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ことり「渡したい人……? それはね――」
- 1 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/12(金) 23:51:07.52 ID:cz1i81Gx.net
- ことり「う、海未ちゃんっ!」
海未「は、はいっ! な、なんですか突然……」
ことり「そそそそのっ……そろそろアレだよね、”アレ”!」
海未「”アレ”、ですか? はぁ……アレ……」
ことり「そうそう、アレだよ”アレ”!」
海未「……あ、ああ! ”アレ”ですか!」
ことり「うん、そうそう! それ!」
海未「も、もうそんな時期ですか……建国記念日は」
ことり「それそれ――じゃないよ海未ちゃん! それは昨日だよ!」
海未「あ、あれ、そうでしたっけ……?」
- 2 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/12(金) 23:55:09.97 ID:cz1i81Gx.net
- ことり「いやいや、そうじゃなくてさ……ほら、週末にさ……あるでしょ?」
海未「え、えーっと……お休み、ですかね?」
海未「あ、ああー、なるほど、どこかへ出かけたいのですか、ことりは」
ことり「違うよ! あ、いや、一緒にお出かけは嬉しんだけど……そうじゃなくて!」
海未「そ、そうではなくて……?」
ことり「……本当に思いつかない?」
海未「う、うーん……ど、どうでしょうねぇ……」
ことり「……バレンタインだよ」
海未「……ば、バレンタイン、ですか」
ことり「うん、バレンタイン……もう今週末なんだよ」
海未「そ、そうですか……そういえば、そうでしたね……」 - 4 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 00:01:10.71 ID:mXTd39uV.net
- ことり「むぅ……本当に知らなかったの?」
海未「え、えーと……ま、まぁ私はこういうのに疎いですからね……」
ことり「……まぁいいか。それで、海未ちゃんは誰に渡すとか、決めてる?」
海未「だ、誰に、ですか……え、えと、その私は……」
海未「と、とりあえずμ'sのみんなには渡すつもりですよ」
ことり「ふーん、そうなんだぁ……」
海未「そ、それから、あとは……渡したい人が……」チラチラ
ことり「えっ!? だ、誰か他に渡す人いるの!?」
海未「ちちち違います! 嘘です! そんなのはいないです! ヒフミたちに渡そうかなと思ってただけです!」
海未「そ、そういうことりこそ誰に渡すのですか?」
ことり「ことり? ことりはねぇ……とりあえずμ'sのみんなに手作りチョコは作るつもりだよ」
海未「ああ、やっぱりそうなのですね……」 - 6 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 00:08:35.44 ID:mXTd39uV.net
- 海未「ことりにはいないのですか? 誰か1人渡したい人とか……」
ことり「渡したい人? それはね――」
ことり「…………ひ、秘密ですっ!」
海未「溜めておいてそれですかっ!」
海未「というか、やっぱり渡す人がいるのですね……誰なのですか、ことり!」
ことり「と、とにかく秘密! 秘密なの! 海未ちゃんだって教えてくれないじゃん!」
海未「そ、それはその……私も秘密です……」
ことり「ほーらおあいこだ」
ことり「でもそっかぁ……やっぱり渡す人いるんだ、海未ちゃん……」
海未「え、ええ、まぁ……」
ことり「そっか……そうだよね……ことり、応援するよ! 何かお手伝いしようか?」
海未「え゛っ! い、いえお気持ちは嬉しいのですが……じ、自分一人の力でやってみたくて……」
ことり「そっか……分かった、でも応援はするからね」
海未「はい、ありがとうございます。私も、ことりのことを陰ながら応援してます」
ことり「うん、ありがとう、海未ちゃん……」 - 9 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 00:25:39.15 ID:mXTd39uV.net
- ことり「――ということで海未ちゃんは渡したい人がいるそうです……」
穂乃果「えーっ! 海未ちゃんがーっ! 結構びっくりかも……」
穂乃果「あれ、でもことりちゃんの渡したい人って……」
ことり「(こくり)……どうしよう、穂乃果ちゃぁん……」
穂乃果「うーん、でもちゃんと渡した方がいいと思うな」
穂乃果「ことりちゃんからチョコ貰えたら、きっと大喜びするに決まってるよ! だからことりちゃん、ファイトだよ!」
