……?」


207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:43:45.63 ID:fPBmaylZ0
セイバー「シロウ!!」

士郎「なんでさ……!!どこを押しても反応が……!!」

セイバー「いや……なんですか……これは……」

セイバー『嫌なのに濡れてしまう……汗で……!』

『私の過去をこんな風に嘲るんですね』

セイバー「!??」

士郎「今、すごいはっきり聞こえなかったか……?」

セイバー「シロウ、もういいです!!これは破壊します!!」

士郎「セイバー!?」

セイバー「はぁぁぁ!!!」ザンッ

バキィ!!

士郎「あ……壊れた」

セイバー「はぁ……はぁ……」

テレビ『セイバー!?』

士郎「え!?テレビがついた……!?」


212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:48:36.35 ID:fPBmaylZ0
セイバー「どうして……」

セイバー『ライダー……誰がこんなところで用を足していいといいましたか?』

ライダー『ですが……ここは……そういうところで……』

士郎「電源を抜けば!!」ブチッ

セイバー『違うでしょう!!』

ライダー『ひっ!!』

セイバー「シロウ……消えません……」

士郎「なんで……さ……」

『そうそう……私……兄さんに廊下で排泄を強要されたんですよ、先輩?』

士郎「うわぁぁぁ!!!」

セイバー「シロウ!!落ち着いてください!!」

士郎「セイバー、外だ!!外に出よう!!」

セイバー「しかし!ライダーもイリヤスフィールもリンもタイガもこの家にいるんですよ?!」

士郎「だけど……今は打つ手が……」

セイバー「と、とにかく……サクラを探しましょう……な、なにかしっているはずです……」


217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:53:20.14 ID:fPBmaylZ0
―廊下―

士郎「セイバー……離れないようにするんだ……」ブルブル

セイバー「は、はい……しっかりと私に掴まっていてください……絶対に離れてはいけません」ブルブル

士郎「さくらぁ……どこだぁ……」

セイバー「で、でてきてください……」

士郎「さくらぁ……」ブルブル

セイバー「シロウ?サクラの部屋にいってみますか?」

士郎「それだけは嫌だぞ」

セイバー「同感ですが……でも……」

士郎「桜の部屋以外は全部見よう」

セイバー「わ、わかりました……」

士郎「それでなにもなかったら……えっと……今日は教会に泊めてもらおう」

セイバー「あ、いいですね。そうしましょう」

士郎「よし。いくぞ……」

セイバー「はい……」


218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:53:59.65 ID:5yMn5m1J0
逃げんなwwwww


220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:56:07.35 ID:mAi8efAL0
そうしましょうじゃねぇよwwww


222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 15:57:36.86 ID:fPBmaylZ0
―凛の部屋―

士郎「ここで最後だな」

セイバー「いませんね」

士郎「よし。教会にいこう」

セイバー「それがいいでしょう」

士郎「明日の朝、ランサーとかアーチャーとか―――」

セイバー「シロウ!!」

士郎「そうだよ!!アーチャーを呼ぼう!!」

セイバー「リンの屋敷にいるはずです!!」

士郎「癪だけどあいつがいれば遠坂を探せるはずだ!!」

セイバー「電話を!!早く!!」

士郎「わかった!!」

セイバー「盲点でしたね」

士郎「まったくだ」トゥルルル

アーチャー『―――遠坂だが?』


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:34:44.06 ID:vbriH/Ec0
士郎「アーチャーだな?」

アーチャー『衛宮士郎……?なにか用か?』

士郎「遠坂が大変なんだ!!」

アーチャー『なに?』

士郎「遠坂だけじゃない!!ライダーもイリヤも……藤ねえも!!!』

アーチャー『どういうことだ?!詳しく話せ!』

士郎「それが……俺も事態がよく飲み込めてないんだけど……桜がなにかしたみたいだ」

アーチャー『桜?なにがあった?』

士郎「わかんないんだよ」

アーチャー『わからないではない、ばか者!!貴様がしっかりしなくてどうする?!』

士郎「だって……」

アーチャー『わかった。そちらに向かおう。数分でつける』

士郎「ああ!!頼む!!あと、できれば援軍もつれてこい!!」

アーチャー『どうやら事態は深刻なようだな。すぐにいく。いいか、下手なことはするな?』

士郎「わかった……とにかく早くきてくれ!!」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:37:59.97 ID:vbriH/Ec0
士郎「はぁ……」

セイバー「アーチャーは来てくれるのですね?」

士郎「ああ、これで大丈夫だ」

セイバー「よかった……」

士郎「よし、じゃあ―――」

ピリリリリリ!!

