Powered By 画RSS


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ココア「いらっしゃいま…う゛っ…!?」悪臭ホームレス俺「おぅ、珈琲くれや」プゥーン

1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 21:47:28.379 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「よっこらせっくす」ギシッ

客達「ざわざわ…」

ココア「あわわ…ち、チノちゃん…」

ココア「あの人たぶん、住むところがない系の人だよぅ…」

チノ「えっ」

リゼ「…お引き取り願えるよう言ってこようか?」

チノ「え、ええっと…」




10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 21:51:01.249 ID:f6/gU/L60.net
チノ「ど…どーしましょう?おじいちゃん」ボソ

ティッピー「う、う~む…お客さんを無下に追い出すのはなぁ…」

ティッピー「とは言えこの不快な臭い…動物の嗅覚にはいっそう堪えるわい」

客A「ご、ご馳走様…」

客B「こっちもお勘定おねがい…うっぷ」

リゼ「あ、はい。ありがとうございました」

リゼ「…何だかすみません」

客達「い、いいのよ。あなた達のせいじゃないんだから気にしないで…」ソソクサ

チノ「あぅ…常連さん達が…」シュン


13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 21:55:26.349 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「おいっ!いつになったら注文とりに来るんだこの店はぁ!」

ココア「あ、はーい!ただいまー♪」

チノ・リゼ「!?」

リゼ「お、おいココア!なに返事してるんだよっ!」

ココア「ひぃーん!ごめんなさいっ!だって、つい条件反射でぇ…」

チノ「……仕方ありません」

チノ「どんなお客様であれ、美味しい珈琲と最高のおもてなしを提供する。それがラビットハウスです」

ココア「チノちゃん…!」ジーン

リゼ「本当にいいのか、チノ」

チノ「…注文をとってきます」


16 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 21:58:51.823 ID:f6/gU/L60.net
チノ「たいへんお待たせしました。ご注文お伺いします」

チノ(うぅ…鼻で息をしないようにしなくては…)

悪臭ホームレス俺「だーかーらー!珈琲っつってんだろ!耳付いてんのか嬢ちゃんよおーっ!!」

チノ「し、失礼しました…」

チノ「あの、当店の珈琲は何種類かご用意がありまして…」

悪臭ホームレス俺「あぁん!?何だっていいよそんなの」

悪臭ホームレス俺「あれだ、BOSSでいいよBOSSで」

チノ「も…申し訳ありませんが、うちでは取り扱っていません」

チノ「よろしければブレンドが当店のお薦めですが…」

悪臭ホームレス俺「じゃあそれ。とっとと持って来いよ」

チノ「か、かしこまりました。失礼します…」


17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:02:40.014 ID:Z3QH1lokr.net
こんな客も来るんだろうな…


18 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:02:54.894 ID:f6/gU/L60.net
ココア「チノちゃん恐かったねぇーっ!大丈夫だった?」ギューッ

チノ「ココアさんったら…大袈裟ですよ。何も心配ありませんから」

ココア「それにしてもほんっと嫌なお客さんだよね!」

ココア「態度は悪いし変な臭いプンプンさせてるし…もうっ!こっちがプンプンだよっ」

チノ「…ココアさん、お客様をそんな風に言うなんて接客業失格ですよ」ジトォ

ココア「ふええ~ん!リゼちゃぁ~ん!チノちゃんを庇ってあげたのに怒られちゃったよぉ~!!」

リゼ「う~ん…まぁ、難しいところだよな」ナデナデ


21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:07:08.412 ID:f6/gU/L60.net
ココア「うえぇ…リゼちゃぁん…パンチで私の鼻を潰してぇぇ…」

リゼ「おいおい、ちょっと怒られたくらいで何もそこまで…」

ココア「違うの…この臭い嗅いでるとフラフラして…倒れそうで…」

リゼ「あぁ、はは…」

ココア「うぅ…剣道部の部室に野外フェスの仮設トイレをぶち込んだ臭いがするよぉ…」

リゼ「あんまり言うとまたチノに叱られるぞ」

ココア「…リゼちゃんはどーして平気なの?」

リゼ「私はこんな時の為に最低限の呼吸で活動できる術を身に着けているからな」

ココア「色々と便利で羨ましいよリゼちゃんは…」

チノ「ココアさん、ブレンド出来ましたよ。くれぐれもお客様に失礼のないようお願いしますね」

ココア(うぅ…運ぶついでに窓も開けて来よう…)


22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:12:33.847 ID:f6/gU/L60.net
ココア「お待たせしましたぁ。ブレンドで…うえっ!?」

悪臭ホームレス俺「あん?」ムシャムシャ…ジャリジャリ…

ココア(なっ、なんでこの人シュガーポットのお砂糖ぱくぱく食べてるの!?)

