スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
海未(23)「…またこの夢ですか」
- 1 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:34:02.85 ID:5DKmnzrL.net
- ※駄文です。
カプがないです。
口調とかキャラ崩壊もあるかもしれません。
よろしくお願いします。 - 2 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:36:02.11 ID:5DKmnzrL.net
- 最近、よく同じ夢を見るようになりました。
「ーーやろうよ!スクールアイドル!」
それは、私の人生の中で恐らく最も輝いていたであろう、µ’sの仲間たちに囲まれた、青春の日々。
楽しかった思い出から、悔しかった出来事まで、いろいろな日々を、まるで映画のように私は見続けるのです。
ーーそして、ついに最後のライブの時。
- 3 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:37:28.29 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「これで、終わってしまうのですね…」
にこ「なによ。今さら感傷にでも浸ってるわけ?」
凛「凛知ってるよ。にこちゃんもさっき真姫ちゃんに同じようなこと言ってたって」
にこ「は、はぁ⁉凛、あんたさっきの会話盗み聞きしてたわね⁉」ギクッ
凛「なんのことかにゃ?凛は真姫ちゃんの『馬鹿ね。これからも私が隣にいてあげるわよ』くらいしか聞いてないにゃー」
花陽「あの時の真姫ちゃんの顔、かっこよかったよね~」
真姫「なっ、あんなのにこちゃんを慰めるための嘘に決まってるでしょ⁉イミワカンナイ!」
にこ「えっ、あの言葉嘘だったの…」ガーン
真姫「えっ、いや違…、ああもう!めんどくさいわね!」 - 4 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:39:46.93 ID:5DKmnzrL.net
- 絵里「ほーらみんな。おしゃべりはほどほどにしなさい。そんなんじゃしっかり終われないわよ」ハァ
希「とかいって、エリチは昨日ウチにむかって『明日で終わりなんて想像したくないわ…』みたいな長文メールを…」ニシシ
絵里「のっ、希!そうゆうのは言わないで!」
ことり「ふふっ、みんないつもと変わらないね」クスクス
海未「ええ、確かに。…今さら考えても、答えはかわらないですしね…」
…そうは言っても、私はやはり悲しかったのでしょう。多分、私以外も。 - 5 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:40:55.77 ID:5DKmnzrL.net
- でも、
穂乃果「ーーねぇ、みんな。最後のライブ、今まででいっちばん最高にしようね!」
ーーそれぞれの思いがある中、穂乃果はいつも以上に笑って、そう言っていました。
その太陽みたいな笑顔が、みんなを一つにさせたんだと、私は思います。 - 6 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:42:06.46 ID:5DKmnzrL.net
- 『…ああ、光を追いかけてきたんだよ』
ワアアアアアアアア!!
そして私たちは、最高のパフォーマンスで最後のライブを終わらせることができました。
その、帰り道ーー
穂乃果「そうだ!みんな、約束だよ!
ーー私と海未ちゃんの結婚式は、みんな和服で来てね!」 - 8 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:43:07.71 ID:5DKmnzrL.net
- ーーなんでそうなるんですかッ!!!」ガバッ
…つい、叫びながら起きてしまいました…。
海未「やあッ!はッ!!」ブンッブンッ
海未母「あら?海未さん、今日は一段と稽古に打ち込んでますね。」
海未「ええ、まあ…。少し邪念が溜まってるといいましょうか…」 - 9 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:43:54.17 ID:5DKmnzrL.net
- 海未母「?まあ、とりあえず今日はせっかくの休みにしたんですから、ほどほどにしといてくださいな。明日からは発表会に向けての練習ですから。」
海未「はい。分かりました、おかあさま。」
私は大学を卒業して、本格的に園田道場を継ぐことにしました。
やはり、私にはこの道が一番あっていたので…。
父も母も期待してくれてるようで、応えるためにも精進を続ける日々を送っています。
なので、今日のような休みも、どうしてもからだを動かしたくなってしまうんです。
…まあ。今日は他の理由もありましたが。 - 10 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:45:15.12 ID:5DKmnzrL.net
- (しかし、母の言った通りやりすぎもよくありません。なので、今日は休みを満喫しようと思います!)
