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剣士「剣を売るならソードオフ♪」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 01:36:35.53 ID:JSUc0qkmo
- 戦士「新しい剣が発売されるたび、それを買ってたら、かさばっちゃった」
戦士「どうすればいいかな?」
剣士「そういう時は“ソードオフ”に売るのが一番!」
戦士「ソードオフ?」
剣士「中古の剣を売買する店だよ。今流行ってるんだぜ」
戦士「へぇ~、初耳だな。行ってみようかな」
- 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 01:39:52.70 ID:JSUc0qkmo
- ― ソードオフ ―
戦士「ここがソードオフか」ガラッ
店員A「いらっしゃいませー!」
店員B「いらっしゃいませー!」
店員C「いらっしゃいませー!」
戦士「うわっ、すごいな! まるで国の兵隊じゃないか!」
剣士「ソードオフの教育は徹底してるからな」
- 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 01:42:28.72 ID:JSUc0qkmo
- 戦士「これらの剣を売りたいんですけど……」ガチャガチャ
店員A「全部で30本ですね」
店員A「お時間は20分ほどいただきます」
戦士「たった20分!? それだけでいいんだ!」
戦士「普通の店だと、一本売るだけでえらく時間かかるのに」
剣士「このスピーディさもソードオフのウリなのさ」
- 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 01:45:01.61 ID:JSUc0qkmo
- 剣士「しかも、査定が終わったら呼び出してくれるから」
剣士「受付でずっと突っ立ってることもないんだ」
戦士「普通の店だとずっと待ってなきゃならないのに、ありがたい話だな」
剣士「空き時間で店内を案内してやるよ」
戦士「へぇ~、中古の剣がいっぱい並んでるな」
- 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 01:48:37.73 ID:JSUc0qkmo
- 客「ふんっ! ふんっ!」ズバッズバッ
戦士「なにやってんだ、あれ」
剣士「“立ち斬り”だよ。店に置いてある竹や木なんかを試し斬りしてるんだ」
剣士「ここに置いてある剣は、ほとんどが試し斬り自由だからな」
戦士「へぇ~、これなら退屈しないな」
剣士「一日中ここで鍛錬していくなんて猛者もいるぐらいだ」
戦士「どうりで、みるからに貧乏そうな奴もいるわけだ」
剣士「ただし、売れ筋の剣は袋が被せられて、“立ち斬り禁止”になってることが多い」
戦士「しっかりしてるんだなぁ」
- 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 01:54:33.69 ID:JSUc0qkmo
- 戦士「剣には“10000G以上”のコーナーと“1000G”のコーナーがあるのか」
剣士「1000Gで売ってる剣は、あんまりキレイじゃないやつだな」
戦士「たしかに……どれも汚いし、ナマクラもいいとこだな」
戦士「――ん!?」
戦士「これ“魔剣サタンブレード”じゃん!」
剣士「え、そんなにすごい剣なのか?」
戦士「ああ、悪魔の王が鍛えたっていう知る人ぞ知る名剣だよ」
戦士「なるほど、1000Gのコーナーにはこういう掘り出し物もあるわけだな」
剣士「……」
- 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 01:56:38.26 ID:JSUc0qkmo
- 戦士「よぉし、オレもちょっくら“立ち斬り”してみるか」
戦士「よっ、ほっ、はっ!」スパパパッ
戦士「さっすがサタンブレード! 木や竹が面白いようにスパスパと斬れる!」
剣士「すごい切れ味だな……」
戦士「まったくだ! また今度来た時、売れ残ってたら買っていこうかな」
剣士「……ああ、そうした方がいい」
- 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 02:00:11.15 ID:JSUc0qkmo
- 店員A「番号札3番でお待ちの方、計算が終了しましたのでカウンターまでお越し下さい」
戦士「はやっ! もう終わったのか!」
剣士「だからいったろ? このスピーディさがソードオフのウリなんだって」
戦士(いったいいくらぐらいになってるかなぁ……)
戦士(10000Gぐらいになってりゃいいけど……)
- 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 02:03:49.66 ID:JSUc0qkmo
- 店員A「こちら30本で、3000Gになります」
戦士「……え?」
戦士「ちょ、ちょっと待って。いくらなんでも安すぎないか」
戦士「一本あたり100Gで買い取りって……」
店員A「3000Gです」
戦士(ええええ、どうしよう……。さすがにもったいない気がする……断ろうかなぁ)
- 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 02:06:12.21 ID:JSUc0qkmo
- 剣士「まあまあ、いいじゃないか」
剣士「いらない剣を処分できて、金も手に入るんだ。3000Gで十分じゃないか」
戦士「だけど……普通の店なら、もっと高く買い取ってもらえると思うぞ」
剣士「だけど、査定に時間もかかるぞ」
戦士「ううう……」
剣士「それに、どうせもう装備することもない剣だろ? ならいいじゃないか」
戦士「まあ……いわれてみれば、たしかにそうだな!」
- 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 02:08:59.13 ID:JSUc0qkmo
- 戦士「分かりました、3000Gでいいです」
店員A「では、こちらお売りいただいた剣の代金となります」
戦士「どうも」
店員A「またお売りいただける剣があれば、ぜひお持ち下さい!」
戦士「はい、そうします」
店員A「ありがとうございましたー!」
店員B「ありがとうございましたー!」
店員C「ありがとうございましたー!」
- 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 02:13:41.50 ID:JSUc0qkmo
- 戦士「剣士、ありがとう!」
戦士「かさばってた剣を処分できたし、3000Gゲットできたし、大満足だよ!」
剣士「喜んでもらえて嬉しいよ」
剣士「これからも、ソードオフをじゃんじゃん活用してくれよ!」
戦士「ああ、いい店を紹介してくれてありがとう! じゃあな!」
剣士「またな!」
- 14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 02:17:36.97 ID:JSUc0qkmo
- 剣士「――今日はいい剣を大量に仕入れることができた!」
剣士「一本あたり10000G以上の値札つけとけ! いいな!」
店員たち「はいっ!」
剣士「あと……1000Gのコーナーに魔剣なんたらブレードとかいうのがあった!」
剣士「俺には薄汚い剣にしか見えないが、かなりいい剣らしい」
剣士「誰か買いに来ないうちに、場所を移して10万Gぐらいの値札貼っとけ!」
店員たち「分かりました、店長!」
剣士「クックック、今日もソードオフは大繁盛だぜ!」
おわり
- 15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 02:30:59.06 ID:cZBLx6XfO
- まじか◯◯◯オフ最低だな
- 16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 02:59:47.89 ID:UiETJGaho
- 店舗によってはちゃんと値段付けてくれるところもあるから……
まぁ大概が二束三文だがな!

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