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にこ「オフの日の出来事」
- 1 : ほのにこ? 地の文あり(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:00:38.56 ID:LPJYST2C.net
- アイドルの仕事については昔から知っているつもりだった
普段テレビで見る人達だって最初からではなく地道な下積み時代を経ていまの地位にいるということも
でも知っていても実際経験してみるとその知識以上にキツイものなんだと思い知らされた
それでも私は折れることなく必死に生きてきた
それはみんなを笑顔にしたいという思いがあったからだ
- 2 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:01:16.23 ID:LPJYST2C.net
- 折れずにやってきたのが報われたのか、最近小さいながらもレギュラー番組を持てるぐらいまでにはなったわ
これからブレイク間違いなしのアイドルだなんて特集されることも多くなったし
そんなこともあってスケジュールが埋まっていきここ数ヶ月は働き詰めだった
下積み時代に比べると考えられないほどに充実していた
でもそれと同時に本当に自分は周りを笑顔にできているか不安になってきたの - 3 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:01:53.38 ID:LPJYST2C.net
- そんな私の些細な変化に気づいたのか事務所から少し休んでこいと言い渡されたわ
その時気付いたけど、私は4ヶ月間休まずに働きっぱなしだったみたい
『これからはもっと忙しくなるから一旦気持ちをリフレッシュしてこい』というのが事務所談
そんなこんなで私、矢澤にこは2日間のオフをもらったの - 4 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:02:23.89 ID:LPJYST2C.net
- ……とはいうものの突然休みをもらったので何をするかも決めかねた私が取ったのが実家に帰るということを責める人はいないわよね?
全然帰れてなかったから久々に妹たちの顔を見たかったというのもあったし
それにしても久しぶりに地元に戻ると、自分の昔通っていた所を回ってみたくなるのは何故なんでしょうね
そういうわけで私は矢澤にこってバレないようにお忍び用の変装をして出掛けることにしたの - 5 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:03:16.52 ID:LPJYST2C.net
- にこ「この街も思ったよりはあまり変わってないわね」
にこ「……それにしても微妙な時間ね」
にこ「音乃木OGとしてアイドル研究部の活動でものぞかせてもらいましょうか……?」
タタタッ
女の子「あのっ! ……もしかして矢澤にこさんですか?」
にこ「……ッ!?」
これから何しようかぼんやり考えてたのが仇になったみたいで近づいてくる子に気付かなかったわ……
ここは人違いで押し通して逃げてもいいんだけど……
……せっかく気付いてくれたんだしやっぱりサービスしてあげないとね? - 6 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:03:42.47 ID:LPJYST2C.net
- にこ「そうにこ~!」
女の子「わぁ!本物のにこにーだ~!」
女の子「握手してもいいですかぁ?」
にこ「いいにこよ~」ニギッ
女の子「わぁっ! すごく感激ですっ!」
女の子「実は私、μ'sの時からにこにーのファンなんですっ!」
にこ「ありがとうございます~! 」 - 7 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:04:14.68 ID:LPJYST2C.net
- にこ「ところであなたはにこの曲で何が好きにこ?」
女の子「うーん…… μ's時代の曲になるんですけどいいですかぁ?」
本当なら今の曲を言って欲しいところだけどμ's時代からのファンだししょうがないか……
にこ「……全然構わないにこよ?」
女の子「よかったぁ! 実はユニット曲が大好きだったんですよぉ~!」
女の子「私が一番好きなのはLove marginalなんですっ!」
女の子「あの切ない感じが好きなんですよぉ」
にこ「あはは…… ありがとにこ」ピクピク
……あんた私のことあんまり好きじゃないでしょ
ってかファンですらないでしょ? - 8 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:04:44.39 ID:LPJYST2C.net
- そのあと怒らずにサインにまで応じた私を褒めて欲しいぐらいだわ……
こんなことがあったからアイドル研究部の練習を見る気分でもなくなっちゃったし
てかあの子音乃木の制服着てたからねぇ……
こんな日にはお酒を飲みながら誰かに愚痴を聞いてもらいたいものなんだけど……
