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僧侶「こんな時代だからこそ>>3して人々を救いましょう」
- 1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 00:45:36.793 ID:8cPPAkS00.net
- マスター「おい嬢ちゃん、嬢ちゃんみたいな子がこんな場所にくるもんじゃねえぜ」
僧侶「やはり不似合でしょうか?」
マスター「そりゃあ神様にお祈りするために酒場に来る野郎もいねえだろうからな」
僧侶「ええ。ですが、教会にいるだけが人を救う道ではないのではないかと思うのです」
僧侶「こんな時代だからこそ、私達のような神に仕える者達にも何かできる事があるのではないでしょうか?」
マスター「で、何ができるってんだ?」
僧侶「>>3です」
- 3 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 00:46:00.239 ID:1QkDWlx00.net
- ブレイクダンス
- 16 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:16:50.468 ID:8cPPAkS00.net
- 僧侶「ブレイクダンスです」
マスター「ぶ……なんだって?」
僧侶「ブレイクダンスです。知りませんか?」
マスター「悪いが知らんな。そりゃ何なんだ?」
僧侶「ミュージックスタート!」 パチンッ
ズンチャッ ズンチャッ ズンチャッ ズンチャッ
マスター「な、何が始まるんだ?」
僧侶「ふっ!」 スタッ グイッ グルグルッ
マスター「じ、地面に手を突いて腕と腰の動きだけ回転している!? な、何なんだその地面を浮いているような回転は!?」
僧侶「ふんっ!!」 グイッ クルクルクルクルッ
マスター「今度は倒立からのスピンだと!? 頭だけで体を支えての高速回転!?」
僧侶「と、これがブレイクダンスです。こうした動きを組み合わせる事によって様々なものを表現する踊りですね」
マスター「お、おう……そ、そのブレイクダンスってのがとんでもないもんだってのは分かったが、しかしあんた、いったいそれで何をしようって言うんだ?」
僧侶「>>18ですよ」 - 17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:18:40.005 ID:8cPPAkS00.net
- ちなみに参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=-zkzSPh5gzg
初心者向けの解説動画を探したつもりだったが異次元すぎる - 18 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:19:30.066 ID:AY0wfHIW0.net
- 世界平和とか
- 19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:24:22.797 ID:8cPPAkS00.net
- 僧侶「世界平和とかですよ」
マスター「とか?」
僧侶「とか」
マスター「ううん、あんたもよく分からん人だなぁ」
僧侶「そうですか?」
マスター「ま、あんたが何をしようとあんたの勝手だ。せいぜい頑張ってくれ」
僧侶「ありがとうございます。それで相談なのですが、ここにステージを作ってよろしいですか?」
マスター「はあ!? あんた何言ってんだ!?」
僧侶「まずはブレイクダンスを広める所から始めようと思うのですが」
マスター「思うのですがじゃねえよ! ステージ? いいわけがねえだろ!」
僧侶「それは困りました。どうしたらいいのでしょうか?」
マスター「俺に聞かんでくれ!」
僧侶「うーん、では>>21」 - 21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:27:31.456 ID:AY0wfHIW0.net
- この店を買い取りましょう
- 23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:33:01.422 ID:8cPPAkS00.net
- 僧侶「うーん、ではこの店を買い取りましょう」
マスター「おいおい嬢ちゃん、冗談は休み休み言ってくれ」
僧侶「いえ冗談ではありませんよ? これくらいでいかがですか?」 ジャラッ
マスター「な……っ!?」
僧侶「このお店の客入りでしたらギリギリの黒字という所でしょう?
