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真姫(8)「サンタさんにプレゼントをお願いするの!」

1 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:17:17.60 ID:nW44hxVR.net
真姫(8)「あのね!私サンタさんにね!」

真姫父「うんうん」

真姫(8)「トナカイさんをお願いするの!」

真姫父「う…ん…?」

真姫(8)「あのね!トナカイさんてね!お空を飛べるの!」

真姫(8)「それでね!トナカイさんとね!お空を旅行するの!」

真姫父「う、うん…」




2 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:22:07.12 ID:nW44hxVR.net
真姫「それでクリスマスの朝に枕元に置いてあったのはトナカイのぬいぐるみだったわ」

凛「そ、そうなのかにゃー」

真姫「あの時、サンタさんにも限界があるということを思い知ったのよね」

真姫「…今思えば相当無茶な注文だったわ」

凛「ところでどこを旅行する気だったの?」

真姫「…長野」

凛「え?」

真姫「…だから、長野、よ」

真姫「当時スキーのCMを見て行きたくなったのよ」

凛「…ふーん」

真姫「な、何よ」

凛「真姫ちゃんは可愛いにゃー」

真姫「な、どうしてそうなるのよ!?」


4 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:26:55.02 ID:nW44hxVR.net
真姫(12)「パパ、サンタさんってどこからくるの?」

真姫父「さ、寒い国からだよ」

真姫(12)「ロシア?ノルウェー?それともカナダ?」

真姫父「さ、さぁ、細かいことは覚えてないなぁ…ところで今年は何をお願いするのかな?」

真姫(12)「そうね、今年は天体望遠鏡が欲しいわ!」


凛「4年経って現実的になったんだね…」

真姫「…それがそうでもないのよね」

凛「?」

真姫「私が当時想像してたのは大学や博物館にあるような大きいサイズの望遠鏡だったのよ」

凛「あー…うん」

真姫「当時の私はプレゼントを貰って初めて一般的な望遠鏡のサイズを知ったのよ」


5 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:32:29.17 ID:nW44hxVR.net
真姫「そういえばお姉ちゃんか妹が欲しいって頼んだこともあったわ」

凛「…それはどうなったの?」

真姫「どうだったかしら、確かトナカイよりも昔のことだった気がするし、よく覚えてないわ」

真姫「でも、今の私には少なくとも姉妹はいないから駄目だったんでしょうね」

凛「(そりゃそうにゃー)」


6 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:48:51.89 ID:nW44hxVR.net
真姫「年々プレゼントを貰っていた私はあることに気づいた」

凛「(真姫ちゃん、まさか本当はサンタさんの正体に気づいて…)」

真姫「もしかするとサンタさんは…」

真姫「そんなにプレゼントの予算がないんじゃないかってことに!」

凛「(そんなことはなかった!)」


7 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:59:18.43 ID:nW44hxVR.net
真姫「それはそうよね、だってサンタさんは世界中の子供達のプレゼントを買っているんだもの!」

真姫「とんでもない大富豪がスポンサーについてない限りありえないわ!」


9 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:03:22.71 ID:nW44hxVR.net
真姫「さらにネットを調べると色んなことが出てきたわ」

真姫「サンタ株式会社説、サンタ宇宙人説、サンタ世界連合説、サンタのスポンサーはあの有名なコーラ会社説、トナカイ生物兵器説…興味深い話ばかりだったわ!」

凛「(それでなんでバレないかなー)」

真姫「そこで私はあることを実行することにしたわ」

凛「え? 何を?」

真姫「サンタさんの捕獲作戦をよ!」

凛「」


10 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:07:28.86 ID:nW44hxVR.net
真姫「サンタさんのことを知りたければサンタさんに聞けばいい!」

真姫「そんな簡単なことにどうして今まで気付かなかったのかしら!」

真姫「そのためにも今日の捕獲作戦は成功が絶対よ!」

真姫「頼んだわよ!みんな!」

凛「…」

花陽「お、おー…」

真姫「…なんで2人しかいないのかしら」

凛「考えてみればわかると思うけど…」

真姫「まぁいいわ、とにかく作戦決行よ!」


11 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:10:55.35 ID:nW44hxVR.net
真姫「…もう1時ね」

花陽「もうクリスマスになっちゃったね…」

真姫「おかしいわね、前はもっと早くに来たのに…」

凛「え? サンタさんと会ったことあるの!?」

真姫「ちらっと見ただけだけどね」

真姫「でもその時は眠気の方が勝って結局眠っちゃったのよ」

花陽「どんな感じだったか覚えてるかな?」

真姫「とにかく大きかったわ」

凛「大きい?」

真姫「えぇ、その窓と同じ位の肩幅だったわ」

花陽「(…、ねぇ、凛ちゃん)」

凛「(うん…サンタさんって真姫ちゃんのお父さんなのかなーって思ってたけど…)」

花陽「(真姫ちゃんのお父さんそれなりに背はあるけどそこまで大きいって感じじゃないもんね)」


12 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:16:18.74 ID:nW44hxVR.net
凛「もう2時だよー?」

