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ドラルク「残悔拳を食らって3秒経つ前に死ぬ」
- 1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:12:12.331 ID:/zJCkbAZ0.net
- ドラルク「試合? この私がですか?」
フクマ「その通りです」
ドラルク「ちょっと待ってください。確かに私は誇り高き高等吸血鬼ですが、生憎戦闘方面のステータスは……」
フクマ「ああ、勿論存じてますよ。ご安心ください。いい勝負なんて雀の涙ほども期待してませんから」ニッコリ
ドラルク「」スナァ… ジョン「!?」
- 2 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:13:11.325 ID:/zJCkbAZ0.net
- ロナルド「じゃ、じゃあなんでまたこのクソザコ野郎に試合なんて話が? 見てのとおり、ドアバンどころかちょっときつい悪口でも死ぬくらい弱いですよコイツ」
フクマ「ええ。ですが最近、どんな些細なダメージでも灰化する上すぐ復活するので、『灰化して難を逃れているだけなのでは?』と読者から疑問の声が高まっているんです」
ロナルド「……まあ、なんとなくわかる」
ドラルク「ひとの死に変に慣れないでくれるかな」 - 3 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:13:51.336 ID:/zJCkbAZ0.net
- フクマ「ここはひとつ、とんでもない強敵と死合いをして、灰化がヤラセではなくマジ死にだということを立証しようじゃないか、と編集長が」
ロナルド「ドラ公、覚悟を決めろ」ポン
ドラルク「なんですかその世界一かわいそうな企画!? オータム書店どんだけ世紀末発想なんですか!?」
フクマ「勿論タダでとは言いません。報酬はQS4とヴァンパイアソウル3で」
ドラルク「やりましょう」 ジョン「!?」
ロナルド「お前、それでいいのか……?」
ドラルク「まあ、ガチの吸血鬼対策されなきゃ消滅まではしないだろうし、人間と試合くらいなら……」 ジョン「ヌー……」
ドラルク「……まさか化物相手じゃないですよね?」
フクマ「ご安心ください。ちゃんと人間相手ですよ」
ドラルク「よかった、ちょっと安心」
ロナルド「オメーが一番死に変な慣れ方してんじゃねーか」 - 4 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:14:28.737 ID:/zJCkbAZ0.net
- コンコン
ロナルド「ん? 依頼人か?」
フクマ「いえ、恐らく私が呼んだドラルクさんの対戦相手でしょう」
ドラルク「仕事のテンポ早すぎですってオータム書店」
ドラルク「はいはい、どちら様ですか」ガチャ
ラオウ「ここにドラルクとかいう奴は居るか」ゴゴゴゴゴ
ドラルク「」スナァ ジョン「」 - 5 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:15:22.817 ID:/zJCkbAZ0.net
- 199X年
新横浜は核の炎に包まれた!
海は涸れ、地は裂け
あらゆる生命体が絶滅したかに見えた
だが……
ロナルド「おい、誰が来たんだドラ……ってウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!??」
ラオウ「ぬっ!?」ビクッ - 6 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:16:04.058 ID:/zJCkbAZ0.net
- ジャギ「あーあ、兄者が先頭で行くからやっぱあちらさん威圧しちまったじゃねーか」
ラオウ「ぬ……」
ジャギ「あー、すいません俺ら」
ロナルド「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!???」
トキ「ジャギ、お前の出で立ちも十分威圧的だぞ」
ケンシロウ「その恰好の所為で道中3回も職質されただろうに」
ジャギ「ぅあら!?」 - 7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:17:02.629 ID:/zJCkbAZ0.net
- フクマ「北斗の方々ですね、お待ちしておりました」
フクマ「ドラルクさん、こちら伝説の暗殺拳、北斗神拳の使い手である北斗四兄弟の皆さんです」
ドラルク「暗殺拳!?」スナァ
フクマ「はい。なんでも外から破壊するのではなく、秘孔と呼ばれる人体のツボを突くことで人体に様々な影響を与えたり、内部から破壊できるらしいです」 - 8 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:17:48.852 ID:/zJCkbAZ0.net
- ドラルク「なんでよりにもよってそんな物騒な人達チョイスしちゃったんですか!?」
ジャギ「フクマさん、大丈夫なんですか? なんか滅茶苦茶怯えてるみたいですけど」
フクマ「大丈夫です。再生能力は折り紙付きですから」
ドラルク「大丈夫じゃないですよ! 仮にも死ぬんですからね!?」
フクマ「ドラルクさん、ヴァンソ3です」
ドラルク「ぐう……怖いけどヴァンソやりたい……」
ロナルド「涙出るほど悩むなよ」 - 9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:18:41.962 ID:/zJCkbAZ0.net
- ジャギ「ドラルクさん、だっけか。死んでも大丈夫ってのは本当なのか? ウチの兄弟は加減って文字が辞書から消し飛んじまったような連中だから、やめるなら今のうちだぞ」
ロナルド(なんか一番ヤバそうな人が気遣ってくれてるな)
ケンシロウ「おい、こいつを殺せばQS4とヴァンソ3をくれるんだな?」ポキポキ
ドラルク(めちゃめちゃやる気だこの人ー!!)
