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真姫「優しい弁当」
- 1 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/27(火) 22:11:13.56 ID:rSHw115r0.net
- 穂乃果「ねえ、今度みんなでお弁当を食べようよ!」
海未「何を言ってるのですか?お弁当はいつも…」
穂乃果「そうじゃなくて、みんなでお弁当を交換して食べるんだよ」
希「いい考えやね」
穂乃果「でしょ!」
にこ「良いじゃない?たまには、他の子の弁当も食べてみたいって思ってたからね」
海未「しかし、何故そんな事を突然?」
穂乃果「ミカちゃんから、お弁当交換が流行ってるって聞いたんだ」
花陽「良いね!新米の時期になったし、美味しいご飯を炊いて、旬の味を味わって…」
真姫(ど…どうしよう…。私、不器用で料理なんて碌に出来ないのに…)
真姫「い、良いわね…。美味しいお弁当を作ってくるわ」
穂乃果「そう来なくちゃ!」
- 3 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/27(火) 22:20:39.46 ID:rSHw115r0.net
- 真姫「どうしよう…お母さんに頼んで作って貰うのも良いけど、それじゃあ作ったことにならないから…」
真姫「本屋に寄りましょ…」
ウィーン
真姫「料理本、料理本っと…」
コト
真姫「どれも難しそうね…」ペラ…ペラ…
真姫「これはどうだろう?」
真姫「うーん、これも難しそう…」
アリガトウゴザイマシタ!
ウィーン
真姫「色々買ったのはいいけど、果たして上手くいく事か…」
ガチャ
真姫「ただいま…」
真姫(不器用な私でも、美味しいお弁当作れるかな?)
真姫ママ「おかえり、真姫」
真姫ママ「真姫、料理本なんて珍しいわね」ニコ
真姫「ゔぇえ///」
真姫ママ(あら、真姫ったら顔を赤くしちゃって) - 5 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/27(火) 22:25:47.25 ID:rSHw115r0.net
- 真姫ママ「お料理のお手伝いしてくれるかしら?」
真姫「良いわよ」
真姫ママ「じゃあ、エプロンを出してくるから待っててね」
真姫「う、うん…」
真姫ママ「サイズが合うと良いけど…」
真姫「大丈夫」
真姫ママ「じゃあ、早速…」
真姫ママ「野菜を切りましょ」
真姫「でも、包丁なんて…」
真姫ママ「教えてあげるから」 - 7 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/27(火) 22:33:32.68 ID:rSHw115r0.net
- 真姫「でも…」
真姫ママ「良いから、良いから」
真姫ママ「包丁はこうやって持つのよ」
真姫「こ、こう?」
真姫ママ「そう、それで野菜を押さえてる方はグーにするの」
真姫「これで良い?」
真姫ママ「良いよ。後は、こうやって切るのよ」シャキ…シャキ…
真姫「ちょっと、怖い…」
真姫ママ「大丈夫よ。真姫も慣れれば、出来るようになるからね」ニコ
真姫「///」 - 9 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/27(火) 23:23:44.18 ID:rSHw115r0.net
- 真姫ママ「野菜が切り終わったことだから、フライパンに油を敷きましょ」
真姫「何をするの?」
真姫ママ「野菜を炒める為に、フライパンに油を敷くのよ」
真姫ママ「じゃあ、フライパンを出しておいて」
真姫「うん」
真姫ママ「油を敷く前に熱しておくのよ」
真姫「フライパンを熱するの?」
真姫ママ「そうしないと、水分で食材がくっついて焦げてしまうからよ」
真姫「成る程ね」
真姫ママ「じゃあ、コンロを点けて」
カッチャン
真姫ママ「手をかざして、熱いと感じたら油を入れて」
真姫「分かった」
真姫ママ「ママは味噌汁を作るから、何かあったら声を掛けてね」 - 11 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/27(火) 23:32:11.76 ID:rSHw115r0.net
- ボー
真姫(料理って、大変だなぁ…。この調子じゃ、上達しないわよね)
真姫(何としてでも、美味しいお弁当が作れるように頑張らなきゃ!)
