スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
戦士「ハーレムパーティーから追い出されたので>>3する」
- 1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 20:38:42.397 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 戦士「僧侶ちゃん! また怪我しちまったよ、治癒魔法頼むよ!」
女僧侶「……魔法を使うほどの怪我には見えませんが」
戦士「いやいや! こういう小さい怪我が取り返しの付かない大怪我に繋がるんだよ! な? しっかり治してくれよ」 サスッ
僧侶「きゃっ!? な、何するんですか!?」
魔法使い「戦士、僧侶が嫌がってるじゃないっ!!」
戦士「おいおい、ちょっとしたスキンシップじゃねえか。これくらいで目くじら立てるなよ。僧侶ちゃんだって本気で嫌がってるわけじゃないって」
魔法使い「あんたそれ本気で言ってるの?」
僧侶「う、うぅ……」
勇者「……戦士、話があるんだ」
戦士「ん? なんだよ勇者、そんなしかめっ面して。美人が台無しだぜ?」 ニヤニヤ
勇者「パーティーから外れて欲しいんだ」
戦士「え?」
- 2 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 20:38:55.546 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 勇者「確かに最初は経験のある冒険者である君にずいぶん助けられたけど」
勇者「ここまでの旅で僕らも十分経験を積んできた」
勇者「今までは君のそういう行動にも我慢してきたけど、もう限界だよ」
勇者「君は何度注意しても改めようとしない。僕だけならともかく、これ以上僧侶や魔法使いに我慢はさせられない」
勇者「出て行ってくれ」
勇者「分け前はできるだけ四等分して君に渡す。だからそれを持って、パーティーから外れて欲しい」
勇者「……お願いだから、これ以上僕に君を嫌わせないでよ」
戦士「ああああああッ! あのクソメスガキぃぃぃぃ!!」 ドンッ
酒場店主「おいあんた、あんまり騒がないでくれ。他の客の迷惑だ」
戦士「あぁ!? てめえ何様だ!? 俺を誰だと思ってやがるんだ、ああ!?」
酒場店主「あんたが誰でもいいから、静かにしてくれ。でなきゃ出て行ってくれ」
戦士「……クソ! クソ、クソ、クソ!」
戦士(どいつもこいつも俺を舐めやがって! こうなったら>>6してやる!) - 6 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 20:39:45.010 ID:j/61d/cY0NIKU.net
- 世界一の紳士になる
- 10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 20:44:57.542 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 戦士(どいつもこいつも舐めやがって! こうなったら世界一の紳士になってやる!)
戦士「もう誰にも俺を馬鹿にさせねぇ、絶対にだ……!」 ガタンッ
酒場主人「おい御代払ってけよ!」
戦士「ああ? 誰に言ってやがる、俺は紳士だぜ?」 ニカッ
戦士「おらよ。釣りはいらねぇぜ!」 チャリンッ
酒場主人「お、おう。金払いの良い客は好きだぜ。またのお越しを待ってるぜ」
戦士(紳士だ。俺は紳士になる。紳士になって見返してやる!)
「ふん。とりあえず髭を剃って髪を整えて、小奇麗ななりにしてみたが……」
紳士「なかなか悪くねえじゃねえか」
紳士(なんだなんだ、俺も意外に悪くねえじゃねえか) ニカッ
紳士(しかし、あれだな。何かが足りねえ)
紳士(今の俺があいつらに会った所で、あいつらが俺を紳士として認めて、俺を蔑ろにした非を認める気がしねえ)
紳士(なんだ、何が足りねえ?)
紳士「……>>13か?」 - 13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 20:46:16.319 ID:SkkVtVap0NIKU.net
- 爵位
- 17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 20:50:10.640 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「……爵位か?」
紳士(所詮小奇麗ななりした所で、小奇麗なおっさんでしかねえって事なのか?)
紳士(周りの連中が俺に平伏させるような、誰でも分かるような、認めるような権力が俺には足りねえのか?)