フクマ「では早速オータム編集部の地下にあるオータム練気闘座で死合いとしましょう」
ロナルド「そんなもんまであるんですか、オータム書店……」 - 10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:19:25.375 ID:/zJCkbAZ0.net
- オータム練気闘座
ロナルド「フクマさん、万が一にもあいつが死にっぱなしになったりしたら世間的にヤバいんじゃ」
フクマ「大丈夫です。ちゃんとドクターも呼んであります」
ドラルク「流石フクマさん」
フクマ「先生、おねがいします」
アミバ「おれは天才だ~!」
ロナルド(また胡散臭いやつきたー!!) - 11 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:20:07.796 ID:/zJCkbAZ0.net
- フクマ「こちら医師のアミバ先生です。今日の死合いで不慮の事故があった時の為に立ち合いをお願いしました」
アミバ「ン~フフ、アミバです。専攻は肉体改造です」
ドラルク「肉体改造!?」
フクマ「せっかくの死合いですので、ドラルクさんにブーストをかけた方がいい画が撮れるのではないかと」
ドラルク「ブーストって一体何を」
アミバ「ンフフ、見よ! これがアミバ流北斗神拳だ!!」メキメキメキ
ロナルド「な!?」
ドラルク「筋肉が膨張してく!?」 - 12 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:21:11.289 ID:/zJCkbAZ0.net
- アミバ「この秘孔を突けば、お前の貧相な体もあっという間にビルドアップ。数十倍の筋力を手に入れられるぞ!」
ドラルク「これはすごい!もしかしたら私の即死体質も治るかも!」
アミバ「もう一度言う! おれは天才だ~!!」ズビッ
ドラルク「あ、これ結構痛い」スナァ ジョン「!?」
ドラルク「」ジョン「ヌー!ヌー!」 - 13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:22:00.469 ID:/zJCkbAZ0.net
- アミバ「ん? 間違ったかな?」
ケンシロウ「あ、秘孔に達する前に死んだ」
ジャギ「おいおい、マジで弱ぇじゃねーか……」
フクマ「困りましたね。これでは伝説の暗殺拳が決まる前に死んでしまいます」
サウザー「砂と化す南斗鳳凰拳に致命の拳を突き入れることはできぬのだ!!」クワッ
シュウ「すみませんね、お邪魔しました」ズルズル
ロナルド「誰だ今の」
ケンシロウ「知らん」 - 14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:22:33.802 ID:/zJCkbAZ0.net
- ドラルク「でもこれだと、秘孔が突けない以上、企画倒れってことになりますよね。イヤーザンネンダナー」
ラオウ「トキ、うぬの柔の拳であれば痛みを与えずに殺せるであろう」
ケンシロウ「確かに」
ドラルク「え」 - 15 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:23:11.263 ID:/zJCkbAZ0.net
- 第一死合
史上最弱の吸血鬼 ドラルク
VS
北斗神拳史上最も華麗な技の使い手 トキ
トキ「気乗りはしないが、これもQS4の為。仕方あるまい。かかってくるがいい」
ロナルド「あっちの人達もどんだけヴァンソ3やりてーんだ」
ジャギ「お恥ずかしながら、あいつらああ見えて無職と学生ニートで金が無いんだ」
ロナルド「暗殺拳の使い手なのにニートなの!?」 - 16 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:23:50.515 ID:/zJCkbAZ0.net
- ジャギ「だが気を付けろ。学生ニートだがトキ兄者は柔の拳の使い手。甘く見ると攻めていたはずが流れるようにいなされて、いつの間にか連続攻撃を食らっていた、なんてことになるぞ」
トキ「ジャギ、それは今関係ないだろう」
ドラルク「フ、公園の鳩にすらボコられる私が暗殺拳の達人を甘く見れる要素がどこにあると」
ロナルド「威張るな、恥じろ」 - 17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:24:31.606 ID:/zJCkbAZ0.net
