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幼女「クズでヘタレのヘンタイロリコン野郎!!」男「は?」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:06:55.79 ID:CWT2JPg00
-
男「……」
幼女「……」
男(……気のせい、か?)
幼女「トイレありがと」
男「あ、あぁ」
幼女「いやーもうダメかと思った。もうぜったいもれると思った」
男「あぁ、ドアがんがん叩きながら『おしっこぉおおおおお!!』って絶叫連呼されたときは、こっちももうダメかと思った」
幼女「いやーほんと良かった」
幼女「親切なロリコン野郎がいて」
男「おい」
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:07:51.00 ID:CWT2JPg00
-
男「なに言ってんのお前」
幼女「?」
男「可愛らしく小首かしげんな」
幼女「だっておっさんロリコンクソ野郎でしょ」
男「」
男「おっさんじゃなくてお兄さんな」
幼女「えぇ?」
男「まだ二十歳だぞ」
幼女「おっさんじゃん」
男「あとロリコンでもないからな」
幼女「おっさんロリコンの上にうそつきか」
男「」
- 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:08:33.15 ID:CWT2JPg00
-
幼女「ロリコンでもないのにいきなりトイレかしてくれるわけない」
男「いや俺だって普通はかさねーよ。お前がうちの前でおしっこ絶叫連呼しやがるから」
幼女「つれこんでえっちなことする気なんでしょ」
男「しねーよ」
幼女「なんだそのたいど幼女を前にして!!」
幼女「それでもロリコンか!!!!」
男「違ぇよ」
- 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:09:05.72 ID:CWT2JPg00
-
幼女「ケーサツ呼ぶぞこら!」
男「呼べよ。んでとっとと家に送ってもらえ」
幼女「……いいのかな」
男「なに?」
幼女「今ケーサツを呼べば困るのはおっさんだぞ」
男「お兄さんな」
幼女「わたしは今パンツをはいていない!!!」
男「!?」
幼女「トイレでぬいだままだ」
男「いや……はやくはけよ」
幼女「わたしがパンツをはいていない状態で、ケーサツが来たら……どーなる?」
男「……!」
幼女「……」
幼女「……どーなる?」
男「知らねぇよ」
- 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:09:47.99 ID:CWT2JPg00
-
幼女「わたしが、おっさんにえっちなことされたって言ったら、どーなる?」
男「俺はお兄さんだから関係ないな」
幼女「おっさんはつかまる」
男「……」
幼女「そうなりたくなかったら」
幼女「……わたしを飼って」
男「…………は?」
- 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:10:51.07 ID:CWT2JPg00
-
幼女「幼女飼育とかサイコーだろゴミクズウンコロリコン野郎」
男「俺はロリコンじゃねぇしサイテーだなおしっこ幼女」
幼女「まぁとにかくおっさんは、わたしの言いなりになるしかない」
男「んなわけねぇだろ。さっさと帰れ」
幼女「ちかんは女の子の言うことがほとんど絶対信じられる」
男「……」
幼女「まして、こんな小さな女の子が、ウソをつくわけがない。そうせけんは思う」
男「……」
幼女「だから」
男「しろよ」
幼女「!」
男「通報、していいぞ」
幼女「……」
男「しないなら俺が通報してやる。家出した女の子が不法侵入して騒いでるってな」
幼女「っ……やめて!!!」ガバッ
男「うおっ!? なにすんだっ」
幼女「おねがいっ! おねがいだからっおねがい……!」
男「……なんだよ、ったく」
- 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:12:09.01 ID:CWT2JPg00
-
……
男「とりあえず話だけは聞いてやる」
幼女「……うん」
男「家出かなんかだろ。なにがあった?」
幼女「えっと…………」
男「……」
幼女「…………ぶたれるの」
男「……親にか」
幼女「……」コクン