ココア「おおお…お客様…」

悪臭ホームレス俺「んだよ…さっさと珈琲置いてけよ」ハムハム…

ココア「いえ、あの…お砂糖なんですが…」

ココア「それ、珈琲用でして…まず飲んで頂いて必要なら少しずつ…」

悪臭ホームレス俺「誰がそんなこと決めたんだよ」

ココア「だ…だけど他のお客様も使う物ですし、スプーンに直接口をつけるのは非常識っていうか…」

悪臭ホームレス俺「ごちゃごちゃうるせえ!今は俺の席なんだからテーブルにある物どう使おうが勝手だろうがよ!」

ココア「……そうですか。たいへん失礼しました、ごゆっくりどうぞ」ムスッ


24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:17:11.588 ID:f6/gU/L60.net
ココア(もうっ、早く帰っちゃえばいいのに!)カチャ…バタッ

ココア「はぁ…外の空気がおいしい…」スーハー

悪臭ホームレス俺「おいっ」

ココア「は、はいっ!?」ビクッ

悪臭ホームレス俺「なに窓開けてんだよ」

ココア「えっ…あ、あのぉ…」シドロモドロ

悪臭ホームレス俺「俺に対するあてつけのつもりか?そんなに俺が臭えってのかよ?」

ココア「い、いえ…」


25 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:18:02.993 ID:f6/gU/L60.net
ココア「そ、そうっ!珈琲豆っ!珈琲豆がですねっ」

ココア「珈琲豆ってとってもデリケートで痛みやすいので、定期的に店内の換気が必要なんですよー。えへへ」テキトー

悪臭ホームレス俺「知ったこっちゃねーよ。寒いから閉めろよ。暖を取りに来てんだこっちはよぉ」

ココア「ええっと…出来ればご理解とご協力を…」

悪臭ホームレス俺「関係ない。閉めろ」

ココア「うぅ…」バタン

悪臭ホームレス俺「あと珈琲おかわりな」

ココア(飲むの速っ!)


26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:20:44.793 ID:HQzqL/Xdd.net
こんなクズでもココアちゃんと会話ができるのに俺は……


27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:23:52.752 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「いちおう確認だけど、おかわり自由だよな?」

ココア「い、いえ…うちは一杯ごとに御代金を頂いてまして…」

悪臭ホームレス俺「は!?タダじゃねーの?今どき大手チェーン店ならどこでもやってるサービスだぞ!?」

ココア「そっ…その代りチノちゃんの淹れる珈琲はチェーン店のなんかよりずっと美味しいもんっ!」ムカッ

悪臭ホームレス俺「ちっ!ケチくせーなぁ。じゃあ水でいいから持って来いや」

ココア「か、かしこまりました」

悪臭ホームレス俺「それとよ、次はあっちのスタイルいい黒髪の姉ちゃんに運ばせろよ」

ココア「えっ、リゼちゃんに?」

悪臭ホームレス俺「あんた感じ悪いし、やっぱ綺麗な姉ちゃんに持って来て貰った方がこっちも気分いいだろ?」ニヤニヤ

ココア「……失礼しますっ!」ツカツカツカ


29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:29:17.322 ID:f6/gU/L60.net
ココア「もうっ!ほんっとなんなのっ!」プンスカ

リゼ「おいおい、珍しく荒れてるなぁ」

ココア「はいお水っ!リゼちゃん持ってって!」

リゼ「水?」

ココア「私じゃなくてリゼちゃんみたいな美人さんがいいんだって!気に入られてよかったねっ!」

リゼ「え、ええっ///」

ココア「ふんっだ!」

リゼ「わ、私に怒るなよ…」

リゼ(…まぁいい。奴が私に妙なマネでもしてくれば叩き出す口実になるしな)


31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:35:16.052 ID:f6/gU/L60.net
リゼ「お水をお持ちしました」

