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海未「穂乃果たちに玉座なし」

1 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:33:57.65 ID:KrJ5vdhP.net
放課後 部室


ことり「...でねぇ、海未ちゃんったらさぁ」


穂乃果「あはは、くさいねぇ」


ガチャ


絵里「おつかれー」


にこ「あー疲れたにこぉ」


希「にこっち授業の最後寝てたやろ」


凛「おつかれー」


絵里「あら、あとは海未だけね」


真姫「海未なら少し遅れてくるって連絡あったわ」


花陽「どうしたんだろうねぇ」




2 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:36:02.43 ID:KrJ5vdhP.net
ガチャ


海未「...」


穂乃果「あ、海未ちゃん遅いよぉ」


にこ「レッスン始めるわよ、早く着替えなさい」


海未「...」


絵里「...海未?」


海未「.........今日のレッスンは」


凛「?」


海未「いつもとは趣向を変えたメニューを考えてきました」


希「へぇ~、なんやろなぁ」


3 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:36:49.57 ID:KrJ5vdhP.net
海未「今から次のライブのセンターを決めようと思います」


にこ「誰がセンターをやるかってこと?」


穂乃果「でも今新しいレッスンするって...」


海未「はい、練習にもなってセンターも決めれる一石二鳥のゲームを考えてきました」


絵里「なんだか面白そうね」


海未「まずはこれを」


花陽「プレート...?」


海未「花陽はこれで、穂乃果はこれです」


穂乃果「人によって違うの?」


真姫「名前でも書けばいいのかしら」


海未「違いますよ、これをこうして」


凛「腰に付けるの?」


海未「はい、みなさんも付けてください」


4 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:37:26.37 ID:KrJ5vdhP.net
海未「みなさん付けましたね、それではルールを説明します」


穂乃果「ルール?」


海未「まず一つ、あなた方に付けてもらったプレートですが」


海未「一人一人色が違いますよね」


穂乃果「穂乃果はオレンジだ!」


希「ウチは紫やね」


花陽「凛ちゃんは?」


凛「イ゛エ゛ロ゛ー゛タ゛ヨ゛ォ゛ォ゛ォ゛」


海未「そうですね、まずそれを各々金曜日の放課後20時まで保持していただきます」


ことり「保持?」


絵里「...なくさないで持っていろってことかしら」


海未「そうです」


真姫「普通に持ってればなくさないでしょ」クルクル


にこ「これがなんの特訓になるのよ...」


5 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:38:14.89 ID:KrJ5vdhP.net
海未「ルール二つ目、みなさんは私のプレートを奪わなければいけないということ」


にこ「奪うって、鬼ごっこでもする気かしら」


海未「私は腰に青のプレートを付けておきますので、どんな手を使っても結構です、奪ってください」


花陽「手段は問わないってこと?」


海未「はい」


凛「物騒にゃ...」


海未「また、相手のプレートを奪いに行く際は、自分もプレートを付けていないと反則となりますので注意してください」


ことり「腰にプレートを付けてることがゲームに参加してる証ってことだね」


穂乃果「誰かが海未ちゃんのを獲った瞬間に終わりなの?」


海未「いい質問ですね、この点はとても重要です」


海未「もしも私から奪う、もしくは私があなた方のプレートを奪ったからといって終わりではありません」


海未「奪ったプレートをこの部室まで持ってきて初めて勝利となります」


6 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:38:46.18 ID:KrJ5vdhP.net
花陽「なるほど...運よく奪えたからといって安心しちゃだめってことだね」


絵里「ちょっとまって、海未も私たちのを奪いにくるってこと?」


海未「はい、私もあなた方のプレートを奪います」


海未「プレートが部室まで運ばれた瞬間にその者は脱落となりますので気をつけてください」


希「部室内で奪ったら一石二鳥やな」


海未「いえ、部室はルールの範囲外なので無効となります」


真姫「逆に言えば安全地帯ってことね」


海未「その通りです、また校舎外もルール適応外なので、門の外での奪い合いは無しです」


凛「脱落したらもうゲームには参加できないの?」


海未「はい、その時点で抜けていただきます、そして通常の練習メニューをこなしていただきます」


7 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:42:28.18 ID:KrJ5vdhP.net
海未「そしてルール三つ目、先ほども言ったように、期限は金曜日の20時までです」


海未「また、授業中や休み時間は無効で、その日の20時が来たらおしまいです」


ことり「ようは放課後だけってことだね」


海未「ルールは以上です、何か質問は」


凛「脱落した人に罰ゲームとかってあるの?」


海未「いえ、ありません...ですが」


海未「この戦いは次のセンターの座を決める戦い、だれにでもチャンスはあるので頑張ってください」


にこ「センターって一人よね...つまり早い者勝ちってこと?」


海未「いいところに気づきましたねにこ、その通りです、私のプレートを奪い、最初に部室に持ってきた者が次回の玉座を手に入れられます」


ことり「玉座って...」


真姫「なら、誰も勝てなかったら海未がセンターってことね」


海未「そうです」


海未「では、少し予行演習をしてみましょうか」


真姫「親切ね...」


9 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:43:36.23 ID:KrJ5vdhP.net
海未「ふむ、そうですね...では凛」


凛「にゃ?」


海未「どんな手を使ってもいいので、私のプレートを奪いにきてください」


凛「ほう...凛にチャンスを与えるとは愚かな...」


花陽「練習だよ凛ちゃん」


海未「いつでもどうz...」


シュッ


にこ「凛が!」


穂乃果「消えた!?」


10 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:44:07.72 ID:KrJ5vdhP.net
凛「後ろががら空きにゃああああああ!」シュバッ


海未「ふんっ!!!」ドスッ


凛「うぎゃああああああああああああああ!!」ビュウウウウウウ


ドゴンッ ドゴンッ


パラパラパラ


凛「がはっ...」バタッ


花陽「りんちゃああああああああああああ!!??????」


希「か、壁突き抜けて隣の部屋まで...」


海未「油断するとこうなります、いいですね」


にこ「おいおいおいおいおいおい!!!!!」


海未「ん?」


にこ「さすがに危険でしょ何してんのよ!!??」


穂乃果「あわわわわわわわわ」ガクガクガク


11 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:44:51.31 ID:KrJ5vdhP.net
海未「このゲームの目的は、各々の内に秘めた力を覚醒させることです」


海未「そう、ラブライブで優勝するために...」


海未「私は先日ようやく覚醒できました」


にこ「いやいやラブライブ関係ないでしょそれ!?」


凛「がはっ...はは、なるほどね」パラパラ


花陽「凛ちゃんだいじょぶ?!」


凛「ちょっとびっくりしただけだよ、だいじょぶにゃ」


海未「あなた方も何か隠している力があるのなら存分に使っていただいて結構ですよ、私はバリバリ使いますので」


にこ「なによそれ!!!?」


絵里「ふふっ、そういうことね」


希「面白いやないの」


真姫「...」クスッ


にこ「あんたたち今ので納得したの!?」


12 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:46:02.01 ID:KrJ5vdhP.net
海未「ちなみにサービスとして、私のほうからあなた方を攻めることはありません」


海未「あなた方の攻撃があってからの正当防衛でプレートを獲らせていただきますので、不意打ちで奪われる心配はしなくていいです」


真姫「優しいのね」


海未「それでは30分後にゲームスタートです、各々準備をお願いします、私はこの部室からスタートしますので」


穂乃果「ううう...海未ちゃんになんて勝てる気しないよぉ」


ことり「ふふっ...怖気づいてていいのかな穂乃果ちゃん」


穂乃果「え?」


ことり「考えてもみてよ、どんな手を使ってもいいってことは、普段海未ちゃんにできないことを合法的にできるってことなんだよ」


ことり「あんまりのんびりしてたら海未ちゃんの初めて...ことりが獲っちゃうから♪」


穂乃果「はっ、そっか...なんでも...だもんね...」


穂乃果(その発想はなかったけど...でもその後の仕返しが怖すぎる...)


13 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:46:32.48 ID:KrJ5vdhP.net
月曜日 17時 


スタート


海未「さて、じかんですね」


ガチャ


海未「行きますか」


海未「...ふむ」


海未「扉の前で出待ちしている愚か者がいてもおかしくないと思ったのですが...」


海未「ふふっ、みな中々慎重ですね...面白いです...」




































海未「ブッ潰してあげましょう」


15 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:48:07.72 ID:KrJ5vdhP.net
※キャラ崩壊注意


玄関


穂乃果「ことりちゃん何してるの?」


ことり「ん?帰るんだよ?」


穂乃果「え、そんなのあり!?」


ことり「だってこのゲームが適応されるのはこの学校内だけなんだよね、なら家に帰って作戦練るのも1つの手じゃないかな」


穂乃果「うーんでも...」


ことり「穂乃果ちゃんもせいぜい頑張ってね、なんせあの海未ちゃんのことだよ、1度攻撃を仕掛けたら逃がしてはくれない...」


穂乃果「うううう...」ブルブル


ことり「だから作戦はちゃんと練らないとね、また明日!」サラバッ


穂乃果「行っちゃった...」


穂乃果「なんであんなに落ち着いていろれるんだろことりちゃん...」


穂乃果「他の誰かが先に海未ちゃんを倒しちゃうかもしれないのに」


16 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:48:45.67 ID:KrJ5vdhP.net
ことり(ふふっ、なーんて穂乃果ちゃんのことだからこう考えてるよね)


ことり(だけど海未ちゃんのことはことりたちが一番よく知ってるはずだよね...)


ことり(あの海未ちゃんが誰かに倒されるなんて、絶対にありえないんだよ...)


ことり「なら、勝つにはそれに当てはまらない例外になるしかない...ふふっ」


ことり「覚悟しててね、海未ちゃん」


18 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:51:21.09 ID:KrJ5vdhP.net
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---
-

屋上


にこ「あーもぉ、何がなんだかわからない!」


にこ「なんであいつら海未の言ったことに納得してるの...」


にこ「隠してる力って...内に秘めた力ってなんなのよ...」


にこ「そんな漫画やゲームの世界じゃあるまいし」


ガチャ


にこ「ひっ!?」ビクッ


穂乃果「あ、にこちゃんやっほー!」


にこ「はぁ、穂乃果か...何しに来たのよ」


穂乃果「うーん、誰かレッスンしてないかなぁと思って」


にこ「いやいや、今はゲーム中なんだからそれはないでしょ」


穂乃果「そうだけどね、穂乃果なにしていいか分からなくて...」


穂乃果「いつもと同じように屋上で練習してたいなって」


19 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:52:22.08 ID:KrJ5vdhP.net
にこ「まぁ気持ちは分かるけど、そんなこと言ってたらセンターになれないわよあんた」


穂乃果「んーそうだけどさー...にこちゃんは何してるの?」


にこ「何って...ちょっと考え事...」


穂乃果「?」


にこ「だーもういいでしょ、邪魔だから出てってよ」


穂乃果「えーひどい!」


にこ「うるさいうるさい、いいから...」


にこ(いやまてよ...)


