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サシャ「友達になりましょう」
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:22:59.21 ID:XSqAzWJu0
- ユミル「いやだよ」
アニ「いやだね」
ミカサ「トモダチ?」
サシャ「ええ!?」
- 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:24:12.67 ID:XSqAzWJu0
- ユミル「クリスタがいればいい」
アニ「いらない」
ミカサ「トモダチってなに?」
ユミル「用はそんだけか?帰るぞ」
アニ「帰るよ?」
サシャ「ああ、待って待ってください」
ミカサ「待とう、二人も待って」
ユミル「・・・」チラッ
アニ「・・・」チラッ
ユミル「仕方ねえなあ」
アニ「早くしてよ」
サシャ「えっああ、ありがとうございます」 - 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:25:29.80 ID:XSqAzWJu0
- サシャ「みんな友達いらないんですか!?」
ユミル「うるせーな。なんで私達を呼んだんだよ」
サシャ「えっと」
アニ「この人選ってことだよ」
サシャ「それはですね」
ミカサ「無口そう?」
アニ「・・・そうなの?」
ユミル「違うだろ。なあどうなんだよ?」
サシャ「ですから・・・」
サシャ「友達がいなそうだからです」 - 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:26:44.90 ID:XSqAzWJu0
- アニ「・・・」
ユミル「・・・」
ミカサ「どうしたの?いないからどうなの?」
サシャ「友達って家族以外に親しい人のことですよ」
ミカサ「ああそれなら」
ミカサ「必要ない」
ユミル「いやいや」
アニ「あんたちょっとおかしいよ」
サシャ「そうですよ」
ミカサ「そう?みんなそんな風には見えないから」
アニ「バカにしないでくれる」
ユミル「しないでくれよ」
アニ「あっそういう意味なの?」
ユミル「えっ?」
サシャ「とにかく、皆さん友達になりたいですよね?」
サシャ「はいっ手を上げてくださーい」
「・・・」
サシャ「あぁ」 - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:28:15.13 ID:XSqAzWJu0
- ミカサ「サシャ駄目。この人たちはきっと駄目人間」
アニ「はぁ?」
ユミル「お前も手を上げてないだろ」
ミカサ「私も駄目人間?」
ユミル「おい」
アニ「ねえサシャはなんで?」
サシャ「駄目人間?」
アニ「違うよ」
サシャ「えっと、私は変なイメージがついてしまって」
サシャ「なんか距離を置かれているような」 - 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:35:58.93 ID:XSqAzWJu0
- ミカサ「仕方ない」
サシャ「いやミカサにも多少責任があるんですが」
ミカサ「えっ?どんなこと?」
サシャ「もういいんですが」
アニ「あんたひどいね」
ユミル「責任とれよ」
ミカサ「うーん・・・では」
ミカサ「私が、いや私達がもちろんサシャも含め」
サシャ「はい!(みんな友達になってくれるのですね)」
ミカサ「誰が一番早く友達を早く作れるか勝負しよう」
ミカサ「責任をとって私が進行しよう」
サシャ「へっ?」
アニ「ええっ?」
ユミル「本気か?」
サシャ「あのー」
ミカサ「自信ない?」
- 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:37:31.95 ID:XSqAzWJu0
- アニ「自信とかそういうんじゃなくて」
ミカサ「自信ない?」
ユミル「なっないわけねーよ」
ミカサ「じゃ頑張ろう」
アニ「ほんとに?」
ミカサ「報告は都度行うように」
ミカサ「以上。なにか質問は?」
ユミル「勝者には?」
ミカサ「それはそれは素敵なものを」
サシャ「いま考えてますか?」
アニ「ほんとにやるの?」
ユミル「うん?まあな」
サシャ「私はっ」
ミカサ「解散」
ユミル「お前何も考えてないだろ」 - 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:38:53.48 ID:XSqAzWJu0
- ミカサ「どうユミル?」
ユミル「うるせー」
ミカサ「アニは?」
アニ「なにが?」
ミカサ「それはもちろ アニ「いいから」
サシャ「仲良くしましょうよー」
ミカサ「なんで出来ないの?先生とても心配」
ユミル「先生だったか?お前」
サシャ「せんせー、だれが一番かなんてやめましょうよ」
ミカサ「先生もつらいけどやめない」
ユミル「つらいのか」
ミカサ「私もできないもの」
アニ「もうなんのためにやってるんだか」
サシャ「エレンとかはどうなんですか?」
ミカサ「エレンは家族です」
サシャ「ですか」 - 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:46:39.20 ID:XSqAzWJu0
- ユミル「あいつがどう思ってるかわからねーだろ」
ミカサ「言ったところで・・・」
サシャ「言ったところで?」
ミカサ「いい」
ユミル「なんか悪かったよ」
ミカサ「うん」
アニ「エレンねえ」
アニ「じゃあエレンと友達になってみようか」
ミカサ「駄目」
