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真姫「連れて行ってあげるわ」
- 1 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:11:52.04 ID:GZ/SYSgv.net
- ことり「えっ?」
真姫「だから・・・美味しいお店に連れて行ってあげるって言ってるのよ!」
ことり「いいの?行きたい!」
真姫「この真姫ちゃんに感謝してよね」
ことり「いつ連れて行ってもらえるのかな?」ワクワク
真姫「そうね・・・ちょうど明日は土曜日だし、学校前に集合でいいかしら?」
ことり「は~い♪」
- 2 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:12:46.61 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~~
ことり「お待たせ、真姫ちゃん!」
真姫「おはよう、ことり」
ことり「まだことりと真姫ちゃんだけなんだね」
ことり「みんなお寝坊さんなのかなぁ?」
真姫「今日は二人だけよ」
ことり「・・・へっ?」
真姫「だ、だから!今日はことりしか誘ってないって言ってるのよ!」
ことり「そ、そうだったんだぁ。ことり、てっきりみんなで行くのかと思ってたよぉ」
真姫「二人じゃ・・・嫌だったかしら?」
ことり「そんなことないよ!」
真姫「そう・・・じゃあ行きましょう」
ことり「うん」 - 4 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:13:39.49 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「どう?美味しそうでしょ?」
ことり「うわぁすごい美味しそう!」
真姫「この店は指定席なのよ、予約してあるから・・・こっちよ」
ことり「指定席?何だかすごいね」
真姫「はい、メニュー」
ことり「うん、ありがと」
ことり「・・・!?」
ことり(た、高い・・・何これ、高級店ってやつなの・・・?)
ことり「え、えっと・・・」
真姫「何でも頼んでいいわよ」 - 5 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:14:19.54 ID:GZ/SYSgv.net
- ことり「じゃ、じゃあ~ことりはこれにしようかなぁ・・・あははっ」
真姫「どれ?」
真姫「・・・それ、一番安いやつじゃない」
ことり「ことり、あんまりお金持ってなくて・・・」
真姫「今日は私が奢ってあげるんだから、もっと良い料理を注文しなさい」
ことり「えぇっ!?い、いいよそんなの!」
真姫「何よ、私の料理が食べれないって言いたいの?」
ことり「そ、そうじゃなくってぇ・・・」
真姫「お金ならたくさん持ってきたのよ、だから奢らせて」
ことり「で、でもぉ・・・」 - 7 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:14:58.95 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~~
ことり(結局奢ってもらっちゃった・・・)
真姫「ことり・・・その、どうだった?」
ことり「えっ?うん、とっても美味しかったよ!」
真姫「そう・・・ならよかったわ」
真姫「また行きましょ」
ことり「あははっ・・・お金があるときに・・・ね?」
真姫「私が奢ってあげるから気にしなくていいわ」
ことり「それはダメだよ!」
真姫「じゃあねことり、今日はありがとう」
ことり「う、うん。ことりこそありがとう」
ことり(下級生に奢ってもらったなんて・・・海未ちゃんにバレたら怒られちゃうよね・・・)
ことり(それにしても・・・ハンバーグが1万円もするなんて・・・)
ことり「・・・美味しかったけどいろんな意味で食べずらかったよぉ・・・」 - 8 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:15:50.91 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
真姫「ことり、ちょっといいかしら?」
ことり「真姫ちゃんどうかしたの?」
真姫「じつはことりが好きそうな洋服屋さんを見つけたのよ」
ことり「えっ?そうなの!?」
真姫「それで、今度連れて行ってあげたいなと思ってるんだけど」
ことり「うん!行きたい!」
真姫「よかった、じゃあ明日の放課後に行きましょ」
ことり「でも明日って練習があったよね?」
真姫「明日は練習はナシって言ってたじゃない」
ことり「あれ?そうだったっけ?」
真姫「とにかく、明日ね」
ことり「はぁい!」 - 10 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:17:07.71 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
真姫「お待たせ、行きましょう」
ことり「案内よろしくお願いします♪」
真姫「この真姫ちゃんに任せなさい」
真姫「着いたわよ」
ことり「こんなところにお洋服屋さんがあったなんて知らなかったよぉ」
真姫「早く入りましょ」
ことり「うん!」 - 11 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:17:59.66 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
真姫「どう?ことりが好きそうな服ばかりでしょ?」
ことり「うわぁ!すごいよ真姫ちゃん!」
ことり「ことりの好みにぴったりな服ばかり!」
真姫「そう、それならよかったわ」
ことり「これとか可愛い~♪買っちゃおっと!」
ことり「お値段は・・・!?」
ことり(14万!?えっ嘘!?)
