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【SS】海未ちゃんVSアーム・ジョー
- 1 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:41:18.72 ID:+hgycykK.net
- 海未 「できました!」
凛 「新しい歌詞?」
海未 「ふふふ、そのとおりです」
凛 「すごーい!
ねえねえ、こんどはどんな題名?」
海未 「『だってだって噫無情』と名づけました。
……どうでしょう、ちょっと分かりづらいでしょうか?」
凛 「ううん、そんなことないよ。
すごく分かりやすいタイトルだよ。
だって、アーム・ジョーについての歌だっていうことが、すぐわかるもん」
海未 「ええ、噫無情なのです」
凛 「アーム・ジョーか。
なんだか、カッコいい名前だね。
ハリウッド映画の主人公みたい」
海未 「?」
凛 「?」
- 3 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:44:32.35 ID:+hgycykK.net
- 海未 「ハリウッド映画?
まあ確かに、ドラマティックな出会いと別れを描いているという点では、
通じるところがなきにしもあらず、かもしれません」
凛 「ナキニシモ・A-RISE?
こんどの歌には、A-RISEも出てくるの?」
海未 「いえ、残念ながら、出てきません」
凛 「もー、海未ちゃん、わけのわからないこと言ってる。
そうやって凛のこと、困らせるのはやめてほしいにゃー」
海未 「すみません、そんなつもりではなかったのです。
でも確かに今回の歌詞は、ちょっと難解な表現があるかもしれません。
分かりづらいところがないか、チェックしてもらっていいですか?」
凛 「うん、よろこんで!」
海未 「ありがとうございます。
もっともっと訊いてください、『だってだって噫無情』のこと」 - 4 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:45:07.29 ID:+hgycykK.net
- 凛 「えーと、それじゃあね。
アーム・ジョーは、どんな人なの?」
海未 「人?
人ではありません」
凛 「え、そうなの?
凛はてっきり、腕がマッチョでダンディーなジェントルマンのことかと思ってた。
人じゃないなら、いったい何なの?」
海未 「想い、ですかね」
凛 「重い?」
海未 「そうです、想いです」 - 5 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:46:24.09 ID:+hgycykK.net
- 凛 「うーん、それだけじゃ、うまくイメージできないな。
何キロくらい?」
海未 「キロ?
噫無情を、そういう単位で測ることはできないと思いますよ」
凛 「はかりしれないくらい重いのか……
キングジョーみたいなものかな。
じゃあ、体長はどれくらいなの?」
海未 「体調?
『噫無情』と言う人の体調ですか?」
凛 「あれ、アーム・ジョーというのは、人なの?」
海未 「まあ人でしょうね」
凛 「でも海未ちゃん、さっき人じゃないっていったじゃない!」
海未 「『噫無情』は人ではなくて想いですが、『噫無情』と言うのは人なのです。
どこかおかしなところがありますか?」
凛 「アーム・ジョーは人ではなくて重い。
でもアーム・ジョーというのは、人である。
うーん、むずかしいな。
凛には、まだちょっとよくわからないな」 - 6 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:48:17.65 ID:+hgycykK.net
- 海未 「すみません、私の言葉が足りなかったみたいです。
もうちょっと説明してみますね。
ええと、何の話でしたっけ……
ああそうだ、『噫無情』と言う人の体調の話でしたね。
体調は……人それぞれでしょうね」
凛 「でも、だいたいこれくらいの体長、っていうのは言えるんじゃない?
はかりしれないほど重いんだから、体長もそれなりだと思うんだけど」
海未 「うーん、『噫無情』と言うぐらいですから、体調はあまり芳しくないかもしれません」
凛 「カンバシー?
もー、想像上の生き物を想像上の生き物で喩えられても、よくわかんないよ。
もっとこう、具体的にイメージできるようにしてほしいな」
海未 「うーん、難しいですね。
視覚的にいえば……まあ明るくはないでしょうから、薄暗いでしょうね」
凛 「臼ぐらい?」
海未 「ええ、薄暗いでしょうね」
凛 「臼ぐらいか。
すごい想いって聞いてたから、どれくらいのものかと思ったけど……
意外と小さいんだね」
海未 「?」
凛 「?」 - 7 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:49:45.19 ID:+hgycykK.net
- 海未 「えーと……まあ、そうも言えるかもしれません。
ちっぽけかもしれませんが、でも、とても大事なのですよ」
凛 「そうなのか。
アーム・ジョーは、とても大事なんだね。
でも、どうして大事なの?」
海未 「よくぞ訊いてくれました。
私たちの世界は、ときに、悲しみに満ちたものに思われます。
そんな悲しみに直面するとき、私たちはときどき、口にするのです。
『噫無情』と」
凛 「へー。
悲しくなると、『アーム・ジョー!』と口にするのか。
なるほど、凛、わかったよ!