士郎「!?」

セイバー「電話ですよ」

士郎「アーチャーだな」

セイバー「……」

士郎「……も、もしもし?」

『……』

士郎「アーチャーか?どうした?」

『し……ろう……たすけ……』

士郎「藤ねえ!?」


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:41:19.55 ID:vbriH/Ec0
士郎「藤ねえ!?どこだにいるんだ!!」

『さ、くらちゃん……の部屋……』

士郎「桜……?」

『あ……』

士郎「藤ねえ!?」

ツーツー……

セイバー「シロウ?」

士郎「……」

セイバー「タイガは?」

士郎「わからない……でも、助けっていわれた」

セイバー「アーチャーの到着を待ちましょう」

士郎「でも……!!」

セイバー「危険です」

士郎「……いや。いく。やっぱり……見捨てるわけにはいかない……」

セイバー「シロウ!!駄目です!!」


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:44:45.90 ID:vbriH/Ec0
士郎「セイバーはここにいてくれ」

セイバー「私もいきます!!」

士郎「いや。俺だけでいい。アーチャーが来たら事情を説明するんだ」

セイバー「いけません!!」

士郎「ごめん……」

セイバー「シロウ!!」

士郎「……」スタスタ

セイバー「……」

セイバー「やはり私も!!」

士郎「セイバー……」

セイバー「私は……シロウの剣です」

士郎「セイバー……」

セイバー「シロウ……」

桜「……」

士郎「え……?」


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:45:50.13 ID:vY1/fduj0
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:49:12.62 ID:vbriH/Ec0
―数分後―

アーチャー「……応答がないな」

ランサー「もう入ろうぜ。やばいんだろ?」

キャスター「どうして私まで……」

ギルガメッシュ「おい、フェイカー?セイバーが危ないとはまことなんだろうな?」

アーチャー「ああ。間違いない。かなり逼迫していた」

ランサー「じゃあ、もういくぞ」

アーチャー「まて!!軽率な行動をとるな!!」

ランサー「小僧はともかく遠坂のお嬢ちゃんは助けねえとな」

ギルガメッシュ「セイバーだけでも救ってやろうか」

キャスター「それは私の役目です」

アーチャー「まあいい。これだけいればどうにかなるだろう」

キャスター「あら?ランサーは?」

アーチャー「なに?」

ギルガメッシュ「さきほどまで目の前にいたではないか。まさか尻尾をまいて逃げ出したか?」


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:50:56.08 ID:dh0FR5xe0
あにきぃぃぃぃぃ


105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:52:41.79 ID:vbriH/Ec0
ギルガメッシュ「まぁよい。我はいくぞ」

アーチャー「まてというに!!」

キャスター「ねえ、向こうから声がするけど?」

アーチャー「声だと?」

キャスター「ほら。なにか聞こえない?」

アーチャー「……確かに」

キャスター「居間のほうね」

アーチャー「テレビでもついているんじゃないか?」

キャスター「とにかくいってみましょう」

アーチャー「そうだな」

キャスター「英雄王はいいのかしら?」

アーチャー「奴はそう簡単にやられんさ。いくぞ」

キャスター「はいはい」


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:56:28.72 ID:vbriH/Ec0
―居間―

アーチャー「ん?」

キャスター「これは……?」

凛『口から垂れてきてるわよ?』

イリヤ『うぐぐ……!!』グチュグチュ

キャスター「あら……エロい」

アーチャー「まったく……何をやってるんだ、凛は」

『私はもっと汚いものを咥えていました』

アーチャー「?!」

キャスター「なに、今の声?」

アーチャー「わからん」

凛『いいわ……やればできるじゃない。ほら、もう一本咥えて』

『私は……汚物を何本も……何本も……』

アーチャー「……」

キャスター「あぁ……宗一郎様……」


121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 16:58:01.94 ID:Q/wZK/6Z0
キャスターどうしたwww