紳士「上等じゃねえか」 ニカッ
紳士「足りねえもんは全部手に入れてやる! 俺を馬鹿にする奴は平伏させてやる!」
紳士「しかし爵位か……そうだな、爵位を手に入れるために>>20するか」
1.貴族家に婿入り
2.手柄を立てる
3.その他 - 19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 20:50:37.170 ID:ZrWJPKoddNIKU.net
- 2
- 20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 20:50:56.775 ID:j/61d/cY0NIKU.net
- ↑
- 22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 20:58:23.632 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「しかし爵位か……そうだな、爵位を手に入れるために手柄を立てるか」
紳士「なんだ、結局やる事は変わらねえじゃねえか」 ニカッ
紳士「俺にはこいつが一番の相棒って事だな」 ブンッ
兵士「王様!」
王「なんじゃ? 騒々しい」
兵士「勇者殿のお仲間が火急の用件があるとの事で訪ねて参っております!」
王「ふむ。通せ」
紳士「このたびは突然の来訪申し訳ありません」
王「……む? 貴様、戦士か? ほう、ずいぶん変わったものだな」
紳士「恐縮です」
王「して、火急の用件とは何じゃ? 王である我を急かすほどの事だ、くだらぬ用件であればタダでは済むさぬぞ?」
紳士(さて、ヘタな事を言えば叩き出されるか、悪けりゃ牢屋行きだな)
紳士「実は>>27」 - 27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:01:15.632 ID:IXiNR9D6aNIKU.net
- ジョースター家に養子
- 44 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:13:07.795 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「実はジョースター家に養子」
王「ジョースター家? 養子? 何の事じゃ?」
紳士「……実はこのたび、私は遠方の国にある貴族の家に養子として強引に迎え入れられたのです」
王「ほう?」
紳士「どうやら先方は私を熱烈に気に入られたようで、旅の途中であると申し上げたにも関わらず引き留められてしまい」
紳士「半ば強引に養子とされ、勇者達とも一時的に逸れる事となってしまいました」
王「して、それが王である我と何の関係が?」
紳士「彼らは確かに才能溢れる若者ではありますが、まだ道を導く先達者が必要な未熟な者達でもあります」
紳士「私は一刻も早く彼らと合流したいのですが、このままではそれもままならぬ状況」
紳士「どうにか先方を説得し、一度国に戻り王に伺いを立てる事だけはお許し願ったもので」
王「して、我にどうしろと?」
紳士「……このような些事で王の御手を煩わすのも申し訳なく」
紳士「可能ならば、私に爵位をお与えいただけないかと」
王「……なんだと?」 - 47 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:20:36.125 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「無論本当に貴族として任じられたいということではございません」
紳士「遠方の国とはいえ相手は貴族、しがない平民である私の言葉では聞き届けられないどころか、ヘタをすれば罪にさえ問われかねません」
紳士「そこでどうにか、形ばかりで結構なので爵位をお与えいただき、その爵位を理由に先方の提案を退けられればと」
王「ふむ」
紳士「私としては、一刻も早く勇者達との合流を急ぎたいのです。毎夜彼らの無事を願い、不安に眠れぬ日を過ごすのは辛いのです」
紳士「何よりも、世界の平和と安寧のために、一刻もはやく魔王を討伐せねばならぬこの状況」
紳士「王命を受けた勇者の仲間であるこの身が、このような些事に足止めされている事が悔しく……」
王「よいよい、わかった。そういう事であるのならば仕方あるまい。貴様に爵位を授けよう」
紳士「は! 私如きの願いを聞き届けいただき感謝します、聡明なる王よ!」
王「うむ。貴様のような聡き者こそが今の勇者には必要に違いない。急ぐがよい」
紳士「は!」 - 48 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:26:27.079 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「ふぃ~」 ドンッ
紳士「おい酒だ、酒持ってこい!」 パタパタッ
給仕「は、はい、ただいま!」
紳士「ったく、疲れるぜ」
紳士(あの耄碌ジジイを騙して爵位をどうにか手に入れたが……)
紳士(形だけの爵位なんぞ、せいぜい平民相手に威張り散らせる程度のもんだろうな)
紳士(こんなもんで、あのクソ生意気なメスガキどもが俺に平伏すとは到底思えやしねえ……)
紳士「どうにかして手柄を立てて成り上がるしかねえか……」
給仕「お、お待たせいたしました!」 ドンッ
紳士「おう。とりあえず酒だな、酒!」 グビッ グビッ グビッ
紳士「ぷはぁ! ……よし、>>52するか」 - 51 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:29:22.076 ID:Mu/xB6dadNIKU.net
- 王国に貢献
- 52 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:29:25.744 ID:bwM2hzul0NIKU.net
- 正式な紳士にジョブチェンジ
- 55 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:35:11.243 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「ぷはぁ! ……よし、王国に貢献するか」
紳士(今のこの国の問題は、まあ一番は魔王の存在だろうな)
紳士(そう考えれば、今一番成り上がりそうなのはあのメスガキか)
紳士(あのメスガキが魔王をぶっ倒しちまったら、あっさり俺を飛び越えてお偉い貴族様に叙任されるかもしれねえ)
紳士「……気に食わねえな」
紳士(他にも問題といやぁ、治安の悪化だとか不作による経済不安だとか、挙げればキリがねえか)
紳士(どれもこれも結局は、魔物が勢力を増した結果に違いはねえが)
紳士「あークソ、頭が回らねえ! 酒だ酒、酒が足りねえ!」 グビグビッ
紳士(結局俺は何をすりゃいいんだ?)