ことり「穂乃果ちゃん……うん、ことりがんばる!」 - 11 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 00:39:14.08 ID:mXTd39uV.net
- 海未「――ということで、ことりには渡したい人がいるそうです……」
穂乃果「えーっ! ことりちゃんに渡したい人が……ちょっと意外かも……」
穂乃果「あれ、でも海未ちゃんの渡したい人って……」
海未「(こくり)……穂乃果、私はいったいどうすれば……」
穂乃果「うーん、やっぱりちゃんと渡すべきじゃないかな」
穂乃果「想いだけでも相手に伝えないと、きっと後悔するだけだよ……当たって砕けろだよ!」
海未「……そうですね、迷っていても仕方ありません。穂乃果、私はやってみせます!」
穂乃果「うん、ファイトだよっ!」
穂乃果「……あれ?」 - 13 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 00:56:54.47 ID:mXTd39uV.net
- 穂乃果「――というわけなんだけども」
真姫「はぁ……なんか変なことになってるけど、つまりそれって……」
絵里「ええ……つまり両想いってことよね?」
穂乃果「おおー両想い! ことりちゃんと海未ちゃんが両想い! やったね!」
穂乃果「それで、2人がうまいことチョコ渡し合えればなーって思うんだけど、どうかな?」
にこ「それってほっといてもいいんじゃないの……あとは本人たち次第でしょ?」
穂乃果「そうやってほっといて10年以上経ってるんだよね」
にこ「……意外と鋭いわね」
希「まぁでもあれや、多分きっかけさえあればどうにかなると思うで。そのきっかけをウチらでうまいこと作ってあげればええんよ」
花陽「でも、どうやってきっかけを作れば……」
凛「あれ~、そういえば今年のバレンタインって何曜日だったかにゃ?」
穂乃果「あ、そういえば……」 - 14 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 01:16:44.72 ID:mXTd39uV.net
- 穂乃果「というわけで日曜日はみんなでバレンタインパーティーだよっ!」
海未「と、唐突ですね……どうしたのですかいったい」
穂乃果「だってせっかくのバレンタインなのに日曜日だから、みんなで集まれないかなーと思って」
穂乃果「当日はみんなチョコを持ち寄って交換会だよ? ことりちゃん、いいよね?」
ことり「へっ? う、うん、ことりは別にいいけど……」
穂乃果「よしっ! じゃあ日曜日はみんな部室に集合だよっ!」
みんな「「「「「「「「はーい」」」」」」」 - 31 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 08:33:34.71 ID:mXTd39uV.net
- ことり(なんか急にバレンタインにみんなで集まることになったけど……これって渡すチャンスだよね?)
ことり(みんなの分も手作りで作るとして、海未ちゃんには……)
ことり(でも、うまく海未ちゃんに渡せるか自信ないよぅ……)
ことり(……でも穂乃果ちゃんも応援してくれたし、このチャンスを逃す手はないよね)
ことり(よーし、ことりがんばっちゃう!)
ことり(海未ちゃん、喜んでくれるかな……) - 32 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 08:38:32.11 ID:mXTd39uV.net
- 海未(バレンタインにみんなで集まるのですか……)
海未(こ、これはもしやことりに直接渡せるチャンスなのでは……)
海未(……しかし、ことりには渡したい人がいるのですよね……)
海未(……ものすごく気にはなりますが、迷っていても仕方ありません)
海未(私はただ、ことりに自分の気持ちを受け取ってもらえれば、それで……)
海未(……ことり) - 35 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 00:54:09.72 ID:q1eSeLtL.net
- ことり「よ~し、できたっ! ことり特製の手作りチョコレート!」
ことり「これは絵里ちゃんの分で、これはかよちゃんの分……これは穂乃果ちゃんの分!」
ことり「そしてこれは……海未ちゃんの分……」
ことり「……μ's分と別にもう一個海未ちゃんの作ったけど……ちゃんと渡せるかな」
ことり「明日、うまく2人きりになれたら……」
ことり「…………」カーッ
ことり「もうっ! 海未ちゃんのばかーっ!」
海未「――ふぅ、こんなところでしょうか。何とか形になった、という感じですけども……」
海未「さすがにみんなの分は作れなかったので、ことりに渡すものだけ手作りですが……いいんでしょうか、こんなので」