悪臭ホームレス俺「おお、すまんこ」サスッ

リゼ「ひゃうっ///」

リゼ「う゛っ…!?おえっ…げほっ…!」

悪臭ホームレス俺「おおっと、偶然水を受け取る時に手と手が触れてしまった。すまんこ」

リゼ「ごほっ…ごほっ…!」

悪臭ホームレス俺「あれ?どーした、むせてるけど平気?」

リゼ(急に手に触れてくるから…驚いて思わず鼻で思いっ切り空気を吸い込んでしまった…)


32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:40:59.898 ID:f6/gU/L60.net
リゼ「し…失礼しました…」ヨロヨロ

悪臭ホームレス俺「あれれ、もう行っちゃうのか?」

悪臭ホームレス俺「リゼちゃん、だっけ?暇だからちょっと話し相手になれよ」

リゼ「あ、ですが…仕事がありますので…」

悪臭ホームレス俺「嘘つくなよ。客ったって俺しかいないし、ずっと店員同士で私語してただろ」

リゼ「も…申し訳ありません、お見苦しいところを…今後改めますので」

悪臭ホームレス俺「いったい何をベラベラ話してたんだ?やっぱ女同士で盛り上がる話題って恋バナとか…」

悪臭ホームレス俺「誰かさんの悪口、とか?」

リゼ「い…いえっ!そのような事は決して…」


33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:45:59.304 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「ふーん、まぁいいや。それにしても最近めっきり寒くなったねぇ」

リゼ「え、ええ…」

悪臭ホームレス俺「なのに街行く女学生たちはあんなに短いスカート穿いて寒くないのかねぇ」

リゼ「お、お洒落は我慢と言いますから…」

悪臭ホームレス俺「そーなんだ。リゼちゃんも学校ではけっこう短くしてる感じ?」

リゼ「わ、私はっ///」

悪臭ホームレス俺「見てみたいなぁ…リゼちゃんの学制服姿…じゅるり」ニヤニヤ

リゼ(こいつ…!)

リゼ(ふっ…今のうちにせいぜい調子に乗っておくがいい。すぐにボロを出させてやる…!)


35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:50:10.462 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「そういや、ここってパンのメニューが豊富なんだな」

リゼ「え、ええ。最近扱うようになって…」

悪臭ホームレス俺「パンといえば俺、すげえ好きなのがあってさ」

悪臭ホームレス俺「パイ生地にソーセージが入ったやつで」

リゼ「あ、あぁ…よく見かけますね」

悪臭ホームレス俺「わかる?ふくよかなパイとパイの間にぶっといソーセージをギュッと挟み込んで…」

リゼ「///」

悪臭ホームレス俺「おいおい、なに赤くなってんだよ。まさかヘンな想像したんじゃないだろうな?」ニヤニヤ

リゼ(くっ!セクハラになるかならないかギリギリのラインを執拗に攻めてくる…)

リゼ(こいつ、思った以上に手強い…!)


36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 22:56:28.118 ID:f6/gU/L60.net
青山「こんにちはぁ~…う゛っ!?」

リゼ「あっ、いらっしゃいませ!」

リゼ「で、では私はこれで」ペコ

悪臭ホームレス俺「うん。長々と付き合わせちゃってすまんこ」

リゼ(た、助かった…)トテトテトテ

リゼ「青山さん、お席へご案内します」

青山「あ、あの…リゼさん、申し訳ないのだけど今日はやっぱり…」

リゼ「えっ…」

青山(うっ…すがりつく捨犬のような瞳…)

青山「い、いえ。何でもありません。お邪魔しますね…」


38 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:02:39.035 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「ぐびぐび…げえ~っぷ!」

青山(に、臭いの発生源はあちらのグランジファッションの方かしら…)フラフラ

ココア「青山さん、なんだかゴメンなさい…」

ココア「いちおう一番離れた席に案内させては貰ったけど…」

青山「え…ええっと…何のことでしょう…?」クラクラ

ココア「無理しないでください。この酷い臭いのことですよ」

青山「に、におい…?そ、そーいえば今日の珈琲はなんだか一段と香り高く…」プルプル

ココア(カップを持つ手が震えてる…)


39 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:09:22.153 ID:f6/gU/L60.net
青山「そ…そうそう、ココアさん。次の小説の題材…うっぷ!」

青山「もう…無理っ…!ウゲェロロロロ!オロロロロロロロロ!!」ビチャビチャビチャ

ココア「きゃああああっ!?青山さんっ!!」


悪臭ホームレス俺(くくく…あんな美人が俺の体臭で顔を歪めてゲロってる…)

悪臭ホームレス俺(なんという快感…これだからスメハラはやめられねぇぜ!)


