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キュゥべえ「口が裂ける程笑わせてくれ」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 20:30:55.78 ID:eOx5fS+AO
- ~ワルプルギスの夜撃破から二ヶ月後~
-監獄「アーカム・アサイラム」-
ゴードン「忌々しい狂人め、一生此処にぶち込んでいたい気分だ」
???「………。」
ゴードン「どうせお前はまた戻ってくる」
ゴードン「ゴッサムの番人が、何をしようとお前を──」
???「Ah-…Tatatatata…」
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 20:33:35.25 ID:eOx5fS+AO
- ジョーカー「せっかくの出所なんだ、堅いことばかり言うな」
ジョーカー「笑おうぜ?デントの遺影だって笑顔だったじゃないか!」
ゴードン「………ッ!」
ジョーカー「HAHAHAHAHAHAHAHAHA……!!」
……………
………
… - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 20:36:58.98 ID:eOx5fS+AO
- ジョーカー「Hurm…ゴッサムシティ、何一つ変わらない」
ジョーカー「こんな娯楽の少ない街で、一体全体住んでる奴等は何が楽しくて笑ってるんだ?嗚呼…ヤクの回りが早い体質の集まりなのか、こりゃあいい!」
キュゥべえ「そうだね、人間の感情…こと『笑い』に関しては、僕も一際理解しがたいモノの1つだ」
ジョーカー「………」
キュゥべえ「………」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 20:41:00.80 ID:eOx5fS+AO
- ジョーカー「参ったぜ、キメてないのに幻覚か?俺のジョークよりキツい」
キュゥべえ「僕は幻覚じゃないよ」
ジョーカー「幻覚は最初皆そう言うもんだ」
ジョーカー「見た事ないけどな」
ジョーカー「HAHAHAHAHA……!」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 20:46:20.98 ID:eOx5fS+AO
- キュゥべえ「何がそんなに面白いんだい?」
ジョーカー「笑えないか?…おかしいな、獄中の末期患者には大ウケだったんだが」
ジョーカー「なにせ笑ってない時間がないくらいだ」
キュゥべえ「──まぁ、僕が常人に見る事のできない存在である事は確かに間違いないがね」
ジョーカー「そら見ろやっぱり幻覚だ、だがお前は運がいい。今俺は仲間がいなくてな」
ジョーカー「幻覚と喋るのもそれはそれでいい暇潰しになる、なぁ?」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 20:49:39.87 ID:eOx5fS+AO
- キュゥべえ「それだけでいいのかい?」
ジョーカー「?」
キュゥべえ「君の愉悦を満たす最高の舞台を僕は知っている」
ジョーカー「へぇ、一体何処だ?ゴッサム以上に面白い舞台は期待しちゃいないぜ」
キュゥべえ「日本に来てくれないか、ジョーカー」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 20:54:40.55 ID:eOx5fS+AO
- キュゥべえ「僕と契約して──」
キュゥべえ「──口が裂ける程笑わせてくれ」
ジョーカー「………。」
ジョーカー「まぁ、アレだ」
ジョーカー「一流のコメディアンって奴は場所も仕事も選ばないモンさ」
ジョーカー「契約金はガソリンと火薬とダイナマイト」
ジョーカー「それでどうだい、プロデューサー?HAHAHAHAHAHA……!」
……………
………
… - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:00:37.26 ID:eOx5fS+AO
- さやか「放課後だぁーい!」
まどか「うぇひひ♪お疲れ様、さやかちゃん!」
ほむら「そうね、さやかは睡眠学習の達人だものね」
さやか「何をぅ!寝てる時に学習なんて器用な事できるか!」
さやか「てかさー、ほむら人の事言えるの~?最近成績落ちまくりじゃん!」 - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:05:52.01 ID:eOx5fS+AO
- ほむら「あ、あれはループしてるから出来ただけで素のあたしはこんなものよ…(ファサッ」
さやか「カッコつけんな!うーん、まぁ親近感湧きまくりだからいいけどね」
ほむら「次のテストで圧勝してあげるわよ、国語で!」
さやか「1教科だけかいっ!」
まどか「もー!さっきから2人で喋ってるから間に入れないよー!(ムスゥ」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:09:47.03 ID:eOx5fS+AO
- さやか「あ、あぁゴメンまどか!さぁさぁ、早くマミさん家行こうよ!」
ほむら「そうね、早くしないと杏子にお菓子を全て拐われるわよ」
まどか「うん、行こ行こ!」
さやか「わっはっはー!杏子の出る幕無く、ほむらとまどかの分はあたしが貰うのだー!(ダッ」
ほむら「ふふっ、待ちなさいさやか!さーやーかぁあー!(ダッ」
まどか「ふ、二人とも早いよー!(テトテト」
ジョーカー「…───」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:15:41.89 ID:eOx5fS+AO
- ~教室~
中沢「うーん…すっかり遅くなっちゃったな」
中沢「もうこんなに真っ暗だ」
中沢「帰ろ……」
中沢「………?」
中沢(なんだろ、今寒気が…)
ジョーカー「Gooooood evening!!」
中沢「ぅんぐッ!!?」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:21:33.03 ID:eOx5fS+AO
- ~マミホーム~
さやか「あー、旨かった旨かった!」
マミ「ふふ、御粗末様でした」
杏子「本当に粗末だったな、こんな粗末なモン後輩には食わせられねーよ!今度からはあたしが全部処理してやる!」
さやか「おまっ、ふざけんなー!!」
ほむら「マミさん、いつもいつも美味しいお菓子をありがとう」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:27:25.66 ID:eOx5fS+AO
- まどか「…でも、やっぱり私が来てよかったんですか?私、魔法少女じゃないのに…」
マミ「何を言ってるの、ここに5人がいるのはあなたのお陰なのよ」
さやか「そうそう、まどかが皆を結びつけたんだよ。ねー、転校生?」
ほむら「ねー、美樹さやか?」
杏子「どんだけ仲良くなってんだよお前ら」
マミ「仲良き事は美しき事かな、よ!」
──ガシャンッ - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:34:04.29 ID:eOx5fS+AO
- マミ「?」
まどか「今の、郵便受けの音ですよね?」
さやか「こんな時間に?」
マミ「ちょっと待ってて…」
杏子「なんだなんだ、襲撃か?」
ほむら「ワルプルギスの夜撃破から、丁度体が鈍っていた所よ」
マミ「…ビデオテープね…差出人の名前は……あら?」
マミ(………トランプの…JOKER…?)