海未「…と、思ったのですがね…。」
大学でも勉強一筋でやってきた私に、やりたいことなど特になく。今もこうして、弓道場の掃除に明け暮れています…。
海未「…昔も、こんなことがあった気がしますね…。あの時は確かーー
「ーーで、この老いぼれに頼りに来たと。」 - 12 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:46:20.17 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「す、すいません。お祖母様。
確か昔、急にµ’sの練習がやすみになった時も、こうしてお祖母様に縋ったきがして…」
海未祖母「はっはっ。そんなことはもう覚えとらんけど、この歳になって孫に頼られるなんて、ありがたいことだねぇ。」ニッコリ
お祖母様は今年で、100歳を迎えられます。でも、そんな様子は伺えないほどに元気で、流石だと尊敬しています。
海未祖母「まあ、休むことは大事だね。舞だって、疲れて踊った舞は、見てて腹がたつからね。」
海未「はい。存じています」 - 13 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:47:54.18 ID:5DKmnzrL.net
- 海未祖母「まあ、その様子なら心配ないね。今度の舞を楽しみにしてますよ」
海未「あ、ありがとうございます」
お祖母様に褒められると、つい嬉しくなってしまいます。それくらい、お祖母様を尊敬しているので。
海未祖母「ふふっ。身内相手に何を緊張してるんだかね。そうだ。身内といえば、海未は決めたのかい?」
海未「…?何のことでしょうか?」
海未祖母「決まってるでしょ、あなたの縁談相手のことですよ」
海未「ーーあ、ああ…」 - 14 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:49:09.85 ID:5DKmnzrL.net
- ーー最近の忙しさで忘れていましたね…。
そう、園田を継ぐということは、婿を取らないとならないわけで、
母達が積み上げてきたもののためにも、それなりの人を婿にとらないといけないわけで、
何より、婿ということはーー
海未祖母「…まあ、愛し合ってない人との結婚なんて、その年では考えにくいものかね。」
自分が結ばれたい人とは、結ばれないということーー。
それは継ぐ決意をした時に、同時に決意したことでもあります。
しかし、簡単に割り切れるわけでも、ありませんでした。
だって、恋愛映画さえ、まだ見えないという私が、
愛し合ってない人との結婚なんて、想像できませんし、実感もわかないのです。
海未「すいません、お祖母様…」
海未祖母「なに謝っているんだい。それは海未の問題ですよ。あなたのペースで決めていくのが、一番いいにきまってるんですよ。」 - 15 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:50:33.23 ID:5DKmnzrL.net
- この心にくることを平然と言えるのは、やはりカリスマがあるということなのでしょうか。
…まあ、私が単純なだけかもしれませんが。
海未「はい…。考えておきます」
海未祖母「休日にする話じゃなかったですね。心の方も休ませないといけないですから」
海未祖母「…海未さん」
海未「はっ、はい⁉」ビクッ
急に改まって呼ばれたのでびっくりしてしまいました…。 - 17 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:51:57.11 ID:5DKmnzrL.net
- 海未祖母「…貴方は、園田流の後継者になることを心から望んでいますか?」
海未「え、は、はい。もちろん」
この言葉に嘘は無いです。
海未祖母「そうですか。その割には、私にはあの頃の海未さんの方が輝いて見えてましたけどね。」
海未「…ッ!」
…私はスクールアイドルと同じくらい、武道に真剣に取り組んでいるつもりです。
ですが、その言葉には何故か言い返すことが出来ませんでした。 - 18 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:53:43.24 ID:5DKmnzrL.net
- 海未祖母「…これは心の方が疲れているね。疲れた心は誰かに休ませてもらうのが一番ですよ?」