……そういえばあいつがいたわね
とりあえずあいつのところにいってみましょうか - 9 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:06:04.94 ID:LPJYST2C.net
- ガラガラッ
???「いらっしゃいませっ!」
???「ってにこちゃんっ!?」
にこ「久しぶりね、穂乃果!」
にこ「……それにしてもよく変装してたのに私ってわかったわね?」
穂乃果「だってその格好昔からやってる変装でしょ?」
穂乃果「穂乃果からポテトを取った時と同じ格好だし」
にこ「あんた変なとこだけは覚えてんのね……」
穂乃果「それだけ食べ物の恨みは怖いんだよっ!」
穂乃果「それ抜きにしてもその格好は端から見たら怪しいし目立つからやめたほうがいいと思うよ……?」
にこ「嘘っ!? 次からは考えないとね……」
穂乃果「そのほうがいいいと思うよ?」 - 10 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:06:33.13 ID:LPJYST2C.net
- 穂乃果「ところでにこちゃん、今日はどうしたの?」
にこ「今日の夜って空いてるかしら?」
にこ「穂乃果と飲みに行きたいんだけど」
穂乃果「いいよっ! にこちゃんと会うのも久しぶりだしねっ」
穂乃果「もうすぐしたらお店閉めるけどにこちゃんはどうする?」
穂乃果「にこちゃんさえよかったらお店で待っててもらってもいいよ?」 - 11 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:07:02.56 ID:LPJYST2C.net
- にこ「……それじゃあお言葉に甘えさせてもらいましょうか」
穂乃果「じゃあほむまんとお茶持ってくるから少しだけ待っててね」
こうして穂乃果の仕事姿を少しだけ見せてもらったけどちゃんと様になってるのよね
ほむまんの味もあの頃と変わらないままだし
そんなことを考えてるうちにいつの間にか仕事を終えた穂乃果が立っていた
穂乃果「にこちゃんお待たせ! それじゃ行こっか?」
にこ「ええ、そうね」 - 12 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:07:41.91 ID:LPJYST2C.net
- 穂乃果「久しぶりに会えたことを祝して乾杯!」
にこ「乾杯!」
穂乃果「……それにしてもにこちゃん、仕事はどうしたの?」
にこ「オフよ 最近休みがなかったし明日まで休みをもらったわ」
穂乃果「それなら今日は思う存分飲めるんだね!」
にこ「……まあそうなるわね」
にこ「ってあんたやけに嬉しそうね?」
穂乃果「だってみんなで集まる時ってにこちゃんは次の日お仕事で飲めないことが多かったでしょ?」
穂乃果「だからちゃんとにこちゃんと飲めるのが嬉しいんだよっ!」
にこ「そ、そう……///」
穂乃果「にこちゃん、照れてる?」
にこ「うっさい、あほのか!///」 - 13 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:08:25.24 ID:LPJYST2C.net
- にこ「今はこの街にいるのって穂乃果だけよね?」
穂乃果「そうだね ことりちゃんは海外だし海未ちゃんも武道を広めるために各地を飛び回ってるしね」
穂乃果「海未ちゃんは家元だからいずれはこの街に戻ってくるだろうけど」
にこ「そういえば真姫も研修で他の病院に行ってるから今はここにいないのよね?」
穂乃果「うん! みんなそれぞれの場所で頑張ってるねっ」
お酒が入るといつもは言えないことも言ってしまうのが相場というものなのね
長い間聞きたくても聞けなかったことをつい聞いていたわ
にこ「……穂乃果はこの街を離れようとは思わなかったの?」
穂乃果「……どういうこと?」
にこ「あんたはアイドルや歌手になるって道もあったでしょ?」
にこ「それこそスカウトだって結構来てたって聞いたわよ?」
にこ「それなのにどうして穂乃果は自分の店を継ぐことを決めたの?」 - 15 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:09:05.58 ID:LPJYST2C.net
- 穂乃果「……にこちゃんが期待してるような答えじゃないかもしれないけどいいの?」
にこ「別にいいわよ」
穂乃果「……単純に生まれた時から食べていた穂むらの和菓子をもっと沢山の人に食べてもらいたいって思ったからだよ?」
にこ「……本当にそれだけ?」
穂乃果「……にこちゃんもこういう時は鋭いよね?」
穂乃果「それとね、私はこの街が好きなんだ」
穂乃果「歌うことも好きだし踊ることも好きだったけどこの街を離れてまでやるってことは考えられなかったんだ」 - 16 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:09:31.05 ID:LPJYST2C.net
- 穂乃果「それに、にこちゃんがいたからね」
にこ「……どういうことよ?」
穂乃果「にこちゃんならきっとアイドルになれるって信じてたから」