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:01:17.88 ID:vbriH/Ec0
―数分後―

アーチャー「……」

キャスター「この子達は一体なにをしているのかしら?」

アーチャー「わからんが……時折、画面の端に映りこむ桜が気になるな」

キャスター「若干、魔力を感じるわ。この映像の中に自分の怨嗟をねじ込ませたんじゃない?」

アーチャー「ふむ……」

キャスター「あら?場面が変わったわね」

イリヤ『なにやってるの?』

ライダー『いえ。少し余剰分がありましたので』

イリヤ『なに?ライダーってばカメラマンにでもなりたいの?』

アーチャー「……」

キャスター「……」

士郎『それが……って、ライダー、何カメラを回してるんだよ』

ライダー『すこし―――!?』

アーチャー「ん?なんだ?衛宮士郎の後ろを何かが通り過ぎたぞ?」


134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:05:27.80 ID:vbriH/Ec0
ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!

アーチャー「!?」

キャスター「なに!?なに!?」

アーチャー「腕に抱きつくな」

キャスター「う、うるさいわね!!こういうときは男が守るものでしょう!!」

アーチャー「今の声は……英雄王か?」

キャスター「あいつ……やられたの?」

アーチャー「何故かな……確かめる勇気がわいてこない」

キャスター「そうね」

イリヤ『リンのソックスね……。って、ライダー?いつまでカメラを回す気なの?』

アーチャー「ん?また場面が変わったぞ」

キャスター「あまり見たくないのだけれど……」

ライダー『私が先頭になります』

イリヤ『あら、うれしいわ』

桜『……』


140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:09:24.65 ID:vbriH/Ec0
アーチャー「桜……!!」

イリヤ『ひっ!!』

ライダー『桜!!大河と凛は無事ですか!?』

桜『……』

イリヤ『なにかいいなさいよ!!』

桜『……無事ですけど。どうかされたんですか?』

ライダー『どうかしたのではありません!!』

イリヤ『二人はどこなの!?』

桜『藤村先生は先輩を……姉さんは先輩に一緒になろう……っていってたんです』

ライダー『そ、それがなんですか?』

桜『ライダー?』

ライダー『え?』

桜『カメラとめて―――』

イリヤ『きゃぁぁぁぁ!!!』

キャスター「え……終わり……?」


147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:13:27.51 ID:vbriH/Ec0
アーチャー「どうやらそのようだな」

キャスター「怖かったけど……まぁ、なんてことない映画ね」

アーチャー「……見ろ」

キャスター「なによ?」

アーチャー「テレビのプラグがささっていない。再生デッキのほうもだ」

キャスター「なにそれ?」

アーチャー「今までの映像は電気以外のもので再生されていたことになるな」

キャスター「……帰っていいかしら?」

アーチャー「怖いのか?」

キャスター「ええ。怖いわね。ランサーも英雄王も帰ってこない家なんておっかないわ!!」

アーチャー「そうだな。無理強いはできない。帰ってくれて結構だ」

キャスター「冗談じゃないわ……全く」

アーチャー「だが……私の傍を離れるのは得策ではない」

キャスター「え……?」

アーチャー「この部屋から出るな。既に誰かに見られている」


157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:17:59.51 ID:vbriH/Ec0
キャスター「……やめてよぉ」

アーチャー「いいか?私があのドアを宝具でぶちやぶる。その瞬間に外へ逃げるんだ」

キャスター「で、できるの?」

アーチャー「なんとかなるだろう……」

アーチャー「いくぞ!!―――はっ!!」

ドォォォン!!!