アニ「はぁ?なんで?」
サシャ「アニはエレンと仲良いですもんねえ」
アニ「仲良くはないけどさ」
アニ「あいつぐらいしか他に話さないから」
ミカサ「・・・やっぱり駄目」
ミカサ「普段話している人間は駄目」
ユミル「人間って言うな」
ミカサ「それでは意味がない」
ユミル「はあ!?」 - 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:49:24.84 ID:XSqAzWJu0
- サシャ「ユミル声がでかいですよ」
ユミル「じゃあ私に勝ち目がないだろ」
アニ「あんたって意外とネガティブなんだね」
ユミル「悪いかよ」
ミカサ「みんな条件は一緒」
ミカサ「つらいのも一緒」
アニ「つらいんだ」
サシャ「ますますなんでやるのかわからなくなってきました」
アニ(つまり普段話していなければいいのか)
アニ「よしっ」
サシャ「どうしたんですアニ?」
アニ「悪いけど私が一番に抜けさせてもらう」
- 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:55:54.24 ID:XSqAzWJu0
- ベルトルト「どうしたのアニ?こんなところに呼び出すなんて」
アニ「あのっいやそのっなんでもないんだけど」
ベルトルト(どうしたんだろう)
アニ「いざ言うとなると緊張するね」
ベルトルト「えっ?」
ベルトルト(まさか)
アニ「あんたとはずっと話していなかったけどさ」
アニ「これからはもっといい関係なれたらと思ってさ」
ベルトルト「それってもしかして」
アニ「私と友達になってくれない?」 - 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:56:38.56 ID:XSqAzWJu0
- アニ「駄目だった」
サシャ「あー」
アニ「なんでだろう?すごい隔たりを感じた」
ユミル「いつかあいつに謝ってこいよ」
アニ「いつかっていつ?」
ユミル「また話す時があったらだよ」
アニ「あるかなー」
ミカサ「ではアニは1回休みー」
アニ「もうずっと休みでいい?」
サシャ「落ち込んでます?」
ミカサ「次は?ユミル行く?」
ユミル「私かぁ?」
サシャ「がんばりましょ」 - 14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:57:40.39 ID:XSqAzWJu0
- アニ「ユミルってそんな感じなの知らなかった」
ユミル「どんな感じだよ」
ミカサ「クリスタと話してる感じと」
ユミル「あれは・・・頑張っているんだよ」
サシャ「へえ?」
ユミル「つまり見栄を張っている。悪いか」
アニ「へえ」
ミカサ「ねえアニはともかくとして」
ミカサ「どうして?」
ユミル「・・・まぁなんだろうなぁ」
ユミル「とにかく普段の私はこんなだ」
アニ「ふーん」 - 15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:58:44.09 ID:XSqAzWJu0
- ユミル「いいけど。次は私がやるさ」
サシャ「ユミル、アニみたいになりませんか?」
ユミル「大丈夫だ。アニみたいな無様な真似はしないさ」
アニ「ひどくない?」
ミカサ「ダメっこ?」
アニ「ダメっこじゃないし」
アニ「ダメっこじゃないよ?」
サシャ「ミカサ」
ミカサ「じゃない」
アニ「うん」
ユミル「お前もそんなだったか?」
アニ「うん?」 - 16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/14(月) 23:59:27.78 ID:XSqAzWJu0
- ユミル「なんか恥ずかしいからここで待ってて最初に来た奴でいいか?」
アニ「よくわかんないけど」
ミカサ「ユミルがいいなら」
サシャ「誰がきますかね?」
ユミル「誰でもいいよ」
サシャ「ユミルって不思議な性格ですね」
ユミル「そんなことないだろ」
コニー「何やってんだお前ら?」
ユミル「うわっ!?」
コニー「なんだなんだ?」
ユミル「お前か・・・」
コニー「俺だけどなんだよ」
ユミル「なんでもねーって」ナデナデ
コニー「あっ頭なでんなって、かーちゃんかよ」
ユミル「はぁ?バカなこというなよ」
コニー「バカって言ったな」
ユミル「ちがっ」
コニー「なんだよブース」
ユミル「うるせっバーカ」
アニ「あーあ」 - 17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 00:00:25.56 ID:VFy7wggZ0
- サシャ「・・・最悪です」
ユミル「笑えよ」
ミカサ「あははは」
アニ「なんて感情の無い」
サシャ「ユミルって焦ると駄目な子になってしまうんですねえ」
ユミル「アニ」
アニ「なに?」
ユミル「仲間だな」
アニ「嬉しくない」
ユミル「嬉しいだろ」
ミカサ「あははは」
ユミル「笑うな」
サシャ「ふふっ」
ミカサ「そうユミルも1回休みー」
ユミル「やった!」 - 18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 00:01:31.11 ID:VFy7wggZ0
- サシャ「喜ぶところですか?」
ミカサ「2連敗になってしまった」
サシャ「勝つとか負けるとかじゃないんですが」
サシャ「ねえミカサ?」
ミカサ「何たる体たらく」
サシャ「急に?急にそれですか」
ミカサ「あなた達は役に立たない駄目っ子だ」
アニ「自分も駄目って言ってたじゃん」
ミカサ「私ががんばって見本を見せよう」