ほむら「とにかく見てみましょう」 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:37:56.75 ID:eOx5fS+AO
- ……………
………
…
『名前は?』
『うっく…ひっく…!な、中沢…です…』
『Ah…ナカザワ、二ヶ月前のワルプルギスの夜襲来は知ってるか?』
『知り…ません…』
『HAHAHAHAHAHAHA!知らない?知らないだって?なんてこった!魔法少女の皆さんの努力をご存知ないだなんて!AHAHAHAHAHAHA!』 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:43:00.63 ID:eOx5fS+AO
- 『そんな悪い事を言うクチは…こうだ!』
『ぶぐっゥ!?ぐぶッ!ぶぅががぁッ!ぶぼゅッ!!がッ!お゙ぅ゛うぶぶぶ!?!!』
『HAHAHAHAHA!見ろ見ろ、俺とお揃いだぞ!!記念に2人でビデオに映ろう、ピース!さぁそのしかめっ面はなんだ?笑え、笑えッ!!!』
『……───え、えへへ…ぇぶッ、ぶぐっぷ…』
『んん、いいスマイルじゃあないか!素敵だぜナカザワ!』 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:48:54.68 ID:eOx5fS+AO
- 『自分達の危機を救った魔法少女を知らないコイツも問題だが、俺にはまだ問題があると思うんだ!』
『魔法少女に与してるクセに魔法少女じゃない奴がいる、名前はえーっと…なんだったか?おい、お前のクラスの髪がピンクのあれだ』
『…………』
『………!?ぃぶががぁぁあッ!!ぇぶッ!!ごっ…まぼがッ!まぁ、ぼッ!…ッ、まどか!まどかぁああぁぁぁッ!』
『そうだそうだ、全く無視するから寂しいぞナカザワ!マドカちゃん、仲間任せで自分は何もしないなんてズルくないか?』 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:53:53.53 ID:eOx5fS+AO
- 『だからまぁ、その』
『死ね』
『お仲間の魔法少女はマドカの首をブッ千切って校門の上に添えろ、やらなけりゃ俺は毎日1人ずつ誰かを殺す』
『今夜、コイツからだ』
『俺は約束は守るぞ』
『HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!』
『んごおォォえッおお゙ぁ゙ああああッ!!がぁあぁぁあァッががががぁがっぶ!!』
───ブツッ - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 21:57:21.55 ID:eOx5fS+AO
- さやか「…──うッ、ごめ…ちょっと…あたし、もう無理かもっ…」
杏子「さ、さやか…大丈夫かよ、ちょっと外の空気、吸いに行こうぜ…」
さやか「うん…」
まどか「うっく、ひっく……!」
ほむら「まどか…大丈夫、大丈夫よ…絶対守るから、絶対…!」
prrrr prrrr
マミ「!?(ビクッ」
prrrr prrrr ガチャ
マミ「は、はい!巴です……え、えぇ?!……はい、はい…はい…」
ガチャッ - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 22:03:34.29 ID:eOx5fS+AO
- マミ「──中沢さんが…家に帰ってないって…警察が探してたら…」
マミ「…教室で………!」
まどか「………!!」
ほむら「くっ…キュゥべえ!キュゥべえ!」
キュゥべえ「なんだい?」
ほむら「アイツは何者!魔法少女の存在を知っている、あのピエロみたいな奴は誰よ!?」
キュゥべえ「………」 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 22:09:10.61 ID:eOx5fS+AO
- キュゥべえ「さて、皆目検討も付かない」
キュゥべえ「わけがわからないよ」
ほむら(コイツは…腹が立つけど嘘はつかない)
ほむら(あの男を知らないのは本当ね)
キュゥべえ(……悪いね、ほむら)
キュゥべえ(嘘をついちゃったよ) - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 22:15:42.50 ID:eOx5fS+AO
- ~次の日~
まどか「行ってきます…」
母「おーう、行ってらっしゃい」
父「気を付けるんだよー」
タツヤ「まろかー」
まどか「…?」
タツヤ「いってあーい」
まどか「…ふふ」
まどか「行ってきます、タツヤ」 - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 22:20:09.05 ID:eOx5fS+AO
- さやか「…おはよう、まどか」
仁美「おはようございますわ…」
まどか「………。」
さやか「………。」
仁美「………。」
さやか「あ、あはは!なんか…元気ないね、皆」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「元気出そうよ、皆…」
仁美「…中沢さん…」
さやか「…………っ」
まどか「うぅうううっ……!」 - 36 :次はPCからかな 2012/02/09(木) 22:25:33.99 ID:eOx5fS+AO
- オハヨー
オハヨー
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「おはようほむらちゃん」
ほむら「……大丈夫?」
まどか「…うん、平気だよ」
仁美「…今日は恭介さん、お休みなんですのね」
さやか(無断欠席?…アイツが?)