そしたらアーム・ジョーが、助けに来てくれるんだね!」
海未 「そうです。
この世の儚さを嘆き悲しむ私たちの傍に、寄り添ってくれるのです」 - 8 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:50:19.10 ID:+hgycykK.net
- 凛 「それでアーム・ジョーは、悲しみをふきとばしてくれるの?」
海未 「いいえ。
『噫無情』と口にしても、悲しみが消えるわけではありません。
それでも、自分の気もちを言葉にするというのは、とても意味のあることなのです。
悲しみが消えなくても、ささやかな慰めは得られるかもしれません」
凛 「そっか。
アーム・ジョーは、凛たちのことを慰めてくれるのか。
いい奴だにゃー、アーム・ジョー」
海未 「ふふふ、そうでしょう」 - 9 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:51:12.45 ID:+hgycykK.net
- 凛 「でもアーム・ジョーは、どうして慰めてくれるの?
それがお仕事なの?」
海未 「そうですね。
それが『噫無情』と言うことの役割と言ってもよいかもしれません。
間投詞みたいなものですね」
凛 「敢闘士?」
海未 「ええ、間投詞です。
国語の授業で、習いませんでしたか?」
凛 「うーん、敢闘士……どうだったかな」 - 10 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:51:57.39 ID:+hgycykK.net
- 海未 「よい機会です。
復習も兼ねて、国語辞典を引いてごらんなさい」
凛 「うん、わかった。
ええと、敢闘、敢闘……」
【敢闘 かんとう】
:勇ましく闘うこと。
凛 「わー、カッコいい!」
海未 「そうですか?
……まあ、カッコいいなら、それに越したことはありませんけど」 - 11 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:53:02.28 ID:+hgycykK.net
- 凛 「なるほど、なるほど。
海未ちゃんに教えてもらったおかげで、だんだん分かってきたよ。
アーム・ジョーというのは、
人のようで人ではなくて、
はかりしれないほど重くて、
臼ぐらいの体長で、
悲しんでいる人のことを慰めてくれる、敢闘士なんだね」
海未 「ええと……私、そんなこと言いましたっけ。
まあ間投詞みたいなものだということが分かってもらえれば、ひとまずはそれで十分です」 - 12 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:55:30.98 ID:+hgycykK.net
- 凛 「それじゃあ今度は、アーム・ジョーの歌がどんな歌なのか、もっと詳しく知りたいな。
ヒーロー番組のオープニングみたいに、勇ましい歌詞なのかな」
海未 「うーん、勇ましい……そういうところもあると思いますが、少し悲壮感も漂います。
これは、出会いと別れについての歌なのです」
凛 「なるほど、そうなのか。
アーム・ジョーは、誰と出会うの?」
海未 「それは、聴いてくれる人の想像にお任せします。
友人かもしれないし、恋人かもしれないし、あるいはほかの、たいせつな人かもしれません」 - 13 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 00:57:18.56 ID:+hgycykK.net
- 凛 「でもアーム・ジョーは、その人と別れなければいけないんだね」
海未 「そうです」
凛 「出会ったら、ずっと一緒にいることはできないの?」
海未 「そうできれば、いちばんよいのですが。
残念ながら、この世界では、そういうわけにはいかないのです。
出会いがあれば、それに応じて、別れがあるのです」
凛 「どうして?」
海未 「諸行無常、という言葉を、聞いたことがありませんか」
凛 「ショー・ギヨーム・ジョー?」
海未 「ええ、そうです。諸行無常です」
凛 「こんどは、いかついフランス系マフィアみたいな名前だね」
海未 「?」
凛 「?」 - 14 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:00:08.23 ID:+hgycykK.net
- 海未 「ええと……ごめんなさい。
ちゃんと伝わっていなかったかもしれません。
諸行無常って、聞いたことありませんか?」
凛 「うーん、初耳だけど、だいたい想像がつく気がするよ。
ショー・ギヨーム・ジョーは、たぶんアーム・ジョーの親戚じゃないかな?」
海未 「親戚?
ええ、まあ近しいものではありますね」
凛 「どんな関係なの?」
海未 「この世の諸行無常なさまを見て、私たちが、『噫無情』と呟くのです」
凛 「ショー・ギヨーム・ジョーは、『様』をつけるほど偉い人なのか。
やっぱりマフィアのボスみたいな地位についてるんだね。
それでもって、ショー・ギヨーム・ジョー様を見た凛たちが、アーム・ジョーと呟くんだね」
海未 「そうです」 - 15 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:00:59.18 ID:+hgycykK.net
- 凛 「そしたらアーム・ジョーが来て、凛たちを慰めてくれるんだね」
海未 「そのとおりです」
凛 「どうして慰めてくれるの?