ユミル「がんばるのか」
ミカサ「・・・できるかな」
サシャ「弱気なんですか?強気なんですか?」
ミカサ「・・・応援はして。いやするべき」
ユミル「するべきって」
サシャ「もちろん応援します」
アニ「仕方ないね」
ミカサ「ありがと」 - 19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 00:05:00.90 ID:VFy7wggZ0
- ミカサ「エレン友達にもなって」
ユミル「あいつ汚ねえ」
サシャ「自分で言ったことなんですけどねえ」
アニ「にもって何?」
エレン「ミカサ」
ミカサ「えっエレン」
エレン「何言ってんだお前」 - 20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 00:07:49.82 ID:VFy7wggZ0
- サシャ「なんて言葉をかけたらいいのかわからないのですが」
ミカサ「私は弱い」
アニ「あのっ頑張ってたよ」
ミカサ「5秒で終った・・・でもありがとう」
ユミル「まだ次があるさ」
ミカサ「次があるの?」
ユミル「・・・ミカサは1回休みー」
ミカサ「休みー・・・」
サシャ「寂しく言いますね」 - 21 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 00:14:22.99 ID:VFy7wggZ0
- サシャ「となると最後は私ですね」
ユミル「お前だけが頼りだ」
アニ「私達の分もお願い」
サシャ「やってやりますよ」
サシャ「皆さんのためにも」
ミカサ「流石が言いだしのことはある」
サシャ「でも」
サシャ「見守ってください」
ユミル「分かってるよ」
サシャ「傍でですよ」
アニ「もちろん」
サシャ「駄目だったら慰めてください」
ミカサ「うん」 - 22 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 00:16:32.46 ID:VFy7wggZ0
- ユミル「どんなんだ?」
サシャ「なにがです?」
ユミル「ん?だから・・・どんな奴と友達になりたいんだ」
サシャ「背が大きくて」
ユミル「へえ」
サシャ「強くて」
ミカサ「ふむ」
サシャ「やっぱ小さくて」
アニ「なんなの」
サシャ「なにより優しいかたがいいです」
ミカサ「優しい人・・・そうしたらなにか落し物をして」
アニ「それを届けてくれた人が?」
ユミル「うまくいくかぁ?だいたいそれがサシャのものって分かるか?」
ユミル「そもそも個人の物ってのがあんまりないだろ」
アニ「立体機動装置とか」
ユミル「それ難しいだろ」
ミカサ「サシャと分かるもの・・・これしかない」
サシャ「なんでしょう?」
ミカサ「サシャは待ってて置いてくるから」 - 23 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 00:18:21.93 ID:VFy7wggZ0
- キース「貴様なぜ立体機動装置を放置しているんだ!」
キース「しかも芋を添えて。訳が分からん」
サシャ「きょ教官」
サシャ(みなさんどうしましょう)
ユミル「あいつ運が悪いな」
アニ「しっかりサシャのものって分かったみたいだけど」
ユミル「あいつこっち見てるぞ」
アニ「ミカサどうすんの?」
ミカサ「・・・」グッ
アニ「親指立てて」
ミカサ「グットラック」
ユミル「適当だな」
ミカサ「だってどうもしようもない」
アニ「うーん」 - 26 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 06:44:29.32 ID:VFy7wggZ0
- キース「なぜこんなことをした」
サシャ「・・・あの」
サシャ「友達が欲しくて」
キース「えっ?」
サシャ「・・・」
キース「すまないがよく聞き取れなかったようだ」
サシャ「友達が・・・」
キース「何だ?友達がどうした」
サシャ「・・・」
キース「もう一度言ってみなさい」
サシャ「だって私友達いないんですもん!」 - 28 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 22:17:07.05 ID:RvIBvb7k0
- キース「なっ泣くではない」
サシャ「すみません。すみません」グスグス
キース「しかし・・・」
サシャ「はい?」
キース「本当にいないのか?」
サシャ「だってぇ」
キース「あぁすまないすまない」
キース「ならばあそこにいる者たちは?」
サシャ「はい?」
ユミル「ばれてるじゃん」
ミカサ「バレバレ」
アニ「ユミルがでかいんだよ」
ユミル「関係ないし」 - 29 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 22:19:17.75 ID:RvIBvb7k0
- キース「貴様ら出てこい」
ミカサ「はい」
ユミル「あっちょっと」
アニ「早く行きなよ」
ユミル「お前も行くんだよ」
アニ「じゃあ早くいって」
ミカサ「はやくはやく」
キース「はやく!」 - 30 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/15(火) 22:22:12.63 ID:RvIBvb7k0
- キース「貴様らはブラウス訓練兵の友人か?」
サシャ「教官」
キース「貴様は静かにしていなさい」
キース「どうだ?」
ミカサ「あー」
アニ「えー」
ユミル「そのー」
キース(貴様ら!)ギロ
ユミル(すげー睨んでくるな)
キース(友人だと言え!)