アーチャー「いくぞ!!」

キャスター「ええ!!」ダダダッ

アーチャー「……」

キャスター「誰もいない……?」

アーチャー「そのようだな」

キャスター「それじゃあ、私はお暇させてもらうわ」

アーチャー「気をつけて帰れ」

キャスター「わかってるわよ」

アーチャー「さてと……凛を探すか……」


164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:21:12.55 ID:vbriH/Ec0
―廊下―

アーチャー「……この先か」

アーチャー「……」

アーチャー「ふー……」

きゃぁぁぁぁ!!!!いやぁぁぁぁ!!!!!

アーチャー「……」

アーチャー「いくか……」スタスタ

アーチャー「……」

アーチャー「凛!いるか!!凛!!」ドンドン

アーチャー「入るぞ?」

アーチャー「……」ガチャ

アーチャー「?!」

大河「うぅ……」

凛「やめて……もう……体が……もたない……」

アーチャー「凛!!藤村大河まで!!なにがあった!!」


171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:24:32.36 ID:vbriH/Ec0
凛「え……?」

アーチャー「私だ。凛、しっかりしろ!!」

凛「アーチャー……?」

アーチャー「そうだ。どうした?」

凛「桜をとめて……あの子……勘違いしてる……」

アーチャー「勘違いだと?」

凛「うん……」

アーチャー「しかし……どうやって誤解をとけば……」

大河「うぅ……ぁぁ……」

アーチャー「大丈夫か?」

大河「は、はい……」

アーチャー「よし、少しまっ―――」

桜「……」

アーチャー「!?」

桜「なにか?」


174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:27:35.67 ID:vbriH/Ec0
アーチャー「間桐桜……」

桜「……」

アーチャー「皆はどこだ?」

桜「……え?」

アーチャー「とぼけるな。住人が少ないぞ」

桜「探せばいるんじゃないですか?」

アーチャー「闇にのまれていると、私の千里眼をもってしても流石に見つけられんな」

桜「……」

アーチャー「なにがあった?」

桜「貴方に関係あるんですか?」

アーチャー「生憎とある」

桜「え……?」

アーチャー「君は私が愛した女性と瓜二つだ。そんな君がそのような悲哀に満ちた表情では気にもかける」

桜「なにを……」

アーチャー「なにがあったか言え。力になれるかもしれん」


182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:31:33.77 ID:vbriH/Ec0
桜「……」

アーチャー「……衛宮士郎か?」

桜「はい……」

アーチャー「状況から察するに……凛と藤村大河に手を出した、というところか?」

桜「あと……セイバーさん」

アーチャー「そうか……」

桜「……」

アーチャー「桜。自信をもて。なんでもネガティブに解釈するのは君の悪い癖だ」

桜「……?」

アーチャー「衛宮士郎は君に惚れている。それは間違いない」

桜「どうしてわかるんですか?」

アーチャー「奴のことは反吐が出るほどに理解している」

桜「……先輩と……関係が……?」

アーチャー「否定はしない」

桜「そんな……!!貴方も先輩を狙って……!!」


186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:32:56.90 ID:kdVzOWAe0
桜ェ…


199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:36:08.61 ID:vbriH/Ec0
アーチャー「そこだ」

桜「え?」

アーチャー「君は衛宮士郎を取り巻く人間関係を脳内で勝手に複雑化させている」

桜「……」

アーチャー「凛にしても大河にしてもセイバーにしてもだ」

桜「だって……」

アーチャー「考えても見ろ。凛とはただの師弟関係。部屋で二人きりになることもある」

アーチャー「セイバーはサーヴァントだ。セイバーが衛宮士郎を必要以上に心配するのは当然だ」

アーチャー「大河にいたっては君よりも古くから知り合いであり、実質姉のような存在。仲良くしていても問題はあるまい」

桜「じゃあ……あなたは?」

アーチャー「……」

桜「……」

アーチャー「それはいいじゃないか」

桜「よくない」

アーチャー「説明するのは難しいな……」


207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:40:43.57 ID:vbriH/Ec0
桜「先輩は……みんなに優しいから……!!」