──お仲間の魔法少女はマドカの首をブッ千切って校門の上に添えろ
──やらなけりゃ俺は毎日1人ずつ誰かを殺す
さやか「………(ゾクッ」
さやか(まさか…ね) - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 22:36:48.89 ID:J+VFacvX0
- 担任「ホームルーム始めるぞー(ガラガラッ」
担任「…今日はその前に言わなきゃならない事がある」
担任「………中沢の事だ」
ざわざわ
ざわざわ
……………
………
…
担任「以上だ、後は警察の人に任せて…」
担任「お前達はあまり…気負わないでくれ」
担任「出席を取るぞー」
担任「…ん?恭介、来てないのか?連絡無かったんだが…」 - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 22:41:19.66 ID:J+VFacvX0
- さやか「…………!!」
さやか(ねぇほむら、恭介…)
ほむら(…さやか、落ち着きなさい)
ほむら(大丈夫…大丈夫だから…仮にそうでも…)
ほむら(助ける…私と貴方で…!)
さやか(…うん……!) - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 22:45:54.62 ID:J+VFacvX0
- -御昼休み-
ほむら「まどか、お弁当を食べましょう」
まどか「う、うん…」
さやか「ったく暗いぞまどかぁ!もっと明るく!明るくー!ね、仁美!」
仁美「さやかさん…。…そうですわね!」
仁美「まどかさん、美味しいランチタイムですわよ!」
さやか「どこで食べよっか?」
ほむら「いつも通り屋上でいいんじゃないかしら?」
さやか「よっしゃー!さやかちゃんが一番いい場所取っちゃいますよー!」 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 22:51:33.33 ID:J+VFacvX0
- さやか「……―――!」
ほむら「まさか…本人が現れるとはね…」
仁美「あ、あぁあ…一体…だ、誰…誰…!」
まどか「…………(ブルブルブル」
ジョーカー「Ah-ha!御機嫌ようお嬢さん方!」
ジョーカー「俺は本日のメインイベント…」
ジョーカー「犯罪界の道化王子、ジョーカーで御座います!以後お見知り置きを!」 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 22:55:20.96 ID:J+VFacvX0
- さやか「この…ッ!!」
ほむら(待ちなさいさやか!!)
さやか(なんで止めるのさ、ほむら!!)
ほむら「―――一般人がいるでしょう…!(チラッ」
仁美「ぁ、ううぅ…なんですの、あの方は…」
さやか「仁美っ…落ち着いて仁美!後ろに隠れて!」
まどか「仁美ちゃん……!」
ジョーカー「Ah…お嬢さん方、話進めてもいいでしょうか?」 - 42 :人居るのか 2012/02/09(木) 23:02:01.37 ID:J+VFacvX0
- ジョーカー「俺は警告したよな?」
ジョーカー「さっさとマドカちゃんを殺せってよ」
ジョーカー「もったいぶってるから次の犠牲者が出る!そうだろ?Huh?」
さやか「次の犠牲者…まさか、恭介!?」
仁美「な…っ!?」
仁美「返して…恭介さんを返して!返してぇええ!!」
さやか「恭介を返せ!恭介は…ッ、仁美の彼氏なんだぞ!!」
ほむら(…さやか…)
まどか(さやかちゃん…!) - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:07:41.39 ID:J+VFacvX0
- ジョーカー「Ah-Tatata…待て待て、誰がキョースケ君が犠牲と言った?」
ジョーカー「まぁ最有力候補である事は間違いないがね」
ジョーカー「そろそろ電話が来るんじゃないか?」
prrrr prrrr
まどか「ぇ…?パ、パパ…?」
ジョーカー「リンリンリン♪」
prrrr prrrr…ガチャッ
まどか「も、もしもし…」
さやか「最有力候補ってどういう事だよ!」
ジョーカー「今から分かるさ!」
ほむら「観念しなさい、テレパシーでマミさんも杏子も呼んだわ」
ほむら「王手詰みよ、道化師」
まどか「えぇ!?」
ほむさや「ッ!?」
まどか「タツヤが…いなくなった!?」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:10:52.82 ID:J+VFacvX0
- さやか「なっ…たっくんが!?」
ジョーカー「クッ…クハ!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA―――ッ!!」
ほむら「貴様ぁあぁああああッ!!」
ジョーカー「STOP!STOP…Huh?」
ジョーカー「今俺を殺したらどうやって2人を探すんだ?」