海未「ことりだったらきっと、もっと上手に作れるんでしょうね。それを貰える人は幸せ者以外の何者でもないでしょう」
海未「…………」
海未「……想像したら何だかすごい悔しくなってきました」
海未「ことり……私をこんな風にしたのは、あなたのせいなのですよ……」 - 36 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 01:24:26.00 ID:q1eSeLtL.net
- 穂乃果「というわけでバレンタイン当日だよっ!」
絵里「みんな、チョコは持ってきた?」
凛「もちろんにゃ~! 凛は色んな種類のチョコ、たっくさん買ってきたよ?」
花陽「うわぁ~本当に色んなチョコがある~」
凛「はい、かよちんにはこれ! みんな大好きア〇フォート!」
花陽「わぁい〇ルフォート、花陽ア〇フォート大好き!」
凛「そして真姫ちゃんにはこれにゃ」
真姫「なにこの小さいの……〇ロルチョコ?」
凛「真姫ちゃん、こういう安いチョコ食べたことないかぁと思って」
真姫「何そのイメージ……食べたことないけど」 - 37 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 01:40:04.53 ID:q1eSeLtL.net
- にこ「ふん、買ってきたもの渡すだけなんて、味気ないわねぇ」
希「ほぉ~う、そういうにこっちはどんなん?」
にこ「ふっふっふ……じゃじゃーん、矢澤家特製ロールケーキよ!」
穂乃果「うおーっ、にこちゃんすごい! おいしそう!」
絵里「ハラショー! さすがにこね!」
凛「早く食べたいにゃ!」
にこ「落ち着きなさい、ちゃんと人数分あるんだから、味わって食べなさいよね」
にこ「ほら、真姫、あんたの分もあるわよ」
真姫「ん……あ、ありがと……」
ことり「うわぁ、みんなすごいすごい!」
海未「そうですね……そういうことりは、どんなチョコを作ってきたのですか?」
ことり「うーん……にこちゃんのに比べたらすごくないかもだけど……作ってきたの、これ」
海未「こ、これは――」 - 38 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 02:03:40.98 ID:q1eSeLtL.net
- ことり「ことりはね……ガトーショコラ、作ってきたんだ」
穂乃果「おーっ、すごい! ことりちゃんもにこちゃんに負けないくらいすごいね!」
絵里「ハラショー! さすがことりね!」
ことり「そ、そんなことないよ……」
海未「いいえ、とてもすごいです、ことり。おいしそうですよ」
ことり「そうかな、えへへ、ありがとう海未ちゃん」
穂乃果(お~なんかいい雰囲気だね、これはいい感じなんじゃない?)パクパク
希(せやね……あとはどうやって2人きりにするか、やね)モグモグ
絵里(こう、自然と私たちだけ立ち去る、とか……?)モグモグ
にこ「ちょっと! めっちゃポロポロこぼしてるわよ!」 - 42 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 21:55:12.26 ID:q1eSeLtL.net
- 凛「うまぁ! ことりちゃん、やっぱりお菓子作りの天才にゃ!」モグモグ
ことり「凛ちゃん、そんなに急がなくてもまだたくさんあるよ」
真姫「さすがことりね……今度私にも教えてよ」
ことり「いいよ。真姫ちゃん、誰かにプレゼントしたいのかな?」
真姫「べ、別にっ! そういうわけじゃ、なくて……」カミノケクルー
穂乃果「うーんおいしい! ……あー、飲み物ほしくなっちゃたなー」チラチラ
凛「むぐっ……あ、凛も一緒に行くにゃ!」
ことり「あっ、じゃあことりも――」
穂乃果「あ、大丈夫大丈夫、ことりちゃんはここで待っててよ」
ことり「えっ、うん……」
凛「ほらほら、かよちんも一緒に行くにゃ!」
花陽「ちょ、ちょっと凛ちゃん!」ダレカタスケテー - 43 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 22:23:34.14 ID:q1eSeLtL.net
- 絵里(穂乃果たちが行ったわね……じゃあ私たちも)
絵里「希、学校に来たついでに、ちょっと生徒会で手伝ってほしいことがあるんだけど」
希「生徒会の……? あ、ああ、ええよ、ほないこか~」
海未「あ、じゃあ私もお手伝いに――」
絵里「ああ~海未は大丈夫よここで待ってて! すぐに戻ってくるから!」
海未「? そ、そうですか……?」
絵里「じゃあ行くわよ、希」
希「ほーい」
海未「……」
にこ「……」
真姫「……」
にこ「真姫……ちょっと2人で話がしたいんだけど」
真姫「えっ……! ……な、何話って……」
にこ「ちょ……海未とことりを2人にするって話でしょうが」コショコショ