にこ(さっきの部室でのやり取り、あの状況で一番まともなリアクションをしてたのは穂乃果だわ)


20 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:52:56.88 ID:KrJ5vdhP.net
にこ(なにかに納得してた絵里、希、真姫の3人とは違う...同様に凛も論外...だとすると)


にこ(今の私と同じ、現状を理解していないのはこいつと、あとは花陽もかな...よし)


穂乃果「にこちゃん?」


にこ「ねぇ穂乃果、ひとつ提案があるんだけど」


穂乃果「ていあん?」


にこ「私と、手を組まない?」


21 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:53:19.58 ID:KrJ5vdhP.net
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-


ピンポンパンポーン


『20時となりました、生徒の皆さんは速やかに下校してください 20時となりました、生徒の皆さんは速やかに下校してください』


にこ「一日目が終わったわね」


穂乃果「結局ほのかたちはいつも通りダンスの練習してたね」


にこ「まぁいいんじゃない、今出来ることなんてこれくらいしかないし」


にこ「さっ、部室戻るわよ」


穂乃果「うん!」ギュゥゥゥウ


にこ「くっつかないでよ暑苦しい!」


穂乃果「いいじゃんいいじゃーん」


絵里「にこ、穂乃果、おつかれ」


22 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:53:57.02 ID:KrJ5vdhP.net
穂乃果「ぅ絵里ちゃん!」ダキッ


絵里「汗かいてるじゃない、何してたの?」


にこ「ダンスの練習よ、特にやることもなかったしね、あいつを倒す作戦も何も浮かばずだし」


絵里「ふふっ、にこと穂乃果にセンターをとられる心配はないみたいね」


にこ「絵里は何してたのよ」


絵里「ナイショ♪」


にこ「はぁ?まぁいいけど」ガチャ


穂乃果「うわぁ!?」


絵里「え...」


にこ「な...なによ......これ......」


23 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:56:27.26 ID:KrJ5vdhP.net
穂乃果「りん...ちゃん...?」


海未「絵里、穂乃果、にこ、おつかれさまです」


にこ「海未、まさかあんた!」


ガチャ


花陽「おつかれさまでーす」


絵里「花陽!?」


にこ「だ、だめよ見ちゃ!」


花陽「...え......」


凛「 」


24 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:56:56.50 ID:KrJ5vdhP.net
花陽「なに...これ...」


にこ「はなよ...」


花陽「凛ちゃん!!!」ダッ


花陽「凛ちゃん!凛ちゃんしっかりして!!」ユサユサ


花陽「凛ちゃん!!」


花陽「どうしてこんな姿に...」


凛「かよ...ちん...」


花陽「凛ちゃん!」


凛「りん...ね...がんばったけど...だめ...だった...」


凛「やっぱり...海未ちゃんには...」


凛「敵わな...かった......がくっ」


花陽「凛...ちゃん...」


花陽「りんちゃあああああああああああああ!!!!!!」


26 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 22:58:31.74 ID:KrJ5vdhP.net
穂乃果「ひどいよ...あんまりだよ...」


にこ「海未、どういうつもりよ!!」


海未「どういうつもりとは?」


にこ「なんでここまでする必要があるのかって聞いてるの!」


海未「凛が攻めてきたからですよ?」


にこ「はぁ?」


海未「最初に述べた通り、私はあなた方の攻撃あってこその正当防衛でしか攻撃できません、凛がいつまでも諦めないからそうなるのです」


花陽「りんちゃん...りんちゃん...」グスッ


海未「プレートを獲られてもそれを取り返そうと向かってくる瞳は最高でしたね」


海未「もう倒れてもいい、そのまま目を覚まさなくてよいものを、何度も立ち上がってくるんですよ、凛は」


海未「ふふふ...あははは...」


27 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:00:47.11 ID:KrJ5vdhP.net
穂乃果「海未...ちゃん...」


海未「今思い出しただけでも興奮がおさまりません...最高でしたよ、凛」


海未「ただ残念ながら、今回は玉座にふさわしくなかったということ、それだけです」


にこ「あんたたち...狂ってるわ」


海未「なんとでも言っていただいて結構です、だからといって玉座(センター)を譲る気がありませんので」


にこ「絵里も何か言ってやりなさいよ!」


海未「絵里なら帰りましたよ?」


にこ「いつの間に!?」


海未「そりゃそうです、あなた方が的はずれなことを言い始めるんですから」


海未「愛想が尽きたのでしょう」


にこ(やっぱりだ、絵里もあっち側の考えか!)


28 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:02:35.70 ID:KrJ5vdhP.net
海未「さっ、今日はもうおしまいです、帰りましょう...」


海未「もう日も沈みましたしね」


海未「ふふふ...日は陰り...星空凛に玉座なし...あはは...はははははははははははは!!!」









にこ(そうして一日目が幕を閉じた...)


にこ(凛というライバル...いや、仲間一人が脱落した)


30 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:04:10.06 ID:KrJ5vdhP.net
二日目 火曜日


いつもと同じ、変わらない朝


いつものように目を覚まし、いつものように朝食を食べ、いつものように玄関を出る


ただ1つ......たった1つ.......いつもと違うことと言えば...


毎日たくさんのお花畑、金色の稲穂の幻影が見える通学路が








マグマの路だったってことかなぁ


35 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:06:25.02 ID:KrJ5vdhP.net
放課後 17時


凛「どうしたのかよちん、部室行かないの?」


花陽「う、うん、行くよ、今行くから...」


凛「あーあ、凛は脱落しちゃったから今日は一人で練習だよぉ」


花陽「あはは、海未ちゃんやっぱり強いよねぇ」


凛「次やったら絶対勝てる自信あるにゃ!」シュッシュ


花陽(ああ、まただ)


花陽(いつもはお花畑の部室までの廊下がよぉ...)


花陽(今日はマグマの海なんだよなぁ)


36 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:07:19.17 ID:KrJ5vdhP.net
花陽「チャンスは火曜日しかないのに...」


花陽「世界は祝福してくれないんだね」フフッ


ガチャ


ズズズッ


花陽(おいおいおい)


花陽(部室の扉って...)


花陽(こんなに...こんなにも)

















花陽(ずっっっしり重かったっけ.........?)


38 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:09:17.63 ID:KrJ5vdhP.net
部室


海未「さて、全員集まりましたね、それでは30分後に開始です」


海未「昨日も説明しましたが、終了時間は20時です」


海未「私からプレートを奪ったとしても、20時になる前に部室に持ってこなければ無効となるので気を付けてくださいね」


絵里「面白いこと言うのね、海未」


海未「ん?」


穂乃果「どうしたの絵里ちゃん?」


にこ「...」


真姫「そんな凡ミスするわけがないし...」


真姫「そもそもプレートを奪った時点で海未、あなたは立てる身体でいられるのかしら?」フフッ


海未「...ほう」


海未「まったく...身の程を知らぬ者たちですね」


海未「まぁ、そういうの好きですよ、私は」


にこ(なんなのよこいつら...)


39 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:10:06.06 ID:KrJ5vdhP.net
穂乃果「あ、あの」ビクビク


海未「どうしました穂乃果?」


穂乃果「昨日20時になる前に、ことりちゃんが家に帰っちゃったんだけど、それってありなの?」


海未「はい、ありですよ、陣地で期をうかがうのも戦略の1つです」


穂乃果「あっ、そうなんだ...」


ことり「ふふっ」


海未「他に質問はないですか?」


...


海未「ないみたいなので、予定通り19時半から開始です」


海未「ではみなさん...くれぐれも」










海未「私を楽しませてくださいね」ニコッ


41 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:12:02.26 ID:KrJ5vdhP.net
屋上


にこ「にっこにっこにー」


穂乃果「にっこにっこにー!」


絵里「あなたたち何してるの?」


穂乃果「絵里ちゃんも一緒にやろーよー」ニッコニッコニー


絵里「あなたたち海未に勝つ気ないでしょ」


にこ「あんなのにどうやって勝てっていうのよ」


ガチャ


真姫「ここにいたのねエリー、そろそろ...」


絵里「あ、ごめんなさい、それじゃねにこ、穂乃果」ダスヴィダーニャ


穂乃果「あー行っちゃった」


にこ(あの二人、今から海未に挑む気なのかしら)


44 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:14:05.01 ID:KrJ5vdhP.net
-----
---
-


海未「さて...と」


ピタッ


ザッ


海未「ようやく出てきましたね」









海未「花陽」


花陽「なーんだ、ずっと気づいてたんだね」


海未「いえ、ゲームが始まってからずっと何者かにつけられていることは分かっていたのですが」


海未「まさかあなただとは」クスッ


45 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:15:11.10 ID:KrJ5vdhP.net
花陽「意外だった?」


海未「まぁ...どうでしょうね...昨日凛が脱落したことから、敵討ちという意味でも次に来てもおかしくないとは思ってましたが」


花陽「...」


海未「敵討ち...という感じではなさそうですね...むしろ今のあなたは」


花陽「おしゃべりだなぁ、今日の海未ちゃんは」コキッコキッ


海未「ふふっ...そうかもしれません...感情が昂ってるからでしょうか」


花陽「はなよごときに?」


海未「当然ですよ...だって今のあなたの眼は...」


花陽「.............いきます......っ!」


海未「覚悟を決めた者のそれですから!」


46 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:15:44.96 ID:KrJ5vdhP.net
巳 サッ
未 サッ
申 サッ
亥 サッ
午 サッ
寅 サッ

ポンッ


スゥゥゥゥゥゥ


花陽「火曜日限定奥義」ボソッ


海未「!?」


花陽「火遁 豪火球(ごうかきゅう)の術!!!!!」


ブゴォォォォォォォォ


海未(くっ、逃げなければ..........はっ!!?)


花陽(気づいたようだね海未ちゃん)


花陽(何故はなよが今になって姿を現したのか)


花陽(どうしてこの場所を選んだのか...)


海未「まさかあなた!!!?」


48 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:19:37.65 ID:KrJ5vdhP.net
花陽(そう...この廊下には...)


海未(傍に窓も教室もない!)


花陽(海未ちゃんの背後にある倉庫への一本道なんですよぉおおお!!!)ゴォォォォォォ


花陽「さようなら海未ちゃん」


花陽「はなよの炎に焼かれて散るがいい...ふふふ....あははははははは!!!」


花陽「海未ちゃんに...玉座な...し...?」













海未「ふふ...」


花陽「!?」


海未(考えましたね...たしかにこれなら逃げ場がない...目の前の敵に向き合うしかない...ですが花陽)


海未(あなたは...大事なことを見落としてます)


サッサッサッサッサッサッ


49 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:20:30.95 ID:KrJ5vdhP.net
ポンッ


海未「火遁...」


花陽(印が速すぎて見えない!!?)


スゥゥゥゥゥゥ


海未「豪炎球(ごうえんきゅう)の術...!」


花陽(なにぃぃぃいいい!?)