アーチャー「おい……」

桜「兄さんだって……柳洞先輩だって……みんな……みんな……先輩の優しさにつけこんで……!!」

アーチャー「落ちつけ、桜」

桜「イリヤさんもライダーも……ランサーさんも……ギルガメッシュさんも……キャスターさんも……みんな、みんな……!!」

アーチャー「桜!!」

桜「名前で呼ばないで!!先輩をどうしたんですか!?襲ったんですか!?襲われたんですか!?」

アーチャー「いや……何度か襲いはしたが……」

桜「……!!!」

アーチャー「しかし、それには理由が―――」

桜「もういい……みんな許さない……」

アーチャー「くっ……!!」

桜「みんな私をこけにして……ゆるさない……ゆるせない……!!」

アーチャー「凛、逃げるぞ!!」

凛「え……?」


216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:44:15.13 ID:vbriH/Ec0
桜「……」

アーチャー「今、桜に何を言っても無駄のようだ」

凛「じゃあ、どうするの?」

アーチャー「衛宮士郎を探すほかあるまい」

凛「どこにいるかわかるの?」

アーチャー「想像はつく」

桜「逃がさない……」

凛「きゃぁ!!!」

アーチャー「いくぞ!!」シュバッ

桜「まて……!!」

大河「だめよ!!」ガシッ

桜「……?!」

大河「正気にもどって……桜ちゃん……」

桜「離して!!」


227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:49:38.57 ID:vbriH/Ec0
―居間―

凛「ここにいるの?」

アーチャー「……正確にはこの中だろうな」

凛「テレビ……?」

アーチャー「……」

テレビ『―――これ、ライダーが撮ってたやつか』

凛「あ。士郎」

アーチャー「どうやら桜はこの中に邪魔者を取り込んだようだな」

凛「邪魔って……士郎も?」

アーチャー「凛と大河をどうする気だったのかはわからんが、他の者が邪魔だったのだろう」

凛「それで……助けられるの?というか、本当にいるの?」

アーチャー「確信はないが……。ここにいなければ、お手上げだ」

凛「どうやるの?」

アーチャー「キャスターがいれば楽だったのだが……トレース・オン」

凛「それ……ルール・ブレイカー?」


230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:53:50.65 ID:vbriH/Ec0
アーチャー「いくぞ!!」

桜「……」

アーチャー「!!」

桜「何をする気ですか?」

アーチャー「……凛は?」

桜「さぁ……影の中で怯えているようですよ?」

アーチャー「……」

桜「あ、そろそろ続きが始まります。アーチャーさん、ご一緒にどうですか?」

アーチャー「なに……?」

桜「……」

テレビ『―――桜!!皆はどこにいるんだ!!』

テレビ『そうです!!皆を帰してください!!サクラ!!』

アーチャー「これは……?」

桜「先輩とセイバーさん。仲良くひっついて……羨ましい……」

アーチャー「襲われる直前か……?」


231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 17:57:35.18 ID:vbriH/Ec0
士郎『桜!!多分、お前は勘違いをしているだけだ!!』

セイバー『そうです!!』

桜『……』

士郎『俺は桜のことが―――』

桜『……じゃあ、どうしてセイバーさんとそうやって手を繋いでいるんですか?』

士郎『え……?』

セイバー『こ、これははぐれないようにするために―――』

桜『はぐれない?―――手を繋いでいてもはぐれるときははぐれます』

士郎『え』

桜『さ、先輩?』

士郎『セイバー!?セイバー!!どこだ!!!』

桜『やっぱり……セイバーさんのほうが大事なんですね……』

士郎『桜……お前……』

桜『大事なんだ―――!!』グチャァ

アーチャー「うっ……!見るに耐えんな……」


240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:02:08.11 ID:vbriH/Ec0
桜「……」