アニ(分かるけど。私は)
ユミル(私とそんな風になっても) - 31 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/17(木) 23:14:50.37 ID:nJhpy8wH0
- サシャ「いいんです」
キース「何がだ」
サシャ「いいですからっ」
キース「いいのか」
サシャ「だって私は」
サシャ「もう・・・だと思ってますから」
ミカサ「えっ?」
キース「もう一度言ってみなさい」
サシャ「・・・友達なのでした」
サシャ「楽しかったです。少しだけでも」
ユミル「サシャ」
ミカサ「そうなの?」
アニ「ミカサ」
ユミル「アホか」 - 32 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/17(木) 23:17:06.00 ID:nJhpy8wH0
- サシャ「駄目ですか?・・・駄目ですか」
ミカサ「いや全然」
ミカサ「私はサシャが友達になってくれないかと思ってた」
サシャ「どっどうしてです?そんなことないですよ」
ミカサ「だって私ひどいことをしてしまったから」
ミカサ「許してほしい」
サシャ「ミカサぁ」
ミカサ「どっち?」
サシャ「最初からそんなの大丈夫です」
ミカサ「最初から」
ミカサ「はいっ教官」
キース「なんだ」 - 33 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/17(木) 23:18:13.19 ID:nJhpy8wH0
- ミカサ「私はサシャと友人です。アニとユミルは定かではありませんが」
アニ「あ?」
ユミル「あ?」
アニ「私もサシャとだよ。この腹筋とユミルはわからないけど」
ユミル「マフラーとフードは抜きにしてもサシャとは友人です」
ミカサ「マフラーだけど?」
アニ「フードで悪い?」
キース「だそうだ。2度と立体機動装置は道端に置くな。芋を添えるな」
サシャ「はい!」
ミカサ「腹筋ってなに?」
アニ「さあ?」 - 34 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/17(木) 23:19:20.12 ID:nJhpy8wH0
- ユミル「言っちまった」
アニ「言ったね」
サシャ「みなさん!」
ユミル「うるさい、うるさいな」
サシャ「ユミル」
ユミル「~そうだよ!友達か?いいよもう。後悔すんなよ」
サシャ「後悔なんてするもんですか」
ミカサ「はい。みんな休みー」
ユミル「なんだそりゃ」
アニ「もう意味ないから」
ミカサ「今度の休みどこかにいこう」
アニ「わかりにくいよ」 - 36 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/19(土) 23:23:03.59 ID:oIZgUjpO0
- アニ「あんたいいの?」
ユミル「お前こそどうなんだよ。要らないって言ってたよな」
アニ「後悔するなって優しいね」
ユミル「優しくなんてない」
アニ「私は私にこんなことがないって思ってた」
ユミル「暗いな」
アニ「そうだよ」
ユミル「少しは祈っていたり」
アニ「言えるわけないじゃない」
ミカサ「何話しているの?」
アニ「腹筋。じゃないミカサ」 - 37 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/19(土) 23:23:39.94 ID:oIZgUjpO0
- ミカサ「わざと」
ユミル「マフラー」
ミカサ「ひどい」
ユミル「お前はなんでさっき」
ミカサ「みなまで言わない。きっと同じ理由」
ユミル「そうか」
サシャ「何話しているのですか?」
ユミル「芋だ」
アニ「芋女だ」
ミカサ「立体機動装置付芋」
サシャ「ひどいです」 - 38 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 11:05:16.69 ID:QUqpHKXV0
- サシャ「どこ行きます?」
アニ「どこって・・・」
ユミル「思いつかねえ」
ミカサ「この人たちに期待しては駄目」
サシャ「駄目っこですからねえ」
アニ「私達はね」
ユミル「お前はどこに行きたい?」
サシャ「私です?森です」
アニ「森?」 - 39 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 11:06:01.17 ID:QUqpHKXV0
- ユミル「なんにもないな」
アニ「森だからね」
ミカサ「木がある」
アニ「森だからね」
サシャ「いいところでしょう」
アニ「森だね」
サシャ「そうでもないですか?」
アニ「森だもん」
サシャ「ううっ」
ミカサ「サシャ」
ミカサ「アニはいつも同じ服しか持ってないからしょうがない」
アニ「人の私服をバカにする?」 - 40 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 11:06:50.39 ID:QUqpHKXV0
- ユミル「なぜここなんだよ?」
サシャ「私、街とかそういうのよくわかんないです」
サシャ「昔は森で遊びませんでした?」
ユミル「どうかな?どうだ?」
アニ「うーん」
ミカサ「何やってた?」
アニ「私は習い事かな」
ユミル「すげぇなお嬢様か」
ミカサ「アニすごい」
アニ「すごくないって、ミカサは?」
ミカサ「私は野菜」
アニ「へー」 - 41 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 11:08:10.53 ID:QUqpHKXV0
- サシャ「それで済ますのですか」
ユミル「興味ないだろ」
アニ「違うから、何の野菜?」
ユミル「そこかよ、聞くところ」
アニ「うるさいなぁ」
サシャ「何の野菜ですか?」
ユミル「興味持ったよ」
ミカサ「芋など」
サシャ「すごいです!」
ユミル「すごいのか?」
アニ「さあ」
ミカサ「すごい」