ゴォォォォォォ


花陽(火と炎じゃはなよが負けるに決まってるじゃん...)


ドゴォオオォォォオ










サァァァァァ


花陽(ズル...)ユラッ


バタッ


50 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:20:56.28 ID:KrJ5vdhP.net
ザッ ザッ


海未「ふぅ」


海未「なかなか良い作戦でしたね、ですがあなたの敗因は」


海未「あなたの逃げ場もなかったということです」パシッ


海未「プレート、確かに頂きました」


花陽「く...そぉ...」ガクッ


小泉花陽 脱落


51 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:21:25.31 ID:KrJ5vdhP.net
絵里「花陽に先を越されちゃったか」


真姫「まぁいいんじゃない、失敗したみたいだし」クルクル


絵里「それもそうね、海未の実力も確認できたのは良い収穫だわ」


絵里「武術だけじゃなくあんな芸当までこなすなんてさすがといったところね」


真姫「ふふっ、明日が楽しみだわ...」


火曜日終了 残り3日


52 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:23:03.47 ID:KrJ5vdhP.net
水曜日 昼休み


にこ「あーお腹すいたにこぉ」


希「そういえば昨日は花陽ちゃんが海未ちゃんに喧嘩売ったらしいやん」


絵里「喧嘩って人聞きが悪いわね」


にこ「でも負けちゃったんでしょ?あの子どうやって戦ったのかしら」


希「花陽ちゃんの能力かぁ」


にこ「ちょっと待って、あんたらさ」


にこ「その、覚醒だとか能力だとか、いったいなんの話をしてんのよ」


のぞえり「「ん?」」


53 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:23:35.12 ID:KrJ5vdhP.net
にこ「月曜日に見たわよね、凛が海未に突き飛ばされた光景」


にこ「壁1枚突き抜けてったのよ?どう考えてもあり得ないでしょ」


にこ「突き飛ばした海未もだけど、やられた凛も凛よ、なんであんなピンピンしてるのよ」


にこ「あんたたち、なにかにこに隠してるでしょ」


絵里「隠してるってわけじゃ」


希「というかにこっちはまだ覚醒できてへんの?」


にこ「いやだからそもそもその覚醒ってなんなのよ!」


希「あちゃー、まだこの段階のメンバーがいたとはなぁ」


絵里「たぶん穂乃果もよ、あの子も力の存在に気づいてない」


希「まじかぁ、でも穂乃果ちゃんは覚醒したらヤバそうやし、このままでいてくれた方がウチらの勝率あがるんやない?」


54 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:24:04.92 ID:KrJ5vdhP.net
にこ「ちょっとちょっと!二人して話してないでにこにも教えなさいよ!」


絵里「嫌よそんなの」


にこ「なんでよ!?」


絵里「希も言ったでしょ、穂乃果に限らずにこだって覚醒したら私がセンターになる可能性が下がっちゃうじゃない」


にこ「そんな!」


希「海未ちゃんに聞いたら?」


にこ「え?」


絵里「そうね、海未に聞いたらいいんじゃない、丁寧に教えてくれると思うわよ」


にこ「でも海未は敵じゃない」


絵里「プレートを身に付けてなきゃ敵じゃないはずよ、それに」


希「強敵が増えるのは海未ちゃんの望むとこやと思うよ」


55 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:28:27.36 ID:KrJ5vdhP.net
にこ(って、今に至ってるんだけど)


海未「わかりました、屋上へ行きましょう」


にこ「屋上?ここじゃだめなの?」


海未「ここだと目立ちます」


にこ「...わかったわ」


ガチャ


海未「ふぅ、天気が良いですね」


にこ「ほんとね、レッスン日和だわ」


にこ(まぁ今日も例のゲームのせいでレッスンはないんだけど)


56 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:28:56.86 ID:KrJ5vdhP.net
海未「それでは始めましょうか」ゴゴゴゴゴ


にこ「よ、よろしくお願いします」


海未「といっても教えることはそこまで多くないのですが」


海未「まず1つは、能力は人それぞれだということです」


にこ「能力が他人と重なることはないってこと?」


海未「似たようなものはありますが、その者の合った力しか出せないと思います」


海未「また、今回のようなゲームには戦闘向きの能力が有利ですが、向いてない能力ももちろんありますし、状況によって良し悪しもあると思います」


にこ「海未のはどうなのよ?凛を張り飛ばしてたけど」


海未「私のはどちらかというと戦闘向きだと言えますね、使い方次第ですが」


にこ(まぁそりゃそうよね、でなきゃこんなゲーム提案しないか...)


57 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:29:27.94 ID:KrJ5vdhP.net
海未「そしてもう1つ大事なこと、これはもう本人次第なのですが」


にこ「ん?」


海未「自分の能力について、それが出来て当たり前だと思うことです」


にこ「どういうこと?」


海未「そうですね、花陽の能力を例にしてみましょう」


海未「花陽の能力は火遁の術を扱うことです」


にこ「は?火遁の術って、火を吹くってこと?」


海未「そうです」


にこ「まじで言ってるの?」


にこ「人間がそんなこと出来るわけないでしょーが、漫画やアニメの忍者じゃあるまいし」


海未「そこです!!」ビシッ


にこ「にこぉ!?」ビクッ


58 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:29:55.78 ID:KrJ5vdhP.net
海未「その"出来るわけない"、という認識を改めること、それがポイントです」


にこ「はぁ!?」


にこ「だ、だって無理でしょそんなの!」


海未「通常は無理ですね、ですが出来ることが当たり前だと思うこと、はなからそういうことが出来る...」


海未「呼吸をするように、段差をジャンプするように、ボールを遠くに投げるように...」


海未「出来るとすら考えず、やるやらないの意識にしてしまうのです」


にこ「はっ、アホらしい」


海未「にこは空を飛ぶ夢を見たことありますか?」


にこ「なによいきなり...まぁあるけど」


海未「夢の中では飛べることが当たり前だと思ってますよね?」


海未「夢だから飛べるという意識の人もいます、飛べることが前提に飛ぶ夢を見ます」


にこ「それと同じだと?」


海未「はい」


59 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:30:23.34 ID:KrJ5vdhP.net
にこ「...納得いかないわね」


にこ「それじゃあんたの能力で、今ここで説明して見せてよ」


海未「はぁ、そうですね、その方が分かりやすいかもしれないです」


海未「それでは...」


シュッ シュッ


にこ「ぱんち?」


海未「はい、今の私の意識は『速くパンチを連続で繰り出す』となってます」


海未「これを...」


シュッ  シュッ  シュッ




シュ シュ シュ シュ シュ




シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ


にこ「はやっ!?」


海未「ふぅ、こんなものです」


60 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:30:49.81 ID:KrJ5vdhP.net
にこ「拳が見えなかったわ!?」


海未「今のが意識を変えたってことです」


海未「変えたいうより、意識しないが正しいですね」


海未「元々出来ないから速くパンチを打とうと意識する、ですが元々出来るのなら速く打つという意識すらいらないのです...そうすると」


シュシュシュシュシュ


海未「こうなります」


にこ「......はは」


にこ「わけわからん」


61 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:31:17.56 ID:KrJ5vdhP.net
にこ(そのあとは花陽に説明してもらった)


にこ(海未と言ってることは変わらないけど、各々には必ず能力に欠点があるらしい)


にこ「花陽は火曜日しか能力を使えない、凛は覚醒した瞬間に猫アレルギーが発症してしまう、ってなかんじ」


にこ「海未は教えてくれなかったわね」


穂乃果「えー穂乃果全員分かんなかったよ今の話」


にこ「大丈夫よ、にこもわかってないから」


にこ(とりあえず今日も見おくりね、このまま挑んでも返り討ちにされるだけ...)


62 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/10(日) 23:31:53.23 ID:KrJ5vdhP.net
にこ「残り1時間、今日はだれが挑むのかしら」


穂乃果「あの、にこちゃん」


にこ「なに?」


穂乃果「海未ちゃんたちが言ってること、穂乃果はよくわからないけど」


穂乃果「なら穂乃果たちは別のやり方で海未ちゃんに勝つことを考えない?」


にこ「能力の覚醒は諦めると」


穂乃果「うん」


にこ「って言ってもねぇ、何か作戦があるわけじゃ」


穂乃果「穂乃果、実は少し思いついちゃったんだ」


にこ「え」


穂乃果「凡人の穂乃果たちが、王から玉座(センター)を獲る方法を...」


75 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:18:10.58 ID:8ff/7rxa.net
海未「...」


ピタッ


海未「はぁ、何も起きずに2時間警戒しっぱなしというのも堪えますね」


???「やぁ、海未ちゃん」ザッ


海未「はっ!?」クルッ


???「まぁまぁ、そんな焦らんでもええよ」


海未「希...ですか(私の背後をとるなんて...侮れません)」ゴクリ


希「安心して、ウチは戦いに来たわけやないから」


海未「...ほう」


76 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:35:44.42 ID:8ff/7rxa.net
海未「...」チラッ


海未(参加してる証であるプレートを腰に着けていない...)


海未「嘘じゃないみたいですね」


希「なんや、疑ってたんか」


海未「当然です、どんな手を使ってもいいと広言してる以上、私にとってこの時間は一瞬たりとも気を抜けませんからね」


希「ふふっ(顔がニヤケとるよ海未ちゃん...どんだけこの状況を楽しんでるんや)」


希(ウチら8人はいいとしても、海未ちゃんは全員が敵なんやで...そんな圧倒的不利なルールでこの子は...)