やっぱりショー・ギヨーム・ジョーが、おっかないやつだから?」
海未 「いいえ、諸行無常を、怖れる必要はありません。
私たちの生きるこの世界が、そのまま、諸行無常なのですから」
凛 「この世界がショー・ギヨーム・ジョー?
なにそれ、ちょっと怖いんだけど」
海未 「あら、そうですか?」 - 16 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:06:14.82 ID:+hgycykK.net
- 凛 「凛が座ってるこの椅子も、ショー・ギヨーム・ジョーなの?」
海未 「ええ、諸行無常なるものの一つです」
凛 「ひいー!」
海未 「大丈夫です、すぐに壊れたりはしませんから」
凛 「いやいや、ちょっとビックリだよ!
それじゃあ、いま凛が着てるこの服も、ショー・ギヨーム・ジョーなの?」
海未 「そうですね。
女の子らしくて可愛い服ですが、諸行無常なるものの一つです」
凛 「ひいー!」 - 17 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:07:17.65 ID:+hgycykK.net
- 海未 「それだけではありません。
空を飛ぶ鳥も、野に咲く花も、すべて諸行無常なのです」
凛 「そんな……
スズメさんも、スミレさんも、ほんとはそんなイカツイ名前だったなんて……」
海未 「怖れるには足りません。
ただ、ありのままの姿を見つめればよいのです」 - 19 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:08:35.15 ID:+hgycykK.net
- 凛 「ということは、まさか、海未ちゃんも……」
海未 「そのとおりです。
今はこうして、園田海未という姿で凛の前に立っていますが、これも仮の姿にすぎないのかもしれません。
すべては移ろいゆくものですからね。
何を隠そう、私も、諸行無常なるものの一つなのです」
フハハ、ついに見破ったな。
園田海未というのは、仮の姿。
何を隠そう、俺こそがショー・ギヨーム・ジョーなのさ。
そんな声が聞こえた気がして、凛はガタガタ震え出した。
どうしよう、海未ちゃんの正体が、そんなイカツイ名前のマフィアのボスだったなんて……
こんなときは、どうすればいいんだっけ?
ああそうだ、勇敢なヒーロー、かれの名前を呼べばいいんだにゃー!
凛 「アーム・ジョー!」 - 20 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:10:01.90 ID:+hgycykK.net
- にこ 「どうしたの? 凛」
凛 「来た!」
にこ 「今、凛の悲鳴が聞こえた気がしたんだけど……」
凛 「にこちゃん……いや、アーム・ジョー!」 - 21 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:10:54.37 ID:+hgycykK.net
- にこ 「にこは、そんなハリウッドの腕がマッチョでダンディーなジェントルマンみたいな名前ではないわ。
……ていうか誰よ、アーム・ジョーって」
凛 「よくぞ聞いてくれました。
アーム・ジョーとは、人のようで人でなく……」
にこ 「ぬわんでよ!」
凛 「はかりしれないほど重く……」
にこ 「ケンカ売ってるの?」
凛 「臼ぐらいの大きさで……」
にこ 「もうちょっと大きいわよ!」
凛 「悲しんでいる人のことを慰めてくれる……」
にこ 「あれ? え、えーと……」
凛 「敢闘士!」
にこ 「敢闘士?」
凛 「あれー、にこちゃん、知らないのー?
勇ましく闘う、スーパーアイドルのことだよ」
にこ 「おっ、それ、にこのことね」
凛 「ほらやっぱり!」 - 22 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:11:55.20 ID:+hgycykK.net
- にこ 「そのとおり、可憐な黒髪ロングの美少女、矢澤にことは、世を忍ぶ仮の姿!
あるときはプリティーなアイドル。
またあるときも、プリティーなアイドル。
その名も……ええと……」
凛 「アーム・ジョー!」
にこ 「そう、アーム・ジョーとは、にこのことニコ!」
海未 「?」
凛 「?」 - 23 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:12:42.08 ID:+hgycykK.net
- にこ 「何、『イミワカンナイ』みたいな顔してんのよ!
急にこんなことをやらされた私のほうが、もっと意味わかんないわよ!」
海未 「それが、私にも何が何だか」
凛 「にこちゃん、大変なんだよ!