紳士「>>58か?」 - 57 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:37:13.036 ID:oUfjfJr70NIKU.net
- 安価まちがってんぞ
- 58 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:37:19.537 ID:59vEWlF20NIKU.net
- ボランティア
- 60 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:37:44.865 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- あ、マジだ。一個ずれてたわ
- 61 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:38:14.680 ID:UDVTUPo70NIKU.net
- まあいいじゃん
- 62 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:38:34.104 ID:j/61d/cY0NIKU.net
- まあ国に貢献するのも正式な紳士の務めでしょ
- 64 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:43:36.002 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「ボランティアか?」
孤児弟「けほっ、けほけほっ!」
孤児姉「弟、ほらお水」
孤児弟「んっ、んっ」 ゴクッ
孤児姉(弟の顔色、どんどん悪くなってる……)
孤児弟「ありがと、お姉ちゃん……」
孤児姉「うん」
孤児姉(こんなにガリガリに痩せちゃって……)
孤児姉(このままじゃ、弟は……私が、なんとかしなくちゃ……)
孤児姉「弟、少しここで待っててね」
孤児弟「うん……」
孤児姉(お金のありそうな人……お金のありそうな人……)
孤児姉(よし、あの人にしよう)
孤児姉「あ……あの……! わ、私を、買ってください……!」 - 66 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:47:07.259 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 「……」
孤児姉「お、お願いします。お金が、お金が必要なんです」
「なんでお金が必要なんだい?」
孤児姉「……弟が、病気で……」
「そうか。では、これでどうだろう?」 チャリッ
孤児姉「え? こ、こんなに……!」
「そのお金で、君の弟の所に案内してもらえるだろうか?」
孤児姉「お、弟に何をする気ですか……?」
「そうだね。君の弟くんには、私の知り合いの所へ行ってもらおうか」
孤児姉「や、やめてください! わ、私はどうなってもいいですから、弟だけは……!」
「知り合いに医者がいてね」
孤児姉「え?」
紳士「よければ君の弟くんを彼の所へ連れていきたいんだ」 - 70 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:52:00.013 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 村人A「この村はもうおしまいだ!」
村長「落ち着くのじゃ! すぐに冒険者の方がやってくるはずじゃ!」
村人B「そう言って何日経った!? もう何人殺されたと思ってるんだ!?」
村人C「に、逃げるしかねえだろ、こうなったら!」
村長「どこへ逃げると言うのじゃ? 助けを求める先があるならば、とっくにそうしておるわ」
村人A「じゃあどうするんだよ!? このまま大人しく魔物に食われろって言うのかよ!」
村長「こうなれば、武器を取るしかなかろう」
村人B「勝てるわけがねえ! 腕自慢の連中が10人掛かりでズタボロにされて命からがら逃げ帰ってきたじゃねえか!」
村長「だがもうそれ以外に手は……!」
「その魔物なら、既に私が退治しましたよ。この通りね」 ドサッ
村人A「な……? そ、それは確かにあの魔物……!」
村長「あ、貴方はいったい……?」
紳士「なぁに、通りすがりの紳士ですよ」 - 73 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:58:18.644 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 商人「もうおしまいだ、ちくしょう……!」 ドンッ
「どうしたのですか?」
商人「あ? なんだよ、そんなに俺がおかしいか!?」
「いえ、とんでもない。どうやらお困りのようでしたので、お話をお聞かせ願えればと」
商人「話? 話だと? まだ俺を騙して毟り取りたいとでも言うのか!」
「誰かに騙されたのですか?」
商人「……はっ、もう今更誰に話した所で変わりもしないか」
商人「俺は新しい事業を始めるための準備をしてたんだ」
商人「海の向こうとの貿易だよ。相手方との交渉も無事に済んで、後は金を渡すだけって所でだ」
商人「こいつだけは絶対に俺を裏切らないと信じてた仲間に、支払金を持ち逃げされたのさ」
「それは災難でしたね」
商人「災難だ? 俺の商人生命はもう終わりだよ。金も信頼も全部パーだ」
商人「港で待っている取引相手は今頃カンカンだろうが、もう俺にはどうしようもない。払う金がないんだ」
「それはこれで足りますか?」 ドサッ
商人「な……!?」 - 75 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:03:04.815 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 「足りないのならまだもう少々の蓄えならありますよ」