- ジャギ「そして一番危険なのが胡坐をかいている時だ。気を付けろ。気持ちよく死ねる闘気を飛ばしてくるぞ」
ロナルド「なにそれ怖い」
ドラルク「今まさに胡坐をかいているじゃないか! ヤバっ、逃げ」
「 北 斗 有 情 破 顔 拳 」
ドラルク「あ」ピキーン - 18 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:25:29.434 ID:/zJCkbAZ0.net
- ケンシロウ「北斗有情破顔拳。かけられたものは死の間際に天国を感じるという」
トキ「せめて痛みを知らずに死ぬがいい」
ドラルク「!? わ、私の足が!?」グググ
ロナルド「あ、あらぬ方向に曲が」
ドラルク「」スナァ
ロナルド「あ」
ジャギ「痛くはなくても体が耐えられなかったみたいだな」 - 19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:26:02.494 ID:/zJCkbAZ0.net
- ドラルク「いやあ、麻酔注射で死んだ時の感じに一番近いかも」ァァァアナス
ロナルド「おい、体中のパーツが明後日の方向向いてんぞ」
ジャギ「聞いてはいたが、マジで死んでも大丈夫なんだな」
ドラルク「うわ、復活に失敗した。ちょっともう一回殺してくれ」
ジャギ「背中を踏んでくれって子供に頼む親父みたいな気軽さだな」 - 20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:26:40.779 ID:/zJCkbAZ0.net
- ロナルド「しかし、痛みを感じない秘孔でも駄目とは、正直そこまで紙装甲とは思ってなかったな」
ドラルク「私自身驚いているよ」
フクマ「この企画あっての新発見ですね」
ドラルク「嬉しくないです」
トキ「ふむ。では別の秘孔を試してみますか?」
ドラルク「いえ、結構です。もう死にたくないので」
ロナルド「関節戻すために死ぬ奴が何言ってんだ」 - 21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:27:16.473 ID:/zJCkbAZ0.net
- トキ「秘孔心霊台。風前の灯となった命を僅かですが延命できます」
ジャギ「おい、兄者それ」
ドラルク「なんと! そんなものまであるのですか!」
ロナルド「懲りないなお前も。さっきムキムキ化のツボ突かれる前に死んだばっかだろ」
トキ「ロナルド君、安心したまえ。先ほど、私の有情破顔拳が決まったのは見ただろう」
トキ「つまり、同じ要領で闘気だけ通せば秘孔を突くことは可能というわけだ」
ロナルド「な、なるほど」 - 22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:28:21.495 ID:/zJCkbAZ0.net
- ドラルク「では早速おねがいします」
ジャギ「待て! その秘孔は」
トキ「秘孔心霊台!」ビッ
ドラルク「おおっ!?」ピキーン
ロナルド「成功した!?」 - 23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:28:48.870 ID:/zJCkbAZ0.net
- トキ「この秘孔により消えゆく命もわずかばかりの時を得ることができる」
トキ「ただしそれまでの間、想像を絶する激痛に襲われる」
ドラルク「グワァァァァァーーーーー!!!??」バシュウ
ロナルド「ひでえこの人!!」
ジャギ(何故闘気でアミバの秘孔を試さなかったのか) - 24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:29:31.688 ID:/zJCkbAZ0.net
- 第ニ死合
史上最弱の吸血鬼 ドラルク
VS
北斗の長兄 世紀末覇者 ラオウ
ラオウ「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ドラルク「」スナァ
ロナルド「あの、この組み合わせもやらなきゃいけないんですか」
フクマ「だめです」 - 25 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:30:35.371 ID:/zJCkbAZ0.net
- ロナルド「ドラ公のやつ、怖がってさっきっから死にっぱなしなんですけど」