真姫「あ、そういうこと……分かったわ、行きましょ」
ことり「あ、あれ、真姫ちゃんとにこちゃんもどっかに……」
にこ「ええ、ちょっと真姫と野暮用、すぐ戻ってくるわ」
ことり「う、うん、分かった、けど……」 - 45 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 23:05:20.61 ID:q1eSeLtL.net
- ことり「……」
海未「……」
ことり「……みんな、どこか行っちゃったね……」
海未「……え、ええ」
ことり「……2人きりになっちゃったね」
海未「……そ、そうですね……」
ことり「……」
海未「……」
ことり「……えと、その――」
海未「み、みんな遅いですね、ちょっと探してきま――」
ことり「ま、待って海未ちゃん! ことりも、海未ちゃんにお話があるのっ!」
海未「は、はいっ……な、なんでしょうか……」
ことり「あの……あのね、海未ちゃん……海未ちゃんにね……」
ことり「……渡したいものが、あるの」
- 48 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 23:27:35.19 ID:q1eSeLtL.net
- 海未「渡したいもの、ですか……? いったい何を……」
ことり「あの……これ、受け取ってください!」
海未「えと……これは……?」
ことり「……手作りチョコレート、なんだけど……もらってくれるかな?」
海未「も、もちろんもらいます……けど、さっきのガトーショコラは……」
ことり「え、えと、その……海未ちゃんのだけ、別に作ってたの……」
海未「はぁ、私のだけ、別にですか……?」
ことり「う、うん……」
海未「…………」
海未「……ええーっ!」
ことり「ちゅん!?」 - 49 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 23:48:09.33 ID:q1eSeLtL.net
- 海未「えっ、えっ、ことりが……私に、チョコを……?」
ことり「海未ちゃん、とりあえず落ち着いて?」
海未「そ、そんなことが……これは夢なのですか、そうなのですね?」
ことり「夢じゃないよ! ことりが海未ちゃんことが大好きで、だからチョコあげたんだよ!」
海未「ことりが……私のことを……”大好き”?」
ことり「あっ…………」カーッ
海未「…………」
ことり「…………」
海未「すいません、取り乱しました……」
ことり「う、ううん、ごめん、こっちもいきなり変なこと言って……」
ことり「でも、この気持ちは本物だから……海未ちゃん、他に渡したい人がいるから迷惑かもしれないけど……」
海未「…………」
海未「ことり、私もあなたに大事なものを渡さなくてはいけませんでした」
海未「はい、ことり、私からの手作りチョコレートです」
ことり「……へ?」 - 51 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 00:30:31.43 ID:OqegW5jY.net
- ことり「海未ちゃん、これ……」
海未「ええ、チョコレートです」
ことり「そ、そうじゃなくて……渡す人、いるんじゃないの?」
海未「はい、だから渡しました」
ことり「えっと、つまり……」
海未「はい。私が渡したい人というのは……ことり、あなたのことです」
ことり「え……ええーっ!」
海未「そ、そんなに驚くことですか!」
ことり「驚くよ! だってことりが貰えると思ってなかったし……」
海未「私だってことりから貰えるとは思ってませんでしたよ……てっきり別の誰の為に作ってるものだと思ってましたから」
ことり「き、気が付かなかった?」
海未「ことりこそ、気づかなかったではないですか」
ことり「……」
海未「……」
ことり「ふふっ……お互い様、だったんだね」
海未「ええ、まったくです。こうも気が付かないものだとは……」
海未「それはそうとことり、チョコ、食べてもいいですか?」
ことり「もちろん! あ、でも待って……いいこと思いついたから」
海未「はい?」
ことり「……はい海未ちゃん、あ~ん」
海未「なっ!」 - 53 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 00:44:47.51 ID:OqegW5jY.net
- ことり「ほら海未ちゃ~ん、はやく口開けて?」
海未「い、いやそれは、恥ずかし……」
ことり「誰も見てないから大丈夫だよ、ほら、あ~ん」
海未「あ、あ~ん……」
ことり「……おいしい?」
海未「……はい、おいしいです。とてもおいしいですよ、ことり」
ことり「えへへ……ことりから海未ちゃんへの好きって気持ち、伝わったかな?」
海未「は、はい……」カーッ