商人「……冗談はよしてくれ」
「なぜです?」
商人「見ず知らずの男に、そんな大金を貸そうってやつがどこにいるんだよ」
商人「俺達商人は金の魔力をよく知ってる。どれだけの大富豪だろうが、自分の金をそうホイホイ手放したりはできない」
商人「ありえない。それが結論だ。あんたは俺をからかってるだけだろう。お願いだからやめてくれ」
「わかりました。それならばこれは、あなたに差し上げましょう」
商人「な……!?」
「では、これで失礼します」 ガタッ
商人「ま、待ってくれ! お、俺にどうしろって言うんだ!? こんな事してあんたに何の得があるんだ!?」
「得、ですか」
「しいて言えば、そうですね」
紳士「……私が紳士であれる、ということでしょうか?」 - 78 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:09:11.145 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「……」
紳士「あああああああああああああああっ!」
紳士「はあ、はあ、はあ……! 俺の金、俺の金が……!」
紳士「あああああああああああああああっ!」
紳士『そうだな、ボランティアをする前に転職しておくか』
紳士『考えてみりゃ、俺の職業は戦士のままだしな』
紳士『まさか紳士なんて職業はねえだろうけどな! ははは!』
紳士「まさか本当に紳士なんて職業があるなんて思うかよ……」
紳士(紳士らしい行動を自然に取れるようになるのはありがてぇが……)
紳士「これじゃあいくら金があっても足りねえ……」 - 80 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:13:06.600 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士(だがまあ、しかし……)
街の住人A「おい知ってるか、あの噂」
街の住人B「勇者様の話か? それとも例の紳士の?」
街の住人A「そうだよ、それそれ! 例の紳士!」
街の住人B「また人助けをしたらしいな」
街の住人A「そうそう! いやあ、貴族なんて連中は信用できねえと思ってたが、ああいう御人もいるもんだな!」
街の住人B「ああ。自らの危険も省みず、金を惜しまず、ただただ人に尽くす。ああいう御人もいわば勇者だな」
街の住人A「まったくだな。俺の所にもやってきてくれないもんかねぇ」
紳士(なかなかの評判じゃねえか)
兵士「紳士様ですね?」
紳士「え? ああ、そうですが」
兵士「王様がお呼びです。来ていただけますか?」 - 84 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:17:42.353 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 王「戦士、いや今は紳士と呼ぶべきか?」
紳士「は! 王よ、御機嫌麗しゅう存じます」
王「挨拶はよい。我の言いたい事がわかるか?」
紳士「申し訳ありません、思い至りません」
王「……貴様の噂は聞いておる。我が国では勇者に並ぶほどの評判となっているそうではないか」
王「だが、貴様の為すべき事は勇者のもとへ向かう事ではなかったのか? 話が違うではないか」
王「貴様はいったい何がしたいのだ?」
紳士「>>88」 - 88 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:19:18.266 ID:oNhGIU2b0NIKU.net
- 人々に尽くしたい
- 92 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:25:58.804 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「人々に尽くしたい」
王「なぜだ?」
紳士「王よ。私は以前に貴方とお会いした後、勇者達と再会するため一人旅立ちました」
紳士「そこで見たのはこの国の窮状です」
紳士「人心は荒廃し、人々は明日に希望を見出せずに生きておりました」
紳士「私は、そんな人々が明日を信じて生きていけるような世界に変えたいのです」
紳士「魔王を倒す事もその手段の一つではありましょう」
紳士「しかし、何処にいるとも知れぬ勇者を訪ねるよりも、今目の前にいる嘆き悲しむ人々を救うこと」
紳士「それこそが私の使命だと私は感じたのです」
紳士「しかし結果的に私が貴方へ告げた言葉が嘘となってしまったのも事実」
紳士「如何様にも罰をお与えください」 - 95 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:31:19.479 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 王「ふむ」
紳士「……」
王「その言葉に嘘偽りはないな?」
紳士「神に誓って」
王「ならばよし。……紳士よ、貴様に正式に爵位と領地を授ける!」
紳士「それは、よろしいのですか?」
王「先の貴様の言葉を繰り返すならば、これも希望というやつじゃ」
王「勇者が民にとって、魔王という絶望を打ち砕く希望であるように」
王「貴様もまた民にとって、まだ見ぬ明日を照らす希望となればよい」
王「これはそれを民に示すための手段の一つじゃ」
紳士「……ありがたき幸せでございます」
王「うむ。一層励むがよい」 - 96 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:37:42.656 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「すぅ……」
紳士「……よっしゃああああああああああああああっ!!」
紳士(やった、やった、やった、やったぞ! 俺はやったんだ!)