ジョーカー「探している合間にどっちも…ドカーン!!じゃ笑えねえぜ?」
ジョーカー「いや、構わないか…笑ってやれ!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!HAHAHAHAHAHAHA!!」
まどか「返して…返してぇ!!タツヤは何処にいるの!何処!!」
仁美「恭介さん…恭介さん……!!」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:16:27.98 ID:J+VFacvX0
- マミ「――美樹さん!鹿目さん!暁美さん!」
杏子「現れやがったな…このサイコ野郎!!」
ジョーカー「Oh、遂に役者が揃い踏みか!!だがまァ待てよ」
ジョーカー「わざわざ2人も誘拐したんだ、どっちも助けるなんてするワケないだろ?」
杏子「てめぇええッ!この場であたしがぶっ殺して…!!(ガッ」
仁美「ひっ……!!」
さやか「やめろ杏子!仁美が見てるんだ!!」
杏子「知るかよ!あたしは別にお前ン所の学生じゃねー!!関係無いだろ!」
さやか「やめろって言ってんでしょ!?」
杏子「邪魔すんのか…!!」
ほむら「や、やめて!やめて2人共!!」
ほむら(もう終わった筈じゃない!こんなの、こんなの……!!)
キュゥべえ(…―――)
キュゥべえ(…―――くはっ) - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:18:28.77 ID:J+VFacvX0
- ジョーカー「だぁから!最後まで俺の話を聞けよ!!」
まどか「…っ!」
ジョーカー「場所は言う、どっちも言うから安心しろ」
ジョーカー「ただし2人は助けられない、どっちも助けたいって希望は捨てた方がいいぜぇ?」
ジョーカー「おっと例外、俺を殺すとどちらも爆弾はその瞬間ドカン!実は俺の心拍数と爆弾の起爆装置が連動しててね」
マミ「この外道……!!」
ジョーカー「違う、道化師さ。道を外すんじゃなくて道を化かす」
ジョーカー「と言っている内にあとタイムリミットが近いな…じゃ、さよならお嬢さん方」
杏子「てめぇ、逃がすか!!」
ジョーカー「俺を逃がさなきゃ爆破場所も言わない、さぁどうする?」
杏子「…………!!(ギリッ」
ジョーカー「俺の携帯と…――名刺を置いてくぜ、ちゃんと離れたら連絡するから安心してくれ」
ジョーカー「フッフーン…♪(バンッ…タッタッタッタ」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:22:01.56 ID:J+VFacvX0
- ~20分後~
prrrr prrrr ガチャッ
さやか「もしもし!あんたか!」
『その声はサヤカちゃんかな?』
さやか「言え!恭介とたっくんは何処!?」
『Ah…20分もくれてやったのにまだどちらかを助けるか決めてないのか』
さやか「どっちも助けるわよッ!!」
まどか「さやかちゃん…」
『無理だね。…爆弾の仕組みを教えてやる』
『2人を監禁している爆弾はほっといても爆発する代物だが、起爆装置もある』
『まず、2つ同時に爆発させる方法。俺の息の根を止める…まぁ、つまり論外って事だ』
『で、もう1つ。…2人を監禁している部屋の扉を開ける』
さやか「――――!!」 - 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:26:06.03 ID:J+VFacvX0
- 『タツヤ君の居る部屋の扉を開けるとキョースケ君の部屋がドカン!!』
『キョースケ君の部屋の扉を開けるとタツヤ君の居る部屋がドカン!!』
『どうだい?笑えるジョークだろ?』
さやか「お前…お前…お前ぇえええ……!!」
まどか「さ…さやかちゃん…?」
マミ「どうしたの、美樹さん!彼はなんて言ってるの!」
ほむら「くっ……」
杏子「おいさやか!!あたしに代われ!そいつの居場所聞きだして…」
仁美「やめてください!そんな事をしたら恭介さんが…」
杏子「恭介恭介うるせーんだよテメーはッ!!」
仁美「ひっ…!」
『制限時間はあと10分くらいかな?』
『場所も今から言ってやる、よく考えて決めろよ正義の味方!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!』
―――ブツッ
さやか「…皆、落ち着いて…聞いて」 - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:31:01.73 ID:J+VFacvX0
- ……………
………
…
ほむら「…そんな…酷すぎる!!」
マミ「迷ってる暇はないわ、さっきの電話から…あと10分…」
仁美「…………」
まどか「…………」
仁美「皆さん…」
仁美「恭介さんを…恭介さんを助けて…!!」
杏子「…チッ、てめえさっきからなんなんだよ!!」