真姫(そろそろかな)
真姫「ママ、丁度良くなったよ」
真姫ママ「じゃあ、油を垂らして満遍なく広げて」
真姫「こう?」
真姫ママ「その調子よ。油が温まったら、野菜を入れるのよ」
真姫「結構、良い感じかも」
真姫ママ「じゃあ、野菜を入れて」
シャー!
真姫「そしたら、どうすれば良いの?」
真姫ママ「菜箸でかき混ぜて、均等に炒めて」
シャー、シャー、シャー…
真姫ママ「少し焦げ目が出たら、塩と胡椒を少しまぶして」
パッパッパ…
真姫「出来たわ」
真姫ママ「菜箸でよく混ぜて」 - 12 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/27(火) 23:41:55.12 ID:rSHw115r0.net
- 真姫ママ「そろそろ、止めても良いわよ」
カッチャン
真姫「良い匂い」
真姫ママ「じゃあ、お皿を用意するから盛り付けて」
真姫「こうやってっと…熱っ!」
真姫ママ「大丈夫!?」
真姫「大丈夫よ、このくらい」
真姫ママ「気をつけて、真姫。後で、手当てをしましょ」
真姫「///」
真姫ママ「味噌汁と野菜炒めの出来上がりね」
真姫「そうね」
ピー
真姫ママ「ご飯を濡らして、10分経ったらかき混ぜて」
カパ
真姫「良い香り…それに、良い色」
ホカホカ
真姫ママ「出来た?」
真姫「出来たわ」
真姫ママ「じゃあ、よそって食べましょう」
真姫ママ「いただきます」
真姫「いただきます」
モグモグモグ
真姫ママ「もう少し、野菜を炒めて醤油を効かせた方が良かったかもね」
真姫「う、うん」
真姫ママ「落ち込まないの。ママだって、真姫と同じ頃はこんな感じだったんだから、ね」
真姫「ママ…」
真姫ママ「冷めないうちに食べましょ」 - 13 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/27(火) 23:51:31.98 ID:rSHw115r0.net
- 真姫ママ「ごちそうさまでした」
真姫「ごちそうさまでした」
真姫ママ「食器を片付けましょ」
真姫「うん」
翌日…
クラスメイト「じゃあね、西木野さん」
真姫「うん」
真姫「さて、帰りにスーパーに寄って食材を買おうかなっと…」
にこ「なにブツブツ言ってんの」
真姫「ゔ、ゔぇえ!に、にこちゃん!」
にこ「なに、なに?お弁当の食材…」
真姫「ちょっと、勝手に見ないで!」
にこ「買い物ね…。にこも丁度、安売りセールに行くところなの」
真姫「そうなの」
にこ「折角だから、一緒に行っても良いかなってね」
真姫「良いわよ」
にこ「じゃあ、早く行くわよ!セールは時間が勝負だから!」 - 15 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/28(水) 00:00:33.51 ID:FHgxpjZg0.net
- 真姫「ちょっと、引っ張らないでよ!」
にこ「なに言ってるの!セールで売り切れたら負けなのよ」
にこ「着いたわ!」
『ええ、5時より生鮮品、お惣菜の割引セールを始めます!』
にこ「後、3分よ!」
真姫「そんなに急ぐ必要ないと…」
にこ「なに言ってるの!?安さはね、主婦の味方なんだよ!節約するのは、セール品で得るほかないのよ」
『これより、生鮮品、お惣菜の割引セールを始めます!』
にこ「行くわよ!真姫、カゴは持ったわね」
真姫「ちょ…ちょっと…」
ダダダ…
にこ「そこ、どきなさい!」
真姫「ま、待ってよ!」
にこ「よし!後はこれよって、ちょっと!」
真姫「はぁ…はぁ…」
にこ「ざっと、こんなもんね」
真姫(スーパーって、こんなに激しい場所だったなんて…主婦の戦いは激しい…)
にこ「じゃあ、真姫のお弁当の食材を買うわよ」 - 17 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/28(水) 00:16:33.21 ID:FHgxpjZg0.net
- 真姫「え?良いわよ、私の事は…」
にこ「セールの方の手伝いしてもらったんだし、お礼ぐらいはしておかないと気が済まないのよ」
真姫「じゃ、じゃあお願いするわ」
にこ「任せなさい!にこの目に狂いはないから」
にこ「えっと、野菜の肉巻き…」
にこ「人参とインゲンと牛のもも肉ね」
にこ「良い?野菜の美味しさはね、鮮度が命なのよ」
真姫「鮮度?」
にこ「そう。野菜の色とか艶で見極めるのよ!」
にこ「人参はね、この大きさが食べ頃よ!」
真姫「へぇ…」
にこ「もう、真姫も選ぶ!」
真姫「分かったわよ」
真姫「これかしら?」
にこ「これの方が良いわ」
ピッピ…
アリガトウゴザイマシタ!