ミカサ「なので私はサシャを構成する50%を作れる」 - 42 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 11:09:10.03 ID:QUqpHKXV0
- サシャ「おー」
アニ「ユミルは何を?」
ミカサ「聞いてない」
ユミル「私は盗賊だ」
アニ「えっ?」
サシャ「すごいです!」
ユミル「お前それしか言わないな」
サシャ「何を盗んだのですか?」
ユミル「それは・・・お前の心さ」
アニ「言ってて恥ずかしくないの?」
ミカサ「絶句してしまう」
サシャ「わぁい」
ユミル「すごいって言えよ」 - 43 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 21:24:16.46 ID:QUqpHKXV0
- アニ「ちょっと離れて歩こうか」
ミカサ「うん。でも」
ミカサ「アニと2人はきつい」
アニ「ええぇ」
ユミル「おっサシャ行こうぜ、バカ2人にかまってられない」
アニ「バカだって、聞いた?」
ミカサ「聞いた。確かに」
サシャ「ちょっとユミル」 - 44 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 21:38:27.66 ID:QUqpHKXV0
- サシャ「離れちゃったじゃないですかー」
ユミル「いいんだよ」
サシャ「あっユミル虫ですよ虫」
ユミル「近づけんなアホ」
サシャ「虫苦手ですか」
ユミル「好きじゃない」
サシャ「好きじゃないですかー」 - 45 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 21:40:18.21 ID:QUqpHKXV0
- ミカサ「虫だ」
アニ「うん」
ミカサ「そう」
アニ(続かない) - 47 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 22:59:18.12 ID:1LfOW/YN0
- ユミル「前も聞いたかも知れないけど」
ユミル「どうしてその言葉なんだよ」
サシャ「その言葉?」
ユミル「敬語」
サシャ「私はあなたと友達になるにはどうしたらいいでしょう?」
ユミル「はっ」 - 48 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 23:00:00.51 ID:1LfOW/YN0
- アニ「髪は?」
ミカサ「生えてるけど?」
アニ「知ってる」
アニ「最初、長かったよね」
ミカサ「やめたから」 - 49 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 23:04:22.36 ID:1LfOW/YN0
- ユミル「どうしたらか?成るのは簡単で、それを保つのは難しいな」
サシャ「難しいです」
ユミル「ああ難しい」
ユミル「そういうなら私の秘密を教えてやろうか」
サシャ「秘密です?」 - 50 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 23:05:18.86 ID:1LfOW/YN0
- ミカサ「その服」
アニ「服が?」
ミカサ「いい」
アニ「どうも」 - 51 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 23:06:50.66 ID:1LfOW/YN0
- ユミル「信じなくていいよ」
ユミル「その前に少し」
ユミル「教えてくれよ」
ユミル「好きなものってあるか?」 - 52 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 23:07:16.29 ID:1LfOW/YN0
- アニ「好きなんだ」
ミカサ「私が?」
アニ「この服が」
ミカサ「そう」
アニ「バカなの?」 - 54 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/24(木) 00:54:22.36 ID:jiivT6hM0
- ユミル「理由もなく、人を信じたり」
ユミル「一緒にいたいって思うようになるには」
ユミル「どうしているんだ?どうするんだ?」
ユミル「私にはずっとわからないままか?」
ユミル「お前はそんなこと思ったことはないか?」
サシャ「さっきからユミル難しいです」
ユミル「だってよ、お前がそれを考えさせるから」
ユミル「あの2人ならどう思っているかな」
サシャ「なら離れなければよかったんです」
ユミル「お前と2人だから話せるんだ」 - 55 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/24(木) 00:55:13.97 ID:jiivT6hM0
- ミカサ「私はっ会話がっ苦手」
ミカサ「だから・・・」
ミカサ「話が続かなくて変な事を言っている」
アニ「責めた訳じゃなくて」
アニ「悪かったよ」
ミカサ「謝らなくていい」
ミカサ「アニが怒ったかと思った」
アニ「なんで?」
ミカサ「アニの顔が怖いから」
アニ「謝って」 - 57 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/29(火) 18:03:37.63 ID:Yk0DJ6zq0
- サシャ「私は理由がなくても一緒にいたいです」
ユミル「もう少し考えろよ、嬉しいけど」ボソッ
サシャ「?」
ユミル「じゃあ教えてやろう」
ユミル「私は巨人になれるんだ」
サシャ「嘘ですよね」
ユミル「すごいだろ」
ユミル「本当だったら」
ユミル「救われるのかなあ?」 - 58 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/29(火) 18:04:26.28 ID:Yk0DJ6zq0
- ミカサ「えっ・・・ごめんなさい」
アニ「あー冗談だって」
ミカサ「ううん、本当にごめんなさい」
ミカサ「あなたを傷つけてしまった」