杏子「あたしらがあの坊や助ける義理なんてねーんだ!助けるなら、仲間のまどかの弟に…っ」
さやか「…………っ」
杏子「くそっ…!!」 - 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:35:35.66 ID:J+VFacvX0
- ほむら「…さやか、恭介を助けたい?」
さやか「………うん」
ほむら「そう、なら私は――」
さやか「――やめてよ、ほむら。…争いたくなんかない、争いたくなんか」
さやか「決められないよ…あたし、決められないよぉ…!」
-またCDを持って来てくれたの?ありがとう、さやか-
-しゃーかぁ、あそぼー!-
-さやかが幼馴染でよかったよ-
-かえっちゃヤーだぁ!しゃーかぁ、しゃーかぁ!-
さやか「決められないよぉ……!!(ポロポロッ」
-ガチャッ- - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:39:55.94 ID:J+VFacvX0
- 恭介「み、皆……!!」
さやか「恭介!!?」
仁美「恭介さん!?」
ほむら「なんであなたが此処に…!!」
恭介「それが…ワケが分からないんだよ…」
恭介「今日は臨時休校だって連絡が来たから登校しなかったんだけど…先生から電話が来て…」
恭介「状況がよく分からないまま、登校したんだけど…」
まどか「どういう…事…?じゃあ、じゃあ……」
マミ「ッ!!ジョーカーが前もって上条君に連絡をしていた…!?」
杏子「目くらましって事か!」 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:44:50.95 ID:J+VFacvX0
- さやか「じゃ、じゃあ今…ジョーカーに狙われているのは…」
まどか「……―――タツ、ヤ…!い、いや…いやぁあああああぁあ!!」
ほむら「さやか!アイツが言ってた監禁場所の2つは!?」
さやか「え、えぇっと……!!」
杏子「どっちでもいいさ!二手に分かれるぞ!!」
……………
………
…
さやか「こっち!あのビルの5階だって言ってた!」
ほむら「〝片方〟はね…!」
ほむら「あの道化師の話を鵜呑みにするなら、失敗して扉を開けた途端に本物の部屋が爆発するわよ」
さやか「…どっちも教えない方がよかったかな…」
ほむら「弱気にならないで、さやか」
さやか「う、うん……!」 - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:48:41.15 ID:J+VFacvX0
- ほむら「着いたわ!」
さやか「くそ、中の様子が見えない…!いなかったら…いなかったら…!!」
ほむら「落ち着きなさい!…絶対に居る、絶対に!」
さやか「ほむら…」
ほむら「私を信じて、頼って。誰にも頼れなかった私が言うのもなんだけど…私を頼って!」
さやか「…――うん…!」
グッ
――バタンッ!!
さやか「たっくん!たっくーん!!」
ほむら「タツヤ…!!」
さやか「たっくーーーん!!!」
シ――――…ン
……………
………
… - 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:52:14.63 ID:J+VFacvX0
- 杏子「おいマミ!!あそこだ!」
マミ「えぇ、でも多分間に合わない…!」
杏子「くそ、立地的に向こうが近いからな…先に扉を開けるよな…普通…!」
マミ「っ!待って…」
杏子「どうした?」
マミ「魔力を研ぎ澄ませて…子供の泣き声がするわ…!」
杏子「…………!!」
杏子「ちくしょう!!間に合ええええぇええ……!!」
ドゴォォォオオオオオォン……!!
マミ「!!!」
杏子「!!!」
杏子「…ッ、くっそぉぉおおおおお……!!」
―――バサッ
マミ杏「!?」 - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/09(木) 23:58:10.79 ID:J+VFacvX0
- さやか「いやあぁあああああああぁ!!たっくん!たっくん!!」
ほむら「……――嘘、嘘でしょ……嘘…!!」
キュゥべえ「やぁ、2人共。どうやらこの部屋にタツヤは居なかったようだね」
キュゥべえ「つまり…爆発した部屋にタツヤが居たんだ」
ほむら「…インキュベーター…!!」
さやか「お前…今の今まで何処に居たんだ!!何処に!!」
ほむら「やめなさいさやか!!…今回の件…インキュベーターは何も知らなかった…」
ほむら「そうでしょ、不愉快だけど…」
キュゥべえ「…ふむ」
キュゥべえ「今から僕は…おおよそ、言った事もない台詞を吐くだろう」
キュゥべえ「心して聞いてもらいたいね」
キュゥべえ「ざまぁみろ」 - 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:04:47.62 ID:z6cuTiF00
- さやか「…な、んだって…?」