海未「…?それは、何処かに出かけてこいということでしょうか?」
海未祖母「少し違うね。誰でもいいってことでは無いんだよ。ねぇ海未さんー
ーおまんじゅう、買ってきてくれるかい?」 - 19 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:55:28.76 ID:5DKmnzrL.net
- 「高校生の頃と似た展開ですね…。」
『いい?いくら待ってもいいから、穂むらの出来立ての饅頭以外は認めないよ?できればせがれのあの子に作ってもらいなさい』
海未「お祖母様のことですから、たくらみあってのことなのでしょうが…、それにしても、少し暑いですね」
まだ月は三月でそこまで暑くは無いのですが、もうコートはいりませんね。
海未「ふぅ。着きました。穂むらにくるのも久しぶりですね。」
穂乃果はいるでしょうか…。
ガラッ
海未「ごめんください」
扉を開けると、雪穂が店番をしていました。 - 20 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:56:41.96 ID:5DKmnzrL.net
- 雪穂「はいいらっしゃ……ってうわっ⁉海未ちゃん⁉」ビクッ
海未「な、なんですかその反応は…。
大袈裟ですよ…」
雪穂「な、なんで今日海未ちゃんがここに、取りに来るのはことりさんのはずじゃ…」
海未「今日?ことり?なんのことですか?」
雪穂「えっ、あっそっか、普通にお饅頭買いに来ただけか、あはは…」
海未「ふふっ、変な雪穂ですね。えっと、穂乃果は…
穂乃果「雪穂ー!うるさいよ!二階まで響い…って海未ちゃん⁉なんでここにいるの⁉」ビクッ
階段からドタバタと穂乃果が降りてきました。 - 21 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:58:59.53 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「またその反応ですか…。私がお饅頭買いに来たら悪いんですか?」ハァ
穂乃果「だ、だって今日は海未ちゃんの…雪穂「ストップ!お姉ちゃんストーーップ!!」
穂乃果「む、むぐぐ⁉」
海未「ふふっ」
兄弟仲がいいのは微笑ましくて良いですね。
穂乃果「…え?ああ、なるほど….…そ、それで海未ちゃん。今日は何を買いに来たの?」
海未「ああ、はい。お祖母様に頼まれて、お饅頭を買いに」
穂乃果「ん、分かったよ!じゃあちょっと待っててね!!」ダッ
雪穂「あっ、立ってるのもなんですし、お姉ちゃんの部屋に行ってて下さい。」
海未「ありがとうございます。雪穂」
お言葉に甘えさせていただきましょう。 - 22 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:01:12.87 ID:5DKmnzrL.net
- ガチャ
海未「ふぅ……この部屋は変わりませんね。そこが穂乃果らしいのですが」
しかし、この年でまだ高校生の頃に読んでた少女漫画を読むのでしょうか?
それにしても、穂乃果はちっとも変わりませんね。それに比べ雪穂は見るたびに大人びてきています。
まあ、そんな二人だから、あんなに仲良しなのでしょうけど。
海未「…それにしてもいい天気ですね、少し眠くなってしまいます」ウトウト
お饅頭は、まだでしょうか…
ーーーー - 23 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:02:41.64 ID:5DKmnzrL.net
- …未ちゃーん!」
海未「…っと、あれ?ここは?私は穂乃果の家に…」ウトウト
目の前にやたらと華々しい新築のお家が…
穂乃果「何言ってるの?海未ちゃん?今日からここが私たち2人の住む家だよ?」フフッ
海未「ああすいません、寝ぼけていました、そうですね、今日からここで…
…っは?」 - 28 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:21:52.40 ID:5DKmnzrL.net
- 穂乃果「やっぱり結婚したんだし、穂むらもいいけど2人だけの家が欲しいよね!さあ、海未ちゃん!早く行こう!」
海未「…は?」
…落ち着きなさい、園田海未。私は夢を見ているんです。おそらく昨夜の続きの…でもどこで?