アニ「いま傷つけてるよね?」
ミカサ「そんなに気にしているとは」
アニ「今度一緒に格闘術の訓練しようか」
ミカサ「私は悲しいと思う」
アニ「顔笑ってるよ」
ミカサ「うそ」 - 59 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/29(火) 22:28:27.27 ID:Yk0DJ6zq0
- サシャ「あのー私としてはそういった話ばかりじゃなくて」
ユミル「えっ・・・悪い」
サシャ「怒ってる訳じゃなくてですね」
サシャ「ユミル難しいことばっかりですので、もっとその友達みたいな話したいですよ」
ユミル「友達みたいじゃなかったのか」
サシャ「恐らくそうです」
ユミル「だってできたことないんだよ」
サシャ「ないのですか?」
ユミル「わかんないんだ」
サシャ「わからない?」
ユミル「何ていったらいいのか、わかんない」
サシャ「あのっ」
ユミル「そうだよな、突然こんなこと言って何なんだよな」
サシャ「そんなしょんぼりしないで下さい」
ユミル「だって」 - 60 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/29(火) 22:29:45.88 ID:Yk0DJ6zq0
- ミカサ「私は表情を作るのも苦手」
ミカサ「すごい?」
アニ「すごいかどうかは・・・」
アニ「それに私も」
ミカサ「じゃあなにが得意なの?」
ミカサ「あなたになにができるの?」
アニ「責められるの?」
アニ「なにかな?なんだと思う」
ミカサ「知るわけない」
アニ「冷たくない?」 - 62 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/30(水) 01:11:48.71 ID:oEiGvogu0
- サシャ「今日はいい天気でしたね」
ユミル「ああ」
サシャ「明日もいいといいですね」
ユミル「そうだな」
サシャ「途端に口数が減ってしまいましたね」
ユミル「うん?」
サシャ「極端です」
ユミル「やるときはやる。やらないときはやらない」
ユミル「やるときはいきなり懐に入って」
ユミル「必殺の一撃を喰らわしてやるんだ」
サシャ「捨て身のですか」
ユミル「そうだなあ」 - 63 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/30(水) 01:12:47.36 ID:oEiGvogu0
- ミカサ「仕方ない」
アニ「仕方ないって言われた」
ミカサ「背が低い」
アニ「・・・」
ミカサ「からっ」
アニ「おっ」
ミカサ「かわいい」
アニ「ちょっと」 - 64 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/30(水) 13:21:43.49 ID:PdTnJ0/O0
- ユミル「嫌われているやつと仲良くなるのは嫌だよな」
サシャ「ユミルは嫌われてなんかいません」
ユミル「今はそうかもしれないけどさ」
ユミル「そりゃあいきなりこんなこと言って」
ユミル「駄目なことはわかってるけど」
サシャ「ユミル・・・」 - 65 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/30(水) 13:22:35.34 ID:PdTnJ0/O0
- ミカサ「アニちゃん」
アニ「やめて」
ミカサ「なぜ?」
アニ「分からないのか」
ミカサ「私もそう呼んでいい」
アニ「・・・ミカサさん」
ミカサ「さん付け?」 - 66 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/30(水) 13:23:39.08 ID:PdTnJ0/O0
- サシャ「ユミちゃん」
ユミル「なっなんだよ」
サシャ「私友達ができたら、あだ名で呼んでみたかったんです」
サシャ「呼んでもいいですか?」
ユミル「えー・・・」
ユミル「2人のときならギリギリいいけど」
サシャ「ありがとうです。ユミちゃん」
サシャ「さっきのこと、ユミルがとっても言いたいことだったんですね」
サシャ「友達ができたら始めに初めて言おうとした」 - 69 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 15:43:47.97 ID:zr/p0yaE0
- アニ「この話やめよう」
ミカサ「やめない」
アニ「ええ」
ミカサ「もっといいところを言う」
アニ「ユミル、サシャー」
ミカサ「あっ」
ミカサ「いやだって言うユミルの声が」
アニ「聞こえるの?」 - 70 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 15:44:45.70 ID:zr/p0yaE0
- サシャ「ですから」
ユミル「なんだよ」
サシャ「もう一度聞いてあげます。良く分かりませんでしたから」
ユミル「恥ずかしいだろもう1回なんて」
サシャ「恥ずかしいんですか?」
ユミル「ああ。そうだよ!」
サシャ「どうぞ!」
ユミル「もう言わない!」
サシャ「言ってくださいって!」
ユミル「いーやーだ!」 - 71 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 15:47:38.90 ID:zr/p0yaE0
- アニ「どこまでいったんだろう」
ミカサ「少し先にいると思う」
アニ「追いつく?」
ミカサ「向こうから追いつくよ」
アニ「どっちでもいいから早くいこう」 - 72 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 15:49:27.54 ID:zr/p0yaE0
- サシャ「じゃあ私にもあだ名で呼んでください」
ユミル「やだよサーシャ」
サシャ「そんなバーカみたいに言わないで下さい」
ユミル「バーカ」
ミカサ「サシャをいじめない」
アニ「悪い奴だね」
ユミル「ちがっ」