紳士(これで晴れて俺は爵位持ち! 貴族様の仲間入りだ!)
紳士(どうだ! どうだ! どうだ勇者!?)
紳士(お前達が蔑ろにした俺が、爵位持ちの貴族だぞ!?)
紳士「……だが」
紳士(俺は本当にこれでいいんだろうか?)
紳士(確かに俺は紳士らしい行いを今まで積み重ねてきた)
紳士(だが、それは何のためにした事だったんだ?)
紳士(俺が本当にやりたい事は何なんだ?)
紳士(俺はこれから、どうするべきなんだ?)
紳士「……酒が飲みてぇな……」
紳士(だが紳士の俺が、今更酒場で酒を煽るわけにもいかねえ。しらふの頭で考えなけりゃ)
紳士「……よし、俺はこれから>>102する」 - 102 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:41:14.054 ID:SkkVtVap0NIKU.net
- 農耕
- 106 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:53:55.720 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「……よし、俺はこれから農耕する」
農夫A「なあ、知っとるか?」
農夫B「何だ?」
農夫A「新しい領主様の話だ。なんでも大勢の人を助けた偉ぇ人だとかって話だ」
農夫B「ああ、聞いとる。遠目に見たが、人の良さそうな方だった。だが、どうだかね」
農夫A「そうだなぁ。結局は貴族様だ。貴族様におら達百姓の気持ちは分からん」
農夫B「そうだそうだ、泥に塗れて仕事もせん輩に何が分かるもんか」
ザクッ ザクッ
農夫A「ん? 誰だありゃ?」
農夫B「ありゃあ……りょ、領主様!?」
紳士「ん? ああ、すまない。勝手に仕事を奪ってしまったな」 - 111 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 22:58:23.124 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 農夫A「りょ、領主様! おやめくだせぇ!」
紳士「ああ、すまない。迷惑を掛けた」
農夫A「め、迷惑だなんてとんでもねえ! りょ、領主様にこんな仕事をさせちゃあ申し訳が立たねえ!」
紳士「何、領主といっても私は所詮なりあがりだ。君と何の変わりもない」
紳士「今日は陽射しが強い。あまり無理をせず身体を大切にしてくれ」
紳士「この国を支えているのは、君達のような農夫達なのだからな」 スタスタッ
農夫A「は、はい!」
紳士「ああそれと、迷惑でなければまた手伝いに来てもいいだろうか?」
農夫A「は、はい! ありがてぇです!」
紳士「うむ」 スタスタッ
農夫B「……なあ」
農夫A「ああ」
農夫B「あの人は、違ぇな」
農夫A「ああ、そうだな」 - 118 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:07:01.498 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「ふむ」
紳士(領地の様子を見たが)
紳士(まだそれほど歴史のない開拓地だが、それほど大きな問題はないな)
紳士(土地が良いのか収量はそこそこにあるし、盗賊や魔物による被害も他の地域に比べれば少ない)
紳士(大規模な事業を起こせるほどの税収は期待できないし、ゆっくりと育てていくしかないか)
紳士(つまりは、俺が手出しするべき案件などないに等しく、平和な暮らしが続くというわけだ)
紳士「ここが、俺の安住の地なのかね……」
コンコンッ
執事「し、紳士様、お客様がお見えになっております」
紳士「誰だね?」
執事「そ、それが、その……!」
「失礼するよ」 ガチャッ
紳士「あ、貴女は……!」
勇者「……久しぶりだね、戦士」 - 121 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:11:07.362 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 執事「どうぞ」 カタリッ
勇者「ありがとう」 ゴクリッ
紳士「さがってくれ」
執事「では、失礼します」 ガチャッ
勇者「……」
紳士「……」
勇者「ずいぶん立派にやってるみたいだね」
紳士「え? ええ、そうでしょうか?」
勇者「うん。君の噂は色々聞いたよ。凄いね」
紳士「私はただ目の前の人を救ってきたにすぎませんよ」
勇者「十分立派じゃないか」
紳士「ところで、他のお二方は?」
勇者「外で待っててもらってる」
紳士「そう、ですか」 - 126 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:19:21.688 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 勇者「……こういうのは、僕には向いてないな」
勇者「僕はどうしても君に聞きたい事があるんだ」
紳士「何でしょう?」
勇者「君は、なぜ人助けをするの?」
紳士「なぜ、ですか?」