にこ「良い買い物したわね」
真姫「そうね」
にこ「今日はありがとね」
真姫「別にそんな…」
にこ「そうだ!明日、作り方を教えるわ」
真姫「そ、そんな…そこまでしなくても///」
にこ「お礼だと思って」
真姫「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて」
にこ「じゃ、決まり!明日の放課後、真姫のうちに寄って教えるわ」 - 18 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/28(水) 00:34:14.12 ID:FHgxpjZg0.net
- 真姫(とは言ったものの、上手く行くのだろうか…)
真姫『熱っ!』
ガッシャン
真姫『痛たた…』
にこ『やる気あるの!?』
真姫『あ、あるわよ!』
にこ『じゃあ、何で些細な事で失敗するのよ!?』
真姫『私だってね、失敗したくてしてるんじゃないのよ!』
にこ『呆れた…勝手にやってなさい。やる気のない人に教えても無駄だと思うから』
真姫「ううん、そんなに卑下する必要ないわよ!」
真姫「きっと、上手くいくわよ」
翌日…
キンコーン…カンコーン…
穂乃果「いやぁ、今日もパンがうまい!」ハム
海未「穂乃果、たまにはご飯も食べたほうが良いですよ」
穂乃果「ええ~、パンは美味しんだよ」ハム
真姫「海未ちゃんの言う通りよ。栄養バランスを考えないと、体に悪いわよ」
穂乃果「そんなこと言われても…」
ことり「穂乃果ちゃんはパンが好きだからねぇ」
穂乃果「そうだよ!ことりちゃんの言う通りだよ!」
真姫「まあ、良いわ。ところで、お弁当の事なんだけど、何時にする?」
穂乃果「そうだったね!そうだねぇ…来週の金曜日はどうかな?」
海未「良いですね」
ことり「じゃあ、腕によりを掛けちゃうよ!」
キンコーン…カンコーン…
穂乃果「じゃあ、また後で」
真姫「じゃあね」 - 19 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/28(水) 00:49:28.84 ID:FHgxpjZg0.net
- 放課後…
真姫「さて、正門で待ちましょ」
にこ「ごめーん!待った?」
真姫「いいえ、今来たところよ」
にこ「じゃあ、お邪魔するわ」
真姫「どうぞ」
にこ「ところで真姫」
真姫「何、にこちゃん」
にこ「真姫は、料理作ったことある?」
真姫「殆ど無い…」
にこ「じゃあ、一から教えてあげる♡」
真姫「///」
真姫「ここよ」
にこ「相変わらず、大きな家ね」
ガチャ
真姫「ただいま」
にこ「お邪魔します」
真姫ママ「おかえり、真姫。あら、真姫のお友達ね」
にこ「いつもお世話になっております」
真姫ママ「畏まらないで。さあ、上がっていって」 - 20 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/28(水) 00:58:22.15 ID:FHgxpjZg0.net
- 真姫「キッチンはこっち」
にこ「あら、ありがと」
にこ「じゃあ、使わせてもらうわね」
にこ「しかし、大きなダイニングキッチン…」
にこ(にこのうちの台所とは大違いね…)
真姫「どうしたの?」
にこ「ちょっと、にこのうちの台所より大きいななんてね」
真姫「そんなことないわよ」
にこ「あ、そう…」
にこ「さて、エプロンも着たわけだし…」
にこ「真姫!調味料は?」
真姫「棚の中にあるわ」
にこ「さて…この献立で行くわよ!」
真姫「なにそれ」
にこ「矢澤家秘伝のレシピノートよ」
真姫「レシピノートね」
にこ「まあ、真姫にだけ特別に教えてあげる」 - 27 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-aN8i) 2015/10/28(水) 17:57:46.26 ID:FHgxpjZg0.net
- にこ「誰にも教えないでよ」
真姫「分かってるわ」
にこ「じゃあ…」