フクマ「ドラルクさん、がんばってください」
ドロルク(デリカシーのない応援が私を追い詰める!) - 26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:31:07.465 ID:/zJCkbAZ0.net
- ラオウ「ドラルクとやら」ゴゴゴゴゴゴ
ドラルク「は、はい」スナ
ラオウ「いつまで待たせるつもりだ。さっさと戻らぬか」ギロ
ドラルク「は、はい!」アナスッ
ロナルド「今まで見た中で一番早い再生だ!」
ラオウ「ぬぅんッッ!」
―――ぶぅんっ
ドラルク「え」
バチィィィィンッッッ――― - 27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:31:49.597 ID:/zJCkbAZ0.net
- ロナルド「再生した瞬間張り手かましたー!!??」
ジャギ「兄者のやつ、灰化してるドラルク相手だとどう対処していいかわかんなくてイライラしてたんだな」
トキ「ストレスが限界に達して早く戻るように催促し、戻ったところで思い切りはっ倒した、と」
ドラルク「……」
ケンシロウ「ん? あいつ、いつもみたいに灰化しないぞ」
ロナルド「え、どういうことだ!? まさかあの張り手、見た目より痛くなかったのか!?」
ジャギ「それは無いと思うけどなぁ。兄者の張り手なんか食らったら、俺でも全身打撲か複雑骨折だろうし」 - 28 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:32:25.194 ID:/zJCkbAZ0.net
- フクマ「ドラルクさん、張り手をガードした体勢から全然動きませんね」
ドラルク「……」プルプルプル
ドラルク「」スナァ
ロナルド「じ、時間差で死んだー!?」 - 29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:33:17.742 ID:/zJCkbAZ0.net
- ロナルド「! いや、今のが秘孔ってやつか!? 張り手にしか見えなかったけど」
トキ「いや今のはただの張り手だ」
ロナルド「え」
ドラルク「ロナルドくん助けて! 殺される! 怖い怖い怖い!!」ァアアアナス
ロナルド「ちょ、ひっつくな!」
ドラルク「あの人ヤバいよ! 殴られた瞬間目の前が真っ白になって、刻が見えたかと思ったよ!!」
ロナルド「お前はどこのニュータイプだ!いいから離れろ!」グイッツ
フクマ「覚醒にトラウマはつきものですよね」
ロナルド「怖いから笑顔で共感しないでください!」 - 30 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:33:51.556 ID:/zJCkbAZ0.net
- ズゥゥゥン―――
ドラルク「ひっ!?」
ラオウ「うぬの即死体質はその性根の弱さが原因だ。さあ来い! この拳王がその軟弱な性根を叩き直してやる!!」ゴゴゴゴゴゴ
ドラルク「ひ、ひぃぃぃぃー!!!?」
ジャギ「いや、絶対精神力関係ない」
トキ「あれは完全に体質だろうな」
ケンシロウ「単に弱腰なところが許せないだけだろうな」
ジャギ「兄者は弱者の気持ちとかよくわかんないからな……」 - 31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:34:28.332 ID:/zJCkbAZ0.net
- ラオウ「さあドラルク、うぬも男なら打ってこい!」
ドラルク「無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!!」
ラオウ「来ないならこちらからいくぞ!! 北斗剛掌」ゴゴゴ
ジョン「ヌー!」サッ
ラオウ「むっ!?」
ロナルド「ジョン!?」
ドラルク「ジョン!? いけない! 逃げるんだ!」 - 32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:35:09.664 ID:/zJCkbAZ0.net
- ラオウ「なんだ貴様、その男を庇い、この拳王の前に立ちはだかるというのか」
ラオウ「……!? こやつ、なんと哀しい目をしているんだ!!」
ジャギ「何を言ってるんだ兄者は」
ロナルド「確かに憂いを帯びた感じはするけど」 - 33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:35:47.079 ID:/zJCkbAZ0.net
