魔王「フハハハハッ! よくぞ来たな、勇者よ!」
- 1 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:06:42.71 ID:dxGPNkojo
- 勇者「フハハハハッ! 来てやったぞ、魔王!」
魔王「フハハハハッ! その度胸だけは誉めてやる!」
勇者「フハハハハッ! ほざけ、返り討ちにしてくれるわ!」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「返り討ちは私の台詞……」
勇者「あ、ごめん、つい……」
魔王「…………」
勇者「…………」
- 2 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:10:15.02 ID:dxGPNkojo
- 魔王「フハハハハッ! そう落ち込むな、勇者よ! 間違いは誰にでもある!」
勇者「フハハハハッ! それもそうだな、魔王よ!」
魔王「フハハハハッ! まずは遠路はるばる来た勇者に冷たい氷水を与えてやろう! 感謝するがいい!」
勇者「フハハハハッ! いきなり氷責めで来るとは流石は魔王だな!」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「ネタバレした……」
勇者「あ……」
魔王「…………」
勇者「…………」 - 3 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:11:19.21 ID:dxGPNkojo
- 勇者「フハハハハッ! ネタバレしたぐらいでダメになるような弱い魔法ではあるまい!」
魔王「フハハハハッ! それもそうだな! 我は最強だからな!」
勇者「フハハハハッ! さあ、かかって来い、魔王め!」
魔王「フハハハハッ! ならばお望み通り、氷の塊をくれてやる! 極大氷魔法!!」バッ
ドゴンッ!!!
勇者「フハハハハッ! この程度か、魔王よ! 極大炎魔法!」
ジュワッ!!
魔王「……え?」
勇者「フハハハハッ! 折角の氷が消えてしまったな! 魔王の実力はこの程度か!」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「頑張ったのに……」
勇者「あ……。ごめん……」
魔王「…………」
勇者「…………」 - 4 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:11:52.98 ID:xw7vfb6+o
- 勇者「フハハハハッ! それなら次は俺の番だな!」
魔王「うん……」
勇者「あ、あの、ホントごめんな……」
魔王「平気……」
勇者「…………」
魔王「…………」
勇者「……大丈夫?」
魔王「……」コクッ - 5 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:12:30.43 ID:dxGPNkojo
- 勇者「フハハハハッ! では行くぞ!」
魔王「フハハハハッ! 来るがよい、勇者よ!」
勇者「極大風魔……うっ!」グラッ
魔王「フハハハハッ! いきなりどうした! 勇者よ!」
勇者「お腹痛い……」
魔王「え」
勇者「うぅっ……。急に痛くなって……」
魔王「……だ、大丈夫? 薬持ってこようか?」
勇者「大丈夫……。俺、勇者だし……。魔王に助けてもらうなんて恥だし……」
魔王「でも……。スゴい辛そうだよ……? やっぱり薬持ってきた方がいい?」 - 6 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:13:12.08 ID:xw7vfb6+o
- 勇者「フハハハハッ! バカめ、油断したな! 食らえ、極大氷魔法!」バッ
ドガンッ!
魔王「てい」パシッ
勇者「あ」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「騙した……」
勇者「いや、でも、戦いだし」
魔王「心配したのに……」
勇者「ご、ごめん……」 - 7 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:13:42.86 ID:xw7vfb6+o
- 勇者「もうしないから……ね?」
魔王「……ホントに?」
勇者「うん。約束する」
魔王「……指切り」スッ
勇者「うん」スッ
魔王「指切りげんまん♪」
勇者「嘘ついたら針千本飲ーます♪」
魔王「指切った♪」
勇者「フハハハハッ! 覚悟しろ、魔王よ!」
魔王「フハハハハッ! ほざけ、返り討ちにしてくれるわ!」 - 8 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:14:37.72 ID:xw7vfb6+o
- < 勇者ちゃん、魔王ちゃん、お待たせー。ご飯が出来たわよー
勇者「ホント! 母さん!」
魔王「わーい!」トタタタッ
勇者「あ、待って!」トタタタッ
< あらあら二人とも元気ね。何して遊んでたの? また勇者魔王ごっこ?
勇者「うん! 俺、大きくなったら勇者になって魔王を倒すんだ!」
魔王「私はそのお手伝いで、大賢者になるの!」
< そう。それは凄いわね。二人とも、魔法の才能は天才的ですもの。大賢者なら夢じゃないかもしれないわ。でも、勇者はちょっと無理があるかなあ
勇者「何で? 俺、絶対強くなるよ!」
魔王「そうだよー。勇者は強くなるんだもの!」
< それでも無理よ。だって、今は魔王がいないんですもの。平和な世の中だからそれは無理なの
完 - 9 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:18:40.53 ID:1O9X8nNDO
- ほのぼのして笑った
- 10 : 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/20(水) 02:36:46.23 ID:ti8IsVxAO
- いい大人が何やってんだと思ったらちびっこかよ
一気に微笑ましくなったじゃねーか乙!

「勇者・魔王系」カテゴリの記事
-
- 勇者「賢者。戦士に蘇生呪文かけてくれ」賢者「はい」
- 魔法使い「勇者様のゴミ箱からいい匂いがする」
- 魔王「女勇者を触手責めしたい」
- 勇者(62歳)「魔王よ。私が貴様と戦うのもこれが最後だ」
- 勇者「異世界の大冒険」
- 勇者「勇者パーティーの独立を決心した」
- 女僧侶「冒険よりセ○クスしたいw」勇者「困った」
- 魔王「50年の眠りから覚めた」
- 【R18】勇者「御託はいい。俺の質問に答えろ、魔王ッ!!」
- 僧侶「勇者さま、あの……」 ホモ勇者「ん?」
- 勇者「魔王ぶっ殺す!」魔王「ぶっころす!」
- 少年「ぼくんちに勇者様が一泊した」
- 魔王「最善の選択肢と、悪魔の望む回答」
- 勇者「伝説の剣が錆び付いてボロボロなんだけど」
- 王様「おお勇者よ!」 彡(゚)(゚)「ファッ!?」
コメントする
全ランキングを表示