男「……じゃあ、それこそ警察に通報だ。それから児童相談所に」
幼女「前に家出したとき」
男「ん?」
幼女「ケーサツを呼ばれて、家につれかえられた」
男「……」
幼女「もっといっぱいぶたれた。はじをかかすな、って」
男「…………児童相談所は」
幼女「きてくれた。ほごしますって。でも……」
男「……親が追い返したのか?」
幼女「……」コクン
- 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:13:05.51 ID:CWT2JPg00
-
男「……虐待するくせに世間体気にして、手放そうともしないのか。……そりゃ確かに厄介だ」
幼女「せんせーやともだちにも、言ったの」
男「……そうか」
幼女「でもっ、でもそしたらも、もっと、ぶつ、の」
男「分かったもういい。もういいから」
幼女「ぅぐ、っ、う」
男「……」
男「とりあえず、俺は仕事に行かなきゃならん」
幼女「おっさんしごとあったのか!!」
男「ある。だから今日は、……今日だけは、ここにいていい」
幼女「わーい!」
男「今日だけだぞ。こっちだって余計なことで捕まりたくはねぇんだ。……だから、絶対、おとなしくしてろ」
幼女「はーい」
男「誰か来ても居留守しろ」
幼女「幼女がおしっこってさけびながらドアがんがん叩いても?」
男「そうだ。そんなやつにドアを絶っ対にあけちゃならん。無茶苦茶厄介なことに巻き込まれるからな」
幼女「はーい」
男「冷蔵庫にあるものは好きに飲み食いしていい。テレビも好きに見ろ。ただし外には絶対出るな」
幼女「はいはいはーい」
男「よろしい。んじゃ行ってくる」
幼女「はいはいはいはーい」
幼女「へっ」
幼女「ちょろっ」
男「おい」
- 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:14:04.62 ID:CWT2JPg00
-
……
男「えぇ、そうです今すぐでないと間に合わなくて。はいすぐに。でないと刑事事件として起訴することになりますのではい。はい一時までに。はいではお願いします」
ピッ
男「……っと、次は」
同僚1「俺がここに息子でかけるから」
男「んじゃあ上司役を」
同僚2「あ、ちょい待ち」
男「ん?」
同僚2「マジモンの上司が」
コンコン
上司「よぅ、調子どう」
男「お疲れ様です!」
同僚1、2「「お疲れ様です!!」」
男「今日は二件、受け渡し済み。今一件完了で、受け子からの連絡待ちです」
上司「いいね。じゃんじゃん頼むよ。でさ、キミ」
男「私ですか」
上司「なんか、最近変わったことない」
男「……?」
男「特には」
上司「そう?」
男「はい」
上司「……」ジー
男「……」
上司「なら、いんだけどね」
上司「でも」
上司「幼女が押しかけてきたら良くしてやんなよ」
男「」
- 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:15:04.72 ID:CWT2JPg00
- 男「はい? ……なせ突然幼女」
上司「つい最近、俺のとこに押しかけてきたやつがいてさ」
男「……幼女がですか?」
上司「そ。んでそいつ、殺して欲しいやつがいる、って、俺に頼んで来たわけ」
男「は、はは……命知らずですね」
上司「ん。そんだけ命知らずな度胸と根性があっても、親から逃げられんのだから、生まれってのは残酷なもんよな」
男「……」
上司「母親が新しい彼氏を連れ込んでから、らしい。それで」
男「その彼氏を」
上司「そ。こちとら殺し屋じゃないっつうにな」
男「まぁ見た目だけならどう見ても二、三十人やってますもんね」
上司「はっはっはっは!!」
上司「もっと多いよ」
男「はは……」
- 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:15:55.20 ID:CWT2JPg00
-
上司「こっちもヨソと揉めて忙しい時期にねぇ」
男「そうですね」
上司「だからよ」
上司「俺の部下にロリコンクソ野郎がいるからそいつのことに行けって」
男「ちょっと」
上司「そういうわけだから、幼女が来たら適当に遊んでやってよ」
男「カンベンして下さいよ……」
上司「いいじゃねぇか。ロリコンだろお前」
男「違います」
上司「うそつきだね、お前」
男「でなけりゃこんな仕事、やってませんよ」
上司「そりゃあそうだ。んじゃ、またな」
男「はい。では」
