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救急隊員「急患だと!? 救急車出撃ィィィィィ!!!」
- 1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:11:06 ID:hHk8pSzo
- <救急病院>
同僚「おーい、近くの町で急患が出たらしい! 男性がブッ倒れてるんだとよ!」
救急隊員「急患だと!? 救急車出撃ィィィィィ!!!」
同僚「おいおい、そう焦んな。最近はイタズラ通報も多いんだからよ」
同僚「ま、リラックスしてのんびり安全運転で行こうや」
救急隊員「バカヤロウ! いかなる時も全速で出撃すんのが救急車の心意気ってもんだ!」
- 2 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:15:49 ID:hHk8pSzo
- 救急隊員「エンジン始動!」キュルルル…
救急隊員「アクセル全開ィ!!!」グンッ
救急隊員「いざ発車ァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
ブロロロロロロ……!
同僚「あのバカ……俺たちを乗せないで行っちまいやがった」 - 3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:18:58 ID:hHk8pSzo
- ブロロロロ……!
救急隊員「飛ばすぜ、飛ばすぜ、飛ばすぜェェェェェ!!!」
救急隊員「――ん」
救急隊員(ったく、危ねェな。今日は一般車どもがどきやがらねェ……どうなってやがる)
救急隊員(あ、そういやサイレン鳴らすの忘れてた)
救急隊員(ついでにいうと俺の愛車はサイレンブッ壊れてたっけ!)
救急隊員「じゃ、いつものように窓を開けて――」ウイーン - 4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:21:14 ID:hHk8pSzo
- 救急隊員「大きく息を吸って……」スゥゥ…
救急隊員「ピィィィィポォォォォォォ!!!」
救急隊員「ピィィィィィィポォォォォォォォォ!!!」
救急隊員「ピィィィィィィィィプォォォォォォォォォ!!!」 - 5 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:25:14 ID:hHk8pSzo
- 運転手A「おっ、この声はアイツか」スイッ
運転手B「救急車だ、道をゆずらないとな」スイッ
運転手C「いつも思うけど、本物のサイレンより声がデカイってどういうことなんだ……」スイッ - 6 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:27:00 ID:hHk8pSzo
- ブロロロロロロ……!
救急隊員「よしよし、ちゃんと道ができやがったぜ」
救急隊員「まるでモーセが起こした奇跡みたくなってやがる」
救急隊員「ピィィィィィッポォォォォォォォォォォウ!!!!!」ギャルルッ
ブロロロロロロロロ……! - 7 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:30:22 ID:hHk8pSzo
- ブロロロロロロ……!
救急隊員「あん? おめえらは――」
暴走族A「チィッス!」
暴走族B「お久しぶりっす!」
暴走族C「相変わらずの暴走っぷりっすね!」
救急隊員「バカヤロウ、これは暴走じゃねェよ! 人助けだ!」 - 8 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:34:57 ID:hHk8pSzo
- 暴走族A「しっかし信じられないっすよ、アンタが元ゾクでも元ヤンでもないなんて」
暴走族A「もしアンタがゾクだったら、伝説の一つや二つ作ってたでしょうに」
救急隊員「へっ、俺ァガキの頃から将来は救急車の運転手になるって決めてたんだ!」
救急隊員「ゾクなんつうもんに入る余裕なんざなかったよ!」
救急隊員「事故って俺の仕事増やすんじゃねェぞ、クソガキども! んじゃな!」
ブロロロロロ……!
暴走族A「……かっこいい」
暴走族B「真の漢ってのは、きっとああいう人のことをいうんだろうな」
暴走族C「ああ、そうに違いないぜ」 - 9 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:38:10 ID:hHk8pSzo
- <現場>
患者「う、ううう……」ハァハァ…
レーサー「しっかりして下さい! 先ほど救急車を呼びましたから!」
作曲家「この方の生命のリズムがどんどん弱まっています……ダメそうですね」
青年「いいなぁ……死ねるなんて羨ましいなぁ……」
ちなみにこの四人、全くの赤の他人である。 - 10 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:40:39 ID:hHk8pSzo
- ギャリリリィ!!!