真姫「・・・ことり、どうしたのよ?」
ことり「あっ、ううん。ちょっとことりには手が届かない値段だったから・・・あははっ」 - 13 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:18:38.56 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「でもその服、欲しいんでしょ?」
ことり「さすがにお金がないから・・・諦めるよぉ・・・」
真姫「・・・その服、ちょっと貸して」
ことり「へっ?う、うん」
真姫「ありがと・・・」
真姫「店員さん、この服を買うわ」
ことり「えっ?ちょっと真姫ちゃん!?」
真姫「いいのよ、私からのプレゼントだと思って」
ことり「そ、そんな大金さすがに奢ってもらうわけにはいかないよ!」
真姫「もう買っちゃったわ。はい、これ」
ことり「でも・・・さすがに着れないよ・・・」
真姫「いいの、私はことりに着てほしいわ」
ことり「ま、真姫ちゃん・・・」
真姫「さっ、帰りましょ」
ことり「う、うん・・・」 - 14 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:19:24.75 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
真姫「ことり、ちょっと来て」
ことり「どうしたの?」
真姫「・・・これ、あげるわ」
ことり「えっ!?いきなり何!?」
真姫「いつもことりにはお世話になってるから、受け取って」
ことり「えっと・・・開けていい?」
真姫「うん、いいわよ」
ことり「これ、イヤリング・・・?」
真姫「そうよ」 - 15 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:20:23.75 ID:GZ/SYSgv.net
- ことり「で、でもこれも高いやつなんじゃ・・・」
真姫「10万円よ」
ことり「ぴぃっ!?」
真姫「付けてみてよ」
ことり「だ、ダメだよ!真姫ちゃん、受け取れない!」
真姫「どうして?私はことりに付けてほしいの」
ことり「真姫ちゃん、最近ことりにお金を使いすぎだよ・・・」
真姫「私のお金をどう使おうと勝手でしょ」
ことり「そ、それはそうだけど・・・」
真姫「・・・」 - 16 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:21:04.98 ID:GZ/SYSgv.net
- ことり「・・・じゃあ、もらうね・・・?」
真姫「えぇっ、遠慮しないでいいわ」
ことり「えっと、ありがとう・・・」
真姫「ふふん」
真姫「それと・・・」
ことり「んっ・・・?」
真姫「私が買ってあげた服もちゃんと着てね」
真姫「使わないと意味がないもの」 - 18 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:21:52.21 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
真姫「ことり、いいかしら」
ことり「真姫ちゃん?」
真姫「あなた、靴が欲しいって言っていたわね」
ことり「えっ?うん、そうだけど」
真姫「買ってきてあげたわ」
ことり「えぇっ!?」
真姫「履いてみてよ」
ことり「う、うん・・・」
真姫「どう?履き心地は」
ことり「すごく良いかも・・・」
真姫「そう、よかったわ」 - 19 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:23:11.23 ID:GZ/SYSgv.net
- ことり「でも、これも高いんだよね・・・?」
真姫「そうね、20万ぐらいだったかしら」
ことり「も、もらえないよ・・・」
真姫「オーダーメイドで作ったのよ?それ」
真姫「ことりの足のサイズに合わせて作ったの」
真姫「もらってくれないなら捨てるしかないわね」
ことり「す、捨てるなんてもったいないよ!」
真姫「そう思うならもらってちょうだい」
ことり「で、でも・・・」
真姫「・・・」
ことり「あ、ありがとう・・・」 - 20 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:23:58.66 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
真姫「ことり、お待たせ」
ことり「今日も・・・2人?」
真姫「そうよ、でも今日は何処にも行く気はないわ」
ことり「じゃあ、どうしてことりを呼んだの・・・?」
真姫「聞いてみたかったのよ」
ことり「何を?」
真姫「私のあげたプレゼントを使っている気分を」
ことり「えっ・・・?」 - 21 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:25:02.41 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「どう?お金をたくさん使っているような気分は」
ことり「な、なにが言いたいの・・・?」
真姫「今のことり、輝いてるわよ」
真姫「高級料理を食べて、高級な服を着て・・・」
真姫「高級なアクセサリーをつけて、高級な靴を履いて・・・」
真姫「ようやく私にふさわしい相手になってくれたわね」
ことり「い、言っている意味がわからないよ・・・」
真姫「ことり、私の女になりなさい」