海未「それで、何の用ですか希?」


希「そんな急かさんでも」


海未「私にとっては今この瞬間であろうと回りの警戒を疎かにしたくないのです、早めに済ませていただきたいですね」キッ


希「まぁ、そうやな」


希「それじゃ1つ忠告...」


77 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:36:21.96 ID:8ff/7rxa.net
海未「ん?」


希「これは何も海未ちゃんの為やない...ウチが...自分が玉座に腰をおろせる確率を少しでも上げるためにすることやから勘違いせんで欲しいんやけど」


タッ タッ タッ


ピタッ


希「海未ちゃん.........今日の朝からずーっと」






















希「死相が見えてるで...」ボソッ


海未 !? ゾクゾクゾク


78 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:36:48.69 ID:8ff/7rxa.net
希「ふふっ、まぁウチもこういうのはまだまだ未熟やし、勘違いかもしれへん」


希「でも、いつも以上に気を付けることに越したことはないと思うで」


海未「.........なるほど、ありがとうございます」


希「礼なんていらんよ、ウチが海未ちゃんをヤる前に他の誰かに倒されでもしたら嫌やからなぁ」


海未「大した自信ですね」クスッ


海未「その時を楽しみにしていますよ...では」


希「ほ↑な↓」ノシ


79 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:37:18.07 ID:8ff/7rxa.net
海未「死相...ですか...」


海未「ふふっ、いつもはこのようなオカルトは信じないのですが...」


ブルブル


海未「この状況に、より一層昂っている自分がいます」


海未「ふふふ...あはははははは!!」


バンッ


80 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:37:48.76 ID:8ff/7rxa.net
海未「なに!?」ビクッ


海未「誰です!」クルッ


絵里「あーあ、はずしちゃったわ」


海未「絵里......それは」


バンッ バンッ


絵里「動かないで海未」


海未「あなたが持っているもの......」


絵里「ええ、見ての通り」


海未「......銃」


81 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:40:36.59 ID:8ff/7rxa.net
絵里「そうよ、正確にはAKS_74Uという名前のものらしいけど」


海未「なんて物騒なものを...」ギリッ


絵里「ふふっ、その反応だと、さすがの海未でもこれに撃たれたらヤバいようね」


海未「...」スッ


バンッ


絵里「動くなと言った筈よ」


海未「くっ」


絵里「銃を自由自在に呼び出すことができる、これが私の能力」


絵里「正確には、銃の宝物庫の扉を異空間から開いているのだけど」


絵里「まぁ...今から敗けを認めるあなたには、詳しい説明は不要よね」ニコッ


82 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:41:33.75 ID:8ff/7rxa.net
海未「...」


絵里「さぁ海未、蜂の巣になりたくないのなら、今すぐそのプレートを寄越しなさい」


海未「くくく........」


絵里「?」


海未「ふふふ...なるほど...」クスッ


絵里「何がおかしいの!!」


海未「あははははははは!!!」


絵里「!?」


海未「ふふふふふ...」



海未「力を持ち慣れていないものが、そのような大きな力を手にするとどうしてこう...」








海未「...........自分が強くなったと勘違いするのでしょうね!!」ダッ


83 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:42:00.47 ID:8ff/7rxa.net
ダッ ダッ ダッ


絵里「このぉ!!」


バンッ ヒューン 


バンッヒューン バンッヒューン


絵里「全然当たらない!!?」


シュバッ


絵里「なに!?」


海未「ふふっ、腹部がガラ空きです」


ドドドドドドドド


絵里「がはっ」


海未「ふんっ!!」 ドゴッ!!!


絵里「どわああああああああ!!」


ドゴンッ


海未「あばら4本は確実にお釈迦ですね、御愁傷様です」


84 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:42:24.42 ID:8ff/7rxa.net
パラパラパラ


絵里「...」


海未「さてと、絵里、あなたのプレートいただきますね」スッ


ニヤッ


海未「!?」


バンッ


海未「くっ!!」ヨロッ


ダッダッダッ


絵里「よく避けたわね、恐らく一瞬で私からでた殺気を感知し、反射の速度で体全体を捻り避けた」


海未「んなっ、確実に仕留めたはずです!」


絵里「目に見えるものが全てではないのよ、海未」ウインク


絵里「避けてみて」カチャ


85 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:43:03.48 ID:8ff/7rxa.net
海未(くっ、この状況はまずい)


海未「あの回復の原理がわからない以上倒しても切りがない...逃げなければ!」


ダッダッダッ


バンッ バンッ


絵里「ふはははは!無様ね海未、得体の知れないモノに恐れ、逃げまわり、最後には地面を舐めて散るといいわ!!」バンッ


海未(まずあの銃、この一直線の廊下という場では私のほうが圧倒的に不利......それなら)


バタンッ


海未「屋上で蹴りをつけてあげましょう!!」


カチャ


???「See you, 海未♪」ウインク


バンッ


ヨロッ


86 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:43:45.56 ID:8ff/7rxa.net
海未「......え」


バンッ


ヨロッ


海未「がはっ......あ、あなた...」


バンッ バンッ バンッ

バンッ バンッ バンッ


ドスッ


海未「ま.........き.........」ズズズ


バタッ


海未「...」


真姫「作戦通り...ってとこかしら」


87 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:44:27.30 ID:8ff/7rxa.net
絵里「おつかれ、真姫」


真姫「エリーもね、これ返すわ」カチャ


絵里「ふふっ、まさか弾を全部ぶち込むなんて」


真姫「相手は海未なのよ、やり過ぎるということはない、そのくらいが丁度いい」


ドスッ


真姫「この子を大人しくさせるにはね」


絵里「脈は確認した?」


真姫「今からするわ」ピトッ


真姫「...」


絵里「どう?」


真姫「...」フルフル


絵里「ふふっ」


90 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:45:44.16 ID:8ff/7rxa.net
真姫「悪く思わないでよ海未、どんな手を使っても良いと言ったのはあなたなんだから」


絵里「それにしても、私一人だとやっぱりヤバかったわ...銃に怯えずに素手で突っ込んでくるんですものこの子ったら」


絵里「あの瞬間一度死にかけたけど...あなたの能力のおかげで戻ってこれたわ」


真姫「エリーがあのくらいダメージを受けてくれなきゃ能力の使いがいがない」


絵里「怖いこと言わないでよ、三途の川なんて一度見れれば十分」


真姫「まぁなんにしても」スッ


真姫「海未、あなたのプレート、確かにいただいたわ」


絵里「行きましょう、残り時間が少ない」


真姫「待って」


91 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:46:24.64 ID:8ff/7rxa.net
絵里「ん?」


真姫「それより先に約束を果たしてもらうわよ、エリー」


絵里「あぁ、例の...」


真姫「あなたにセンターを譲る代わりに、何枚か譲ってくれると言ったでしょ」


真姫「ちゃんとあるんでしょうね...凛と花陽の」





















真姫「ぱんつ」


絵里「ふふっ、心配しないで真姫」


スッ


真姫「え...」


92 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:47:14.69 ID:8ff/7rxa.net
バンッ


真姫「がはっ...」


真姫「いったい......なにを...」


バンッ


真姫「う......あ......」


絵里「持ってるわけないでしょ、そんなお宝」


絵里「たとえ持ってたとしても、あなたなんかに渡さないわよ、変態真姫ちゃん♪」バンッ


真姫「...」バタッ


絵里「...」ザッ


絵里「どんな傷でも癒せる力...確かに有能だけど」


絵里「自分自身の傷は癒せない...それがあなたの能力の欠点...ふふっ、かわいそうにね」


94 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:50:25.04 ID:8ff/7rxa.net
絵里「さてと...プレート、いただくわね」


絵里「ふふっ、これで次のライブのセンターは私よ...」


絵里「あはは...あはははははははは!!!」










ザッ


絵里「!?」クルッ


絵里「うそ...」


ザッ


絵里「なんで...あなたが...」


ザッ


絵里「どうしてあなたが立っているの...」


絵里「海未!!!!」


95 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:51:00.47 ID:8ff/7rxa.net
海未「...」スッ


絵里「くそぉおおおおおおお!!」


バンッバンッバンッバンッバンッバンッ


海未「NO (無駄だ)」



スーーーーーーーッ ピタッ


絵里「弾が...」


絵里「海未の手前で...止まった...!?」


パラパラパラ


96 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:52:51.46 ID:8ff/7rxa.net
絵里「っ!」ダッ


海未「逃がすわけないでしょう」


絵里「なんで...」


海未「ふふっ」


絵里「なんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!!??」


海未「あなたは銃の所持者であっても、担い手ではない...それがあなたの能力の欠点です」


絵里「やだ...」ダッダッダッ


絵里「やだやだやだやだやだ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴ


海未「You still have lots more to work on...」
























海未「ダスヴィダーニャです、絵里」


97 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:53:40.70 ID:8ff/7rxa.net
絵里「うわぁっ!!?」バサッ


絵里「はぁ...はぁ...」ゼェゼェ


希「んん...えりち...?」


絵里「はぁ..........はぁ....」


希「また怖い夢でも見たん?」


絵里「.......海未に...追いかけられる夢...」


希「だいじょうぶ...だいじょうぶ...」サスサス


希「ウチが傍にいるから、大丈夫よ」


絵里「のぞみぃ...」グスッ


希「ほら、もう一回目閉じて...」


絵里「うん...」


希「ゆっくり気持ちを落ち着かせて...」


98 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 00:55:00.43 ID:8ff/7rxa.net
絵里「...」スースー


希「おやすみ」ナデナデ








希(ゲームが始まって3日目の水曜日...えりちと真姫ちゃんは海未ちゃんに負けたらしい)


希(そのときの光景がトラウマになってしまったらしく)


希(この晩、同じ夢に3度もうなされ、目を覚ましたのであった...)


109 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 23:47:00.36 ID:FTAf8oDZ.net
四日目 木曜日


..........


まただ...


ここ最近  いや、正確には今週に入ってから...


鏡を見ると写ってるんよ


自分の頭の上に   夥しい数の死相が浮かんでいるのが


よくあるやん  占いだとか勘だとか適当なこと吐いて


スピリチュアル気取る輩が


ウチも大して変わらん  けどな...今回ばかりは


自分が三流のそれであると信じたいなぁ














___Is that a reality or a dream?

Have I been living...? or looking away...?


110 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 23:49:09.75 ID:FTAf8oDZ.net
昼休み


にこ「...でさぁ、穂乃果ったらね」


絵里「あはは、くさいわねぇ」


希「...」モグモグ


絵里「希?」


希「...」モグモグ


にこ「どうしたの希のやつ」


絵里「ちょっと希!!」ユサッ


希「うひゃっ!?」


111 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 23:49:48.51 ID:FTAf8oDZ.net
希「え、なんやなんや!?」


にこ「......」


絵里「どうしたの希、考え事?」


にこ「あんたが昼休み大人しくしてるなんて珍しいわね」


希「え、あー...うん、なんでもないよ」アハハ


にこ「...もしかしてあんた」グイッ


絵里「?」


にこ「今日、海未に挑む気でいるでしょ」


絵里「そうなの?」


希「......」


112 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 23:50:31.81 ID:FTAf8oDZ.net
希「...ん、まぁ...そろそろやってみようかなぁって」


絵里「希にしてはずいぶん自信なさげじゃない」


にこ「まぁ海未の強さを前にしたら、気持ちはわからなくないわ」


希「いいや、勝つ自信はあるよ...」


希「イメージトレーニングもばっちり」


絵里「ならいいじゃない、今のままじゃ、なんだか希らしくないわよ」


にこ「そうね、こっちが調子狂っちゃうわ」


希「あははは、いやな、いざ自分がセンターになってしまったときのことを考えると不安になってしまうんよ」


113 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/12(火) 23:51:29.57 ID:FTAf8oDZ.net
にこ「んなっ、なんて贅沢な悩み」


絵里「大丈夫よ希、あなたならやり遂げられるわ」


希「ふふっ、ありがとえりち」


希「にこっちも気遣ってくれてありがとな」


にこ「べ、別に...」


絵里「素直じゃないんだから」クスッ


にこ「なによー!」


ガミガミ


希(そう...イメージトレーニングはバッチリ...完璧すぎるくらい何度もした)


希(ただ...)