アーチャー「桜……」

桜「先輩は私を好きっていってくれたんです……なのに……ああして……他の人と……」

アーチャー「違う」

桜「消えればいい……先輩を狙う人は……みんな……みんな……!!」

アーチャー「……桜」

桜「あなたも!!」

アーチャー「桜、きけ」

桜「ふー……ふー……」

アーチャー「何故、君は衛宮士郎を好きになった?」

桜「そんなの……私をずっと支えてくれて……私のことを大事にしてくれて……優しくしてくれて……」

アーチャー「では、訊こう。何故、君はそんな惚れた相手を信じられない?」

桜「……」

アーチャー「君を大事にし、ずっと傍にいてくれた相手をどうして信用できんのだ?」

桜「それは……先輩は……みんなに優しいから……」


244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:07:01.75 ID:vbriH/Ec0
アーチャー「わかっているじゃないか」

桜「え……?」

アーチャー「衛宮士郎はどこまでも愚かなほどに甘く理想主義者だ。故に奴は誰にでも平等であろうとする」

桜「……」

アーチャー「そこに君は焦りを覚えたのだろう?」

桜「それは……」

アーチャー「皆に平等だから自分は特別でないかもしれない……そう思った。違うか?」

桜「……」コク

アーチャー「だが、そんなところにも惚れたのだろう?」

桜「はい……」

アーチャー「ならば、君がもう少し寛大になれ。でなければあの馬鹿を支えることなど到底できんぞ?」

桜「私が……」

アーチャー「誰にでも優しい……。そこを理解できていて、嫉妬などするな」

桜「だって……!!」

アーチャー「安心しろ。既に奴は、君だけの正義の味方だ。それぐらいわかっているだろうに」


249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:11:29.18 ID:vbriH/Ec0
桜「そうなんですか……?」

アーチャー「衛宮士郎に訊けばいい。私の口から聞いても信じられんのだろう?」

桜「……」

士郎「―――あ、れ……?」

桜「先輩……」

士郎「桜……?」

桜「あの……本当ですか?」

士郎「何が……」

桜「先輩は私だけの正義の味方……なんですか?」

士郎「そんなの……当たり前だろ……。俺は桜を守るって心に誓っているんだぞ」

桜「……」

士郎「だから……お前を正気に戻したいんだ。俺の知っている桜は……こんなに怖くない。もっと優しく笑ってくれるはずだ」

桜「先輩……」

アーチャー「もういいだろう……。全員を解放する」

アーチャー「ルール・ブレイカー……!!」ザンッ


252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:15:41.32 ID:vbriH/Ec0
―庭―

キャスター「あれ……?」

ランサー「お……?」

ギルガメッシュ「む……?」

セイバー「はっ!!シロウ!!!」

凛「へっくしゅん!!!―――さむ!!」

イリヤ「ちょっと!!なんで私、下着姿なのぉ!?」

ライダー「わたしもです……」

大河「あれ……?何があったんだっけ……?」

アーチャー「凛、イリヤとライダーにこれを着せろ」

セイバー「アーチャー!!なにがあったのですか?」

アーチャー「なんでもない。壮大な痴話喧嘩が収束しただけの話だ」

セイバー「どういうことです?」

アーチャー「それと、今晩は居間に入らないように。自殺したいのなら止めんが」

凛「なによ……どういうこと?」


253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:18:12.98 ID:vbriH/Ec0
―居間―

桜「ごめんなさい……」

士郎「もういいんだ」

桜「だって……」

士郎「もういいから……桜」

桜「先輩……」

ランサー「お、あついねー!」

桜「……」

士郎「え?」

桜「はい?」

士郎「今、だれか……」

桜「気のせいです」

士郎「そうか」

桜「もう眠たいです……」

士郎「そうだな……もう寝るか……」


255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:18:45.03 ID:M8+yvAu/0
ランサー…


260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:21:29.40 ID:vbriH/Ec0
―翌日―

セイバー「シロウ!!おかわりです!!」

士郎「はいはい」

凛「士郎ー、ちょっと肩もんで」

士郎「はいはい……」

大河「しろうー結婚してー」

士郎「はいは―――何言ってんだ?」

桜「もう藤村先生?」

大河「は、はい!!」

桜「冗談はよしてください」

大河「は、はい!!すいません!!」

桜「うふ」

セイバー「タイガ?」

凛「どうしたんですか?」

大河「な、なんか……体が勝手に……」


264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:24:55.93 ID:vbriH/Ec0
士郎「洗い物はおれがするよ」