ことり「えっ・・・」 - 22 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:25:40.92 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「私はね、パートナーを探していたの。男でも女でもどっちでもいいわ」
真姫「でもね、私はお金持ちでエリートなのよ、頭も良いしアイドルとしての美貌もある」
真姫「そう、この真姫ちゃんにふさわしい相手はなかなかいないのよ。いくら探しても」
ことり「そ、そんなこと・・・」
真姫「私は愛されたい願望も愛したい願望もあった。でもそれにふさわしい相手はいない」
真姫「そこで私は考えたのよ。いないなら作ればいいって」
ことり「それで・・・ことりにこんなに貢いで・・・」
真姫「そうよ、ことりは頭は悪くないし、アイドルとしての出来も容姿も・・・手先の器用さも私には許容範囲だったわ」
真姫「それに何より、私の好みだった」 - 23 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:26:33.17 ID:GZ/SYSgv.net
- ことり「・・・」
真姫「でもただ一つ、あなたにもあったのよ。私の相手となるのにふさわしくない一面が」
真姫「それはお金、すなわち富・・・ことりの裕福度は私には到底及ばないと思った」
真姫「私に限りなくふさわしい相手、私に限りなく釣り合っている相手・・・でもそんなあなたに唯一足りない面、それが裕福度」
真姫「だから私があなたにお金を・・・いえ、富を分け与えた」
ことり「だから・・・ことりに高いお洋服や料理を貢いだってこと・・・?」
真姫「そうよ、そしてあなたは今・・・高い料理を食べて高い装飾で身をまとっている」
真姫「ようやくあなたは私にふさわしい相手になったのよ」
ことり「・・・」
真姫「さっ、ことり。この真姫ちゃんとお付き合いしてちょうだい」
真姫「二人で一緒に幸せになりましょ?」
ことり「・・・嫌だよ」 - 24 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:27:21.01 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「・・・どうして」
ことり「・・・おかしいから」
真姫「何がおかしいのよ」
ことり「・・・こんなの間違っているよ」
真姫「・・・」
ことり「真姫ちゃんはことりを愛してくれていないもん」
真姫「愛してるわよ、愛しているからそんなに貢いだのよ」
ことり「ちがうよ!」
真姫「・・・はぁっ、何がちがうのよ」
ことり「真姫ちゃんは本当のことりを見てくれていない・・・」
ことり「ことりを育成して・・・ことりを着せ替えて楽しんでいるだけ」
真姫「そんなことないわ、私はちゃんとことりを見ているもの」
真姫「それに、好きじゃなかったら告白なんてしないわよ」
ことり「・・・」 - 25 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:28:03.54 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「ことり、私とお付き合いして」
ことり「お断りするよ・・・」
真姫「・・・そう」
ことり「・・・もらった服も・・・アクセサリーも靴も・・・全て返す」
真姫「・・・」
真姫「いいわよ、返さなくて」
ことり「ううん、返す」
真姫「いらないわ」
ことり「返さないと、真姫ちゃんは学習しないもん」
真姫「・・・どういう意味よ」
ことり「真姫ちゃんは買えるものと買えないものの区別がついていない」
ことり「だから返す」 - 26 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:28:40.00 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「・・・」
真姫「いらないなら捨てておきなさい、返されても困るわよ」
ことり「真姫ちゃん・・・」
真姫「じゃあね、ことり。私はもう行くわ」
ことり「・・・次は絵里ちゃん?それとも海未ちゃん?」
真姫「さぁ、どうかしら」
ことり「真姫ちゃんがどうしようがことりは文句は言わない」
真姫「それなら助かるわ」
ことり「でもね、真姫ちゃんはまた失敗する」
真姫「・・・」
ことり「真姫ちゃん・・・いくらお金を持っていたとしても・・・」
ことり「お金で人の気持ちは買えないんだよ・・・?」
真姫「・・・」
真姫「さようなら、ことり」 - 27 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:29:28.78 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
ことり「・・・」
穂乃果「ことりちゃん、大丈夫?」
海未「なんだか最近、元気がないように見えますが」
ことり「えっ?ううん、大丈夫だよ」
真姫「・・・」
ことり「・・・」
真姫「ことり、ちょっといいかしら?」
ことり「・・・うん」
真姫「じゃあ穂乃果、海未。ことりは借りて行くわね」
穂乃果「え?うん、また明日!」
海未「二人で行ってしまいましたね」
穂乃果「何かあったのかなぁ・・・?」
穂乃果「それにことりちゃん、何だか雰囲気がいつも通りに戻ったよねぇ」