青山「ごめんなさいっ!本当にごめんなさいっ!」ペコペコ

ココア「いいから早くお医者さんへ!」

リゼ「なるべく大きな病院で精密検査を受けて、出来れば肺の洗浄も行ってください!」


ティッピー「うーむ…やはり他のお客に迷惑が掛るようでは出て行って貰うしか…」

チノ「……おじいちゃん」

ティッピー「ん?」


40 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:15:28.851 ID:f6/gU/L60.net
チノ「きっとあのお客さん、今迄どこに行っても冷たくあしらわれて来たんだと思います」

チノ「だからつい、誰に対してもああやって辛く当たってしまうのではないでしょうか」

ティッピー「チノ…」

チノ「私の珈琲を飲んでくれたお客さんには、どなたにも温かい気持ちになって欲しいんです」

ティッピー「…成長したのぉチノ」

チノ「おじいちゃんみたいな立派なバリスタを目指すなら当然のことです///」

リゼ「やれやれ。ようやく片づけ終わった」

ココア「青山さんには悪い事しちゃったね」

チノ「…ココアさん、ちょっと手伝って貰えませんか」

ココア「え?」


42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:21:57.197 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺(ひひひ…次はどんな嫌がらせしてやろうかな)ニヤニヤ

チノ「あの…」

悪臭ホームレス俺「あ?」ギロッ

チノ「これ、よかったら召し上がってください…」コトッ

悪臭ホームレス俺「なんだよコレ。こんなの頼んでねえぞ」

チノ「いえ、さっきのお客様とリゼさんの会話を聞いていて、作ってみたんですが」

チノ「パイ生地とソーセージのパン…お好きなんですよね」

悪臭ホームレス俺「……」

チノ「後で感想を聞かせてください。もしかしたら新メニューになるかもしれませんから。では」ペコッ


43 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:27:33.359 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「……」

悪臭ホームレス俺(あのガキ…こんなマネしてなんのつもりだよ…)

悪臭ホームレス俺(セクハラで適当に言った事なんか真に受けやがって)

悪臭ホームレス俺(けっ!小娘に哀れみ受ける程ほど落ちぶれてねえっつーの!)

悪臭ホームレス俺「……」

悪臭ホームレス俺「…ぱくっ」

悪臭ホームレス俺「……うめぇな」ムシャムシャ

悪臭ホームレス俺(あれ…なんだろう、この感覚…)ジワッ

悪臭ホームレス俺(身体の奥からこみ上げてくるような…懐かしいこの感覚は…!)


46 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:35:24.203 ID:f6/gU/L60.net
■トイレ


悪臭ホームレス俺「へへっ!やっぱりウンコだったか。数週間ぶりにマトモなもん食ったからな」ブリブリ

悪臭ホームレス俺「久し振りのお通じだ…たっぷり捻り出してやるぜ!」ブリブリブリィィィ

悪臭ホームレス俺「カワイコちゃん達に嫌がらせした後は大便がしたくなる!ってか。がはは!」ブリリビチャァァァ

悪臭ホームレス俺「おっと、勢いがよすぎて床じゅうにカリントウが散らばってるじゃないか。きったね!」

悪臭ホームレス俺「ま、いっか。掃除するのあいつらだし」

悪臭ホームレス俺「くくっ…美少女達に俺のシモの後始末させるなんて考えただけで興奮するぜ!」チャリン

悪臭ホームレス俺「おおっと危ない。ポッケの中の全財産まで落としちまうとこだった」パシッ

悪臭ホームレス俺「へへ…自販機の下でこいつを拾ったおかげで今日はホントいい気分に…あれ?」


47 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:40:18.179 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「…やっべぇ。よく見たらこれ500円玉じゃなくてゲーセンのコインじゃん」

