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真姫「WANNA be BRILLIANT」
- 1 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:06:12.97 ID:YmgJgsOp.net
- 凛「真姫ちゃん、宿題見せてー!」
真姫「……」
花陽「……真姫ちゃん?」
真姫「……」
凛「もうっ! 真姫ちゃんどうしたにゃー!」
真姫「……あら、凛じゃない どうしたの?」
凛「どうしたのじゃないよっ!」
凛「さっきからずっと真姫ちゃんのこと呼んでるのに気付いてくれないなんて酷いよ!」
花陽「……真姫ちゃん、最近ずっとこんな感じだけど何かあったの?」
花陽「私たちでよかったら話を聞くよ……?」
- 2 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:06:52.51 ID:YmgJgsOp.net
- 真姫「別に何もないわよ……」
凛「じゃあなんで最近は上の空のことが多いのかにゃ?」
花陽「それに練習中もあまり集中できてないみたいだし……」
真姫「……きっと深夜まで起きてることが原因なのかもしれないわ」
真姫「私たちも2年生になってやる事が増えたんだし」
真姫「……それより凛、 宿題はいいのかしら?」
凛「あーっ! 忘れてたにゃ! 真姫ちゃん見せて!」
真姫「全く凛ったら……」
花陽「……」 - 3 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:07:36.19 ID:YmgJgsOp.net
- 凛「……真姫ちゃん絶対に何かあるよね」
花陽「さっきは有耶無耶にされちゃったけどね……」
凛「かよちん、ごめんね……」
花陽「凛ちゃんを責めてるわけじゃないんだよ?」
花陽「それにしても真姫ちゃん心配だなぁ……」
花陽「何か思い詰めてないといいんだけど……」
凛「……そうだっ! 穂乃果ちゃん達に相談してみようよっ!」
花陽「そうだね 私たちだけで悩んだって解決しないもんね」
花陽「練習後に2人でに3年生のところに行ってみようか?」
凛「そうするにゃ!」 - 4 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:08:12.48 ID:YmgJgsOp.net
- ~生徒会室~
花陽「3人ともお仕事お疲れ様ですっ」
ことり「花陽ちゃん達こそ練習お疲れ様っ」
穂乃果「最近生徒会が忙しくて練習に出れなくてごめんね……」
凛「忙しいのならしょうがないにゃ」
ことり「新年度はいつも以上に仕事多いもんね」
海未「それで今日はどうしたのですか?」
海未「……おや? 真姫がいませんね」 - 5 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:09:07.15 ID:YmgJgsOp.net
- 凛「……実はね、最近真姫ちゃんの様子が変なんだ」
花陽「学校でずっと考え事してるみたいなの……」
ことり「そういえばこの前部活に行った時も調子悪そうだったね」
海未「そうですね、あの時の真姫は珍しく注意力が散漫な感じでしたね……」
海未「あの時はたまたま調子が優れないだけだと思っていましたが……」
花陽「真姫ちゃん、ここのところずっとあんな調子なんだ……」
凛「真姫ちゃんが何かに悩んでるのなら力になってあげたいんだ……」
凛「それにこのままじゃ新入部員のみんなから真姫ちゃんが悪い印象持たれちゃうよ……」
花陽「私たちも聞き出そうとしてるんだけど上手くかわされちゃうんだ……」 - 6 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:09:44.08 ID:YmgJgsOp.net
- 海未「……それで私たちのところに来たというわけですか」
花陽「うん、手伝ってもらえるかなぁ……?」
海未「大切な仲間の頼みですから無下にすることなんてできませんよ」
穂乃果「そうだねっ! もちろん手伝うよ!」
ことり「……でも真姫ちゃんは花陽ちゃん達にも話そうとしないんだよね?」
ことり「それを真姫ちゃんは私たちに話してくれるかなぁ?」
5人『うーん……』 - 7 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:10:18.36 ID:YmgJgsOp.net
- 穂乃果「……そうだっ!」
海未「……穂乃果?」
ことり「何か思いついたの?」
穂乃果「うん! 私たちに話してくれなさそうなら話してくれそうな人に聞いて貰えばいいんだよっ!」