海未「いつも通りとは?」
穂乃果「ほらっ、ちょっと前は高そうな服とか着てたけど、今は着てこなくなったし」
海未「言われてみれば、そうですね」
穂乃果「うーん、よくわかんないね」 - 28 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:30:10.21 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
ことり「真姫ちゃん、用事は何?」
真姫「別に何もないわ。好きな人と一緒に帰りたかっただけ」
ことり「ことりは真姫ちゃんのこと好きじゃないよ」
真姫「そこまではっきり言わなくてもいいじゃない」
ことり「・・・」
真姫「少し公園でお話ししましょ」
ことり「・・・少しだけね」 - 29 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:31:10.68 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
真姫「そろそろ帰る?」
ことり「うん、帰ろう」
真姫「・・・最後にこれだけ言わせて」
ことり「何?」
真姫「ことりが言っていたこと、少しわかった気がするわ」
ことり「・・・」
真姫「お金で買えないもののことね」
ことり「真姫ちゃんにふさわしい相手、現れたらいいね」
真姫「すぐ隣にいるけど」
ことり「いないよ」
真姫「そう」
真姫「じゃあまたね、ことり」
ことり「うん、バイバイ」
ことり「・・・」
キキー
ことり「えっ・・・?」
グシャッ
真姫「・・・?」
真姫「こ・・・」
真姫「ことり!!!!!」 - 30 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:32:07.02 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
ダダッ
ガチャッ
穂乃果「ことりちゃん!」
海未「ことり!」
絵里「大丈夫なの!?」
真姫「みんな、少し静かにしてあげて」
花陽「で、でも!」
真姫「・・・大丈夫、パパがちゃんと手術してくれたわ」
真姫「命は助かった・・・けど」
真姫「後遺症は・・・残るらしいわ・・・」
凛「う、嘘・・・だよね・・・?」
希「ことりちゃん・・・」 - 31 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:32:35.26 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「・・・ことりには私がついておくから、今日はみんな帰ってあげて」
にこ「帰れるわけないでしょ!」
真姫「ことりの気持ちも考えてあげてよ!」
にこ「っ・・・」
絵里「にこ・・・」
真姫「ここは私の病院なの、だから私が付きっきりで見ておくから、安心して」
真姫「ことりの状況は随時報告するわ」
穂乃果「・・・みんな、今日は真姫ちゃんに任せて帰ろう」
海未「穂乃果・・・そうですね、真姫。また連絡をお願いします」
真姫「うん、わかった」
ガチャッ
バタン - 32 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:33:10.63 ID:GZ/SYSgv.net
- ~~~
ことり「う・・・っん・・・」
真姫「ことり!?気が付いたのね!」
ことり「こ、ここは・・・」
真姫「私の病院よ」
ことり「病院・・・?」
真姫「・・・公園から帰るとき、信号無視の車に轢かれたのよ・・・」
ことり「あっ・・・そういえば・・・あの時・・・」
真姫「本当に・・・心配したんだから・・・」
ことり「真姫ちゃんが・・・助けてくれたの・・・?」
真姫「当たり前よ・・・急いで車を呼んでパパの病院に運んでもらったの」
真姫「命の危険があったから・・・さっきあなたは緊急手術をして・・・」
真姫「でも・・・本当によかった・・・」 - 33 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:34:01.88 ID:GZ/SYSgv.net
- ことり「そっか・・・真姫ちゃん、ありがとう・・・」
真姫「死んだら許さないところだったわよ・・・」
ことり「えへへっ、真姫ちゃん・・・だけなんだね」
真姫「みんなはさっき来ていたけど、帰ったわ」
ことり「そっか・・・真姫ちゃんも帰っていいよ?ありがとう、ことりが目覚めるまでいてくれて・・・」
真姫「ばか・・・帰るわけないでしょ・・・一人になんてさせないわ」
ことり「どうして・・・?」
真姫「好きな人を寂しがらせるなんて私にはできないわよ」
ことり「あははっ・・・ことりの気持ち、ばれちゃってたんだね」
真姫「ことりが寂しがり屋のことぐらい、知っているに決まっているじゃない」
ことり「ありがと、真姫ちゃん・・・」 - 34 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:34:40.91 ID:GZ/SYSgv.net
- ことり「・・・ねぇ、真姫ちゃん」
真姫「・・・何?」
ことり「じつはね、さっきから・・・」
ことり「動かないの・・・右半分が・・・」
真姫「えっ・・・」
ことり「困ったよぉ・・・右手も右足も、言うことを聞いてくれなくて・・・」
ことり「もぅ・・・動かないままなのかなぁ・・・うぅっ・・・」
ことり「うぇっ・・・ヒッグ・・・うえぇぇん・・・」