勇者「昔の君は……実力はあるけどいつも自分勝手で、周りの人の気持ちも考えない」
勇者「それでいてプライドの高い……嫌な人だった」
勇者「僕は、君が嫌だった。だって、力のある人は、周りを思い遣ってあげるべきだと思うから」
勇者「力が無くて困っている人を助けてあげるべきだと、僕は思うから」
勇者「でも、今の君は違う。君はたくさんの人の助けになってる」
勇者「……僕が君を追い出したのは、間違い、だったのかもしれないって、今は思ってる」
勇者「酷い事をしたのかもって、謝らなきゃいけないのかもって……」
勇者「僕が、何か誤解してたのかもしれない。だから聞かせて欲しいんだ」
勇者「君は、なぜ誰かを助けようと思うの?」
紳士「>>132」 - 132 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:21:43.835 ID:adQndJdEdNIKU.net
- パーティーを抜けて自分の過ちに気づきました
初めて剣を握ったころの気持ちを思い出しただけですよ - 138 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:28:32.040 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「パーティーを抜けて自分の過ちに気づきました。初めて剣を握ったころの気持ちを思い出しただけですよ」
勇者「初めて剣を握ったころの気持ち……」
紳士「誰だって、最初は何かの想いを抱いて剣を取るものです」
紳士「ですが戦いに明け暮れる内に、やがてその想いを忘れてしまう」
紳士「剣はただ目の前の敵を倒すだけの道具になり、力に驕り、自分だけしか見えなくなってゆく」
紳士「私は一人になった時、自分のそうした姿にようやく気付きました」
紳士「そして忘れかけていた自分の想いと向き合い、胸に思い描いた為すべき事を為した。ただそれだけですよ」
勇者「……」
紳士「悩んでいるのですね?」
勇者「君には、隠せないね」
勇者「少しね、分からなくなったんだ。僕が何のために戦ってるのか、どうしたいのか」
勇者「そんな時に君の噂を聞いて、会って話がしたくなったんだ」
紳士「迷いは晴れましたか?」
勇者「……うん。ありがとう」 - 144 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:37:14.953 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「お役に立てたようで幸いです」
勇者「あはは、うん。なんだか、こうして見ると、君って意外に」
紳士「意外に?」
勇者「ううん、なんでもない! それじゃ紅茶、御馳走様でした」
紳士「宿は決まっているのですか?」
勇者「え?」
紳士「よければ今晩泊まってゆきませんか? 部屋だけは余っていますから」
勇者「いいの?」
紳士「これでお別れというのはあまりに寂しいでしょう。旅を急ぐ気持ちは分かりますが、どうか」
勇者「うん、わかった。二人にも伝えてくるね!」 スタスタッ
紳士(勇者、か)
紳士(ずいぶん久しぶりに話したが、>>148)
紳士の勇者に対する印象・気持ちをどうぞ - 148 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:39:37.454 ID:9BR3VgyH0NIKU.net
- 熟れた身体に育ったな
- 157 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:43:10.911 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士(ずいぶん久しぶりに話したが、熟れた身体に育ったな)
紳士(昔はガキに毛が生えたようなもんだったが、今ははっきり女だと分かる)
紳士(まだ女3人で旅をしているようだし、あまりその辺りの自覚はないのかもしれないな)
紳士「>>162してやった方がいいかもしれないな」 - 161 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:43:59.642 ID:j/61d/cY0NIKU.net
- 忠告
- 162 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:44:10.969 ID:adQndJdEdNIKU.net
- >>161
- 167 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:49:36.934 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 紳士「忠告してやった方がいいかもしれないな」
紳士「お久しぶりですね。僧侶さん、魔法使いさん」
僧侶「……え、戦士、さん……ですか?」
魔法使い「あんた誰よ……」
紳士「酷い言いぐさですね。……ま、俺も色々あったんだよ」
魔法使い「ふぅん。まあいいわ、あんたも一応領主なんだからしっかり歓待してよね」