花陽「それって……?」
凛「……凛達にも話そうとしないのにそんな人いるの?」
穂乃果「確証はないけどね…… でもなんとなくだけど上手くいく気はするんだ!」
海未「根拠のない自信ですね……」
ことり「でも穂乃果ちゃんが言うのならなんとかなりそうな気はするね」
海未「それで話してくれそうな人とは誰なんです?」
穂乃果「それはね……」 - 8 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:11:57.47 ID:YmgJgsOp.net
- ~数日後~
穂乃果「真姫ちゃんっ! 今日時間空いてる?」
真姫「……あら、穂乃果じゃない いきなりどうしたのよ?」
穂乃果「真姫ちゃんとケーキでも食べに行きたいなーって」エヘヘ
真姫「なんで私なのよ…… 海未やことりと一緒に行けばいいじゃない」
真姫「それに今はそんな気分になれないし……」
穂乃果「……真姫ちゃんは穂乃果と一緒に行くのは嫌?」ウルウル
真姫「ちょっと、穂乃果!?」 - 9 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:13:50.13 ID:YmgJgsOp.net
- 穂乃果「真姫ちゃんごめんね……」
穂乃果「私、真姫ちゃんの気持ち全然考えてなかったよ……」ショボン
真姫「……わかったわよ、一緒に行けばいいんでしょ?」
真姫「だから泣かないでよ」
穂乃果「……本当?」
真姫「ええ、本当よ」
穂乃果「わーい! 真姫ちゃんありがとうっ!」ダキッ
真姫「ヴェェッ……!?」 - 12 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:14:56.01 ID:YmgJgsOp.net
- ~ケーキ屋~
真姫「……ところで穂乃果、どうして今日は私を誘ったのかしら?」
穂乃果「ど、どういうことかな?」ギクッ
真姫「ただ私とケーキを食べたかっただけじゃないんでしょ?」
穂乃果「やっぱりバレてたんだね……」
真姫「穂乃果はわかりやすすぎるのよ」
穂乃果「……実は花陽ちゃん達から真姫ちゃんがなにかに悩んでるんじゃないかって聞いたんだ」
穂乃果「だから真姫ちゃんの力になりたくて誘ったんだけど……」
真姫「別に何もないわよ……」 - 13 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:16:46.21 ID:YmgJgsOp.net
- にこ「嘘くさいわねぇ」
真姫「にこちゃん!? どうしてここにいるのよ!?」
にこ「そこにいるやつに呼ばれたのよ 真姫の力になって欲しいってね」
穂乃果「にこちゃんには話してくれるかなってなんとなくだけど思ったんだ」エヘヘ
にこ「穂乃果からあんたのこと聞いたわよ」
にこ「あんたが何かに悩んでるのはわかったけど、どうして誤魔化すのよ?」
真姫「誤魔化してなんか……」
にこ「私はあの子達みたいに優しくないわよ」
にこ「あんたが話さないのは花陽達のことを信用出来ないからなんじゃないの?」
真姫「そんなことっ……!」
にこ「なら話せばいいじゃない それができないのはどうしてよ?」
真姫「ッ……!」
真姫「……わかったわよ、全部話すわ」 - 15 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:18:12.78 ID:YmgJgsOp.net
- 真姫「まずひとつ言わせてもらうけど花陽達に話せなかったのは信用出来ないからじゃないわ」
にこ「本当かしら?」
穂乃果「にこちゃんっ!」
にこ「……冗談よ あんたのことだから話したらあの子達に迷惑がかかるって思ってるんでしょ?」
真姫「……よくわかったわね」
にこ「……あんたは周りに気を遣いすぎなのよ」
にこ「もっと周りを頼ることを覚えたほうがいいわね」
真姫「……そうね」
穂乃果「……ところで真姫ちゃんは一体何に悩んでたの?」 - 16 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:18:46.68 ID:YmgJgsOp.net
- 真姫「……μ'sのことが忘れられないの」
ほのにこ『え……?』
にこ「真姫、それってどういう意味なの?」
真姫「言葉の通りの意味よ」
真姫「最後のライブが終わってμ'sが解散した後も私は無意識的にμ'sのことを考えてるの……」
真姫「気付けばどんなことでもμ'sの頃と比べちゃってるのよ……」
真姫「もうμ'sは終わったってわかってるつもりでいるのにね……」
真姫「考えないようにしても最近は夢にまで出てくる始末なの……」
真姫「こんな状態だから練習や作曲にも集中できないし……」