- 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:16:46.25 ID:CWT2JPg00
-
……
ガチャッ
男「ただいま、っと」
男「……」
男「おーい」
男「いない」
男「トイレにも風呂場にも台所にもいない」
男「……帰ったか。まぁそれならそれで」カシュッ
ゴクッ
幼女「ばぁっ!!」
男「!?!?」ブフッ
- 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:17:29.02 ID:CWT2JPg00
-
男「あぁあビールが」
幼女「おかえり」
男「なにしてくれてんのお前」
幼女「かくれんぼ」
男「いやそうじゃなくて」
幼女「クローゼットに入ってたの」
男「……」
幼女「おかえり」
男「ただいま」
- 14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:18:17.71 ID:CWT2JPg00
-
幼女「ビールだ」
男「ティッシュティッシュ」ガサゴソ
幼女「……」
ペロッ
男「あ、こら!」
幼女「にがっ」
男「お前にはこっちな」
幼女「ぎゅうにゅうだ」
男「ミルクだ」
幼女「お前幼女を子猫かなんかと思ってんのか」
男「いや」
幼女「ミルメーク入れろよ」
男「は?」
幼女「ミロでもいい」
男「うるせぇな。贅沢言わず飲め」
ゴクッゴク
幼女「ぷはぁ」
男「はぁ~」
- 15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:18:56.82 ID:CWT2JPg00
-
幼女「ごはんにする? おふろにする? それとも~?」
男「とりあえず風呂な」
幼女「ノリわるいなお前」
男「風呂というか、シャワーで済ませるけど。先入れ」
幼女「ロリコンのくせに」
男「なにがだよ」
幼女「おっさんが先入れ」
男「お兄さん。……まぁいいけど」
- 16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:20:00.97 ID:CWT2JPg00
-
ジャー
男「ったく、なんで俺がこんな」
男「……はぁ」
男「どっか預かってくれるとこ……いやそれこそ猫じゃねぇんだから」
幼女「にゃーん」
男「!?」ビクッ
幼女「かみ洗ってよ」
男「おま、なに入って来てんだお前」
幼女「いやーん」
男「……」
幼女「じろじろみるな」
男「じゃあ、目つぶっとけ」
幼女「はーい」
ワシャワシャ
男(……ガリガリだし、アザだらけじゃねぇか……なんだよ、これ)
幼女「ううー」
男(これはヤケドか? くそ……よくもまぁ服で見えないとこにだけ、こんなに)
幼女「目ぇしみるぅうう!!!」
男「つぶっとけっつったろうが!」ジャー
- 17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:20:40.78 ID:CWT2JPg00
-
……
幼女「ぶかぶかだ」
男「俺の服だからな」
幼女「ノーパンだぞほれほれ」ピラッ
男「着替えぐらい持って家出しろっての」
幼女「おなかへった」
男「めし食ってはよ寝ろ」
- 18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:21:17.36 ID:CWT2JPg00
-
……
幼女「ぐぅ……」
男「もう寝たのか……」
幼女「……すやぁ」
男「しかもベッドを占領して」
幼女「ぐごご……」
男「……仕方ない。ソファーか」
ガシッ
男「手を離せ」
幼女「…………いっしょ」
男「寝てたんじゃなかったのかこら」
幼女「……いっしょがいい」
男「……」
ボフッ
男「これでいいか?」
幼女「……うでまくらしろよ」
男「ほらよ」
幼女「へんなことするなよ……ロリコン」ギュッ
男「しねぇよ。はよ寝ろ」
幼女「…………ぅん」
- 19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:22:20.79 ID:CWT2JPg00
-
幼女「あさだ!!」
男「……zzZ」
幼女「あさだぁああああ!!」
男「うるせぇよ!!」ガバッ
男「騒いで近所に通報されたら、お前だって困るだろうに」
幼女「そういやそうだ」
男「朝飯くっておはスタ見てろ」
幼女「山ちゃんのいないおはスタなんて」
男「お前の年齢で言うことか。レイモンドも知らんくせに」
幼女「レイモンドって誰?」