キュゥべえ「僕は宇宙を救う為、魔法少女システムによってエネルギーを得ていた」
キュゥべえ「そんな時にまどかと出会い、僕は心の底から震えたよ」
キュゥべえ「彼女からエネルギーを得れば、間違いなく宇宙の平定は保たれるだろうと」
キュゥべえ「そう」
キュゥべえ「感情だ、僕に感情が芽生えた瞬間だった」
ほむら「貴方に…感情が…?」
キュゥべえ「そこからは毎日が楽しかったね、何せワルプルギスの夜の襲来まで起こると来たものだ」
キュゥべえ「間違いなくノルマの達成ができる、そう思っていた」
キュゥべえ「お前が邪魔さえしなければ。暁美ほむら」 - 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:09:22.50 ID:z6cuTiF00
- ほむら「…インキュベーター、貴方…まさか…」
キュゥべえ「そうだとも」
キュゥべえ「幸福と期待という感情を得た僕から、まどかの魔法少女化を阻害し…」
キュゥべえ「挙句ワルプルギスの夜を撃退し、見滝原に平和をもたらした君達4人の魔法少女」
キュゥべえ「暁美ほむら、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子…」
キュゥべえ「憎悪が生まれた。渾身の憎しみだよ、そういった負の感情が僕を復讐へ向かわせた」
さやか「だから…あの男を呼んだのか…イカれた犯罪者を…!!」
キュゥべえ「そうさ!刺激的だったろう?震えただろう?」
キュゥべえ「どうせ僕は感情を持ったイレギュラーだ、恐らくそろそろ不穏分子として消滅させられるだろう」
キュゥべえ「だが構わないね、最後にお前達を不幸にしてやれたんだから!」
キュゥべえ「まどかは弟を失い、魔法少女4人は大切な仲間の弟の命を早とちりで奪った!こんなに面白い事があるかい?」
キュゥべえ「はは、ははは!あっはははははははははははははははははははははハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
キュゥべえ「感謝するよジョーカー!!確かに君は僕を笑わせてくれた!アハハハハハ!!口が裂ける程にね!!」 - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:16:13.06 ID:z6cuTiF00
- ???「そうか、だがもう笑う事は出来ないだろう」
キュゥべえ「―――!?」
バキィッ!!
さやか「…誰!?」
ほむら「…………!!」
バットマン「―――趣味の悪いぬいぐるみに恨まれたものだな」
タツヤ「うわあぁああああん!うわぁああっぁああああん……!!」
さやか「たっくん!!」
ほむら「タツヤ!!」
まどか「はぁ…はぁ…っ!さやかちゃん!ほむらちゃん!!」
杏子「おーい、無事かー!」
さやか「杏子!どうして、どうしてここにたっくんが…」
マミ「そこの人が…爆発する瞬間、部屋の中に飛び込んで行って…――」
バットマン「…………。」 - 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:21:35.96 ID:z6cuTiF00
- さやか「そ、そうだったの…?あ…ありがとうございます!!」
バットマン「礼は言うな…言われる資格は無い、君のクラスの少年は戻ってこないのだ」
さやか「…ぁ、…」
バットマン「後は君達に任せる、私は…他に追わねばならない男がいる」
キュゥべえ「しくじりか…やれやれ、ぬか喜びとはね」
さやか「その喧しい口を閉じて、キュゥべえ…黙ってても、もう許さないけどね」
マミ「キュゥべえ…貴方が私達を恨んでいる事、凄く哀しかった」
マミ「でも…こんな復讐、やっぱりしちゃ駄目よ…!!」
杏子「感情を得てもやっぱりムカつく野郎だな、お前は!」
ほむら「絶対に許さないわ…他のインキュベーターは万歩譲って許しても、貴方という固体を許さない!」
まどか「キュゥべえ…酷いよ…こんなのってないよ!」 - 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:28:55.35 ID:z6cuTiF00
- キュゥべえ「こんなのってない、だって?それは僕の台詞だよ」
キュゥべえ「家畜同士の友情なんてこれっぽっちも興味は無かったんだ…まどか、キミは死ねばよかったんだ…宇宙の為に!」
キュゥべえ「僕の邪魔をして…よくものうのうと!許さない!許さないよまどか!ほむら!さやか!マミ!杏子!!」
新キュゥべえ「――そこまでだ、劣悪個体」
キュゥべえ「!!」
新キュゥべえ「感情を得て、自らの欲望を吐露した挙句、僕達の信頼を突き崩す無様な言動。そして任務違反行為」
新キュゥべえ「君は廃棄処分だよ」
さやか「キュゥべえが…2匹ぃ!?」
ほむら「新しい個体のキュゥべえね、母星からやって来たのでしょう」
杏子「…並ぶと尚も気持ち悪いぜ」