希(何度やっても...何度やっても...何度やっても...何度やっても...)






















____________ウチが勝ってるイメージがつかないんよ


114 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:11:48.14 ID:TQI5tqKW.net
放課後



穂乃果「うん   うん      そうそう」






穂乃果「でね        うん  やったぁ!」    






穂乃果「        ってことでね   うん!」






穂乃果「ばいばーい!!」


穂乃果「ふぅ...これで準備は整ったかな」


にこ「穂乃果」ザッ


穂乃果「にこちゃーん!」ダキッ


にこ「だあああもういちいち抱きつかない!」


穂乃果「えへへー」


115 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:12:24.03 ID:TQI5tqKW.net
にこ「そろそろ時間よ、いい?」


穂乃果「うん、穂乃果はいいよー」


にこ「あと、あのこと、ちゃんと伝えたんでしょうね」


穂乃果「うん、ばっちしだよ!」


にこ「よし...」


にこ「それじゃ今日は...」


穂乃果「希ちゃんのお手並み拝見だね」


にこ「ええ...海未の力をできるだけ把握するという意味でもこの戦い、見させてもらおうじゃない」


穂乃果「よしっ!」


にこ(頑張んなさいよ...希) ギュッ


116 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:12:47.88 ID:TQI5tqKW.net
-----
---
-

海未「ん...んん...」


海未「んあ......?」パチリ


海未「私としたことが、授業中寝てしまうなんて」フワァァァ


海未「ん...いえ違いますね、もう放課後なのですか、部室に行かねば...」


海未「...」


海未「何故教室に誰もいないのでしょうか」


ガラガラ


117 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:13:46.86 ID:TQI5tqKW.net
海未「廊下にもいませんね...」


海未「あれ、外が真っ暗です...今何時なのでしょうか...」ガサッ


海未「....?」ガサガサ


海未「携帯がないです...あれ?」


海未「.........妙ですね...何かがおかしいです」


海未「...誰もいなければ、空も曇天、風音一つ聞こえてこない...」



















海未「うっ...なんですかこれ......!?」


ギュゥゥウゥゥ


海未「まずい...」


海未「まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい...!!!」



海未(心が...)カタカタカタ


海未(寂しさで...心が押し潰されそうです...!?)カタカタカタカタカタカタ


海未(うわああああああああああああ!!!!????!???!?)


118 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:14:14.45 ID:TQI5tqKW.net
........


にこ「どうなってるの...」


穂乃果「...海未ちゃんが」


海未「 」


にこ「倒れてる......!」


希「ふふっ、それじゃプレートいただくで、海未ちゃん」スッ


にこ「あんた、いったいなにしたの...?」


希「ん?」


穂乃果「あんな強い海未ちゃんが傷1つ負ってないのに負けてるなんて...」


希「あはは、みんな考え方が物騒やなぁ」


119 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:14:46.44 ID:TQI5tqKW.net
希「勝つ方法はなにも瀕死に至らしめる力で捩じ伏せるだけじゃない」


希「今の海未ちゃんは、夢を見てるだけなんよ」


穂乃果「ゆめ?」


希「そう」


にこ「相手に夢を見せる、それがあんたの使える力ってこと?」


希「んーまぁそうやな、でも少し違............う!?!?」


ガシッ


穂乃果「海未ちゃんが動いた!!!?」


希「プレートを掴んだ腕を...くそっ!!」ブンブンッ


にこ「希、早く逃げて!!」


希「わかってる、けど...!」グギギ


希(なんて力や、全然離れない!!)


120 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:15:23.02 ID:TQI5tqKW.net
スッ


海未「...」


ギュゥゥゥウ


希「ぐわぁあああああああああああ腕がぁあああああああああ!!!」


穂乃果「希ちゃん!!」


にこ「海未、目を閉じたままだわ...まさか」


カランカラン


にこ「希!!」


海未「...」スッ


穂乃果「目開いてないのになんで」


にこ「たぶんまだ夢は見てるんだわ、でも体が反射的に動いているんじゃ...」


希(そう、うちの能力の欠点、それは...)


海未「...」ブンッ


121 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:15:50.08 ID:TQI5tqKW.net
ドゴッ


希「どわぁあああああ!!!」ヒュゥゥゥゥゥ


ドゴッ!!!


パラパラパラ


希「がはっ...」ズズズズ


にこ「希!!!」


穂乃果「希ちゃん!!!」







ザッ


ほのにこ !?


122 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:16:21.28 ID:TQI5tqKW.net
海未「なるほど、そういうことでしたか」コキッコキッ


にこ「海未...」


海未「不思議な光景だと思ったのでしたが、希に見せられた夢だったのなら納得です」


穂乃果「なんで眠りながら戦えるの...」


海未「さぁ、どうしてでしょうね」


海未「寝て夢を見ている間というのは、体も眠っているはずなのですが」


海未「かなしばり、というのがあるように、脳ミソは目を覚まさしていても、体は眠っていてうごかないというのもありますし」


海未「その点では、希の能力も欠陥品だったということでしょう」クスッ


ザッ ザッ


123 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:17:06.48 ID:TQI5tqKW.net
海未「さて希、あなたのプレートをいただきますね」スッ


ガシッ


海未「なにっ!?」


希「つかまーえた」ニヤッ


希「もう.........逃げられないで」


穂乃果「希ちゃん!!!」


にこ「まだやれるっていうの!?」


希「おやすみ、海未ちゃん...こんどこそ」








海未「ふふっ」


のぞにこほの !?


海未「ええ、おやすみなさい、希」


希「え...」


ゴォォォォォォ


海未「逃げられないのは」スゥゥゥゥゥ


海未「あなたのほうなんですからねえええええ!!!」ゥォラァ"ア"イ"



ドゴォォォォォォォォ 



にこ「のぞみいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」


124 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:17:45.89 ID:TQI5tqKW.net
パラパラパラ


にこ「う....そ......」


穂乃果「そんな...」


海未「ふぅ、なかなか楽しませてくれましたね...とても.....良かったです」ハァ


海未「危うく、あなたの寂しい夢に押しつぶされるところでしたよ...しかし」


海未「すこしばかり現実味がなさすぎて、夢だとバレバレなのがもったいないですね...それがあなたの能力の欠点なのでしょうけど」フフッ


海未「さて、にこと穂乃果もどうです、1つ手合わせしてみますか?」


穂乃果「うぅ...」ガクガク


にこ「...遠慮しとくわ」


海未「そうですか」


126 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 00:24:38.31 ID:TQI5tqKW.net
海未「私は部室に戻ります...あなた方も」


海未「残り1日で何が出来るのか........楽しみにしてますね」クスッ




私が王です...私が...................


ふふふっ..........あははははははははははははははは!!!!




穂乃果「ひっ」ビクッ


にこ「...もうあいつは人間じゃない」


にこ「血に飢えた獣...そのものよ..........」





にこ(こうして四日目、木曜日の幕は閉じた...誰一人として勝つことなんてできない...あと1日、残りはことり、穂乃果...それに私の3人となった...)


129 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:27:12.92 ID:hqRlvKCI.net
タッ タッ タッ タッ タッ



海未「はぁはぁはぁ...」



タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ



海未「んっ...はぁはぁ」ゼェゼェ



海未「はぁ...はぁ...はぁ...」ゼェゼェ



海未「......すーっ、はぁー」



海未「......ふぅ」



???「うーーみーーちゃーーん」



海未「ひぃっ!?」ビクッ


130 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:27:41.15 ID:hqRlvKCI.net
???「隠れても無駄だよーーー」



???「うーーみーーちゃーーん?」












海未「んっ......」ソーッ



チラッ



???「 う  み  ち  ゃ  ん 」



海未「うわぁあああああああああ!!?!?!?」




ダッ


131 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:28:08.43 ID:hqRlvKCI.net
海未「はぁ...はぁ...」



なんで



海未「はぁ...はぁ...はぁ...んっ...」



なんでなんでなんでなんでなんで



???「うーーみーーちゃーーん?」



海未(いくら逃げても...追い付かれる...!?)ゼェゼェ



海未「わっ!?」 バタッ



海未「うっ、脚が...」



???「ふふっ、海未ちゃん」


132 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:28:42.11 ID:hqRlvKCI.net
海未「く、このぉ!」



ジャラッ



海未「鎖...!?」



海未「このっ、このぉ!?」ジャラジャラッ



???「無駄だって言ったでしょ、海未ちゃん」ボソッ



海未「っっっ!!!?」ドクンッドクンッ



ギュゥゥウゥゥ



海未「や、やめ...やめてください...」



???「ふふっ...あははははは!!!」



???「もう絶対...」




















「 逃 が さ な い よ 」


133 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:29:06.17 ID:hqRlvKCI.net
海未「うわぁ!?」バサッ


シーン


海未「はぁ...はぁ...」


海未「はぁ...」


海未「...夢......ですか...」ハァ


海未「ふぅ...」


海未(情けないです、夢なんかに狼狽えるなんて)


海未(まだ夜中の4時...もう一眠りできますね)


ブーッブブ


134 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:29:58.15 ID:hqRlvKCI.net
海未「ん、こんな時間にLINE...だれでしょう」ポチポチ


スーッ 


ポチ


海未「わぁ!?!!?」ブンッ


ガタタ


海未「なんなんですか......なんなんですかもう!!!!」ブルブルブル


バサッ


海未「寝ましょう...明日が最後です...明日さえ終われば...」








ことり〈 海未ちゃん、起きてる?


ことり〈 とうとう明日が最終日、すっごく楽しみだね!!


     ことりも穂乃果ちゃんやにこちゃんに負けないように頑張るよ(*^^*ゞ


     だから待っててね.......海未ちゃんのことはことりがちゃーんと


















     コロシテアゲルカラ


135 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:30:34.14 ID:hqRlvKCI.net



穂乃果「あー海未ちゃんやっときたっ、おーい」ブンブン


穂乃果「おはよー海未ちゃん、珍しく遅かったね?」


海未「おはようございます、すいません色々ありまして」


ピトッ


海未「っ!?」


ことり「おはよ、海未ちゃん♪」ニコッ


海未「お、おはようございますことり...今日も可愛らしいですね」


ことり「えーなにそれー」クスッ


海未(うっ、動揺してとんでもないことを口走ってしまいました...)