男「レイモンドはドンファン使う人だろ」
幼女「?」
男「オーハー! レイモンドダヨー」
幼女「似てる!!」
男「知らないんじゃなかったのか」
- 20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:22:45.63 ID:CWT2JPg00
-
……
男「はい。必ず得をする仕組みになっておりまして。はい絶対です。えぇ、それが今日限りということで、偶然空きが出たので、そのキャンセルされたお客様からの推薦で、お電話させていただいておりますー。はい、はい」
男「それは個人情報になりますので。えぇ、もちろん断っていただいても構いません。他の方にチャンスが回るというだけですので。え? はい、そうですか。分かりました。ではまず振り込みの方を……」
- 21 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:23:23.63 ID:CWT2JPg00
-
……
ガチャッ
男「ただいま」
幼女「ばぁっ!」
男「もう驚かねぇよ」
幼女「ちぇっ」
男「ほらパンツ」パサッ
幼女「!?」
幼女「どっからとってきたこのヘンタイロリコン下着ドロ!!」
男「違う。買ってきたんだ」
幼女「……パンツを?」
男「パンツを」
幼女「女の子のパンツを」
男「替えも含めて何枚もな」
幼女「つまり」
幼女「しゅうちプレイってやつだ」
男「お前のせいだからな」
- 22 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:24:08.14 ID:CWT2JPg00
-
幼女「……!!」パサッ
幼女「な……なんだこれ!!」
男「だからパンツだろ」
幼女「なんか、なんかすごいぞ!」
幼女「てかてかのドピンクだったり、黒くてスケスケだったり!!」
男「言うほどじゃないだろ」
幼女「えっろ!!!」
幼女「ロリコンのくせにひどい」
男「なにが」
幼女「パンツのしゅみ」
男「趣味とかでなく、さすがに女児用を買ったら不審すぎるからな。彼女とかに買うていで買ったんだ。そのために大人用なわけ」
幼女「と見せかけて?」
男「見せかけない」
幼女「わたしにえっちなパンツはかせたかっただけ」
男「違うっつの」
幼女「ヘンタイロリコン野郎が大人パンツはかせて『へへへなかみも大人にしてやるぜへへへ』とか言ってくるよぉおお!!」
男「やめろってんだよそうやって騒ぐのぉおおお!!」
- 23 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:24:57.98 ID:CWT2JPg00
-
……
男(そうして、やかましい居候が住みついて、一週間)
幼女「まだ手を出さないとか、それでもロリコンか!!」
男「違うって言ってん」
幼女「ホモか!!!」
男「」
幼女「ホモなんだな」
男「なぜそうなる」
幼女「男はみんなロリコンかホモ」
男「は?」
幼女「ってせんせーが言ってた」
男「その先生やばいな。近づかんようにしろよ」
幼女「そのせんせー女の人だよ」
男「なに……?」
幼女「男はみんなロリコンかホモだーだからわたしに彼氏ができないんだー」
幼女「って」
男「違う意味でやばいな」
- 24 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:26:20.33 ID:CWT2JPg00
-
……
同僚2「ほい、今日のぶん」
男「了解」
同僚2「それと、頼まれてたやつ」
男「ありがとう。しかし早いな」
同僚2「まぁお前の頼みだし。でもこんなやつ調べてどーすんの。たいして金持ってねーよ?」
男「まぁな。ちょっと」
同僚2「変なとっから足つくようなこと、すんなよ」
男「分かってる。すぐに片付けるから」
男(この仕事は、早さが命、留まらないことが大事)
男(とにかく全てを迅速に。対象を急がせ、部下を急がせ、俺達自身も急ぐ)
男(そして素早く繋がりを断つ)
男(一定の期間で、場所も、番号も変え、手口も変える)
男(留まる水は濁る)
男(一刻も早く、新しく生じた繋がりを)
男(断ち切りたかった)
- 25 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:26:49.35 ID:CWT2JPg00
-