海未ちゃんの正体は、ショー・ギヨーム・ジョーだったんだよ!」
にこ 「いかつい名前ね……」 - 24 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:14:03.06 ID:+hgycykK.net
- 凛 「それを知った凛は、とっても悲しいんだよ!」
にこ 「まあいいんじゃない? 名前がいかつくても」
凛 「でも、外見も変わっちゃうみたいなんだよ。
いまのキュートな海未ちゃんは仮の姿なんだって」
にこ 「なるほど……外見もいかつい可能性があるというわけね」
凛 「いかついくらいなら、まだいいんだけど……」
海未 「もう、凛、今まで私の言っていたことを理解しているのですか。
諸行無常とは、いわば、形が無いことなのです」
にこ 「えっ、なにそれ怖い」
凛 「……こんなワケのワカラナイことを、のたまってるんだよ!」 - 25 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:14:59.11 ID:+hgycykK.net
- にこ 「どうすれば海未は、もとのキュートな姿に戻るのかしら?」
凛 「よくわかんないけど……
きっと、アーム・ジョーがどうにかしてくれると思って」
にこ 「それで私の名を呼んでくれたというわけね」
凛 「そういうわけだよ!」
にこ 「なるほど……事情はだいたい分かったわ。凛、海未。
この宇宙ナンバーワンの戦士、アーム・ジョーが、なんとかしてあげる」
凛 「わー、にこちゃん、カッコいい!」 - 26 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:15:46.32 ID:+hgycykK.net
- にこ 「さあかかってきなさい、ショー・ギヨーム・ジョー!
私が、やっつけてやるわ!」
海未 「諸行無常とはいわば、この世の摂理なのです。
やっつけるとかやっつけないとか、そういう問題ではないのです」
凛 「出た、最強宣言……もうダメだにゃ」 - 27 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:16:19.92 ID:+hgycykK.net
- にこ 「いいえ、うろたえてはダメよ。
それでも何か弱点があるはずよ!」
海未 「しかし、出会いがあれば別れもある。
だからこそ、この世界から悲しみをなくすことはできないのです。
そう、この世界は悲しみに満ちているのです」
にこ 「何か難しい言葉で、ラスボスっぽいこと言ってるわ!」
凛 「そうにゃ、そうにゃ!」 - 28 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:17:23.47 ID:+hgycykK.net
- 海未 「とはいえ、この歌詞をとおして伝えたかったのは、それだけではありません。
別れても、また会える日を期して待つことはできますからね。
そう、この世界は悲しみに満ちていますが、同時に、幸せを望んでもいるのです」
にこ 「何か難しい言葉で、ラスボスっぽいこと言ってるわ!」
凛 「わかる……いや、わからないにゃー!」 - 29 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:18:02.22 ID:+hgycykK.net
- 海未 「分かりませんか?
すみません。私の言葉が足りなかったのかもしれません。
ただ私は、こう伝えたかったのです。
あなたたちと出会えて嬉しい、と」
にこ 「ボス……」
凛 「ボス……」 - 30 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:19:56.29 ID:+hgycykK.net
- 海未 「だって、考えてもみてください。
私たち、同じ学校に通っているとはいえ、学年はバラバラだし、最初は接点もありませんでした。
それがいつのまにか、こうして出会い、ともに、ひとつのことを目ざすことができるようになりました。
これって、すごく不思議なことだし……同時に、すごく素敵なことだと思いませんか」
にこ 「ジョー……」
凛 「ジョー……」 - 31 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:20:32.20 ID:+hgycykK.net
- 海未 「出会いがあれば、別れもあります。
でも別れがなければ、そもそも出会うこともなかったでしょう。
それを思えば、諸行無常も、それほど悪くはないでしょう?」
にこ 「海未……」
凛 「海未ちゃん……」 - 32 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:21:02.31 ID:+hgycykK.net
- 海未 「私、あなたたちと出会えて、ほんとうによかった」
にこ 「私もー!」
凛 「凛もー!」 - 33 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:21:32.46 ID:+hgycykK.net
- こうして、にこちゃんと凛は、ショー・ギヨーム・ジョー……じゃなかった、海未ちゃんの胸に飛びこんだ。
にこ 「さほどフカフカしてない」
凛 「いまひとつヴォリュームが足りない」 - 34 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:23:09.26 ID:+hgycykK.net
- 海未 「ふふふ、そんな悪態も、存分につけばよいのです。
あなたたちと出会えたおかげで、ひとつのことを目ざすことができるのは、とてもステキなことです。
オマケにもう一つ、よいことがありました」
にこ 「何かな?」
凛 「何かにゃ?」
海未 「76」
凛 「75」
にこ 「74」
海未 「私、あなたたちと出会えて、ほんとうによかった……」
凛 「アーム・ジョー! やっちゃって!」
にこ 「オーケー、もぎとってやる!」 - 35 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:24:13.21 ID:+hgycykK.net
- 海未 「ふふふ、負けませんよ」
凛 「ショー・ギヨーム・ジョーに負けそうになったら、どうすればいいんだっけ?」
にこ 「悲しみだけじゃなくて、望みが……ほのかな望みがあればいいのよ!」
希 「いやー、今日もパンがうまい!」
海未 「76」
希 「90」
海未 「レ・ミゼラブル」
おわり - 36 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:27:26.25 ID:1J3D32tP.net
- なんだろうこれ好き
- 42 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 10:03:10.99 ID:WxQw0BFZ.net
- 笑った

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