真姫「ことり・・・」
ギュッ
ことり「真姫・・・ちゃん・・・?」 - 35 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:35:12.10 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「大丈夫、私がついているから」
ことり「・・・」
真姫「私がことりの右半身になってあげる」
ことり「えっ・・・」
真姫「だからもう、泣かないで・・・ずっと一緒にいてあげるから・・・」
ことり「真姫・・・ちゃん・・・」
真姫「それに、リハビリで治るかもしれないわ。まだ諦めるのは早いわよ・・・」
ことり「・・・うん、そうだね・・・」
真姫「好きな人が泣いている姿は、もう見たくないわ」
ことり「・・・ありがとう・・・真姫ちゃん」 - 36 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:35:47.24 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「・・・」
ことり「・・・ねぇ、真姫ちゃん」
真姫「・・・何?」
ことり「真姫ちゃんの好きな人って・・・誰なの?」
真姫「ずっと言ってるはずよ・・・」
ことり「・・・今のことりは前のことりとは違うんだよ?」
真姫「ことりはことりよ・・・」
ことり「今のことりは真姫ちゃんの相手にふさわしくないよ・・・?」
ことり「怪我もしてる・・・一生介護される生活になるのかもしれないんだよ・・・?」
ことり「そんなことりがふさわしいと思うの・・・?」
真姫「・・・ふさわしくはないわ」
真姫「でも・・・」
真姫「もう、ふさわしいとかどうでもいいのよ」
真姫「私はことりが好き。富とかそんなもの関係なかったわ」
真姫「お金で買えないものってこういうことだったのね」 - 37 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:36:41.53 ID:GZ/SYSgv.net
- ことり「真姫ちゃん・・・」
真姫「ことり・・・」
ことり「・・・伝えたいことがあるの」
真姫「・・・何?」
ことり「ことりとずっと一緒にいてください」
真姫「・・・」
真姫「もちろんよ、ことり」
ことり「真姫ちゃん・・・」
ことり「目、閉じて・・・」
真姫「・・・こう?」
ことり「うん・・・」
チュッ
真姫「・・・んっ」
ことり「・・・ぷはっ」
- 38 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:37:30.01 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「・・・甘いキスね」
ことり「えへへっ・・・真姫ちゃんとの初めてのキスだもん」
真姫「初めてのキスは甘いって言いたいの?」
ことり「そういうことにしておきます♪」
真姫「なによそれ、イミワカンナイ」
真姫「はぁっ・・・ちょっと外の空気吸ってくるわね」
ことり「あっ、真姫ちゃんもしかして照れてるの?」
真姫「照れてないわよ!//」
ことり「冗談だよぉ!」
真姫「もぅ・・・すぐ戻ってくるからおとなしく待っててね」
ことり「はぁい!」
ガチャッ - 39 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:38:06.98 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「ふぅっ・・・」
「あれでよかったの?」
真姫「えぇ、良い感じに後遺症まで残っているわ」
真姫「これ、今回の報酬」
「・・・女を轢かせて10万はさすがにないでしょ」
真姫「ふふっ、冗談よ。これでいいかしら?」
「んっ、数えるからちょっと待ってて」
真姫「ごまかしたりしないわよ」
「100枚・・・うん、オッケー。またいつでも依頼は聞くからね」
真姫「えぇっ、じゃあね」
「ばいばーい」 - 40 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:39:27.84 ID:GZ/SYSgv.net
- 真姫「・・・」
真姫「・・・あはっ」
真姫「あははははははははははっ!」
真姫「ことりには・・・教えないでおこうかしら」
真姫「人の気持ちはお金で買えるってこと」
ガチャッ
ことり「真姫ちゃん、お帰りなさい!」
真姫「ただいま、待たせてごめんね?」
ことり「ううん、大丈夫だよぉ!」
真姫「そう、ならお話ししましょうか」
真姫「私の大好きなことり」
おしまい - 41 : 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:40:21.12 ID:ZHcAamp4.net
- こわっ
- 44 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 09:58:17.75 ID:FsuwjD5T.net
- 怖いけどおもしろかった!
- 56 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:45:21.24 ID:0VbqPZuI.net
- おつ
まきちゃんこわいな

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