悪臭ホームレス俺「マジかよぉ…ちゃんと確認すればよかった…ったく、紛らわしいとこに落とすなよなぁ」

悪臭ホームレス俺「まいったなぁ。あんだけ調子乗っといて金払えませんとかシャレになんねーぞ…」

悪臭ホームレス俺「さて、どーしたものか…」

悪臭ホームレス俺「……あの窓」

悪臭ホームレス俺「だいぶ狭いけど俺ならギリギリ出られるかもなぁ…」

悪臭ホームレス俺「よっと」ガララ


49 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:44:30.506 ID:f6/gU/L60.net
リゼ「あの客はいつまでトイレに籠っているんだ」

リゼ「まさか…とっくに食い逃げされてるんじゃないだろうな!?」

チノ「そんな…あの人はそんな事しません」

ココア「うぅ~っ!私だってずっと我慢してるのにぃ!」ピョンピョン

チノ「ココアさん…お家の方のお手洗いを使えばいいじゃないですか」

ココア「そっか!さっすがチノちゃん、目から鱗だよ♪」

リゼ「…私、ちょっと行ってくる」

ココア「あーっ!リゼちゃんズルい!私が先に行こうとしてたのにぃ!」

リゼ「違う。あの客のところにだよ」

チノ「そ、それはさすがに失礼では…」

リゼ「ちょっと様子を尋ねるだけだ。中で倒れたりしてたら大変だろう?」

チノ「うぅ…そう、ですね…」


50 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:48:41.513 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「うぎぎ…くそっ!もうちょいで外なのに窓枠に腹がつっかえて…」

悪臭ホームレス俺「くっそおおお…!路上生活者のガリガリボディーなめんなよ…」

悪臭ホームレス俺「ぬおおおおおおおおおおおお…!!」ギリギリギリ

千夜「あらあら、お困りですか~?」ヒョコ

悪臭ホームレス俺「だっ、誰だっ!?」

千夜「あぁ、私はこのお店の子達のお友達で~」

千夜「通りの裏から苦しげな声がしたから見に来たんです。怪しい者ではないのでご安心くださ~い♪」

悪臭ホームレス俺(いや、それってこの状況だと俺の方が使うべき台詞だろ…)


52 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:53:28.582 ID:f6/gU/L60.net
悪臭ホームレス俺「まぁいいや。ちょっとトラブってるんだ。悪ぃけど手ぇ引っ張ってくれや」

千夜「ええ。こー見えてけっこう力持ちなんですよ私♪」

千夜「じゃあ早速…よいしょ…よーいーしょ…」ギューッ

悪臭ホームレス俺「つーか鼻つまみながら片手で引っ張るのは失礼じゃねーかな…」

千夜「はぁ…はぁ…掛け声がよくないのかしら…」

悪臭ホームレス俺「いや、だからちゃんと両手使って引っ張ろうや」

千夜「おーえす…おーえす…」ギューッ

悪臭ホームレス俺(なんかズレた奴だなぁ…)


53 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/14(土) 23:59:58.862 ID:f6/gU/L60.net
リゼ「お客様、お身体の具合でも…」コンコン

悪臭ホームレス俺『うぎぎぎぎぃぃ…!もーちょいでぇ…!』

リゼ「…なんだ、頑張り中か。私の取り越し苦労だったかな」

千夜『…-エス』

ココア「待って、向こうから千夜ちゃんの声がしない?」

リゼ「千夜が?まさか…」

チノ「…いえ、気のせいではないようです」

千夜『…-エス…オー…エス』

ココア「え、SOSって聞こえるよ!」

リゼ「なんだと…!」

リゼ「おい千夜!お前もそこにいるのかっ!?」ドンドンッ


55 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/15(日) 00:08:07.464 ID:76LUm2cB0.net
千夜『あら、その声はリゼちゃん?こんばんは~』

悪臭ホームレス俺『やべっ!感づかれたか!』

リゼ「おい貴様あぁぁぁ!(千夜に)いったい何をしたあぁぁぁ!!」

千夜『え、ええっ…?何って、口で説明するのは難しいけれど…強いていえば引っ張ってるところかしら…』

リゼ「貴様あぁぁぁ!(千夜の)口ではとても言えない部分を引っ張るとは何事かあぁぁぁ!!」

悪臭ホームレス俺『ちょ…!なんかリゼちゃんキャラ変わるくらいキレてるから早く引っ張れって!』

ココア「千夜ちゃんの純潔が…!リゼちゃん、早く助けてあげて!」

リゼ「勿論だ。まかせてくれ!」

チノ「り、リゼさん…暴力は…」オロオロ


59 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/15(日) 00:15:12.382 ID:76LUm2cB0.net
悪臭ホームレス俺『はぁ…はぁ…が、頑張れ!もう少し…もう少しだから…』ギシギシ