真姫「でもどうしたらいいかわからないのよ……」 - 17 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:19:25.31 ID:YmgJgsOp.net
- にこ「なるほどねぇ……」
穂乃果「でも真姫ちゃんの気持ちはわかるかも」
穂乃果「最近は生徒会の方で忙しいから考える暇がないけど、余裕ができたら穂乃果も思い出しちゃうかもなぁ……」
穂乃果「やっぱりμ'sは私たちにとってかけがえのないものだったからね……」
にこ「……あんたらって以外と女々しいのね」
穂乃果「にこちゃんは違うの?」
にこ「そりゃにこだってμ'sの時のことは一生忘れないだろうし思い出すことだってあるわよ」
にこ「でもね、あの時以上に私は輝いていたいのよ」
にこ「最後のライブで歌った曲でも言ってたじゃない、『今が最高』って」
にこ「それをμ'sが終わった後でも私は言い続けていたいのよ」
にこ「μ'sの時もよかったけど、そこで私の人生は終わるわけじゃないしね」
にこ「あのキラキラ輝いていた頃以上の景色を私は追い続けていくのよ」 - 19 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:19:58.71 ID:YmgJgsOp.net
- にこ「あんた達にもあの頃の思い出だけに囚われずに今を生きて欲しいと私は思ってるわ」
にこ「そりゃあんなかけがえのない体験をしたんだし難しいことなのはわかるの」
にこ「でもね、思い出だけにすがって生きるなんて寂しいじゃない……」
にこ「勝手なことかもしれないけど私はね、あんた達にもずっと過去じゃなくて『今が最高』って思っていて欲しいのよ」
ほのまき「にこちゃん……」
にこ「真姫はスクールアイドルを続けるってあの時言ったわよね?」
真姫「え、ええ……」
にこ「まずはそこでμ'sよりも最高だったって言えるような活動をしなさい!」
真姫「……私に出来るかしら?」
にこ「真姫になら出来るはずよ なんたってこのにこにーのお墨付きなんだから!」
真姫「不安になってきたわ……」
にこ「なんでよっ!」 - 20 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:20:25.25 ID:YmgJgsOp.net
- 穂乃果「じゃあ穂乃果は?」
にこ「あんたはね…… 自分で考えなさいよ!」
穂乃果「えーっ! にこちゃんひどいよ~!」
にこ「そもそも今日は真姫の悩みを解決するためににこは来てるの」
にこ「あんたのことは対象外よ!」
穂乃果「そんなぁ~」 - 22 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:22:17.24 ID:YmgJgsOp.net
- 真姫「ふたりとも、今日はありがとね」
真姫「特ににこちゃん、本当にありがとう……」
真姫「……少しずつになるかもしれないけど私も頑張ってみるわ」
にこ「当然のことをしただけよ? 後輩の悩みを聞くのは先輩の役目なんだしね」
穂乃果「にこちゃんカッコつけてる?」
にこ「せっかく決めてるのに茶化すんじゃないわよ!」
にこ「それとね、花陽達にもちゃんと感謝しとくのよ?」
にこ「あんたのこときっと心配してるはずだから」
真姫「わかってるわよ 明日全部話すつもりよ」
にこ「それならいいのよ 2人を安心させてやりなさいよね」 - 23 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:22:57.59 ID:YmgJgsOp.net
- 穂乃果「次はみんなで集まれるといいね!」
真姫「そうね 絵里や希の話も聞きたいし」
にこ「あんたたちも次会う時はちゃんと過去だけに囚われずに今を生きていなさいよ?」
穂乃果「もちろんだよっ!」
真姫「にこちゃんこそ忘れないでよね?」
にこ「わかってるわよ!」
にこ「真姫、穂乃果、これからもずっと輝き続けるわよっ!」
ほのまき「ええ(うん)っ!」 - 24 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:23:26.27 ID:YmgJgsOp.net
- 終わり
- 26 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 22:27:04.67 ID:YmgJgsOp.net
- 真姫ちゃん誕生日なのにこんなの書いちゃってゴメンなさい……
あとタイトルは某バンドの曲です

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