桜「いいですよ」

凛「うーん……昨日の夜、やっぱりなにかあったのよね?」

セイバー「でしょうね」

ライダー「思い出せませんね……。というか思い出そうとすると寒気が……」

イリヤ「……」

大河「あれ?どうしたのイリヤちゃん?」

イリヤ「シロウ……」

士郎「ん?どうしたんだ?」

イリヤ「あの……」

士郎「なんだよ?」

イリヤ「……」ゴニョゴニョ

士郎「な……なんでさ?」

イリヤ「わかんない……」ウルウル

士郎「わかった。すぐに洗おう」


267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:28:35.63 ID:vbriH/Ec0
―庭―

イリヤ「ごめんね……」

士郎「まぁ……やっちまったもんは仕方ないけど」

イリヤ「はぁ……」

士郎(イリヤがおもらしとは……桜の所為……なんだろうな)

アーチャー「ごきげんよう」

士郎「アーチャー……」

アーチャー「なにかな?」

士郎「昨日は……助かった」

アーチャー「気にするな。私も桜に言いたかったことがあっただけだ」

士郎「で、何のようだよ?」

アーチャー「凛とセイバーを迎えにきた。今日は流石に住人が多くてはかなわんだろ?」

士郎「な、なんだよ……それ」

アーチャー「心配するな。悪いようにはせん」

士郎「はぁ?」


268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:31:56.86 ID:vbriH/Ec0
―居間―

桜「みなさん、おでかけに?」

士郎「みたいだな」

桜「……」

士郎「……」

桜「先輩……」

士郎「ん?」

桜「昨日は本当に……すいませんでした」

士郎「もういいって。俺も悪かったし」

桜「あの……私のこと……怖い女とか……思ってないですよね?」

士郎「大丈夫だ。俺は……桜を守るって決めたんだ」

桜「先輩……大好きです……」

士郎「うん……桜は守る……」

桜「お願いします……ずっと守ってください……」

士郎「ああ……」


272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:36:13.65 ID:vbriH/Ec0
―新都―

アーチャー「セイバー」

セイバー「なんでしょうか?」

アーチャー「衛宮士郎のことはどう思っている?」

セイバー「えと……」

アーチャー「異性として……だ」

セイバー「……愛しています」

アーチャー「ふっ……わかった」

セイバー「なんでしょうか?」

アーチャー「衛宮士郎の心は既に揺れている。お前がそのままなら大丈夫だろう」

セイバー「どういう意味ですか?」

アーチャー「お前はずっと待っていればいい。いつかお前を迎えにいくからな」

セイバー「……?」

アーチャー「さて、行こうか。向こうのレストランでランチバイキングといこう」

セイバー「はい。では、エスコートをよろしくお願いします、アーチャー」


276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:39:59.84 ID:vbriH/Ec0
―レストラン―

凛「よく食べるわね……」

セイバー「リンもどうぞ」

凛「いらないわよ」

アーチャー「やはり、君たちのほうがいいな」

凛「え?」

セイバー「は?」

アーチャー「心にゆとりができる」

凛「褒めてるの?」

セイバー「さっきから変ですよ?」

アーチャー「気にするな。もう怖い目に合うのはこりごりということだ」

凛「そうね。しばらく桜には近づかないようにしないと」

セイバー「アーチャー!!おかわり!!」

アーチャー「わかった。では、その要望にお応えしよう、セイバー」

セイバー「はい、お願いします!」
                           END


283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:43:12.67 ID:jG8w3L6G0
士郎後悔してたんだな。


288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:44:14.94 ID:iW954uUI0
乙!
エミヤさん美味しいとこどりやでえ


298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 18:54:48.86 ID:UOoQY/Rz0
素晴らしい桜ちゃんスレであった。
乙!


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  1. 名無し 2012/01/05(木) 00:54:11

    桜はラスボスだなw間違ってもヒロインじゃない


  2. 名無し 2012/01/08(日) 03:55:05

    このエミヤは全ルートの記憶が統合されてるのか。
    多次元に存在できる英霊は美味しいな。


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