男「えぇ、そうです。必ず当たる方法を、あなただけにお教え致します。いえ、それが実は、言葉通りの出来レースってやつなんですよ。そのあらかじめ決まっている結果を、会員様にだけお知らせしているんです。儲けている人のほとんどが、実は会員なんですよ」
男「会員になって一定額……詳しくは申し上げられませんが、億の単位とだけ。……その一定額を稼ぐと、自動で会員から外され、次に当選した方が、会員に選ばれます。そうして、当たっている人がいると見せることで、全体の参加人数を維持しているわけです。そのための会員システムでして」
男「こちらとしては、早く決めなくてはいけないので、今日じゅうに……お客様が断った場合、他の方に。そうですか? では、……あー、いえ」
男「それでしたら、こちらの指定する機関から借りて頂いて。えぇ大丈夫です。すぐに取り戻せますので。はい。では今から指定する……」
- 26 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:27:59.24 ID:CWT2JPg00
-
……
幼女「すぅ……すぅ」
男「……もうすぐ、朝に腕がしびれる生活とも、おさらば、だな」
幼女「むにゃ……」
男「…………もうすぐ、だからな」
幼女「……この…………ろりこん……むにゃ……」
男「……そうだよ」
男「だから、見捨てられなかった。こんな仕事やってて、余計な面倒、起こすわけにいかないってのに」
男「正々堂々、お前の親と対面する気もない」
男「広く訴えかけて、事を大きくして保護機関を動かす気もない」
男「やってることはただの犯罪。クズでヘタレの、ロリコンだよ」
男「…………それでも、一人くらい、救えたら」
男「仏さんは、蜘蛛の糸でも垂らしてくれるかね……」
- 27 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:30:23.61 ID:CWT2JPg00
-
……
男(それから、一ヵ月)
男(思ったより、かなり手早く事が運んでくれたらしい)
幼女「え……」
男「聞こえなかったか? 今言った通り、お前はもう帰れるんだよ」
幼女「なんで……」
男「それも言ったろ。お前の親の、彼氏さん。借金まみれになって、どっか消えちまったとよ」
男(マグロ漁船だとか、コンクリ詰めで東京湾だとか、溶かして道路だとか、危険な発電所の作業員だとか)
男(どうなったかは、俺は知らない)
男(けどとにかく、上司に無理矢理頼み込んで、そいつが女売るような真似せず、そいつ自身に落とし前つけさせた)
男「だから、もう帰れるんだ」
幼女「っ…………ぅ」
男「もう大丈夫なんだ。……自分の家で、暮らしていける」
幼女「……っん、ぅんっ……ぉかあさん、もとに、もどっ」
男「あぁ、お母さんのもとに帰れるんだ」
幼女「うぅう、うあああ」
男「泣くな。泣かれると、俺が通報される。それは困る」
幼女「うんっ……。ありがと……ロリコンクソ野郎」
男「なにもしてねぇよ、おしっこ幼女」
- 28 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:31:22.36 ID:CWT2JPg00
-
男「じゃあな、元気でやれよ」
幼女「ばいばいっ……! またね!!」
男「また、は、なしにしてくれ」
幼女「えー?」
男「それから、誘拐されてたとか言うのもなしな」
幼女「どーしよっかなー」
男「おいおい……」
幼女「また、会ってくれるなら」
幼女「誘拐されたなんて言わないよ」
男「…………」
男「分かった。いつか、また会おう」
幼女「やった! 約束ね」
男「へいへい」
幼女「指切りげんまんうそついたらハリセンボンのーます! 指きった!!」
男「……」
幼女「じゃーね!!!!」
男「あぁ、じゃーな」
- 29 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/01(金) 22:32:21.34 ID:CWT2JPg00
-
……
男(……朝か)
男(隣には誰もいない)
男(ただ少しだけ、あの子の残り香がする)
男(あと、あんな小さな子には似合わない、大人用のパンツもいくつか)
男(……これだけが、俺の収穫か)
男「ま、悪くない、な」
『……続いてのニュースです。市内の小学○年生の少女が、自宅の浴槽で溺死しているところを発見されました。警察は虐待の疑いがあるとして、少女の母親を……』
おわり

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