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側近「女だらけの魔王城に全裸の勇者が突撃してきた」
- 1 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:39:49.91 ID:QatsU9AQ0
- このssはRing a Bellさんのフリーゲーム「NAKED RUN」を元ネタにしています。
http://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_090014zero/
このゲームを知らなくても問題なく読めますが、興味がある方は是非プレイしてみて下さい。 - 2 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:40:23.47 ID:QatsU9AQ0
- ここは魔界の一角にそびえる魔王城。
通称=薔薇乙女の城=
魔王「ふふ、今日も庭園の薔薇が綺麗ね」
彼女は魔王。
先代魔王の父より王位を継いだ、この城の主である。
側近「報告致します魔王様」
魔王「あら、何かしら?」
側近「はい。東の山にて、オーク達が女騎士を…」
魔王「や、やめて」
側近「はい?」
魔王「オークはその、せ、せ…性欲の塊の魔物で、女騎士にその…いやらしいことをするとか///」
側近「申し訳御座いません、魔王様。今後はこのような話をお耳に入れないよう配慮致します」
側近(魔王様ったら生粋の箱入り娘で、そういう話も苦手なのよね…まぁ、そういう所が可愛らしいのだけれど)フフ
そんな魔王に配慮してか、この城を守るのは女ばかりである。
近衛A「大変です、魔王様!」
魔王「あら、どうしたの?」
側近「廊下の方が騒がしいな…何があった?」
近衛A「はい…じ、実は、勇者が城に…」
側近「勇者だと!? 一人旅にも関わらず、我らに痛手を与えてくれた強敵…その勇者が、もう来たというのか!」
近衛A「それだけじゃないんです…!」
側近「何だと! まだ何かあるのか!」
近衛A「その勇者が…全裸なのです!」
側近「!?」
- 3 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:40:55.00 ID:QatsU9AQ0
- キャーキャー
勇者「ハァッ!」
魔物A「キャー!」バタッ
勇者「ふっ、話には聞いていたが、本当にこの城は女だらけだな…。俺のエクスカリバーも喜んでいる」ナデナデ
魔物B「隙有りだ勇者、喰らえ――」
勇者「何の! 名剣エクスカリバー!!」
魔物B「」
魔物B「キャアアアァァ」バタッ
勇者「ふっ…流石エクスカリバーだ。これを手に入れた“あの時”はどうしようかと思ったが…」
- 4 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:41:24.16 ID:QatsU9AQ0
- ~回想~
勇者「ここがエクスカリバーが眠るという洞窟か…」
“我、エクスカリバーを守る者。汝は何者だ!”
勇者「この声は…? そうか番人か。俺は勇者! エクスカリバーを手にする者だ!」
“汝が勇者か。勇者なら、試練に耐えてみせよ”
勇者「剣を手に入れる為の試練か? いいだろう、どんな試練でも来い!」
“否。エクスカリバーとは剣に非ず。そして試練とは、エクスカリバーを手に入れる為のものではない”
勇者「どういう意味だ?」
“我の与える試練は…エクスカリバーを手にしてから始まるのだ!!”
カアアアァァッ
勇者「――!!」
勇者「う……俺は気絶していたのか。…ハッ!」
勇者「こ、これは…何て神秘的な輝き。し、しかしこれは…」
勇者「俺の股間がエクスカリバーになったのか!?」
- 5 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:42:08.95 ID:QatsU9AQ0
- 勇者「ほらほらぁ!」ピカーッ
魔物C「キャアアァァ!」バタッ
勇者(何て絶大な効果なんだ、エクスカリバー。その神々しい光を見せつけるだけで、女達は気絶していく)フフン
魔物D「くっ、何て強力な攻撃をするんだ…あれじゃあ近づけない!」
魔物E「…いや、見えた。攻略法が!」
魔物D「どういうこと!?」
魔物E「一見エクスカリバーは強力な武器…だけど同時に、弱点でもある!」
魔物D「そうか! エクスカリバーは男の弱点! つまり突破法は…」
魔物D&E「「金的!!」」
魔物D「セヤアアァァッ!」ビュンッ
勇者「っ!」バッ
勇者(こいつ…迷わずエクスカリバーを狙ってきた…! フ、まさかこうあっさりと弱点が見抜かれるとはな!)