千夜『…えす、おー、えすぅ~…』

ココア「千夜ちゃん!すぐに助けてあげるからねっ!」

悪臭ホームレス俺『(う゛っ…!やばい…ずっと腹が圧迫されてたから第二波が…!)』ゴロゴロゴロ

悪臭ホームレス俺『ちょ…やっぱタンマ!引っ張んのやめ…!』

千夜『お~~~え~~~すぅ~~~!』グイッ

悪臭ホームレス俺『んほおおおおぉぉぉぉ!!?』ズルズルズルッ

悪臭ホームレス俺『でっ…出りゅうううぅぅぅぅぅっ!!!』ブリリブリブリビチビチャァァァ


ココア「ち…千夜ちゃん!?千夜ちゃああぁぁぁん!」

リゼ「おのれええぇぇぇ!千夜の身体にいったい何を出しているんだぁぁぁ!?」

リゼ「もう許せん!ココアとチノは下がっていろ!ドアを蹴り破るっ!!」

チノ(お客さん…あなたはそんな人ではありませんよね…)ウルウル


61 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/15(日) 00:23:11.149 ID:76LUm2cB0.net
悪臭ホームレス俺「はぁ…はぁ…腹の中身を全部ぶちまけたおかげでなんとか脱出できた…」

悪臭ホームレス俺「嬢ちゃん、礼を言うぜ」

千夜「いえいえ。お力になれてよかったわぁ♪」

悪臭ホームレス俺「くく…おやおや、天井にまで俺の汚物が飛び散ってやがる」

悪臭ホームレス俺「さぞや掃除が大変だろう…ざまーみやがれ」

悪臭ホームレス俺「さぁて逃げろや逃げろ…あはははっ!」

悪臭ホームレス俺「ア──ハッハッハア────ッ!!」ダバダバダバ


リゼ「うおおおおおおおおおおおおおっ!!」バァァン!!!

リゼ「さぁ観念しろ!その不愉快な高笑いもそれまでだ!って…」


ココア・チノ・リゼ「これは…!」


64 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/15(日) 00:32:09.069 ID:76LUm2cB0.net
トイレに突入した時 私たちの目に飛び込んできたのはね

辺りいちめんに飛び散った汚泥と 開け放たれた窓から覗くまん丸お月さま

吹き込んだ夜風が頬を優しく撫でた時 姿を消したお客さんが何者だったのか分かった気がしたの

醜い外見も ひどい臭いも そんなのは全部見せかけで

チノちゃんの心のこもった接客と 千夜ちゃんに引っ張って貰った事で本来の姿を取り戻せたお客さんは

高らかな笑い声とともに あの小窓から天高く飛び立っていったんだって

そう それはまさに 幼い頃に見た超名作アニメ映画のワンシーンそのままで──


ココア「すごいよチノちゃん!」

ココア「きっとあのお客さん、名のある川の主とかそんなのだったんだよ!『よきかな~』ってやつだよぅ♪」

チノ「ぐぬぬぬぬぬ…!」ビキビキビキ

チノ「なんにもよくありませんっ!!」


次の日チノちゃんはパパさんの反対を押し切って『ホームレスお断り』の看板をお店の入口に大きく掲げましたとさ☆


~完~


65 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/15(日) 00:32:12.879 ID:mngkoxch0.net
やったぜ。


66 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/15(日) 00:33:41.596 ID:EtiH3d730.net
感動した


68 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/15(日) 00:50:30.185 ID:EmHvigA50.net
クソワロタ


69 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/15(日) 01:09:58.085 ID:s8olBt0A0.net
ひどい話だ


元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1447505248/


このエントリーをはてなブックマークに追加

 「ごちうさ」カテゴリの記事


Powered By 画RSS

コメントする



全ランキングを表示

Template Designed by DW99

アクセスランキング ブログパーツ ブログパーツ 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。