穂乃果「ねえ?海未ちゃーん!聞こえてるー?」
海未「えっ⁉あっ、はいなんでしょうか!」
穂乃果「いやだから、そ、その…」
海未「?」
穂乃果「こ、子供は何人にしよっか?」/// - 29 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:24:04.61 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「ーーIPS細胞なんて破廉恥ですっ!!」ガバッ
穂乃果「うわっ⁉海未ちゃんどうしたの?」
海未「あれっ?ここは…」ファサ
穂乃果「海未ちゃんはお饅頭買いに来て、そのまま寝ちゃってたんだよ?」
海未「あ、そうだったんですか…すいません穂乃果///」
穂乃果「…海未ちゃん?顔、赤くない?」キョトン
海未「きっ、気のせいです!!」アセッ
海未「……ん?これは、毛布…?」
穂乃果「えへへ。あまりにも気持ちよさそうに寝てたから、もう少し寝かせとこうと思って…」
海未「~ッ!あっ、ありがとうございます///」
あんな夢を見ていたのに、気持ちよさそうだったなんて…! - 30 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:25:10.95 ID:5DKmnzrL.net
- …それにしても、やはり穂乃果は優しいですね。きっと穂乃果なら…。
海未「…」
穂乃果「…海未ちゃん?」
海未「穂乃果は、これから先の事が、心配じゃないんですか?」
穂乃果「え?」 - 31 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:27:08.69 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「…私はとても、心配なんです。園田流を私が途切らせてしまったり、没落させてしまったりしたらどうしようと思うと、とても不安です…。未来がこんなに不安な事なんて今まではなかったんですが…」
穂乃果「…海未ちゃんは、道場を継ぎたくないの?」
海未「い、いえ。そんなことはないです、ただ…」
…私はーー - 32 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:28:18.58 ID:5DKmnzrL.net
- 穂乃果「ーーそれならきっと大丈夫だよ!」
海未「…え?」
穂乃果「穂乃果だって、未来のことなんか分かんないし、心配な時もあるよ?でもね、自分がやりたいって思ってることを貫いていけば、絶対いい方向に進んでくって、分かるんだ!」
海未「そ、そんなことは穂乃果だから…」
穂乃果「いや!海未ちゃんだっておんなじだよ!だって全力でやりたいことをやってる海未ちゃんは、いつだって輝いてるもん!」
海未「…!」
全力で、やりたいことをやっている時の、私…。 - 33 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:29:10.36 ID:5DKmnzrL.net
- 穂乃果「海未ちゃんは恥ずかしがり屋だし、厳しいし、素直じゃないけど…本当にやりたいことをしてる時の海未ちゃんはただすっごく輝いてるんだ!」
海未「ですが…今の私はあの頃より輝いてないと、お祖母様に…」
穂乃果「それは、海未ちゃんが悩んでるからじゃないかなあ?海未ちゃん真面目だから、色んなことを悩みすぎなんだよ」
海未「うっ…」
確かに、最近では稽古もどこか責任感を意識してやるようになってきています。
ーーお祖母様は、そんな私に気づいていたのでしょうか…。 - 34 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:30:18.96 ID:5DKmnzrL.net
- 穂乃果「…海未ちゃん。穂乃果ね、実は歌を歌いながら世界を旅したいんだ」
海未「…え?」
穂乃果「もちろん英語なんて喋れないし…、聞いてもらえるかも分からないよ?でもねーー
後悔だけはしたくないんだ!!」 - 35 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:32:31.09 ID:5DKmnzrL.net
- 穂乃果「だから私は、自分がやりたいことをやり通すんだ!それが、自分が一番輝いていける道だって信じてるから!」
穂乃果「…ってことじゃ、駄目、かな…?」エヘヘ
海未「……」
ーーそう、ですよね。
未来がどうなるかではなく、
自分で変えていくことが大事。
あの経験から得た、こんな簡単な答えをーー
なぜ私は忘れてしまっていたのでしょう。
海未「…穂乃果」
穂乃果「ひっ!はい!」ビクッ
海未「……あなたは本当に、最高です!!」 - 36 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:32:33.69 ID:5DKmnzrL.net
- 穂乃果「だから私は、自分がやりたいことをやり通すんだ!それが、自分が一番輝いていける道だって信じてるから!」
穂乃果「…ってことじゃ、駄目、かな…?」エヘヘ
海未「……」
ーーそう、ですよね。
未来がどうなるかではなく、
自分で変えていくことが大事。
あの経験から得た、こんな簡単な答えをーー
なぜ私は忘れてしまっていたのでしょう。
海未「…穂乃果」
穂乃果「ひっ!はい!」ビクッ