ことり「うふふ、それじゃことりも、海未ちゃんのチョコ食べようかな?」
海未「ええ、どうぞ。……む、もしやこの流れは……」
ことり「あ~ん……」
海未「ああ、やっぱりそうなのですね……」
ことり「海未ちゃん、早くことりにも、して……?」
海未「は、恥ずかしいですが……はい、あ~ん」
ことり「あ~ん……モグッ」
海未「ど、どうでしょうか……ことりみたいにうまく作れてはいませんが……」
ことり「ううん、すっごくおいしいよ! ありがとう、海未ちゃん」
海未「そ、そうですか! 良かったです……」ホッ - 54 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 01:00:38.65 ID:OqegW5jY.net
- にこ「な、何なのよこの甘々な空間は……見てるだけでなんかお腹いっぱいだわ」
真姫「でも作戦は成功、ってところかしら。2人が幸せそうで良かったけど」
希「ふふっ、やっぱり2人に必要やったんはほんの些細なきっかけやったみたいね」
絵里「ハラショー! さすが希ね!」
希「さ、2人はこのままにしておいて、ウチらは退散しよか?」
にこ「そうね、これ以上見てるのも、なんかアレだし……」
穂乃果「おーいみんなー! どう? うまくいった?」
真姫「ちょっと穂乃果、あんまり大きい声出さないでよ。見てたのがバレちゃ――」
凛「凛もどうなったのか気になるにゃ~」
花陽「ちょ、ちょっと凛ちゃん、あんまり押さないで……」
にこ「わ、バカッ、そんなに押したら――」
\ドッシャーン/
ことり・海未「…………」 - 55 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 01:10:55.08 ID:OqegW5jY.net
- ことり・海未「…………」
他一同「…………」
海未「……いつからいたのですか」
絵里「違うの! 違うのよ、これはね、海未……」
海未「……いつからいたのですか?」
希「あかん……えりち、白状しよ。お互いに渡しあってるところ辺から見てたって」
海未「……ということは食べさせあってるところも……」
穂乃果「え!?」 なになに、2人でチョコ食べさせあってたの!? お熱いねぇ~」
海未「だぁーーっ! 恥ずかしい! 恥ずかしすぎます!」
ことり「海未ちゃん落ち着いて、どうどう……」
海未「ううっ……穴があったら入りたい……」 - 56 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 01:20:34.39 ID:OqegW5jY.net
- 穂乃果「まぁまぁ、でもよかったじゃない、2人とも渡したい人に渡せて」
ことり「えっ、穂乃果ちゃん知ってたの……?」
穂乃果「うん、だってどっちからも相談受けてたからね、私。だから何とか2人きりにできるチャンスを作れないかなーと思ってたんだよね」
海未「そうだったのですか……してやられましたね……」
穂乃果「ふっふっふ……2人とも穂乃果に感謝するといいよ!」
穂乃果「いや~でもよかったね海未ちゃん、ことりちゃんから”も”チョコもらえて」
ことり「えっ……どういうこと、穂乃果ちゃん?」
穂乃果「ん? 海未ちゃんね、この前1年生の子からチョコもらってたんだよ? しかも何人も海未ちゃんに渡してたような……」
海未「ほ、穂乃果っ、それは内緒の約束――」
ことり「海未ちゃん、それ本当かな?」
海未「……」 - 57 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 01:33:13.30 ID:OqegW5jY.net
- 海未「いえ、あのこれは違うのです……どうしても受け取ってくれと言われて断れなくて……」
海未「でもっ、本当に欲しかったのはことりのチョコですから! これは本当ですから!」
ことり「うん、それは嬉しいけど……その話、もっと詳しく聞きたいかな?」
海未「え、えと、その……ことり、怒ってます?」
ことり「ううん、怒ってないよ? ただお話が聞きたいだけだよ?」
ことり「だから海未ちゃん、もっと詳しく聞かせてね?」
海未「……はい」プルプル
凛「あ~あ、穂乃果ちゃんが爆弾落としてったにゃ」
穂乃果「あちゃ~……まさかこうなるとは」
真姫「まぁでもいいんじゃない? とりあえず作戦は成功したし、あとは2人に任せましょうよ」
絵里「そうね、2人の邪魔しちゃなんだし、私たちは帰りましょうか」
希「そうやね。ほな、お2人ともお幸せにな~」
海未「こ、ことり、話せば分かります、話せば分かるのです……!」
ことり「うん、そしたらことりが満足行くまでお話してもらおうかな、海未ちゃん?」
おしまい

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