136 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:31:03.31 ID:hqRlvKCI.net
穂乃果「穂乃果にもぉ!穂乃果にも言ってよぉ!!」ギュゥゥウゥゥ


海未「暑苦しいです、抱きつかないでください!」グイグイッ


穂乃果「ことりちゃんだけずるいよぉ!」ムゥ


ことり「ほらほら穂乃果ちゃん、海未ちゃん困ってるよ?」


穂乃果「だってぇ...」


海未「はぁ......ゴホン、ほ、穂乃果も可愛らしいですよ、二人ともいつも通りです///」ナデナデ


穂乃果「えへへぇ」


海未「さっ、早くしないと遅刻してしまいますよ」


穂乃果「遅れてきたくせに」


海未「なんですか」キッ


穂乃果「ひえええ海未ちゃんこわいー!」ダダダダ


海未「はぁ、まったく...ほら、ことりも行きま...」


ことり「...」ニヤッ


海未 !? ゾクゾク


137 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:31:35.21 ID:hqRlvKCI.net
ことり「...今日だね...海未ちゃん...」クスッ


海未「え、あ...あの...」


海未(な、なにを恐れてるのですか園田海未...目の前にいるのはことりですよ...狼狽えることなんてありません)


ピタッ


ことり「ふふっ」


ことり「とても楽しみだね...」ボソッ


海未「ひっ!?」ドクンッドクンッ


穂乃果「二人ともはやくー!」


ことり「まってぇ穂乃果ちゃーん」タッタッタッ


海未「はぁ...はぁ...」


ドクンッドクンッドクンッドクンッ


海未(目が...ことりの目が...)


海未(...笑ってなかったです...刺されるかと思いました)カタカタ


138 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:34:15.92 ID:hqRlvKCI.net
昼休み


海未(うう...何故でしょう...食欲がありません)


海未(緊張も...しているわけじゃないですし)ハァ


ことり「うーみちゃん♪」ピトッ


海未「うひゃあ!?」ビクッ


ことり「驚きすぎだよぉ」クスッ


海未「な、ことり...すいません」


ことり「ねぇ海未ちゃん」


海未「ん?」


ズイッ


ことり「なんで返してくれなかったの?」


140 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:35:22.89 ID:hqRlvKCI.net
海未「え...」


ことり「どうしてLINE、返してくれなかったの...?」




コロシテアゲルカラ




海未「そ、それは...」


ことり「ん?」ニコリッ


海未「あ、あの...」


海未「夜も遅かったので...ね、寝てました」ドクンッドクンッ


ことり「...」


海未「...」ドクンッドクンッドクンッドクンッ


ことり「なんで嘘つくの?」


141 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:36:01.78 ID:hqRlvKCI.net
海未「っっっ!?」ビクッ


ことり「ねぇ」


ことり「  なんで嘘つくの? 」


海未「っっっっっっっ!!?!?」


ドクンッ ドクンッ ドクンッ


海未(な、どうして嘘だとばれてるんですか...!?)


海未(なんで...心が見透かされてる?...恐い...)


海未(こわい...怖い...コワイ...恐い...こわいこわいこわい...)


カタカタ


ことり「夜遅いにも関わらず海未ちゃんさ、既読してくれてたから」


海未「...え?」


142 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:41:31.22 ID:hqRlvKCI.net
ことり「だから既読してたから気になったの、なんでこんな夜遅くまで起きているのかなぁって」


海未「え...あぁ...」


海未(なるほど...LINEには既読機能があるのを忘れてました...)


海未(冷静に考えたらこんな嘘バレバレですよね...動揺しすぎて見落としてました)


ことり「?」


143 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:42:11.23 ID:hqRlvKCI.net
海未「昨夜、ちょっと夢にうなされてしまいまして、目が覚めたときに偶然LINEを見ただけですよ」


海未「寝ぼけててまたすぐ寝てしまいましたので返せなかっただけです、すいません」


ことり「あはは、そうなんだ、夢にうなされるなんて海未ちゃんもあるんだね」


海未「私も驚きましたよ、何者かに追いかけられたあげく、抵抗しようとしても手も足もでなくて...」


ことり「へぇ....................................」


ことり「まぁ、なんだろうね.........うん」


ことり「正夢にならなきゃいいね」ボソッ


海未「っっっ!!!」ゾクッ


144 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/13(水) 23:42:37.84 ID:hqRlvKCI.net
穂乃果「ことりちゃーん、ほけん委員の人が呼んでるよぉ」


ことり「はーい♪」


タッ タッ タッ


海未「...........」




コロシテアゲルカラ    コロシテアゲルカラ 



  コロシテアゲルカラ 


                   コロシテアゲルカラ 


コロシテアゲルカラ 



         コロシテアゲルカラ 




海未「....っっっっっっ!!!」ガタガタガタガタ


149 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:52:14.98 ID:Qer5wTnR.net
海未(あと一日...今日さえ乗り越えられればいいのに...)


海未(なのにどうして...今になって...)


「海未」


海未(なんなんですか...何を企んでいるのですか...ことり...)


海未(いったい...あなたは...)ガクガク


「ちょっと海未!!」


海未「うわっ!?」


にこ「わぁ!?」


海未「んなっ、驚かせないでくださいにこ!」


にこ「な、こっちの台詞よ!」


150 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:53:17.92 ID:Qer5wTnR.net
にこ「どうしたのよ、呼んでも返事しないし、椅子の上で縮こまったりして」


海未「うっ...いえ、お気になさらず...」スゥ


にこ「なにか困ってるなら相談に乗るわよ?」


海未「本当に大丈夫ですから...」


にこ「そう?それにしたって顔が青いわよあんた」


海未「平気です...」


にこ「んー...まぁいいけど、それよりさ」


にこ「これ」スッ


海未「え?」


にこ「プレート、返すわ」


151 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:54:42.73 ID:Qer5wTnR.net
海未「ピンク...これはあなたのではないですか?」


にこ「ええそうよ」


海未「どういうつもりですか、これがないとあなたはゲームに参加できないのですよ?」


にこ「だから、諦めるって言ってんのよ、センター」


海未「...え?」


海未「正気ですかにこ、誰よりもセンターを望んでいるあなたが...どうして」


にこ「にこだって出来たらセンターやりたかったわよ、でもあんたにどうやっても勝てる気しないもの」


海未「あの、能力のほうは...」


にこ「あああれね、色々教えてもらっといて申し訳ないけど、ほんとわからないわ」


にこ「勝てないとわかってる上で、あんたに挑んでぼこぼこにされるのもカッコ悪いしね、素直に諦めることにしたの」


海未「にわかには信じられませんね」


にこ「信じなくてもいいけど、たしかにプレートは渡したからね」


152 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:55:16.64 ID:Qer5wTnR.net
にこ「あと、にこは今日からいつも通りの練習をさせてもらうから、そのつもりで」


海未「......わかりました、確かに受けとりました」


にこ「それで」


海未「ん?」


にこ「あんたの悩みは......もうにこは敵じゃないんだし、話してもいいんじゃない?」


海未「...しかし」


にこ「誰にも言ったりしないわよ、にこがセンターじゃない時点で誰が玉座に座ろうとどーでもいいしね」


海未「......はぁ、わかりました...話しましょう...」


海未「いえ、相談させてください、にこ」


にこ「ええ、こんなときくらい頼りなさい、にこは先輩なんだから」ポンッ


海未「ふふっ、そうですね」クスッ


153 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:55:46.27 ID:Qer5wTnR.net
-----
---
-


海未「...ってことなんです」


にこ「なるほどねぇ...ことりの言動もそうだけど、その夢の後だとあんたを追ってきたやつがことりだと錯覚してもおかしくないわね」


海未「はい...ただの夢だとはわかっていても、どうしてもことりと重ねてしまって...」


にこ「例えばの話だけど」


にこ「それがことりの能力なんじゃないの?」


海未「悪夢を見せることがですか?」


にこ「希の能力と似ているけど、なくはない話でしょ」


海未「しかし、校舎の外で仕掛けるのはルール違反ですし、ことりがそれを破るとは思えません」


にこ「うーんたしかに...」


にこ「まぁ他にも考えはあるけど...」


海未「なんですか?」


154 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:56:38.37 ID:Qer5wTnR.net
にこ「でもこれは、海未のことだからあんまり気乗りしないと思う」


海未「なんです、何か勝つ道があるのなら教えてください!!」ブンブンッ


にこ「だああああわかったから離しなさい!」


海未「うっ、す、すいません」


にこ「はぁ...」


にこ「このゲーム、簡単に言うと勝負が始まる条件は2パターンある」


海未「2パターン?」


にこ「そう」


にこ「1つは、あんたが月曜日から昨日まで、メンバーにされてきたこと」


にこ「相手が力ずくでプレートを奪おうとしてゲームが開始する場合」


にこ「この手段をとってきたら、いつも通りに攻めればいい、あんたが負けるとは思えないしね」


海未「なら問題は...」


にこ「そう、もう1つのパターン...それは......」


155 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:57:13.66 ID:Qer5wTnR.net
-----
---
-


ザッ


海未「来ましたね...」


海未「ことり」


ことり「ふふっ、やっとだね...この時をどれだけ待ったことか」クスッ


海未「...」


ことり「正直ね、海未ちゃんに敵うやつがいないことなんて最初からわかってた」


ことり「だから最終日の今日を選んだの...誰にも邪魔されたくはないからね」


ことり「そういう意味ではみんなには感謝してるんだ...まるで龍に焼かれる亡者のようにバタバタ倒れてってくれたからね」


海未「いったい...何が望みなんですか」


ことり「ん?」


ことり「おかしなことを聞くんだね、海未ちゃん」クスッ


海未「...」


157 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:58:02.82 ID:Qer5wTnR.net
ことり「このゲームはセンターを決める戦いでしょ...それ以外に何があるの?」


海未「少なくとも私には、玉座に座ることがあなたの目的とは思えませんね」


ことり「ふふっ...」


海未「なにがおかしいのですか」


ことり「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!」


海未「!?」ビクッ


ことり「くくくくっ...知ったような口きくんだね...」


ことり「まるでことりのことがなんでも分かってるかのように」


海未「...幼馴染みですからね」


ことり「だけどね」


海未「?」


ことり「ことりのほうがもっと...もぉぉぉっと...」


ことり「海未ちゃんのこと...知ってるから」ニコッ


ペタッ


158 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:58:48.02 ID:Qer5wTnR.net
ムニッ


海未「ひゃう!?」


ことり「かわいい声」クスッ


海未(胸を揉まれてます...なぜ!?)


ことり「ふふふ...」ムニムニムニ


海未「っっっっ!!////」


ことり「どうしたの海未ちゃん、いつもみんなにしてるみたいにやり返してくれば?」


海未「くっ...!!」


ことり「......出来ないよね」


ことり「ことり...海未ちゃんのことならなーんでも知ってるもん」グイッ


海未「!?」


ことり「ねぇ海未ちゃん」


海未「...っ」


159 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 00:59:44.73 ID:Qer5wTnR.net
ことり「ことりに......ちょうだい?」


海未「!?」


ことり「ことりに、海未ちゃんの初めて(プレート)...ちょうだい?」ウルンッ


海未「くっ!!!」ダッ


ことり「っ、海未ちゃん!!!」


ダダダダダダダ


ことり「あーあ、逃げられちゃったか...」


クスッ


ことり「まぁいっか...海未ちゃんのおっぱい堪能できたし」


ことり「あとは、あの二人次第かな」


160 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 01:00:22.54 ID:Qer5wTnR.net
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にこ「もう1つのパターン、それは攻撃されてもないのに奪われそうになること」


にこ「これは海未にとっては厄介かも知れないけど、考えようによってはラッキーよ.......だって」


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海未(終了時間まで逃げ切れば...)