- ジョン「ヌー! ヌヌヌヌー! ヌー!」
ラオウ「む」
ジョン「ヌーヌー! ヌー! ヌヌー!」
ラオウ「うん、うん」
ジョン「ヌヌー、ヌーヌー!」
ラオウ「……」 - 34 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:36:24.185 ID:/zJCkbAZ0.net
- ラオウ「ドラルク」
ドラルク「は、はい」
ラオウ「体を愛えよ。強くなりたいと願うのならいつでも我が家に来い」
ドラルク「え」
ラオウ「良き友を持ったな。ジョンを大切にな」
ドラルク「は、はあ」
ロナルド「……何が起こったんだ」
ジャギ「兄者はいい話に弱いからな……」
ロナルド「今のいい話だったの?」
ドラルク「なんだか知らないけど、助かった……」
ロナルド「トラウマ植え付けられた上に2、3回死んでたけどな」 - 35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:38:05.892 ID:/zJCkbAZ0.net
- 第三死合
史上最弱の吸血鬼 ドラルク
VS
北斗神拳第六十四代伝承者 世紀末救世主 ケンシロウ
フクマ「さあ、これが最後の死合いです。ドラルクさん、頑張ってください」
ドラルク「ここまで来たら何としても耐えきってヴァンソ3をもらいますよ!」 - 36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:38:58.400 ID:/zJCkbAZ0.net
- ドラルク「ああ、あのラオウって人もなんとか凌げたし、あれよりヤバい人なんてそうそう」
ケンシロウ「岩山両斬波ァ!!」メコッ
ドラルク「あ、この人一番容赦ないわ」スナァ - 37 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:39:57.062 ID:/zJCkbAZ0.net
- >>36 ミス
ロナルド「まあ、なんだ。正直ここまで体張るとは思ってなかったわ。ジョンも応援してるんだ、頑張れよ」ジョン「ヌー」
ドラルク「ああ、あのラオウって人もなんとか凌げたし、あれよりヤバい人なんてそうそう」
ケンシロウ「岩山両斬波ァ!!」メコッ
ドラルク「あ、この人一番容赦ないわ」スナァ - 38 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:40:41.408 ID:/zJCkbAZ0.net
- ジャギ「ケンシロウは俺たち兄弟の中で一番融通が利かなくて、敵に容赦がない」
ジャギ「そして今はQS4とヴァンソ3に釣られて全力でドラルクを殺しにかかっている」
ロナルド「最悪じゃねーか。なんでそんな奴が伝承者に」
ジャギ「わがんね」
ロナルド「最悪じゃねーか」 - 39 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:41:34.143 ID:/zJCkbAZ0.net
- 「 北 斗 残 悔 拳 」
ケンシロウ「七百八ある経絡秘孔のひとつ、頭維をついた」
ケンシロウ「この親指を引き抜いてから三秒後にお前は死ぬ」
ドラルク「はい」スナァ
ケンシロウ「……」
ロナルド「抜く前に死んだな」 - 40 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:42:40.378 ID:/zJCkbAZ0.net
- ドラルク「も、もういいだろ? 君の勝ちだって」
ジャギ「そうだぞケンシロウ、もう勝負はついて」
ケンシロウ「ホーーーアタァッッ!!」
ドラルク「ゲフッ!?」ドガッ
ジャギ「あ、あの構えは北斗百裂拳!!」 - 41 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:44:01.932 ID:/zJCkbAZ0.net
- ロナルド「知っているのかジャギ!」
ジャギ「北斗百裂拳……必殺技を誇る北斗神拳の中でも特に殺傷力が高い技の一つだ」
ロナルド「そんなにヤバいのか」
ジャギ「ああ。なにせ無防備になった相手の体中の秘孔を目にもとまらぬ速さで滅茶苦茶に突きまくるからな。死なない方がおかしい」
ケンシロウ「アータタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!」