にこ「エプロンを着けて!」
真姫「は、はい!」
真姫(反射的に返事してしまった)
にこ「良い?料理はね、笑顔を届けるものなの」
にこ「このレシピノートには笑顔にするメニューが書かれてるの!」
にこ「だから…」
にこ「にっこにっこにー☆ってね。楽しくやるのよ」
にこ「ほら、真姫も」
真姫「え?」
にこ「にっこにっこにー☆」
にこ「ほら!」
真姫「に…にっこにっこにー///」
にこ「まあ、いい出来ね」
真姫(は…恥ずかしかったけど、何となく分かった)
真姫ママ「うふふ…楽しそうにやってるわね」 - 30 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ニククエW 02c3-YKLR) 2015/10/29(木) 18:26:59.63 ID:kPgTLDqR0NIKU.net
- にこ「今日のメニューは…」ペラ…ペラ…
にこ「これとこれよ」
真姫「らぶにこ☆おにぎり…と、豚汁?」
にこ「そうよ。らぶにこ☆おにぎりは、とっておきなのよ」
真姫「そうなんだ」
にこ「にこが小さい時、よくお父さんに作ってもらったのよ…って、何話してるのよ…」
真姫「にこちゃんのお父さんが作ってくれたおにぎりなんだ…。思い入れの深い食べ物なのね」
にこ「そう…お父さんのおにぎりには具は入ってなかったけど、おいしかった…」
にこ「なんてね…。気分転換に早速、料理を始めるわよ!」 - 31 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ニククエW 02c3-YKLR) 2015/10/29(木) 18:56:26.26 ID:kPgTLDqR0NIKU.net
- にこ「似合うじゃない、真姫のエプロン姿」
真姫「じっと見ないで///」
にこ「良いじゃん☆」
真姫「///」
真姫ママ(高校生の頃の私を思い出すわね)
にこ「先ずは…ご飯はある?」
真姫「待ってて…」
パカ
真姫「残ってるわ」
にこ「じゃあ、そのご飯を使うわ」
ジャー
にこ「塩水で握るのよ」
真姫「そうなんだ…。おにぎりなんて、一度も作った事なかったから知らなかったわ」
にこ「ご飯が手にくっ付かないようにするためなのよ」
キュッ
にこ「とりあえず、水は用意できたから…」
にこ「塩とご飯ね」
パカ
にこ「ボウルにご飯を移すのよ」
真姫「う、うん」 - 32 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ニククエW 02c3-YKLR) 2015/10/29(木) 19:07:31.48 ID:kPgTLDqR0NIKU.net
- 真姫「移したわよ」
にこ「それじゃあ、ご飯に塩をまぶして」
真姫「塩…塩っと」
パッパッパ…
にこ「杓文字でかき混ぜて」
マゼマゼ…
にこ「そしたら、手を濡らして」
真姫「うん」
ペチャペチャ…
にこ「こうやって、握るのよ」
ニギニギ
真姫「熱そうね…」
にこ「慣れれば、熱くないわよ」
モチ…
真姫「熱っ!」
にこ「もう、ちゃんと握る!」
真姫「熱いわよ…」ニギ…ニギ…
にこ「リズムよく握らないと、美味しさが逃げるわよ!」 - 33 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ニククエW 02c3-YKLR) 2015/10/29(木) 19:34:16.12 ID:kPgTLDqR0NIKU.net
- にこ「出来たわね」
真姫「ええ」
にこ「ちょっと、形が歪だけど…」
真姫「///」
にこ「でも、良い出来よ。初めてやると崩れて形にならないけど、真姫はきちんとそれらしく出来てる」
にこ「やれば出来るじゃない」
真姫ママ(成長してきたわね)
にこ「次は豚汁を作りたいけど、妹たちのご飯を作らないといけないわ」
真姫「そうなんだ…残念…」
にこ「今度、じっくり教えてあげるから♡」
真姫「///」(にこちゃん、もうかわいいよ)
にこ「それはそうと、おにぎりを食べるにこ☆」