海未(私の勝ちなんですから!!!!!!)ダダダダダダダ


161 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 01:02:07.21 ID:Qer5wTnR.net
ピンポンパンポーン


『20時となりました、生徒の皆さんは速やかに下校してください 20時となりました、生徒の皆さんは速やかに下校してください』


海未「はっ!」タッタッタッ


海未「や...やった...」タッタッ


ピタッ


海未「やりました...やりました...」ゼェゼェ


海未「ふふふっ...やりました!!!」パァ


海未「勝ちましたぁああああああああああ!!!!」ウォォォォ


海未「やりました!!!やったぁ!!」


海未「勝ったんです!私が勝ったんです!!!」ピョンピョン


海未「うわあああああああああああああああ!!!」


海未「さにでいそん!さにでいそん!!」


海未「はっ、嬉しさのあまりらしくない真似をしてしまいました」


海未「こんなことしてる場合じゃありません、早くみなへ報告に行かなくては!」ダダダダダダダ


162 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 01:02:58.00 ID:Qer5wTnR.net
部室前


穂乃果「あっ、海未ちゃん!」


海未「穂乃果ぁあぁああああ!!」


ダキッ


穂乃果「ウゴッ」


海未「やりました!私勝ちました!」


海未「センターになれるんですよ私が!!」


穂乃果「ぐるじぃぐるじぃ」ポンポン


海未「あっ、すいません、つい」


穂乃果「死ぬかと思った」


海未「ご、ごめんなさい」オロオロ


穂乃果「でも、おめでと海未ちゃん、よく一週間頑張ったね」


穂乃果「海未ちゃんがセンターなら、穂乃果も嬉しい!」


海未「穂乃果!」パァ


穂乃果「さっ、屋上で練習してるみんなに報告してきなよ、プレートは穂乃果が片付けておくからさ」


海未「はい、お願いしますっ!」パシッ


海未「ふふふふ、あははははははは!!!!」タッタッタッ




〈 わたしが~王です~♪




穂乃果「...」ギュッ


163 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 01:03:27.25 ID:Qer5wTnR.net
-----
---
-

バタンッ


海未「みなさん、お疲れ様です!!」


絵里「うわぁっ、どうしたの海未?」


真姫「すごいテンションでやってきたわね」


希「どうしたん海未ちゃん?」


海未「勝ったんですよ!」


凛「?」


花陽「勝った...?」


海未「そうです、私がセンターに決まったのです!」


絵里「あら、おめでとう!」


希「まぁ海未ちゃんがなるだろうとは思っとったけどなぁ」


164 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 01:04:08.36 ID:Qer5wTnR.net
凛「いいなぁ、凛なんて一日目で終わっちゃったからもっと慎重に遊べばよかったよぉ」


花陽「ということはにこちゃんと穂乃果ちゃんとことりちゃんを倒したってことなんですね」


真姫「すごいわね、一日で三人ほふるなんて」


海未「いいえ、倒してないですよ?」


絵里「え?」


花陽「だって、さっき海未ちゃんが勝ったって」


海未「穂乃果たちを倒してはないですけど、勝ったんですよ!」


希「なに言ってるん海未ちゃん」


凛「とうとう頭がおかしくなったんじゃ...」


花陽「り、りんちゃん!」


海未「なに言ってるんですかあなた方は、ルールを忘れたのですか?」


165 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 01:05:12.61 ID:Qer5wTnR.net
海未「今日金曜日8時までに誰も私に勝てなかった場合は、私がセンターになるルールだったじゃないですか!」


真姫「いや...え?」


絵里「そんなこと知ってるわよ」


海未「なら!」


絵里「いやだからね海未、まだ終わってないでしょ?」


海未「...?」


花陽「そうだよね...だって今はまだ...」








































花陽「......夜の7時半だよ?」


166 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/15(金) 01:06:12.32 ID:Qer5wTnR.net
海未「え...」


海未「んな、なにを言ってるのですか花陽...」


絵里「...」


希「...」


海未「だっ、だって先程も流れたじゃないですか!」


海未「8時になったから下校しなさいと放送されたじゃないですか!!」


凛「...」


真姫「...」


海未「え.........」


海未「うそ......ですよね......?」


海未「冗談......ですよね............?」


希「海未ちゃん...」


絵里「海未...あなた」


真姫「プレートは...」


花陽「自分のプレートは」


凛「どうしたの?」


177 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:26:02.67 ID:bxQJ679s.net
海未「プレート....?!」ザワワワワワ


ガチャ


『さっ、屋上で練習してるみんなに報告してきなよ、プレートは穂乃果が片付けておくからさ』



『プレートは穂乃果が片付けておくからさ』



『穂乃果が片付けて』



ギィィィィィィイィィィィィィィィィ



穂乃果「日は陰り...」ザッ



海未「んな...」



にこ「園田海未に...」



海未「どう...して」



ほのにこ「「玉座なし...!!」」


178 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:27:19.65 ID:bxQJ679s.net
海未「なんのつもりですか穂乃果...」


海未(いや...それより気がかりなのは)


海未「にこ...!!!」


にこ「ふふっ、どうしたのよ海未...顔色が悪いわよ」


海未「何故あなたが穂乃果と一緒にいるのですか、あなたはもう!」


にこ「ゲームから脱落したはずでしょ?........か」


海未「っっっ!!」ギリッ


にこ「たしかにそう、にこにはもうあんたのプレートを奪う権利はない......だけど」


にこ「穂乃果はどうかしら?」


海未「なんですって...」


179 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:31:52.68 ID:bxQJ679s.net
にこ「穂乃果なら、あんたのプレートを奪い、玉座に座る資格はある」


海未「それはルール上の話でしょう!」


海未「いいですかにこ、もうゲームは終わったんです、時間切れなんですよ!!!」


にこ「時間切れですって?」クスッ


海未「なにがおかしいのです!」


にこ「哀れね...時計の見方も分からなくなってしまったのかしら」


にこ「花陽もさっき言ってたでしょ...まだ終わりまで30分あるって」


海未「そんなはずないです、だって!」


にこ「まーだ気づかないの海未」


にこ「いや、本当はもうわかってるんでしょ......?」


にこ「あんたはもう............負けたのよ」


海未「...」


180 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:32:31.94 ID:bxQJ679s.net
海未「そんな...」


海未「...うぅ」ドサッ


絵里「海未...」


凛「海未ちゃん...」


真姫「一週間...頑張ってきたのにね」


花陽「でもどうしてかな...なんで海未ちゃんはゲームが終わったと勘違いしたんだろ」


にこ「それはね」


穂乃果「"下校時刻の放送"を聞いたから...そうでしょ海未ちゃん」


希「そういえばさっきそんなこと言っとったなぁ」


凛「でもまだそんな時間じゃないにゃ」


海未「にこ...ですよね」


絵里「え?」


181 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:33:11.27 ID:bxQJ679s.net
海未「にこが偽りの放送を流したのですよね...」


にこ「ご明察、そうよ、脱落したからってやれることはあるからね」


にこ「にこと穂乃果はあんたたちみたいな能力は持ち合わせていない...なら」


穂乃果「頭を使って、作戦を立てて、小賢しく海未ちゃんに挑むしかないんだよ」


穂乃果「例えそれが卑怯な手口でもね」


にこ「計画通りあんたは嘘の情報に踊らされ、ばかみたいに喜び騒いで部室に向かった」


にこ「そして部室前で穂乃果と出会い、まんまとプレートを預け、ここに来たってわけ」


穂乃果「いつもの冷静な海未ちゃんだったら、たぶん騙されてなかったと思う」


穂乃果「放送を聞いて、窓の外を見て、まだ8時には早い景色に疑問を抱いていたと思う」


穂乃果「終わり30分前、"日が陰っていない"その景色が穂乃果たちの一番の懸念点だった」


にこ「なら、無力の私たちが解決するには、別の力を借りるしかない」


ザッ


182 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:33:45.42 ID:bxQJ679s.net
ことり「ふふっ」


海未「ことり...」


にこ「海未、あんたには最後の最後、冷静さを失ってもらう必要があった...動揺してもらう必要があった」


穂乃果「だからことりちゃんにお願いしたんだ」


穂乃果「まったく想像通りの展開だったよ、ことりちゃんに破廉恥なことをしてもらって」


にこ「攻撃されてもないのにヤバイと感じたあんたは、ことりの前から逃走...昼休みににこがアドバイスしたとおりゲームの終わりまでね」


ことり「そこに嘘の放送が流れて、そこからは海未ちゃんの知っての通り」


穂乃果「内心驚いてたんだ、あんなに簡単に、警戒一つせず穂乃果にプレートを渡しちゃうんだもん」


にこ「昨夜の悪夢から、今朝のことりの意味深な発言、そして胸を揉まれ動揺し、終わりの放送が流れ勝利に酔う」


にこ「感情や理性が忙しい一日だっただけに、あんたは視野が狭くなり、今に至っているの」


にこ「にこたちの手のひらの上で踊っていたのよあんたは、一日中ね」


穂乃果「ゲームオーバーだよ、海未ちゃん」


ポタ ポタ


海未「うぅ...うわぁ...」グスッ


183 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:34:11.15 ID:bxQJ679s.net
絵里「それにしても、よくことりが協力してくれたわね」


真姫「そうよね、穂乃果とにこは能力がないけど、ことりには一人で戦う力があったはずだし」


ことり「うん、はじめは本当はセンターを狙ってたんだけどね、にこちゃんに色々交渉されて」


希「いろいろ?」


ことり「うん、いろいろ♪」


絵里「怪しいわね...」ジロッ


ことり「海未ちゃんの隠し撮り写真とかぁ、使い古したタオルとかぁ」


にこ「ちょ、内緒だって言ったでしょ!」


希「にこっち...」


にこ「な、なんにも知らないにこぉ」メソラシ


花陽「でもにこちゃんはこれでよかったの?」


にこ「ん?」


184 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:34:37.71 ID:bxQJ679s.net
花陽「これじゃ穂乃果ちゃんがセンターになったってことだよね」


花陽「放送する役を穂乃果ちゃんにして、プレートを回収する役がにこちゃんでも良かったんじゃないの?」


真姫「たしかに...」


にこ「どっちにしろ同じことよ」


絵里「同じって...にこが穂乃果にそう易々と譲るとは思えないけど」


穂乃果「穂乃果は玉座に座らないよ?」


凛「どういうことにゃ?」


にこ「こういうこと......頭を上げなさい、海未」


海未「...これは」


にこ「穂乃果とことり、それにあんたのプレートよ」


にこ「これをあげるから、とっとと部室に納めてきなさい」


海未「え...どういうことですか」


185 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:35:22.82 ID:bxQJ679s.net
穂乃果「実は穂乃果、まだ海未ちゃんのプレートを部室に入れてないんだぁ」