海未「……あなたは本当に、最高です!!」 - 37 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:33:35.00 ID:5DKmnzrL.net
- ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
海未「送ってもらって、良かったのですか?」
穂乃果「いいよー、穂乃果も久しぶりに海未ちゃんと歩きたかったし」
穂乃果「それにしても意外だなー。海未ちゃんが悩み事するなんて」ニヤニヤ
海未「わ、わたしだってそれくらいしますよ!穂乃果よりよく考えてますし!」 - 38 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:34:43.79 ID:5DKmnzrL.net
- 穂乃果「なにをー!穂乃果だってちゃんと考えてるよー!」
海未「ふふっ。どうでしょうね」
やはり、お祖母様はすごいですね。
わたしの悩みの解決方を、よくご存知の様です。
穂乃果「…てゆーか海未ちゃん、あの約束忘れちゃったの?」
海未「?約束、ですか」 - 39 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:36:33.15 ID:5DKmnzrL.net
- 穂乃果「その様子だと覚えてないねー。穂乃果ショックだなー」ハァー
海未「??穂乃果、それはーー
穂乃果「あー!そうだった!穂乃果やらないといけないことがあったんだ!」
海未「うえっ⁉」ビクッ
穂乃果「じゃーねー海未ちゃん!またねー!」スタコラサッサー
海未「ちょ、ちょっと穂乃果!てゆうかそっちはあなたの家と間逆では……はあ」
全く、慌ただしいんですから…。 - 40 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:38:09.86 ID:5DKmnzrL.net
- ーーーー
海未「そういえば、お饅頭、冷めてしまいましたね…。」
お祖母様に申し訳ないことをしてしまいました…。
海未「こ、ここはこの園田海未、感謝も込めて、精一杯謝らねば…」ゴクリ
と、考えてる内に家に着きました。
お祖母様に怒られませんように…。
一呼吸おいて、
海未「た、ただいま戻りまし…
「「「海未ちゃん誕生日おめでとー!!」」」
海未「…え?」 - 41 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:39:37.13 ID:5DKmnzrL.net
- ーードアを開けたそこには、懐かしい顔達が待っていました。
にこ「なによ。鳩が豆鉄砲くらったような顔して」
凛「ドッキリ大成功だにゃー!」
絵里「海未が穂乃果の家に行ったって聞いたときは、もうダメだと思ったわ…」
希「だからいったやん~。カードが大丈夫やって言ってるって」
花陽「わわ…。海未ちゃんがすごい美人になってる…」
にこ「ほらほら花陽。わたしもこんなに美人になったわよ!」
真姫「ちょっと寒くないかしら。」
にこ「ぬわんでよ!」
ことり「もう!海未ちゃんがぽかんとしてるよ~!」
海未「え?なんでみんなが?誕生日…あっ」
絵里「海未…まさか貴方、本当に誕生日忘れてたの…?」
…お恥ずかしい限りです。 - 42 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:40:58.53 ID:5DKmnzrL.net
- 穂乃果「海未ちゃん!」
海未「ほ、穂乃果…!さっきの用事とやらは良いのですか?」
穂乃果「…海未ちゃんってそうゆうところ、変わんないよね」
海未「?」
絵里「ま、まあいいでしょ。それよりも、改めて…」
「「「海未ちゃん!お誕生日、おめでとう!!」」」
ーーーー
それから、わたしはみんなからのパーティーを楽しみました。 - 43 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:41:59.19 ID:5DKmnzrL.net
- 真姫「なによ!わたしの酒が飲めないっていうの!?」
にこ「はあ!?上等よ!どっちが先に倒れるか、やってやろうじゃない!」
絵里「ちょっとにこ、真姫は明日大学があるのよ?貴方だってスキャンダルに…」
にこ「別に真姫ちゃんとスキャンダルになるならいいわよ!!」
真姫「えっ?にこちゃんそれって///」
にこ「えっ?あっ…///」
希「ひゅー。おあついですなあ」
絵里「希もからかわないの!」
花陽「こっ、このお米、すごい美味しいです!り、凛ちゃんも食べてみて!」
凛「もうラーメンでおなかいっぱいだよー」
ことり「よっこいしょ。海未ちゃん、隣いいかな?」
海未「はい。どうぞ、ことり」
穂乃果「いやー、みんな楽しそうだねえ」 - 44 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:42:53.15 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「ええ、ほんとに…。とても楽しいですよ」
ことり「よかったぁ。海未こうゆうの嫌かなって思ったけど」
海未「ふふっ。確かにあまり得意ではないですが…貴方たちに祝われるのは、別の話です」
穂乃果「あー海未ちゃん照れてるー」ニヤニヤ
海未「ほ、穂乃果!からかわないで下さい!」
ことり「こうしてると、みんな変わってないな、って思うよね」
