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あまい果実【SS】
- 1 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/03/21(月) 16:20:54.64 ID:A6IEOTZ1.net
- ことほの、短いです。地の文あり。
- 3 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/03/21(月) 16:22:03.10 ID:A6IEOTZ1.net
- 穂乃果ちゃんが、"そういうきぶん"になった時、決まって穂乃果ちゃんはわたしの右肩の付け根へ、その顔をうずめます。
まるでオス猫みたいに喉をごろごろ鳴らしながら、匂いをかがれているような気がして、わたしは少し恥ずかしいけれど、
右肩の付け根から鎖骨へ降りていく穂乃果ちゃんの鼻先や少し乾いた唇がふれるほどに、わたしは自分の身体が汗ばんできて。
よろこんでる――そんな気持ちが溢れておなかの奥がどろりと、あつくなっていきます。
- 4 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/03/21(月) 16:23:03.08 ID:A6IEOTZ1.net
- 「ことりちゃん、からだ、あつくなってるね」
穂乃果ちゃんがそう言うと、わたしはからからの喉を震わせながら「そう……かな……?」と、
その青メノウみたいなきれいな瞳へよわく笑ってみせます。
わたしはからからの喉が水を欲しがるように穂乃果ちゃんのくちびるへ左手を伸ばすと、
そのたよりない指先に穂乃果ちゃんは吸いついて、ちゅうちゅう、と、音を立てて。
私たちは見つめ合ったまま、そこには水音が響き始めました。 - 5 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/03/21(月) 16:24:55.49 ID:A6IEOTZ1.net
- 「ことりちゃんって、あまくておいしいね」
そう言って、わたしの指先をふやかすくらい吸いついたら、
ベッドの上に畳まれた羽毛布団の方へ、穂乃果ちゃんはわたしを押し倒します。
ふわふわに膨らんだそこへわたしは背中を預けて寝そべると、穂乃果ちゃんはわたしの胸元へ頭を埋めて、
またごろごろと喉を鳴らしては手のひらでわたしの身体を撫でたり、
ゆるくつまむように遊ばせながら、次第にきつく、わたしを抱きしめました。
「穂乃果ね、ことりちゃんとずーっと、こうしていたいんだ」 - 6 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/03/21(月) 16:26:05.25 ID:A6IEOTZ1.net
- 胸に顔をうずめて、少しくぐもった声でそう呟いた穂乃果ちゃんの声が、胸の奥へと直接染み渡っていくような、
そんな錯覚をわたしはおぼえました。そうして、言葉よりも先に穂乃果ちゃんを、その想いに負けないくらい強く抱きしめると、
身体中ぜんぶで穂乃果ちゃんにふれていたくて、手も足も絡みつかせます。
離したくない、離れたくない――わたしたちの想いが抱き合って混ざって、マーブル模様になって、
それからひとつの色になっていく。そんな感じがして、頭の中がふわふわして、
「穂乃果ちゃんが欲しい」に染まっていきます。それから頭の片隅で小さくなっていた
「穂乃果ちゃんも、同じきもちだったらいいな」を確かめたくて、
わたしは抱きしめていた両手で、胸の中にいる穂乃果ちゃんの頬を持ち上げてまっすぐその瞳を見つめました。 - 7 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/03/21(月) 16:27:33.60 ID:A6IEOTZ1.net
- 「ことりちゃん、あいしてる」
見つめ合ってしばらくすると、穂乃果ちゃんはそう言ってわたしとくちびるを重ねました。
返事もさせないでキスするなんて、今日の穂乃果ちゃんはとてもひどい人です。
けれどそれがわたしたちの、わたしたちだけの「あいしてる」だから――そう思うとやさしいキスなんかじゃ物足りなくて、
わたしたちはくちびるを真っ赤に染めるくらい吸いついて、お互いの舌を結ばせるように絡ませて、
からからの喉でお互いを飲み干すような、そんなキスをしました。
そうしているうちに、服も、下着も、小刻みなケータイのバイブも、何もかもがわずらわしくなって、
全部を投げ出して、脱ぎ捨てると、そこにはふたりの"おんな"がベッドの上で、
お互いを噛み付いて、舐めて、傷つけて、癒している――それだけが残りました。 - 8 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/03/21(月) 16:29:16.34 ID:A6IEOTZ1.net
- 「ほのかちゃん、もっと……痛くしてもいいよ」
「わかった……ことりちゃんも、もっと穂乃果にしてもいいからね。痕が残っても、いいから」
わたしが抓ると、穂乃果ちゃんは撫でて。
穂乃果ちゃんが噛み付くと、わたしは舌でなぞる。
肩、背中、鎖骨。胸、おへそ、太ももの付け根。薬指の先、ふくらはぎ、手首の傷。おしり、足の指、それからxxx。
そのぜんぶをなぞって、引っ掻いて、撫でて、噛み付いて、舐めまわして。
穂乃果ちゃんがか細い声で、わたしはシーツを掻きむしって身体をよじりながら、一緒にてっぺんへたどり着くと、
身体じゅうはお互いの混ざった匂いと痣でいっぱいになっていました。 - 9 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/03/21(月) 16:31:25.50 ID:A6IEOTZ1.net
- 「きもちよくて、しあわせ……」
「うん……ほのかも……くせになっちゃったよ……」
そうしてすっかり蕩けてしまった口元で二つ、三つ、言葉を交わすと、一度だけくちびるがふれるだけのキスをしました。
いつも終わってしばらくは、そんなやさしい言葉と素振りで、ただの“わたしたち”でいられるのに。
いつもどこからか指先や口元が妖しく動き出して、また新しい傷痕を自分たちで作っては、
自分たちで癒す――そんな、わたしたちだけの「あいしてる」を、途方もなく繰り返すのです。
それは、いつの間にか、眠りがわたしたちの重ねた手のひらを解いてしまうまでずっと、ずっと、続くのです。 - 10 : 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/03/21(月) 16:32:58.46 ID:A6IEOTZ1.net
- 以上でございます。
ちょっと狂った感じのことほの書きたかったんだ
あと直接描写なしでどこまでエロくできるか挑戦してみた
読んでくれた方ありがとうございました
またどこかで

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