アニ「サシャ行こう」
サシャ「はい。ユミちゃんも行きましょうよー」
アニ「ユミちゃん」
ユミル「お前、2人のときだけだって言ったじゃねーか」
ミカサ「だってだってアニ」
アニ「言わないで」
サシャ「あれっ?」
ユミル「2人は何してたんだ?」
サシャ「話を変えました?」
アニ「何って話してただけ、あんた達もそうでしょ」
ミカサ「聞いて、アニは全然喋らない」
アニ「はっ?ミカサも単語しか言わないじゃない」
ミカサ「アニちゃん、ひどい」
ユミル「アニちゃん」 - 73 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 15:52:50.01 ID:zr/p0yaE0
- サシャ「やっぱり皆さんあだ名ができたみたいですね」
サシャ「言ってみましょうよ」
アニ「やだ」
サシャ「ユミちゃん、そんなこと言ってますよ」
ユミル「私はもういい」
アニ「駄目でしょ」
ミカサ「アニはアニちゃん」
ユミル「いいんじゃないか?」
アニ「正気を保って」
サシャ「ミカサはなんてです?」
ミカサ「・・・ミカサさん」
ユミル「ミカサさん」
サシャ「ミカサさん」
ミカサ「なに?」
アニ「落ち着いて」 - 74 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 15:57:49.39 ID:zr/p0yaE0
- アニ「そろそろ戻ろう?」
ミカサ「先に行かないでほしい」
アニ「待ってるから」
サシャ「今度は街に行くことを話しましょうね」
ユミル「そうだな」
アニ「そうだね」
ミカサ「いつ行く?」
サシャ「今度です。ちゃんと話してから」 - 75 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:02:06.33 ID:zr/p0yaE0
-
サシャ「ミカサ」
ミカサ「どうしたの?」
サシャ「結局私達はあれから街になんて行くことはなかったですね」
ミカサ「思い出すのは何?」
サシャ「さよならが言えなかったので」
ミカサ「さよならってなかなか言えない」
ミカサ「絶対会えないって思っていても、その覚悟は難しい」
ミカサ「また会いたいから、躊躇う」
サシャ「いなくなってしまいました」
サシャ「私達ちっとも友達になんてなれなかったのでしょうか」 - 76 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:03:59.88 ID:zr/p0yaE0
- サシャ「この前言ってたことって結局なんなんですか?」
ユミル「もう言わないっていったはずだろ」
サシャ「巨人とかどうとか」
ユミル「どうでもいいけど誰にも言ってないよな」
サシャ「はい?もちろん」
ユミル「なにが知りたい?」
ユミル「私もお前の言う事が全然分からなかった」
ユミル「友達だって?ふざけるなよって感じで」
ユミル「だからいいって言ったんだよ」
ユミル「私の名前はユミルだ。憶えとけよ」
サシャ「憶えてます。いつだって」
ユミル「ならいい」
ユミル「言ってやってもいいけど少し待ってくれよ」
サシャ「どのくらいですか?」
ユミル「あと少し・・・そう」
ユミル「お前の腹が減るまでかな」
ユミル「お前は誰か助けてあげろよサシャ」 - 77 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:05:06.47 ID:zr/p0yaE0
- サシャ「こうなることがわかってましたら」
サシャ「誰かと仲良くなんて言ったのでしょうか?」
サシャ「すごく残酷なことを言っていたんですね」
ミカサ「すごく優しいこと」 - 78 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:08:07.13 ID:zr/p0yaE0
- サシャ「ユミルったらたまに変なことを言うんです」
アニ「ユミルが何を言ったの?」
サシャ「秘密です」
アニ「秘密か」
アニ「何て言ったの?」
サシャ「アニも心配なのですか?」
サシャ「私が巨人になれたらどう思うとかどうとか」
アニ「サシャ」
アニ「それ2度と話さないほうがいいよ」
アニ「頭おかしいと思われる」
サシャ「はい・・・ユミルはなにか悩んでいるのでしょうか?」
アニ「それを私達がなにかできるわけじゃない」
サシャ「でも何とかしたいです」
アニ「きっと本人は何とかして欲しいと思っていないから」
アニ「ったく。私は何を言っているんだろう」
サシャ「何を言ってもいいと思います」
アニ「いい?私も変なことを言いたいよ」
アニ「毎日大丈夫だって思うにはすごく頑張らないといけないね」
サシャ「それって変ですよね」
アニ「そう思う・・・よね」
アニ「今度ってどこに行こうか?」
サシャ「どこにでもいけます」
アニ「どこに行けるの?」
アニ「あなたは大事なものを誰かにあげる事ができる?」
サシャ「できないかもしれません」
アニ「そうだよね」
アニ「街に出るまでには言える様にしておこうか」
サシャ「はい」
アニ「それなら私の秘密を教えてあげるよ」
アニ「それは冗談だからね」 - 79 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:14:55.73 ID:zr/p0yaE0
- ミカサ「あなたは確かにがんばった」
サシャ「そんなことないです」
ミカサ「震えながらも誰かを導こうと助けようと」
ミカサ「大好きな物をあげようとした」
ミカサ「みんなから聞いたの」
ミカサ「あの二人はあなたのこと好きだったと思う」
ミカサ「きっといまも」
サシャ「遠くのところにいる友達は」
サシャ「まだ思ってくれてますでしょうか」
ミカサ「それはサシャと同じ」
サシャ「そうですから」
サシャ「いなくなってしまったのに」
サシャ「また会いたいですね」
サシャ「笑顔をまた見たいです」
ミカサ「サシャ、私はあなたのそういうところ」
ミカサ「すごくいいと思う。私には言えないから」