新キュゥべえ「そうかい」 - 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:33:49.40 ID:z6cuTiF00
- 新キュゥべえ「さて、覚悟は…できているも何も、関係無いか」
新キュゥべえ「僕に感情はないから、おおよそ君の行動は理解できないのだけど」
キュゥべえ「…あぁ、僕は消されるのか」
キュゥべえ「だが待ってくれ、聞かせてくれ…」
キュゥべえ「君は…悔しくないのか!ノルマ達成を邪魔されて!不快ではなかったのかい!復讐は望まなかったのか!!」
新キュゥべえ「悔しい…不快…」
新キュゥべえ「それ、なに?」
キュゥべえ「――――はは、あぁ…そうか…くくく…そうだよね…そんな事、思うワケがない…だって…」
キュゥべえ「僕は…」
新キュゥべえ「君は…」
「「劣悪個体だ」」 - 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:38:19.49 ID:z6cuTiF00
- 新キュゥべえ「きゅっぷい、御馳走様」
ほむら「呆気ないわね、感情を持ったキュゥべえの最期も」
杏子「……最期のアイツの…新しいキュゥべえに自分の意見を理解してもらえなかった時の表情ってさ…」
さやか「うん…」
マミ「『絶望』………だったわね」
まどか「…―――。」
さやか「そ、そうだ!アイツ!ジョーカーはどうなったの!?」
マミ「大丈夫よ、きっとアレは私達が相手をするべきじゃない」
さやか「で、でもさ…!!」
マミ「タツヤ君を助けてくれた…あの蝙蝠の騎士に任せましょう」
マミ「…でも、助力くらいはしてあげようかしら?」
杏子「助力ぅ?」
……………
………
… - 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:41:14.44 ID:z6cuTiF00
- ジョーカー「Ah-ha…今回の催し物はどうだった?俺の最高の友達…」
バットマン「黙れジョーカー、この狂人め」
ジョーカー「おいおい!まるで自分が正常みたいに言うなよ!この狂人め!HAHAHAHAHAHA!!」
ジョーカー「よかったなァ?あの子供…お前の愛しのレイチェルのように、俺に爆殺されなくて!」
バットマン「ッ!!」
バットマン「……どうやらまた、アーカムに逆戻りしたいらしいな」
ジョーカー「馬鹿を言え、こんな極東のアジアで捕まって堪るか(ヒュパッ」
バットマン(!ヘリコプター…こんな物を用意していたのか…!)
バットマン「逃げるのか…」
ジョーカー「逃げる?違うさ、帰るんだよ!俺の舞台、ゴッサムシティにな!!」
バットマン「お前の舞台?違う、ゴッサムシティはお前の墓場だ、ジョーカー」
ジョーカー「あぁ、是非とも墓場にしてくれ。俺を殺してくれよバットマン」
バットマン「……………。」 - 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:45:53.19 ID:z6cuTiF00
- ジョーカー「Hah…HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA…!!日本での活動はお終いだ!」
ジョーカー「雇い主もくたばっちまったようだからな!なぁバットマン、今度は正真正銘――」
ジョーカー「俺達の街で決着を着けようぜ!ハニー!口が裂ける程…笑わせてやる!!」
バットマン「残念だったなジョーカー、此処はゴッサムのようにお前の信奉者はいないぞ」
―バシュンッ!バシュンッ!!
ジョーカー「ッ!!?」
ジョーカー(銃声…何処だ?)
ジョーカー(そうか…あの魔法少女とかいう連中に…銃の扱いに長けた奴が居たのか…!)
…ぐらっ
バットマン「どうやら的はお前のヘリだったようだな」
ジョーカー「―――ッ!!!」
ドオォォオオオオン…! - 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:49:11.44 ID:z6cuTiF00
- ジョーカー「……!!Ah……ッ」
ジョーカー「Huh、考えてみりゃあこれって立派なリンチじゃないか?俺は1人で頑張ってるってのに――」
―ドゴッ!!
ジョーカー「Ahhhha…!!HAHAHAHAHAHA…!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!さすがだな、看守の拳なんて目じゃねえ!」
バットマン「犯罪にしか趣味を見出せんイカレ者が!!」
ジョーカー「また自虐か?コスプレして犯罪者ぶちのめさなけりゃ正気でいられねぇイカレ者!」
バットマン「黙れ!!」
ジョーカー「ところで、デント君は元気?あれ?死んだ?そうそう、遺影も笑ってたな!忘れてた!!」
バットマン「貴様…ッ!!」
ブシュ―――――ッ!!
バットマン「ぐッ!!」
バットマン(催涙ガス…ッ、拙い…!!)