魔物E「やはり奴は股間を守った! よし全員、奴の股間を狙え!!」
アアアァァァ
勇者「まずいな…。女達総がかりで股間を狙われるとは、絶体絶命のピンチだ…」
魔物F「喰らえ――」
勇者「…と言うとでも思ったか?」ニヤ
魔物F「――っ!」
- 6 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:42:41.31 ID:QatsU9AQ0
- 勇者「せやああぁぁっ!」ピカーッ
魔物G&H「キャアアァァァ」パタッ
魔物F「な…私の攻撃を回避しつつ、他の者に攻撃しただと!?」
勇者「来いよ、子猫ちゃん達…全員俺のエクスカリバーで悲鳴をあげさせてやるよ!」
魔物D「ひ、ひるむな! 突撃しろーっ!」
アアアァァァ
キャアアアァァ
側近「……」
側近「これはまずい」
- 7 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:43:08.46 ID:QatsU9AQ0
- 側近「魔王様! 今の内にお逃げ下さい!」
魔物「そんな! 皆を残して私だけが逃げるわけにはいかないわ!」
側近「奴の性剣は卑猥すぎます! あんなものが魔王様を襲えば、ひとたまりも…」
<キャーッ パタッ
側近「!!」
勇者「遂に来たぜファイナルステージ…お前が魔王か!」キラーン
魔王「きゃっ」
側近「魔王様! 見てはなりません!」バッ
勇者「邪魔をするな。さもなければ、お前もエクスカリバーの餌食にしてやる!」
側近「魔王様には下の毛一本触れさせるな! お前たち!」
近衛A「ハッ!」
近衛B「魔王様をお守り致します!」
- 8 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:43:34.20 ID:QatsU9AQ0
- 近衛A「キャーッ」パタッ
側近「はぁ、はぁ…」
勇者「ふ…あとはお前と魔王だけだな……」
側近(くっ、何てタフなんだ勇者め…。何度か弱点に攻撃をかすったが、いずれも致命傷には至っていない…)
勇者「おぉ…エクスカリバーが……」
側近「!! この輝きは…」
勇者「見ろ。沢山の女達の嬌声で、エクスカリバーがレベルアップしたぞ」
側近(直視してはいけない…! 光を頼りに、確実に股間を打つ!!)
魔王「う、うぅ…」ブルブル
側近(魔王様…!)グッ
側近「せやあああぁぁぁっ!!」ダダッ
魔王様、絶対に貴方を――
勇者「甘い!」ヒュンッ
側近(…! こいつ、一気に至近距離に…!!)
勇者「セヤァ!」ピカァーッ
側近「――っ」
魔王様――
側近「うわああぁぁ―――っ」
魔王様――……っ!
パタッ
- 9 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:44:01.58 ID:QatsU9AQ0
- 勇者「残すはお前だけだな…魔王!」
魔王「あ、ああぁ…」
勇者「さぁ覚悟するのだな…その目を覆う手をどけろ!」バッ
魔王「!!」
勇者「フフフ…さぁ、その目に焼き付けろ…」
勇者「名剣、エクスカリバアアァァ――ッ!!」ピカアアアァァッ
魔王「―――っ」
- 10 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:44:37.54 ID:QatsU9AQ0
- 魔王「…」ケロッ
勇者「な…!?」
おかしい。確かにエクスカリバーの光は魔王の視界を攻撃したはずだ。
なのに魔王は明らかにケロッとしていて…
勇者「も、もう1度だ…エクスカリバアアアァァ――ッ!!」ピカアアアアァァァッ
魔王「……」
勇者「!!?」
だが、魔王はやはり動じていなかった。
魔王「ふ、ふふふ…」
勇者「…!?」
魔王「ふふ、ははは…ハァーッハッハッハ!!」
勇者「!?!?」
- 11 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:45:08.40 ID:QatsU9AQ0
- 魔王「馬鹿め…魔王城のウブな小娘どもと一緒にするな!」バサッ
勇者「!!」
そう言って魔王が床に投げたのは…。
勇者「ウッ…この、おびただしい数の春画は…」
魔王「そう。私は春画で、幾つもの性剣を見てきた。今更お前ごときのエクスカリバーで動じはしない!」
勇者「な、何てことだ…箱入り娘と聞いていたが、実はこの魔王……」
魔王「そう…私は……」
魔王「――ムッツリスケベだったのだよ」
勇者「――っ!!」
- 12 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:45:37.60 ID:QatsU9AQ0
- 勇者は魔王に捕らえられ、地下牢の奥に放り込まれた。
側近「魔王様、勇者の処遇ですが…」
魔王「きゃっ」
側近「? 如何なさいました?」
魔王「あ、あのような破廉恥な方の話などしないで下さい…///」
側近「申し訳御座いません。奴は斬首で良いでしょうか?」
魔王「えぇ、そうしておいて」
側近(魔王様…あのような卑猥な攻撃にも負けず、勇者を倒した偉大な王。私はこの方に永遠について行く、絶対に)
魔王(私がムッツリスケベだと知ってる唯一の者。口封じの為にさっさと首をはねるに限る)
そして勇者は猿ぐつわを噛まされ、魔王の秘密を秘めたまま死刑になった。
こうして薔薇乙女の城に平和が戻ったのである。
HAPPY END - 13 : ◆WnJdwN8j0. 2016/01/13(水) 11:46:45.95 ID:QatsU9AQ0
- ご覧下さりありがとうございました。
この神ゲーに出会い「これはssを書かねば!」って気持ちが急いで急ピッチで仕上げました。
自分はアクションが苦手なのでステージ6までしか行っていませんが、頑張ってクリアしたいと思います! - 14 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/13(水) 11:55:49.44 ID:ShsUNt5TO
- 乙
ssで噴いた後、酉見て更に噴いたわ - 17 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/13(水) 12:26:12.94 ID:GBl1xWL7O
- 勢いにワロタ

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