穂乃果「だねー。にこちゃんなんでアイドルなのに、あんな風に暴れちゃって…」
海未「…そういえば、誰が企画してくれたのですか?真姫達は大学だってあるのに…」
穂乃果「それはね!海未ちゃんのむぐぐ…!」ジタバタ
ことり「穂乃果ちゃん!駄目!」 - 45 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:44:00.65 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「こ、ことり?」
ことり「あ、あはは…」
海未「まあ、無理に聞きたいとも思いませんが…そこまで聞かれたくないのですか?本人は」
穂乃果「…ぷはっ!さ、さあどうだろうねー穂乃果分からないなー」
海未「演技が下手すぎですよ、穂乃果…」
ことり「くすっ。多分ね海未ちゃんはわかるはずだと思うよ?だって海未ちゃんはその人のことが大好きだもん」
海未「わたしの…大好きな…あっ」
ことり「流石海未ちゃんだねー」
穂乃果「ほ、穂乃果のせいじゃないもんーことりちゃんのせいだもんー」プイッ - 46 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:44:53.82 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「全く貴方たちは…。少し、行ってきますね」スッ
穂乃果「あ、海未ちゃん!」ガバッ
海未「なんでしょうか、穂乃果?」
穂乃果「えーとね、なんかこう…」
ことり「?」
穂乃果「うーんと…そうだ!海未ちゃん!」
穂乃果「ファイトだよ!」 - 47 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:45:46.50 ID:5DKmnzrL.net
- ーーーー
海未「お祖母様、失礼します」
海未祖母「あら海未さん。パーティーの方はいいのかい?主役が抜けてきて」
海未「ええ。まあ。…なにより、開いてくれた人にお礼を言うことが先決だと思ったので」
海未祖母「……やっぱり若いもんはダメだねえ。すぐに口を滑らせる」 - 48 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:46:37.98 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「お祖母様、あの…」
海未祖母「ふふっ。お礼なんていいんですよ。ただの老人の気まぐれですから」
海未「し、しかし…」
海未祖母「なにより、孫のために何かしたいと思うのは、祖母として当然では、ないのかい?」ニコッ
海未「……!」
この人には、私は何年たっても追いつけない。
何故かそう思ってしまいました。
海未「…はい、そうなのかもしれません。でも、今回は言わせてください」
海未「ありがとうございます…!」
私は、何に対してありがとうといったのでしょう。
いつも言っていることなのに、何故か目頭が熱くなって、言葉に力が入りました。 - 49 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:47:52.09 ID:5DKmnzrL.net
- 海未祖母「ーーふふっ。どういたしまして」
海未祖母「さあ。パーティーに戻りなさいな。主役があまり席を立つもんじゃないですよ」
海未「は、はい。それでは、本当に…」
海未祖母「もういいですって。あ、そういえば一つ…」
海未「なんでしょうか?」
海未祖母「貴方の姉が、帰ってくるそうですよ」
海未「ね、姉様が!?」 - 50 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:49:53.54 ID:5DKmnzrL.net
- 海未祖母「ええ。しかも、夫を連れて、ここを継ぐために」
海未「えっ、夫…?夫って、えっ、えっ!?」
海未祖母「ふふっ、海未さん。少し動揺しすぎですよ?…貴方はまだわかいのですし、結婚は早いかもしれませんね」クスッ
海未「…!は、はい!」
海未祖母「ええ。それとあと、一つだけ?」
海未祖母「お饅頭、次からは気をつけて下さいね?」ニッコリ
海未「!…は…はい…」
やはり、お祖母様に敵う日は、来そうにありません…。 - 51 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:51:06.61 ID:5DKmnzrL.net
- ーーーー
海未「今日は、ありがとうございました」
絵里「ふふっ。海未ったらさっきからそればっかりね」
ことり「海未ちゃんに楽しんでもらえたなら、ことりたちはそれでいいんだよ?」
花陽「海未ちゃんっ!ここのお家って、どこのお米使ってるの?土鍋炊き?あと…」
凛「凛はこっちのかよちんも好きだにゃー」
希「にこっちも真姫ちゃんものみすぎやん…」
にこまき「「まらまら飲めるっていっれるでしょー!?」」ヒック
穂乃果「あはは…。それじゃ海未ちゃんまたね!」
海未「はい、穂乃果。みんな。また、会いましょう」 - 52 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:53:03.77 ID:5DKmnzrL.net
- 海未「ふぅ…」
まるで台風みたいでしたね…。
しかし悩んでいた自分が馬鹿のように晴れ晴れした気分です。
ピロリン
おっと誰かからメール…穂乃果?