ジョーカー「次に戦う時はバットマン!鼻腔を閉じられるようマスクを改造しておけ!」
ジョーカー「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA…!!」
バットマン「JOOKEERRRR……!!」 - 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:51:35.43 ID:z6cuTiF00
- ~数週間後~
さやか「放課後だぁーい!」
まどか「お疲れ様、さやかちゃん!」
ほむら「昨日は徹夜していたのね、だからあんなに授業中寝ていたのね」
さやか「違わい違わい!子守唄が聞こえてきたんだい!」
ほむら「それは子守唄じゃなくて方程式というのよ」
さやか「むきー!ほむらちゃんったら生意気ー!(ウリウリ」
ほむら「やーめーなーさーいー!!」
まどか「うぇひひひひ!」
キュゥべえ「ねぇ、君達」
さやか「うげ!キュゥべえ!…いきなりどしたのよ」
キュゥべえ「いや、君達が以前相対した人間がいただろう?」
キュゥべえ「不気味なメイクをした、紫スーツの男さ」
まどか「………っ」
さやか「…ジョーカーだね」 - 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 00:56:18.40 ID:z6cuTiF00
- キュゥべえ「そう、ジョーカーだ」
キュゥべえ「実は巴マミ宛に、彼から1通の封筒が届いたんだよ」
さやか「ってそれ、手紙って事!?明らかに怪しいよそれ!!」
キュゥべえ「そう言って、マミも開けなかったんだ」
キュゥべえ「そこで僕が勝手ながら中身を見せてもらった」
ほむら「一体何が書いてあったの?」
キュゥべえ「僕が説明するより、実際読んでもらった方が早い気がしてね」
ぺらりっ
キュゥべえ「読んでくれ」
キュゥべえ「…そして恐らく、これは君に宛てている、まどか」
まどか「え!?」
さやか「…まどかに?」
ほむら「…………。」 - 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 01:01:56.67 ID:z6cuTiF00
- 親愛なる道化王子Jokerより
前回は私のジョークにお付き合いくださり有り難う御座いました。
日本語はとても難しいですが、こうして筆を取らせて頂きます。
さて、如何だったでしょうか?私の催した冗句ショーは。
仮に楽しんで頂けたのであれば、これ幸い。
楽しめなかった方がいれば、それは不肖ジョーカーのミスです。
とはいえ皆様方、全員私のジョークは初めてだった筈。
それを考えると、何も知らぬままジョークに巻き込まれ、笑う暇も
無かったかもしれない…と反省する気持ちが強いのです。
特に、魔法少女の友でありながら、魔法少女でないそこの貴方。
貴方には些か息苦しい舞台になってしまったかもしれません。
そこで、提案が御座います。
私、犯罪界の道化王子ジョーカーは…近々再び日本へ赴こうと思っています。
大きな理由としては、先程申し上げた魔法少女でない貴方。 - 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 01:10:11.93 ID:z6cuTiF00
- 他の魔法少女の4名からは、大なり小なり殺意を感じました。
この私に向けられる敵意の中に含まれた、私を殺したいという気持ち。
勿論私はそれを駄目だと言っているのではありません。
寧ろ、この私に向けられる殺意を私は心地好く思っております。
特に、弱者を守ろうと活動を続ける…
いわば正義の徒である皆様方から受ける殺意。
これは非常に心が躍るものなのです。
しかし、魔法少女でない貴方。
貴方からは、私に対する殺意を微塵も感じる事が出来なかった。
敵意こそ向けられていました、恨みや憎しみも感じていました。
貴方の弟を餌にしたのだから、これは当然ではありましょうが。
しかしそれでも、殺意だけは向けられていなかった。この私を殺そう、
そんな意識を感じ取る事が出来なかったのです。
どうやら、貴方は持っているらしい。バットマンと同じ、『高潔な精神』とやらを。
そして私は、貴方のその高潔な精神を泥水で穢してやりたいのです。
どうにかして…私に向けさせたい、私は貴方からの殺意を浴びたい。
どうか、再び私が日本へ訪れた時。
また皆の前でジョークを披露させて下さいませ。
その際は、今度こそ、必ず皆様から殺意を受けられるような素晴らしい催しを
用意させて頂きます。
勿論、魔法少女でない貴方。そう、貴方からも。
魔法少女と、その友人の皆様方へ。 - 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 01:17:51.60 ID:z6cuTiF00
- さやか「あいつ…また来るつもりなの…!?」
キュゥべえ「まぁ僕は一応伝えたからね。まどか、彼を日本に近づけさせない方法があるよ」
キュゥべえ「君さえ願えば――」
ほむら「(ガチャリ」
キュゥべえ「…やれやれ、素晴らしい提案だと思ったのに」
ほむら「報告ご苦労、消えなさいインキュベーター」
キュゥべえ「分かったよ(スゥッ」
ほむら「大丈夫よ、まどか。何度アイツが来たって…」
さやか「そうさ、あんたの心は穢させない!!」
まどか「……うんっ!!」
~ゴッサムシティ~
ジョーカー「~~~~~♪~~♪~♪」
ジョーカー「面白ぇ玩具、日本でもう1人見ィつけたーっと…」
ジョーカー「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA…!!」
fin. - 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 01:24:45.90 ID:z6cuTiF00
- 読んでくださった方がいらっしゃったら、最後までお付き合い頂き有り難う御座いました
ジョーカーの性格全然把握できねえwww後悔しまくりんぐwwwwだったのは秘密です
正直なところ、アメコミキャラの需要ってどうなんだろう…
もし楽しんで頂けたのなら幸いです
また何か、妙な作品をクロスオーバーさせたりして現れると思います
その時にまた縁があってお会いしたら、宜しくお願いします!
・元ネタ・
BATMAN
○ジョーカー - 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 01:35:22.96 ID:r6pRJN5s0
- 乙じゃな~いHAHAHA
- 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 01:41:34.20 ID:jlGOeBJh0
- すごいコラボだな
乙 - 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/10(金) 01:42:31.49 ID:7jWBsKjl0
- 楽しませていただいた乙

BATMAN(TM) ARKHAM ASYLUM PLAY ARTS改 -KAI- THE JOKER(TM) 【ジョーカー(TM)】

魔法少女まどか☆マギカ クリアトランプ

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