僧侶「今が売り時なのではないですか?」
マスター「ま、待て待て! こんな大金あんたどうしたんだ!?」
僧侶「それが今関係あるのですか?」
マスター「ヤバい金じゃねえのかって聞いてんだよ! そんなもん受け取ってみろ、俺まで巻き込まれるじゃねえか!!」
僧侶「安心してください、このお金は>>25」 - 25 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:36:22.871 ID:AY0wfHIW0.net
- スポンサーのお金です
- 28 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:43:21.886 ID:8cPPAkS00.net
- 僧侶「安心してください、このお金はスポンサーのお金です」
マスター「す、スポンサーだと?」
僧侶「知りたいですか?」
マスター「そ、そりゃもちろん 僧侶「本当に?」 え?」
僧侶「本当に……知りたいですか?」 ジィッ
マスター「あ、いや、俺は……」
僧侶「あなたが知りたいと言うのでしたら、私はお教えしますよ?」
僧侶「ええ、その結果何が起ころうとも、それは仕方のな マスター「もういい!!」 」
マスター「も、もういい……教えなくていい……お、俺はこの店を売る……」
僧侶「ありがとうございます。ではどうぞ」
マスター「あ、ああ」 ジャラッ
僧侶「ああ、言い忘れていました。これからは雇われマスターとして働いていただけますか?」
マスター「え?」
僧侶「だって私、神に仕えている身ですから。人にお酒を出すなんてできませんし」
マスター「いや俺は」
僧侶「お願い、できますよね? ああ、そうですね。先にスポンサーの話をしなくては マスター「働かせてくれ!!」 」
僧侶「ありがとうございます」 ニコッ - 29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:47:34.173 ID:8cPPAkS00.net
- ズンチャッ ズンチャッ ズンチャッ ズンチャッ
常連A「おいマスター、何だよこの音楽は? 俺は酒を飲みに来たんだぜ?」
マスター「……」
常連A「おい聞いてんのかぁ? うるせえって言ってんだよ俺はよぉ!」
常連B「お、おい何だありゃ?」
常連A「あん? 今俺はこいつと話を……」
僧侶「……」 グルグルグルグルグルッ
常連A「ま、回ってるぅ!?」
僧侶「……」 グルグルグルグルグルグルグルッ
常連B「ま、まだ回る!? どれだけ回るんだあいつ!?」
常連A「いやその前になんで尼さんが回ってんだよ!?」
常連B「俺が知るかよ!?」
僧侶「……」 ピタッ
常連A「あ、あの回転から完全に静止したぞ!?」
常連B「俺は酒の飲みすぎでいかれちまったのか……」 - 32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:51:10.702 ID:8cPPAkS00.net
- 僧侶のブレイクダンスはその奇抜さで評判となり、酒場は三日と経たずに毎日満員御礼となった。
マスター「世の中どうかしてるぜ」
僧侶「何がですか?」
マスター「うわっ、出やがった!?」
僧侶「ふふっ、まるで私が幽霊か何かみたいですね」
マスター「い、いやまさか、そんな事は思ってもないぜ……うん……」
僧侶「それにしてもずいぶん人が増えましたね?」
マスター「ああ、まあな。どれだけ売り上げが増えても俺の懐に入らないのが残念だぜ」
僧侶「ふむ。そろそろ頃合いですね」
マスター「頃合い?」
僧侶「ええ。これだけ評判になれば十分でしょう。次は>>36」 - 36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:55:31.702 ID:SNX5pJab0.net
- 弟子を作ってチェーン展開
- 37 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 01:59:48.448 ID:8cPPAkS00.net
- 僧侶「ええ。これだけ評判になれば十分でしょう。次は弟子を作ってチェーン展開します」
マスター「はあ、なるほど」
僧侶「それでは弟子一号、レッスンを始めますよ」
マスター「はあ!?」
僧侶「何をグズグズしているんですか? 早くステージに立ってください」
マスター「いやあんた何言って 僧侶「ふんっ!」 ぐぇ!」 ガクッ
僧侶「拒否権はありませんよ?」
マスター「い、いかれてやがる……」
僧侶「おかしなことを言う人ですね。私はただブレイクダンスを世に広めて世界を平和にしたいだけですよ?」 - 39 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 02:09:34.593 ID:8cPPAkS00.net
- そうして厳しいレッスンが始まった。
僧侶「あなたには基礎体力が足りませんね。まずはその弛んだ身体を鍛え直しなさい」
マスター「ぐぉぉぉぉ!」 ミチミチッ
中年の肉体は悲鳴をあげ続けた。
僧侶「さあ、死ぬか踊るか選びなさい」
マスター「踊ればいいんだろぉぉぉ!!」 スタタタッ
そうして限界を超えたある日……中年は、ダンスの神に出会った。