にこまき「にっこにっこにー☆」
にこまき「それじゃあ、いただきます(にこ☆)」
真姫「おいしい!」
にこ「当たり前でしょ。にこが作ったおにぎりなんだから」 - 34 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ニククエW 02c3-YKLR) 2015/10/29(木) 19:49:17.92 ID:kPgTLDqR0NIKU.net
- にこまき「ごちそうさま」
にこ「それじゃあ、お邪魔しました」
真姫ママ「また、遊びに来てね」
ガッチャン…
真姫「楽しかった」
真姫(料理って、こんなに楽しいものなんだ)
真姫「よし!おいしいお弁当を作るわよ!」
ブー、ブー、ブー…
真姫「あ、メール」
『今日は楽しかったにこ☆
ありがとね』
真姫「私も楽しかったよ」 - 35 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ニククエW 02c3-YKLR) 2015/10/29(木) 19:52:50.60 ID:kPgTLDqR0NIKU.net
- そして…
真姫「明日は金曜日…」
真姫(ちゃんと作れるかしら?)
真姫「大丈夫よ」
真姫「さて、寝ましょ」
カチ - 37 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ニククエW 02c3-YKLR) 2015/10/29(木) 23:39:01.60 ID:kPgTLDqR0NIKU.net
- ピピピッ…ピピピッ…
カチャ
真姫「ご…5時…」ムク
真姫「お弁当を作らなきゃ」
真姫「えっと、野菜の肉巻きと…おにぎりと…」
パカ
真姫「行くわよ!」
ジャー
ニギニギ
真姫「熱っ!」
にこ『リズムよく握らないと、美味しさが逃げるわよ!』
真姫「熱いけど…頑張る!」
ニギニギ
真姫「おにぎりは完成っと」
真姫「次は…野菜の肉巻き』
サク…サク…サク…
真姫「ちょっと切りにくいわ…」
サク…
真姫「痛っ!」
真姫「指、切っちゃった…」
にこ『楽しくやらなきゃ、美味しくなくなるわよ!』
真姫「おいしいお弁当を作らなきゃ!」
ピピピッ…ピピピッ…
真姫「よし!」
シャー
真姫「良い音ね」 - 38 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ニククエW 02c3-YKLR) 2015/10/29(木) 23:43:35.04 ID:kPgTLDqR0NIKU.net
- 真姫「野菜の肉巻きも完成したっと」
真姫「後は、卵焼きも」
真姫ママ「あら、真姫。今日は早いわね」
真姫「お弁当を作るためにね」
真姫ママ「頑張ってね」
真姫「ありがとう」
真姫ママ「綺麗にできてるじゃない」
真姫「そ、そんなこと…」
真姫ママ「ううん。自信を持って」
真姫「ママ…」
真姫ママ「お弁当のおかずを冷まして、保冷剤を入れていくと良いわ」
真姫「行ってきます」
真姫ママ「行ってらっしゃい」 - 39 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 00:02:28.75 ID:y2rJr2LV0.net
- キンコーン…カンコーン…
真姫「昼休みね…」
真姫(私のお弁当、上手くできてるかな…)
穂乃果「みんな、お弁当は持ってきた?」
凛「持ってきたにゃー!」
希「持ってきたで」
海未「勿論です」
穂乃果「じゃあ、みんなで交換して食べ合おう!」
μ's「いただきます!」
絵里「希のお弁当、おいしいわね」
希「ありがと、えりち」
凛「海未ちゃんのお弁当、凛の好みだにゃー」
海未「喜んでいただけて幸いです」 - 40 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 00:03:06.93 ID:y2rJr2LV0.net
- 真姫(私のお弁当は…!)