ドラルク「うぶぅぅ……ッ!?」ドドドドドドド
ロナルド「え、じゃああんなに殴る必要はないってことか?」
ジャギ「ああ。わざわざ殴る必要もない。突くだけで十分だ」
ロナルド「完全なオーバーキルじゃねーか!」
ジャギ「うん、なんかごめん」 - 42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:44:42.930 ID:/zJCkbAZ0.net
- ケンシロウ「アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタホアタァッッ!!」ドガッ
ドラルク「」スナァァ…
ケンシロウ「 北 斗 百 裂 拳 」
ドラルク「」サァァ…
ケンシロウ「お前はもう死んでいる」
ロナルド「まあ、その通りだけどさ」
ジャギ「……満足したか」
ケンシロウ「した」 - 43 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:45:35.989 ID:/zJCkbAZ0.net
- 死 合 終 了
ドラルク死亡回数7回
ドラルク「……ひどい目にあった」
ロナルド「自業自得とはいえ、今回ばっかりはちょっと同情するわ」 - 44 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:46:26.686 ID:/zJCkbAZ0.net
- フクマ「本当にお疲れさまでした。こちら、報酬のゲームです」
ドラルク「……」
ドラルク「……」ヒッシッ
ロナルド(無言で抱きしめた!)ジョン「ヌー……」 - 45 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:47:11.065 ID:/zJCkbAZ0.net
- ジャギ「ウチの兄弟が無茶してすまなかったな。本当に不器用な連中なんだ。勘弁してやってくれ」
ロナルド「不器用ってレベルじゃねーよ」
ジャギ「ほんとすまんかった。ジョンも、ごめんな」
ジョン「ヌー」
ロナルド「ところで、アンタはどうして試合しなかったんだ?」
ジャギ「ああ、俺あいつら車で送ってきただけだし」
ロナルド「送ってくるだけなのにそんな恰好してきたのか」
ジャギ「いやあ、部屋着のままですまん」
ロナルド「そのトゲトゲとメット部屋着なの!?」 - 46 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:48:31.954 ID:/zJCkbAZ0.net
- ジャギ「さ、みんな帰るぞ。おーい、トキ兄者、起きろ」ユサユサ
トキ「」☆
ジャギ「あれ、息してない」
ロナルド「え!?」
ラオウ「トキのやつなら、さっきケンシロウがふっ飛ばしたドラルクの灰を被って死の灰を浴びたトラウマが蘇っていたな」リーダーメダロットトクテイ!
ケンシロウ「ああ、結構ばほっと広がってたしな」ネラウパーツヲセンタクシテクダサイ
ジャギ「そうか。まあそのうち起きるだろ」
ロナルド「そんな日常的に息の根止まってんの!?」
ドラルク「私が言うのもなんだけど、君たちの生死感おかしい」 - 47 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:49:09.014 ID:/zJCkbAZ0.net
- こうして、吸血鬼ドラルクのながーい一日は幕を閉じた。
今まで体験したこともないような恐怖、衝撃、死を味わったドラルク。
ドラルクは、今回の災難を教訓に、少しは自分の身を守れるように体を鍛えようかな?
まあ、今日は疲れたし、ヴァンパイアソウル3クリアしてから本気出そう。
と、QS4をテレビに繋ぎながら思うのだった。 - 48 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/09(土) 23:50:01.737 ID:/zJCkbAZ0.net
- ……
ユリア「ケン、なにこのゲームは」
ケンシロウ「ヴァンソ3です」
ユリア「買ったの」
ケンシロウ「もらいました」
ユリア「ふーん。仕事は?」
ケンシロウ「まだ見つかってません」
ユリア「ゲームしてる場合じゃないね」
ケンシロウ「はい」
おしまい

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