花陽「…」

真姫「花陽が寝ちゃったわ…」

凛「…もしかするとこないかも」

真姫「え?」

凛「だって凛達もう高校生だよ?」

真姫「そ、そうね」

凛「子供、って年齢かどうかは微妙だよ?」

真姫「た、確かにそうね…」

凛「それと、プレゼントはお願いしたの?」

真姫「…そういえば…してない」

真姫「特に欲しいものもなかったし、捕獲することばかり考えててそっちのことは全く考えてなかったわ…」

凛「だったらこないと思うにゃー」

真姫「…そうね」

凛「凛はもう寝るけど、どうする?」

真姫「…そうね、もう眠りましょ」


13 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:21:55.68 ID:nW44hxVR.net
真姫「(今年はサンタさんこないのね…)」

真姫「(毎年来てたからなんか寂しいわね…)」

真姫「(…)」

真姫「(あれ…なんで…)」

真姫「(やだ…涙が…)」

バタンッ

??「いやー、寒いわねー」

真姫「!?」

??「しっかし、こんな美少女に不法侵入してプレゼント置いてこいってどんなお願いよ…まったく」

真姫「(これは、ま、まさか…サンタさん!?)」

??「これでいいわね、それじゃ…」

真姫「ま、待って!」

??「え?」

真姫「え?」


14 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:25:36.04 ID:nW44hxVR.net
真姫「あれ…にこ…ちゃん…?」

にこ「ま、真姫ちゃん…」

真姫「にこちゃんがサンタさん…?」

にこ「え、いや、その、これは…えっと…」

真姫「…」

にこ「…さっき大柄なおじさんに頼まれたのよ、イブを過ぎた頃位にここにプレゼントを置いてくれ、って」

真姫「え?」

にこ「怪しいとは思ったわよ、いきなり人の家に入ってくるし、真姫ちゃんの家の窓は開いてるから大丈夫とか言ってくるし」

真姫「…」


15 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:29:18.35 ID:nW44hxVR.net
真姫(6)「パパー、私クリスマスプレゼント決まったのー」

真姫父「ふふっ、何かなー?」

真姫「(どうして今こんなことを思い出しているのかしら)」

真姫(6)「えっとね、お姉ちゃん!」

真姫父「え?」

真姫(6)「優しくて、可愛くて、頼れるお姉ちゃんが欲しいの!」

真姫「(どうして…こんなこと…!)」


16 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:32:40.28 ID:nW44hxVR.net
にこ「、真姫ちゃん」

真姫「え?」

にこ「」

ぎゅっ

にこ「涙、出てるわよ」

真姫「……っ!」

真姫「…今、思い出した…」

真姫「私、小さい頃お姉ちゃんが欲しかったの」

にこ「うん」

真姫「でもね、駄目だったの」

にこ「うん」

真姫「その時はショックだった」

真姫「サンタさんにも用意できないものはあるんだ、って初めて思ったの」

真姫「多分、トナカイよりも前に、ね」

にこ「そう…」


17 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:38:10.58 ID:nW44hxVR.net
真姫「私が今年プレゼントを頼まなかったのは、」

真姫「プレゼントがいらなかったからなのかも」

にこ「…そうなの?」

真姫「だって今の私には…μ'sのみんながいるから」

にこ「…そう…」

真姫「…照れてる?」

にこ「て、照れてないわよ」

真姫「うそ、顔赤いじゃない」

にこ「これは…寒いからよ…」

真姫「もう、素直じゃないわね…」


18 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:41:44.23 ID:nW44hxVR.net
真姫「そういえばどうやってここまできたのよ、ここ2階よ?」

にこ「えーっと、窓の外に…」

真姫「外?」

真姫「…何よ、何もないじゃない」

にこ「え、確か縄ばしごがあって…」

にこ「…ないわね」

真姫「…どうやって帰るつもり…」

シャン、シャン、シャン、シャン…

真姫「何これ、鈴の音…?」

にこ「真姫ちゃん…上…」

真姫「上…?」

真姫「あ…」


19 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:47:04.80 ID:nW44hxVR.net
真姫(7)「サンタさんってどうやってみんなにプレゼントを配るの?」

真姫父「ソリに乗ってトナカイさんに引いて貰うんだよ、それで空を飛ぶんだ」

真姫(7)「空を飛べるの!?」

真姫父「そうだよ」

真姫(7)「ふーん…」


真姫「…サンタさんだ…」

にこ「空…飛んでるわね…」

真姫「えぇ…」

にこ「…本当にいたのね…」

真姫「当たり前よ…」

真姫「だってあの人は毎年プレゼントを届けにきてくれるんだから」


20 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:50:40.73 ID:nW44hxVR.net
にこ「ところでプレゼントってなんだったのよ」

真姫「これ…チケットね、2枚あるわ」

真姫「…」

にこ「何のチケットよ?」

真姫「…スキー場」

にこ「スキー場? どこのよ?」

真姫「…長野」

にこ「…なんで長野なのよ、サンタなんだから外国のどこかじゃないの?」

真姫「…まぁ、色々あるのよ」


21 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:54:51.95 ID:nW44hxVR.net
真姫「そういえば…」

にこ「? 何よ?」

真姫「10年越しで叶ったことになるのかしら」

にこ「何がよ?」

真姫「ううん、何でもないわ」

真姫「(優しくて、可愛くて、頼もしいお姉ちゃん)」

真姫「まぁ、背はちっちゃいけどね」

にこ「ぬわぁにぃよー!」

真姫「ふふっ、何でもないわ」

真姫「にこちゃん、メリークリスマス」

真姫「これからも…よろしくね」

おわり


30 : 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/12/30(水) 01:09:56.98 ID:aGQQDs++.net
ほっこりした


元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1451391437/


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