にこ「うん…良いじゃない!」
真姫「にこちゃん!」
にこ「らぶにこ☆おにぎり上手く作れてるし、卵焼きもチーズとピーマンで良い味を引き出してるわね」
花陽「私も食べたいです!」
真姫「良いわよ、全員の分作っておいたからね」
凛「それじゃあ、いただくにゃー!」
絵里「おいしいわね、真姫」
希「美味いやん!この肉の焼き加減も良いし、おにぎりもシンプルでええやん」
真姫「みんな、ありがとう…」
にこ「ごちそうさま」
真姫「お粗末様です」
おいしい…それは優しさ
優しさ…それはみんなの笑顔と声
私は優しいお弁当で、昼休みを笑顔の時間に変えた
あ、トマトおいしい♡
終 わ り - 42 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 00:20:09.80 ID:y2rJr2LV0.net
- おまけ
凛「ラーメンで行くにゃー!」
凛ママ「ちょっと、お弁当にラーメンはないでしょ!」
凛ママ「作るんだったら、つけ麺でしょ」
凛「それだ!」
凛「麺は普通の麺では伸びちゃうから、米麺で代用するにゃー」
カチャン
凛「麺を茹でて解して…」
グツグツ…
凛「ああ…良い匂い…」
ピピピッ…ピピピッ…
凛「時間になったら、止めて…」
カチャン
凛「昨日、作っておいた醤油ベースのスープを水筒に入れて…」
凛ママ「ああ!何やってんだよ!」バコ
凛「にゃー!」
凛「凛特製、つけ麺弁当の完成!」 - 44 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 00:35:39.87 ID:y2rJr2LV0.net
- 海未「朝早く起きてお弁当を作るのはいつもと変わりませんが、たくさん作るのは初めてです」
海未「みんなのお口に合うものは…」
海未「おにぎりでしょうか?」
海未「それじゃあ、これで行きましょう」
海未「ひじきを水で戻して…」
シャ、シャ…
海未「水で戻したら、人参と油揚げを切って…」
海未「味醂と砂糖と調理酒と出汁を入れて…」
グツグツ…
海未「後は煮込んで…」
ピピピッ…ピピピッ…
海未「うん…甘い香りが広がってきます」
海未「ひじきの煮物は完成しました」
海未「後は…」
1時間後…
海未「やっと、出来ました…」
重箱
海未「少々、調子に乗りすぎてしまいました…」
海未「みんなのお口に合うでしょうか…和食が殆ど占めてしまっていますが…」 - 46 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 00:42:36.17 ID:y2rJr2LV0.net
- 絵里「うーん…お弁当と言っても…」
絵里「そうだわ!」
絵里「おにぎりを作れば、間違いなく大受け間違いなしだわ」
絵里「でも、おにぎりってどうやって作るかしら…」
絵里「…」
希『どうしたん、えりち?』
絵里「おにぎり、作ったことない…」
希『教えてあげる』
絵里「ハラショー…」
その後、おにぎりの虜になったのは言うまでもない - 47 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 00:52:03.11 ID:y2rJr2LV0.net
- 花陽「旬の食材といえば、新米!」
花陽「新米といえば、ホカホカの艶々の宝石!」
花陽「炊飯を明日の朝5時にセットして」ピピッ
花陽「後は…エビフライとかハンバーグとかも作らないと!」
花陽「エビフライ、エビフライっと」
ジュワー…
花陽「ひゃあ…この音は堪りません!」
花陽「香ばしい油の香り、これこそフライの醍醐味です!」
花陽「ハンバーグは、デミグラスソースから作ってこそハンバーグですよね」
花陽「何時間も掛けて、出来上がったのがデミグラスソースと認められる」
花陽「デミグラスソースと…」
数時間後…
グツグツ…