紳士「ええ、ぬかりなく。僧侶さんも、ここが自分の家だと思ってくつろいでくださいね」 ニコッ
僧侶「ふぇ!? え、あ……は、はい……」
紳士「では部屋へ案内させます。何かあれば遠慮なく彼に申し付けてください」
執事「ではこちらへ」 スタスタッ - 170 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:54:19.029 ID:9Mm4sK/x0NIKU.net
- 勇者「うん、美味しいねこれ」
紳士「我が領地は自然の豊かさだけが取り柄ですからね。食材の鮮度には自信があります」
魔法使い「お酒は出ないの?」
紳士「いくらか取り寄せた物はありますが、ここではまだあまり質の良いものはできていませんね」
紳士「どうしても、と言うなら秘蔵の物を出しますが、せっかくですしお酒抜きにゆっくりと話しませんか?」
魔法使い「……あんたの口から出るとは思えない言葉ね」
僧侶「わ、私は、その……飲酒は、ダメなので……」
紳士「ええ、分かっていますよ」
僧侶「は、はい……」 モジモジッ
紳士「そうですね。では領主らしく、勇者様御一行の旅のお話でもお聞かせ願いましょうか?」
勇者「そうだね、それじゃあ君と別れてからこれまでの話を……」 - 175 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/30(水) 00:01:58.414 ID:bfFGZEUC0.net
- 勇者「……と、いうわけ」
紳士「なるほど、大変な旅だったのですね」
勇者「まあ、ね」
紳士「他に仲間を増やそうとは思わなかったのですか?」
魔法使い「別に、時々助っ人に入ってくれた人はいたし、無理に増やすよりは気の知れた仲間と一緒の方がいいでしょ?」
僧侶「そ、そうですね。あまり、知らない人と一緒にいるのは……ちょっと……」
紳士「そんなものですか」
魔法使い「それより! あんたの話を聞かせなさいよ!」
紳士「はは、勇者様方ほど波乱に満ちた出来事があったわけではありませんし、退屈させてしまいそうですが」
紳士「そうですね。前言を撤回するようですが、退屈な話を紛らわすには仕方がありませんね」 パンパンッ
メイド「……」 ガラガラガラッ カチャッ
紳士「一杯お付き合い願いながら、話すとしましょう。僧侶さんも今夜だけは、久々の再会を祝って一杯お付き合い願えますか?」 ニコッ
僧侶「は、はい!」
紳士「では」 コプコプッ コプコプッ コプコプッ
紳士「酒の肴に、くだらぬ話を」 - 179 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/30(水) 00:09:49.996 ID:bfFGZEUC0.net
- 紳士「……そしてその姉弟は私の知り合いの孤児院へと入り、今は下の子達の世話をしてくれています」
僧侶「家族愛とは、素晴らしいものですね」
紳士「……しかし辺境の治安問題を抜本的に解決するにはやはり、冒険者への優遇措置が必要だと私は考えています」
魔法使い「一理あるわね」
紳士「……その後、商人の方から支援の申し出がありまして、この領地の物流にも貢献していただいております」
勇者「情けは人のためならず、だね」
紳士「そうして様々な方に支えられて、今の私があるというわけです」
魔法使い「んふふ……」 ゴクッ ゴクッ
僧侶「あうぅ……」 クタッ
紳士「と、話が長くなってしまいましたね」
勇者「そんな事ないよ。いい話が聞けた」
紳士「そうですか? ……お二人は少々酔いが回っているようですし、少し休憩にしましょうか」
紳士「そうだ勇者さん、夜の散歩でもどうですか?」
勇者「うん、いいよ」 - 184 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/30(水) 00:18:29.935 ID:bfFGZEUC0.net
- 勇者「風が気持ちいいね」
紳士「そうですね」
勇者「なんだか懐かしいな。旅を始めたばかりの頃は、よく戦士が夜の見張りをしてたよね」
勇者「なんて、こんな風に過去を振り返れるほど生きてきたわけじゃないけどね」
紳士「色々な事がありましたから」
勇者「うん。でもそのせいで、大切な事まで忘れちゃいそうになってた」
勇者「もしこうしてまた戦士に会えなかったら、きっと僕はただ目の前の敵を倒すだけの人になってたと思うんだ」
勇者「それでも世界は救えるかもしれないけど、僕自身は救われなかったと思う」
勇者「後悔して、迷って、本当に自分のした事が正しかったのかって自問自答して、そうして暮らす事になってたと思う」
勇者「だから僕、戦士には本当に感謝してるんだ。ありがと、戦士」 ニコッ
紳士「そうですか。ではお礼をいただいていいですか?」
勇者「ん? 何か欲しいものがあるの? でも領主の君に、僕があげられるももなんてある?」
紳士「ええ。>>189をもらいましょう」 - 189 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/30(水) 00:19:57.509 ID:f4xYg4b+0.net
- パーティーにいれる
