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穂乃果「いつまでも」【SS】
- 1 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/30(水) 23:10:45.40 ID:5fCDEQE1.net
- ことり「・・・」
海未「・・・」
穂乃果「・・・ここまで・・・来ちゃったんだね」
明日は、μ’sの最後のライブ・・・
その公演は今、私たちの目の前にある大きな大きなドームで行われる。
花陽「・・・今でも、信じられないなぁ・・・」
凛「凛たち、ここまでおっきくなっちゃったんだね」
真姫「最初はお客さんなんていなかったのにね・・・」
みんな、いろんな想いを胸に秘めて、会場を見上げる。
看板、上り・・・それらは全てμ’s一色
- 2 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/30(水) 23:11:35.98 ID:5fCDEQE1.net
- にこ「・・・私も絵里も斜に構えて、穂乃果たちのことを否定してばっかりだったわね」
絵里「そうね・・・でも、それでも私たちは穂乃果たちに惹きつけられた」
希「・・・μ’sを作ってくれた、穂乃果ちゃんの後ろ姿を追いかけていた」
穂乃果「そして、みんなが一緒に手を取り合って、一つの夢を追いかけた」
海未「正直、今でも信じることはできません。夢の中にいるのではないかと、本当にそう思うのです」
ことり「私も同じだよ。最初は廃校を食い止めるために始めたスクールアイドル・・・それは3人からだった」
ことり「でも、1人、2人・・・少しずつ人が増えてきて、この9人が出会って・・・今はこんなに多くの人が私たちを応援してくれる」
穂乃果「廃校を食い止めて、ラブライブで優勝して、スクールアイドルの素晴らしさを伝える・・・冷静に考えたらすごいってものじゃないよね・・・」アハハ
花陽「本当だよね。こんなこと、大人になっていろんな人に話しても信じてもらえないよね」
凛「でも、こんなに素敵なこと・・・凛は信じてもらいたいし、絶対に忘れられないよ!」
真姫「そうね。私も・・・μ’sのおかげでこんなに素敵な夢を見ることができた。忘れられるわけ、ない・・・わよ」グスッ
にこ「・・・もう、真姫ちゃん・・・泣くの・・・早すぎるよ」ウルウル
希「そういうにこっちだって、もう泣きそうやん?」
にこ「ち!違うわよ!!これは・・・そう!花粉!!花粉のせいよ!」
絵里「・・・グスッ・・・もう・・・私たちの最後のライブはまだ始まっていないのよ?」 - 3 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/30(水) 23:12:22.03 ID:5fCDEQE1.net
- 花陽「・・・実はね・・・私、不安なことがあるんだ」
海未「どうしたのですか?」
花陽「・・・もし、今日で最後で、そのまま・・・私たち・・・見向きもされなくなっちゃうのかなぁって・・・」
花陽「μ’sじゃなくなって・・・私たちと穂乃果ちゃんたちは別のスクールアイドルへ、絵里ちゃんたちは卒業して別々の道に・・・そして、そのまま私たちのことを・・・」
凛「それは違うよ!例え応援してくれていた人たちが凛たちを忘れても、凛たちは、μ’sのみんなはμ’sを忘れない!」
真姫「・・・凛・・・」
凛「みんなだってそうだよね?今まで見てきた景色、世界、色んなものは嘘じゃない!だから、凛はみんなを忘れることはない!」
ことり「・・・そうだね。みんなはそれぞれ別の道を歩き始める。でも、私はμ’sのみんなと過ごした日々を忘れない。そして、みんなのことを絶対に忘れない」
海未「例え、私たち以外の人たちがμ’sのことを忘れても、誰か一人・・・いや、私たちだけでも覚えていれば、μ’sはずっと・・・永久に消えることなんてないんです」
花陽「・・・そっか・・・そうだね。ごめんね・・・みんな。変なこと言って」
絵里「ううん、気にしないで。実のところ、私も同じ気持ちでいたから。いつかは終わるけど、終わった後、私たちは見向きもされなくなる、μ’sという存在も忘れされる・・・そんな気がしていたの」
希「でも、凛ちゃんと海未ちゃんの言うとおりや。せめて誰か一人でも、記憶に残っていれば、μ’sは無くならない・・・そんな気がする」 - 4 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/30(水) 23:13:16.76 ID:5fCDEQE1.net
- 穂乃果「ねぇ、みんな」
にこ「どうしたの?」
穂乃果「ちょっと見てもらいたいものがあるんだ」ゴソゴソ
海未「・・・これは・・・ノートですか?」
ことり「中身は・・・日記?」
穂乃果「・・・うん、みんなと出会って、μ’sと出会って、その日々の中でかけがえのない思い出をいっぱいもらった」
穂乃果「これは、その記録・・・最初は真っ白だったんだけど・・・気がついたらこんなになっちゃった」
花陽「す・・・すごい・・・こんなに細かくいっぱい・・・」
にこ「そうね・・・こんなノートに書ききれないぐらい、色んなことがあったわね」
凛「それは、みんなの大きな宝物」
真姫「かけがえのない、大切な思い出」
絵里「時には怒ったりもした」
希「時には泣いたりもした」
海未「とても、忙しくあっという間な日々だったと思います」
ことり「でも、とても楽しかった」
穂乃果「・・・そして、これからも、繋がっていくと思う」 - 6 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/30(水) 23:14:06.31 ID:5fCDEQE1.net
- 絵里「ところで穂乃果、最後のページだけ真っ白だけど、どうして?」
穂乃果「あ・・・それはね・・・」
私たちは最後のライブの直前、ノートの最後のページに思い思いの言葉を綴った。
書いていくうちに、涙で目の前が滲んじゃったけど、みんなの言葉、みんなの思い、私に伝わったよ。
凛ちゃんも海未ちゃんも言っていたけど、例え人々から忘れ去られても、誰か一人でもμ’sのことを思い出してくれれば、私たち「μ’s」は消えない。
私たちの歌は、世界のどこかで響くと思う。 - 7 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/30(水) 23:14:47.57 ID:5fCDEQE1.net
- みんながいてくれたから、ここまで来れた。
・・・でもみんな同じ気持ちだったみたい。
ノートの表紙には、みんなの字で小さく書いてあった。
それはみんな同じ言葉・・・そして、私・・・高坂穂乃果から、みんなに届けたい言葉。
そして、これまで応援してくれた人、これからも応援してくれる人に伝えたい言葉。
私はノートの表紙に小さく書いた。
「ありがとう」
って
END

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