穂乃果「にこちゃんになら私の夢を託して大丈夫だって思ったんだ」
穂乃果「沢山の人を笑顔にさせるっていう夢をね」 - 17 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:10:42.16 ID:LPJYST2C.net
- にこ「……自分の夢を勝手に人に託してんじゃないわよ」
穂乃果「……勝手なこと言ってるっていうのはわかってるよ 」
穂乃果「でも穂むらを続けたいって気持ちも強くてね」
穂乃果「確かにアイドルや歌手活動と両立させることもできるのかもしれないけど……」
穂乃果「でもどっちも中途半端になっちゃうって思っちゃったんだ……」 - 18 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:11:45.49 ID:LPJYST2C.net
- にこ「……あんたは私を買いかぶりすぎじゃないの?」
にこ「今日なんてファンって言ってたやつから私の歌ってない曲が好きって言われたぐらいだし……」
穂乃果「そんなことないよっ!」
穂乃果「私はにこちゃんの出てる番組を見てると自然に笑顔になるんだよ?」
穂乃果「その度ににこちゃんがアイドルになってくれて本当に良かったって思うんだ」
穂乃果「にこちゃんの番組を見た人はみんな私と同じ気持ちになってると思うよ?」
穂乃果「それに、にこちゃんが頑張ってるから私も負けないように頑張ろうって思うんだよ?」
穂乃果「私の作る和菓子で沢山の人を笑顔にしようってね」
穂乃果「他のメンバーだってきっと同じことを思ってるはずだよ?」 - 19 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:12:21.15 ID:LPJYST2C.net
- 初めて聞いた穂乃果の本音
それに対して私は怒ってもよかったのかもしれないけどそんな気持ちにはならなかった
むしろ真逆の気持ちになっていたの
にこ「……穂乃果、ありがとうね」
穂乃果「ううん、お礼を言われることは言ってないしむしろ怒ってくれてもいいんだよ?」
にこ「……何よ、怒って欲しかったの?」 - 20 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:12:52.35 ID:LPJYST2C.net
- 穂乃果「そういうことじゃないけど……」
穂乃果「でもにこちゃんを夢を諦めるための理由にしてたんだし……」
にこ「あんたが本当にアイドルや歌手活動をしたかったのに妥協して穂むらを継いだのなら怒るかもしれないわね」
にこ「……でもそうじゃないんでしょ?」
にこ「今日少しだけあんたの仕事っぷりを見せてもらったけど妥協してやってるようには見えなかったわよ?」
にこ「だからあんたは穂むらを継ぐって夢を選んだだけなのよ」 - 21 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:13:33.14 ID:LPJYST2C.net
- にこ「それにさっきあんたが私を見て笑顔になれるって言ってくれたでしょ?」
にこ「それはね、私が一番言われて嬉しい言葉なのよ」
にこ「あんたの言葉で私は元気をもらったの」
にこ「だからそれに対するありがとうなのよ?」
穂乃果「にこちゃん、ありがとう……」グスッ
にこ「ちょっと穂乃果っ!? 泣いてんじゃないわよっ!?」
穂乃果「だってにこちゃんが優しいから……」
にこ「……にこにーはいつだって優しいわよ」
穂乃果「……うん、そうだねっ!」
そう言って穂乃果は泣きながら満面の笑みを浮かべていた - 22 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:13:59.75 ID:LPJYST2C.net
- その後は朝まで2人で飲み明かしたわ
そして帰り際にまた一緒に飲む約束をして別れたの
帰って起きた時二日酔いで頭は痛いわ吐き気はするわで体調はひどい有様……
でも気分はオフ前と比べると嘘のように晴れやかになっていたわ - 23 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:14:25.20 ID:LPJYST2C.net
- 私はあいつの言った言葉を信じてこれからも頑張るのだろう
あいつの見れなかった世界を見るために
そして見た世界を自慢してやるのだ
あいつが満面の笑みで私の話を聞いてくれるようにね - 24 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:14:50.02 ID:LPJYST2C.net
- 終わり
- 25 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 00:15:51.20 ID:LPJYST2C.net
- とりあえずキャラ崩壊させてごめんなさい
地の文書くの難しいにこ……

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