にこ「そういうこと、だからまだあんたは脱落してないし、玉座に座る資格はある」


にこ「さぁ、とっとと行かないと、それこそ本当に時間切れになるわよ」


海未「でも...なんで...それじゃ私がセンターになってしまいますよ」


ことり「それでいいんだよ、海未ちゃん」


海未「え...」


穂乃果「この作戦を考えた時からそのつもりだったんだ、全てが終わったら、海未ちゃんに譲ろうって」


にこ「まぁでないと、結局にこと穂乃果で奪い合うことになっちゃうからね」


海未「それではあなた方に得はないじゃないですか!」


にこ「そうね...でも」


186 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:35:46.60 ID:bxQJ679s.net
にこ「いい、忘れないで海未」


にこ「にこたちμ'sの強さはね、能力だとか覚醒だとか各々の力じゃなくて、9人みんなの力なの」


にこ「あんたは月曜日、最初に言ったわよね」


にこ「ラブライブに優勝するために能力を覚醒させるって」


にこ「だけど今はどうかしら、能力を持ってないにこたちが力を合わせて勝って、能力を持つあんたを見下ろしている」


穂乃果「能力なんかに頼らなくたって、穂乃果たちは十分強いんじゃないかな?」


穂乃果「一人一人を強くすることも大事だけど、穂乃果たちの強さの本質って、みんなで協力することにあるんじゃないかな?」


海未「あっ....」


にこ「そういうこと、それに気づいて欲しかっただけよ」


にこ「だから今回はあんたに玉座を譲ってあげる、いいでしょこれで」フンッ


海未「にこぉ!!!」ダキッ


188 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:43:35.96 ID:bxQJ679s.net
にこ「だああああもぉ暑苦しい!!なんであんたらはそうすぐ抱きついてくるのよ!!!」


穂乃果「あぁん、穂乃果もぉ!!」ダキッ


にこ「重い重い重い!!!」


にこ「ほら時間がないわ、部室に行ってきなさい」


にこ「海未、あんたが次回のセンターよ!」


海未「...っ!」


海未「ありがとうございます!!!」


タッ タッ タッ


穂乃果「ふぅ、これで一件落着だね」


にこ「まったくよ、でも...これでよかったのよね」


穂乃果「にこちゃん...後悔してるの?」


にこ「ちょっとね...ちょっとだけよ?」


穂乃果「ふふっ、ありがと」


にこ「いいのよ、穂乃果もお疲れ様」


穂乃果「うん!」


にこ「ん、あれ...そういえば、ことりの姿が見当たらないけど」


穂乃果「ことりちゃんなら話の途中で出て行ったよ?」


にこ「へぇ...」


にこ「.........」


にこ「...まさか」


189 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:44:03.62 ID:bxQJ679s.net
部室前


パチパチパチパチパチパチパチ


海未「ん?」


ことり「ふふふふふっ、優勝おめでとう海未ちゃん」


海未「あれ、ことりではありませんか、どうしましたこんなところで?」


ことり「海未ちゃんに...謝ろうと思って」


海未「何がですか?」


ことり「だから...その、おっぱいを...」


海未「あぁ、ゲーム中のことですか、それなら問題ないですよ」


海未「どんな手を使っていいと言ったのは私ですからね」


ことり「怒ってない?」


海未「ええ、当然です」クスッ


ことり「はぁぁぁぁよかったぁ、げきおこぷんぷんしてたらどうしようかと思ったよぉ」


海未「少し驚きましたが、大丈夫ですよ」


ことり「ふふっ、心配して損した...それより海未ちゃんさ」


海未「ん?」


190 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:44:33.76 ID:bxQJ679s.net
ことり「そのプレート、ちょっとことりに見せてくれない?」


海未「プレートですか?まぁいいですが....」


ニヤッ


にこ「だめよ海未!!!!」


ことり「っ!?」


海未「に、にこ、どうしたんですか?」


ことり「ちっ」バシッ


海未「うわぁ!?」


ことり「ふふふ...プレートは頂いたよ...」


海未「なんのつもりですか!!」


にこ「ことり...あんた....」


191 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:45:10.41 ID:bxQJ679s.net
ことり「まったくもぉ、惚れちゃいそうだったよ、にこちゃん」


ことり「圧倒的不利な状況で勝利した上に、仲間の誤った考えを正しちゃうなんてねぇ」


ことり「しかもその敵に今度は玉座を譲っちゃうだなんて....ふふふふ....」


海未「ことり...?」


ことり「あはははははははははははははははは!!!」


にこ「!?」ビクッ


ことり「くくくくっ...」


海未「あなた...なにを」


ことり「なーんともまぁ...」


ことり「 虫 唾 の 走 る ハ ッ ピ ー エ ン ド だ な ぁ と  」


海未「!?」


192 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:45:56.92 ID:bxQJ679s.net
ことり「ことりねぇ、どうもハッピーエンドって苦手なんだぁ...なんかこう」


にこ「返しなさいよ、そのプレートは海未のものよ!」


にこ「あんたもぼけっとしてないでいつもみたいに取り返しなさいよ!」


海未「で、ですが」


ことり「できないんだなぁ、それが」


にこ「え...」


ことり「海未ちゃんが能力を使うことができるのはね、誰かに攻撃された時だけなの」


にこ「それはルール上の話でしょ、この状況でルールもくそもないわ!」


ことり「いいや、それは違うよにこちゃん」


にこ「は?」


ことり「ルールじゃなくてもそうなんだよ...だって」


海未「...」


ことり「それが海未ちゃんの欠点...」


ことり「"正当防衛"こそが、海未ちゃんの能力なんだからねぇ」クスッ


193 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:46:40.04 ID:bxQJ679s.net
にこ「本当なの...海未?」


海未「...」ギリッ


ことり「だからことりが攻撃しない限り海未ちゃんはなーんにもできない」


ことり「残念だったねぇ海未ちゃん...これで本当に本当の...」


海未「ごめんなさい...にこ」ガクッ


ことり「ゲームオーバーだよ」ボソッ



























穂乃果「ことりちゃんもね」


ことり「え...」


ザスッ


194 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:47:23.83 ID:bxQJ679s.net
穂乃果「...」


ことり「なん...で...」ガハッ


バタッ カランカラン


穂乃果「ふぅ、危ない危ない」


海未「穂乃果...?」


にこ「あんた...まさか」


穂乃果「ごめんねにこちゃん、黙ってて」


にこ「それ...」


海未「刀じゃないですか...」


穂乃果「これが穂乃果の能力...刀を自由に出せるんだぁ」


穂乃果「絵里ちゃんと同じで、武器自体の担い手ではないんだけどね」ブンッ


ことり「くそぉ...穂乃果...ちゃん...」


196 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:50:54.24 ID:bxQJ679s.net
穂乃果「実は薄々そんな気はしてたんだぁ」


穂乃果「海未ちゃんの写真やらタオルやらだけで、センターを諦めて穂乃果たちに力を貸してくれるとは思えなかったんだよ」


穂乃果「この状況、ことりちゃんはどうやって打破するのかなぁ」


穂乃果「どんな能力を使って、穂乃果に挑んでくるのかなぁ」


ことり「......くっ」


穂乃果「はぁ........だんまりか」


海未「ことり...」


にこ「終わったわね」


穂乃果「ほら海未ちゃん、早くプレートを」


197 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:55:55.88 ID:bxQJ679s.net
にこ「あんた、いつからこの能力を」


穂乃果「実は昨日の夜にね、穂乃果もびっくりしちゃった」


穂乃果「でも能力のないにこちゃんには、なんだか言い出しづらくて...」


穂乃果「ごめんなさい」


にこ「ふん、そんな気つかわなくて良かったのに」


穂乃果「でも...」


にこ「まぁこれで本当に終わりね、海未」


海未「長かったです...とても長い一週間でした」


海未「最後は穂乃果とにこに助けられてしまいましたが、今度のセンター頑張らせていただきます」


にこ「いいのよ、さぁ、真姫にことりを治してもらわないと」


ことり「あーあ...海未ちゃんを負かしてBADENDいけると思ったんだけどなぁ」


にこ「なーに言ってんの」ペシッ


穂乃果「最後まで悪役のフリか...ことりちゃん」


穂乃果「だけど、堪らぬ狩りだったよ...」


海未「なんですかそれ?」


ことり「うえーん、にこちゃんがぶつよぉ海未ちゃぁぁん」


海未「はいはい、よしよし」ナデナデ


198 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:56:24.77 ID:bxQJ679s.net
にこ(こうしてセンターを決める一週間が終わった)


にこ(まぁいろいろあったけど、最終的には海未が玉座に腰を下すことにみんな納得し)


にこ(無事に次週からいつもどおりのレッスンを続けることが出来た)





にこ(1つだけ気がかりなのは)


にこ(にこの能力って何なんだろう...自分だけが覚醒していないのはなんだか納得がいかないけど)














にこ「まぁ...いっか」



はいおわり


199 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:57:47.11 ID:bxQJ679s.net
能力および欠点 一覧


海未:彼女にとって攻撃と呼べるものならなんでもできる。欠点は正当防衛、攻撃を受けてからでないと使えないこと。


凛:上半身を虎化させる。欠点は猫アレルギーが発症すること。


花陽:火遁の術が使える。欠点は火曜日にしか使えないこと。


絵里:無限に銃を呼び出すことができる。欠点は自分が必要以上に下手糞なこと。


真姫:どんな傷も一瞬で癒す。欠点は自分の傷は癒せないこと。


希:幻覚、寂しい夢を見せる。欠点は夢の中で自分のせいだとバレた瞬間無力と化すこと。


穂乃果:刀鍛冶、刀を無から生成できる。欠点は自分が必要以上に下手糞なこと。


ことり:海未のことなら何でも知っている。園田学部海未学科主席。欠点は海未のことを愛していなければ無能と化すこと。


にこ:未覚醒...または覚醒しているのに気づいてないだけかも。


200 : 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 19:59:17.51 ID:bxQJ679s.net
おまけ


梨子「なんだかすごかったねぇ、悪役のことりさんってなんであんなしっくりくるんだろ」


善子「これがμ'sのセンターの決め方...恐ろしいわね」ゴクリ


梨子「分かってると思うけど、これフィクションだからね?」


善子「Aqoursの次のセンターもこれでやるってのはどう?」


梨子「ダメに決まってるでしょ!」


善子「えー」


梨子「よっちゃんはどんな能力が使いたい?」


善子「もちろん魔法!それも真っ黒な闇魔法よ!!」


梨子「あはは、よっちゃんらしいね」


善子「梨子は?」


梨子「うーん、そうだなぁ...」


梨子「......よっちゃんを木っ端微塵にする能力...かな」ニコッ


善子「ひぃぃぃ!???」



ほんとにおわり


202 : 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2016/04/16(土) 20:54:53.16 ID:p77y3Uc7.net

面白かった


元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1460295237/


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