神「お前の父は本当の父ではない! 私がお前の本当の父だったのだ!」
マスター「な、なんだって!?」
僧侶の見事なハイキックによる臨死体験だった。
そうして不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまった日々が過ぎていった……。 - 41 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 02:13:30.565 ID:8cPPAkS00.net
- マスター「ふんっ!」 グルグルルグルッ スタッ
僧侶「お見事です。弟子一号、あなたはもう免許皆伝です」
マスター「ああ……」
僧侶「さあ、お行きなさい。ブレイクダンスを世に広めるのです」
兵士「お待ちなさい!」
僧侶「あなたは誰です?」
兵士「私は兵士です。あなたには今重大な嫌疑が掛かっています」
僧侶「嫌疑?」
兵士「>>43の疑いです」 - 43 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 02:18:14.132 ID:UXEmTlHc0.net
- 無免許ブレイクダンス
- 44 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 02:24:29.789 ID:8cPPAkS00.net
- 兵士「無免許ブレイクダンスの疑いです」
僧侶「そう、ですか。ついにこの日が来てしまいましたか」
マスター「……無免許?」
兵士「無免許ブレイクダンスは重罪です。分かっていますね? さあ、この二人を牢へ連れていきなさい!」
部下「はっ!」 ガシッ
マスター「お、おい放せ! 待ってくれよ! 俺はブレイクダンスに免許が必要だなんて知らなかったんだ!」
兵士「言い訳無用!」
僧侶「弟子よ、今は大人しく従いなさい」
マスター「ぐ……うぅ……」
そうして二人は牢へと連れていかれた。 - 45 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 02:34:25.979 ID:8cPPAkS00.net
- マスター「ちくしょう、なんだってんだよ!」 ドンッ
マスター「俺はっ、俺の人生っ、こんなはずじゃ!」 ドンドンッ
マスター「ちくしょう、死にたくねえ、死にたくねえよ……」 ガクッ
カツッ カツッ カツッ
兵士「……来い。王が裁きをくだされる」
マスター「あ、ああ……うっ、うぅ……」 ヨタヨタッ
王「ふむ。お前達が無免許ブレイクダンスの罪を犯した者達か」
マスター「ち、違うんだ! 俺はそこの女に騙されて……!」
僧侶「……」
王「ふむ? そこの者はそう言っているが、何か弁解はあるか?」
僧侶「>>47」 - 47 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 02:37:42.131 ID:VnQOtQh+0.net
- 私が一人でやったことです!そこの人は関係ありません!
- 48 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 02:44:43.694 ID:8cPPAkS00.net
- 僧侶「私が一人でやったことです! そこの人は関係ありません!」
マスター「え」
王「なるほど、そやつの言い分が全面的に正しいと、そう言うのだな」
僧侶「はい。その通りです」
王「では罪に問うべきはお前だけと、そういう事だな」
僧侶「はい、相違ありません」
マスター「そんな……」
王「ではお前に裁きを言い渡す、お前を無許可ブレイクダンスの罪により死刑に…… マスター「そんなのおかしいじゃねえか!!」 」
マスター「なんで、なんでブレイクダンスを踊るのに誰かの許可がいるんだ!」
マスター「踊りってのは、踊りってのはそういうもんじゃねえだろ!?」
マスター「こう、魂がよぉ、魂が叫んだ時に、心のままに踊るもんだろうがよぉぉ!!」
その時、どこからともなく音楽が流れ始めた。
マスター「俺の、俺のダンスを見やがれぇぇぇ!!」 - 49 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/04/21(木) 02:51:31.526 ID:8cPPAkS00.net
- 中年は踊った。
リズムに乗り踊った。
足は自然にステップを刻み、心の赴くままにスピンし、いくつもの残像が軌跡を描いた。
時間が過ぎるのも気にせず一心不乱に踊り続けた中年はついに力尽き、倒れたまま動かなくなった。
そして音楽も消えていった。
マスター「はあ、はあ……」
パチッ パチパチッ パチパチパチパチッ
僧侶「……実に見事でしたよ、弟子一号」
王「うむ。最高のブレイクダンスであった」
僧侶「お父様、この人ならいいですよね?」
王「認めざるをえまい」
マスター「え?」
なんかブレイクダンスは王家にのみ伝わる秘伝のアレで、
なんか婿探しの一環でブレイクダンスが踊れそうな人を探していて、
なんやかんやでめでたく婿が見つかりました的な童話によくあるパターンでもうよくね?眠いし。
おわり

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