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魔法使い「魔法使いに最も必要なものは体力」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:00:51.90 ID:Qm/BhYwfo
- ――本日はよろしくお願いします。
魔法使い「よろしくお願いします」
――私も術師のはしくれなので、色々と勉強させていただきたく思っています。
魔法使い「こちらこそ」
――さっそくですが質問です。魔法使いに最も必要なものとはなんでしょう?
魔法使い「それは間違いなく、体力ですね」
――体力?
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:03:01.56 ID:Qm/BhYwfo
- ――魔力ではなく、体力なんですか?
魔法使い「はい、体力です」
――それはいったいなぜですか?
魔法使い「魔法というのは、反動がものすごいんですよ」
魔法使い「それこそ一発撃っただけで肩が外れてしまうこともあります」
――すさまじいですね。 - 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:06:08.41 ID:Qm/BhYwfo
- 魔法使い「それと……装備品」
魔法使い「杖や魔導書ってものすごく重いんですよ」
魔法使い「試しにこの杖、持ってみますか?」
――うわっ、これは重たいですね。
魔法使い「でしょう?」
魔法使い「魔法の力に耐えきるために、丈夫さと重量を追求した結果なのです」
魔法使い「でないと、すぐ壊れたり吹っ飛んだりしてしまいますから」
――たしかにこれらを扱うには、相当の筋力がいりますね。 - 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:09:23.88 ID:Qm/BhYwfo
- 魔法使い「それと先ほどお話しした反動というのは、なにも衝撃だけの話ではありません」
魔法使い「たとえば火を出せば肌が焼け、水を出せばふやける」
魔法使い「雷を放てば体じゅうに痺れが残ります」
――自分にも、魔法の効果がある程度返ってくると。
魔法使い「そうなんです」
魔法使い「ですから、魔法というのはめったに使えるものではありませんし」
魔法使い「魔法使いには、あらゆるダメージに耐えうる強靭な肉体が必要になるのです」
――なるほど。 - 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:12:09.95 ID:Qm/BhYwfo
- ――体力をつけるために、どのような工夫をされているんでしょうか?
魔法使い「まず、食事はタンパク質中心にしております」
魔法使い「鶏のササミや牛ヒレ肉やプロテインなどですね」
魔法使い「それと、毎日のトレーニングも欠かしてはおりません」
――どのようなメニューをこなしているのですか?
魔法使い「腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワットを毎日各1000回ずつ」
魔法使い「日によっては、ジョギングや水泳などもメニューに加えています」 - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:15:19.06 ID:Qm/BhYwfo
- 魔法使い「あと、やはり自重トレーニングだけではどうしても限界があるので」
魔法使い「毎日ではありませんがジムにも通っています」
魔法使い「そこではダンベルやバーベルなどの器具を使ったトレーニングを行います」
――ご熱心ですね。
魔法使い「ハハハ、一度やり始めると、とことんのめり込むタイプなもので」 - 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:18:13.75 ID:Qm/BhYwfo
- 魔法使い「それと、最近では組み手やスパーリングもこなすようになりました」
――相手はどういった方なのですか。
魔法使い「東の王国の拳法家さんや、西の共和国のボクサーさんにお願いしています」
――どちらも世界に名だたる格闘家ですね。
魔法使い「ええ、おかげでずいぶん鍛えてもらいましたよ」
魔法使い「最近では、私も彼らからダウンを奪えるようになりました」 - 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:21:51.88 ID:Qm/BhYwfo
- ――それらの努力の結果が、背後にあるトロフィーや賞状ということになるわけですか?
魔法使い「おっしゃるとおりです」
魔法使い「数々の武術大会や武道大会で、結果を出すことができて嬉しい限りです」
魔法使い「おかげで“大会荒らし”なんて異名をつけられたりもしてますけど」
――これだけ鍛えたら、もう怖いものなんてないんじゃないですか?
魔法使い「うーん、そうですね」
魔法使い「たしかに今の私に弱点といえるものはないかもしれません」 - 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:24:31.50 ID:Qm/BhYwfo
- ――しかし……果たしてそうでしょうか?
魔法使い「……なに?」ピクッ
――最初にも申し上げましたが、実は私も術師でしてね。
魔法使い「なんの術を使うんです?」
――状態異常を専門としています。
魔法使い「ほう……」
――これからあなたをある状態異常にかけてみせましょう。
魔法使い「それは面白い!」
魔法使い「この鋼の肉体にあなたの術が通じるかどうか、試してみるといい!」
――では、いきます。 - 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/13(土) 21:27:44.02 ID:Qm/BhYwfo
- ――あなた、本当に魔法を使えるんですか?
魔法使い「…………」
魔法使いは沈黙してしまった。
おわり

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