穂乃果【そういえば海未ちゃん、約束のこと思い出せた⁉ヒントは最後のライブだよ!これで思い出せなかったら、穂乃果怒るからね!】
ああ、そういえば…
約束、ですか。
海未「最後のライブの時の…穂乃果…あっ」
…今日は、いい夢が見れる気がします。
いえ、きっと、見えるはずです。
ーーーー - 53 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 00:00:18.77 ID:jSIIdjLb.net
- 絵里「…ふぅ、今日はいつもより疲れたわね」
凛「やりきったにゃー!」
にこ「スクールアイドルにこにーのラストライブ、きっと伝説になるわね!」
真姫「どうでしょうね」
にこ「ぬわぁんでよ!」
ワイワイガヤガヤ
海未「…ちゃんと、やり遂げましたね…!」
ことり「うん…!」
穂乃果「ふー。疲れたぁ」
海未「そういう割には、まだまだ足りないって感じですが」クスッ
穂乃果「あ、ばれちゃった?」
ことり「ふふっ♪穂乃果ちゃんはわかりやすいね」
穂乃果「えへへ…そうかなあ」
穂乃果「…だってさ、確かに、これでµ’sの物語は終わりだけど」
穂乃果「私達の物語は、まだまだ続いてくんだよ?」
穂乃果「そう、考えるとこれからがとっても楽しみで、じっとなんてしてられないんだ!」
海未「ふふっ、何というか…」
ことり「穂乃果ちゃんらしいね♪」
穂乃果「あっ、そうだみんな!」 - 54 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 00:01:26.25 ID:jSIIdjLb.net
- 穂乃果「約束しようよ!」
海未「約束、ですか?」
穂乃果「うん!」
次、どんな風になってても、どんな事になってても、絶対ーー
ーー今が最高!って言える、そんな未来を、物語を、私たちで、作ろうね!
ーーーー - 55 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 00:02:19.74 ID:jSIIdjLb.net
- 海未「また、この夢でしたね」
いつもと変わらない、過去の夢。
だけど忘れるわけにはいかない、未来へと連れて行かねばならない夢。
海未「ーーさて!今日も精進に励みます!」
・・・・・
返信:海未【大丈夫ですよ。穂乃果。だって私は、今が最高に楽しいですから♪】
おわり - 56 : 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 00:04:54.03 ID:jSIIdjLb.net
- くう疲
駄文失礼しました。
海未ちゃんの誕生日とG’sコミックの海未ちゃんのお祖母様を見て書きたくなった所存です。
次はうみまきあたりを書きたいです。
最後まで見てくれた方々ありがとうございました。 - 57 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 00:06:50.11 ID:YsVBcl8K.net
- おつー
- 67 : 名無しで叶える物語(なっとう)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 13:19:30.38 ID:nOExRuQe.net
- 乙!おもしろかったぜ

「ラブライブ!」カテゴリの記事
-
- ヒフミ「μ'sic Forever」
- 海未「私もですよ」
- 女神「あなたが落としたのは金の星空凛ですか?それとも…」花陽「えっ?」
- 【ラブライブ】凛「真姫ちゃんの泣き顔が見たいにゃ」
- 【ラブライブ】女騎士絵里「くっ、殺しなさい!」
- 真姫「穂乃果とデートしたい」
- 花陽「鯛焼き冷めちゃったね……」真姫「そうね、花陽がいけないのよ」
- ことり「ねぇねぇ、次の衣装は局部を見えるようにしたらいいんじゃないかな」
- 絵里「愛をこめて贈りましょう」
- 海未「ぶっちゃけアンケート」
- 凛「暇だにゃ……よし、寝るにゃ!」グゥ
- 海未「年明け前に・・・・・・」
- 穂乃果「3馬鹿とSFCゲーム」
- 花陽「どうしよう…また太っちゃった…」
- 希「こら穂乃果ちゃん!!また浮気したやろ!!」
コメントする
全ランキングを表示