救急隊員「着いたぜ! 患者はどいつだ!」ガチャッ
患者「息が……苦しい……」ハァハァ…
レーサー「来て下さいましたか!」
作曲家「おおっ、荒々しいリズムで登場しましたね」
青年「あーあ、どうせ助けられっこないのに、わざわざ来ちゃって……」
救急隊員「ええい、めんどくせえ! 全員車に乗りやがれ!」 - 12 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:45:00 ID:hHk8pSzo
- 救急隊員「おめぇら、ブッ飛ばすから舌噛むんじゃねェぞ!」
救急隊員「ピィィィィィポォォォォォォォォ!!!」
救急隊員「ピィィィィィィィィポォォォォォォォォ!!!」
ブロロロロロロ……!
青年「うわぁっ! 速すぎじゃないですか!?」ガクンッ
作曲家「うおおおおお!? なんという独特のテンポ!」ヨロッ
レーサー「このド迫力……! ボクのF1マシンにも負けちゃいない……!」
患者「いてっ」ゴンッ - 13 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:48:52 ID:hHk8pSzo
- 救急隊員「ピィィィィィポォォォォォォォォ!!!」
救急隊員「ピィィィィィィィィポォォォォォォォォ!!!」
作曲家(おおお……この旋律……! この猛々しさ……! こ、これだ……!)
作曲家(私は長らく活動を停止していたが、ようやく新曲を作ることができそうだ!)
作曲家(ありがとう運転手さん! おかげでスランプを脱しましたよ!)
患者「あだっ」ガンッ - 14 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:51:27 ID:hHk8pSzo
- 救急隊員「ピィィィィィィポォォォォォォォ!!!」ギャルルッ
レーサー(ふむ……粗削りだが、すさまじいテクニックだ……!)
レーサー(今度のグランプリ、やはり世界には勝てないとすでに諦めていたが……)
レーサー(ボクのテクニックにこの人のテクニックを取り入れれば、優勝も夢ではない……!)
患者「あうっ」ガツッ - 15 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:56:23 ID:hHk8pSzo
- 救急隊員「ピィィィィィィィィィィポォォォォォォォォォォォウ!!!」ブォンブォンブォン
青年「ひぃぃぃぃぃっ! スピードメーター振り切れてるじゃないかぁ!」
青年「こんな怖い目にあったのは生まれて初めてだぁぁぁぁぁ!」
青年「世の中は下らないって決めつけて、冷めたことばかりいってごめんなさい!」
青年「もう死にたいなんていいません! だから降ろしてぇぇぇ!」
患者「きゃんっ」ゴッ - 16 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 20:59:09 ID:hHk8pSzo
- <救急病院>
ギャルルルゥ!
救急隊員「到着ゥ!」ガチャッ
同僚「相変わらず早いな! 往復で5分かかってねえぞ! ――で、患者は?」
救急隊員「めんどくせェから、通報現場にいた奴らを全員乗せてきた!」
同僚「ったく、しょうがねーなぁ……」 - 17 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/22(金) 21:03:59 ID:hHk8pSzo
- 患者「全身あちこちぶつけてたら、打ちどころが良すぎて、すっかり回復しました!」シャキーン
作曲家「おおお……新しいメロディが次々に生まれてくる……!」パァァ…
レーサー「今度のグランプリ、必ず優勝してみせます!」ビシッ
青年「ボクは生きてる……! 生きてるってなんて素晴らしいんだ!」ジーン…
同僚「みんな元気じゃないか。やっぱりイタズラだったのか」
救急隊員「イタズラでよかったぜ……。急患なんてのは、いねぇに越したことねぇからな」
― おわり ―

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