花陽「ぴゃー…デミグラスソースが、私の鼻腔を愉しんでくれます!」
花陽「ハンバーグも完成したし、後はタッパーに入れて冷蔵っと…」
花陽ママ「花陽、お風呂空いたわよ」
花陽「はーい!」 - 48 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 00:58:55.29 ID:y2rJr2LV0.net
- ことり「マカロンに…クッキーに…」
ことり「サンドウィッチが良いかも」
ことり「トマトは真姫ちゃんが好きだったからのトマトサンドと…」
ことり「ツナサンドも作ってっと」
サク…
ことり「残ったパンの耳を焼いて…」
ことり「パン粉にすれば、無駄がなくなるよ」
バスケット
ことり「はぁぁぁぁん…みんな、喜んでくれるかなぁ?」
ことり「ことり、楽しみ♪」 - 49 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 01:02:27.98 ID:y2rJr2LV0.net
- 穂乃果「眠いよぉ…」
穂乃果ママ「ほら、学校に遅れるわよ!」
穂乃果「分かってる…」
穂乃果ママ(全く…お弁当を作るって言ったのは誰なの…)
穂乃果ママ(しょうがないから作ったけど…) - 50 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 01:14:14.88 ID:y2rJr2LV0.net
- 希「みんなのお口に合うお弁当を…」
希「そうやなぁ…」
プルルルル…
希「えりち、どうしたん?」
絵里『おにぎり、作ったことない…』
希「教えてあげる」
絵里『ハラショー…』
希「じゃあ、うちに来れる?」
絵里『ええ』
希「えりちからお弁当のヒントを得るとしよう」
ピンポーン
希「はーい」
ガチャ
絵里「お邪魔するわ」
希「いらっしゃい」
その後、希は豚の生姜焼き弁当を作り、絵里はおにぎりと卵焼きなどを作った
絵里はしばらくの間、おにぎりジャンキーに陥ったのは言うまでもない - 51 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 01:18:03.83 ID:y2rJr2LV0.net
- 次回予告(嘘)
私、矢澤にこ
歌が大好きな普通の女の子
でも、突然の事故で私の運命が大きく変わってしまう
もうパパに逢えない…ママとも喋れない…
私に残されたのはたった一つ…歌う事だけ…
デビューします!
パパの夢のステージでトップを目指します!
アイドルクイーンのツバサ
そして、私たちの友達
色々な出会いの向こうには、色々な悲しみがあるけど…
歌があれば…歌があれば、きっと心を通わせることができる!
そう信じてるから、意地悪な運命に負けたりしない! - 52 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 02c3-YKLR) 2015/10/30(金) 01:19:21.77 ID:y2rJr2LV0.net
- 希「凄いやん」
にこ「いいでしょ」
海未「とはいえ、シリアスな内容になってますね」ペラ…ペラ…
にこ「父親が事故で死んで、母親が記憶喪失で喋れなくなっちゃうし…」
μ's「…」
花陽「でも、アイドルらしい部分もあるよね?」
にこ「あるけど、ドロドロしてるわ」
凛「え、にこちゃんが死んじゃうの!?」
にこ「ぬわんでよ!」
終 わ り - 53 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプー Sda8-+VFO) 2015/10/30(金) 03:22:17.85 ID:EJ8Q2x50d.net
- 良かったよ
乙

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