- 205 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/30(水) 00:31:31.703 ID:bfFGZEUC0.net
- 紳士「ええ。パーティーに入れてもらいましょう」
勇者「え?」
紳士「この領地にはもう、私にできる事はありません。後は信頼できる者に任せれば上手くやってくれるでしょう」
紳士「務めは十分に果たしました。ならば今の私がすべき事は他にあるはず」
紳士「それが貴女の隣に立つ事であってはいけませんか?」
勇者「……ぷ、あはは! うん、いいんじゃないかな? 僕は賛成だよ!」
紳士「おや、私は何か面白い事を言いましたか?」
勇者「ううん、なんだか女の子を口説いてるみたいな言い草だったから可笑しくて」
勇者「あ、そうだ。一緒に旅するなら喋り方は元に戻してね。そういう戦士も悪くないけど、やっぱり仲間だしね」
紳士「……ったく、ワガママな奴だぜ」
勇者「それくらいじゃないと勇者なんてやってられないよ」
紳士(それに「口説いてるみたい」じゃなくて「口説いてる」って事に気付かない辺り、やっぱり自覚がねえんだな)
紳士「ま、おいおいだな」 - 210 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/30(水) 00:39:17.242 ID:bfFGZEUC0.net
- 紳士「おい起きろてめえら!」 パンパンッ
魔法使い「ん……? 何よ、うるさいわね」
僧侶「ふぁ……何ですか?」
紳士「俺ぁパーティーに復帰する事になったぜ。よろしくな」
魔法使い「はあ?」
僧侶「え……?」
紳士「お前らほどじゃないが、俺も魔物との戦いは欠かしてこなかったつもりだ。ま、大船に乗ったつもりでいろよ」
僧侶「え、えと……よろしくお願いします」 ペコリッ
魔法使い「何よ今更! あんたみたいな雑魚いない方が全然マシなのよ!」
紳士「ああ? 誰が雑魚だてめえ! 俺に守ってもらわなきゃ怖くて呪文も唱えられなかったひよっこがよぉ!」
魔法使い「はあ!? 何過去を都合良くねつ造してるのよ! 最初から目の前をウロウロされて邪魔だったわよ!」
紳士「はいはい、俺が守ってやるからもう震えずに安心して呪文が唱えられるぜ?」
魔法使い「後ろから焼き殺してやる!」
勇者「二人は仲良いね」 - 216 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/30(水) 00:47:10.603 ID:bfFGZEUC0.net
- 「よし」
戦士「こんなもんか」 ブンッ
戦士「後の事はよろしく頼むぜ」
執事「はっ」
勇者「ねえ、本当によかったの?」
戦士「あ?」
魔法使い「普通の人間は命懸けの旅より貴族の生活を選ぶわよ」
戦士「くだらねえ」
僧侶「でも、戦士さんが一生懸命頑張って手に入れたものだったのですし……」
戦士「一生懸命、ね」
戦士(俺はああも我武者羅だったのは、こいつらを見返したかったからで)
戦士(そうする内に、やりたい事ややるべき事を見つけたってだけの事で)
戦士(なら、俺が頑張って手に入れたものってのは結局……)
戦士「これって事だわな」 - 220 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/30(水) 00:51:38.945 ID:bfFGZEUC0.net
- 魔法使い「何一人で自己完結してるのよ」
戦士「いいや、なんでもねえよ。おら、さっさと行くぜ」 ペチッ
魔法使い「痛っ! 何するのよ!」
戦士「ただのスキンシップだろ」
勇者「二人とも! 遊んでないの!」
僧侶「はあ、私も……」
魔法使い「ふん、相手にしてられないわ!」
戦士「まあまあ、そうカッカするなよ」
戦士「いっちょう世界でも救って来ようぜ」 ニカッ
おわり - 235 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/30(水) 01:21:57.522 ID:9XXOkwHa0.net
- よくまとめたわ
面白かった乙

「オリジナル」カテゴリの記事
-
- ガリガリくんの棒を尿道に突っ込んだら抜けなくなった話
- 男「さて、今日もスルーするか」
- 少女「そこを退け、人間」
- 男「チョコもらえなかったから、自分で自分にチョコあげよっと!」
- 仮面の男「ククク、いよいよ私の正体を明かすとしようか……」
- 男「最強の武道を思いついたぞ! その名も“水道”!」
- ガードレール「ガキどもは……俺が守るッ……!」
- 「バカ息子が・・・」
- 子供「将来はお医者さんになりたい!」大人「絶対ムリ! なれるわけない!」
- 課長「こんな企画しか出せねェのか、このクズ!」部下「ンだとコラァ!」
- ちびっこ「アッー!!人類の図書室と呼ばれる圧倒的頭脳を持つ俺さんだー!!」
- ギャンブラー幼女「ばれなきゃイカサマじゃないのよ!」
- 老紳士「あなたの『理想』、叶えましょう」
- チンコ「オナニー全国大会……!」2
- 天文学者「あなたの体が近々壊死します」 オリオン座「え・・・」
コメントする
全ランキングを表示