サシャ「ミカサも普段言わないようなことを言っていると思います」
ミカサ「これでも勇気を出して言っていること」
ミカサ「昔のあなたみたいに」
ミカサ「私も優しければよかった」 - 80 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:22:46.82 ID:zr/p0yaE0
- ミカサ「どうしたのアニ?」
アニ「放っておいてもらえる」
ミカサ「サシャと喧嘩でもした?」
アニ「してない」
ミカサ「・・・」
ミカサ「アニは私の髪の長さを知っていた」
アニ「だから?」
ミカサ「私は髪の長さのことを聞かれて、どうしてだろう少し嬉しかった」
アニ「・・・」
アニ「知ろうともしなかったことを知ってしまうことが」
アニ「正しいとは思えない。自分には不可能なことだらけだから」
ミカサ「それでもあなたの気持ちを知ることはそんなこととは関係ない」
アニ「どうもできないことでも」
アニ「やることと感情は別なときも多々あるから」
アニ「嫌でも人を傷つけて」
アニ「嬉しいのに拒絶したり」
ミカサ「それは別なの?」
ミカサ「優しいことに思える」
アニ「自分勝手って思える」
アニ「だから」
ミカサ「うん」
アニ「そうだね」
ミカサ「そう」
アニ「ははっ」
ミカサ「どうしたの?」
アニ「私達の会話は段々短くなるの?」
ミカサ「また単語しか言わないような?」 - 81 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:25:47.56 ID:zr/p0yaE0
- サシャ「思うのですが」
サシャ「言うのが勇気いることを言えるのが」
サシャ「なんでみんなが言わないかなんて」
サシャ「すぐ解るのに」
サシャ「私がバカで気付けなかったんですね」
ミカサ「気付いて欲しかったかもしれないし」
ミカサ「欲しくなかったのかもしれない」
ミカサ「聞いてはほしかった」
ミカサ「躊躇いながらも」
ミカサ「そんな感じだと思う。だからそんなに考えないほうがいい」
サシャ「ミカサは優しいですよ」 - 82 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:27:30.70 ID:zr/p0yaE0
- ユミル「どうした?」
アニ「あんたの所為だから」
ユミル「なんだよ」
アニ「・・・ミカサと喧嘩した」
ユミル「ん?なんで私の所為なんだ?」
アニ「あんたがサシャに変なことを言うからっ」
アニ「私はっ」
ユミル「ごめんな」
アニ「言い訳してよ」
ユミル「私は弱くって言っちまったよ」
アニ「汚いよ」
ユミル「本当だな」
アニ「ずるいよ」
ユミル「許してくれると思うか?」
アニ「私と同じことを言ってると思う」
ユミル「くそっ」 - 83 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:31:21.73 ID:zr/p0yaE0
- ミカサ「本当?」
サシャ「ええ」
ミカサ「優しい・・・ので」
ミカサ「もう一回言う」
ミカサ「いまでもあの2人はあなたのことが好きだと」
ミカサ「ずっと言えなかった」
ミカサ「あなたが誰にも届かないと思っていたことは届いていた」
ミカサ「誰かのためになっていた」
サシャ「ああせめてもう一度ですね」
ミカサ「うん」
- 84 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:34:22.19 ID:zr/p0yaE0
- ユミル「後悔ばっかりだ。したくなくってもしちまうよ」
アニ「したくないから誰とも話したくなかった」
ユミル「覚悟はしていたよな」
アニ「初めからしていたよ」
アニ「あの時、私達はどうだったのかな?」
ユミル「生きてた証みたいなものか?」
アニ「そんな大それたものじゃなくて」 - 85 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:39:38.10 ID:zr/p0yaE0
- ミカサ「優しいって言われたの初めてかも」
サシャ「ほんとですか」
ミカサ「言ってほしかった」
サシャ「あら」
ミカサ「サシャにしか言わない」
サシャ「また話してかけてくれることがあれば嬉しいですね」
ミカサ「ほんとにそう」
サシャ「さようならですって駄目ですね、それは」
サシャ「私は」
サシャ「さようならをまた会えた日に言いたいです」
サシャ「あの時、私達は良かったのですよね?」
ミカサ「あの時、私達は」
ミカサ「優しく立ち止まったことがあった」 - 86 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:43:43.44 ID:zr/p0yaE0
-
ユミル「なあ街に行ったら何する?」
サシャ「まず食事です!」
アニ「は後にして」
サシャ「耳を疑います」
ミカサ「アニの服を買いに行こう」
アニ「この服いいって言ったよね」
ミカサ「なのでどこで買っているのかを知りたい」
ユミル「ほんとどこで買ってんだ?」
アニ「興味を持つな」
サシャ「みんなで買いに行きましょう」
ユミル「じゃあお揃いだな」
アニ「いいの?自分も着るんだよ」
ミカサ「アニの喜ぶ顔が見られるなら」
サシャ「是非着ましょう」
アニ「いい性格じゃないか」
ユミル「その後は飯だな」
アニ「いいとこ教えてよ」
ユミル「ああ。知らないけどな」
ミカサ「その後は」
サシャ「夜景を見ましょう」
ユミル「恋人かよ」
サシャ「いえ友達です」
サシャ「約束ですよ、約束」
サシャ「最後はお話しましょうね」 - 87 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/02(土) 16:44:15.82 ID:zr/p0yaE0
- これで終りです。ありがとうございました。

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